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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

2022年11月の日記30本

2022.11.30(水) ゆきぐに

枕の下を探るも、そこにiPhoneは無い。食堂のコンセントに繋いで充電をしたまま、寝室に持ち込むことを忘れたのだ。iPhoneが無ければ時刻を知ることができない。部屋の中が白んでいる。ということは、外は既にして明るみを帯び始めたのだろうか。美川憲一の歌ではないけれど、僕は夜と朝のあいだに起床したい。ほとんど音の無い環境で数時間を過ごしたいのだ。

起きて着替えて洗面所の扉を開く。明かりを点けると、低い戸棚の上のデジタル時計は3時44分を示していた。「良かった」と、顔を洗う。

起きる前の、部屋の薄明るさは何だったのだろう。と同時に「夜の底が白くなった」という有名な一節を思い出す。

青い空に入道雲を見上げると南の国へ行きたくなる。一方、雲の低く垂れ込めた暗鬱な空の下では、雪の厚く積もる場所へ行きたくなる。「雪国か」と考える。おとといの日記は書けている。きのうの日記も同じく。だから時間の余裕はとてもある。そこで検索エンジンに「雪国」と入れてみる。

川端康成が「雪国」を書いた旅館は「高半」。最寄り駅は越後湯沢。新幹線や有料特急を使ってはつまらないから、それらを外して「乗り換え案内」のボタンをクリックする。所要時間は5時間17分。「悪くないな」と感じる。かばんに入れる本は「そりゃぁ『雪国』で決まりでしょう」と思う。


朝飯 白菜の玉子とじ、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、「なめこのたまり炊」の大根おろし和え、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のエビ春雨丼(ごはん半分)
晩飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、「なめこのたまり炊」の大根おろし和え、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、千枚漬け、トマトと刻みキャベツとブロッコリーを添えたコロッケ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)

2022.11.29(火) ナナフク

「♪タイゆけばぁ~」と、いしだ壱成がつぶやくタイ国際航空のテレビコマーシャルが1990年代にあった。「旅ゆけば、駿河の国に茶の香り」とか「馬鹿は死ななきゃなおらない」という一節を知る人は少なくないだろう。しかしその浪曲に、それも生で触れたことのある人はどれだけいるか。

いま現在の、浪曲の第一人者は玉川奈々福と言って良い。その奈々福が若い浪曲師や曲師と共に道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に隣接する「ニコニコホール」に来る。演目は「猛烈二宮金次郎」。これは行かない手は無い。しかし当日12月18日は師走の、それも週末となれば、店の忙しさは半端でないことが容易に想像される。悩ましいとはこのことだ。

多くの社会人、学生、子供は週末に休むことができる。毎日が日曜日、という羨ましい境遇の人もいる。そういう方々は是非、今回の催し「浪曲でつづるあなたの町の物語」に行っていただきたい。若いころは筑摩書房で編集者をしていた奈々福のことだ、これまで常識とされていた二宮金次郎とは異なった、新しい、あるいは生の姿にちかい二宮金次郎を見せてくれるものと期待をしている。

入場料は、当日券が3,500円、前売り券は3,000円。前売り券はニコニコホールの他、上澤梅太郎商店でもお買い求めいただけます。


朝飯 「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、納豆、菠薐草と榎茸のおひたし、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」
晩飯 菠薐草と榎茸のおひたし、大根と人参のぬか漬け、「築地玉寿司」の海苔巻き、「京樽」の巻き鮨と稲荷寿司、「白相酒造」の「栃茜純米吟醸」(冷や)、「酔鯨酒造」の「純米吟醸兵庫山田錦50%」(冷や)

2022.11.28(月) 日光の美味七選

11月の末がちかづくと、いつも「しくじるわけにはいかない」と、増してくる緊張感がある。「日光の美味七選」の受注日は12月1日。その販売ページを今年のそれに更新し、それが正常に作動することを試し、またメールマガジンの文章に齟齬がないかを確かめ、それを12月1日の朝9時に配信すべく設定する、その一連の仕事が控えているからだ。

「日光の美味七選」は、普段より僕が「これは美味いよ」と歎賞しつつ食べているあれこれを集めた商品で、限定数は40。昨年はこれが47分間で売り切れた。

そういえば先日、この「日光の美味七選」について「いつも買えずにいる。一体全体、どうすれば買えるのか」との、電話によるお問い合わせをいただいた。「先ずはメールマガジンをお申し込みいただき、12月1日の午前9時に届くそれをお読みいただき、落ち着いてご注文くだされば、ほぼ、商品は確保できます」と、ご返事をした。

