おれは天國の住人なのか それとも地獄に堕ちる身なのか わからぬ
草の上の盃と花の乙女と長琴さえあれば  この現物と引き替えに 天國は君にやるよ
Omar Khayyam

 2012.0517(木) 朝の風景

日光の地野菜を日光味噌のたまりで浅く漬けたものがすなわち「たまり浅漬け」だ。というわけで今朝も「JAかみつが今市農産物直売所」を訪ね、胡瓜の良さそうなところをまとめて買う

その胡瓜を、朝だけ販売係から浅漬け係に配置転換されるサイトーエリコさんが調理場で洗い、刻み、たまりで浅漬けにして包装場に運ぶ。

一方、おなじく販売係のハセガワタツヤ君は、きのうのうちに用意したおいた味噌、醤油、たまり漬を三菱デリカに積む。それらは今月22日の、二荒山神社本社の報醸祭に際しての、ウチからの奉賛献備品である。ハセガワ君にはカメラを手渡し、facebook用の写真を撮ってくるよう言う

東照宮では本日より春季例大祭が始まり、午後には流鏑馬が奉納される。日光旧市街の道は混んではいないだろうか。そして明日は百物揃千人武者行列が街を渡御する。雷、雹、突風はおろか雨さえ無い2日間になってほしい。


朝飯 カレーライス、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」

昼飯 「大貫屋」のチャーハン(大盛り)

晩飯 「ユタの店」の皮蛋、しそ餃子、焼酎「鏡月GREEN」(お湯割り)

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 2012.0516(水) 好きな場所

店舗前の季節の書を「春隣」から「麦笛」に変えたのは、いつのことだっただろう。この手のものは、季節を先取りすべきなのだろうか。次に控えている「萬緑」は、夏6月の季語である。

日本経済新聞朝刊第40面に「近代洋画の開拓者高橋由一」展の見出しと共に「鮭」の写真がある。教科書や紙媒体によって広く知られるこの絵を、僕は以前に見ている。そのときの第一印象は「で、でけぇな」というものだった。

記事に添えられた数字によればこの絵の高さは140センチとのことだが、実際にはそれよりも大きく感じられる。更にはその圧倒的な質感により不気味にさえ見える。初めて泊まった家で夜に便所へ行こうとし、薄暗い廊下を鈎の手に曲がった先の正面にこの絵があったとしたら多分、恐怖に足がすくんで、それより先へは一歩も進めなくなるのではないか。

「鮭」を見たのは、東京芸術大学の学生が卒業制作として学校に残していった作品の展覧会と記憶していた。しかし調べてみると、高橋が同大学に在籍した記録は無い。とすればあれは、東京芸術大学の所蔵品展のようなものだったのだろか。

東京芸術大学大学美術館は「ゲーダイの美術館ってくれぇだから、上野の駅から歩いて行けば良いんだろ」と考えると、ちと遠い。あるいは上野公園の、ホームレスのブルーシートの家のあいだを逍遥するうち、運が良ければ見えてくる。それよりも言問通りを、根津から寛永寺陸橋を目指して歩いた見つけやすい。

高橋由一の「鮭」は、僕は一度見れば充分だ。しかし東京芸術大学大学美術館は、何度でも訪ねたいところのひとつである


朝飯 胡瓜とホタテ貝のサラダ、スペイン風オムレツ、なすのたまり漬、納豆、蕗の炊き物、メシ、小松菜とワカメの味噌汁

昼飯 「麺屋ききょう」の塩葱ラーメン

晩飯 「コスモス」のトマトとモツァレラチーズのサラダミートソーススパゲティのチーズ焼き、"TIO PEPE"、グラスの赤ワイン

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 2012.0515(火) 早い仕事の裏には事前の段取りがある。

昨夜の就寝が早ければ今朝の起床も早くなる。明け方5時前にサンダルを履いて龍岡門から東京大学構内に入る。そして"LAWSON"で5杯がひと組になったインスタントコーヒーを買って戻る

"ComputerLib"はこの業界には珍しく、ブルーカラー系の会社を思わせる、朝8時から夕刻5時までの就業時間制を採っている。よってそこから逆算をし、いつも7時30分を過ぎたころに甘木庵を出る。本郷龍岡町から神田神保町までは距離にして2キロ。疲れていない限りは歩いて行く。

