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大空に月と日が姿を現してこのかた 紅の美酒にまさるものは無かった
腑に落ちないのは酒を売る人々のこと このよきものを売って何に替えようとか
Omar Khayyam

 2013.1130(土) 珍しく仕事の日記

日光の山々に、何日ぶりかに、あるいは10日以上も間を開けて雪が積もる。とはいえ、それらの山々から直線距離で20キロほども離れたウチのあたりでは、大した寒さは感じない

その、今朝の山の様子を挨拶に織り込みながら、年末恒例「日光の美味七選」の、12月2日の発売開始を報せるメールマガジンを書く

「日光の美味七選」は、いつも半日ほどで売り切れる商品だ。その買い物ページをサーバに上げたままにすれば、発売前から限定の40個は買い尽くされてしまう。よってページについては、細部の手直しをしてはサーバに上げ、ごく短い時間で確認してはまたサーバから下げ、ということを繰り返す。

今年は11月に入ると同時に、街ではクリスマスソングが聞かれるようになった。そして、あるいはしかし、ウチでは本日より、ギフト人気第1位「たまてばこ」の小風呂敷に、また「本物のワインで漬けた本物のワインらっきょうリュビドオル」のリボンに、クリスマスの装いを加える

「詰めが甘い」の対義の慣用句は何だろう。まさか「詰めがしょっぱい」とは言わないだろう。しかし明日からは特に、仕事の詰めは気を抜かずに行っていきたい。


朝飯 目玉焼き、トマトとほうれん草のソテー、納豆、白菜漬け、メシ、豆腐とワカメと万能葱の味噌汁

昼飯 パンあれこれ、コーヒー

晩飯 ハンバーグステーキ、マッシュドポテト、人参のサラダ、"Cabernet Sauvignon Fazio Sicilia Indicazione Geografica Tipica 2004"


 2013.1129(金) 見覚えのあるグラス

「この冬にこそ買いたい、一生モノの本命アウター!」というような表題を持つメールマガジンが届いた。右へ左へと揺れてばかりの僕だが、こればかりは絶対によろめかない。ここ四半世紀ほどはほとんど、シェラデザインのマウンテンパーカしか着ないのだ。

一代目の緑のものは、1990年代のはじめにサーキットで雨と油にまみれ、水洗いをしたら著しく縮んだため長男用とした。二代目のやはり緑は家の中で見失い、それは三代目の黒を使ううち発見されて次男のものになった。

古い毛布に異常なほど執着する犬がいる。人にも、それしか持たないわけでもないのに、そればかりを使う愛用品がある。自らの周囲のあれこれをそういうものに集約していけば、持ち物は随分と減り、家の中は常に片付いているに違いない

先月4階の、おばあちゃんが生活していた南東側を整理していたら、見覚えのあるショットグラスが出てきた。僕が子供のころ、1ヶ月に1回ほど仕事に来ていたイトーさんが使っていたものだ 。イトーさんは午後に仕事を終えると、このグラスで生のウィスキーを飲むことがあった。

酒飲みを嫌うおじいちゃんも「イトーじゃしょうがねぇ」と考えいたのか、それを特に禁ずることはしなかった。出入りの職人に仕事上がりのコップ酒を出す、そんな感覚だったのかも知れない。

そういう次第にてこのところ、僕はこのグラスでウィスキーを飲んでいる。「シングルなどと言うなら最初から飲まない方が良い」と言ったバーテンダーもいたが、このグラスの容量は、そのシングル分ほどのものと思われる。イトーさんは、最低2杯は飲みたかったかも知れない。


朝飯 じゃこの甘辛炒り、茄子の味噌炒り、納豆、豆腐と三つ葉の炒り卵、白菜漬け、メシ、蕪と揚げ湯波と三つ葉の味噌汁

昼飯 ケチャップライス

晩飯 シメジを添えた鶏肉のソテートマトソース、パンあれこれ、レヴァペースト、タルトタタン、"Chablis BILLAUD-SIMON 2011"、ニッカウィスキーの「伊達」(生)


 2013.1128(木) 仏花

現在、家の中で整理整頓運動をしている。整理整頓に廃棄は付きものだ。あるいは廃棄はしなくても、整理整頓の最中に見失うものは多い。

朝、いまだ暗いうちにコンピュータを使うときには、USBのコネクタにランプを取り付けてきた。そのランプは居間の違い棚の下に置くことを常としていたが、これが数週間前から見当たらない。どこかにあるはずのものをまた買うことは憚られ、だから僕はこの数週間は、闇の中でキーボードを手探りしている。

そしてきのうの日記も手探りでその大部分を書き終えるころ、外が徐々に明るくなってくる

コンピュータの電源を落としたら、仏壇に水とお茶と花をお供えする。オヤジの祥月命日から飾り続けたトルコキキョウは、さすがに疲れてきた。よって朝のうちに次の花を買いに行き、帰って即、それをトルコキキョウと取り替える

テレビでさえ、リアルタイムでは一番すら観ることなく九州場所は終わった。明後日からは師走とも思われない、日の暖かさである。


朝飯 大根おろし、鯵の干物、大根のたまり浅漬け、薩摩揚げの甘辛煮、白菜漬け、メシ、豆腐と揚げ湯波と万能葱の味噌汁

昼飯 ラーメン

晩飯 牡蠣のポタージュチーズとオリーブのオイル漬けパンあれこれ豚のレヴァペースト鴨の燻製と煮リンゴ"Chablis BILLAUD-SIMON 2011"


 2013.1127(水) どうなの、Yahoo!

ウチのカレンダーについては、ご希望のお客様には11月1日より、これをお配りしている。そしていよいよ12月が目前に迫ると、今度は「来年のカレンダーお分けします」というメールマガジンを一斉に送付する。

この秋、Yahoo!ショッピングは出店会費を無料にし、これまで商品ページにもメールマガジンにも載せることを拒否していた、yahoo.co.jpを含まないURLを許可するようにした、と聞いた。本日たまたまYahoo!ショッピングの、ウチの担当が電話をしてきたので、URLのことを確認すると「その通り」と言う。

よって早速「来年のカレンダーお分けします」のメールマガジンを作り始めた。画像はウチのサーバへ上げた。そうしていよいよ、その画像のURLを含むメールをYahoo!ショッピングのテンプレートに貼り付けると、しかし以前と変わらず拒否される。

先ほど連絡してきたばかりのヘルプデスクに電話を入れると案の定「回線が混み合っている」とのアナウンスが流れて繋がらない。このような場合には、以前までの方法を採れば良い。すなわち画像はYahoo!ブログに上げれば拒否されない

そうしてYahoo!ショッピングのメールマガジンは、今週土曜日の夕刻に発行の設定をした。自社ショップのそれについては、早くも本日午後に発行をしてしまう。

それにしても、商品ページやメールマガジンへの、yahoo.co.jpを含まないURLを許可するとした、Yahoo!ショッピングの発表は何だったのか。次の機会にヘルプデスクに質しても、本人にも不明のままかも知れない。