長男によれば「日光の美味七選」の申込みのため、12月1日が平日に当たる年はいつも会社に有給休暇を申請する方がいらっしゃるという。僕の経験としては「wifiの調子が悪くて商品ページが開けない、何とか電話で受けてくれ」とか「いま海外にいる。ネットショップにはアクセスできないから、何とか電話で受けてくれ」という喫緊のご連絡をいただいたことがある。しかし在庫のカウンターが見る間に減っていく中で、僕がして差し上げられることは皆無だ。

そういう次第にて、今日は当該のメールマガジンの、最後の見直しをした。しくじるわけにはいかないのだ。


朝飯 焼き葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、ベーコンエッグ、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 ナッツとドライフルーツのたまり漬、梅干、スープ其の一、スープ其の二、スープ其の三、レタスとトマトを添えた豚の生姜焼き、「白相酒造」の「栃茜純米吟醸」(冷や)、「チーズガーデン」のアップルパイ、Old Parr(生)

2022.11.27(日) malicia

夕食を終えて家内がテレビの電源を入れる。FIFAワールドカップの予選、日本とコスタリカの試合は後半10分。部屋を出ようとすると「この場面でお風呂に行く人がいる?」と家内に言われる。僕の場合、優先順位はワールドカップより風呂の方が上である。

風呂から上がってふたたび食堂の席に着く。水を飲むうち、コスタリカが先制点を入れる。時間は後半36分。席を立つと「この場面で寝る人がいる?」と、またまた家内はあきれ顔をした。

お人好しや頭の回転の速くない人への同類意識が僕にはある。一方、個人競技以外のスポーツにおいて、心技体が相手と拮抗してるときには、頭の回転が速く、狡知に長けている方が有利になる。そして多くのスポーツは、その狡知をむしろ賞賛する。「この場合のずる賢さとは、英語でいえばfoxyではなくsmartだ」と説明する人もいる。しかし僕には釈然としないものがある。

むかし、バレーボール日本男子代表の監督が強豪国との試合を前に「相手にも、足をすくう隙があるはず」と言った。人の足をすくって褒められるのはスポーツくらいのものではないか。

そういう次第にて、何の未練もなく寝室へと向かう。


朝飯 揚げ湯波とひじきの甘辛煮、納豆、なめこのたまり炊の大根おろし和え、生玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と揚げ湯波の味噌汁
昼飯 「金谷ホテルベーカリー」の2種のパン、牛乳
晩飯 3種のきのこのマリネ、トマトと槍烏賊のソテー、ブロッコリーと猪肉のスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018、「チーズガーデン」のアップルパイ、Old Parr(生)

2022.11.26(土) 撞着

できれば裸で暮らしたいくらいだから、普段はポロシャツやTシャツしか着ない。スーツは特に、まるで拘束衣のように感じられて、できれば着たくない。そういう僕にとって”unconstructed jacket”の出現は、大いなる福音だった。

「最も好きなアンコンジャケットは、ユニクロのそれだ。理由はズバリ、安いからだ」とこの日記に書いたのは2016年11月14日のことだ。神事であれば紋付き袴かスーツが妥当なところだろうけれど、前述の理由により、きのうの神社には、そのアンコンジャケットを羽織って行った。

家に帰ってその上着を脱ぎ、燦々と差し込む太陽光の下でその生地を見て衝撃を受けた。紺色とばかり思っていたが、黒だったのだ。

結婚して1年が経つまで、亭主の髪の毛がカツラだったことに気づかなかった、という女の人を知っている。気に入って着ていた上着の色を10年ちかくも誤って認識していたとは、その女の人を嗤えない迂闊さではないか。

年が明けたら仕立屋を訪ね、ユニクロのアンコンジャケットを見せて「これくらい腰の抜けた上着を作ってください」と頼もうと思う。撞着は、元より得意中の得意である。


朝飯 揚げ湯波とひじきの甘辛煮、焼売、冷や奴の「なめこのたまり炊」のせ、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと白菜の味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」
晩飯 夏太郎らっきょう、じゃがいもときのこのサラダ、ブロッコリーのソテーを添えたピーマンの肉詰め、「酔鯨酒造」の「純米吟醸兵庫山田錦50%」(冷や)

2022.11.25(金) なめこ

絶対に忘れてはならないことは、複数のポストイットに記して、目に付くところに貼る。今朝のそれは「9:45 神社」というもので「秋季小祭の始まる15分前には神社に着いているべし」ということを意味している。

