2024年5月の日記31本
2024.5.31(金) すべて捨てるつもり
目を覚まして枕頭のiPhoneに手を伸ばすと時刻は3時38分。即、起床する。
おとといの日記、きのうの日記、「汁飯香の店 隠居うわさわ」へのご予約への対応、社内の電子会議室への返信、私信への返信、朝の空の撮影などをするうち時刻は5時38分。ここから日曜日の夜に出発する旅の荷物の、服の準備に取りかかる。まとまった時間が確保できなければ、ジグソーパズルを完成させるように、毎日、すこしずつ作業を進めるのみだ。
長男と9時に銀行へ行くことは、きのうのうちから決めたあった。それが諸般の事情により1時間30分も遅れてしまう。行員と面談の約束をしていたわけではないから迷惑はかけていないものの、まこと時間の管理とは思うようにいかないものだ。
銀行の用事を終えたところで長男と別れ、今月20日の次は27日に治療を受けたセキネ耳鼻科へ移動する。鼻炎の具合は前回より更に良くなっていたものの、飲み薬と点鼻薬は、いましばらく続けることとなった。
ところで今回の鼻炎の原因となった、多分、10年以上も使い続けた市販の点鼻薬とは完全に切れた。どのような方法で縁を切ったかといえば、鼻が詰まっても我慢をしただけだ。「マイルス・デイヴィス自伝」で語られるところの”cold turkey”である。
市販の点鼻薬は、今年のはじめに買い溜めた残りがいまだ7本もある。使ったお金は惜しいけれど、すべて捨てるつもりである。
朝飯 グリーンアスパラガスのソテーを添えた目玉焼きのパルミジャーノレッジャーノがけ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、蕪のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」。らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 グリーンアスパラガスのソテーと刻みキャベツと生のトマトを添えた豚の生姜焼き、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、メシ、「朝日酒造」の「久保田百寿」(冷や)、葡萄
2024.5.30(木) 何とかならないものか
昼の休憩により人手の薄くなるころ、ひとりで店番をしているところに電話が入ったことを、事務係のツブクユキさんが教えに来てくれる。電話は取引先からのもので、ツブクさんはそのまま店に居残ってくれた。受話器を手に外へ目を遣ると、店の庇の下を、ふたりの男の人が左から右へ歩いていく。服装は白いシャツに暗い色のズボン。首から名札を提げている。ふたりはそのまま事務室に入り、しかしすぐに出て、先ほどとは逆に右から左へと歩いて去った。
その場をツブクさんに任せて事務室へ行き、今しがたのことの経緯を訊く。嫁のモモ君によれば、ふたりの男の人は日本人なら誰もが知る会社の社員で「今は人がいませんので」と、次は事前に連絡の上、来社するよう頼んだという。
「自営業の経営者はいつでも会社にいて、いつでも自由な時間を過ごしている」と、世間はおろか、今日の例によれば一部上場企業の社員も認識をしてるところがある。実際には、自営業の経営者はいつでも会社にいるわけではなく、松の枝ぶりを眺めつつ日がなコーヒーを飲んでいるわけでもない。
スタジオジブリがアメリカから助っ人外国人を招聘した。そのアメリカ人は、人は訪ねて来放題、電話はかかり放題の日本の仕事場を見て「この環境で、一体全体、、日本人は、どうやって仕事をしているのか」と驚いたという。
「なんとかならないものか」と僕も、心底、思う。
朝飯 スペイン風目玉焼き、ジャコと山椒の実の炒り煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛蒡と人参のきんぴら、蕪のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、椎茸と揚げ湯波とレタスの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 椎茸の肉詰め、春雨と豚バラ肉の中華風炒め、「食堂ニジコ」の豆腐とエビの塩煮、天津丼の頭だけ、メシ、「紹興酒有限公司」の「紹興貴酒」(生)
2024.5.29(水) 追い抜かれるばかり
きのうは一日中、雨が降り続いた。湿度計は見なかったものの、空気はかなり湿気ていた。店の犬走りに置いた花の6鉢は夕刻になっても、朝に遣った水が受け皿に残っていた。そのため鉢は店の外へ置き放つこととし、それを事務係のツブクユキさんに伝えた。
しばらくするとお客様用のトイレを施錠したツブクさんが来て、夜は大荒れになる予報が出ているから、鉢は自分が仕舞うと言ってくれた。僕は朝のテレビのニュースを思い出し「そう言われてみれば…」と、鉢は自分で店の中に納めた。
結局のところ、夜の雨と風は大したこともなく、今朝はいかにも5月らしい青空が広がった。「これで梅雨さえ無ければなぁ」と、要らない心配をする。梅雨が必要不可欠のものであれば、雨は夜に降って昼は晴れて欲しい。
溜め込むと後々とんでもなく面倒になる入力仕事を日中に済ませる。製造現場では明日に行う、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」を作るための機械が組み立てられた。1週間のあいだ柏高島屋に出張していた長男が夕刻に戻る。
夕食の席には7人が集って賑やかになる。1歳半のカコは「ちょうだい」という日本語を覚えた。僕はその意味を持つタイ語を知らない。孫には追い抜かれるばかりである。
朝飯 ズッキーニとウインナーソーセージのソテー、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、春雨と豚バラ肉の中華風炒め、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、椎茸と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ミズの甘辛煮、菠薐草の胡麻和え、ジャコと山椒の実の炒り煮、焼き葱を添えた焼き鮭、蕪のぬか漬け、薩摩芋の蜜煮、焼きおむすび、「朝日酒造」の「久保田百寿」(冷や)
2024.5.28(火) 今や毎年のように
目が覚めれば枕頭のスマートフォンに手を伸ばす。時刻は4時を過ぎたばかりだった。「よし」と腹の中で誰にともなく声をかけて即、起床する。
ウェブショップの複数ページに亘る文章の修正を1週間以内に終わらせると外注SEに約束したのは数日前のことだった。その数日のあいだは早く起きられる幸運を待っていた。「昼間にしたら良いではないか」と問われれば、日中は来客、接客、電話への対応など「人対人」で時間が埋め尽くされる。静かに落ち着いて頭を使う仕事は僕の場合、未明や早朝を措いてはできないのだ。
フィリピンの近海から台風が近づいている。それが関係しているのどうなのか、東海、四国、九州南部の各地に線状降水帯の発生する可能性を朝のテレビが伝えている。
宮崎県は農業王国で、農産物や畜産物の一大生産地だ。上澤梅太郎商店の「らっきょうのたまり漬」にも一部、宮崎県産が使われている。「今年のらっきょうは豊作傾向」などと伝えられていても、ひとたび大雨が降れば一気に不作になり、価格は高騰する。収穫が完了する6月の末までは、雨にはどうか穏やかに降って欲しいと祈るばかりである。
朝飯 山葵の葉のおひたし、ミズの甘辛煮、牛蒡と人参のきんぴら、玉子焼き、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、蕪と胡瓜のぬか漬け、メシ、揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「やぶ定」の酒肴あれこれ、もり蕎麦、4種の日本酒(冷や)
