2021年8月の日記31本
2021.8.31(火) 今ごろになって
きのうの日記は既にして書けている。しかし思いついて、もう1日分を書く。書いても使えるのは来年の2月で、これから半年も「投稿一覧」の最上段にあっては目障りだ。よってこれについてはワードプレスではなくデスクトップのエディタに保存する。
僕の、2009年に加入した年金支給型保険がこの10月に満期になる。支払金の受け取りには書類上で25種、実際にはほぼ無限の方法がある。それを説明するため午前、保険屋のカタオカヒロミさんが来る。意思決定は9月30日までに下す必要がある。これもひとつの勝負には違いない。
蒸し暑さを覚えると、4階の食堂へ上がる。そして氷水を飲む。午後、朝から3杯目か4杯目のそれを飲みつつテレビの電源を入れる。気象予報士が夏の終わりを告げている。「寂しいねぇ」と腹の中で言う。
明日から9月であれば、店の軒先の風鈴は外すよう、家内に頼まれる。暑いあいだはろくに鳴らなかった風鈴が、その最後の日にいたってようやく、涼やかな音を盛んに立てはじめた。「今ごろになって目を覚まされても」と、またまた腹の中で言う。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、刻みオクラ、温泉玉子、生のトマト、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、胡瓜のぬか漬け、メシ、揚げ茄子と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 3種の茸のソテー、ラタトゥイユ、ローストビーフとコンビーフ、パン、スパゲティミートソース、無花果の蜜煮、TIO PEPE
2021.8.30(月) ミョウガとシソノミ
商品の原材料となる茗荷は、2011年までは青果市場から仕入れていた。しかし2012年からは近郊の農家から買うこととして、今に至っている。理由は近年の異常気象にある。
市場の野菜は多く、それぞれの大産地から集められる。大産地の畑が大雨により水没すれば供給量は一気に減り、価格は高騰する。一方、日光には、自然災害はそれほど多くない。手間はかかっても、個別の農家に頼るべしと決めたのだ。
茗荷と平行して今日からは、しその実の買い入れが始まった。こちらは僕が子供のころから地元の農家によるものがもっぱらである。
しその実は、放っておくと熱を持って黒変する。よって仕入れたそばから水槽で洗う。水槽は3つが並んでいる。しその実は、それらに次々とくぐらせて3回、洗う。この時期の蔵には紫蘇の香りが満ちて、大層、気持ちが良い。
午後、県の調査員から電話が入る。県内に1万数千軒ある飲食店の、コロナ対策を検分するのがこの人の仕事だという。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の座敷に上がった調査員は僕の説明を聴きつつ調査票に素早く丸を付け、すべて合格であることを告げた。そして食事中でも会話の際にはマスクを着けることをお客様には促して欲しいと付け足して去った。
あるウェブページによれば、スペイン風邪は1918年から1919年にかけて、アジア風邪は1957年から1958年にかけて、そして香港風邪は1968年から1969年にかけて流行したという。それぞれ2年のうちに収束しているなら、今回の肺炎も、今年中には収まって欲しいと思う。
朝飯 揚げ茄子、豚とキャベツのソテー、納豆、赤魚の粕漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茄子とパプリカの素揚げと長葱の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 めかぶの酢の物、山葵漬けを添えた蒲鉾、ポテトサラダ、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、大根おろしとグリーンアスパラガスと3種の茸のソテーを添えた和風ハンバーグステーキ、サッポロ焼酎(生にTIO PEPEを少々)
2021.8.29(日) Old England
昨年の4月から数えて3回目の緊急事態宣言が、栃木県には出されている。これに伴って、ほとんどの飲食店では飲酒ができない。昼食ならいざ知らず、夜に外で食事をしながら酒が飲めないとは、僕の場合、考えづらい。「バターはすべてのものを美味しくする」と、レイチェル・クーのおばあちゃんは言った。「酒はすべてのものを美味くする」と、僕なら言いたい。
「進駐軍マティーニ」と検索エンジンに入れれば、いろいろなことが出てくる。米兵の矢継ぎ早の注文に応えるため、日本のバーテンダーが思いついたものだという。
それなら僕も、以前よりしていた。昼のうちにドライマーティニをシェイカーに作り、それを冷凍庫に入れておくのだ。ショートカクテルの量は60から90cc。ウチにある小さなシェイカーの容量は130cc、つまり相場の1杯半から2杯分、ということになる。
今日はこのシェイカーに、オールドイングランドを冷やしておいた。これを仕事上がりの18時15分に干す。そして日曜日の夜はひと組のみ予約を受けるフランス料理屋へと向かう。
朝飯 ピーマンのソテー、牛肉と舞茸のすき焼き風、生玉子、茄子とパプリカの素揚げ、生のトマト、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と長葱の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 家で飲むオールドイングランド、“Girouette”の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、ノンアルコールビール、デザート、コーヒー
2021.8.28(土) 独擅場
今月18日から24日まで、日本橋高島屋「夏のうまいものめぐり」が催された。お得意様へのお知らせのハガキは、今月9日に投函をした。印刷物のお送り先を顧客名簿から抽出する仕事は、いまだ社内では僕が担っている。そして今日は早くも、年末へ向けての季節のご案内の送り先を特定すべく、昼に時間を設けた。
百貨店などでの催しのお知らせは、地域を絞ってお送りする。しかし贈答品や新商品については、全国にお届けをする。地域を特定しないだけ、今日の仕事は前回のそれより単純になる。とはいえ作業中は神経の集中を保つ必要がある。
この仕事の場所としてあるとき、昼食の時間帯を外したファミリーレストランを選んでみた。ところが偶然に居合わせた顔見知りに声をかけられ、計画は頓挫した。やはり、ひとりになれる環境が必要なのだ。
朝、事務室の人員が充実したところで必要な道具を携え、4階の食堂へ上がる。先にも記したように、今日の仕事は先月のそれよりは遥かに簡素だから、20数分で終わる。しかし今日の結果はどうにもおかしかった。事務室へ降りて、自分の犯した誤りに気づく。ふたたび4階へ戻って作業をし直す。
抽出した名簿は事務室の、3台のコンピュータに振り分けられた。それらはこれから数日をかけて、事務係が目で再確認をする。いわゆる「間違い探し」は、若い女の人の独擅場である。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、揚げ茄子、揚げ湯波の甘辛煮、生のトマト、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と長葱の味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」
晩飯 ピーマンのソテー、冷や奴、豚肉とキャベツのソテー、鮪の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、鰹のたたき、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、胡麻焼酎「紅乙女」(生)
2021.8.27(金) Let us go!