朝飯 納豆、蕪と人参とワカメの甘酢漬け、牛蒡と人参と春雨の炊き物、大根のたまり浅漬け、湯波とエノキダケの淡味煮、メシ、豆腐とワカメと万能葱の味噌汁

昼飯 味噌ラーメン

晩飯 「玄蕎麦河童」の酒肴あれやこれやそれやたぬきせいろ蕎麦(田舎)、5種の日本酒(冷や)


 2013.1126(火) 統制能力

昨夜は日本酒を随分と飲んだ。「梅乃宿酒造」の、果実を用いた日本酒は、日本酒の原理主義者からすれば邪道なのかも知れないが、とにかく美味いのだから、どうしようもない。そして酒量は多かったものの、飲んだのは上質のものばかりだから、二日酔いはしていない。

始発の下り特急スペーシアで帰社すると、店舗駐車場のモミジは限界まで紅葉し、明日からは、すこしの風にも葉を盛大に散らせるだろうと思われた。モミジの葉は紅く染まっても、しかし気温は一向に下がらない。冬はいつ来るのだろう

長男は僕よりも自己統制能力が高い。あるいは若いころは、僕もそうだったのかも知れない。とにかく、今日はアルコールの摂取は控えるという長男の運転により、郊外の居酒屋を訪問する。このお店のあるじには、ウチのfacebookページにマメに「いいね!」をいただいているため「いつかは義理を果たさねば」と気にしていたのだ。

そうして21時すぎに帰宅し、入浴して即、就寝する。


朝飯 「小諸蕎麦」のとろろ蕎麦

昼飯 「大貫屋」のタンメン

晩飯 「炙りやでん」のあれやこれやそれや。焼酎「鏡月」(お湯割り)


 2013.1125(月) あらごしみかん

秋季小祭に列するため、9時45分に瀧尾神社へ行く。「小祭」と付くだけあって春の大祭からすれば今日のお祭はごく小規模のものだ。しかし新嘗祭に合わせて挙行されることを考えれば、これをおろそかにするわけにはいかない

直会の席では、僕は責任役員として挨拶をした。そして猪口1杯の乾杯の酒とコップ1杯のビールをいただき、後はお茶で通す。秋季小祭には、当番町により煮物と汁物が供される。そのため今朝のメシは軽めにしておいた。

あらかじめ連絡を寄こしていた、自由学園で3年後輩のムラヤマムツミ君が、部下の若い人と共に、昼に来店をしてくれる。ちょうど良い機会にて、3人で昼飯を食べに行く。今日の蕎麦はいつに増して美味かった。新蕎麦、ということなのだろうか。

午後一番、下今市駅13:35発の上り特急スペーシアに乗る。そして先ずは無縁坂、次は乃木坂へと向かう。1980年代の乃木坂には小さな立ち飲みのバーがあり、好きな店のひとつだった。乃木坂トンネルはもちろん、そのころはいまだ、西の方面へは抜けていなかった

18時より南青山の一角にて「より正確な道が見つけられたなら、過去とは決別して、その新しい道を往こうや」という話を聴く19時からはおなじ場所にて「貸し方を律すれば、借り方は自ずと良化する」という話を聴く

その勉強会で落ち合った長男と、今度は銀座に移動をする。そうして普段よりは高級なカウンター活動をする。その活動の最中には二次会についても考えていたが、そんなことは不可能なほど今夜は酒量が上がってしまった。

丸ノ内線の最終には間に合わない。よって御徒町までは山手線で、そこからはタクシーを使って甘木庵に帰着する。


朝飯 じゃこの甘辛炒り、梅干し、納豆、メシ、豆腐とワカメと万能葱の味噌汁

昼飯 「玄蕎麦河童」の山かけせいろ(田舎、大盛り)

晩飯 「鮨よしき」の酒肴あれやこれや鮨あれやこれや。三千盛純米大吟しぼりたて、新政NO6 X-type、梅乃宿あらごしみかん


 2013.1124(日) 14,490円のセーターを28,980円で買う話

日光は、ここしばらくずっと、晴れの日が続いている。観光客の多く訪れる時期の好天は、とにかく有り難い。晴れれば朝の気温は下がる。日光の地野菜を「日光味噌のたまり」で浅漬けする「たまり浅漬け」のための今朝獲れの大根は、その葉にいまだ霜を留めたままだ

気温が下がっても、冬用の服は充分にある。だから新たに買い足す必要は、物理的には無い。しかし購買欲求とは、必要に迫られてのみ発生するわけではない。「ただただ何かを買いたい」という気持ちのみで買い物をしてしまう、ということも人間にはあるのではないか。

そうして先日は、チロリアンジャケットのような質感のセーターをウェブ上で買った。サイズを説明するための、モデルを用いた写真がそのショップにはあった。しかしモデルはひとりしかいない。よってどのサイズを買うべきかの参考には、その写真はほとんど役に立たない。

仕方なく「オレがSってこたぁねぇだろう」と山を張って、Mサイズの紺色を選んで注文ボタンをクリックした。それが届いたのはたしか今月11日のことだった。そのセーターは翌12日に下ろした。僕の腕に比して5センチほども長い袖は、折り返すことで解決をさせた。しかし「やはりMでは大きすぎたのではないか」との思いが勃興すると、それは徐々に大きくなり、今回の買い物への後悔もまた僕の心を蚕食していった。ウェブ上での買い物ではしばしば経験することだ。

翌朝そのセーターを長男に着させてみた。そしてそれは「ちょうど良いね」と言う長男のものになった。

おなじセーターの、今度はSサイズを買おうと先のウェブショップに行くと、当該の商品は既に無かった。赤も売り切れて、残っているのはミディアムグレーのみとなっていた。その色なら要らない。しかしどうにも気持ちが収まらない。

しばしウェブ上を徘徊するうち、同じセーターを別注品として用意したセレクトショップが見つかった。色はオリーヴ、チャコールグレー、ロイヤルブルーの3種類。ここですこし迷った挙げ句にSサイズのオリーヴ色を買い物カゴに入れた。

その、2着目のセーターが午前の早い時間に届く。箱を開け、透明の袋の中のセーターをチラリと見る。見ただけで、その包みにハサミを入れることはしない。「今度は小さすぎたりして」という恐怖心で、包みを開くことができないのだ。これまたウェブ上の買い物では、しばしば経験するところのものである


朝飯 ジャコの甘辛炒り、ポテトとレタスとトマトのサラダ、ふきのとうのたまり漬、目玉焼き、納豆、メシ、大根と油揚げと万能葱の味噌汁

昼飯 焼きそば、たらこと昆布の甘辛煮、メシ

晩飯 「コスモス」のトマトとモツァレラチーズのサラダマカロニグラタン"TIO PEPE"


 2013.1123(土) 新らっきょう

朝飯は、味噌汁を口に含むところから始まる。口に含む量はそれほど多いものではない。しかしそのひと口があまりに美味いとひと口では済まず、気付くといまだ朝飯の初っぱなにもかかわらず、椀の中には味噌汁がほとんど残っていない、という事態の出来することがある。

念のため付け加えれば「出来」の読みは「しゅったい」で、変換キーを押すまでは僕も知らなかった。

とにかく今朝の味噌汁もまた、それに手を着けて数十秒後にはほとんど残っていない、というたぐいの風味のものだった。

味噌汁にくらべて納豆は、あまりに美味いそれに遭遇する機会は、そう多くない。これはなにも納豆に責任があるわけではなく、納豆、醤油、辛子、薬味、そして米のメシの複合が、何かの拍子に異常に美味くなる、その確率はそう高いものではない、ということなのだと思う。