2024.5.27(月) 分きざみ
まったくもって忙しい。乗ろうとしている宇都宮行きのJR今市駅の発車時刻は16時26分。その18分前に至ってようやく、白いシャツに袖を通す。今のことだから、秘書の機能を持つアプリケーションのひとつやふたつはあるだろう。その電子秘書に逐一、あれこれ知らせてもらいたい気分だ。とにかく来る日も来る日も分刻みで動いている。決められた時刻に1分でも遅れれば様々な人に迷惑が及ぶ、そういう毎日を送っている。
宇都宮で夜の会議があるときには、タクシー代や代行車代よりホテル代の方が安いから泊まってしまう。昨年はそうした。しかし今回は長男が柏高島屋に出張中であり、他にもいろいろと事情があるため、栃木県味噌工業協同組合の通常総会には電車で向かい、夜のうちにタクシーあるいは電車で帰宅することを決めた。
JR日光線の乗客のほとんどは外国からの観光客だった。この季節に日本を訪れることのできた彼らは幸運である。宇都宮駅では帰りの時刻表をスマートフォンに納めておく。
JR宇都宮駅から総会の会場までの距離は2キロメートル。歩けない距離ではないものの、歩く気はしない。駅前のロータリーにタクシー乗り場を探すも見つからない。しかしバスは頻繁に発着をしている。そのうちのめぼしい1台に目をつけてタラップを上がる。小銭は持ち合わせていない。宇都宮の市バスは幸いPASMOに対応していた。
総会は滞りなく完了し、その後の食事会は楽しかった。帰りは幸い、代行車を頼んだ方のクルマに同乗をさせていただいた。そして予想したより随分と早く、21時25分に帰宅をすることができた。明日も今日とおなじ忙しい日になるだろう、多分。
朝飯 豆腐の玉子とじ、納豆、レタスのサラダ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「こつぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「月山」の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、其の六、其の七、其の八、其の九、其の十、2種の日本酒(燗)
2024.5.26(日) 地震と本の関係
朝、寝室から廊下に出ると、その廊下の両側に作り付けた本棚から本が一冊、落ちていた。それを見て、きのうの夜に、すこし大きめの地震のあったことを思い出す。
本は、4階のすべてを改装しようとしていた2013年10月19日に205冊を、また改装を終えた同年12月10日に393冊を、ブックオフを通じて処分した。受け取った代金は、それぞれ5,860円と6,860円だった。「値が付けられない」と言われつつ引き取ってもらった本は何冊くらいあっただろう。最後に残った台車1台分の数百冊は、資源ゴミとして捨てた。
そうして使い始めた現在の本棚は、はじめのころこそ巨大な空間を持っていたものの、10年以上を経た現在は満杯を超え、ハードカバーも文庫本も奥と手前に置いているため、手前に置いたものは、地震でもあれば簡単に落ちるのだ。
今朝、落ちていたのは若林正恭による「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」だった。特定のイデオロギーを持たない人の透徹した目による素晴らしい紀行文だから、旅の好きな人には一読をお勧めしたい。
朝飯 鶏挽き肉と万能葱の玉子焼き、冷や奴、納豆、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、カツレツ、ドライマーティニ、TIO PEPE、家に帰ってからのパイナップルケーキ、Old Parr(生)
2024.5.25(土) 君子
きのうおとといは体調に優れなかった。大きな声が出ず、素早く動くことができなかった。数時間後にはいわゆる「発熱性消耗疾患」といわれる症状により高熱を発するのではないか、という予感がからだにあった。しかし熱は遂に出なかった。そこまで疲れているわけでもない、ということだったのだろうか。
今日は一転して体調が良くなった。長く眠ったことによる快復かも知れない。それでもここ数年、更にここ数週間は、からだの変化を大きく感じる。
「私より速く走れるか」と、孫のリコより数週間前に挑発めいた質問をされた。短距離走には自信がある。「小学2年生に負けるわけがない」と僕は答えた。しかし今となっては、その確信もゆらぎがちである。
「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」は、芭蕉の最後の句と言われる。むかしの旅は長かったから、そのあいだに徐々に衰える、ということはあっただろう。しかし客死は今も決して珍しくない。「オレも重々、気をつけなくてはいけないわな」と考えても、まさか死ぬと分かって旅に出る人はいないのだから、どうにもならないのだ。
もうひとつ、僕には好んで危険に近づいていくようなところがある。危うきには敢えて近づかない君子でもない。そのあたりについては、気をつけようと思えば気をつけられると思う。
朝飯 パッガパオガイ、生玉子、納豆、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「食堂ニジコ」のキュウリの辛子和え、ピータン、エビ春雨丼のあたまだけ、冷やし中華、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)、家に帰ってからのエクレア、Old Parr(生)
2024.5.24(金) 夢遊病者
眼科と歯科の定期検診のため、今月の13日と14日は会社を留守にした。眼科は大宮、歯科は大井町のため、1日では回りきれないのだ。その数日前に、公のお金と記憶していたけれど、3葉の振込用紙が届いた。金額は計10万円弱。払込期限は今月末だった。よって「振込は帰ってからでも充分に間に合うわな」と、事務机の左手に提げたカレンダーに洗濯ばさみでだったか、そこから少し離れたホワイトボードに磁石でだったか、とにかくまとめて保存した。
その3葉の振込用紙が見あたらない。公のお金と記憶したそれは、電気料だっただろうか、それとも通信に関わるものだっただろうか。督促状が来れば、それが何の支払いだったかは分かる。「しかし…」である。
そうして数日が経った今朝、それらが自動車税だったことをようやく思い出した。月末までに残された日数は1週間。振込用紙はいまだに見つからない。
枯渇した釣銭を作るため、朝一番で銀行へ行く。その帰りに市役所へ寄る。2階の税務課まではエレベータではなく、階段で上っていく。係によれば、登録してあるクルマが軽自動車でない場合には、管轄は鹿沼市の県税事務所になるとのことだった。とすればそこに問い合わせて納税通知書を再発行してもらう手、だろうか。営業外費用の中でも特に、僕は延滞利子を嫌う。新しい振込用紙はいつ届くだろう。
帰社して念のため、小口現金の、今月の出金を調べてみた。すると3台分の自動車税は果たして、今月10日に振り込みが完了していた。しかもその記帳は僕の手書きによるものだった。「マジすか」である。
僕は毎日を、夢遊病者のようにして過ごしているのだろうか。とにかく税金は支払われていて良かった。延滞金の利息はことのほか高いのだ。それよりもなによりも、気分がすっきりして良かった。
朝飯 パッガパオガイ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、蕪と胡瓜のぬか漬け、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと揚げ湯波と若布の味噌汁
昼飯 納豆素麺
晩飯 ジーマミー豆腐、トマトとキウィのサラダ、刻みキャベツを添えた3種のフライ、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、「久埜」のかしわ餅、TIO PEPE
