2024年8月の日記31本
2024.8.31(土) 期末
「町内の会計係は14年間を務めて、ようやく抜けられました」と嘆息をした人がいる。記録を遡ってみれば、僕は春日町1丁目の副会計係を2008年に、会計係は2009年から担っている。つまり今年で17年目、である。
毎月の町会費は、東西中央の地区委員長が25日すぎに届けてくれる。はじめはその3地区で集金されたものを都度、計算して入金していた。計算とは、届けられる現金には町会費以外のものも含まれ、更には戸数の増減、また月払いに加えて年払い、半年払い、四半期払いなどという家庭も混じるからだ。
月に3度も計算と入金を繰り返すことは煩わしい。いつごろからか3地区の現金が揃ってから処理するようになり、現在は2ヶ月分が集まってから集計することにしている。そして今日は7月分と8月分のそれを計算、入金した。専用のフォルダには、自作による複数の計算装置が装備してある。
ところで8月31日は上澤梅太郎商店の会計期末日にて、終業後、社内にあるすべての現金の棚卸しを長男とする。社内の各所に分けて置かれた1万円札から1円玉までの各紙幣、各硬貨をひとつ残らず数えることは容易ならざる行いに思われるものの、こちらも自作の計算装置を用いて、小一時間ほどで作業を完了する。
朝飯 中華風春雨炒め、ブロッコリーのスクランブルドエッグ、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 納豆と梅干のつゆの素麺
晩飯 夏太郎らっきょう、ごぼうのたまり漬、焼叉、刻みキャベツと生のトマトと茹でたブロッコリーとマカロニサラダを添えた椎茸と豚肉のソテー
2024.8.30(金) 即の注文
10月26日の土曜日に予定されている、自由学園男子部30回生と我々35回生との合同同窓会の出欠をできるだけ早く決めるよう、世話役のノリマツヒサト君、幹事のオギノヒロツグの連名でメールが入る。文章中には「LINEでも配信していますが」とあるものの、その知らせは僕には届いていない。今年6月2日の日記に書いた理由により、それまで使っていたiPhoneを失ったからだ。
新しいiPhoneにはその後、新規に取得したアカウントで元のグループLINEに入り直したものの、自由学園男子部35回生のそれにはいまだ登録を申請していない。
新しいアカウントのQRコードはコンピュータに保管している。管理者のヤハタジュンイチ君にはそのうちこのQRコードを送って再登録をしてもらおうと考えているものの、いまだ行動には移せていない。僕は、人との連絡にはそれほどスマートフォンを使わない。それも手伝っての腰の重さだろう。
ところで当該の同窓会には、催促をされる遙か前から、僕は欠席の意思表示をしていた。週末は繁忙により会社を抜けづらいのだ。更に10月の下旬ともなれば紅葉狩りの最盛期にて、店はかなり混み合うだろう。
買おうか買うまいか10日ほど迷っていた本が児童書だったことを、朝のうちにamazonで知る。小学5、6年生向きとあるから2年生の孫にはいまだ早すぎると思われるものの、即、注文する。
朝飯 玉子焼き、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、焼きおむすび、揚げ湯波と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 揚げ湯波と胡麻のつゆの素麺
晩飯 夏太郎らっきょう、ごぼうのたまり漬、ブロッコリーの塩ゆで、春雨の中華風炒め、焼き餃子、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)
2024.8.29(木) 台風10号
8月の、残りの日々が少なくなってきた。その最終週の横並びをカレンダーに見る。31日の土曜日には、テレビの旅番組で道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の上澤梅太郎商店の売り場が紹介される。よって在庫は厚くしておくよう施設の方に言われたことを、社内の電子会議室に上げる。準備は明日から始めることにしよう。
一時は今週の火曜日から水曜日にかけて東海、中部、関東を北上することが予想され、東海道新幹線には運転見合わせの可能性が伝えられていた台風10号は、いまだ九州北部にある。それにより複数の新幹線をはじめ在来線や私鉄の運転休止は今日、そして明日も、という具合に長引いている。ということは、折角の旅番組ではあるものの、効果は限定的なものに留まるのではないだろうか。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」へのご予約は、お陰様にて順調に承っている。気まぐれな台風には、どうかできるだけはやく海上に去って欲しい。
19時20分、僕が書記を務めている日本酒に特化した飲み会「本酒会」の、今月の会場へ向かうべく通用口を出る。雨は思っていたよりよほど強く降っていた。屋内に戻ってウインドブレーカーを羽織り、ゴム靴を履く。傘は最も大きなものを選ぶ。そしてようよう夜の街へと出て行く。
朝飯 コールスロー、トマトのソテーを添えた目玉焼き、納豆、大根とキュウリのぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラと揚げ湯波の味噌汁
昼飯 揚げだし茄子と揚げ湯波と胡麻のつゆの素麺、武平饅頭
晩飯 「ワタナベ食堂」の酒肴あれや、これや、それや、他あれこれ、5種の日本酒(冷や)
2024.8.28(水) 日光MGの打ち上げ
家でないところで目を覚ますとしばし「ここは何処」という不思議な感覚に包まれる。しかし今朝は鬼怒川温泉の旅館にいることに、しっかり気づいた。部屋には他の人も寝ているため布団の中でiPhoneを見ると時刻は4時30分。即、浴衣を脱ぎ、枕元に整えておいた服に着替える。
洗面を済ませ、部屋を出たのは4時41分。フロントの人を起こし、ホンダフィットの鍵を受け取り、外へ出る。雨が弱く降っている。今般の台風10号には大いに脅かされ、一時は日光MGの中止も頭をかすめた。しかし大型ではあるもののその後、速度を落とした台風は、いまだ沖縄と九州のあいだにある。14キロメートルをこなして家に戻ったのは5時10分。雨は途中で止んだ。
道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ本日はじめての納品を済ませて戻ってくると、開店時間の8時30分には到っていなかったものの、お客様がお待ちになっていた。店のシャッターは、それに気づいた事務係のツブクユキさんが開けてくれた。お客様は、小売店に払底しているらしい米を他県から仕入れにいらっしゃった問屋さんだった。
「平成の米騒動」は1993年のこと。僕はその騒ぎを見ながら、穀物用の冷蔵庫を増設するよう、当時は社長だったオヤジに進言した。それから31年。その冷蔵庫は、いまだ清潔に保たれている。
16時30分より、日光MGに参加してくださった方々が続々と店に現れ始め、次々にお土産として商品を買ってくださる。多いに有り難い。今日の閉店作業は隠居係のタカハシリツコさんが出勤していたから楽だった。
全社員が退社した18時10分に家内に電話を入れる。地元から日光MGに参加してくださった方々、また地方からの参加でも日光に延泊される方々の打ち上げが、夕刻から持たれていたのだ。その席に連なって、21時まで歓談をさせていただく。
朝飯 セブンイレブンの2種のおむすび、大根と胡瓜のぬか漬け、オクラと揚げ湯波とトマトと若布の味噌汁
昼飯 揚げだし茄子と胡麻のつゆの素麺
晩飯 「⑤商店」のあれや、これや、それや、他あれこれ、「楽丸酒造」の麦焼酎「和ら麦」(お湯割り)
2024.8.27(火) 日光MGの交流会