秋季小祭は、以前は社務所での直会を伴った。しかしいずこも同じ少子高齢化により、我が春日町1丁目が当番町を務めた2019年より、お祭の簡素化が始められた。以降の小祭の直会は、拝殿で猪口に1杯の酒を干して完了である。そしてこれはこれで悪くないと、僕は思う。

帰社して上着を脱ぎネクタイを外しシャツを脱ぎ、普段着に着替えて今度は製造現場へ向かう。

上澤梅太郎商店でもっとも数の売れる商品は「らっきょうのたまり漬」で、その優位は揺るがない。一方、僕が子供のころから今に至るまで最も好んできたのは、どちらかといえば目立たない「なめこのたまり炊」である。この仕込みは、本来なら年明けから始められる。しかしこのところの需要増により、それまで在庫が保つかどうか懸念されていた。よって今日は、ひと月半ほども早く、その製造が行われている。

既にしてできている本数を調べてみれば、歩留まりは上々である。「このまま最後までいってくれれば」と考えつつその場を離れ、夕刻にもう一度、現場を見に行く。


朝飯 牛蒡と牛肉のすき焼き風、納豆、ピーマンのソテー、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、紅白なます、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と揚げ湯波とトマトの味噌汁
昼飯 「ふじや」の野菜麺
晩飯 「食堂ニジコ」のあれや、これや、それや、4種の日本酒(冷や)、家に帰ってからのどら焼き、Old Parr(生)

2022.11.24(木) めざまし

朝はやく起きたいために、夜は早く寝る。きのうもそうしたものの、家内の声や拍手に目を覚まされた。寝室と家内のいる食堂は応接間により隔てられている。それでも音は、僕の睡眠を中断させるに充分な量で聞こえてきた。

カタールで開かれているFIFAワールドカップの予選、日本とドイツの試合は11月23日22時キッフオフと知らされていた。家内の声と拍手は、その試合において日本が点を入れた、あるいは善戦をしている、それを称えるものだろう。それでも僕の優先順位は、明日の朝に充分な時間を確保する方にある。就寝前に手に塗ったメンソレータムは皮膚に充分、浸透したらしい。それを感じつつ手袋を脱ぎ、何とか眠ろうと姿勢を変えた。

今朝の目覚めは2時58分。即、着替えて食堂に足温器の電源を入れたことは言うまでもない。

紅葉狩りの観光客により日光が賑わうのは、毎年、勤労感謝の日まで。そして今日からは、年末の贈答需要にお応えする仕事が始まる。これからの5週間は特に健康に留意をして、ことし最後の繁忙を乗り切りたい。


朝飯 目玉焼き、納豆、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、紅白なます、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、メシ、なめこと若布の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 夏太郎らっきょう、オールドイングランド、スパゲティナポリタン、Chablis Billaud Simon 2018、プリンアラモード、Old Parr(生)

2022.11.23(水) 異国情緒

きのうの最後のお客様は香港からの旅客だった。男性は40代、女性は30代だっただろうか。男性は寡黙で、会話よりスマートフォンで情報を得ることを好む人柄と見えた。一方、女性は積極的に僕に話しかけていらっしゃった。

香港はかつて、もっとも好きな海外だった。異国情緒が何とも言えなかった。後に特にカルカッタへ行ったときには、自分の日常とあまりにかけ離れた場所では異国情緒などは感じないことを知った。パリのパンは美味く、冬のマドリッドは暖かくて嬉しかったけれど、異国情緒を意識することはなかった。我々の日常はほとんどすべて欧米風である。自分の日常に重なる部分が多い場合にも、これは当たり前のことだろうけれど、異国情緒はやはり感じづらいのだ。

僕が香港に感じていた異国情緒とは、多分、欧米人がハン・スーイン原作の映画「慕情」に抱いた気分と変わらない気がする。漢字の看板、酒店の軒先を飾る赤い提灯、香港仔と思われる水上に浮かぶサンパン等々。

「夕食はホテルで、ですか」
「はい、ブッフェだそうです」
「鬼怒川までは15キロ。時間にして30分ほどでしょう、どうぞお気を付けて」
「どうも有り難う」

現在の香港は、どのような雰囲気になっているのだろう。今の香港には、あまり惹かれない。あるいはいずれプールサイドで本を読んでいるだけの旅なのだから、もう1度くらいは出かけてみても良いかも知れない。