ウチのウェブショップとYahoo!ショッピングの「問い合わせ」などを除くすべてのページにtwitterのツイートボタンとfacebookの「いいね!」ボタンを設置する仕事については、きのうと今日の2日間まるまるを費消すると考えていた。それが案に相違して今日の午前中に完了してしまう。

そこで次回の仕事と考えていた、facebookページとYahoo!ショッピングを連携させること、また自社ショップへのバナーをデフォールトのデザインからウチのロゴに変えることなどをする、否、ヒラダテマサヤさんにしてもらう

ところで今日の不思議は、らっきょうのたまり漬「浅太郎」が8,300回もツイートされたことになっているカウンタの数字だ。これは一体全体どのようなアルゴリズムによるものだろう。そのログが追跡不能のところをみると、過去によほどのリツイートがあったのかも知れないし、あるいは数日も経てば数字は正確なところに落ち着くのかも知れない

facebookページにはいまだ修整すべき部分を残している。しかしその仕事に手を付けられるのは1ヶ月ほど後のことになるだろう


朝飯 「小諸蕎麦」のとろろわかめ蕎麦

昼飯 「可以」の辛味噌つけ麺

晩飯 「加賀屋北千住店」のあれこれ、チューハイ

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 2012.0514(月) いつもよりすこし遠まわり

東武日光線の上り始発の特急スペーシアに乗って、たけのこごはんを食べる。窓の外の風景は、新緑から万緑に変わりつつある。

ウェブショップとfacebookページの連携を高めるべく、"ComputerLib"に9時10分に入る。本日の仕事は特に、ヒラダテマサヤさんに何か訊かれたときのみあれこれの決定をし、それ以外のときには自分の好きなことをしていられる点において、ほぼ年中無休の僕にとっては心やすらぐひとときになった。

本日分の仕事を夕刻に終え、ヒラダテマサヤさん、キクチユミさんとの3人で外へ出る。

昨夏のチェンライ奥地でのトレッキングで泥だらけにした"Red Wing"の"Irish Setter"は、帰国してすぐクリーニングに出した。すっかり綺麗になって戻ってきたそれを履くと、しかしどのような理由によるものか、右足首の後ろに靴擦れを起こすようになった。「慣らせばまた元に戻るのではないか」と、無理をして履きつづけても、どうにも復旧しない。

よって昨年、次男が登山靴用の靴下を買うときオネーサンがとても親切にしてくれた、"ComputerLib"至近の「さかいやシューズ館」を訪ねる。そして"MERRELL"の"Chameleon II Storm Mid"を試し履きしたところ、特に左足において幅がきつい。僕の左足の甲の周囲は右足のそれより1センチも太いのだ。

そのことを告げると、オニーサンは"NEW BALANCE"の"MO703GH"を出してきてくれた。そしてこれを履き、ヒモを締め、店内に設置された人工の坂道やガレ場を歩いてみると、とても具合が良い。ただ残念なことにデザインが僕の好みではない。オニーサンには後日また来ることを約束し、今日のところは買わずにおく。

靖国通りには暖かく乾いた風が吹いて、とても気持ちが良い。これほど快適な日は1年のうちにもそうないのではないか。そして3人による夕食の後には、いつもよりすこし遠まわりをして富士見坂文坂をたどる。そして20時前に甘木庵に帰る。


朝飯 たけのこごはんのお弁当

昼飯 「魚○本店」の銀ムツ煮定食

晩飯 「徳萬殿」のトマトサラダ大根サラダガツ炒め(1皿目)ガツ炒め(2皿目)チャーハンラーメン真露(白ホッピー割り)

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 2012.0513(日) 好むところのもの

日光の、今朝4時40分の空は春の、というより涼しげに澄んで、早くも夏のそれを思わせた。日本のどこにいても、かどうかは知らないが、夏の朝ほど気分の良いものもなかなかない。朝に晴れればすべて良し、である。

「明日からののことを考えると少しブルー、という方も多いのではないでしょうか」とは、ゴールデンウィークの最終日に、NHKのアナウンサーが朝のニュースで言ったことだ。僕は仕事が好きだし、あるいはほぼ年中無休ということも手伝ってか、休みを待ちわびるとか、休みの終わりに憂鬱になるようなことは決してない。