閉店後、店の床に電気掃除機をかける。自動ドアが引き込まれる狭い角に、大きめのゴミが見える。反射的に吸引口を近づけると、それは緑色のキリギリスだった。電気掃除機で吸い込めば、キリギリスの寿命は尽きる。よって身をかがめ、左手の指で掴み、外へ出て坪庭の緑陰に逃がす。
アリは夏の暑い日にも、冬に備えて、せっせと仕事をしました。その横でキリギリスは、歌を歌って遊んでいました。やがて厳しい冬が来ました。アリは夏に蓄えたごちそうを食べながら、楽しく暮らしていました。キリギリスはそのころ、ハワイで遊んでいました。
これは錦糸町の師匠こと六代目圓楽による小咄で、聞くなり僕は思わず膝を打った。ハワイで遊べなければ、キリギリスも不憫である。
きのうの忙しさは、尋常ひととおりのものではなかった。それを綱渡りでこなした。本日は上澤梅太郎商店主催の第44回日光MGの1日目ではあるものの、参加は家内と事務局の長男に留め、僕は社員と共に会社に残った。とはいえ全国津々浦々より参集してくださった34名様にお礼を述べないわけにはいかない。
会場である「湯けむりまごころの宿一心舘」に入ったのは20時すこし過ぎ。家内からの電話によれば、部屋は601だという。襖を開けて座敷に入ると、鬼怒川渓谷を見おろす窓際には神戸からのシゲミムツキさんとキタデヒロオさんがいらっしゃった。僕は挨拶もそこそこに浴衣に着替え、大浴場へと向かう。
20時30分からの交流会ではもちろん、みな様にお礼をお伝えした。ただし僕の人間的欠点により、おひとりおひとりを回ってお酌をする、ということはできない。部屋に戻ったのは22時30分のころだっただろうか。「まだ眠気は訪れない」と感じつつ、またたく間に眠りに落ちる。
朝飯 目玉焼き、ウインナーソーセージのソテー、生のトマト、大根と胡瓜のぬか漬け、コールスロー、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラと揚げ湯波の味噌汁
昼飯 揚げだし茄子と胡麻のつゆの素麺
晩飯「湯けむりまごころの宿一心舘」のオードブル、Vega Medien Organic Cava Brut NV
2024.8.26(月) 行年
熱中症で亡くなる人のニュースは聞こえなくなったものの、気温はいまだ充分に高い。昼食は更に素麺が続くだろう。そう考えて、否、考えるまでもなくきのうの早朝は麺つゆを作った。今夏、5回目の作成である。
前回8月6日のそれについては「甘味が落ち着いていない。つゆ全体が堅固に構築をされていない」と、同日の日記に駄目を出した。抽象的な「駄目」の解決は難しい。今回は水にひと晩を漬けた昆布と干し椎茸を翌朝すぐに引き上げず、一定の時間だけ煮てみた。その後の、2種の鰹節によるだし引きにおいては、煮る時間を長くしてみた。味醂は近隣で手に入るうち、もっとも高価なものにしてみた。
午前の中ごろまで静置したそれは専用の器に移し、冷蔵庫に格納した。昼に試してみると、今年つくった中で最高の麺つゆになっていた。次の6回目には、更にあれこれと変えてみることにしよう。
夕刻、業界の先輩のお通夜に伺う。行年74。
僕のおじいちゃんは72歳で亡くなった。オヤジは75歳。若いころの遊びの先輩は昨年、73歳で亡くなった。昨年の秋まで大元気だった同業の先輩は、今春、やはり73歳で亡くなった。68歳の僕も、うかうかとはしていられない。全然、遊べていないではないか。自分に限って言えば、いつまでも仕事から離れられないのは、工夫と努力の足りないせいだと思う。
朝飯 生のトマト、ウインナーソーセージとピーマンのソテー、目玉焼き、揚げだし茄子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 揚げだし茄子のつゆの素麺
晩飯 「食堂ニジコ」のキュウリの辛子和え、ピータン、あんかけ焼きそば、チャーハン、麦焼酎「二階堂」(ソーダ割り)、家に帰ってからのエクレア、Old Parr(生)
2024.8.25(日) 夏よいつまでも
今月13日に、お墓に供えた花が気になっていた。妹が亡くなったときに建てた新しいお墓のそれは15日に片づけたものの、それ以外には手が回らないまま10日が経ってしまった。
日曜日のお客様は、平日に比べてよほど多い。しかし朝のうちは、いまだ静かだ。空は曇って気温は高くない。そういう次第にて、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への2度の納品を終えた9時前に、目と鼻の先の如来寺へクルマを寄せる。
先ずは古いお墓へ行く。7対の花はお寺の係により既にして片づけられていた。よって7対の花立ての、夕立による水は捨てて持参した大きな洗面器に入れ、水場へ行く。そしてタワシとスポンジで洗った後は、元の場所に伏せて置く。新しいお墓と叔父叔母のお墓の花立てもおなじく洗い、元へ戻す。ここでようよう気持ちが落ち着く。次の墓参りは、オフクロの祥月命日である10月15日になるだろう。
空は午後から晴れ始め、見事な積乱雲が林立した。「夏よ、いつまでも」と声には出さないものの唱えつつ、それらにスマートフォンのレンズを向ける。
朝飯 揚げだし茄子、納豆、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 胡麻のつゆの素麺
晩飯 ブロッコリーのソテーと生のトマトとたまり漬によるソースを添えたチキンステーキ、Chablis Billaud Simon 2018
2024.8.24(土) 遠ざけていること
目を覚ましてしばし心を落ち着け、枕頭のiPhoneを引き寄せる。時刻は2時34分。起床、洗面を経て食堂に灯りを点ける。食器棚の電波時計は2時43分を指していた。
今月19日ときのうの日記に書いた、お得意様へ向けて秋にお送りする挨拶文の清書を3時55分から始める。今初夏のそれは罫線入りの便せんに書いた。そうしたところ、その罫線を消すことや、罫線に重なった文字の処理に長い時間を要したと、先日のウェブ会議でデザイナーに言われた。よって今朝は自作の罫線に紙を重ね、透けて見える薄い線を頼りに文字を連ねた。清書は4時20分に完了した。
早く起きないことには仕事ができない。昼は昼ですることがあるのだ。早く起きるには早く寝る必要がある。よって夜の会合は、ほんの一部を除いては敬して遠ざけている。
道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ本日2度目の納品に出かけようとしている15時すぎに強い雨が降ってくる。スマートフォンの情報によれば、雨量は52mmだという。雨は18時には1mmまで落ち着いたものの、以降もしばらくは止まなかった。
朝飯 鰹の湯引き、トマトサラダ、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 カレーライス、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」
晩飯 夏太郎らっきょう、らっきょうのたまり漬「プレミアム」、ウォッカマーティニ、蛸とトマトのサラダ、鱈子と大葉のスパゲティ、TIO PEPE、エクレア、Old Parr(生)
2024.8.23(金) いつものバター
目を覚ましたのは1時25分。ここでスマートフォンにTilTokなどを開いては時間を奪われる。よって即、起床する。余談ながら、周囲を見まわす限りにおいては、優秀な経営者ほど、僕とは逆に、SNSには近づかない傾向があるように思う。
今月19日の日記に書いた「文章」はきのうの午前にその糸口をつかみ、2、3の文節をメモに残した。今朝はその全体が頭の中でまとまった。それが雲散霧消しないことは分かっていたから、先ずはおとといの日記、そしてきのうの日記を完成させる。そして朝食の準備が始まるころに、ようようその「文章」をまとめ上げてコンピュータに保管する。