らっきょうのたまり漬は、長期の熟成を必要とする「通ごのみ濃厚仕上げ黒太郎」も含めてすべて、今年の新物になった。それを報せるため、店舗入口の季節の書は普段の季語から離れて「新らっきょう」というものが、今月の上旬から掲げられている。

この「新らっきょう」の墨書をウェブショップやfacebookに載せるため画像に収めようとするものの、7時15分には日が届かないため薄暗く、しかし7時30分になると、朝日は差し込むけれども、今度は犬走りの柱が縦長の陰を作ってしまう。

そうしてここ3日ほどは時間を見計らい、カメラを持って現場へ向かうが、3日が3日とも時宜を得ることができない。そして今日もまた陰に侵蝕された画像しか撮れないまま、開店の準備に入る


朝飯 納豆、ほうれん草のソテー、茹でたハム、ひじきの煮つけ、たらこと昆布の甘辛煮、みょうがのたまり漬、メシ、豆腐と長葱の味噌汁

昼飯 肉うどん

晩飯 「金長」のカツライス、「宝酒造」の「宝焼酎極上」(お湯割り)


 2013.1122(金) クリスマスは何故めでたいか。

朝4時に目を覚ます。部屋の中は当然、暗い。裸足では板張りの廊下を歩く気がしないほどの寒さは感じない。洗面所の窓を開けても吐く息の白くなることはない。ということは、僕が高等学校の寮に入っていた1970年代の、10月初旬の東京西郊よりも2013年11月下旬の日光の方が暖かい、ということだ。

6時がちかくなっても外は薄暗いままだ。太陽が昇り始めた直後の風景は、いまだ白い。そしてしばらくしてようやく空が青みを帯びてくる

朝食を済ませて事務室へ降り、机の左壁に掛けたカレンダーに目を遣る。

恵比須講は、昨月20日に居間の床の間に飾り付けをして執り行った。そして本日は旧暦の10月20日にあたる。

夕刻、終業後、事務室の神棚から居間の床の間へと、ふたたび恵比寿大黒の小さな木像を移す。しかし先月のように、鯛の尾頭付きやお膳を用意することはない。新暦によるそれよりはずっと小規模に、今夜は白ワインのみをお供えする

「クリスマスは何故めでたいか」と問われて「ヨーロッパは特に、クリスマスを境として長く暗い夜から解放される。だから"merry"なのだ」と答えた人がいる。

今年の冬至は12月22日。1ヶ月後、である。


朝飯 納豆、ベーコンのスクランブルドエッグ、大根おろし、ひじきの煮つけ、ほうれん草のソテー、メシ、大根とシロ菜と油揚げの味噌汁

昼飯 「大貫屋」のキムチタンメン

晩飯 サラダやハムあれこれ、パンあれこれ"Chablis BILLAUD-SIMON 2011"


 2013.1121(木) 持ち替え

日光の山々はこのところ、雪を積もらせたり融かしたりを繰り返している。季節というグラフは上がったり下がったりを頻繁に繰り返す折れ線グラフのように蠕動しつつ、しかし冬の谷間に向かって急降下していくのだ、きっと。

"with LOVE"と"!Gracias pata negra!"の2種のフリーズドライ味噌汁が、それぞれ19食ずつ詰め合わされたギフト商品についてのメールマガジンを、午後に作成する。このメールマガジンの季節の挨拶にも、日光の山の様子は付け加えた。

夕刻には、僕が在庫しているクリスマスソングのCDを、facebookに画像と共に上げる。かなりの数のクリスマスソングのCDを聴いてきた僕が選んだ、これら3枚は白眉である。アーロン・ネヴィルの"Soulful Christmas"以外は、僕から実費で求めるのが、現在はもっとも安い方法だと思う

夜は"!Gracias pata negra!"に使われているとおなじ「日光味噌赤味噌」による鯖の味噌煮を肴に焼酎のお湯割りを飲んでいたが、途中から急遽、焼酎を米のメシに換える。

僕はもともと太らない体質ではあるが、このところは特に、体重は減少傾向にある。メシなどは、いくらでも食べても大丈夫である


朝飯 大根のたまり浅漬け、ハムとレタスとトマトのサラダ、目玉焼き、梅干し、メシ、揚げ湯波とシロ菜の味噌汁

昼飯 炒飯、富貴豆

晩飯 白菜と昆布の浅漬け、ひじきの煮つけ、鯖の味噌煮、大根のたまり浅漬け、富貴豆、米焼酎「癒やしの山寺」(お湯割り)、ニッカウィスキーの「伊達」(水割り)


 2013.1120(水) お花畑

本日はオヤジの祥月命日にて朝、如来寺へ行く。空は青く晴れ渡っている。オヤジの亡くなった日も、今日と同じ快晴だった。11月の下旬には、晴れる日が多いのかも知れない。

墓前にて、きのうから活けられていた花に、いましがた買ったばかりの白百合を足す。そして湯飲みには新しい水を満たす。

午前、オヤジのため焼香に来てくれた人がいる。その人を案内してふたたび如来寺へ行く。朝は花と水の世話のみで帰ったが、今度は線香を上げる。

夜はまた別の、オヤジと近しく遊んだり仕事をしたりした人を含めた総勢5人にて、食事のひとときを持つ。七本桜の「ばん」は"Finbec Naoto"と並んで、たとえて言えば切込湖と山王峠のあいだにあるお花畑のような店だと思う。

そうして数時間ほども歓談をし、いまだそれほど寒くはない夜気の中を帰宅する。


朝飯 牛丼

昼飯 "Parrot"のクラブハウスサンドイッチ、コーヒー

晩飯 「ばん」の其の一其の二其の三其の四其の五其の六其の七其の八其の九、日本酒(燗)


 2013.1119(火) 西から更に西へ

きのうに引き続き、しかしきのうよりもすこし遅れて恵比寿へ行く。

"Vector H"に来られるのは月にせいぜい1回だ。その1回にすべきことは、早々と決めているものから、直前に発生した事態への対応までを含めると、箇条書きで何項目にもなる。それらをひとつずつ解決していく

今日の気温は低くない。僕は厚着をしているわけでもないのに、湯島から恵比寿へ至るまでのあいだに汗をかき、帽子を脱ぎ、スカーフを外し、上着のボタンを外しと、体表の冷却にこれ勤める羽目になった。"Vector H"では終始、窓を開け放って作業をした。

そうして夕刻に至り、"Vector H"のヒラダテマサヤさんと外へ出て、田園調布までの移動を共にする。「共に」とはいえヒラダテさんは帰宅のため、そして僕は家内の親戚の叙勲祝いのための、それぞれ移動である

小さく魅力的な商店の多い街の、その商店のまばらになるあたりのイタリア料理屋での集まりは魅力に満ちたものだった。そうして数時間ほども歓談し、今度は来た道を東に引き返して文京区に戻る。