朝飯 鮭の日光味噌麹漬け、天ぷらあれこれ、巻湯波の淡味炊き、洋梨と胡瓜の酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 しその実のたまり漬のスパゲティ
晩飯 里芋煮、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、ジーマミー豆腐、夏太郎らっきょう、紅白なます、鯖の味噌煮、焼売、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)、「空也」の最中、Old Parr(生)

2022.11.22(火) ビールの不思議

日本人の山葵の消費量が減っていると、先日、あるところで聞いた。駅弁の鮨の薬味は今や山葵ではなく生姜が主流だという。山葵はビールと相性が悪い、というのがその理由らしい。僕は「へー」とだけ答えて「そもそも鮨にビールを合わせる、ということが間違いなんじゃないですか」などと論争を挑むことはしなかった。日本人が酒といえば先ずはビールなのだから、仕方がないのだ。

「寒っぶー」と首が胴体にめり込んでしまうほど肩をすくめて店に入ってきた人が、席に着いたとたん真顔に戻って「生ね」などと店員に告げる、それが不思議でならない。寒ければ燗酒か焼酎のお湯割りを飲めば良いではないか。なぜビールなのか。まぁ、日本人が酒を飲むといえば、100のうち99はビールなのだから、仕方がないのだ。

先月25日のウェブニュースに「島根県知事、忘年会をするなら今のうちにと、会見で要請」というものがあった。新型コロナウイルスの第8波を睨んでの、それは発言とされた。飲食店の疲弊を避けたいとの思惑も、もちろんあっただろう。

そのニュースからひと月ちかく遅れてしまったが、我が春日町1丁目役員の忘年会も、平時からすれば異例の本日、開催をされた。酒の主流はもちろん、ビールである。


朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、トマトのスクランブルドエッグ、納豆、菠薐草のおひたし、柴漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と大根の葉の味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬
晩飯 「山田宴楽」のあれや、これや、それや、他あれこれ、麦焼酎(お湯割り)

2022.11.21(月) さきばしり

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の最後のお客様がお出になり、食器もすべて洗い終えるころに隠居へ行く。そして床の間から柏木弘の”UNTITLED 08-III”を降ろす。空白になったところには高森碎巌の「巌松之図」を掛ける。隠居の営業は、今年は12月26日まで。鏡餅は同30日に飾る。その日には軸も、河井寬次郎の「喜者開扉」に替えることになるだろう。

…と、ここまで書いたのは11月20日の早朝だった。僕は今日はおろか明日、またその先の日記まで書いてしまうことがしばしばある。

そして結局のところ、今日の午後に床の間の室礼を変えることはしなかった。更に、明日の朝9時までに、今月6日に外した谷文晁の「福神恵比寿之図」をふたたび掛けることになった。日々変わりゆく事情が色々とあるのだ。いずれにしても今週末には予定どおり、高森碎巌の「巌松之図」を飾ることになるだろう。

さて、明日の朝はにわかに忙しくなった。きのうの午後にできなかった諸々も同時にこなすこととして、その手順を紙に残す。


朝飯 揚げ湯波とひじきの甘辛煮、納豆、しその実のたまり漬を薬味にした煮奴、生玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と揚げ湯波とトマトの味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「大昌園」のあれや、これや、それや、他あれこれ、麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)

2022.11.20(日) 週末の朝

週末の朝は、平日の朝より嬉しい。祝日の朝も、また同じく、である。仕事を休めるからではない。遊びに行けるからでもない。週末や祝日には、店は平日に倍して、時には、それ以上に賑わう。それが嬉しいのだ。

朝、いまだ暗いうちに、先月22日の日記に書いた要領にて釣り銭の1,000札を作る。野口英夫に夏目漱石の混じる確率は、今朝は100分の1。業績はともかく個人としては、野口英夫より漱石の方がまともだったような気がする。伊藤博文について「こんなのが千円札の親方なのだから、日本という国は楽しい」と永六輔が書いた本は何だっただろう。

いずれにしても、そろそろまた釣り銭のために銀行へ行く必要がある。そしてこの毎週の勤めは今月末の週明けまで続くような気がする。

いつまでも覚えることができず、その時期になるといつも銀行の人に訊いてしまうことに、年末年始の休みがある。いま調べてみたところ、銀行の年末年始の休みは大晦日から新年3日までの4日間と、法律で定められていた。その4日間のうち、上澤梅太郎商店の休みは元旦のみ。「ということは、12月30日の銀行は混み合うだろうか」と、来月のカレンダーの12月29日の余白に「釣銭両替」と太いペンで文字を入れる。