きのうの天気はそれほど良くなかったものの、気温は高かった。今朝は早い時間に濃い霧が出て、薄れ、また濃くなる現象があった。僕のかかとには既にしてアカギレが切れ、キズパワーパッドが貼ってある。手は数日前より、まるで秋のそれのように乾燥してきた。来週の台風が過ぎれば、夏はまた戻ってきてくれるだろうか。
日中、朝にまとめた文章を印刷して長男の机に置く。ダメならダメ、使えそうなら朱を入れるなり何なりするよう言う。あれこれして数時間後に事務机に戻ると、そこには「OK」とペン書きを添えた紙があった。
夕食に添えられたいつものバターが極端に美味い。それを言うと「パンが美味しいからだよ」と家内は断じた。それもあるかも知れないけれど、僕のからだがバターを求めていた、ということもあったような気がする。
朝飯 木須肉、小松菜のおひたし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとベビーリーフのサラダ、パン、鶏とマッシュルームと玉葱のクリーム煮、Chablis Billaud Simon 2018
2024.8.22(木) ひと皆の
人皆の箱根伊香保と遊ぶ日、つまりお盆の日々を労働に捧げてくれた社員に朝から祝儀を配る。今年のそれは、11日から16日までの6日間に出社した日数を元に金額を決めた。祝儀を切れるとは幸せなことだ。とここまで書いて「祝儀を切る」などという言い方は今の人には通じないだろうかと懸念するも、修正はしない。
9時より4階の食堂に籠もる。そして年末の贈答の季節を前にして、そのお知らせのお送り先を、個客名簿から特定する。8月から年末の準備とは気が早すぎる感もあるものの、この日程は数日前の事務室内での話し合いによる。
11時より、今初夏からお盆までの、部門ごとの実績にについて、デザイナーや外注SEとウェブ会議を持つ。会議は13時に終了。街に自転車をこぎ出して大急ぎで昼食を済ませ、戻って道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に本日2度目の納品をする。
今月4日にウェブ上でためつすがめつして買わないことを決め、しかし4日後の8日には現物を確かめて自分の理解が間違っていたことに気づいた”WEXLEY”の”STEM ULTRA-LIGHT DAYPACK”が、同社のウェブショップより届く。カバン類、ザック類は売るほど持っているにもかかわらず、難儀なことである。高城剛ではないけれど、荷物の容量および重量の低減にはひとかたならない興味があるのだ。来月のタイ行きには、このバックパックで臨むことになるだろう。
朝飯 小松菜のおひたし、生のトマト、木須肉、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のラーメン
晩飯 2種のサラダ、コロッケあれこれ、刻みキャベツ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)
2024.8.21(水) 遂に訪れず
8月の、これからの予定が次々と決まっていく。その埋まり様は「怒濤の」という表現がふさわしい。もっともそれは、あくまでも、自分のすべきことは最小限に留めようと努めている人間にとっての「怒濤」である。
午前、社会保険労務士のオカザワさんと、主にこれからの給与について話し合う。次は来月の3日。2週間に2度の面談は珍しい。
14時にご予約をいただいているバスが、その時間を過ぎても一向に見えない。そのうち到着は15時すぎになると連絡が入る。団体さんがいらっしゃるとなれば、僕は店を離れられない。15時15分になったところで到着は16時前になると、ふたたび連絡が入る。そこで僕は、その前に道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への、本日2度目の納品を済ませておくことを決める。
普段は16時までの勤務と決まっているパートタイマーのうち、カワカミナオさんは16時30分までいてくれるという。バスは16時10分に到着。それからの30分間は、お陰様で忙しく動きまわる。
閉店の定時は17時30分でも、今日は18時すぎまで客足が途切れなかった。そして懸念された夕立は、今日に限っては遂に訪れなかった。
朝飯 麻婆豆腐、木須肉、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラと若布の味噌汁
昼飯 「やぶ定」の「大もり」
晩飯 枝豆、鳥のつくね、蓮根のきんぴら、ジーマミー豆腐の冷や奴、小松菜の胡麻和え、鰹のたたき、らっきょうのたまり漬「プレミアム」、麦焼酎「こいむぎやわらか」(生)
2024.8.20(火) 仏陀を買う
南東に面した窓を先ずは開け、今度は北西に面した手洗いと風呂場の窓を開ける。その朝、風が家の中を吹き抜けるかどうかは、その手洗いの窓を開けた瞬間に分かる。今朝の風の通りは上々。しかも涼しい。からだは心地よいものの「まだ秋にはなってくれるなよ」とも思う。
仏様のお下がりには御利益があるとか何とか言われて、小さなころは仏壇に供え、やがて冷えたごはんをときおり食べていた。そのごはんは線香の匂いがした。ということは、そのころはごはんと線香を同時に供えていたものと思われる。仏壇のあれこれを僕がするようになってからは、線香は、お茶や水や花と共に、起きて20分以内には供えてしまう。今朝、それをし終えたのは4時20分だった。
仏壇には、オヤジが亡くなったとき、ある人の口利きで買った木彫りの仏像が置いてある。その座像を見て「ホトケサマも、座っていては仕事ができません。立像の方がよろしいですね」と言った人がいる。その人が開いて見せたカタログには、近藤紘一の「仏陀を買う」に書かれているベトナムの仏像ほどではないものの、ひどく俗っぽい何体かがあった。
植木等の、僧侶だった父は自分が管理する寺の仏像の頭を叩きながら「我々の拝むべきは、こんなものではない。この先にあるものを拝むのだ」と言ったという。
仏像は、ガンダーラのものと日本のものが最高と、個人としては感じている。
朝飯 刻みオクラの鰹節かけ、揚げだし茄子、揚げ湯波の甘辛煮を薬味にした納豆、目玉焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 揚げ湯波の甘辛煮と納豆のつゆの素麺
晩飯 南瓜のすり流し、麻婆豆腐、豆苗の油炒め、木須肉、焼きおむすび、胡瓜の中華風浅漬け、夏太郎らっきょう、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)、“Patissier le son”のショートケーキ、Old Parr(生)
2024.8.19(月) 数百文字
早朝、空の色に惹かれて屋上へ上がる。そしてiPhoneを東へ向け、色調を変えつつ幾度かシャッター、と言って良いかどうかは分からないが、白い輪に触れる。4階の食堂へ戻って画像をコンピュータに取り込み、見てみると、1分のあいだに雲の具合が大きく変わっていることに気づく。
平らなところに足を着き、見上げている限りにおいては、雲の変化は「へー」くらいのものだ。しかし山の特に厳しいところにいれば、雲のうごきひとつで命を落とすこともある。そして、そのような環境に身を置いているときにしか生きていることを実感できない、という人の気持ちは僕にも分かる。
きのうの日記にも書いたことだが、秋から年末にかけてのあれこれについて、事務室内で短い話し合いを持つ。そのうち僕が大きく関わることは、カレンダーの9月と10月のページに覚え書きを残す。時期は特定されていないものの、僕が書く必要のある数百文字は、常に頭のどこかにひっかかっている。今はそれを、できるだけ早く形にすべきだ。文章は、空から降りてきてくれるだろうか。
朝飯 茄子の揚げびたし、麻婆豆腐、生のトマト、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 揚げ湯波の甘辛煮と長葱のつゆの素麺