客用トイレの掃除をしていた包装係のヤマダカオリさんが「お客様がいらっしゃいます」と事務室に報せに来てくれたため、定刻の30分前から店の扉を開けてお客様に入っていただく。このような朝のひとときも、僕の好むところのものだ。

勤務先から中国に赴任していた長男が、午後に帰宅をする。晩飯はどこかに出かけて摂ろうとしたところ、日本のメシが食べたいという。そして長男は冷えた日本酒を飲み、僕は焼酎のお湯割りを飲む。

「上海の空港に着くと『あー、楽だー』と感じるよ」と長男が言う。長男は来週にも中国へ戻るという。


朝飯 キムチ豆腐、ベーコンエッグ、焼き海苔、大根おろしを添えた薩摩揚げの炊き物、メシ、豆腐と油揚げと三つ葉の味噌汁

昼飯 「ユタの店」の担々麺

晩飯 つまみ湯波と小松菜の炊き物、甘鯛の味噌漬け焼き、厚焼き玉子、きゃらぶきの濃い口煮、たけのこごはん、「司牡丹」の麦焼酎「龍馬からの伝言」(お湯割り)

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 2012.0512(土) 始発で最終

本日はおじいちゃんの祥月命日にて、朝、如来寺のお墓に線香を上げたその足で下今市駅に駆け込み、07:04発の始発上り特急スペーシアに乗る。そのスペーシアの中で、西研究所の東京MGに参加をするというカタヤマタカユキさんにばったり会う。そして共に、MG会場のある大井町まで行く。

年長の友人で、先月に生まれて初めてマネジメントゲームをしたヤナセヨシヒコさんは、感心なことに今月もそれに参加をするという。その本人を励ますべく、僕は今朝の大井町行きを何日か前から決めていた。社員以外のMG初心者に、これほど気を配るのは今回が初めてである。

60歳の会計の専門家と、ごく普通の高校生がマネジメントゲ―ムを初体験した場合、飲み込みの早いのは断然、高校生の方だと僕は思う。ヤナセさんの、50代後半でのMG開始は苦労も多いことだろう。しかし間を置かずに続けていれば、いきなりスッと楽になる日が必ず来るのだ。

第1期の、フルコストによる決算書を完成させようとする頃合いを見計らって「ヤナセさんがマルをもらったら、オレ、帰りますから」と声をかけるとヤナセさんは爆笑した。そして昼前にMG会場を去る

品川、池袋を経由して午後1時すぎににひばりヶ丘に至る。本日は、自由学園の男子部高等科2年に次男が上がって初めての父母会の日である。羽仁吉一記念ホールで合流した家内とは、クラスでの話し合いを、いつものことながら申し訳のないことに19時40分に中座する。

北千住駅21:11発の下り最終スペーシアに乗り、23時前に帰宅する。


朝飯 カレーライス

昼飯 「魚がし日本一エキュート品川サウス店」の鮨あれこれ、あら汁

晩飯 「自由学園男子部父母会」のお弁当

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 2012.0511(金) 好きな仕事

きのうに引き続き今朝も早くに目を覚ます。そして延長コードに繋いだ読書灯を座卓に載せ

「楽園考古学」 篠遠喜彦+荒俣宏 平凡社ライブラリー \1,300

を読む。この稀代の冒険譚も、いよいよ最終章が近づいてきてしまった。文庫版では340ページから始まる「いちばん怖い話、もっと怖いはなし」の中で、後の心臓バイパス手術の遠因とも疑われる、フィールドワーク中に遭遇した恐怖体験を篠遠は書いている。

その心臓手術にもめげず、1924年つまり大正13年生まれの篠遠が長寿を保ち、昨年の春には僕の長男がビショップ博物館で長時間の面談を許されたことは幸運だった。「楽園考古学」は、博覧強記且つ南洋好きの荒俣宏だからこそ篠遠から引き出すことのできた、珠玉の科学的大叙事詩である。

お得意様には毎年初夏にお送りしているダイレクトメールの、封筒への諸媒体の封入とメール便のバーコード貼付は、通常は1ヶ月ほどかかる。それが今回のマスブチサヤカ、カワタユキのコンビは、11日間という驚異的短期間で終わらせてしまった。そうなれば次はデータベースからの送付先の抽出という、僕の仕事が必要になる。