2024.5.23(木) 夏めくとは
まことに良い天気が続いている。しかし気温は相変わらず半袖のポロシャツ1枚では肌寒く、それに長袖のTシャツを重ねると暑い、というあたりを上下している。昼は素麺ではなく温かいにゅうめんでも汗はかかない。きのうおとといの焼酎は、お湯割りにした。一体全体、夏はいつ来るのだろう。
「夏めく」と検索エンジンに入れてみる。現れたページの上の方には「立夏が過ぎて、夏らしくなったことを実感するころ」とあった。確かに僕の感じでも夏らしくはなった。しかし当然のことではあるけれど、真性の夏ではない。
30℃くらいの気温は、いまだ面白くない。そこから3、4℃ほども上がってくれると気持ちが華やいでくる。温かく、気持ちが良い。直射日光の下は流石に辛いものの、日陰に入ればどうということもない。
テレビの長期予報によれば、今年の夏は暑さが厳しいという。その暑さができるだけ長く続くことを、僕は望んでいる。
2日つづけて外食をしたら、何だか疲れた。よって夜の食事は簡単に済ませて早々に寝る。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、生玉子、蕪のぬか漬け、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 穴子の佃煮と2種のチーズ、TIO PEPE、サンドイッチ、Chablis Billaud Simon 2018
2024.5.22(水) とりあえず
先週の土曜日の日記に書いた「僥倖」は意外に早く訪れた。きのうは20時より前に寝た。すると今朝は1時台に目が覚め、おなじ1時台のうちに起きて食堂に来ることができたのだ。「めでたし」である。
これだけ時間の余裕があれば、旅行に持参する薬の確認や準備に先んじて日記に手が着けられる。既に書けいていたおとといの日記に画像を加えて「公開」ボタンをクリックする。引き続いて、きのうの日記も書いてしまう。
さて旅の荷物のうちの薬について。医師や薬剤師は推奨しないかも知れないが、過去に喉を腫らしたり熱を出したりしたとき処方された薬の残りを、先ずは調べる。重複するものがあれば、古い順に覚え書きを記す。2014年にタイ最北部の温泉で転倒し、背中の肉が直径1センチメートルほどえぐれたときには、バンドエイドは小さなものしか持っていなくて難渋した。以降は大きめのものを10枚、指先用の小さなものは12枚を持つことにしている。
消化薬の世話になることはこれまでほとんど無かったものの、日数分の10包を用意する。整腸剤は目分量。口内炎にかかったときのことを考えて、ビタミンB群は60錠を小袋に入れる。日焼けに対処するためのビタミンCは、羽田空港のキヨスクで売っているから心配は無い。蚊に刺されたときの痒みには萬金油が効く。洗口液は現地のコンビニエンスストアで買えるものの、前半に滞在するところは人家もまばらなため、小さな瓶を満杯にする。
用意すべき薬はまだまだあるが、それらを旅行用品屋、登山用品屋、またウェブ上でよく目にするところの、ファーストエイド用の赤いポーチに入れることはしない。内部が細かく区切られた、いかにも便利そうな専用の道具は、僕には逆に不便なのだ。旅行用の薬はいつも、ジップロックの袋に入れている。
さて、薬だけで「やれやれ」というわけには勿論、いかない。その他のものについては次の僥倖を待つまでもなく、日々、すこしずつ整えていくこととする。
朝飯 トマトと菠薐草とウインナーソーセージのソテー、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、マカロニサラダ、蕪のぬか漬け、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 梅干、揚げ玉、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、蕪のぬか漬けによるお茶漬け
晩飯「食堂ニジコ」のキュウリの辛子和え、ピータン、チャーハン、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)
2024.5.21(火) 恐るべし
朝、目を覚ますと両の鼻孔はきのうまでとは打って変わって、何の問題もなく通っていた。いまだ一度しか服用していないにも関わらず、専門医の処方による薬の効き目、恐るべし。水原一平のギャンブル中毒ではないけれど、点鼻薬とはこのまま縁が切れたらと、強く感じる。
さて5月もいよいよ佳境に入ってきた。空は晴れ、夏雲が湧き、気温は数値こそ高いものの、空気が乾いているせいか、半袖シャツ1枚では寒く、しかし長袖のTシャツを重ねると暑い、というあたりを保っている。だったら薄い長袖シャツ1枚にしたらどうかと問われれば、その手の襟付きのシャツは洗濯後にアイロンが必要となるから、毎日の手間が大変なのだ。
記憶に残る限り、シャツに自分でアイロンをかけたのは昨年の4月が最後ではなかったか。長く箪笥に寝かせてあった、生地はシアサッカー、模様は赤と白の格子の半袖シャツを、タイで着るため皺を伸ばしたのだ。
整理整頓に関する文章に「どのような服が何着あるかを常に把握しておくべし」という一節があって「なるほど」と膝を打った。赤と白の格子のシャツを、僕は3着も持っている。白無地のシャツとなるとその数は知れず「いけないな」と反省をする。
高等学校に上がって寮に入った。箪笥は周囲を見て、3段の引き出しを持つ、しかし茶箱より小さなものを買った。礼服を除けば、個人の服は、それほどの箪笥に収まるほどにすべきと思う。それ以上を持っても、どうせ着ないのだから。
朝飯 グリーンアスパラガスのソテーを添えたスクランブルドエッグ、牛蒡と人参のきんぴら、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、胡瓜と蕪のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、メシ、揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 納豆素麺
晩飯 「やまだ宴楽」のお通しのメヒカリの素揚げ、刺身の盛り合わせ、揚げ出し豆腐、他あれこれ、芋焼酎「三岳」(お湯割り)
2024.5.20(月) はじめて耳にする病名
子供のころアトピー性皮膚炎に悩まされたアレルギー体質でも、花粉症とは無縁だった。そのことを周囲に自慢さえしていた。ところがたしか1999年の春、強風の日に森の中にいて、一発で花粉症になった。もっとも以降の症状は軽いもので、数年前、ひどく涙の出る日に抗アレルギー性の目薬を頻繁に差したくらいしか、特に記憶に残ることはない。
それが今年はどうしたことか、春先から鼻が頻繁に詰まる。それが5月になっても収まらないと「杉の時期はもう終わったから、檜の花粉だね」と断じた人がいた。しかし別の人は「それがそのうち通年になっちゃうんだよ」と、自分の経験を振り返ってのものか、気になることを言った。
朝、目を覚ましたときにはかならず両方の鼻が詰まって、口で息をしている。起きると即、何十年も手放せずにいる抗アレルギー性の点鼻薬を両の鼻に噴霧する。その回数がこのところはとみに多くなってきた。鼻の奥にようやく緩んだ気配を感じると鼻をかみ、するとしばらくは楽になる。そしてまた、鼻は詰まる。
きのうあたりからは、身をかがめて頭の位置を低くすると、左の頬が重くなるようになった。「これはことによると」と、スマートフォンのGoogleに「蓄膿症 症状」と入れてみる。
午後、耳鼻科のセキネクリニックへ行く。内視鏡による診察では、特に左側で鼻炎が顕著と判断され、とりあえず1週間分の薬を処方された。先生の口からは「点鼻薬性鼻炎」という言葉も聞かれた。20年ほども前より一度に5本、6本と買い溜めて使い続けている点鼻薬とは、完全に切れる必要があるだろうか。「知らなかったー」である。