朝飯 トマトと大根とハムのサラダ、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、ソーセージエッグ、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 豆腐と肉団子ときのこと水菜の鍋、夏太郎らっきょう、しその実のたまり漬を薬味にした「梅屋」の生蕎麦による盛り蕎麦、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)

2022.11.19(土) 舌

子供のころ、風邪が治った朝は、とてつもなく爽快な気分が味わえた。これを僕以外の人も経験したことがあるかどうかは、訊いたことがないから分からない。

この気持ちの良さは残念ながら、あるときからいきなり訪れなくなった。そのあるときがいつだったかと振り返ってみれば、それは多分、小学校の高学年あるいは中学校の時分だったように思う。

大人になってから、その爽快感を数十年ぶりに得たことがあった。風邪気味にもかかわらず東京に出張し、一泊をした朝のことだった。次はそれからまた数十年後、新型コロナウイルスワクチンの、4回目の接種を受けて2日目の朝だった。そして今朝も、ごく弱いものではあったけれど、おなじ気分の良さがあった。体調が元に戻ったのだ。

6時30分、きのうから小鍋の水に沈ませておいた煮干しと昆布を掬い、捨てる。そしておかずを用意し、最後に味噌汁を完成させる。味噌の量は、慣れれば大抵は一発で決まる。食卓に着き、それをひとくち含んだ瞬間に、しかしいまだ復調していないことを悟った。「今日も元気だ、タバコが美味い」という戯れ言があるけれど、僕の場合は断然、味噌汁である。

舌はいまだ鈍くても、それ以外のところはまったく大丈夫だから、おととい以前の調子で仕事に復帰する。


朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、納豆、トマトと大根とハムのサラダ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根と揚げ玉の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 レタスとナッツとチーズのサラダ、パン、柿のジャム、カスレ、Chablis Billaud Simon 2018

2022.11.18(金) 5回目の副反応

おびただしい数の夢を見ながら目を覚ます。高熱により深夜に目を覚ますことはなかった。しかし体調は良くない。夕べ枕頭に体温計を用意したものの、だるくて使う気が起きない。時刻を確かめる気もしない。寝返りを打とうとして体を左に向けると、きのう注射を打たれた左腕が痛む。よってまた姿勢を元に戻し、上を向く。すると今度は腰が痛む。なかなか楽ではない。

夢と覚醒のあいだを漂いながら「疲れたー」という言葉を数十回ほども発したような気がする。ようよう体温を測ると37.3℃。時刻は5時57分だった。

朝食は普段の量が食べられた。朝礼のみ済ませて自宅へ戻り、しばらく休む。というか、きのうの日記のほとんどを書く。また今日の日記の、最初の段落のみを書く。

今日は人手が足りないため、販売係か交代で昼食を摂る11時30分からの2時間は店に出る。いつものように機敏に動くことはできないし、大きな声も発せない。「体調が十全でなければ仕事などするな」と言う人もいるけれど、そういうわけにもいかない。16時30分よりふたたび店に降りて、閉店まで接客をする。またキャッシュレジスターを締めたりもする。

オミクロン株に対応した今回のワクチンの副反応は、こと僕においてはこれまでの中でもっとも軽い。その証拠に夜は酒が飲めた。メシもたくさん食べられた。とはいえ体調はいまだ元に戻っていない。よって早々に入浴し、早々に就寝する。


朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、トマトのスクランブルドエッグ、納豆、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、ベーコンとキャベツのソテー、らっきょうのたまり漬、大根のたまり漬、メシ、豆腐と小松菜の味噌汁
昼飯 ハンバーグサンド、2種のピザ、ホットミルク
晩飯 3種のパン、リエット、ブロッコリーのソテーを添えた鶏のトマト煮、TIO PEPE

2022.11.17(木) 5回目のワクチン接種

本日は、各部署の長を集めての、月に一度の場長会議が10時30分より開かれる。僕もその始まるときには参加をしていたものの、15分ほどで中座をして、耳鼻咽喉科関根クリニックへ向かう。そして新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける。証明書によれば、僕はまでに以下の接種を受けてきた。

1回目 2021年05月24日
2回目 2021年06月14日
3回目 2022年02月10日
4回目 2022年07月28日
5回目 2022年11月17日

さて、以降の接種については、どうなっていくだろう。6回目もあるのか。そして無料で受けられるのはいつまでか。

帰社しても場長会議は続いていたから、今度は最後までその場にいる。

午後一番で、九州の家具屋から僅々2日にして届いた子供用の椅子を組み立てる。これまで「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様が子供用の椅子を必要とされるときには、孫のリコかシンのそれを母屋から運んでいた。しかしこれらは重くて嵩張る。ひとつ専用を準備した方が何かと楽だろうと考えてのことだ。