きのう書いたおとといの日記を読み直すと、いつでも使える内容だった。よってこれは在庫とし、新たにもう1日分を書く。日記の在庫は貯金とおなじで、どうにも書けないときのためにある。在庫は最大で7日分を持っていた。現在はそれが3日分まで減っている。
日記には永久に取り置きが可能なものもあれば、時期が来れば不良在庫になるものもある。在庫は「不良」になる前に使わなくてはならない。
控え目に考えても50年は経ていると思われる檜枝岐の曲げわっぱが倉庫に大量にある。収められているのは輸送用の木箱だ。段ボールではなく木の箱で商品を運んでいた時代があったのだ。この曲げわっぱについてあるとき「不良在庫」と言ったら「財産だ」とオヤジは返した。そのオヤジが亡くなって16年が経つ。
この曲げわっぱをどうにか使う手はないか。「漬物を入れて売れば良いじゃないですか」と言う人はたくさんいるだろう。「だったらあなた、買いますか」と問えば、その人は口ごもるに違いない。「価値は知っています。100セット、いただきましょう」とおっしゃる方がいらっしゃれば、即「レッツゴー!」である。
朝飯 舞茸と玉葱の甘辛煮、めかぶの酢の物、蓮根と人参のきんぴら、きのう孫の残した豚のしょうが焼きと刻みキャベツとポテトサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、昆布の佃煮、メシ、揚げ湯波と茗荷の味噌汁
昼飯 天丼、「夏太郎」らっきょう、ごぼうのたまり漬、フリーズドライ味噌汁”with LOVE”(茗荷は自分で追加)
晩飯 山葵漬けを添えた蒲鉾、めかぶの酢の物、夏太郎らっきょう、生のトマト、揚げ茄子、天ぷら盛り合わせ、鶏そぼろ肉と香り野菜の冷や素麺、サッポロ焼酎(生にTIO PEPEを少々)
2021.8.26(木) 枝豆
内側の三方に笹を描いた、なます皿のような形の器を気に入っている。銀座の民芸屋にあった3客を、すべて求めたものだ。
「こちらのお店の傾向とは、ちょっと違いますね」と、勘定をしながら店の人に声をかけた。廃業しようとする同業者に頼まれて引き取ったものだという。そして「100年は無いと思いますが」と、店の人は加えた。
この器については僕も、明治よりは大正の風の強い気がする。しかしいま検索エンジンに頼ってみれば、100年前の1921年は大正10年。もし大正のものとすれば、そろそろ「100年前の器」ということになる。
ところで今日は、10時10分からのZOOM会議をふたつをこなすと時刻は15時35分になっていた。中休みは僅々10分で、昼食は抜いた。ゆく夏の惜しまれるところではあるけれど、蒸し暑い1日だった。
夕辺の枝豆は、笹の小鉢に盛った。100ccつまり5勺半のグラスで、調子の良いときには2杯半の焼酎が飲める。しかし今日は2杯までもいかなかった。早寝早起きに努めることにしよう。
朝飯 蓮根人参のきんぴら、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、茹でたグリーンアスパラガスとブロッコリー、揚げ湯波の甘辛煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草と揚げ玉の味噌汁
晩飯 めかぶの酢の物、「夏太郎」らっきょう、ポテトサラダ、枝豆、刻みキャベツを添えた豚の生姜焼き、メシ、サッポロ焼酎(生にTIO PEPEを少々)
2021.8.25(水) 芝にケヤキ
きのう、外注SEシバタサトシさんに手伝ってもらいながらDELLのコンピュータ1台を注文した。驚くことにそれは翌日の今日、それも午前に佐川急便により配達をされた。即、シバタさんに連絡を入れる。
15分後に来たシバタさんは先ず、製造顧問フクダナオブミさんの、電源の入らなくなったコンピュータを分解し始めた。そして取り出したハードディスクの中味をすべて、届いたばかりのコンピュータに移した。
フクダさんは今日は休みだから、僕が代わりに確認をする。新しいコンピュータには、2001年からの業務日報が完璧に再現されていた。「世の中はデータベースでできている」とは、誰の言ったことだっただろう。
8日ぶりに戻った長男と夕刻に隠居へ行く。そして植木屋による2日分の仕事を見てまわる。
今回は、僕が子供のときからあった木、また1980年代に庭を新しくしたときに植えた木の、枯れた枝が大胆に落とされた。植木屋の経費を惜しむと、のちのち余計にお金がかかる。「そんなことも知らなかったのか」と呆れられそうだが、今回ばかりはそれがよく分かった。
僕が本当に好きな庭は、芝の真ん中に欅の大木が1本、立っているようなものだ。手間は落ち葉の処理くらいのもので、維持費もそれほどはかからないだろう。しかしまさか、今から庭を作りかえるわけにもいかない。雨が強くなると池泉に地面の土が流れ込む、それも今後の課題である。
朝飯 納豆、菠薐草のおひたし、豚三枚肉と冬瓜の淡味炊き、鰯の梅生姜煮、ハムエッグ、茄子とパプリカの素揚げ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚肉と茄子の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」の冷やし中華
晩飯 茹でたグリーンアスパラガスとブロッコリー、“NAOZO”の3種のパン、鶏肉とマカロニのグラタン、Chablis Billaud Simon 2015
2021.8.24(火) 1日が長ければ文字の数も倍になる
ちかくまで寄ってみなければ分からない枯れ木や枯れ枝が、隠居の庭には少なくない。これをどうにかしようと、6月からあちらこちらに掛け合っていた。しかしあれこれの事情、また長雨などもあって、植木屋は今日になってようやく来た。彼らふたりには隠居係のタカハシリツコさんが描いた見取り図を元に、当該の樹木について逐一、説明をする。
事務室に戻ったところで、今しがた蔵の裏に到着した旨の電話が産業廃棄物の引取業者から入る。廃棄物とは、3年前にキュービクルを交換した際に残置をされた、1974年製のトランスとコンデンサだ。その移動と積み込みには、僕が立ち会うこととする。
この、1時間を超える立ち会いの最中の10時に、事務係のツブクユキさんが僕を呼びに来る。それは、社会保険労務士のオカザワセキヤさんの来社を伝えるものだった。
事務室へ急行すると、オカザワさんのほかに外注SEのシバタサトシさんも来ていた。シバタさんには新しいコンピュータの購入を手伝ってくれるよう、言ってあった。シバタさんには取りあえずの作業を頼み、ふたたび蔵へ戻る。トランスとコンデンサは、非常に丁寧な手順を以て、大型のトラックに載せられた。
日光味噌梅太郎赤味噌の在庫が残り2ヶ月分まで減ったと、きのう製造部長のマキシマトモカズ君に知らされた。よって完成しつつある次の分の一部を小分けし、しかるべき場所に移すよう、指示した。午後一番、その作業が製造係のイトーカズナリ君とタカハシアキヒコ君により完了するのを見届ける。
15時30分、販売係のササキユータ君がトヨタハイエースの運転席に収まって会社を出る。先週から長男が出張していた日本橋高島屋「夏のうまいものめぐり」の撤収作業を手伝うためだ。今日はパラリンピックの開会式が行われる。都心の混雑を避けるため、首都高速道路の料金には1,000円が上乗せをされる。そんなことには構わず、安全を第一に考えるよう、ササキ君には伝える。
夕食はいつもより30分はやく済ませた。そして入浴をして20時前に寝室に入る。