朝飯 マカロニサラダ、菠薐草のソテー、トマトのスクランブルドエッグ、コールスロー、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、若布と茗荷の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ソーミンチャンプルー、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)
2024.5.19(日) 小体で小粋
20年ほども前のことだったと思う。神保町の串焼き屋で、目の前のガラスケースに並ぶ、美しく整った肉や野菜の中から幾種類かを選んで焼いてもらった。そのうち特に面白く感じたひと品の名を問うと「私も鬼畜米英の時代の育ちだもんでね、何と言ったか…」とあるじは苦笑いをした。僕は芋焼酎に酔った脳の奥底を賢明に探し「そう、ズッキーニ」と、遂にその名を思い出した。
本日の日本経済新聞朝刊第一面の、もっとも大きな見出しは「重くなるEV 環境に重荷」だった。EV車を持とうとする人たちの最も大きな関心は航続距離にある。それを延ばそうとすれば、より大きなバッテリーを積むこととなり、車体の大きさや重量は必然的に増す。それが結果として環境に大きな負荷をかけるというのだ。また日本自動車工業会の調べによれば、SUVの人気の高まりなどにより、ガソリン車も大型化の一途を辿っているという。
1960年代の英国車でご来店になるお客様が複数いらっしゃる。それぞれのクルマはおしなべて小さく小粋で、今は亡い自動車修復家バンノーセーイチさんの表現を借りれば「小股の切れ上がった」となること必定である。いま新車で買える中に、そのようなクルマがあるだろうか。
運転席に乗り込むなり「〇〇様、おはようございます」などと挨拶をしてくるクルマがある。まるでスケッチブックのように巨大なディスプレイを備えたクルマもある。「自動車のスマートフォン化」ともなれば、鬼畜米英の時代に育ったわけではない僕も「隔世の感」以上の時代の変化を覚えざるを得ない。
SUVは勿論のこと、今のクルマを自分用のそれとして持つことは、死ぬまでないだろう。クルマは小体で小粋な個体が好きだ。
朝飯 コールスロー、ウインナーソーセージのソテーを添えたスクランブルドエッグ、納豆、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 レタスとキウィと鶏肉のサラダ、シェパードパイ、パン、2種のチーズ、バンブー
2024.5.18(土) 僥倖への期待
事務机の左手に掛けたカレンダーには、すべきことや覚え書きが記してある。それらの文字は、会社のことはピンクの、公のことは黄色の、個人のことは緑色の蛍光マーカーで、それぞれなぞられている。前の製造部長フクダナオブミさんはあるときそれを目にして「いやっ、どうも、忙しいですね」と驚いてみせた。しかしそれは彼の性格の良さによるもので、別段、仕事のことばかりが書かれているわけでもない。
来週22日から再来週28日にかけては柏高島屋での出張販売があって、僕は長男がいないあいだの留守を守る。月があらたまると1日は、今年亡くなった同級生を悼む同窓会。その日のうちに帰宅をして翌2日は仕事。閉店後は羽田空港を目指す。
今回のタイ行きは荷物が多い。”TR”という名のフォルダには、これまでやこれからの旅程をはじめ、注意すべきことや持ち物の一覧が収めてある。増えたり減ったりする持ち物の一覧には、現在は147点があった。僕は旅先でも、特にシャツはいつもの仕事着を身につける。仕事着であれば、今から荷作りはできない。早くから確認のできる第一は薬で、その点数は約30。
海外の、知る人もいない、特に田舎で具合を悪くしたときには薬だけが頼りだ。サレワのサブアタックザックを背負って南の国を歩いていた1980年代にも、薬だけは多種、多量に持っていた。時にはそれを、困っている人に分けることもあった。
早寝早起きとはいえ、目を覚ます時間にはバラツキがある、これから1週間、10日のあいだに2時台に目を覚ますなどの僥倖があれば、その未明は薬の準備に充てようと思う。
朝飯 トマトサラダ、胡瓜と蕪のぬか漬け、生玉子、納豆、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と若布と茗荷の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 2種のチーズ、バンブー、2種のパン、シェパードパイ、Chablis Billaud Simon 2018、エクレア、Old Parr(生)
2024.5.17(金) 先ずすべきは
自動車が関係する催しを見物をするため、夜を徹して数百キロメートルほども離れたところへ行こうとしている。周囲にはおなじ場所を目指すクルマがたくさん集まっている。中にはコンラン卿による写真集”small spaces”に出てきそうな、極小ではあるものの、人が横になって寝られるキャンピングトレーラーを牽いた車両もある。
キャンピングトレーラーからの連想なのか、そのクルマの集団に救急車が進入してきて、ストレッチャーに載せられた白髪の老人を降ろそうとしている。見れば近所に住む、長く教育に携わってきた先生だ。その先生を、ストレッチャーに寝かされたまま、町内の人たちと協力して、ご自宅までお送りする。
老人からの連想なのか、学校の大先輩が僕の目の前に現れ、自分の同級生について語り始める。その同級生の職業は画家で、子供は娘3人の下に男ひとりの4人だったから、彼らの幼少期には、家の中はなかなか勇ましい有様だったという。
そういう、時間にすれば短かったのかも知れないけれど、文字にすれば長くなる夢を観ながら目を覚ます。北西に面した窓のカーテンが紅く染まっている。時刻は4時15分だった。
起きて仏壇のことを済ませ、食堂のテーブルにコンピュータを開く。更に日記を作成するためのワードプレスを開こうとして「おいおい、先ずすべきはメールのチェックだろ」と、もうひとりの自分が呆れた顔で僕を戒める。右手の窓に目を移せば、そろそろ日が昇ろうとしている。よって「それより先にすべきは空の写真だろ」と席を立ち、廊下に出て階段室の鍵を開ける。
朝飯 グリーンアスパラガスのソテーを添えたイタリア風の目玉焼き、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛蒡と人参のきんぴら、胡瓜と蕪のぬか漬け、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「大昌園」のあれや、これや、それや、他あれこれ、麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)
2024.5.16(木) 思わず声が出る
本はほとんど古書でしか買わない。本は、増補や改訂が行われない限り、内容は変わらない。ならば安い方が良いと考えるからだ。同級生が小説集を出したときも、僕は古書で買った。「それでは著者には一銭も入らないではないか」と呆れた別の同級生がいた。「そう言われてみれば」と気づいたものの、やはり本は、ほとんど古書でしか買わない。
今日もamazonに店を出している古書店から本が届いた。封筒を開け、中味を取り出し、事務室を出る。そして通路を歩きながらその本を開いて「あらー」と思わず声が出る。「どうしたんですか」と、ちょうど横にいた販売係のサイトーミホコさんが問う。「いやー、これはちょっと」とのみ答えて、後は濁した。
その本は、カバーや帯のついた外観は新品同様だったものの、ほとんどのページに鉛筆による傍線があった。中には全19行のうち16行の上から下まで傍線を引いた上、そこに出てくるすべての人名を丸で囲んだページもある。「大丈夫か、コイツ」と思う。