朝飯 「ねむの樹」の朝バイキング

昼飯 「吉柳」のスパイシーチキンのカレーライス、スープ

晩飯 「マツヒサ」の其の一Moet et Chandon Dom Perignon Rose(年号未確認)其の二其の三其の四其の五其の六"Chateau Haut-Brion 2008"其の七其の八其の九其の十其の十一、コーヒー


 2013.1118(月) 街をジグザグに

「すべての商品が、これとおなじく、瞬く間に売れてしまえば素晴らしいのに」と、いつも感じる商品が「日光の美味七選」だ。日光の、僕が普段から口にして美味いと感じ入っているものばかりを集めたこの、年間で1日しか使わないページを作成すべく、9時40分に恵比寿の駅を出る。

むかしはどうだったかの記憶はないが、今年あたりは11月の声を聞くと同時に、街にはクリスマスツリーが見られ始めた。そしてそれはガーデンプレイスも例外ではない

「日光の美味七選」のページは、昨年までは僕が更新をしていた。しかし今年は秋にサーバの移転があり、前回のものはもはや使えない。そしてその新版を"Vector H"のヒラダテマサヤさんが、午前から他の仕事と平行して夕刻までに完成させる。僕のしたことはまぁ、文言の入れ替えと行間を整えるくらいのものだ

夕刻は、恵比寿から山手線を使えば良いものを、うっかり日比谷線に乗ってしまう。そして尾張町、有楽町、並木通り2丁目、数寄屋通り7丁目、数寄屋橋と、街をジグザグに横断しながら、あれやこれやする。


朝飯 3種のおむすび

昼飯 「つるまる」のワカメうどん、エビ天

晩飯 「三州屋銀座店」のあれこれ、白鶴(燗)


 2013.1117(日) ローレンツの水槽

きのう、コンラート・ローレンツによる「ソロモンの指環」の、ほんの一部分だが読む機会を得た。一部分とは、ローレンツが子供のころから慣れ親しんだ、アクアリウムについてのものだ。アクアリウムと聞けば僕などは水族館を思い浮かべるが、一般には水棲生物を飼う水槽を指すらしい。

その文章を、一度目はさらりと、そして二度目はゆっくりと読んだ。そしてあるくだりに目が留まった。当然と言えば当然ながら極めて興味深い、そして目の前にヨーロッパの深山湖沼の広がったくだりとは以下だ。

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たった5、6センチしか離れていない二つのアクアリウムが、数キロメートルへだてた二つの湖ほどちがう様子になっていくことがある。アクアリウムをつくるときは、これがものすごくたのしみだ。
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ローレンツ手製のアクアリウムは、我々の想像しやすい、エアポンプ、サーモスタット、そして濾過装置を備えた、いわゆる熱帯魚のそれではない。植物と動物が「自分自身で平衡を保っていける生物共同体」としてのアクアリウムだ。ローレンツはまたこうも言う。

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アクアリウムを「その自由意思にまかせる」には、かなりの謙虚さと自制心が必要である。うっかり世話でもすると、たとえそれが善意からでたものであるにせよ、いろいろな弊害を引き起こすことがある。
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僕はこれらの文章に触れながら、同じ条件の下に仕込まれたはずの「らっきょう」が、収められたカラスビンごとに個性を発揮してしまう"rubs d'or"を思った。「うっかり世話でもすると、たとえそれが善意からでたものであるにせよ、いろいろな弊害を引き起こす」あたりも、ウチのワインらっきょうはローレンツのアクアリウムに共通している

「このまえ食べたのと全然ちがうじゃん。でも、これはこれで面白いよね」というお客様のための、"rubs d'or"は商品だ。「ソロモンの指環」については是非、全文を読みたい。


朝飯 2種の野菜を添えたハムエッグ、パンあれこれ、煮リンゴ、コーヒー

昼飯 「ふじや」の広東麺

晩飯 シシャモの網焼き、プチトマトとポテトのサラダ、おでん、白菜漬け、芋焼酎「まるいち」(お湯割り)


 2013.1116(土) 秋なのか冬なのか

いまだ厳寒には遠い冬の、深夜から未明にかけて降った雨が明け方に上がる。そういう朝に外を歩くときの気分には格別のものがある。

アスファルトや吸水レンガによる地面はしっとりと湿っている。そこに陽が差して、濡れて黒くなったところが次第に乾いて白っぽく変わりつつある。東京の広葉樹は紅く色づき始めてはいるけれど、竹箒で掃くほどの葉は落ちていない。

docomoがいつまでもiPhoneを扱わないから、仕方なしにSoftBankでこれを契約した。すると携帯電話はそれまでのものを含めて2台になり、余計な荷物を嫌う僕はiPhoneを自宅に残置するようになった。コンピュータと通信端末は、元より持ち歩いているのだ。

ことし9月、iPhoneの市場に遅まきながら参入したdocomoでiPhoneを契約し、SoftBankの方を解約して携帯電話をふたたび元の1台に戻してみると、今度はiPhoneを便利と感じるようになった。

そのiPhoneのアプリケーションで調べた時刻よりも随分と早くに丸ノ内線に乗る。そして東京の郊外へ出かけ、また都心へと戻ってくる。

夜遅くに東武日光線の上今市駅で列車を降りると、空には旧暦10月14日の月が出ていた。気温は意外にも低くない。


朝飯 鯖の素揚げ、トマトとレタスのサラダ、山芋のすりおろし、大根と胡瓜と人参の浅漬け、メシ、ワカメと長葱の味噌汁

昼飯 自由学園男子部高等科2年生による昼食

晩飯 「加賀屋北千住店」のあれやこれやチューハイ


 2013.1115(金) ただそれだけのこと

カレーのまち神保町のすべてのカレーを食べたわけではないが、あるいは食べ尽くせるものでもないが、自分が経験した中では"SHANTI CLUB INDIA"のそれがいちばん好きだ。「シャンティ」のカレーライスは、これは僕に限ったことかも知れないが、ガツガツと高速で食べると美味い。

そういう僕にも、ゆっくり静かに食べると、美味さがより引き立つあれこれがある。「鮨よしき」の肴も、そのうちのひとつだ。清潔なカウンターに着き、亭主がてみじかに説明するあれこれを、ただ黙って食べる。

肴のあとの鮨も、出されたそれを口へ運ぶまでは速いけれど、以降はゆっくりと咀嚼し、口中のあちらこちらの粘膜に触れさせつつ、惜しみ惜しみ嚥下する。

「お酒をください」と頼んで「お燗ですか」と亭主が訊き返してくるときには「今夜は燗を飲め」と言われているものと解釈をして「はい」と答える。

良い店では、客ただボンヤリしていれば良い。あとは向こうが仕切ってくれる。客の仕事は、ただ普通に店に入り、ただ普通に飲み食いをし、ただ普通に支払いをして、ただ普通に店を出る。それだけのことである。


朝飯 なめこの生醤油煮、大根葉と油揚げの炒め煮、納豆、トマトのスクランブルドエッグ、メシ、豆腐と大根葉と油揚げの味噌汁

昼飯 牛丼

晩飯 「鮨よしき」のあれやこれやそれや鮨あれこれ、「山本合名」の「白瀑純米赤札」(燗)