晩飯 トマトとレタスのサラダ、カレーライス、らっきょうのたまり漬「プレミアム」、Old Parr(ソーダ割り)
2024.8.18(日) はい、喜んで
早朝に携帯電話が鳴ったときの相手は家内以外には無い。今朝のそれは、4階の食堂で水にさしたままの花を隠居まで持って来て欲しい、というものだった。お盆直後の花屋は休みのことが多く、よってあちらこちらから集めるうち、その一部を置き忘れたのだろう。朝飯前の軽い仕事であれば「はい、喜んで」である。隠居の庭には8月の濃い緑があった。
体力が限界に近づいてきたときには「次の電信柱まで走ろう」と自分を鼓舞する、と言ったマラソン選手がいた。マラソン選手ほどのことはなくても、人にはおしなべて、目に見えている区切りに向かって残る力を絞り出す、というところがありはしないか。お盆の繁忙は今日まで。何とか乗り切れそうである。
事務室内では早くも、11月に日本橋高島屋で開かれる催事「味百選」への対応、また年末の贈答需要への対応が話し合われはじめた。ひとつ山を越えれば、見る間に次の山が近づいてくる。有り難いことと言わなければならない。
朝飯 トマトサラダ、スクランブルドエッグ、ピーマンとウインナーソーセージのソテー、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 納豆のつゆの素麺
晩飯 春雨と豚挽き肉の中華風炒め、小松菜の牡蠣油炒め、麻婆豆腐、焼売、夏太郎らっきょう、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)、杏仁豆腐
2024.8.17(土) 夏のパジャマと山桜
夏のパジャマは1着しか持っていない。これが洗濯をされているときは、適当なものを流用して誤魔化してきた。しかしそれも何やら必需品の欠如、という感じで気分の据わりが良くない。
きのうの朝は無印良品のサイトを訪ね、夏のパジャマ2着を買い物カゴに入れた。同社のウェブショップは過去に使ったことがあったらしく、住所からクレジットカードの番号まで登録済みだった。当然、そのカードで決済をしようとすると「期限切れの可能性があります」と注意が出て、先へ進めない。
2027年まで使えるカードに「期限切れの可能性があります」とは何とも解せない。仕方なくそのカードを削除し、ふたたび同じカードを登録しようとすると、今度は番号を入れるセルに数字が入って行かない。そこで買い物は諦めてページを閉じる。これすなわち無印良品にとっては「カゴ落ち」である。
それまでのコンピュータを、ユニクロのアプリケーションをダウンロードしてあるスマートフォンに持ち替えて、ふたたび夏のパジャマを探す。見つかったそれを2着、今度は何ごともなく購入する。ユニクロのそれは、無印良品のそれより数千円ほども安かった。
日中、普段のお得意様が今日は「汁飯香の店 隠居うわさわ」に来てくださっているだめ、長男はご挨拶に伺った。伝統家屋の隠居に涼を得る手段は扇風機、よしず、風鈴、打ち水しかない。しかし店に戻った長男によれば、座敷には涼風が吹き抜けていたという。僕は隠居の建物を見るたび、沖縄の家を思い出す。地震にも強い。よくできているのだ。
ただし庭の山桜は、数日前の強い雨風により、大きな枝が、まるで生木を裂くようにして折れ、落ちた。盆が空けたら即、植木屋のカシワギさんに連絡をすることにしよう。
朝飯 揚げ湯波の甘辛煮、チクワの磯辺揚げ、ひじきの煮つけ、大根おろしを薬味にした納豆、冷や奴、トマトサラダ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 大葉と梅肉の素麺
晩飯 ジーマミー豆腐の冷や奴、茄子の揚げびたし、隠元の胡麻和え、グリーンアスパラガスの豚肉巻き、夏太郎らっきょう、「小林酒造」の「鳳凰美田剱」(冷や)
2024.8.16(金) 送り盆
山小屋、とはいえ雑魚寝ではなく二段ベッドに大浴場付き、ブッフェによる食事にはイクラの醤油漬けまである豪勢な環境で3日も足止めを食っている。3日目の夜は「お前の寝相をどうにかしろ」と同級生ヤハタジュンイチ君に叱られ、挙げ句の果てに寝過ごして朝の食事には遅れて行く、という夢を見ながら目を覚ます。これすなわち自由学園男子部高等科2年生の遠足の記憶によるものではないか。
悪天候により我々は上高地の五千尺ロッジに延泊をした。しかし雨は予報より早く上がり、付き添いのキラキミヒロ先生は朝のミーティングで上高地の自然を満喫するよう、生徒に促した。それに逆らって僕は朝から夕方まで部屋のベッドで本を読み、夜のミーティング時には立たされて注意を受けた。
しかしこの休養が功を奏したか、翌未明にはロックケーキを口に運びつつ梓川沿いの砂利道を速歩で進み、鬼神が乗り移ったかのような身軽さを保ちつつ前穂高の頂上に立った。あのときの好調さは、いま思い出しでも不思議である。
起床は2時51分。4階の南東と北西に面した窓を開けた瞬間より、風が強く通り始める。風は、列島の東洋上を北上中の台風7号によるものだろうか。本日の東海道新幹線は東京と名古屋のあいだで終日運休。東北、上越、山形新幹線も一部列車の運休を計画。関東の在来線や私鉄にも運休の可能性ありとは、驚くばかりだ。そういえばきのうは道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に納品の際「あしたは雨だから今日のうちに買っておこう」と、お客様にお声がけを戴いた。そしてこれを書いている3時35分現在、雨は降っていない。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」にインターネットを介してご予約くださった複数のお客様に、席は確保された旨のメールをお送りする。5時からは、先週隠居にご来店くださったお客様の情報をコンピュータにデータベース化する。と、こうして当日のことを当日の朝に書くうち、内容は朝のことだけで終わってしまうことが僕の日記にはしばしばある。
大型台風の襲来とさんざん脅かされているから、今日のお客様は多くないだろう。しかし皮肉にも本日出社の社員は店舗、事務室共に多い。それを好機として静かな4階の食堂へ上がり、9月18日からの、新宿高島屋での出張販売のお知らせハガキのお送り先を個客名簿から抽出する。
上澤梅太郎商店は、盆と正月には社員に昼食を支給する。今日のそれはカルフールキッチンの「スペシャル助六弁当」とのことだったが、僕は「日替わり弁当の安い方」と指定をした。ところが昼前にこれを道の駅へ取りに行った長男によれば「おひとりだけ小さなお弁当というのもいかがなものかと思いまして」と、僕の分まで「スペシャル助六弁当」になってしまった。
僕にはその、たくさんのおかずに稲荷寿司を添えた弁当は食べきれないのだ。檀れいより伊藤沙莉の方が好み、という男もいるだろう。「天ぷら蕎麦とカツ丼のセット」は避けて盛り蕎麦を選ぶ人もいるだろう。「スペシャル助六弁当」は誰かに譲ることとして、昼は素麺を煮る。
心配された暴風雨は「まったく」というほどに訪れない。しかし、にわか雨は頻繁に降る。事務係はそのたびノレンを出したり入れたりする。16時を過ぎると空はまるで台風一過のように晴れ上がった。夕刻の送り盆は、長男に任せる。
朝飯 生のトマト、玉子焼き、刻みオクラの鰹節かけ、茄子とピーマンのソテー、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「大昌園」のあれや、これや、それや、他あれこれ、「田苑酒造」の麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)
2024.8.15(木) 夏の背広
深夜から降り始めたと思われる雨は、起きて食堂に来たときには上がっていた。雨は夜に降って朝に止むべし。理想の天気である。