東北道の宇都宮I.C.までササキ君が戻ってきたと、家内に起こされる。時刻は22時05分。想定外の早さだ。服を着て1階へ降り、事務室に明かりを点してシャッターを上げる。ササキ君が会社に着いたのは22時18分。即、作業場のシャッターを上げて、トヨタハイエースを屋内に入れる。戻り品を冷蔵庫に収めて22時26分。ここまでをして、ササキ君は自宅へと去った。
次の催しは、9月15日から同27日まで、新宿高島屋11階催事場で開かれる「美味コレクション」だ。そのころ本店では茗荷としその実の買い入れが真っ盛り。忙しい日々は、続く。
朝飯 蓮根と人参のきんぴら、菠薐草のおひたし、納豆、隠元豆の胡麻和え、揚げ湯波の甘辛煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、茄子の塩水漬け、メシ、舞茸の天ぷらとオクラの味噌汁
昼飯 朝のおかずを流用した弁当
晩飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、刺身湯波の餡かけ、生のトマト、鰹のたたき、「夏太郎」らっきょう、サッポロ焼酎(生にTIO PEPEを少々)
2021.8.23(月) 9月のお弁当
11時30分に「汁飯香の店 隠居うわさわ」の家内より電話が入る。月替わりでお出ししている弁当の、9月分を試作したという。お客様をご案内するとき以外、隠居へは北に面した柴折り戸から入る。飛び石を10個ほども踏んで… とここまで書いて「飛び石の数助詞は何だろう」と考えても分からない。とにかく勝手口の扉を開く。
手渡された弁当を、そのまま母屋4階の食堂へ持ち込む。三脚やカメラは既にして用意をしておいた。そしてこの写真を15、6枚ほども撮る。画像は今月末の新聞広告、また来月のSNSに使うためのものだ。
この弁当の内容を並べてみれば以下になる。
・秋刀魚の梅生姜煮
・隠元豆の胡麻和え
・蓮根と人参のきんぴら
・舞茸の天ぷら
・薩摩芋のレモン煮
・玉子焼き
・ごはん
・たまり漬各種
・揚げ湯波と菠薐草のフリーズドライ味噌汁
撮影の機材を片付けたところで冷蔵庫からいそいそと長葱を取り出す。上澤梅太郎商店の即席味噌汁は、勿論、お湯を差すだけで美味い。しかし薬味を加えれば、更に美味くなる。そうして撮影したばかりの弁当を昼食とする。
この弁当は、9月4日の土曜日からお作りをする。価格は税込で1,000円。ご入り用に際しましては前日の15時までに、電話0288-21-0002(08:30~17:30)までご予約ください。
朝飯 生のトマト、納豆、鮭の焼き漬け、温泉玉子、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、茄子の塩水漬け、すぐき、メシ、獅子唐の天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 「汁飯香の店 隠居うわさわ」の9月の弁当、フリーズドライ味噌汁”with LOVE”(長葱は自分で追加)
晩飯 山葵漬けを添えた蒲鉾、「夏太郎」らっきょう、刻みオクラの鰹節かけ、菠薐草と海苔のおひたし、茄子とパプリカの素揚げ、おでん、サッポロ焼酎(生にTIO PEPEを少々)
2021.8.22(日) 理由
「学生時代のアルバイトの経験から、都内はほぼ、地図を見ずにどこへでも行ける」と言った人がいる。僕はそのような経験も、またおよそドライブもしないから、すこし離れたところへクルマで行くにはiPhoneの音声案内が欠かせない。今日の午前もそのようにして県南へおもむき、昼に帰社する。
ZOOMによる集まりの誘いがメッセンジャーを通じてふたつ届いている。ひとつは平日の夜、もうひとつは日曜日の昼に開かれるそれぞれに、断りの返信を送る。それは以下の理由による。
・毎朝3時台、4時台の起床であれば、夜は眠くてどうにもならない。
・日曜日は休みでないばかりか平日より忙しい。
・オンラインによる言葉のやり取りは仕事に限りたい。
・そもそも社交性に欠ける。
ところで「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、きのうも今日も、少なくないお客様に恵まれた。ご家族連れもいらっしゃったものの、ご兄弟やご夫婦、ご友人関係のお客様の方が多かった。とすれば、今日が夏休み最後の日曜日ということは関係していない。
明日の隠居は弁当のご予約のみをいただいている。しかし今日とおなじく、いつフリのお客様が、いついらっしゃるか分からない。明日はまた、月ごとに変わる9月の弁当の撮影をする予定にしている。
朝飯 生玉子、納豆、豚肉と冬瓜の炊き合わせ、トマトサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、すぐき、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 トマトとレタスのサラダ、TIO PEPE、茄子とパプリカとミートソースのスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2015、梨
2021.8.21(土) 甲類とはいえ
新聞受けに届けられた朝刊は、出社した社員の誰かが事務室の大テーブルに置いてくれる。僕はその、日本経済新聞と下野新聞からチラシを抜き取り、紙の質により2つに分ける。そしてそれぞれに応じたゴミ箱に入れる。チラシは大抵、見ないまま捨てる。
そんな僕にも今朝のチラシには目を惹く1枚があった。そしてそれを手にすこし離れたスーパーマーケットへ出かけ、買い物をした。年に2度あるか無いかの珍事である。
オヤジの生きているときは、朝一番でチラシを捨てると叱られた。オヤジはチラシを見るのが好きだった。「雑誌は広告が面白い」という人もいる。確かにチラシも情報には違いない。そして僕のような者も年に1、2度はチラシで知ったことにより買い物をする。とすれば新聞のチラシはいまだ、宣伝媒体としては効き目があるのだろう。
夜は家内と二人メシだった。しかしおなじものを食べたわけではない。それはさておき先日、宇都宮の量販店でサッポロビール製の焼酎を見つけた。甲類とはいえ、これにドライシェリーを浮かべると、何だか美味い気がする。次に宇都宮へ出かけたら、また求めようと思う。
朝飯 鯵フライ、トマトと大根のサラダ、すぐき、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 「麺屋ききょう」のネギ塩ラーメン
晩飯 小松菜のおひたし、めかぶの酢の物、冷や奴、山葵漬けを添えた蒲鉾、茄子の塩漬け、赤魚の粕漬け、サッポロ焼酎(生にTIO PEPEを少々)、梨
2021.8.20(金) 紛失
お盆前の11日、目を覚ましてすぐに、仏壇の掃除をしようと決めた。この掃除にはいつも、科学繊維性の小さなはたきを使う。そのはたきは事務室にある。先ずはそれを取りに行こうとして、食器棚のいつもの場所に鍵を探した。しかし周辺にそれは見あたらない。はたきは諦めて、仏具の埃は布で払った。
その日の朝は、家内の鍵を借りて会社を開けた。一方、僕の鍵の行方は杳として知れない。そこで前日の行動を逐一、思い出してみた。
・8月10日の朝の解錠は自分がした。
・8月10日の夜の施錠は長男がした。
・自分の事務机に鍵は無い。つまり8月10日は鍵を持って退社をしたはずだ。
・にもかかわらず、8月11日の朝に鍵は無かった。
・ということは、鍵は事務室から自宅までの数十メートルの線上にあるはずだ。