この仕事は特に細密さの要求されるもので、どこかでつまずけば、また振り出しに戻ってし直さなくてはならない。よって普段は深夜早朝に行うが、今朝はその気力が湧かなかった。よってコンピュータと筆記用具を持ち、味噌蔵のある庭の離れに午前9時より籠もる。そして1時間と少々をかけて作業を完了させる

ダイレクトメールの、僕が抽出した顧客名50音順のデータはこれからマスブチサヤカさんがコンピュータ上で洗い直しをし、次は郵便番号順にソートをかけた上でタックシールが印刷される。タックシールの封筒への貼付が今月20日に完了すれば万々歳だ。

ひとつの仕事が終わればその日はそれで良しとしてしまう、それこそ南洋人的な短所が僕にはある。その短所のままに、午後は大したこともしないままに過ごす。


朝飯 焼き海苔、小松菜とベーコンのソテー、温泉玉子、納豆、すぐき、メシ、豆腐と油揚げと三つ葉の味噌汁

昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン

晩飯 ホットドッグ、"Macallan 12 Years old"(お湯割り)

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 2012.0510(木) 初夏の花見

いまだ夜の明けきらないころに首尾よく目が覚めると嬉しい。仏壇に花と水とお茶と線香を上げ、そして自分にもお茶を淹れる。居間の座卓をソファに引き寄せ、そのソファに背をもたれかけさせながら熱いお茶を飲む。そして

「おいしい中国―「酸甜苦辣」の大陸」 楊逸著 文藝春秋 \1,500

を読む。この本の価格を上には1,500円と記したが、僕は本はほとんど新品では買わない。これもその例に違わず"amazon"の古書で99円だった。楊逸の、中国の強さ豊かさのいかにも詰まっていそうな肉厚の顔が僕は好きだ。

普段使いの線香を10日ほど前に切らしてしまった。仏壇の下の戸を開けると、燃え尽きて後には仏の姿が現れるという、どこからかいただいた太い線香があった。よって以降はこれを使ってきたが、燃えかすが固く、線香立てにうずたかく積もる。灰は一度は処理したものの、数日の間に二度三度となると手間も馬鹿にならない。

毎朝、仏壇に向かうたびに「あー、また忘れた」ということをここ数日は繰り返していたから今朝はさすがに「線香」とメモに残した。そして午前のうちに町内の竹田線香店、否、そのような看板は出ていないが兎に角、町内のタケダさんの家を訪ね、腹巻きのような紙でまとめる前の線香を箱で買う

今ごろ花見をしても桜はとうに散っている。それは承知しながら本日、花見を兼ねて、7年半ぶりに他社から戻ってきたサイトーエリコさんの再就職歓迎会をする。当初は隠居の庭でこれを行うこととしていた。しかしこのところの天気の不安定さを鑑み、バーベキューは店舗の犬走りに、そして食事は事務室へとその場所を移す。

用意した大量の料理は有り難いことにほとんど食べ尽くされ、残ったものはすべて希望者が持ち帰った。5月ともなれば春よりも初夏の彩りが強い。しかし日光の夜気はまだまだ冷たい。たまたまあった毛糸の帽子をかぶり、片付けの手伝いをする。


朝飯 納豆、とろろ芋、すぐき、温泉玉子、メシ、小松菜と油揚げの味噌汁

昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン

晩飯 サツマ菜のたまり浅漬け胡瓜のたまり浅漬けウドと人参のきんぴらエビのカリカリおつまみ厚焼き玉子ゆで玉子のたまり浅漬け鯵の味醂干しジンギスカン、外の炭火で焼いたあれこれ、鯛飯たけのこ御飯イチゴのババロア、芋焼酎(お湯割り)

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 2012.0509(水) 更新途絶の原因

この日記を含む「清閑PERSONAL」を始めたのは、1990年代も暮れようとしていたころのことだ。はじめはこの日記はなく、そのとき思ったこと感じたことを書く"BANYAN BAR"好きなもののことを書く"MY FAVORITE"目立たずひっそりとある食べ物屋の紹介"GOURMET"の3つのコンテンツから成っていた