傍線を引きつつ本を読む癖のある人に対しては、勝手な想像ではあるけれど「ひとこと物申したい性格の、文化人を自認する老人」という人物像がある。今回の本は、読もうとしても、ほぼすべてのページにおいて、その人物が頭に浮かぶだろうから、とてもではないけれど、読めたものではない。買い直し決定、である。
朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、ズッキーニのソテーを添えた目玉焼き、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとキウィのサラダ、スパゲティミートソース、Chablis Billaud Simon 2018、パイナップルケーキ、Old Parr(生)
2024.5.15(水) 頒布会
子供のころ「赤坂」を「あさかさ」と言っていた一時期があった。同様の覚え違い、思い違いは今でも犯すことがある。20年数年前には”cutlery”を「カラトリー」と覚えてしまい「カトラリー」と自然に言えるようになるまでには結構な時間を要した。
今朝、それぞれの分野では有名らしい人たちの勧める商品を大量に集めたセレクトショップをウェブ上に見つけた。「こんなところに嵌まったら、お金が出て行き、逆にモノは増えるという悪い循環が発生する」と分かっていながら、更に奥を目指す。
「危ないぞ-」と思いつつトップページからアウトドア、収納と進んでいくと、いかにも僕ごのみのポーチが現れた。先ずはいくつかの方向から写した画像をしげしげと眺め、次に商品説明を読む。するとその最後のところに「カラトリーをまとめておくときにも便利」とあったから「同類がいた」と、森の中でいきなりもうひとりの自分に出会ったような気分になり、それと同時に夢が覚めたような気持ちにもなって、そのサイトを閉じた。「助かった」である。
買ってはみたものの、一度も使っていないバッグ類が複数ある。それらを事務室のテーブルに並べ、社員を相手に頒布会を催したこともある。そのようなことをしなければならないときが再び来そうな気も、またしないではない今日この頃である。
朝飯 焼きおむすび、胡瓜と蕪のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、若布と揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトと榎茸のスープ、鶏とズッキーニのソテー、クロワッサン、Chablis Billaud Simon 2018
2024.5.14(火) 趣味ではなくても
浅草の軽演劇出身の喜劇役者だっただろうか、むかしのことだから名前は忘れた。とにかくその芸能人による週刊誌のコラムを読んだ。それによればその人は、仕事で地方に出かけるときには、異なる趣味の新聞や雑誌をキヨスクで買って読むとのことだった。移動の最中はひまだから活字を読むくらいしかすることがない。その機会を逃さず未知の分野のことを知るのだという。
ソーマ歯科室での定期検診は、きのうのオーミヤナナサト眼科でのそれとおなじく異常は見あたらず、次は半年後と先生に告げられた。目や歯は眼福、口福に直結するものだから、僕は大切にしている。歯科室のある大井町から京浜東北線で移動した上野では公園口から外へ出た。
昨日とは打って変わった晴天ということもあるのだろう、上野公園の人出は大したものだった。公園の中にあるスターバックスコーヒーのテラス席は特に、外国人であふれていた。デ・キリコという画家は僕の趣味に合う人ではない。しかし冒頭に書いた、喜劇役者による示唆は忘れたことがないから、午後の数時間は、その鑑賞に充てた。
鮨を食べる、芝居を観る、相撲を見物する、本を読む、そのたびそれに対する詳細な感想をウェブログに書く人がいる。僕からすれば驚倒すべき能力である。子供のころから本を読むことは好きだった。しかし読書感想文は苦手だった。感想を書かなければならないということは、本読みが遊びではなく勉強や仕事になってしまう、ということだ。勉強や仕事なら、なるべくしたくないではないか。デ・キリコについての感想も、書けることは特にない。
上野駅の公園口から不忍口へ降りていく道はいつごろ整備されたのだろう。荒木経惟が「東京は、秋」で正面から大きく写した「聚楽」の跡地には”UENO3153″が建って、昔日の風景は綺麗さっぱり失われた。
それにしても、きのう今日と持ち時間は充分だから、普段ならいまだ仕事をしている時間から夕食にありつける。そうして19時台の下り特急に乗って21時すぎに帰宅する。
朝飯 「サンマルクカフェ」のパストラミポーク&野菜サンド、コーヒー
晩飯 「まつや」のわさびかまぼこ、焼き鳥、盛り蕎麦、燗酒
2024.5.13(月) 雨の予報
家で読む活字はコンピュータやスマートフォンのディスプレイによるものがほとんどで、紙に印刷されたものは新聞がせいぜいだ。活字中毒ではあるものの、本はほとんど家の外でしか読まない。理由は不明。
ここしばらく読んでいた本の、残りのページが少なくなっている。これを読み終えないことには、今日の外出には予備も含めて2冊を持たなくてはならず、荷物が重くなる。そういう次第にて食堂のテーブルに読書灯を引き寄せ、4時40分より当該の本の巻末の対談および解説を読む。
今日は風雨が強いと、テレビの天気予報はきのうから呼びかけている。昨年の9月8日は東京で横殴りの雨に遭い、ヘソから下はシャツも含めてずぶ濡れになった。その記憶が強くあるため、今日の足元はレッドウイングのブーツにした。傘はモンベルの最軽量ものではなく、旧式の骨の太いものをトートバッグに入れた。昨年の経験により、90リットルのゴミ袋も持った。非常時にはこれを腰に巻くつもりである。
と、ここまで書いたのが5時50分。そのころ降っていた小雨は昼がちかくなっても勢いを増すことなく、また風も強まらないところから、靴はトリッペンのショートブーツ、傘はモンベルの最軽量のもの、90リットルのゴミ袋は持たずに会社を出る。
2018年に白内障の手術を受けたオーミヤナナサト眼科での、定期検診の結果は異常なし。視力は両眼とも1.0。人工水晶体であれば、若いころのオスマン・サンコンが誇った6.0くらいまで見えて欲しいと思うものの「過ぎたるは及ばざるが如し」なのだろうか。
朝飯 トマトサラダ、納豆、ウインナーソーセージのソテー、厚揚げ豆腐の淡味炊き、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 「カルフールキッチン」の山菜おこわ(道の駅「日光街道ニコニコ本陣」で購入)、上澤梅太郎商店のフリーズドライ味噌汁”with LOVE”(東武鉄道の新型特急「スペーシアX」の車内で購入)
晩飯 「シンスケ」のあれこれ、両関の樽酒(冷や)、“EST!”のバンブー
2024.5.12(日) 酒飲みの詭弁
早朝、食堂のテーブルにコンピュータを開く。「汁飯香の店 隠居うわさわ」に予約が入っている。そのうちの4人組様は「使用言語」に繁体字の中国語をお選びになっていた。ということは、大陸に住む以外の中国人だろう。ご来店の日までいまだ間があるところからすれば、お出かけになる前の、本国からのご予約かも知れない。
僕が旅に出かけたときには、その地域の普通の人が、普通に食べているものを食べたい。それらはおしなべて美味く、そして安い。時には口に合わないものに行き当たることもあるけれど、どうということはない。それもまた、旅の一興である。
困るのは、そこに滞在するあいだ、どこへ行っても自分の口には美味さが感じられない、という街である。ナラティワートでは地元の人に薦められて訪ねた店も、どうにもよろしくなかった。もっともマレーシアから自転車で北上してきたおなじ宿の人は、それでも国境の南よりはマシと言っていた。