日中は晴れて気温も上がる。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への、本日3回目の配達のついでに如来寺のお墓を見に行く。おととい供えた花はいまだ保ちそうではあったものの、花立ての水はお湯になっていた。よって花は処分することとし、花立ては水場で洗い、線香立ての周辺には水を流して灰を払う。叔父と叔母のお墓、また妹が亡くなる前までの古いお墓については時間も無いため、片づけは後日に回すこととする。
夕刻、シャワーを浴び、白いシャツにチャコールグレーのネクタイを締め、黒いスーツを着てお通夜の場所に伺う。お通夜も告別式も「コロナ」を経て参列する者には随分と簡単なものになってしまった。帰りに道の駅に立ち寄ると、売り切れている品、売り切れ間近の品が目立った。帰社して即、それら各々の必要とする数を紙に書き、製造部長のマキシマトモカズ君に手渡す。
夜はきのうに引き続いてシャンペンを飲む。モエ・エ・シャンドンの200mlのボトルは便利な容量だ。しかし割高だから、自分では到底、買えるものではない。
朝飯 トマトサラダ、刻みオクラの鰹節かけ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 会社支給の「えんや」のエビとホタテの合い挽き弁当
晩飯 Moet et Chandon Brut Imperial、キウイと紫キャベツとベビーリーフのサラダ、じゃがいものオムレツ、トマトと浅蜊と蛸のスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018、桃とオレンジのコンポート
2024.8.14(水) 慈雨
おとといの日記を公開し、きのうの日記を完成さても時刻はいまだ5時。おとといの朝とは段違いの余裕である。鳩が啼いている。10年か15年前まではよく聞かれた郭公の声は、今はしない。東の空が薄桃色に煙っている。スマートフォンの天気予報によれば、これから10日ほどは雨がち、曇りがちの日が続くらしい。いくらインドシナが暑いとはいえ、昨今の列島はそれ以上に暑い。雨がち、曇りがちも、悪いことではない。
食堂の棚の盆に載せた素麺が、きのう払底した。よって取り寄せた際の段ボール箱の残りすべてを、そのお盆に移す。束を数えてみれば、僕の食べる量としては28食と少々に迫っている。とすれば枯渇するのは来月のなかば。それまでに次の分を取り寄せることとしよう。
これまで昼食は、ひとつのものをしばらくのあいだ続ける傾向にあった。現在の冬はにゅうめん、夏は素麺による昼食は、その中でももっとも長く続いている。用事で東京などに出たときの昼食は、このところパンとコーヒーで済ませるか、あるいは抜くことが多い。昼食を軽くする傾向は、今後、更に強くなるかも知れない。
今月9日からの、お盆の繁忙による疲れが溜まってきた。経営者は体力、気力とも、常に強くあるべきだ。17時を過ぎるころより、きのうに引き続いて雷雨。夕食の前にシャンペン。フランスの泡の酒も下町の「ボール」も、その美味さに変わりは無い。干天の慈雨、である。
朝飯 生のトマト、コロッケ、茄子の油炒めに茗荷の酢漬け、納豆、なすのたまり漬、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、茗荷の酢漬け、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 会社支給の「コスモス」のハンバーグ弁当
晩飯 Moet et Chandon Brut Imperial、トマトとレタスとベビーリーフのサラダ、葡萄パン、2種の丸パン、ムール貝の酒蒸し、鶏とマッシュルームのトマト煮オクラ添え、Chablis Billaud Simon 2018、桃のコンポート、Old Parr(生)
2024.8.13(火) 晡下雷雨
きのうとは異なって2時台の起床。窓を開け放った食堂には、4時32分よりようやく風が通り始める。空気がそよとも動かないところから一転して風を感じるとき、戸外ではどのような変化が起きているのだろう。
5時20分より家内と如来寺のお墓へ行く。先ずは現在のお墓の墓石を、水を固く絞ったタオルで拭く。供華は白菊。「献仏不假香多」という便利な言葉を麻布の禅寺で知ってからは、供える線香はせいぜい数本に留めている。叔父と叔母のお墓には花と線香と水を供える。江戸時代からの、一体全体、どれだけの石柱があるか数えたこともないお墓には、七対の花と、それ以上の線香を手向ける。
いつだったか、家内の母の祥月命日に、タイ北部の山中にいたことがある。気が咎めたことにより、線香は日本から持参した。そして村の人に案内をしてもらった極彩色の寺でその線香に蝋燭の火を移し、いざ供えようとして、大いに焦った。灰が硬すぎて、日本の線香は受けつけないのだ。咄嗟に左手で灰をかきならし、ようやく線香の下端を灰に埋めた。彼の地の線香は中心に竹の串があるから、手入れをされていない灰にも簡単に刺さるのだ。来月下旬からのタイ行きでは、寺に参ることも無いだろう。
おとといの日記に書いた「断腸亭日常」昭和20年8月22日の一節「晡下驟雨、須臾にして晴る、夜月色清奇なり」を借りれば、今日は晡下雷雨。しかし須臾にして晴れることはなく、雨は数時間ほども降り続いた。その後、月が出たかどうかは知らない。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、スペイン風目玉焼き、コールスロー、なめこのたまり炊、なすのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラと若布の味噌汁
昼飯 納豆と胡麻のつゆのそうめん
晩飯 胡瓜と茗荷の酢の物、天ぷら其の一、天ぷら其の二、「小林酒造」の「鳳凰美田剱」(冷や)
2024.8.12(月) 強行突破
きのうは夜に飲み過ぎて、入浴の後は食堂の椅子でうたた寝をしてしまった。目を覚ましたのは日付の変わるころ。これすなわち「就寝の失敗」である。その時間から二度寝をすると、早起きは期待できない。今朝は5時28分まで寝てしまった。
おとといの日記を完成させ公開すると時刻は6時20分。通常は6時30分から朝食の準備にかかるところ、今朝はお盆へ向けて、仏壇の掃除をしなければならない。就寝の失敗による起床の遅れが、よりによってこんな日に発生しようとは。
先ずは仏壇の中味をすべて取り出し、ちかくに引き寄せたテーブルに移す。それらのうち位牌は水を固く絞ったタオルで拭く。金色の蓮の飾りものなどは、小さなハタキで埃を払う。仏壇の内外は位牌とおなじく、水を固く絞ったタオルでくまなく拭く。菓子のための高台は台所の流しで洗う。最後は線香立てと大きなボウルとステンレス製のザルを手に1階へ降り、外で灰をふるいにかける。4階へ戻ると、なめらかになった灰は、ボウルに入れたまま食堂の一角に置く。そして線香立てを水で洗って一連の作業を終える。時刻は7時5分になっていた。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日である土日月の朝食は自分で作る。コンビニエンスストアでおむすびを買い、それを社員が出社してから食べる手も考えたものの、強行突破を決める。
朝食は7時35分に食べ終えた。食器を洗うと時刻は7時38分。即、1階へ降りて事務室に入り、シャッターのスイッチを押す。ここで時刻はもっとも早い社員の出社してくる7時40分。「間に合った」である。
むかしかたぎの職人や芸人は朝食を決して抜かない。更に古風な人は一膳飯を嫌っておかわりをする。僕はごはんのおかわりはしないものの、よほどのことがない限り朝食は抜かない。明日の朝食は、今日より余裕をもって食べたいものだと思う。