17時30分がちかくなるころ、普段はこの時間には行かない道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ赴く。そして在庫を満杯にする。明日はワクチンの副反応で熱を出すかも知れない。それに備えての、臨時の納品である。


朝飯 めかぶの酢の物、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、生玉子、大根のたまり漬、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと大根と若布の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 トマトと大根とハムのサラダ、「金谷ホテルベーカリー」の2種のパン、エクレア、Chablis Billaud Simon 2018

2022.11.16(水) どこで使おうか

「日光市新型ウイルス対策センター」から、おととい簡易書留が届いた。中には僕と家内の分として、額面1,000円の「日光とくとく商品券」6枚が納められていた。添えられた手紙によれば、諸物価高騰の折、市民と市内の商店を支援する目的により、これを送付するとあった。

監督賞を出すに当たって「50万あれば、メシくらい食えるだろう」と、長嶋茂雄は選手たちに檄を飛ばした、という伝説がある。巨人軍の元投手・水野雄仁によれば、それは30万円だったとのことだけれど、いずれにしても、長嶋らしい話だ。

「日光とくとく商品券」が使える店には、我が上澤梅太郎商店も含まれている。ひとり10万円の給付金が国から出たときには、僕は上澤梅太郎商店の、当時あった5,525円の詰め合わせを親戚、知人、後輩に贈り続けてそれを費消した。しかし今回の商品券は、自分のために使うつもりでいる。

そして当方にとってみれば、ひとり3,000円でもメシは食える。そういう次第にて、商品券の加盟店一覧を、もう一度、見ていく。


朝飯 紅白なます、マカロニサラダ、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、じゃがいもの素揚げの味噌和え、柴漬け、大根のたまり漬、らっきょうのたまり漬、メシ、菠薐草と若布の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「食堂ニジコ」のお通しの焼き海苔、皮蛋、胡瓜の辛子和え、あんかけ焼きそば、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)、家に帰ってからのどら焼き、Old Parr(生)

2022.11.15(火) 晡下

「10分で準備できる頑張らなくても美味しい朝食」という、比較的長い動画を週に1度、TikTokに上げている。そこに寄せられる様々なコメントの中に「コンビニをコンビニエンスストアという人をはじめて見た」というものがあった。「スーパーをスーパーマーケットという人を…」とか「ブログをウェブログという人を…」というコメントも、たびたびいただく。僕は略語を好まない。

「コーデ、ファンデ、フォロバ」など、目や耳にするたびゲンナリさせられる略語は枚挙にいとまがない。そういう僕も、テレビジョンはテレビと呼び、特別急行列車は特急と言う。忸怩たる思いまではしないものの「オレも結構、いい加減だな」とは感じる。「地下鉄」と口にした弟子を「地下鉄道と言いなさい」とたしなめたのは折口信夫だっただろうか。偏奇館の先生は「地下鉄道」としっかり日記に書いている。むかしの人はちゃんとしていたのだ。

晡下、と書いても今は多分、通じない。とにかく小さな手提げに財布と携帯電話と読みさしの文庫本を入れる。夜に外へ出るための準備である。


朝飯 揚げ湯波とひじきの甘辛煮、マカロニサラダ、大根おろし他を薬味にした納豆、菠薐草と榎茸のおひたし、大根のたまり漬、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと玉葱と若布の味噌汁
昼飯 揚げ湯と蕪の葉の入りに、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、揚げ玉のお茶漬け
晩飯 「和光」のお通しの鶏手羽と里芋の炊き合わせ、生牡蠣、鶏皮焼き、鮪の山かけ、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)

2022.11.14(月) 買い物の方法

きのうはそれほど飲んだつもりもなかったが、目を覚ますと素っ裸で布団の中にいた。いつもは枕の下にあるiPhoneも見あたらない。時刻不明のまま起きて服を着る。寝室に続く洗面所の、戸棚のデジタル時計は2時52分を指している。今さら二度寝はできない。しかしとにかく、朝のひとりの時間を長く確保できたことは嬉しい。

おとといの日記はきのうのうちにできていた。それを「公開」してから、おもむろにきのうの日記に取りかかる。それを完成させて後は、毎週日曜日に配信される有料のメールマガジンの、溜め込んだ3週間分をまとめて読む。また友田錫・青山保訳「シアヌーク回想録」をメルカリで買う。価格は送料共で350円。amazonで古書を買おうとする人は、同時にメルカリも調べるべきと思う。