僕の経験では、酒を忌避する土地の料理は美味くないことが多い。「それは酒飲みの詭弁だ」と断ずる人がいれば、ぜひナラティワートへ行って、確かめてみていただきたい。イスラム寺院マスジット・クラーンの前の屋台のパンだけは美味いから、次があるとすれば、生ハムとチーズ、そしてティオペペを持参しようと思う。
朝飯 小さなトマトのソテーを添えた目玉焼き、納豆、厚揚げ豆腐の淡味炊き、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、三つ葉の味噌汁
昼飯 納豆素麺
晩飯 パン、2種のチーズ、スパゲティナポリタン、Chablis Billaud Simon 2018
2024.5.11(土) 緑の絵
三寒四温の数週間が去り、暖かさが安定するころ、隠居の床には今井アレクサンドルの「ガーベラ」を掛けた。それからまた数週間が経つと、桜も終わり、藤も終わり、今や新緑が盛んになってきた。妙な言い回しかも知れないけれど、季節がここまで育ってくれば、いよいよ「緑の絵」の出番である。キャンバスの裏にはこの絵の名が記してあるものの、それを覚えようとしたことはない。
「ガーベラ」と「緑の絵」は、きのう取りかえた。きのうの空模様とは一転して今朝は晴れたから、その様子を画像に残そうと考えた。写真は開店前に撮ることが理想である。ただし有り難いことに、今日は8時30分の開店と同時に3組様の予約を戴いていた。よって隠居の柴折り戸は、それらのお客様がお帰りになるころを見計らって押した。
空は晴れても気温はそこまで上がらない。空気の感じはいかにも5月のそれである。夏が来るまでにかならずある梅雨だけが、今は鬱陶しい。長期予報によれば、関東甲信の梅雨入りは6月上旬。梅雨明けはいまだ予測できず、平年は7月22日のころという。
「隠居床の間」とタイトルのあるデータベースを開くと、そこには計33の軸や絵が季節ごとに記されている。もっとも、気に入ったものはそのうちの9点に過ぎず、また夏にふさわしいものは皆無だ。「緑の絵」はこのまま、夏の終わりまであるかも知れない。
朝飯 冷や奴、トマトサラダ、納豆、梅ひじき、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 だしまき玉子、厚揚げ豆腐の淡味炊き、大根おろし、めかぶの酢の物、なめこのたまり炊、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、刺身あれこれ、「朝日酒造」の「久保田百寿」(冷や)、「小ざさ」の最中
2024.5.10(金) 「全店」とは
伊豆へ行く前に完成させておいた火曜日の日記の公開ボタンをクリックする。次いで水曜日の日記を完成させる。きのう木曜日の日記は文章のみを完成させてWordPressを閉じる。
検索エンジンに「パタゴニア、バギーショーツ 5インチ XS」と入れてみる。するとパタゴニアのオフィシャルサイトの、当該のページが現れた。そこにはきのうパタゴニアの神田店で「全店に在庫無し」と言われた濃い青色があったから即「ショッピングカートに追加」のボタンをクリックする。ウェブショップの在庫は「全店」の在庫とは別なのだろうか。
先月26日に銀行で両替をしてもらった釣銭の在庫が底を突いてきた。今週末を乗り切れないことは一目瞭然である。よって朝のうちに銀行へ行き、金種別の払い戻しを頼んで会社に戻る。
明日は黄金週間が過ぎて初めての週末。商品は、どれくらい売れてくれるだろう。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へお出しする分としては、とりあえず平日の倍を作るよう、包装係にはメモを残した。
夕刻「ご注文製品を発送しました」の表題を持つメールが「パタゴニアカスタマーサービス」より早くも届く。来月の上旬には、僕は濃い青色のバギーショーツを穿いて、プールサイドのハンモックで寝ている予定である。
朝飯 スペイン風目玉焼き、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、胡瓜のぬか漬け、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 エリンギのソテーとベビーリーフのサラダを添えたパテとソーセージ、パン、2種のチーズ、飲みさしの白と赤のワイン
2024.5.9(木) 伊豆治療紀行(25回目の2日目)
きのうとおなじ手順により足首から膝までを触った先生は「うん、柔らかくなった」、次いで首の両側を押して「快復、早いなぁ」と言った。ここで僕が何を感じるかといえば「からだの具合が整って良かった」というよりも「だったら今日の治療は辛くないに違いない」という安堵である。からだの状態が良好なら、治療もそれだけ早く終わる。
伊豆高原11:02発の伊豆急行は熱海に11:58着。乗り換え案内では12:35発の「こだま714号」に乗るべしと出る。しかし熱海駅の構内を急ぎ足で移動すれば、12:02発の「こだま712号」に間に合う。品川には12:40の着。
品川から新橋に移動をして、昼食の後、いつもの床屋で散髪をする。そこから外苑前まで地下鉄銀座線に乗り、トリッペン原宿店を訪ねる。3月8日にかかとの修理を頼んだ靴は、綺麗に直されていた。きのうからのゴム草履をその革靴に履き替えて、ゆるやかに起伏した道を青山通りに戻る。外苑前のプラットフォームで木綿のセーターを脱ぐ。半袖のポロシャツ1枚では寒さを感じるものの、セーターを着ていては暑いという、微妙な気温である。
地下鉄銀座線を今度は神田で降りて、行きつけの皮膚科で診察を受ける。薬は6月末までの分を処方してもらった。そして今後は「目と鼻の先と」とは言えないまでも、タクシーが必要な距離でもないパタゴニア東京神田を目指す。
2014年に買ったMサイズのバギーショーツは、この10年間の体重の漸減により、今やゆるすぎる。また随分とくたびれてきた。それは冬のころから分かっていたものの、2月9日にR1セーター2着を買ったときには、夏物のバギーショーツはいまだ出ていなかった。
女店員はSとXSを手渡してくれた。XSを先に試着すると、胴回りはこれがちょうど良かった。しかし僕の望む濃い青色は、全店に皆無という。僕は買い物においては、妥協はほとんどしない。「また来年にします」と言うと「そうしてください」と女店員は気持ち良く微笑んだ。
またまた銀座線に乗ってabcマート、無印良品と回る。その無印良品の店内でiPhoneを確かめると、家内と待ち合わせた時間が迫っていた。即、本日5回目の銀座線で日本橋へ移動する。
Tik Tokに東京の美味そうな店が紹介をされていても、その場所が山手線の目白から大崎のあいだ、あるいは山手線の西側であれば、僕は大抵、上にスワイプをしてしまう。何かを買うにしても食べるにしても、それが銀座線の沿線にあれば、行く気もしようというものだ。
そうして浅草19:59発の「リバティけごん49号」に乗り、22時前に帰宅する。外の気温は8℃だった。
朝飯 “Bon Ap”の2種のパイ、牛乳
昼飯 「ドトール」のカルツォーネ3種の魚介のペスカトーレ、コーヒー
晩飯 「吉野鮨本店」のあれや、これや、それや、他あれこれ、「櫻正宗」の「櫻正宗」(燗)
2024.5.8(水) 伊豆治療紀行(25回目の1日目)
雪駄はかかとを後ろにはみ出させて履くのが粋と、どこかで耳にした覚えがある。それに影響をされたわけではないけれど、手持ちのhavaianasのゴム草履は、僕の足のサイズより2センチメートルほど小さい。それはウェブショッピングに付きものの「試着できない」という問題による。メーラーの「通信販売」のフォルダを検索すると、僕はこれを2007年5月に買っていた。最後に使ったのはバンコク、チェンマイ、チェンライで、2014年9月のことだった。
そのゴム草履を、今朝は久しぶりに履いて会社を出た。靴下は、どこかの旅館でもらった足袋型である。小さすぎる草履はしかし、荷物の容量をできるだけ小さくしたいという僕の性格には合っている。