これら3つのコンテンツには、最初は3日間に3編とか、21日間に8編など、文章の大量生産をした。そしてそれを見た当時の外注SEマエザワマコトさんに「最初は誰にでもネタがあるんです。でもすぐに行き詰まって、後はほったらかし、というのが大方の姿です」と言われ、以降は1ヶ月に1編の頻度を遵守した。

ところで、自分では興味深い記事として発信をしているつもりでも、アクセス数は一向に上がらない。1日にひと桁という日が数年ほども続いた2000年夏、僕はウェブ日記を書くことをマエザワさんに提案した。

僕はマエザワさんについては「これほど頭の良い人は、そうはいない」と常々感じていたが、「男の日記なんて誰も読みませんよ」というマエザワさんの予想は結果として外れた。そしてこの日記は2004年には地方紙で紹介をされるまでになった。

一方そのころ、1ヶ月に1度の頻度で更新していた"BANYAN BAR"、"MY FAVORITE"、"GOURMET"については、ここに文章を載せ続けることが苦しくなってきた。そこで新設をしたのが、12枚による組写真を1回分とする"WORKS"だった

「文章を書くことにくらべれば写真を撮るなど簡単だろう」と考えての"WORKS"だったが、いざ始めてみると、何事か思い浮かべば僅々15分で書ける文章に比して「まぁ、これなら」と思える12枚の画像を得ることは、そう簡単ではないことを知った。

それでも"BANYAN BAR"、"MY FAVORITE"、"GOURMET"、そして"WORKS"のいずれかの、毎月1日の更新はその後7年間は何とか続いた。しかし昨年の秋につまづいた。9月にバンコクで撮った画像の中の最高のものが、しかしウェブ上には公開できないたぐいのものだったところから更新が滞り始めたのだ。

毎月1日にするはずの更新は昨年の12月を以て止まったままだ。しかし以降も画像は撮り続けている。それらを集め、ことし1月から5月までの5回分として今日はフォルダに選り分けた。一気呵成に、とはいかないが、これから徐々に、それらをサーヴァへ上げていこうと思う。


朝飯 明太子、冷や奴、小松菜のソテー、トマトのスクランブルドエッグ、メシ、アサリと青葱の味噌汁

昼飯 明太子スパゲティ、野菜ジュース

晩飯 ラスク、"Fromage de chevre SOIGNON"、"Macallan 12 Years old"(お湯割り)

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 2012.0508(火) 立石の思い出

当方は列車に乗っているから別段、墨東に杖を曳いたわけではない、とにかく関屋から京成線に乗り、東京を東へ東へと進む。良く晴れた日に乗る京成線は楽しい。広い川を何本も渡り、目的を達して、今度はおなじ路線を西へ西へとたどる。

往路とは異なり青戸にて乗り換えて立石に至る。そしてここで宇ち入りを果たす。「討ち入り」ではなく「宇ち入り」なのは、入った先が吉良邸ではなくモツ焼きの「宇ち多゛」だからだ

「宇ち多゛」を出て向かいの持ち帰り専門の鮨屋「味はら」で太巻き3本を頼む。10分ほどかかると店の人が言うので、だったら代金を先払いすると答えると、その必要はないとの答えが戻ったため、しばらくあたりを散歩する。

30年以上も前に何度も味噌の配達に来た「おかだ」さんは健在だった。中にオヤジさんの姿も認められたが酒気を帯びての挨拶は失礼であり、ここに配達に来たときの僕は他社の下働きだったから「いずれ相手の記憶には残っていまい」と、そのまま前を通り過ぎる

「おかだ」さんから配達のトラックを発進させて立石の駅に突き当たり、ここを右折すると、線路に沿った道がある。当時この道は違法駐輪の自転車によって常に通行不能の状態にあった。

トラックの通る隙を開けようと、はみ出し気味の自転車を他の自転車の上に次々と投げる僕に「あぁ、ひでぇ」と、独り言のようなことを口にした人が、ある日いた。「しょうがねぇじゃねぇか」と僕はその人に返答をした覚えがある。いまこの道には駐輪場ができて、むかしの無政府状態を想像することは難しい

そして「味はら」で太巻き3本を受け取り、北千住を経由して夕刻に帰社する。


朝飯 焼き海苔、鶏肉団子、明太子、黄緑野菜のソテー、メシ、ワカメと揚げ湯波とウドの味噌汁

昼飯 「宇ち多゛」のあれこれ、焼酎(生)

