近年、「漬物って、どうやって食べればいいんですか?」という質問をされることが多くなってきました。10代20代の若い人ならまだわかりますが、結構なご年配の方にも聞かれます。

 

はじめは結構たじろぎました。

 

「漬物を買いにきているお客様が、漬物の食べ方を知らないなんてこと、あるはずが、、、」

 

もちろん口には出しませんが、表情には出てしまっていたかもしれません。。。

 

「薄く切って、ごはんと一緒にたべるのがベストだと思いますよ」などと言ってお茶を濁していましたが、どうにも、ひっかかり続けていました。

 

何度も紹介しているデータですが、MRSメニューセンサスによれば、日本の食卓に漬物が登場する回数は、80年代からおよそ20年で40%に減少。一回に食べる量も減っていることから、急速に日本人が漬物を食べなくなっていることがわかります。

 

現在、日本の漬物消費量のダントツ1位を占めるのがキムチです。たくあんや梅干しなどの、日本の伝統的な漬物は、圧倒的に後塵を拝しているような状況です。

 

確かにそうかもしれません。たくあんや梅干しは、たべるといっても、せいぜいお弁当の端っこに申し訳程度についているにとどまっていますが、キムチであれば、ごはんのおともにもなるし、おつまみにもいい刺激になるし、おまけにキムチ炒飯や豚キムチ、キムチ鍋など、たいそう使い出があります。いきおい、食卓にも登りやすくなるし、一回の消費量も増えようというものです。

 

お客様からかけられた、何気ない一言、

 

「漬物って、どうやって食べればいいんですか?」

 

という言葉の奥には、もちろん「たまり漬」が白ごはんに合うのはわかるんだけど、それ以上の何かはあるのか?という問いかけだったのかもしれない、きっとそうだ、と思うようになりました。

 

何しろ、ウチのたまり漬は、伝統的に北関東・栃木県人が大好きな、甘辛味。スーパーや物産店の漬物よりも、味付けは濃いめです。ごはんやお酒以外のどんなマッチングがあるんだろう?と気にされるのは、ある意味当然です。それに、買い物の気分として、「その店の人間ならば、なにか面白い食べ方を知っているに違いない」という、好奇心のようなものもあるのかもしれない。

 

お客さんの気持ちがわかってなかったなあ。

 

つまり、

 

「(おたくの)漬物って、(ごはんと一緒にたべる以外の食べ方で)どうやって食べればいいんですか?」

 

ってことだったのかなあ。

 

というわけで、我が家でやってる食べ方を紹介することにしましょう。

 

というわけで、初回は、鉄板の「らっきょうのアレ」から。

どぞ。(あす公開します)