下今市から09:34発の「きぬ116号」に乗れば、東京11:57発の「こだま723号」には余裕を以て間に合う。しかし今日は乗換駅の北千住に常磐線が遅れて来たため、いささか気を揉んだ。そして伊豆急行の伊豆高原には熱海を経由して13:57に着いた。足元がゴム草履のため、駅前で借りたレンタカーは家内に運転をしてもらって、先ずはホテルに落ち着く。「伊豆高原痛みの専門整体院」での治療は16時30分から。
治療台にうつぶせになった僕の、先ずは両のかかとを外に開いて「どこかに響きますか」と先生が訊く。ここで違和感を覚えたことは、2018年秋に宇都宮ではじめて診察を受けたときから皆無だ。次に足首、ふくらはぎの真ん中あたり、ふくらはぎの最上部と先生は押していき、膝の両側を両手で挟み込んで「微妙」と呟く。今度は首の両側を押して「ちょっと硬い」と言ったから不安になる。からだの調子が良くないときには、それに比例して治療中の痛みが増すのだ。
腰と左肩の数ヶ所を肱で強く押されたときには、思わずからだが弓状にのけぞった。9,000ボルトを発する電子ペンによる痛みは昨月にくらべれば強かったものの、ことし1月のそれからすれば、どうということもなかった。
「疲れだね」と断じた先生から解放されれば後は安楽が待つのみだ。行きつけの焼鳥屋には新しいボトルを入れた。そしてホテルに戻り、入浴をして早々に寝る。
朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、トマトのスクランブルドエッグ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、大根おろしを薬味にした納豆、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 「笹八」の爆弾おむすび、JAVA TEA
晩飯 「和居」のあれや、これや、それや、他あれこれ、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)
2024.5.7(火) マンデビラ
お金の入ってくる銀行からお金の出ていく銀行へと、インターネットを用いて資金移動をしている最中にiPhoneが鳴る。幾重にも安全対策の施されたサイトの関門を抜けつつようやく辿りついたページででタイムアウトなどということになれば、再度、おなじ面倒を繰り返さなければならない。電話とはまことに「出物腫れ物ところ嫌わず」の道具である。会話は幸い1分と少々で終わり、振替も無事に済んだ。明日から明後日まで伊豆に出かける。会社を留守にする前には、いろいろとすべきことがあるのだ。
会社を留守にするといえば、6月3日発の深夜便でタイへ行く。前日2日の夕刻は忙しい。よって事務机の左手に掛けたカレンダーの6月1日の余白には、特に売上金に関する注意を書き込む。
夕刻、朝に外へ出した幾鉢かを店の中へ取り込みつつ「あっ、すごい」と思わず声が出る。昨年のいつごろだったか、蔓性の植物をいただいた。一輪だけあった花は、いくらも経たないうちに落ちた。だからといって目立たない日陰に移して枯れさせることには気が引けた。以降、秋から冬、そして春と水をやり続けた。その鉢の蔓から、朝には気づかなかったつぼみが紅く突き出でいたから驚いたのだ。つぼみは明日にも開くだろうか。
朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、納豆、茎山葵のおしたし、蕪と胡瓜のぬか漬け、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 茹でた空豆、エンドウ豆の甘煮、太刀魚の串焼き、ごぼう天、グリーンアスパラガスと豚肉のソテー、大根のたまり漬、メシ、「黒龍酒造」の「九頭龍垂れ口」(冷や)
2024.5.6(月) 八十八夜
お茶を買う、その数量に気をつけなければならない季節が近づいているような気がする。
「自分の畑のお茶と上澤梅太郎商店の味噌を交換しよう」という提案を、ここ何十年もくださる方がいらっしゃる。物々交換でも相手はお客様、ということになるのだろうか。とにかく新茶の季節には毎年、その方のお茶を1キログラムほども買ってきた。
在庫は心を豊かする。しかしこの時期にうっかりお茶を買い溜めると、その方からの1キログラムも含めて在庫は過剰気味になる。よって冒頭の「気をつけなければならない」になるのだ。
今朝は検索エンジンに「八十八夜 いつ」と入れてみた。するとその最上段には「八十八夜は立春から数えて88日目の日で毎年5月2日ごろ。2024年の八十八夜は5月1日」と出た。とすれば、そろそろ油断はできない。
その八十八夜を過ぎても手の指と足のかかとにはアカギレが切れる。かかと用の「キズパワーパッド大きめ12枚入」の在庫はいまだ充分だ。しかし手指用の同「水仕事用10枚入」は、日中に右の中指に3枚を使ったところで残りは数枚になってしまった。いつものように価格.comで値段を調べると、昨年から3割ほども値上がりをしている。必需品であれば逡巡はしていられない。もっとも安い値を付けていたamazonの店ですべての在庫8箱を、次に安い値を付けていた楽天の店で10箱を確保する。
夕刻にiPhoneを探す。「毎日そうして探しているのだから、首から提げておけばよい」と家内は言うものの、救急外来に勤める医師や看護師でもなければ、そんなことはできない。事務室の電話機にその番号を押す。周囲に音は聞こえない。「ということは店だろうか」と考え事務室を出る。ひと月かふた月ほど前にバージョンアップをしたときより微かなものに変わってしまった呼び出し音は果たして、事務室の裏に置いた配達用のトートバッグの中から聞こえていた。めでたし、である。
朝飯 トマトサラダ、牛肉と玉葱のすき焼き風、納豆、めかぶの酢の物、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 納豆素麺
晩飯「コスモス」のコンビネーションサラダ、カツレツ、ドライマーティニ、ハウスの白ワイン、家に帰ってからのアイスクリーム、Old Parr(生)
2024.5.5(日) 規則性
「こりゃ、大変だー」というナレーションと共に終わるアメリカのテレビアニメーションを、子供のころ毎週、観ていた。番組の名は覚えていない。
早朝にメーラーを回したところで「汁飯香の店 隠居うわさわ」に複数のご予約の入っていることに気づく。それらは初見の方からご常連まで、数時間後にご来店の方や、ここ数日のあいだ予約とキャンセルを繰り返していらっしゃる方などが入り交じって、まるで絡みついた糸玉のようだ。それを目にして思わず「こりゃ、大変だー」と声が出る。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」へのご予約は「ぐるなび」をはじめ、電話、口頭、友人知人はそれ以外の方法も用いるから、事務室の壁に貼ったガントチャートにより一元管理をしている。即、4階の食堂から1階の事務室へ降り、その表を手にふたたび4階へ戻る。そうしてきのうの閉店後から今朝までに戴いたご予約を、その紙に記していく。
店の忙しさは、昼を過ぎるころより”continuous”の状況を呈してきた。事務室からもっとも近いところに置いている営業車のホンダフィットは、お客様のお車が最大限の台数で駐められるよう、午前のうちより国道121号線向かいの駐車場に移動しておいた。13時45分より昼食。いくら忙しくても、食事の規則性を保つことは大切である。
連休の最中は特に、お客様が途切れないため、定時に店を閉めることはできない。それでも19時前には明後日の釣銭の準備を済ませて自宅へ戻る。
朝飯 香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ブテチゲ風味噌汁
昼飯 納豆を添えた素麺