 2013.1114(木) 秋から冬へ

空の色は、空気が澄むほどに濃くなっていく

思い出深いのは1979年1月のグラナダの空だ。そのときグラナダは快晴にもかかわらず、空は黒と見まがうばかりの藍色で、太陽に照らされてできた自分の影を地面に確かめては「やっぱり夜ではなくて昼なんだよな」と僕は何度も、不思議な思いにとらわれていた。

あれとおなじ空をその後、どこかで見たことは絶えて無い。グラナダには今も、あの空があるのだろうか。

「EBエンヂニアリング」のタシロジュンイチさんに頼んでホンダフィットのタイヤをスタッドレスに換えてもらったのは、きのうのことだ。ちと早すぎるような気もしたが、現在は隠居に住む長男によれば、今朝は庭のくぼみに初氷を見たという。

初雪、初霜、初氷。そのうち初霜は11月の、そして初雪と初氷は12月の季語である。それが今週は一度に訪れた。秋は好きではないが、冬は嫌いでない。


朝飯 玉子と揚げ湯波の雑炊、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」

昼飯 鍋焼きうどん

晩飯 「和光」の突き出し三点盛りポテトサラダサービスの塩ゆで玉子とほうれん草の胡麻和え鮭の粕漬けレヴァ焼き、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)


 2013.1113(水) 紐でも付けとけ

日光の山々は、おととい11日に初冠雪をした。そしてその山の冷気が丸1日をかけて里へ届いたか、我が家の周辺ではきのう12日に初霜が降りた。

先月27日に"RICOH CX5"を本郷三丁目で見失い、今月5日には"RICOH GRDIII"を北千住のどこかに置き忘れた。

その後は、あれこれ迷うこともあったが結局のところ失ったカメラの、それぞれ一代だけ後継の"RICOH CX6"と"RICOH GRD IV"を、きのうまでに後釜とすることができた。購入に要した費用は記憶媒体のSD2枚を含めても、2台あわせて56,250円で済んだ。

"CX6"は次の機種がいつまでも発表されずに高値安定をしたままだ。"GRD"の最新型"V"は、まるで"LEICA M5"のように巨大化してしまった。そういう諸々を考えれば、自分のもっとも望むところの機種を、時宜と人とに恵まれ、考えられないほどの低価格で手に入れられた自分の運の良さを感じずにはいられない。

そしてまた、一時は手持ちのカメラが皆無になったお陰で"iPhone5"のカメラの優秀さに気付くことができた。

しかし「だからモノを紛失することもたまには良い」とはもちろん考えない。今後はせいぜい、持ち物の管理に努めたい


朝飯 納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き物、茄子の味噌炒り、大根おろし、なめこの醤油炊き、豆腐と揚げ湯波と長葱の味噌汁

昼飯 炒飯、トマトとチーズのスープ

晩飯 生ハムとレタスのサラダ牡蠣とトマトのスパゲティ"Montepulciano d'Abruzzo Organic 2008"


 2013.1112(火) 邂逅

自社ドメインtamarizuke.co.jpを取得して、それまでの、NIFTYに間借りする形で運営してきたウェブショップを独立させた。1999年3月29日のことだ。それから大きな改装を施す2009年5月12日までの10年間は、トップにも、またこの「清閑PERSONAL」にもアクセスカウンタがあった。

「清閑PERSONAL」のカウンタの"10,001"とか"20,001"に当たった人には当時プレゼントを贈っていた。そのプレゼントとは、今から考えればちと惜しい気もする、それほど悪くないワインだった。このプレゼントを何人に送ったかの記憶も記録も今はもう無い。

あるときいわゆるエゴサーチをすると、ウチの特別な企画商品を自身のウェブログで紹介してくれている人が見つかった。そしてその内容を読むうち「これはむかしアクセスカウンタに関してワインを贈った人ではなかったか」と思い当たった。そしてメールで確認をしてみると、果たして僕の予想は外れていなかった。

"twitter"や"facebook"ができると、そこでもまたその人との接点ができた。そしてその人が、僕とおなじく大衆的な飲み屋を好むことを知った。しかしお互い贔屓の店が微妙に異なるため、たとえば同じ日に同じ池袋の北口で飲んでいても、遭遇することは皆無だった。また敢えて時間と場所を決めて落ち合うこともしなかった。

「ホッピー先輩」というハンドルネームを持つその人と本日は東京大学構内にて、知り合っておよそ十数年を経て初めて邂逅する。邂逅とはいえ世間話もしなければ今夜の飲酒を約するわけでもない、挨拶を交わして後は、先輩は仕事へと戻り、僕はよしなしごとのため赤門を出て本郷通りを行ったり来たりする。

信号の名で言えば、東大赤門前から本郷弥生にかけてある喫茶店の換気扇は、むかしの喫茶店の匂いを歩道に吹き出して、しばし僕を陶然とさせる。そしてそのうちの1軒に入ってホットコーヒーを飲む。チェーン系喫茶店の味に慣れきった舌に昭和を感じさせるコーヒーは、懐かしく、更には新鮮で、僕は時間の迷宮にはまり込んだ気さえした

今度は弥生門から東京大学に入る。そして安田講堂下から文学部を抜け、鉄門から外へ出て無縁坂を下る。


朝飯 なめこの醤油炊き、小松菜のソテー、飛竜頭の炊き物、トマトとレタスのサラダ、納豆、メシ、揚げ湯波と大根と万能葱の味噌汁

昼飯 「神勢。」の鶏塩ラーメン(並盛り)

晩飯 「加賀屋北千住店」のあれこれ、チューハイ


 2013.1111(月) 古酒と言えば聞こえは良いが

「あんた、半額なんだから」だか「3分の1なんだから」かは忘れたが「買わなきゃ損なんだよ」と言いながらオフクロがフランスから買ってきたコニャックの類いは飲まれることなく納戸に置き放たれて数十年が経った。

蒸留酒とはいえ常温で長く置けば味は変わる。しかし飲めないところまでは落ちていない。それでもコルクの栓だけは劣化してボロボロと崩れるから、琥珀色の液体と共に口中に紛れ込んだそのかけらは舌で選り分け指先でつまみ捨てることになる。

そういうフランスの古酒に紛れて透明の中国酒を発見したのは数ヶ月前のことだ。いつ誰が飲んだものか半分ほどに減ったその白酒の、こちらはプラスティックの栓を抜いて香りを聞けば問題はまったくない。ただしそのまま夏の常温にさらす気はせず、冷蔵庫へと納めた。

中国では農民や肉体労働者と共に、質素ではあるけれど大層うまいものを食べてきた長男によれば「白酒は、もっと脂っこいもの、たとえば豚の皮付き三枚肉と高菜を炒めたやつとか、あるいは豚の大腸と唐辛子とにんにくを炒めたやつとかに合う」とのことだが、豚の皮付き三枚肉など、日本では沖縄にでも行かない限り手に入らないのではないか。