家内が起きて食堂に来ると、すぐにテレビのスイッチを入れる。この瞬間を以て、朝の静かな時間はお終いである。テレビの画面には行列が映し出されている。それは中国で衣類を売るウェブショップ”SHEIN”の実店舗が原宿にできた、というニュースだった。同店は展示のみの店で、客はそこで品物を確かめ、購入はウェブショップでするとのことで、最近、この手の店が増えているらしい。

そのようなことは、僕は高等学校に通うころからしてきた。品物は銀座でためつすがめつし、しかし購入は、より安いアメ横で行うのだ。あるいは今も、様々なものを実店舗で確かめ、購入はウェブショップですることを繰り返している。その方が安かったり、あるいはおなじ値段でも、それを店から家まで運ぶ労力を省けるからだ。

ウェブショップの出現は、僕のような買い物ぎらいには大いなる福音だった。その使い勝手は今より更に簡単になるべきだし、また、そうなっていくだろう。


朝飯 菠薐草のおひたし、ひじきと揚げ湯波の甘辛煮、銀鱈の煮付け、紅白なます、大根のたまり漬、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 「金谷ホテルベーカリー」の2種のパン、ホットミルク
晩飯 菠薐草と榎茸のおひたし、紅白なます、めかぶの酢の物、銀鱈の煮つけ、ポテトサラダ、ひじきと揚げ湯波の甘辛煮、ごぼうのたまり漬、けんちん汁、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)

2022.11.13(日) 恵比寿講

本日は恵比寿講。恵比寿講とは恵比寿と大黒の本尊と軸を飾り、お供え物をして五穀豊穣と商売繁盛を祈る、家の中のお祭である。今年はこれが日曜日に当たっているからいささか忙しい。平日にくらべて店のお客様は多く、また家内には「汁飯香の店 隠居うわさわ」の仕事があるからだ。

「オレもできることはしなければ」と、いつもより早く、午後のうちに恵比寿と大黒の軸を床の間に掛ける。本尊、幣束、蝋燭立ては別途、事務室の神棚から4階へ上げる。

閉店は17時30分。3台あるキャッシュレジスターの現金は、床に落ちていた1円玉1個分だけ多かった。

4階には、甘じょっぱい醤油と牛蒡の香りが漂っていた。醤油は煮魚、牛蒡はけんちん汁からのものだろう。僕は和室へ移動し、床の間に本尊の厨子を開く。その手前に幣束を置く。やがて尾頭付きの鯛、鏡餅、料理のお膳がおのおの一対ずつ家内と長男により運ばれる。一対の蝋燭に火を点して準備は完了。これから来年までの平穏と商売繁盛をお祈りする。

この、恵比寿講のお祭を過ぎると、季節は一気に歳末へと向かう。いや、それはいささか気が早すぎるだろうか。とにかくこれからひと月半は、忙しない日々が続く。健康に留意をしながら走り続けるのみである。


朝飯 焼き葱の「朝露」漬け、ポテトグラタン、ひじきの甘辛煮、納豆、ほぐし塩鮭、柴漬け、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と玉葱の味噌汁
昼飯 カレーライス
晩飯 菠薐草のおひたし、紅白なます、銀鱈の煮付け、ごぼうのたまり漬、めんたいこ、甘鯛の干物、その骨湯、けんちん汁、「井上清吉商店」の「澤姫大吟醸」(冷や)

2022.11.12(土) カンフル剤

それほど遅くに寝たわけでもないのに、今朝は5時まで眠ってしまった。きのうの、城ヶ崎海岸駅と整体院の往復が効いたのかも知れない。2日のあいだ不在にした心配から、朝礼の前に冷蔵庫を調べる。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に納めるべき品は、果たして充分な量が準備されていた。肝心の店で売る分はどうなのかと問われれば、それは社員が管理をしているから、僕が気にする必要は、通常は無いのだ。

今日は特に、会津西街道が混んでいる。日光街道は、道の駅を瓶の首のようにして、そこが渋滞の先頭になっている。街の渋滞を嫌う人もいるようだけれど、この時期に渋滞くらいしなくてどうする、という気持ちが僕にはある。

日光のある宿泊業者によれば、紅葉狩りの人の出は勤労感謝の日を境に減るとのことで、それは例年とおなじ。ただし今年はその減り方が、例年にくらべてなだらかになるだろうとのことだった。それはとりもなおさず全国旅行支援が12月20日まで続くことによる。