晩飯 「味はら」の梅トロ巻き、穴子巻き、梅キュー巻き、芋焼酎「紫尾の露」(生)

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 2012.0507(月) われに五月を

夜に早く寝ると、翌朝は早くに目が覚める。すると少しどころではない、かなり得をしたような気がする。真っ暗な中で仏壇に線香を上げることには何か抵抗がある。しかし今ごろは5時前から空の明るくなり始めることを知る。

月が西南西の山の端に沈もうとしている。「ヤマノハとは空と山の接する山の方、ヤマギワとは空と山の接する空の方」と、むかし覚えたことを頭の中に反芻する

今年ツバメを初めて見たのは確か先月20日のことだった。田んぼに蛙の鳴き始めたのはいつごろのことだっただろう。この連休には大雨による災害が東北地方にあった。それに加えてきのうは茨城県で竜巻が、栃木県でも突風を原因とする停電があった。

「われに五月を、かぁ」というようなことを、とりとめもなく考える。いや考えているのではない、ただ雨や風の去った青い空を眺めているだけだ。「われに五月を、かぁ」と、声には出さずに繰り返す。


朝飯 ベーコンエッグ、焼きトマト、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、納豆、壬生菜の古漬け、メシ、大根と揚げ湯波と三つ葉の味噌汁

昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン

晩飯 イカの揚げ団子、ポテトサラダ、五目おこわ、焼き鳥各種、芋焼酎「紫尾の露」(お湯割り)

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 2012.0506(日) タケノコと山椒

朝はやくに起きて、仏壇のお茶と水と花を整える。続いて仏壇の面する南西側の窓を開けて隠居の、味噌蔵の先に見え隠れしている木を眺める。ついこの前まで満開だった山桜が、いつの間にか新緑になっている。梅雨を除けばこれから夏の終わりまでが、僕の最も好きな季節である

店舗駐車場の北側の植え込みには、今年もたくさんのモリーユが出た。過去にはこれをバターで炒めて食べたこともあったが、美味くも何ともなかったため、以降は眺めるのみにしている。あるいはフランスのモリーユとは、種類が異なっているのかも知れない

おなじく店舗駐車場の、南側にある紅葉の根元には、オフクロが植えたバラが今年も伸びてきた。その傍らには実生の山椒も育っている。山椒といえば若竹煮であり、タケノコごはんである。タケノコはなぜ美味いか。昨年はチェンライの山奥でもこれを食べた。竹の、その子を食用にする、つくづく不思議な食べ物だと思う。

午前に甘い物をひとつ、昼時にふたつ食べたせいか、夜になっても腹が空かない。よって夜は「ユタの店」に出かけ、ほんの少々のあれこれを肴に焼酎のお湯割りを飲む。


朝飯 壬生菜の古漬け、らっきょうのたまり漬、ピーマンとソーセージのソテー、大根おろしを添えたゴボウ天、納豆、メシ、ワカメと揚げ湯波と青ネギの味噌汁

昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬、"Chez Akabane"のコルネ「久埜」の最中

晩飯 「ユタの店」の皮蛋、餃子、しそ餃子焼酎「鏡月」(お湯割り)

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 2012.0505(土) 開発と検証

ゴールデンウィークの後半はいまだ尽きていない。しかし昼には寮でバーベキュー大会が催されると、次男は下今市駅07:45発の上り特急スペーシアに乗って去った。その、次男を駅に送る途上、東郷町の「ふじや」の前で僕の視線を捉えたのは、軒先から提げられた巨大なてるてる坊主と「冷やし味噌ラーメン」のポップだった。

ゴールデンウィーク中に気温が上がると、「ふじや」はその時宜を得て冷やし味噌ラーメンを始める。山口瞳の言葉を借りるならば、「ふじや」の味噌ラーメンを食べないうちは僕の夏は来ない。

午後、自分の信じるところに拠り変えるべきは変えて漬けたものだと、事務室の僕のところに製造部長のフクダナオブミさんが「らっきょうのたまり漬」を持ってくる。そのうちのひと粒を食べて、香りと瑞々しさにおいては申し分がない、ただ甘みはもうすこし載せた方が良いと、僕は答える。