朝飯 ピーマンの網焼き鰹節かけ、生玉子、コールスロー、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 トウモロコシのすり流し、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、揚げ茄子、焼き鮭、胡瓜のぬか漬け、夏太郎らっきょう、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)
2024.8.11(日) リストに入れる
夕刻を荷風はどのような言葉であらわしたか、という疑問をおとといの日記に書いた。思い出せそうで思い出せない状態は気持ちが悪い。そこで今朝は本棚から半藤一利の「荷風さんの昭和」と「荷風さんの戦後」を取り出し、食堂のテーブルに置いた。
先ずは筑摩書房によるハードカバーの「荷風さんの戦後」のページを繰っていく。すると「断腸亭日常」の昭和20年8月22日に「晡下驟雨、須臾にして晴る、夜月色清奇なり」の下りを見つけて「そうだ、晡下だった」と、ようやく気持ちが落ち着いた。ただしGoogleで「晡下」を調べると、夕暮れ、夕方、夕刻の他に「今の午後四時すぎ」という説明もあったらから、おとといワインを抜いた18時45分ころは、正しくは「晡下」ではなかったかも知れない。
ところでこのようなことを書きながら、僕は「断腸亭日常」は拾い読みしかしていない。腰を据えて読むなら抄録や摘録ではなく完全版を目指すべし。amazonを検索すると何と先月、岩波から41年間の全文が新しい版で刊行され始めていた。全9冊のうち手に入れられるのは、今のところ大正6年から同14年までの第1巻のみ。それでもとりあえずは「欲しいものリスト」に入れる。
朝飯 刻みオクラの鰹節かけ、茄子とピーマンのソテー、生のトマト、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と茗荷の味噌汁
昼飯 オクラのつゆの素麺
晩飯「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、エビマカロニグラタン、ドライマーティニ、家に帰ってからのシュークリーム、Old Parr(生)
2024.8.10(土) 省脳服
我が春日町1丁目の登校班には、同級生が3人いた。日光街道に沿った数十メートルに、おなじ年に生まれた子どもが僕も含めて4人もいるとは、少子化の現在では考えられないことだ。同学年の4人をはじめ年長年少の入り交じる我々は、毎朝、楽しく会話を交わしつつ小学校へ向かった。
その登校班の、ひとつ上にコーちゃんという人がいた。どこかから引っ越してきて、いくらもせずまたどこかへ引っ越していったこのコーちゃんがあるとき、自分は素早く着替えができると自慢をした。ズボンは右脚を差し込むのに1秒、左足を差し込むのに1秒、胴の部分を引き上げるのに1秒で、計3秒で穿けるという。僕はいまだ幼くて「それはいかにも非現実的だ」とは思わなかった。
朝、目を覚まして枕の下からiPhoneを取り出す。facebookを開くと、その上部に、右から左へとストーリーズが流れていく。
飲み屋、メシ屋、服屋、カバン屋、靴屋と、魅力的な店が次々と現れては消える。コードバンのトートバッグが目について、買うつもりもないのに「詳細を見る」をタップする。その艶はいかにも蠱惑的ではあるけれど、体の片側に重さがかかる点において、僕はトートバッグを好まない。
理想的な襟を持つ上着にも目が留まり、ここでも詳細に進む。更に調べようとして、フランス語による未知のブランド名を頭にたたきこみ、googleに入れてみる。生地はアイリッシュリネンで、価格は予想したほど高くない。しかしそこから一気呵成に、とはいかない。
MQ戦略ゲームやマトリックス会計の開発者であるニシジュンイチロー先生は、ボタンのある服はほとんどお召しにならない。大抵はTシャツの上にウインドブレーカーである。その服装は、必要なこと以外には頭を使わない「省脳」という考えから導き出されたものと思う。
僕は薄着を好み、重ね着を嫌う。僕にとって上着は寒さをしのぐため仕方なく着るものだ。しかしてiPhoneのディスプレイに見えている上着の素材は麻だから、春秋用だろう。春や秋に上着は着ない。しかもその上着にはボタンが5つも付いている。
オレも必要なこと以外に脳を使うことは止めよう、ボタンを持たない服なら3秒は無理としても素早く着られ、しかもかさばらない。そう考えて、理想的な襟を持つ上着については放念することにした。それよりも先に、ややこしいブランド名は一瞬で忘れた。
朝飯 冷や奴の「なめこのたまり炊」のせ、茄子とピーマンのソテー、トマトサラダ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と茗荷の味噌汁
昼飯 納豆と胡麻のつゆの素麺
晩飯 パン、野菜とキノコとベーコンのスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018
2024.8.9(金) 繁忙へ向かって
早朝、食堂のテーブルであれこれをしつつ、僕の座る位置からは右手になる東の空をときどき眺める。起きた時間がそれほど早くなかったせいか、漆黒から藍色、藍色から群青、青、そして水色への移り変わりは、今朝は望めなかった。虫は夜も鳴く。鳥は日が昇ると同時に啼き始める。季節は虫の鳴くころが花、という気もする。
朝礼を終えた8時5分から9時30分のあいだに、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ3回の配達を行う。昨年は、お盆の繁忙は8月の第2金曜日から始まった。平時はそれほど動かなくても、お盆には格段の売れ行きを示す商品がある。今年も備えあれば憂い無し、である。
雲はひとときもそこに留まっていない。日光連山の上空に高々と立ちのぼった白く光る積乱雲を画像に収めたいと考えても、見る間にその手前に黒い雲が広がったりする。気温はせいぜい30℃くらいのところだろうか。
夕刻の弱い雨は、長くは続かなかった。濡れたアスファルトは、すぐに乾いた。食堂の窓を開け、夜へ向かいつつあるときの空気を感じつつワインの栓を抜く。荷風はいまごろの時刻をどう書いたか。「燈刻」ではなかったように思う。
朝飯 菠薐草のソテー、揚げ茄子、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 茗荷のつゆの素麺
晩飯 ベビーリーフのサラダ、パン、鳥とオクラのソテートマトソース、Chablis Billaud Simon 2018
2024.8.8(木) 伊豆治療紀行(27回目の2日目)
伊豆高原から熱海を経由して新橋に着いたのは13時04分。表参道に用事のある家内とは、改札口を出たところで分かれる。
いつもの大衆床屋へ行くと、これまで見たこともない数の待ち客がいた。係のオネーサンによれば、予約をしても案内ができるのは16時になるという。3時間は待てない。ちかくの系列店に回ると幸い、3客の散髪台のうち1台に空きがあった。散髪は14時前に完了した。
新橋から有楽町までは山手線で移動。銀座へ向かいつつ、首都高速道路会社線の高架下から吹きつけてくる温風に心地よさを感じる。ハンズ銀座店でインソールを購入。ついでに8月4日の日記に書いた、”WEXLEY”の”STEM ULTRA-LIGHT DAYPACK”の現物を詳細に調べる。収納部分が多すぎて自分には合わないと日記では断じたものの、それは誤りだった。”ULTRA-LIGHT”に限ってはは軽量化を突き詰めて、とても単純な作りになっていた。悩ましい限りである。
目と鼻の先のABCマートでは、10月になったら処分しようと考えていた靴の、次の分を試し履きする。26センチは夏の薄い靴下でもすこしきつかったため、26.5センチの2足を送ってもらうこととする。普段使いの靴はおなじもの2足を揃えて交互に履く。送り先の住所は発送伝票にボールペンで記入、ではなく、iPadになっていた。