そうして夕食には水餃子を肴にその、1991年5月14日製造の白酒をすこしずつ舌に乗せ、残量が瓶の4分の1ほどになったところで今夜の飲酒を締める。


朝飯 セロリの葉の炒め煮、ナメコの醤油煮のスクランブルドエッグ、納豆、ピーマンのソテー、梅干、メシ、豆腐とマイタケの天ぷらと長葱の味噌汁

昼飯 おむすびあれこれ、塩麹と生姜のスープ

晩飯 春雨サラダ、なめこおろし、大根サラダ、水餃子「金門酒廠實業股イ分有限公司」の「特級高粱酒」"MILLET"の2種のお菓子


 2013.1110(日) 2勝3敗

朝4時45分に起床し、週に何度かはある、早朝の仕事に従う。夏とは異なり、外はなかなか明るくならない。

本日11月10日は、昭和34年、青山学院在学中に亡くなった叔父の祥月命日にて、始業後しばらくしてから如来寺へ墓参りに行く。階段室の本棚を整理すれば、叔父が今市高等学校の文集に遺した優れた随筆を、ふたたび読むことができるかも知れない

ガロン売りされているものではない。調理用ワインでもない。それでもヴィンテージを表示せずにワインを売っている。ウェブショップ側のうっかりミスなのだろうか。

それでも"Billaud-Simon"のシャブリは、自分としては「見つけたら買い」の商品だ。「何年物ですか?」などと店側に問い合わせているうちに売り切れても困る。そうして速攻で買い物カゴに入れた12本が届く。箱を開けたら2011年物だった。悪くない年である。

"RICOH GRD IV"も"Billaud-Simon"のシャブリも「勝負」とばかりに注文ボタンをクリックして2戦2勝だった。もっとも先月末から今月初めにかけては、カメラ2台を失い、左足親指の爪を半分だけだが剥がして3戦3敗だった。あと1勝を、どこかで稼がなくてはならない。


朝飯 牛丼、ワカメと厚揚げ豆腐と三つ葉の味噌汁

昼飯 トマトとクレソンのスパゲティ

晩飯 「玄蕎麦河童」の酒肴三点盛り山芋の磯辺揚げ厚焼き玉子舞茸の天ぷら盛り蕎麦(田舎)サービスの自家製豆腐、蕎麦焼酎「峠」の蕎麦湯割り


 2013.1109(土) 明窓浄机作戦

開店50分前に事務室のシャッターを上げると、店の駐車場には社用車のホンダフィットに並んで長男の"FIAT 500L"が置かれていた。このクルマは1969年製で、長男より16年はやく世に出たものだ。その「16年」を僕の生年から遡ってみれば、ヨーロッパは戦火の最中にあって、大したクルマは生産されていない。

日本では、古いクルマの税率は高い。政府の公式見解は「環境に配慮した新しいクルマを優遇する」ということらしいが「古いクルマなど早々に捨てて、新車をどんどん買ってくれ」という意向も、そこには働いているのだろう

今月5日に"RICOH GRD III"を見失った。「やられたら、すぐにやり返せ」ではないが、翌6日よりインターネット上におなじ"RICOH GRD"を探し始めた。

そして7日に至ってamazonに「新品未使用品」とのみ説明された"RICOH GRD IV"を発見した。「新品」と言いながら展示品を送りつけてくる業者もいるから安心はできない。しかしそのあたりを確かめている間に折角の出物が売れてしまう、ということもある。

39,800円という価格は魅力的だ。「ここは勝負」と発注ボタンをクリックしたその品が、本日午前に届いた。潰れかけた段ボール箱を開くと、大した緩衝材もなしに荷造りされたその中に"RICOH GRD IV"の黒い箱はひっそりとしてあった。

その箱を開け、白く薄い樹脂製の袋から恐る恐る取り出した"RICOH GRD IV"には「新品未使用品」なのだから当たり前のことだろうけれど、疵はおろか指紋もない。そしてそれをまた丁寧に、元の袋へと戻す

夕刻に至って今年2度目の明窓浄机作戦を実行する。机の上に山積する書類のほとんどは、見もせず捨てても誰も困りはしない類いのものだ。そして本来であれば、机の上は常に、清浄でなくてはならない


朝飯 ツナとレタスのサラダ、スペイン風目玉焼き、なめこおろし、ほうれん草のソテー、豆腐と揚げ湯波と長葱の味噌汁

昼飯 3種の中華饅頭、春雨スープ

晩飯 すき焼き、「岩川醸造」の芋焼酎「まるいち」(お湯割り)


 2013.1108(金) 晩秋

「春暁」の中で孟浩然は「春眠不覚暁」と言っている。そのとき孟浩然は何歳だったのだろう。夏の暁であれば知らずに過ぎてしまうのも理解できる。しかし春先の暁はそれほど早い時間には訪れない。孟浩然は普段から寝坊だったのではないか。

夏至のころは3時台に空が白み始めた。今は5時を大きく回っても、あたりは暗いままだ。夏以外の季節に暁を見ることは容易である。しかし夏以外の季節にはどうも、早起きをする気にはならない。それは「起きてもさして面白くもなし」と考えてしまうことによる。

日が差し始める前には、晴れていても空は青くはならない。そのころの風景も悪くはないが、空はやはり青い方が良い。

始業の45分前に外へ出る。頭上には快晴の空が広がっている。「下野新聞」は毎日のように、県内各所の紅葉をカラー写真で伝えている。それでも日光の山のふもとから更に下った我が今市地区では、たとえばウチのモミジだけを見てみても、紅葉はそれほど進んでいない

今市地区にも高度差はあるが、これからおおむね10日間ほどは、晩秋の景色が楽しめるのではないか。そのあいだに日光連山は冠雪をするかも知れない。


朝飯 豚肉と三つ葉の炊き物、ほうれん草のソテー、梅干、なめこおろし、メシ、豆腐とワカメと万能葱の味噌汁

昼飯 「ふじや」の雷ラーメン

晩飯 「食堂ニジコ」の突き出しのポテトサラダ青菜炒め牛すじと豆腐のスープ、他あれこれ、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)


 2013.1107(木) 立冬

事務机の横に提げているウチのカレンダーには、九星、六曜、十干、十二支、そして太陰暦による月日に加えて二十四節気についても記載をしている。それによれば本日は二黒、友引、ひのと、丑、旧暦10月6日、そして立冬である。

子供のころから薄着で育てられた人間は、寒くなっても厚着ができない。服を重ねることが気持ち悪いのだ。そして僕も秋までの半袖ポロシャツを長袖のヒートテックには替えたが、その上には相変わらず木綿のTシャツを着ている。

この格好で早朝の事務室などに降りると寒い。寒さを感じても暖房のスイッチを入れることは何やら勿体ない気がして、ただただ寒い思いをしている。だったら木綿のTシャツをフリースのセーターなどに換えれば良いものを、いまだそれはしたくないのだ。

気候の安定しているときには、時候の挨拶に陽気や気温の持ち出されることが少ない。暑かったり寒かったりのときにこそ、人々は顔を合わせるたび、気候や季節についての、特に不満を口の端に乗せる。今日の典型的な例は「なんだか朝からはっきりしない天気ですねー」だ。

そして夜は暖房絨毯に座って安い赤ワインを飲む。


朝飯 納豆、なめこおろし、筑前煮、トマトのスクランブルドエッグ、メシ、大根と小松菜の味噌汁

昼飯 「つけ汁うどんあくつ」の相盛りの大盛り、ピリ辛きのこ汁、やわらか黒糖プリン

晩飯 フランスパン、レバーペースト、クレソンと炒り卵のサラダ、白隠元豆のトマト煮、煮リンゴ、"Concha Y Toro Frontera Cabernet Sauvignon"