フクダさんは、きのうは埼玉県深谷産の材料を用いた「しょうがのたまり漬」の試作品を持ってきてくれた。ウチにとってこのような研究開発とその検証は、日常のことである


朝飯 温泉玉子、納豆、壬生菜の古漬け、肉豆腐、メシ、タケノコとワカメの味噌汁

昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン

晩飯 トマトとピーマンのスパゲティ、鶏もも肉のソテー、"Blagny 1er Cru Sous Le Dos d'Ane Domaine Leflaive 1995"

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 2012.0504(金) 五月晴れ

毎日夕方になると、明日の商品別販売見込み数量を担当の社員と共に予測し、明朝の完成個数を決める。その際には天気予報を確認することが欠かせない。きのうの夕方に"iPhone"の"Weather News Touch"を見たところ「5月4日は朝から晩まで雨」の予報が出ていた。

今朝5時に起床してふたたび"iPhone"を開くと「日光は終日雨」の表示は変わっていない。しかし北西に面した窓を開け、そこから身を乗り出すようにして日光市小百地区の山を眺めると、そこには朝日が差している。予報は既にして外れているのではないか

日光の朝どれ地野菜を「日光味噌のたまり」で浅漬けにする「たまり浅漬け」は、今朝は胡瓜と和唐辛子で調製された。これがぺろりと売り切れてしまうのは、吟味した材料に手間ひまをかけ、且つ価格を抑えているためと思われる。あるいは「たまり浅漬け」は、ウチの趣味部門のようなものなのかも知れない

午後の天気は、日差を強くしたり曇ったりを頻繁に繰り返した。東北方面の空には渦巻く雲と青い空が、まるで台風の去り際のように荒々しく併存している。テレビのニュースはきのうから日本各地の水害を伝えて喧しい。

「五月晴れ」を「ゴガツバレ」と読んだ人がいる。「サツキバレ」でも「ゴガツバレ」でも構わない、列島に晴れた空の戻ることを強く望む。


朝飯 冷や奴、薩摩揚げの炊き物、壬生菜の古漬け、納豆、じゃこ、メシ、揚げ湯波とこごみと長葱の味噌汁

昼飯 肉うどん

晩飯 「魚登久」の胆焼き鰻重「片山酒造」のカストリ焼酎「粕華」(生)

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 2012.0503(木) 縦縞の記憶

"facebook"の大海…と、ここまで書いて、"facebook"には様々な障壁が設けてあるからそれほど広くもない、その広くもないところに九鬼周造の名を認めて「はて、オレの本棚になにかあったかな」と、すこし引っかかるものがあった。

僕が本を買ううちの99パーセントは"amazon"に拠る。本屋で本を買うのは、ひとり外で酒を飲む際に読むべき活字を持ち合わせず、しかし早く酒にありつきたいから、いささか焦燥する気持ちをなだめつつ駅ナカや駅ちかくの本屋に本を探し、首尾良く「これならなんとか」と思えるものを見つけ得たときくらいのものだ。

そしてメイラーの、ウェブショップからの連絡をすべて溜め込んだフォルダに「九鬼周造」で検索をかけると、しかしこの人の本を買った記録はなく、ただ

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Amazon.co.jpで、以前に九鬼周造の著書をチェックされたお客様に、このご案内をお送りしています。『偶然と驚きの哲学―九鬼哲学入門文選』、好評発売中です。
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という、2007年7月16日に届いた報せのみがあった。そしてまた"amazon"がいつの間にか、この手のアルゴリズムによる営業活動をしなくなったことに気づいた。あるいは僕が"amazon"のどこかを意図してクリックし、宣伝メールを止めたのだろうか。

それにしても僕の脳には、九鬼周造による「いきの構造」の、表紙の縦縞が明瞭に記憶されている。どこかの本屋で手にとって見たことでもあったのかも知れない。


朝飯 きのうのカレー南蛮鍋の残りによるカレーライス

昼飯 キムチ焼きそば

晩飯 モリベセリナさんの畑のイタリアンパセリによるスパゲティあれこれ添えた鴨のコンフィ、"ConoSur PinotNoir Organically"

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 2012.0502(水) ネギナエ

「いつまでも寒くて困りますよねー」とは、つい先日まで街で聞かれた時候の挨拶だ。それが今では「急に暑くなられても困りますよねー、からだが気候の変化に追いついていかないですよ」に変わった。