待ち合わせの17時30分までにはいまだ2時間がある。路上にテーブルを出したカフェが目に付く。そこに落ち着けば夏の心地よい気温に身をさらせる。しかし本を読みつつ長時間を過ごすなら教文館の中の喫茶店が妥当だろう。そう考えて、書店の奥の古風なロビーに足を踏み入れる。
7月27日の日記に書いた、僕の物欲をいたく刺激した靴は、ギンザシックスで下見をした。その結果、26センチはきもち大きく、しかし25.5センチはきもち小さかった。よって買うことはとりあえず保留する。
どうもこの歳になってから、ワインの量がはかどるようになった。きのうはボルドーの赤をほぼ1本飲み、今日はブルゴーニュの白をほぼ1本こなした。からだの調子の良さからくることかも知れないけれど、一方、すこしは自重をした方が良いかも知れない。
朝飯 「セブンイレブン」の2種のおむすび、長葱と揚げ茄子の味噌汁
昼飯 「教文館カフェ」のレモンケーキセット
晩飯 “Le Nougat”のウフマヨネーズ、2種のパン、メリメロサラダ、牛の腎臓のソテー甘いソース、ババ、マコンの高くないワイン
2024.8.7(水) 伊豆治療紀行(27回目の1日目)
きのうに引きつづいて2時台の起床。
17時30分の閉店後は店の掃除やらキャッシュレジスターの締め作業などがあり、それらを済ませればすぐに自宅へ戻りたいから、メーラーを巡回させることはしない。よって夕刻以降に届いたメールに目が通せるのは翌日の早朝になる。そして今朝もいつものように、新しいメールをコンピュータに取り込んで逐一、確認をしていく。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」へのご予約は、今月の10日と11日は既にして飽和をしている。考えてみれば、そのあたりはお盆休みに重なっているのだ。上澤梅太郎商店の本店も、9日の金曜日から18日の日曜日までは繁忙が続くはずだ。その10日間には、特に気を引き締めて望まなければならない。
下今市09:04発の特急「きぬ116号」に乗れば、北千住を経由して東京11:57発の「こだま723号」に間に合う。しかし今日の東京駅の切符売り場にはいつもの数倍の人が並んでいた。それでも人の多さは家族連れによるもので、行列の進みは速かった。混み合っていたのは切符売り場だけ、プラットフォームでは「のぞみ」が発着する番線のみで、こだまの車内は空いていた。その新幹線を熱海で降り、伊豆高原には13:57に着いた。
「伊豆高原痛みの専門整体院」のワタナベ先生は治療台にうつぶせになった僕のアキレス腱、ふくらはぎ、膝の直下を押し、次いで両膝の両脇を両手で掴んで「大丈夫」と言った。次は頭の方へまわり、首の両側を押して「優秀ですよ」と断定した。安心をする瞬間である。自分の身体の状態が良いことに対する安心ではない。「今日の治療は痛むことなく済みそうだ」という安心である。
いつもの焼鳥屋には10日ほど前に電話をした。珍しく留守番電話だったため、今日の日時を吹き込んだ。そうしたところ翌日に店主より折り返しの電話があって、都合により休んでいるという。だったら伊豆の初日の夕食はどうすべきか。伊豆は金目鯛が有名だ。しかしこう言っては何だが魚は海のちかくより東京で食べる方が美味い。
「もうガストでいいじゃん」と、その八幡野店の駐車場に入るとクルマの数はいつになく多く、店のガラス越しには待ち客が何人も見える。すぐに国道135号に出て脇道に入り、このあたりに特有の急坂を降りていく。伊豆高原の駅の海側には駐車場がある。レンタカーをそこに駐めて、徒歩で店を探そう。そう考えつつ伊豆急行の踏切を渡り、当てずっぽうに右に曲がると左側に良さそうなイタリア料理屋が目に付いた。即、1台分だけ残った駐車場に後進でクルマを入れる。
3卓のみの小さな料理屋は目を惹く設計で、天井は高く、しごく居心地が良い。「焼鳥屋さんが再開するまでは、晩ごはんはここにしよう」と、家内は満足そうだ。窓の外は、いまだ充分に明るい。
朝飯 茄子の揚げびたし、納豆、菠薐草のソテー、目玉焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 「笹八」の爆弾おむすび、JAVA TEA
晩飯 「ボスコ」のグリーンサラダ、パン、アーリオオーリオペペロンチーノ、仔牛のカツレツ、チョコレートケーキ、Dourthe Beau Mayne 2020
2024.8.6(火) 早く起きさえすれば
目を覚ましたのは2時25分。枕頭のiPhoneを引き寄せると、TikTokの朝食動画に普段より多くのコメントが寄せられている。それらに逐一、返信をする。ごく希に、ではあるけれど、ひと晩に100ほどもコメントの付くことがある。意味不明のものを除いては、それらすべてに返信を付ける。僕の脳と人差し指は、それをまったく苦にしない。そんなことをしながら3時前の起床を果たす。
おといの日記はきのうのうちに書けているものの、最上部の画像が決まらないから「公開」はできない。きのうの日記も書き上げ、更に今日の日記もここまでを書く。
「日本の株も随分と安くなりましたので」と、証券会社の人が営業に来たのは先月26日のことだった。その人の推奨した3社の株価を調べてみると、以降の11日間で1社は25パーセント、2社は30パーセントの下落だった。なかなかどぎつい展開である。
5時からは、きのうの夜より準備をしてきた麺つゆの作成に取りかかる。それと平行して「汁飯香の店 隠居うわさわ」の、先週ご来店くださったお客様の情報をコンピュータに入力する。早く起きさえすれば、いろいろなことができるのだ。
昼食は素麺。本職の作る蕎麦つゆに比べると、僕の作る麺つゆは甘味が落ち着いていない。つゆ全体が堅固に構築をされていない。その原因は何だろう。かえしの段階から見直す必要があるかも知れない。
朝飯 カレーライス、胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 茄子の揚げびたし、鮭の天ぷら、万願寺唐辛子の網焼き、鶏肉のつくね、2種のなすのたまり漬、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)、メロン
2024.8.5(月) 次のおすすめ
週末はお客様の数が多くなり、売上げも高くなる、という点において嬉しい。月曜日は、またあたらしい週が始まる、という点において嬉しい。
釣り銭用として銀行で両替をする、5千円札の並券の質が急に落ちた。新紙幣の発行に伴う現象と思われる。よって先週の両替では、千円札も5千円札も新券にしてもらった。新券は複数枚が張りついて数え間違いの恐れがあるから、僕のように指の脂肪分の少ない者は、より気をつけて取り扱う必要がある。
「スタインベック、良かったよー」と日中、お客様にお声がけをいただく。スタインベックの「朝めし」は不朽の名作と考えるから「スタインベック短編集」は書籍部の棚に常備している。数週間前、お客様はそれをご自分で手に取られてお買い上げくださっていた。
「あと、お勧め、あるかな」と、お客様はおっしゃった。棚の中で一番の愉快痛快はアンソニー・ボーデインの「キッチン・コンフィデンシャル」と確信をしている。しかしスタインベックとは雰囲気が異なりすぎる。開高健の「ロマネ・コンティ・一九三五年」を引き出しお渡しすると、お客様は素直にそれをレジ場へお持ち下さった。正に”God Almighty, it’s good.”である。
初更、日光街道の、瀧尾神社から追分地蔵尊までの日光街道800メートルに3軒しかない飲食店のうちの町中華へ出かける。そのカウンターで、日本の株式相場が歴史的な大暴落を遂げたことを家内より知らされる。植田和男の読み違え、だろうか。あるいは確信的荒療治、だろうか。
朝飯 揚げだし茄子の胡麻和え、若布と茗荷の酢の物、ジーマミー豆腐の冷や奴、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラの味噌汁