「あるはず」と信じれば、合い鍵を作る気はしない。以降、今朝までの9日間は、必要が生じるたび家内の鍵を借りてきた。「地球上で紛失したものは、かならず地球上にある」と長男は言う。まぁ、それはそうだろう。
今朝の食事の前だったか後だったか、夕食はビーフステーキと伝えられた。手持ちの赤ワインは古いものばかりだ。飲むには瓶を立てて澱を降ろす必要がある。
4階から乗ったエレベータの扉がワイン蔵のある2階で開く。朝の光のほとんど差し込まないその階の、目の前のみが、エレベータの照明により薄明るくなる。鍵は、床に置かれた段ボール箱の上に、静かに横たわっていた。
8月10日の夜は「菊姫」の「山廃仕込吟醸」を冷やで飲んでいた。それを帰宅時にワイン蔵から取り出そうとして、手に持った鍵を一時、脇へ置いたのだろう。
これからは重々、気をつけよう。しかしモノというものは、いくら注意をしても、失くすときには失くす。すべてのモノに位置情報発信装置の取り付けられる世の中になれば、大いに有り難い。
朝飯 冷や奴、納豆、冬瓜と豚三枚肉の炊き合わせ、刻みオクラ、生のトマト、すぐき、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と小松菜の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 トマトとレタスとブラックオリーブのサラダ、グリーンアスパラガスとシメジのソテーを添えたビーフステーキ、Chateau Leoville Las Cases 1986、コーヒーゼリー
2021.8.19(木) 未来予測
栃木県は今月8日から31日までの24日間を期限として、特に19日からは県内すべての市町に蔓延防止等重点措置を出していた。ところがその期間中の8月20日から来月12日までの、やはり24日間を期限として、今度は緊急事態宣言が発令されることになった。
栃木県としては昨年4月、今年1月に続いて3度目の宣言になる。デルタ株による陽性者、感染者の指数関数的な増加に歯止めをかけるための方針であることは、論を待たない。県からの要請の、僕個人や上澤梅太郎商店に関連するものおよびその対応を挙げればおおむね以下になる。
・特に20時以降の不要不急の外出を自粛
早寝早起きの夜遊び嫌いであれば、20時以降の外出はもとよりしない。
・5人以上の飲食、飲酒やパーティーおよびこれに類するものの自粛
家飲み好き、ひとり飲み好きにより、もとより問題なし。
・出勤者数の7割削減を目指す
この1年と少々は朝礼時に「今日の出勤はこれだけか」と驚くほど少ない人数で会社を稼働させている。しかし製造業と対面販売を兼ねる上澤梅太郎商店に「7割削減」の目標はかなり高い。通信販売の増加により、特に事務職の仕事の滞りは改善の要あり。
飲食店には特に細かい要請が出されているものの「汁飯香の店 隠居うわさわ」は朝から昼までの営業。150年前の伝統家屋により風通しは良好。座席間のパーテーションも完備。入店時の手指の消毒、検温、アンケート用紙への記入のお願いなどを実施中。
というわけで、今はとにかく世の落ち着きを待つばかりだ。もっとも、その時期がいつになるか、分かっている人はいるのだろうか。
朝飯 炒り豆腐、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、菠薐草のおひたし、茄子とパプリカの味噌炒り、すぐき、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 春雨サラダ、冷やしトマト、空心菜の牡蠣油炒め、水餃子、サッポロ焼酎(生にTIO PEPEを少々)、桃の杏仁豆腐
2021.8.18(水) 雨あがる
相変わらずの雨ではあるけれど、空は明るくなってきた。東の遠いところには雲の切れ間さえ見える。9時を過ぎるころにはその雨も止み、日が差しはじめた。この日記を遡ると、今月11日のそれには朝の、青い空の画像がある。ということは、雨は翌12日からお盆を丸々のみ込んで、今朝まで1週間、降り続いたということだ。
先月15日の日記に「(コロナに加えて)お盆休みの日本列島を台風が直撃、という泣きっ面に蜂の事態もありうるのだ」と書いた。台風ではなかったものの、線状降水帯は大型台風なみの被害を各地にもたらした。「ひどいお盆だったなぁ」と思う。そのお盆にご来店くださったお客様、贈りものに上澤梅太郎商店の品物をお選びくださったお客様、地方発送のご注文をくださったお客様には、厚く御礼を申し上げます。
きのうは家内が新型コロナワクチンの、2度目の接種を受けた。その副反応により今日は37.9℃まで体温が上がった。そういう次第にて閉店後に街のスーパーマーケットへ出かけ、総菜を買って戻る。
朝飯 納豆、炒り豆腐、茄子とパプリカの素揚げ、菠薐草のおひたし、トマトサラダ、蕪のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと茄子の味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」
晩飯 めかぶの酢の物、山葵漬けを添えた蒲鉾、冷やしトマト、蕪のぬか漬け、刻みキャベツを添えたメンチカツと鯵フライ、豆腐とオクラの味噌汁、サッポロ焼酎(生にTIO PEPEを少々)
2021.8.17(火) 出発
早朝の仕事の前に近藤紘一著「サイゴンのいちばん長い日」の「文庫版のためのあとがき」を読む。近藤はこの文章を、サイゴン陥落から10年後の1985年に書いている。「現実には、戦後ベトナムは南北ともに予想をはるかに上回る苦難の道を歩き続けている」とは、その「あとがき」の中の一節だ。
ベトナムから脱出しようとするボートピープルは、南北統一から10年を経ても、いまだ収まらなかった。アフガニスタンの未来はベトナムの「戦後」より、更に困難なものになるだろう。
それはさておき日本橋高島屋地下1階では「夏のうまいものめぐり」が、明日から24日(火)まで開かれる。こちらへ出張するため、販売係のハセガワタツヤ君が運転、助手席には長男がおさまって、12時30分にトヨタハイエースは会社から出発した。
「再来週23日までのほとんどの日に雨の予報が出ている」と、今月13日の日記に書いた。しかし空の状況は日を追うごとに変わってきた。現在の予報では、東京は明日から21日(土)まで晴れが続き、気温も30℃を超えるという。首都圏にお住まいのお客様と商売をさせていただいたら、8日後には無事に戻って欲しい。
朝飯 上げ湯波の炒り煮を薬味にした納豆、刻みオクラの鰹節かけ、温泉玉子、炒り豆腐、蕪と胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ茄子の味噌汁
昼飯 「ふじや」の野菜麺
晩飯 冷やしトマト、刺身湯波、蕪と胡瓜のぬか漬け、豚肉と湯波の寄せ鍋、その鍋で煮たラーメン、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)
2021.8.16(月) 西の方へたなびいて
8月15日 22:57
アフガニスタン ガニ大統領が辞任し出国
8月16日 00:35
タリバンがアフガン大統領府を掌握
時刻を知ろうとして枕の下から取り出したスマートフォンが、ふたつのニュースを相次いで伝えている。徹底抗戦を叫んだ大統領が、翌日は国外へ逃亡。まるで近藤紘一の「サイゴンのいちばん長い日」ではないか。