晩飯 モロコの佃煮、たまり漬あれこれ、若布と玉子のスープ、茹で鶏の香草魚醤ソース、メシ、「黒龍酒造」の「九頭龍垂れ口」(冷や)、葛餅
2024.5.4(土) 紫外線
今年の黄金週間は、前半の3日間は晴れ、谷間の平日は水曜日のみ雨、以降は晴れ続きと、空の状態は理想的なものになりつつある。おとといときのうは晴れても気温は低かった。しかし今日は「水銀柱はうなぎ登り」などと書けば「日本語の作文技術」を著した本田勝一には叱られそうだけれど、とにかく気温が上がって嬉しい。
朝のテレビの天気予報は、宇都宮の最高気温が東京より高い28℃を記録すると伝えていた。とはいえ上澤梅太郎商店は県都より北にあり、且つ社屋は鉄筋コンクリート製のためか、屋内は涼しい。よって午前から頻繁に外へ出て、高い気温を満喫する。まるで日光浴を最大の目的として南へ旅する北欧の人、である。
ところで日本ではここ数年、紫外線を避けようとする人が急に増えた気がする。ということは、日光浴はからだに悪いのか。そのあたりについて調べると、日光を避けるにしても当たるにしても、いずれも程度の問題らしい。
昨年のハジャイでは、日陰を選んでプールサイドにいたものの、ひどく日焼けをして参った。気は進まないながら、今年は遂に、紫外線を避けるための長袖シャツを着る必要があるかも知れない。
朝飯 牛肉と玉葱のすき焼き風、ブロッコリーのソテー、納豆、めかぶの酢の物、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と長葱の味噌汁
昼飯 納豆を添えた素麺
晩飯 グレープフルーツとベビーリーフのサラダ、トマトと浅蜊と白魚のスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018、シュークリーム、Old Parr(生)
2024.5.3(金) Luca Pacioli
会計に関する仕事は年度末が忙しいということになっている。しかし町内のそれにおいてはむしろ、年度はじめの方がややこしい。
向こう三軒両隣の「組」から町費を集めるのは地区委員長。東、西、中央の3名の地区委員長から届けられる町費を記帳して保管するのは会計係の僕。その町費は組によって月払い、年払い、半年払い、ときには四半期払いと異なるから、年度はじめの記帳は厄介になる。その仕事に今日は朝の9時から取りかかり、自治会長による出金伝票の処理も含めて11時前にようやく完了する。
ひと息をついて「コンピュータが無くては、この仕事は辛いわな」と思う。「しかし」と、また別の考えも湧く。イタリアではルカ・パチョーリの出現より前、14世紀とも15世紀とも知れないころから商人たちは複式簿記による帳簿を携帯していたのだ。驚く他は無い。
11時以降はようやく普段の仕事に復帰をして、店に立ったり、あるいは道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に複数回の配達に出かけたりする。道の駅の広場ではプロレスが行われていた。今年の黄金週間では、明日の4日がもっとも忙しくなるだろうか。
朝飯 スペイン風目玉焼き、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、肉じゃが、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とキャベツの味噌汁
昼飯 きのうのアクアパッツァの残り汁をソースにしたスパゲティ
晩飯 トマトとベビーリーフのサラダ、ブロッコリーのソテーとたまり漬によるソースを添えたハンバーグステーキ、チーズ、CLOS DU MAROUIS 1986、“Chez Akabane”のタルト、同パイ、Old Parr(生)
2024.5.2(木) 関門
きのうの雨から一転して空は晴れた。空気は「パリパリ」と音の聞こえそうなほど乾いて、いかにも5月らしい。ただし気温は低く、それだけは歓迎できない。
着るものを乱れ籠に用意することを前の晩にし忘れても、暗闇の中で誤ることなくそれらを箪笥から取り出すことができる、というのが僕の密かな自慢である。それは、箪笥のひとつひとつの引き出しをシャツや靴下や下着の専用にしていること、もうひとつは同じシャツ、同じ靴下、同じ下着を揃えていることによる。これのできる人は、全人口中の何割くらいだろう。あるいは「そんなことは自画自賛であって、客観的にはどうということもない」と言われるかも知れない。
箪笥の別の引き出しには、gicipiの襟の高い長袖シャツとセントジェームスの長袖シャツという、いわば「よそ行き」が納められている。それらをできるだけ早く半袖のシャツに替えたい。しかし今日の気温では、いまだ無理だ。夏の前には梅雨寒がある。それもまた関門である。
「2024 梅雨」と検索エンジンに入れてみる。関東甲信の梅雨入りは平年並みの6月上旬と出た。その梅雨は長く続き、梅雨明けの後は猛暑の予想もあった。猛暑は嬉しくても、梅雨が長く続くのは嫌だ。
らっきょうの大生産地のひとつは九州南部で、最近は梅雨の最中にしばしば線状降水帯が発生する。「今年は豊作傾向」と伝えられても、たった一度の大雨で不作になり、価格が高騰することも少なくない。「今年はどうか無事であってくれ」と、祈るばかりである。
朝飯 牛肉と玉葱のすき焼き風、牛蒡と人参のきんぴら、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、炒り豆腐、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 アクアパッツァ、パン、Chablis Billaud Simon 2018、エクレア、Old Parr(生)
2024.5.1(水) ようやく5月
本文は書けているものの、最上部に置く画像が決まらないから日記を公開できない、ということがしばしばある。この1週間ほどもその連続で、日記の更新がしばしば遅れた。「画像を撮るなど一瞬のことではないか」と問われれば、対象をカメラに納める時間は一瞬でも、それをし忘れることが頻繁なのだ。
列車に乗って100キロメートル以上も離れたところへ行くとか、飛行機に乗って数千キロメートル以上も離れたところへ行くなどのときには、その「し忘れ」は発生しない。行った先には日常に無い風景や文物があるからだろう。
しかしよくよく考えてみれば、日常にあっても、見慣れない風景や珍しい文物には出会っているはずだ。それに気がつかないということは、それを感知する受信装置が錆び付いているからに違いない。
「春が来た」と喜んで防寒のための服を3月のうちに洗濯に出すと、三寒四温の戻りがあって後悔する羽目になる。それを毎年のように繰り返してきた。今年はそれを忘れず、中綿入りのベストや上着はクローゼットに温存した。しかし今日から5月であれば、もう大丈夫だろう。そう考えて午前のうちに、それらを洗濯屋に預けに行く。
寺山修司はむかし、麻布の小さな焼肉屋でちかくのテーブルに見かけたことがある。別のテーブルには石野真子と陽子がいた。「あの空間は何だったのだろう」と、今でも不思議に思うことがある。
朝飯 豆腐の玉子とじ、炒り豆腐、納豆、牛蒡と人参のきんぴら、香港橄欖菜、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 肉じゃが、鮪の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、三つ葉の辛子和え、胡瓜のぬか漬け、湯豆腐、「黒龍酒造」の「九頭龍垂れ口」(燗)





































































































































