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清閑 PERSONAL DIARY

2017.4.13 (木) それもまた風情

日光街道と会津西街道が交わる春日町の交差点に立ち、日光街道を背にして日光宇都宮道路の今市I.C.の方向を望むと、右手に先ずはウチの店舗、工場、そこから信号機のある小さな交差点を越えると、味噌蔵のある、ウチでは隠居と言い習わしている土地に至る。

この隠居に3本の桜の木がある。以前はその倍以上の数があった。間引きをしたのは「いま以上に育って老木になったときには、塀を壊して重機を入れない限り、危なくて伐れない」と植木屋におどかされたからだ。

残ったのはソメイヨシノ、山桜、枝垂れ桜の3本だ。そのうちのソメイヨシノが、春日町の交差点から見ても、薄く色づいてきた。よってカメラを持って、そのちかくまで行ってみる。

日光街道から今市I.C.へと向かう道にちかいソメイヨシノはかなりの樹齢と思われるけれど、植木屋によれば「まだ大丈夫」とのことだ。道に張り出した太い枝は数年前に落とした

隠居の敷地に入って築150年ほどは経っていると思われる建物を回って広いところに出ると、奥の山桜が目につく。四方八方に伸びた枝が大きく玉を描くように花を咲かせて見事だったこの木もまた植木屋の意見を容れて、数年前にかなり景気よく剪定をした

もっとも新しい枝垂れ桜は、オフクロが植木屋に命じて植えさせたもので、このところは隨分とたくましくなってきた。3本のうちもっとも遅く花を開き、もっとも遅くまで花を残すのは、この木である

オフクロにはすこしく空間恐怖症の気味があり、この庭に桃や梅を次々と植えさせた上、自分でも新たに桜を植えたりした。その桃は台風の強風に折れたことを幸いとして、根こそぎ掘り出し捨てた。オフクロ手植えの桜は、オフクロの死後に引き抜いた。植木屋によれば、それでもこの庭には木が多すぎるという。

今週の日曜日には、ここで落語の会が開かれる。今年の桜はすこし遅れるだろう。それもまた風情というものである


朝飯 カキ菜の辛子和え、めんたいこ、納豆、切り昆布の炒り煮、目玉焼き、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、メシ、シジミと三つ葉の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のスーラーメン
晩飯 ごぼうのたまり漬(試作品)と朝飯のおかずを流用した酒肴豚肉と白菜と2種のキノコの鍋、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)、イチゴプリンパフェ

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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