1982年1月9日、僕の乗ろうとしていた成田空港14:50発のエアインディア315便は欠航した。あれこれあって、16:50発のパンアメリカン機で香港を目指した。啓徳空港には、故障点検により成田まで来られなかったエアインディア315便が待っていた。それに乗り換えると、隣はこれからボンベイへ向かうというアフガニスタンの二人組だった。
アフガニスタンは、バックパッカーには魅力的な国だった。インドとヨーロッパを陸路で行き来する経由国でもあった。しかしその4年前に始まった紛争により、旅行者が立ち入ることは難しくなっていた。それがいかにも残念だと、僕は彼らとの会話の中で述べた。「日本人は友達です。申し訳ないことです」と、二人組のうちのひとりは答えた。政治に関係することは、あまり話したくなさそうな印象を受けた。
6時にテレビの電源を入れる。NHKのニュースがアフガニスタンの情報を伝え始めたのは6時9分。大統領府を占拠したタリバン兵士の手にあるのはM16。珍しくもない「皮肉」である。
8時20分、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の掃除と納品を済ませてからお墓へ行く。そして花立ての水を換え、線香立ての周辺を洗う。
13日の日記にもあるように、ウチは「お迎え」は、お墓まで行く。しかし「送り」は夕刻に、玄関の前で仏壇の飾りを焼いて済ます。雨は朝のうちに上がっている。煙は西の方へたなびいて、すぐに消えた。
夜は夏の野菜を肴にして焼酎を飲む。
朝飯 茄子の味噌炒り、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、カレー、炒り豆腐、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚肉と長葱の味噌汁
昼飯 会社支給による「やぶ定」の海老天丼、味噌汁、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬
晩飯 焼き茄子、冷やしトマト、胡瓜とゴーヤのぬか漬け、ピーマンの素揚げ、豆腐と大根の味噌汁、鶏の唐揚げ、醤々麺、胡麻焼酎「紅乙女」(生)、葡萄のショートケーキ、Old Parr(生)
2021.8.15(日) 暖房
起きて食堂に来て、食器棚の時計を見る。時刻は2時13分。仏壇に花と水とお茶を供えて2時25分。おとといの日記を「公開」し、きのうの日記を書く。facebookで2人の「友達」の発言にコメントを付け、今日の釣り銭を用意する。以降は製造現場へ降りるまで本を読む。半袖シャツの二の腕がすこし寒い。長袖を重ねれば良さそうなものの、食堂には一時、暖房を入れた。
本日の下野新聞朝刊第5面の主見出しは「アフガン大統領抗戦表明」。続いて「ガニ大統領は14日のテレビ演説で、国軍の体制立て直しが最優先だと述べ、反政府武装勢力タリバンの首都侵攻を食い止める決意を表明」のリード記事。
そのすぐ下には「タイ、反体制デモ暴徒化」の見出し。中公新書刊「クーデターの政治学ー政治の天才の国タイ」を読んでも読まなくても、こちらの方はまぁ、局地的な騒乱に留まることが明確に予想される。
それにしても長い雨だ。「なんだか寒くないですか」と、きのういらっしゃったお客様は、店頭で困惑の表情を浮かべられた。季節はこのまま秋になってしまうのだろうか。
朝飯 牛肉と舞茸のすき焼き風、生玉子、茄子とパプリカの味噌炒り、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、すぐき、メシ、茄子の味噌汁
昼飯 会社支給による「コスモス」のハンバーグデミグラス弁当
晩飯 じゃがいものオムレツ、レタスと人参のサラダ、トマトとチーズのスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2015
2021.8.14(土) お盆の2日目
今日の「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、開店直後より8畳間にも6畳間にもご予約があり、空いているのは個室の杉の間のみ。弁当のご予約も多数。よって家内はいつもより早い、5時20分に朝食を済ませた。その後、製造現場へ降りようとしてエレベータの前まで来ると、長男もまた隠居へ手伝いに出かけた様子が覗われた。
道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場の掃除と納品を済ませた9時ごろ「隠居、3名様、どうでしょう」と、販売係のタカハシカナエさんが事務室に顔を出す。隠居に電話を入れると、しかし直前に、杉の間も埋まってしまったという。3名様には丁重にお詫びを述べ、ご予約をいただければ安心な旨を申し上げる。
初盆のお返しをご予約くださっていた複数のお客様からは、きのう、そして今日も、追加のご連絡をいただく。都度、製造係と販売係が連携してご対応をする。ご来店のお客様は、昼前にもっとも多くなった。そのような中、僕は白いシャツにネクタイを締め、スーツを着て、初盆のお宅を複数、回る。雨は迷惑でも、気温が低いことは有り難い。
明後日16日は、お客様の引きは早いだろう。明日15日は、どうなるか。お盆の3日間では、今日の売上げがもっとも高くなるかも知れない。
夜は家内に代わってサラダを作る。そしてモモ君が実家に帰る前に用意してくれたカレーを食べる。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、炒り豆腐、冷や奴、トマトサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、長芋と若布の味噌汁
昼飯 会社支給による「虎侍」の担々焼麺
晩飯 トマトと玉葱のサラダ、夏太郎、TIO PEPE、カレーライス、オールドイングランド、コーヒーゼリー
2021.8.13(金) 夏太郎
6時20分、雨が降る中を、家内と墓参りに行く。おととい見まわりに来たときには、掃除をしたり花を供えたりしている人を結構、見かけた。それらの人たちは、今日の雨を予見していたのかも知れない。再来週23日までのほとんどの日に雨の予報が出ている。花は、いつものお盆より長く保つだろう。
上澤梅太郎商店は、日光市塩野室地区の池田種苗店農場に、らっきょうを育ててもらっている。これを塩と酢だけで浅く着けたものが「夏太郎」だ。小さな粒に歯を入れると、先ずは芯に新鮮な辛さを感じる。そして間髪を入れず、乳酸発酵のうまみが口腔内に広がる。香りはどこまでも若い。これが今朝は蔵出しをされた。
「夏太郎」は毎朝、袋詰めをされる。しかし1週間という賞味期限の短さから、一度に多くはお作りできない。よって大抵、午後には売り切れる。ご入り用のお客様は、ご来店の前に電話でご予約くださった方が安心と思う。
それにしても今日は時間の経つのが早い。それはすなわち忙しい、ということだ。
夕刻、長男とモモ君とリコとシンが、お墓から提灯を携えて戻ってくる。その火が仏壇の蝋燭に移されれば、それで「お迎え」は完了である。
夜は「夏太郎」を肴にして焼酎のソーダ割りを飲む。
朝飯 揚げ湯波の炒り煮を薬味にした納豆、冬瓜と豚三枚肉の淡味炊き、枝豆のスクランブルドエッグ、炒り豆腐、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ごぼうのたまり漬、メシ、かき揚げの味噌汁
昼飯 「大昌園」のテグタンラーメン
晩飯 夏太郎、お好み焼き、ホルモン炒め、焼きそば、サッポロ焼酎(ソーダ割り)、人形焼き、Old Parr(生)
2021.8.12(木) 線状降水帯
