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清閑 PERSONAL DIARY

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2026.9.30(水) タイ日記(7日目)

夜中にいちど目を覚ましたものの、二度寝ができて、5時40分に起床する。洗面と歯磨きを済ませたらコンピュータを起動し、先ずはきのうの画像を整える。

iPhoneの気に入っていたカメラアプリケーションがなぜか変調を来し、以降はデフォールトのカメラアプリケーションを使っているものの、これが使いやすいと感じている人は、どれだけいるだろうか。

きのうの画像の整理を終え、おとといの日記を公開するための、長い命令を書く。ここまでで1時間が過ぎている。窓から見上げる空には鱗雲がある。まるで秋、である。

公開したばかりのおとといの日記を読みつつ、変換違いの訂正、言い回しの修正、読点の追加や削除、行あけなどの命令を、Claude Codeに打ち込んでいく。校正すべきところは山のように見つかり、それらを処理するうち、また1時間が過ぎる。つまりここで時刻は7時40分。部屋は、良く言えば”Poolside View”にあって、そのプールサイドの食堂からは、朝食を準備しているらしいおばさんたちの声が、早朝から届いてきていた。よってスツールから腰を上げて浴衣を脱ぎ、普段着に着替えて部屋を出る。

ところで今朝、税務関係の夢を見ながら目を覚ましたのは、きのうの朝、ホテルの部屋に落ち着くなり、顧問税理士から電話で経費についての確認を求められたことが関係していたのだと思う。それを受けて即、今度は長男に電話で、税理士の疑問について説明をした。今朝は食堂で粥を食べつつ、その事後の報告を長男から電話で受ける。ちなみにホテルのwifiは食堂にいても途切れないから、僕と長男とのあいだには上澤梅太郎商店の館内電話が繋がって、通信費は無料。有難い限りだ。

朝食の後は、きのうの日記の画像と文章をすべて整え、今日の日記のここまでを書いたところで屋上へ上がる。南東の少し遠いところでは、大きな建物が建設中。北東の目と鼻の先では、まるでお寺のような建物が建設中。空は晴れて、いかにも気持ちが良い。

朝の雲こそ秋を思わせたものの、気温はぐんぐん上がる。10時25分よりプールサイドに降り、昼の直前まで本を読む。

タイの北部には、カオソイとナムニャオという、ふたつの汁麺がある。僕はカレースープの前者より、トマトとそぼろ肉のスープによる後者の方が、圧倒的に好きだ。この街には、そのカオニャオの名店が少なくない。しかし僕は、街の中心部にある、ナムニャオでは特に名高いわけでもない「カオソイポーチャイ」のそれで充分だ。目をつぶって食べれば、そのぬめり具合に「納豆か」と錯覚しかねない乾燥花ドークニウが入っていなくても、特には気にならない。

そのナムニャオを食べて部屋へ戻れば必然的に、シャワーを浴びることになる。そして14時前よりふたたびプールサイドに降りる。

しばらくすると、そこに4歳くらいの白人の女の子が来た。女の子はなかなか活発で、一人でプールに飛び込んだ。「大丈夫か」と見ているうち、その母親らしい人がようやく来て、女の子には背を向ける形でパラソルの下に入り、スマートフォンを取り出した。

僕としては気になるから、顔の前の本を時折りずらしては、その女の子を見ていた。そのうち女の子はプールの縁に上がり、そこからプールサイドに飛び降りた。その際に女の子は足をすべらせて、背中から落ちた。母親は、女の子には背を向けているから、仰向いたままの娘には気づかない。

するとそのとき、ホテルのロビーからおかっぱ頭の、大きなメガネをかけたオニーチャンが素早く来て、女の子に声をかけた。女の子はやがて立ち上がり、母親のいる方に駆け出した。

このオニーチャンは、ホテルの名入りのポロシャツは着ているものの、いつも何をするでもなく、廊下や階段の踊り場で僕に会うと、背中を卑屈に曲げ、合掌をし、口の中でなにやらムニャムニャと言葉を発して頭を下げる。だから僕は、このオニーチャンのことは薄ボケ野郎と感じていた。しかし、やるときはやるヤツだったのだ。大いに見直した。しかし「普段から、ちゃんとしていろよ」とは思う。

iPhoneのアラームは15時30分に設定をしている。その音に促されたらシャワーを浴び、服を着て、2020年にウドンタニーで、マッサージのオバサンにもらったセブンイレブンのエコバッグにあれやこれやを持つ。そして目抜き通りに乗り出した自転車を”mary smile massage”の前に駐める。

今日の足マッサージは、色の黒い大きなオネーサンよる強揉みだった。しかし痛みは少々を感じさせるくらいの絶妙さ加減で、大いに悪くなかった。ちなみにチップは50バーツ。術後にトイレに行きたい旨を述べると「それは裏手の家にあります」と、オーナーらしいオネーサンは、僕の先に立って店を出た。

後をついていくと、トイレは別の建物の、更にその裏にあって、オネーサンは鍵を開けながら「ここで待っています」と言った。

このオネーサンを、僕は昨年の3月に、ちかくのマッサージ屋で見かけたような気がした。よって用を済ませた後に確かめてみると「それはありえないことです」と、彼女は明言した。

「今のマッサージ屋は4、5ヶ月前に開いたもので、それ以前は妹と、同じ場所でアイスクリーム屋をしていました」
「ホントですか、でもいいお店ですよね」と褒めると「しかし今はシーズンオフなので」と、彼女は顔をしかめてみせた。
「だったらトップシーズンは」と訊けば「やはり11月とか12月ですね」とのことで「まぁ、今は雨季だしね」と、ここまで話したところで店の前まで戻る。

オネーサンには明日の16時にまた足マッサージを受けたい旨を告げて、ふたたび自転車にまたがる。

なじみの「ジャルーンチャイ」では、メニュを入念に読んだつもりではあったものの、席に届いたものはスープだった。スープは肴にはなりにくい。しかし具の肉団子や白菜を、この店の席に着けば必ず出てくるナムチムに付ければ、鍋の具とおなじである。そして二皿目こそは、サヤエンドウと海老の炒め物を取る。

さて今回の訪タイもその中日を過ぎたとなれば、社員に対する土産を考えなくてはならない。よって自転車をナイトバザールの入口に寄せ、奥に進んで、このところは毎年、買い物をしているオジサンの露店を訪ねる。このオジサンは、まとまった買い物をすると、必ずニ割以上を負けてくれる。値切ることの苦手な僕には、つまり良い相手なのである。オジサンには「後日、また来ます」と言って、ホテルに戻る。

今日は時間を確かめることはしなかったものの、時刻は19時にもなっていなかったと思う。それでも構わずシャワーを浴びる。そして空気調整器を30℃の弱風に設定して寝台に上がる。


朝飯 “Blue Lagoon Hotel”の朝のブッフェ其の一、其のニ、其の三

昼飯 「カオソイポーチャイ」のバミーナムニャオ

晩飯 「ジャルーンチャイ」の豚肉団子と白菜のスープ、サヤエンドウと海老の炒め物、ラオカーオ”BANGYIKHAN”(ソーダ割り)

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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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