 2013.1106(水) すべての画像はアイフォンで。

きのう北千住で"RICOH GRD III"を見失った。つい先ほどまではポケットに入っていたはずのカメラが忽然と消える、ということを経験するのは、先月の29日以来、この8日間で2度目のことである。

僕の手持ちのデジタルカメラはリコーの"CX5"と"GRD III"の2台だった。そして昨夜の北千住以降は0台になった。手元にカメラが皆無になったとはいえ、すぐに次のカメラを買う気にはならない。

美に関係する職業に就いているにもかかわらず、携帯電話で撮った、見た目に優れない画像を自身のウェブログに貼り付ける人を目にするたび、違和感を覚えてきた。しかし最近の"iPhone"による画像は悪くない。

今日のこの日記に使われている画像は、朝の山から終業後の社員との食事会まで、すべて"iPhone 5c"で撮った。ISO400から800は欲しい室内の、通常のデジタルカメラであればマクロモードに切り替えたい対象も、最新型の"iPhone"であれば、設定を変えることなく、あるいは特殊なアプリケーションを使うこともなく、満足のいく水準で記録をすることができる。

いっそ家用は"SONY DSC-RX10"で、そして外出先は"iPhone 5c"で、と割り切れば外出時の荷物は減る。それにしても、まるで"LEICA M5"のように大きくなってしまった現在の"GRD"を頭に思い浮かべれば、"GRD III"の紛失はいかにも惜しい。


朝飯 生のトマト、ニラ玉、「しその実のたまり漬」を薬味にした納豆、揚げ湯波の甘辛煮、メシ、豆腐とナメコとニラの味噌汁

昼飯 柿の葉鮨

晩飯 ポテトサラダレバーペーストトリッパと牛すじと白隠元豆のトマト煮南瓜とサツマイモのグラタン牛肉のたまり漬の炭火焼き冬瓜と豚三枚肉のスープ筑前煮青室鯵のくさや4種のケーキ"TIO PEPE"


 2013.1105(火) 登山靴の使い道

社内では、店舗に出るときには靴を履くが、お客様の目に触れないところではサンダルを履くこともある。きのう2階の用度品倉庫で何かの在庫を調べようとしたときには、サンダルを履いて行った。そして途中にある鉄製3段の階段を、いつもの調子で駆け上がろうとしてつまずいた。

目の前にはこれまた鉄製の作業台があったから、そこに顔を当てることだけは避けようと、そのことのみに神経を注いだ結果、足のさばきがおろそかになってサンダルが脱げ、左のつま先を階段最上部の角に強く打ち付けた。

交通事故などにくらべれば軽微な怪我なのだろうが、痛みはかなり強かった。そうしてその3段に続く、次の数十段の階段はゆっくり上り、用を済ませて事務室に戻った。

痛みが増すことはなかったが、ふと気付くと左のつま先から血がしみ出て事務室用の上履きを濡らしている。それでも何やら恐ろしくて、怪我の状況を視認する気にはならなかった。

数十分後にようよう靴下を脱いでみれば、左足の親指の爪は、その内側で出血を起こしているらしく、紫色というか黒く変色をしていた。よってその親指の爪と肉の間をめがけてアルコールを噴霧すると、当然のことながらしみた。

この爪が死んで、その下から新しい爪が生えてくるのかどうなのかは知らない。しかしおなじ左足のつま先をふたたびどこかに打ち付けて傷を悪化させることは避けたい。よって今朝は、昨年の今ごろ巣鴨の「ゴロー」で誂えた「ブーティーエム」を履いて、下今市駅07:45発の上り特急スペーシアに乗る。


朝飯 納豆、ピーマンとソーセージのソテー、白隠元豆のトマト煮、ほうれん草のソテー、しその実のたまり漬、メシ、豆腐と揚げ湯波と小松菜の味噌汁

昼飯 「甚八」のかけうどん、ささみ天

晩飯 「ささや」のあれこれ、ブドウ割り、アールグレイハイ


 2013.1104(月) 中国の四人組(その後)

むかし、学生のころのことかも知れない。地下鉄銀座線の浅草駅で外国人から浅草橋までの行き方を訊かれた。「駅員に教えてもらってください」とのみ答えて僕はその場を去った。地下鉄銀座線の浅草から都営浅草線の浅草橋までの経路は、英語はおろか日本語でも説明は難しいのだ。

それにしても、そのときその外国人にそっけない対応をしてしまったことは、今も僕の心に後悔として残っている。日本を訪れてくれた外国人には、できるだけ親切にしたい。

きのうの中国人のことが気になって夜、長男とふたりで小倉町の「和光」へ行く。そして店に入るなり、きのうのその後についてオカミに質してみた。

「いやー、たくさん飲んでいただいて、食べていただいて」
「たくさん飲んだ?」
「4人さんで日本酒の小さなビンが10本、それに4合瓶が3本」
「そらすげぇな」
「お魚よりもお肉が好きらしくて、焼き物もずいぶん」
「日本語で注文、大丈夫だったですか?」
「良くしゃべっていただけましたよ。で、この場所が気に入ったから、お金はいくらかかってもかまわないから、看板までいさせてくれって」
「そりゃ良かった。でもそれだけ飲んだら大分いっちゃったでしょ」
「2万7千円。でも皆さん、お坊ちゃんみたいで」
「うーん、だったらオレよりよっぽど金、持ってるな」

というわけで、中国人の4人組にとって、2013年秋の日光については、紅葉よりも東照宮よりも、路地裏の居酒屋「和光」のことがもっとも強く長く記憶に残るのではないか。

旅のそこそこには梃子の効いた踏み台が潜んでいる。これに上手く飛び乗ることができれば自分の経験は一瞬のうちに豊かになり、思い出はより深くなる。

そして僕は「和光」のカウンターで焼酎のお湯割りを飲みながら何度も「それは良かった」とひとりごちた。「和平交渉? どうでもいいから飲もー」である。


朝飯 カレー丼、らっきょうのたまり漬

昼飯 鍋焼きうどん

晩飯 「和光」の突き出しの、2種のきのこを添えた薩摩揚げ風たこぶつ牡蠣フライ焼きししゃも、サービスの、松茸を刻み込んだ豆腐同はまぐりの酒蒸しおむすび、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)


 2013.1103(日) 中国の四人組

週末や祭日の朝に青空が見えると、それだけで心がひとつ楽になる

「本物のワインで漬けた本物のワインらっきょうリュビドオル」は昨秋テレビで紹介をされて以降、半年以上も散発的に品切れが続いた。そのテレビ番組が先月末に再放送され、するとまたまた、この商品の需要が高まってきた。

店舗は紅葉狩りのお客様で賑わっている。社内各所をまわりつつ、このリュビドオルのレッテルに賞味期限を入れるなどの仕事もする

夕刻に店舗へ行くと、販売係のハセガワタツヤ君とカワタユリエさんが「このあたりに繁華街はありますか?」という質問をお客様からお受けして戸惑っているところだった。よってアジア系と思われる若い一行との会話は僕が引き継ぐこととする。