今月4日の日記に書いたことをしてみようとして、きのうの夕刻、念のため街の飲食店に電話を入れた。そして「19時までなら飲めるんでしょ」と訊いたところ「19時はオーダーストップで、20時に閉店です。お酒はいくら早い時間でも飲めません」とのことだった。
めでたい席に呼ばれでもしない限り、昼の飲酒はしない。しかし夜、それも食べるものを美味くしようとすれば、酒類は欠かせない。日本酒は食べものを倍、美味くする。ワインも食べものを倍、美味くする。蒸留による強い酒も、またしかり、だ。
月末に予約を入れてあるビストロにはやはり、訪問を先へと延ばす連絡をしよう。ほどよく焼けたパンに田舎風のパテを塗り、それを頬張ろうとしたときにワインがなければ、途方に暮れるしかないではないか。
それはさておき今朝は早くから製造現場に降りた。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売場には、夕刻までに4度の商品補充をした。
「コロナは人流を減らさない。それを減らすのは台風だけ」と、お盆の人出を推し量った人がいる。九州に上陸しつつある線状降水帯が、大いに気にかかる。
朝飯 菠薐草のおひたし、納豆、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、揚げ湯波の炒り煮、胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と大根の味噌汁
昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン
晩飯 枝豆、山葵漬けを添えた蒲鉾、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、うずら豆、天ぷら盛り合わせ(其の一)、天ぷら盛り合わせ(其の二)、ざるうどん、胡麻焼酎「紅乙女」(生)
2021.8.11(水) お盆まえ
3時台に目の覚めたことを奇貨とし、…と書き始めてはみたものの、それは筆の滑りというものだ。週に何度かは3時台に目を覚ます。ところでここ数日のあいだ、仏壇はいつ掃除するかを考えてきた。迎え盆は13日。ということは、盆飾りは明日おこなうに違いない。そこから逆算をすれば、今日が最後の機会ではないか。即、飛び起きて服を着る。
先ずは仏壇に置かれたものをすべて出す。仏壇の内外は、固く絞った濡れ布巾で拭く。位牌や仏具は乾いた布巾で拭く。
以前、お墓コンサルタントのような人が家に来た。その人は仏壇についてもあれこれ指摘をした。「位牌が多すぎる」というのも、そのうちのひとつだった。位牌はもっとも奥に、江戸時代に亡くなった人たちを明治19年にまとめた、屏風のような形のものが2基ある。その後に亡くなった人たちの位牌は普通の形で、それらは6柱になる。
仏壇の空間には、いまだ余裕がある。位牌は更に、何柱かは置ける。明治19年に上澤慎一郎がしたことは、後代の誰かに任せても良さそうだ。あるいは将来の位牌は、たとえば携帯端末で呼び出すような式になっているかも知れない。
朝飯 炒り豆腐、納豆、トマトの玉子とじ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ茄子の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 トマトとブロッコリーとグリーンアスパラガスのサラダ、TIO PEPE、スパゲティミートソース、Chablis Billaud Simon 2015、プリン
2021.8.10(火) 保ってくれれば
10日ほど前からのことだろうか、ホンダフィットを運転していると、聞き慣れない音が後方より聞こえてくるようになった。もうひとつの小さなエンジンが後ろにあって、それが回っているような音だ。クーラーの風を強くすると、その音も大きくなる。
先日、駐めてあったクルマの燃えたニュースをテレビで目にした。からだにおかしな感覚があれば、すぐに病院へ行くべきだ。クルマの異変もまた、放置すべきではない。
電話で予約の上、13時に森友地区にあるホンダの営業所へ行く。涼しい席でアイスコーヒーを飲むうち、検査を終えた係が来る。音は、ハイブリッドのためのバッテリーを冷やすファンが老朽化したことによると知らされた。
ホンダフィットは、車検証によれば2010年秋に購入をしている。道具はすべからく長く使うことを好む。冷却ファンの交換は、盆過ぎの26日に予約を入れた。
三菱デリカは30数年のあいだ保たせた。ホンダフィットもそれくらい保ってくれれば幸いである。
朝飯 炒り豆腐、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、揚げ湯波の炒り煮、茄子の素揚げ、ごぼうのたまり漬、ゴーヤと胡瓜のぬか漬け、メシ、トマトと若布と菠薐草の味噌汁
昼飯 「大貫屋」の冷やし中華
晩飯 モロヘイヤのたたき、うずら豆、らっきょうのたまり漬、胡瓜のぬか漬け、冬瓜と豚三枚肉の淡味炊き、いわしめんたい、「菊姫」の「山廃仕込吟醸」(冷や)、小豆の葛餅
2021.8.9(月) 4ヶ月ぶり
夜と朝のあいだに起きて、食堂の丸テーブルにコンピュータを開く。そして先ずは、お盆は休まず営業する旨のメールマガジンを設定する。配信時間は今日の18時とした。
日本橋高島屋地下1階の「夏のうまいものめぐり」は、今月18日(水)から24日(火)まで。その催しへの出店をお得意様にお知らせするハガキは本日、投函される。それに先だって、ハガキをお送りしたお客様から連絡をいただいた際には即、ご対応ができるよう、顧客名簿に仕掛けを施す。
下今市10時05分発の上り特急スペーシアに乗る。東京へ行くのは4月15日以来、4ヶ月ぶりのことだ。
毎年、1月と9月に開いていた「日光MG」は、新型コロナウイルスの蔓延により、昨秋、今春と中止を余儀なくされた。今秋の分も、早々と中止を決めた。全国から参加者が集まり泊まりがけで行う研修であれば、軽々に再開はできない。しかし西順一郎先生、佳恵先生に、いつまで無沙汰を続けることには、どうにも気の済まないところがあった。
大井町の東京MG会場へいきなり伺う。佳恵先生は、僕の訪問をとても喜んでくださった。ちょうど第4期が終わったところで、提出された決算書に丸つけをされていた順一郎先生には例のごとく「ひと言」と、スピーチを促された。9月2日には「日光MG」に代わって先輩のチバヒトシさんをお呼びし「我々はこのコロナ禍を、どう乗り越えつつあるか」という主題で勉強会を催す。そのご報告もして、会場を辞す。
帰りの北千住では、次の下り特急まで小一時間ほども余裕があった。よって馴染みの「飲み屋横町」を歩いてみる。
緊急事態宣言に伴う政府からの要請により休業する旨の張り紙が、多くの店にある。日付は「7月12日から8月22日まで」としたものがほとんど。しかし中にはその「22日」をバツで消して「31日」と、延長された最終日を添えているものもある。「酒類もちろん提供中」と店の外に案内を出して営業している居直り組もあるにはあるが、その割合は、数10軒に1軒ほどだっただろうか。9月1日には、みな元気に復活して欲しいと思う。
いまだ明るい19時前に家に戻る。マスクを捨て、手を洗い、顔を洗い、うがいをする。そしておもむろに、夕食の席に着く。
朝飯 麻婆豆腐丼、生のトマト、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、パプリカの素揚げと獅子唐の天ぷらの味噌汁
昼飯 「むさしや」のハンバーグ丼