「さぁ、みんなで行こうぜっ」というような、熱血体育会系社長が飛ばしそうな檄には、人はあまり共感しない。それが「寒くて困る」「暑くて困る」という、いかにも身勝手な愚痴には「そうですよねー」という相づちがスッと出る。面白いものだ。

自らを鼓舞するようなことばを"twitter"や"facebook"に毎日毎朝書き連ねる人がいる。その言葉はことによると、愚痴や泣き言や逃げの方向に曲がろうとするその人の背中を垂直方向に伸ばすための、猫背矯正ベルトのようなものなのかも知れない。

「JAかみつが今市農産物直売所」にはこのところ、農家から出品される農産物の種類が一気に増えた感がある。寒い季節に目立った根菜類を、このところは葉物が席巻しつつある。葱は冬のものとの認識が僕にはあるが、これから風味を増していく葱もある。

日光の朝採れ地野菜を「日光味噌のたまり」で浅漬けにする「たまり浅漬け」の材料は、今朝は細い葱だった。前述の直売所には「ネギナエ」として出ていたという。

直売所の棚に並べられる野菜の名は、農家の人が自身の常識に従って付ける。同じ野菜が地域の違いにより異なる名で呼ばれたり、あるいは同じ名を持つ野菜が地域の違いにより異なる外観風味を持つ例もある。狭い範囲に多様な文化産物の混在する様を自分の目で見ることは楽しい。

「ネギナエ」の髭根に付いた土を丹念に洗い、緑の部分を切り整えて「たまり」に付けると、その量は驚くほど少なくなった。そしてその「たまり浅漬け」を店に出すと30分ほどで売り切れてしまった。本日の「たまり浅漬け」を手に入れることのできたお客様は強運の持ち主と僕などは思うが、お買い上げになったお客様にその意識はないだろう。こちらも敢えて語ることはしない。

19:43着の特急スペーシアで着く次男を下今市駅まで迎えに行く。晩飯は次男の好物の、カレー南蛮鍋である。


朝飯 揚げ湯波と椎茸の雑炊、じゃこ、壬生菜の古漬け

昼飯 「玄蕎麦河童」の温とろろ蕎麦(田舎)

晩飯 カレー南蛮鍋、芋焼酎「紫尾の露」(お湯割り)、チョコレートケーキ、"Macallan 12 Years old"(生)

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 2012.0501(火) カードのデザイン

年に18,000円ほどの会費のかかるクレジットカードを20年ほど持ち続けて何年か前に解約をした。僕はクレジットカードはほとんどウェブショッピングにしか使わない。サービスがいくら手厚くても、僕の使い方では会費分を回収することはできない。またポイントについては、僕はウェブ上で使えるもの以外は流して無駄にしてしまう。

カードは"amazon"で使う頻度がもっとも高い。手持ちのカードに意味なく年会費を支払うことを面白くなく感じていたころ、"amazon"での買い物にポイントの充てられるカードの紹介が当の"amazon"からあった。僕は一も二もなくそのカードに飛びつき、会費のかかるカードは解約した。

しかしこの、黒くて見栄えの良いカードは1年ののちに"amazon"でのサービスを停止して僕を落胆させた。今日まで持ち続けたのは会費が無料だったからだ。そのカード会社から本日午後に【必ずお読みください】という表題のメールが届いた。カードには次の更新時から会費が発生するという。

会費を取るカードに用はない。そして検索エンジンに「カード 会費 無料 比較」と入れ、ヒットしたページで30数枚をざっと調べる。そして結論として楽天カードを選び、ネット上で申し込みをする。

17時15分24秒に「カードのお申込み受付のお知らせ」というメールが届く。そして17時19分30秒に「カード発行手続き完了のお知らせ」というメールが届く。審査に要した時間は4分6秒。そしてカードは1週間以内に届くという。

ところで種々のクレジットカードをひと目で比較できるページの、楽天カードについてのレビューに「カードのデザインが悪いため、外では恥ずかしくて使えない」旨の発言があった。僕には関わりのないことである。


朝飯 コロッケパン、コーヒー

昼飯 冷麺

晩飯 ポテトサラダ椎茸とほうれん草の胡麻和え豆腐ステーキ、芋焼酎「紫尾の露」(お湯割り)

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