昼飯 茗荷のつゆの素麺
晩飯 「食堂ニジコ」のキュウリの辛子和え、ピータン、エビ玉、チャーシュー、冷やし中華、麦焼酎「二階堂」(ソーダ割り)
2024.8.4(日) 助かった
バックパックからショルダーバッグ、ポーチに至るまで、袋物が好きで、どうしようもない。「もう買うことねぇじゃねぇか」と自らを戒めても、新しい技術により新しいものが出てくれば、すぐに目が引き寄せられる。更には「大は小を兼ねる」ということに我慢がならないため、様々な容量のものを揃えて更に数が増える。4階から屋上へ上がる階段には、そのような袋物が積み上がっている。メルカリに出品して処分をするなどは、面倒でできない。
バックパックは現在、小さい順に”Eddie Bauer”の名作”3WAY PACK”、”GREGORY”の”HALF DAY”、そして同社の”DAY”の3種を使い分けている。不満は特に無い。
2ヶ月ほど前のことだっただろうか、北千住の東急ハンズで”WEXLEY”の”STEM ULTRA-LIGHT DAYPACK”を知った。そして実物を手に取ってみた。容量は上記グレゴリーの「ハーフデイ」よりすこし小さい17リットル。何よりその軽さに驚いた。
以降、ウェブ上でためつすがめつしつつ、今朝はその紹介動画をyoutubeで見た。その結果、欲しい気持ちは急速に萎んだ。理由は収納部分の多さにある。内側が細かく仕切られたバックパックは、いかにも親切そうに思われて、しかし僕には使いづらい。どこに何を入れたかを忘れてしまうことに加えて、使われない部分が必ず出てくるからだ。
グレゴリーの、特に「デイ」は使い込まれて生地も腰を失いつつあるけれど、もうすこし使い続けてみることにしよう。「助かった」である。
朝飯 茄子の揚げびたし、生玉子、刻みオクラを薬味にした納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 春日町1丁目の納涼祭でいただいた焼きそば
晩飯 トマトのサラダ、カツ煮、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)
2024.8.3(土) 盆カレー
3時台の起床にもかかわらず、ウェブ上を逍遥するうち時刻は4時30分になってしまった。上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日には、家内は5時に食堂に来る。おとといの日記は既にして「公開」をしたものの、きのうの日記にはいまだ手を付けていない。家内が来れば、何をさておいてもテレビの電源を入れるだろう。うかうかしている場合ではない。
ところで今早朝にウェブ上で行き当たったコンテンツのひとつに「ASEAN美食ランキング」というものがあった。ASEAN諸国に駐在員として長く滞在し、あるいは周辺諸国への出張を頻繁に繰り返した作成者によるベスト10の10位はミャンマー、1位はタイだった。2位のベトナムからは反論が頻出しそうである。3位の「伏兵」ラオスは僕には未経験の国で、行ってみたい気持ちは多いにある。羽田からルアンパバーンまでの所要時間は、チェンライへのそれとほとんど変わらない。ちと考えてみることにしよう。
前述の「汁飯香の店 隠居うわさわ」に話を戻せば、定番のおかずに今日からカレーが加わる。昨日、家内はその仕込みのため18時すぎまで厨房にいた。盆カレーとはいえ8月末まで提供するという。この土日月の三営業日に残りが出れば、僕も食べてみたいと強く思う。
朝飯 納豆、ジーマミー豆腐の冷や奴、刻みオクラの鰹節かけ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 トマトと玉葱のサラダ、“Domino’s Pizza”のドミノ・デラックス、Chablis Billaud Simon 2018、チョコモナカジャンボ、Old Parr(生)
2024.8.2(金) おしなべて
実務の役に立たない活字は読めない、という人がいる。教科書、教則本、取扱説明書は読めても小説のたぐいは読めないのだという。僕は逆に、役に立つ本は読めない。正確に言えば、実務の役に立てることを目的として活字に向かうと、脳が「理解の扉」を閉じてしまうのだ。特に読めないのは取扱説明書で、だから家の空気調整器にはタイマーの機能があるものの、そしてそれはかなり便利なものと分かっていても、いまだに使ったことはない。
オートバイは通常、右手でスロットルと前ブレーキ、左手でクラッチ、右足で後ブレーキ、左足で変速機を操作する。だからその操縦はドラムの演奏に似て複雑な仕事になる。しかし僕はそれを取扱説明書により、ではなく、中学生時代にからだで、それも一瞬で会得したから苦労は無かった。
オートバイはホンダのTLR200を30年ほど前に手に入れた。最後に乗ったのは20年ほども前のことで、以降はほとんど手を触れないまま税金のみを払い続けている。廃車にしてしまえば良さそうなものの、面倒が先に立って、いまだ行動を起こせずにいる。
店の前の国道119号線や121号線を行き来するオートバイには、50年も前のものが珍しくない。50年前のクルマと今のクルマを乗りくらべてみれば、その差は歴然としている。オートバイもまた、おなじなのだろうか。それを訊きたい気持ちはやまやまながら、周囲のオートバイ乗りはおしなべて50年ほど前に開発されたオートバイに乗っているから、訊いても仕方が無いかも知れない。
朝飯 スペイン風目玉焼き、大根おろしを添えた納豆、刻みオクラの鰹節かけ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 納豆と胡麻のつゆの素麺
晩飯 ベビーリーフのサラダ、隠元豆のソテーとたまり漬によるソースを添えたビーフステーキ、チーズ、CHATEAU LAGRANGE 2005
2024.8.1(木) 素足に雪駄
僕の使っているデータベースソフトは仕事が速い。その代わり、ひとつ間違えると、大量のデータも一瞬で消してしまう。ソフト側は、僕が打ち込んだコマンドを受けて、これから何をしようとしているかを文字で知らせる。しかし当方は慣れもあって、それには目もくれず、あらぬ方向へ注意を向けたままエンターキーを叩いてしまう。それで今朝も3枚ほどのファイルを飛ばした。
今年の3月、アメリカの大きな金融機関が、これから1年間のドル円相場を四半期ごとに予想した。そのメモも、飛ばしたファイルの中にあった。あやふやな記憶をたぐり寄せてみれば、6月が155円、9月が150円、12月が145円で来春3月が140円だっただろうか。失ったデータは他にも数十件はあったものの、いずれも単純な興味として記録をしたものだから、雲散霧消しても大して痛痒は無い。
「日本の株も随分と安くなりましたので」と、証券会社の人が営業に来たのは先月26日のことだっただろうか。「随分と安く」なったとはいえ、どこまで下げるかは神のみぞ知るところだ。時代の転換点にもっとも強いのは、素足に雪駄を履き、耳に百円玉を入れて「どうでもいいから飲もー」と微笑んでいる人かも知れない。
朝飯 鮭の焼きほぐし、小松菜のおひたし、トマトサラダ、納豆、胡瓜と蕪のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトサラダ、枝豆、トウモロコシのソテー、ブロッコリーのソテー、和風ハンバーグステーキ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)、西瓜





































































































