晩飯 茄子とピーマンの揚げびたし、生のトマトと刻みキャベツを添えた鯵フライ、茄子とゴーヤのぬか漬けとたたき胡瓜、たまり漬「ホロホロふりかけ」と「らっきょうのたまり漬」のタルタルソース、豆腐となめこと万能葱の味噌汁、胡麻焼酎「紅乙女」(ソーダ割り)、「和田菓子店」の「武平まんじゅう」、Old Parr(生)
2021.8.8(日) 達磨
それほど早い時間でもないだろうに、部屋はいまだ薄暗い。台風はいま、どのあたりにいるのか。寝台から降りつつiPhoneに触れる。時刻は4時20分だった。
食堂に来て丸テーブルの、自分の席に着く。あれやこれやのよしなしごとが、頭の中を流れていく。
「タイに来て1年? 2年?」と、バンコクでタクシーの運転手に訊かれたことがある。運転手がそう感じたのは、我々ふたりがタクシーの車内という限られた空間の中にいたからに過ぎない。僕のタイ語は2歳児にも劣る。副詞に至っては「一緒に、右へ、左へ、真っ直ぐに」くらいしか知らない。
孫のリコは4歳児だ。その発する日本語に、ときおり舌を巻く。わざわざ選んでいるのではないかと思われるような、小難しい言葉を使う。「そもそも」などと言われると、それはどの品詞に当たるかさえ、僕には分からない。人間は、おぎゃぁと生まれたときが、一生で一番、頭が良いと僕は考えている。たったの2、3年で未知の言葉を身体に取り込んでしまうなどは、大人にはとてもではないけれど、できない芸当である。
午前、小箱シリーズの「七種きざみあわせ」が売り切れたと、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」から電話が入る。即、20箱を作るよう、製造顧問のフクダナオブミさんに頼む。出来たてのそれは、自転車で現場まで運んだ。そして売場の棚に収めながら、今しがた売り切れたらしい別の品に気づく。会社にとんぼ返りをして、またまた自転車で道の駅へと向かう。
午後もなかばを過ぎるころ、隠居の庭を見てまわる。池泉に石の達磨が埋もれている。池泉は長いあいだ放置をされて、落ち葉や泥が溜まっていた。それらは「汁飯香の店 隠居うわさわ」を開こうとしていた昨春、植木屋にすっかりさらってもらった。そのときにも、この達磨は誰にも気づかれなかったらしい。
靴を濡らさないよう、慎重に流れの縁に立つ。そして直径は1尺に満たないものの、中々に重いそれを引き上げる。水で洗ったら、門を入ってすぐのあたりに置こうと思う。
朝飯 鰻の佃煮、冷や奴、生のトマト、ポテトサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 鶏とマカロニのグラタン、オニオンスープ
晩飯 ゴーヤと春雨と豚挽き肉の炒め物、トマトと玉子と小松菜のスープ、たたき胡瓜、麻婆豆腐、キンミヤ焼酎(ソーダ割り)、「本澤屋」の団子、Old Parr(生)
2021.8.7(土) 立秋
「8月6日までは暑中見舞、8月7日からは残暑見舞」と書いた紙を先日、店の発送受注用のカウンターに見つけた。販売係の誰かが置いたものだろう。
「立秋」の二文字は美しい。「りっしゅう」という音も美しい。あるいはその意味するところも味わいが深い。しかし寂しい言葉でもある。夏の終わりを、それは告げているからだ。
夜が明けると共に啼く鳥の声はきのうと変わらない。iPhoneで見る天気予報の、日光地方の今日の最高気温は28℃だ。夏にはできるだけ長く居座って欲しい。
19時より町内の公民館へ行く。先月、ここの畳を木の床に貼り替えた。1週間ちかくを要した工事の代金は、消費税を含めて349,500円。支払いは7月30日に済んでいる。今日の役員会は、机や椅子を揃えるについての話し合いだった。
この集まりにより今夜は食事の機会を逸した。とはいえどうということはない。帰宅は19時45分。その時間から自分でお膳を整えて、ひとり静かに小酌を為す。
朝飯 すぐきと長葱を薬味にした納豆、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、ハムエッグ、ピーマンとパプリカと長葱の素揚げ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、レタスとオクラの味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬「プレミアム(仮称)」
晩飯 山葵漬けを添えた蒲鉾、めかぶの酢の物、冷やしトマト、赤魚の粕漬け、素麺、ごぼうのたまり漬、胡麻焼酎「紅乙女」(生)
2021.8.6(金) スイカ割り
テレビ、ラジオ、洗濯機、カメラ、クルマ、扇風機。種類を問わず、いわゆる工業製品が自分の手元で故障を繰り返す、そのようなとき「これはハズレだった」と人は言う。素人のあいだで言い交わす分には愚痴と相づちのやり取りで済む。しかしこれを、その「ハズレ」を作った人や売った人に言うと、嫌な顔をされる。まぁ、それはそうだろう。
つい先日まで仏壇に供えていた白菊は、隨分と長く保った。しかし今回のそれは、買った翌日から、先ずは葉が萎れてきた。今朝は6輪のうちの3輪を処分した。工業製品に「ハズレ」があるなら、植物などの生き物には尚のこと「ハズレ」が出てきても不思議は無い。次に買う菊が「アタリ」なら嬉しい。
8月は決算月にて、午前、長男と顧問税理士の事務所へ行く。そして2時間ほども話をして会社に戻る。
夜は応接間で孫のリコがスイカ割りをした。4歳、そして手にした棒が木刀ではなくすりこぎであれば、小さなスイカでもそう簡単には割れない。何度か叩いてひびの入ったところで「割れた、割れた」と囃して納得をさせる。スイカは甘くて美味かった。今のスイカは皮が薄い。色々な人の、努力のたまものだろう。
朝飯 豚三枚肉と隠元豆の炊き合わせ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、白粥、缶詰の鯖と胡瓜の味噌汁
昼飯 素麺
晩飯 トマトのサラダ、TIO PEPE、隠元豆のバターソテー、トマトとモッツァレラチーズのスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2015、西瓜
2021.8.5(木) 湯桶
「重箱読み」という言葉は小学生のころから理解をしていた。しかし同じような意味を持つ「湯桶読み」については、浅学にしてこの齢まで知らずに来てしまった。
僕がたまに行く蕎麦屋では、湯桶に塗り物ではなく陶器の量産品を用いている。ティーバッグの糸がフタの縁から垂れていれば似合いそうな洋風の意匠だ。がらくた市で200円の値のつけられていたものをまとめ買いしたと、店主は教えてくれた。
その蕎麦屋にあるとき初見の夫婦が来た。そして蕎麦も半ばに差しかかったころテーブルに運ばれたそのポットを、旦那の方がいたく気に入った。譲ってくれと言われて「売り物ではありませんので」と店主は断った。「5,000円でどうだ」とたたみかけられても「揃いのものですので」と難色を示した。初老の客は蕎麦の代金を支払うと更に1万円札をテーブルに置き「泥棒じゃないからね」と、それを持ち去ったという。
夕刻、小さなお盆にささやかな肴を用意する。今日の冷蔵庫にはトマトが無かった。明日、道の駅で買おうと思う。
朝飯 菠薐草のおひたし、ピーマンとパプリカと長葱の素揚げ、蕪と胡瓜のぬか漬け、鰻の佃煮、メシ、若布とブロッコリーの味噌汁
昼飯 盛りラーメン