「繁華街とは、どんなところへ行きたいんですか?」
「居酒屋です」
「クルマですか?」
「歩きです」
「どちらかに泊まってるんですか?」
「日光屋です」
「だったら僕の行きつけの店を教えてあげます。日光屋のすぐちかくです」

と答えて事務室へ行き、携帯電話を持って店舗に戻る。そして「和光」に電話を入れると既にして営業しているという。

ウチがお客様のためにお作りしている地図をリーダー格のひとりに手渡しながら、その地図上の「日光屋」と「和光」に蛍光ペンで線を引く。とはいえ「和光」は未舗装の路地に面してあり、初めての人には見つけづらい。

「チャイニーズですか?」
「そうです、中国人です」
「お仕事ですか?」
「留学生です」

と、そこまで確かめたところで「僕がクルマで送って上げます」と伝えると「お忙しいところ申し訳ありません」と、なかなな難しい日本語も知っている。

そういう次第にて、中国人の若い4人組にをホンダフィットに乗せ、既にして日の暮れた日光街道を下る。そして「和光」の引き戸を開き「中国人ですけど注文は日本語でできます」とオカミに伝え、4人を店の中へと送り込む。

「繁華街」と言われても、我が町にそのようなものはない。目的の場所を訊かれて「居酒屋です」と答えたとき、実は彼らは東京の、制服を着てインカムを付けたオニーチャン、オネーチャン店員が賑やかに声を発しながら客のあいだを縫って歩いているような店を思い浮かべていたのではないか。

「和光」は「和民」とは一文字違いだけれど、写真付きのメニュなどはない。入って左手のカウンターに常連客。奥の入れ込みは、客のいないときには節電のため明かりを落としている。

中国の4人組が、僕とおなじ趣味嗜好を持ち合わせていることを祈るばかりである。


朝飯 2種のパン、トマトのスクランブルドエッグ、ヨーグルト、煮リンゴ、コーヒー

昼飯 焼きうどん

晩飯 カレー南蛮鍋「古澤酒造」の米焼酎「癒やしの山寺」(お湯割り)"Chez Akabane"のシュークリーム


 2013.1102(土) カメラの選定

先月27日に見失った"RICOH CX5"については、甘木庵の中を探しまわり、また心当たりを訪ねたりもしたが、いまだ見つけられていない。これがいつまでも出てこなければ、僕の手元にデジタルカメラは"RICOH GRD III"のみになってしまう。

"RICOH CX5"は、展示品の過去を持つものを8月下旬にamazonで23,980円で買った。検索エンジンに当たってみれば、現在の最安価は29,800円になっている。

いまだ見つかる可能性のある"CX5"を、ふたたび買う気はしない。現在の最安値39,800円の"CX6"にも、心情的には手が出ない。そして"CX7"は、昨年から「出る出る」と言われながら、1年を経ても出てこない。

高校生のころまではスペックに目や心を惑わされていたから、カメラは一眼レフしか眼中になかった。しかしこの歳になってしまえば数字上の性能などに一切の興味は無い。だったら今の自分は、カメラについては何にこだわるか。

1)カメラの最大の使い道は、この日記である。食べ物を撮ることの多い自分には、マクロに優れたレンズが必須になる。

2)「歩いて近づくことのできるものを、自らは動かず、焦点距離の長いレンズで狙うのは不精者」と感じる自分の心情に照らせば、ズームレンズは選びたくない。

3)とはいえ撮ろうとする対象が遠くの山などの場合には、ズームレンズは便利な道具である。

4)一眼レフは、視野率の高いファインダーから対象を見られるところが好きだ。

5)とはいえ一眼レフは、それが精密機器であるにもかかわらず、レンズの交換によって、短時間とはいえ、その内部を外気にさらす、というところが気に入らない。

6)「取り外し可能」という機能を好まない自分には、外付け式の電子ビューファインダーは有り難くない。

7)大きなカメラ、重いカメラは、荷物をできるだけ小さくしたい自分には不向きだ。

8)とはいえ家の中でのみ使うこととすれば、大きさ重さは問題にならない。

と、相反する矛盾をはらんだこれらのことを考えながら、僕の頭の中に浮かんだのは"SONY"の、名前は似ているけれど、見た目も使い道もまったく異なる"DSC-RX1"と"DSC-RX10"の2台だった。

"DSC-RX1"は僕が持ち運べる限界の大きさで、レンズは35ミリフィルム換算で35ミリの単焦点だ。格好は良いけれど、使い道は限られる。"DSC-RX10"は一眼レフではないにも関わらず"EVF"を内蔵し、ズームレンズを備えているが、持ち運ぶ気はしない。

と、そのようなことを書き連ねながらも僕はいまだ、"CX5"がどこからか不意に現れることを待ち望んでいるのだ。


朝飯 レタスとプティトマトのサラダ、スクランブルドエッグ、ホットドッグ、コーヒー

昼飯 「ふじや」のタンメン

晩飯 レタスとプティトマトのサラダ、ブロッコリーとジャガイモ、たまり漬「鬼おろしにんにく」を添えたビーフステーキ、"Cono Sur Merlot 2006"、


 2013.1101(金) 冬の入口

小林彰太郎の文章の中で、自分にとって最も印象深いものは"Lancia Fulvia Sport 1.3 Zagato"をリポートした際の「小型のランチアを一言で形容するなら、それはイタリアの宝石だ」に極まる。小林彰太郎を小林彰太郎と呼び捨てて敬称を付けないのは、徳富蘇峰を徳富蘇峰と呼び捨てて敬称を付けないことに等しい。

小林彰太郎と個人として相対したときのことについては、しかし「小林さん」と書かなければならない。

「アルファスッドはどれくらいエンジンオイルを使いますか」と問われて「1,000キロで1リッターです」と答えると「やはりそれくらいは食うのか」と、水平対向エンジンが費消するエンジンオイルの多さに小林さんは納得をした。これは小林さんと交わした会話のうち、僕が最も嬉しく思い出すものだ。僕が先行する形ではあったが、小林さんとはある一時期に共通して"Alfasud"に乗っていたことがあるのだ。

午後12時40分。その小林さんの告別式におもむくと、格子柄のツイードジャケットに身を固め、古い英国のものとひと目で分かる黒いグランプリカーの操縦席に着いた、小林さんの大きな写真が白い花に囲まれていた。

牧師による、山上の垂訓にまつわる説教をはさんで賛美歌3曲を歌う。また小林さんのご長男による、僕にとっても、あるいは誰にとっても興味深い内容の挨拶を聴く。そして献花をしながら小林さんの写真をじっと見る。

14時をまわったばかりというのに、渋谷まで下ると、陽の光は既にして初冬のそれを感じさせた銀座を経由して本郷に至るそこから天神下へはいつもの切り通し坂ではなく無縁坂を往く

素肌にシャツ、そこに三季用のスーツを着て暑くもなく寒くもない。そして22時すこし前に帰宅する。


朝飯 牛丼、梅干し、たまり漬「刻みザクザクしょうが」、豆腐と揚げ湯波とワカメと長葱の味噌汁

昼飯 「魚がし日本一」のあれこれ

晩飯 「加賀屋北千住店」のあれこれ、チューハイ