晩飯 刺身湯波の「朝露」かけ、蓮根のきんぴら、蕪と胡瓜のぬか漬け、鮪の「朝露」漬け「にんにくのたまり漬」添え、隠元豆のバターソテー、豚三枚肉と茄子と隠元豆の炊き合わせ、「菊姫」の「山廃仕込吟醸」(冷や)
2021.8.4(水) マンボウ
「栃木県もマンボウを発令し、飲食店は午後8時までの営業、酒類の提供は同7時までとなる。よって今月の本酒会は中止とする」旨のメールが昨夜、イチモトケンイチ会長より届いていた。書記の僕は今朝、それを目にして即、各会員あてに「残念ながら」と、同報メールを配信した。
栃木県内23市町に出された蔓延防止等重点措置は、今月8日から31日まで続く。個人としてお盆過ぎに予約を入れてある市内のビストロにも、断りの連絡をしなくてはならない。あるいはどうなのだろう、19時までにボトルを取り寄せ、それを手酌で20時までに飲めば、店も僕も世間の指弾を受けずに済むのだろうか。
家飲みの好きな僕は、外で飲めなくても何の痛痒も感じない。とはいえ外食も、また嫌いではない。
上澤梅太郎商店の閉店は17時30分。キャッシュレジスターを締め、明日の釣り銭を準備するうち18時になる。家路に就く社員を見送り、売上金を金庫に収め、その金額を記帳すると、時刻はおおむね18時20分。それから外へ出て日光街道を下り、洋食屋で食前酒を飲んで家に戻る、という手はどうだろう。これならマンボウの、飲食店への要請には抵触しない。
気をつけなくてはならないのは量である。「日はまた昇る」のジェイクやブレットのようにやらかしては、…とここまで書いて、僕はとてもではないけれど、彼らのようには飲めない。せいぜい1杯に留めて家に帰ろう。そしてスパゲティかカレーライスを食べてすぐに入浴、すぐに就寝をするのだ。
朝飯 菠薐草のおひたし、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、揚げ出したぐり湯波、納豆、蕪と胡瓜のぬか漬け、メシ、大根の味噌汁、桃のコンポート
昼飯 盛りラーメン
晩飯 生のトマト、めかぶの酢の物、山葵漬けを添えた蒲鉾、ごぼうのたまり漬、「珍来軒」の呉冷麺、胡麻焼酎「紅乙女」(生)
2021.8.3(火) 隠居の手入れ
2013年に102歳で亡くなったおばあちゃんは、隠居で生まれ育った。おじいちゃんが増改築を繰り返した建物は、おじいちゃんが亡くなった1982年の数年後に、元の姿に戻された。また、そのとき加えられた部分もある。
加えられた大きな二つとは、廊下の畳と雨水受けだ。板張りだった廊下には畳が敷かれ、また屋根の雨樋は廃されて、建物の四囲に雨水受けが設けられた。これにより、毎年大輪の花を咲かせた牡丹は失われた。しかし古建築に詳しい人によれば、以降30数年のあいだ建物を湿気から守ったのは、この雨水受けだという。
隠居は建てられて150年は経っている。縁の下も含めて湿気てはいないものの、小まめな手入れは欠かせない。
今日は、南西に面した側根太の中央に大きく修理を加えた。傷んだ部分を取り除き、そこに新しい木を接いだのだ。大工のタケダタツキさんによれば、今日の工事により廊下は6ミリ持ち上がった、また畳を剥がした廊下の檜には継ぎ目が見えず、一体全体、どのような技術を用いたものか、今では想像もつかないとのことだった。
僕としては、廊下は元の板張りに戻したい。しかし普請道楽でもなければ、お金は出しづらい。三姉妹の次女だったおばあちゃんがもっぱら遊んだという茶の間は、今は「汁飯香の店 隠居うわさわ」の厨房の一部になっている。
朝飯 牛肉のすき焼き風、菠薐草のおひたし、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、山葵漬けを添えた刺身湯波、蕪と胡瓜のぬか漬け、メシ、若布とオクラの味噌汁
昼飯 焼き鮭、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、ごぼうのたまり漬、梅干のお茶漬け
晩飯 トマトとグリーンアスパラガスのサラダ、「パンいしづか」の3種のパン、豚肉とエリンギのクリーム煮、桃とモッツァレラチーズのカクテル、Chablis Billaud Simon 2015
2021.8.2(月) 夏太郎
日光市塩野室地区の畑のらっきょうが先月の大雨の前に収穫できたのは幸いだった。炎天下に掘り出されたらっきょうは「夏太郎」のためのものだ。「夏太郎」は、盛夏の限られた時期にのみお出しできる商品で、今は蔵の中で、味の落ち着きを静かに待っている。
「夏太郎」に対するお問い合わせは、季節外れにもいただく。たまたま夏にご来店になり、たまたまお買い求めいただけた幸運なお客様からのものと思われる。またその時期をご存じのお客様からは、7月のはじめよりお問い合わせが増えてきた。
きのうは「まだなら、また電話する」とおっしゃるお客様に「次にお電話をいただいたときには売り切れているかも知れません。こちらからご連絡いたします」と申し上げた。
「夏太郎」は、いつもいきなり姿を現して、幻のように消える。塩らっきょうは数あれど、新鮮にして生の風味を残すその存在は、全国でも珍しい。お盆には蔵出しができるだろうか。いずれ味を見ながらのことだから、はっきりした日時を申し上げられないところが何とも心苦しい。
朝飯 長葱とすぐきを薬味にした納豆、油揚げと小松菜の炊き合わせ、赤魚の粕漬け、めかぶの酢の物、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 生のトマト、盛りラーメン
晩飯 トマトとレタスのサラダ、茄子と胡瓜のぬか漬け、ポテトフライ、カレーライス、らっきょうのたまり漬「浅太郎」、”ABSOLUT VODKA”(ソーダ割り)
2021.8.1(日) 8月のお弁当
先月29日の夕方から夜にかけての雨はすさまじかった。隠居係のタカハシリツコさんによれば、池泉の水は地面とおなじ高さに達したという。そのため石の橋の側面には水面に浮いた落ち葉などがこびりつき、菖蒲の葉もまた泥に汚れた。
庭の飛び石は、大雨が降るとその一部が水に沈む。翌朝に水が引くと、タカハシさんはその上の泥を箒で掃く。石屋を呼んで石の下に土を盛る手はある。しかし強雨に見舞われたときのみ、そして場所もお客様の経路から外れたところであれば、経費は使いづらい。
本日の「汁飯香の店 隠居うわさわ」には、きのうまでとは打って変わって目に眩しい緑がよみがえった。豪雨による庭の汚れはすべて払われた。扇風機は新品4台が、すべての座敷に行き渡った。床脇の室礼は、中国の香炉を降ろし、朝鮮の小函を置いた。厨房には今日明日の弁当の予約のため、弁当箱ふた締めが用意をされている。
上澤梅太郎商店の開店は8時30分。9時15分に「汁飯香の店 隠居うわさわ」の、今朝一番のお客様を本店から隠居までご案内する。
夜は小さな器のあれこれを肴にして冷えた日本酒を飲む。
朝飯 生のトマト、生玉子、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、茄子とパプリカの素揚げと獅子唐の天ぷらの味噌汁、カレーライス
昼飯 生のトマト、盛りラーメン
晩飯 ところてん、生のトマト、玉子焼き、刺身湯波、胡瓜と茄子と人参のぬか漬け、浅蜊と万能葱の味噌汁、焼き鮭、「菊姫」の「山廃仕込吟醸」(冷や)、かまぷた餅、Old Parr(生)





































































































