またこの旅行需要の喚起策は、年末年始に一拍を置くものの、来年も引き続き実施される見込みだという。果たしてカンフル剤は、いつまで打たれ続けることになるだろう。


朝飯 ポテトグラタン、ひじきの甘辛煮、焼き葱の「朝露」漬け、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 マカロニサラダ、クリームシチュー、2種のパン、“Girouette”のリエット、Chablis Billaud Simon 2018

2022.11.11(金) 伊豆治療紀行(9回目の2日目)

泊まっている宿は食事を提供しない。その代わり伊東市内の飲食店を、ウェブページなどで紹介している。それによれば、海に面した干物屋で朝食が摂れるという。よって時間を見計らって海沿いの道へ出る。南へ歩くと、その店はすぐに見つかった。いままさに営業を始めようとしているところで、シャッターの柱を片付けている。

席は外に設けられている。それに近づいていくと「スミマセン、お待ちのお客様がいらっしゃるので」と、女の人に制された。視線の先には駐車場があって、既にして何台かのクルマが駐まっている。更にそこに、赤いアルファロメオが入ってきた。ナンバーは宇都宮。「へー、栃木県からこのあたりにクルマで来る人もいるのか」と見ていると、そこから降りてきたのは、むかしオートバイやキャンプで一緒に遊んでいたタンジ夫妻だった。こんな偶然があるだろうか。というわけで、朝食は思いがけず3人でのものになった。

さて城ヶ崎海岸の駅からは、きのう先生のジムニーが下りに下った道を、今日は登り詰めていく。Googleマップによれば、整体院までの距離は1,100メートル。そのうちの1,000メートルは上りである。日陰を選んで歩きたくなるほど日が照りつけている。コートを脱ぎ、それを手に持つ。ダウンベストのボタンもすべて外す。所要時間は14分だった。

きのうの日記に書いたように、治療中の痛みは、今年のはじめから夏にかけてのものにくらべれば軽い。とはいえ痛いことは痛い。打ち込まれた電子ペンの跡は、両膝で40個所ほどにもなった。「これを放っておくと、脚を引きずるようになりますか」と訊くと「あるいは人工関節とかね」と先生は言う。治療の痛みにくらべれば、人工関節の手術の方が楽なのではないか、という気もする。しかし手術に頼れば関節の可動域は狭まるだろう。

城ヶ崎海岸駅までの帰路は、下るだけだから11分。1時間に2本の熱海行きは、首尾よく5分後に来た。来月は忙しい。しかし伊豆には来たい。膝を良くしたいというよりも、悪化させたときの治療の痛みが怖いのだ。


朝飯 「杉国商店」の鯖の干物、ごはんセット
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれや、これや、チューハイ

2022.11.10(木) 伊豆治療紀行(9回目の1日目)

「泣いてたまるか泣くのはしゃくだ、泣けば喜ぶ奴ばかり」とは水前寺清子の歌う「艶歌」の出だしの文句だ。この星野哲郎による詩を脳内に響かせながらヨーロッパのどこかの北壁を登り詰めた登山家は誰だっただろう。寒くては困るが汗をかくのはいやだ、しかし荷物はできるだけ小さくしたい、というのが僕の目論見である。

今日から明日にかけての日光市の最高と最低の気温は、それぞれ17℃と5℃。伊豆のそれは21℃と13℃、そして東京は21℃と10℃。何を着るか、ということはそれこそ大問題である。よくよく考えてから、イタリアでは下着でも日本ではセーターに見られるシャツを着、薄いダウンベストを重ね、ポリエステル製のコートを羽織る。

伊豆高原の整体院へは、これまで家内とふたりで出かけていた。しかし今回は個々の理由により、各々が別の日に行くこととなった。

羽田空港からスワンナプーム空港へ飛び、国内線に乗り換えてチェンライに着く。タクシーでバスターミナルへ移動し、そこからバスでラオスとの国境を目指す。この行程であれば、僕は水が高いところから低いところへ流れるような簡単さでこなすことができる。しかし新幹線については、いまだによく分からない。

東京駅の、JR常磐線(上野東京ライン)のプラットフォームを降りるとすぐ脇にあるはずの紀伊國屋が見つけられない。いつも切符を横長の場所も見つけられない。見えるのは「本日分」と表示のある券売所のみだ。駅員を探して、あの売場では明日の復路の切符は買えないのだろうかと問えば、明日の分までは買えるという。よってその窓口で、東京と伊豆高原を往復する切符を手に入れる。

「伊豆高原痛みの専門整体院」では、昨年の4月、また今年の1月からずっと、膝の治療を受けている。9,000ボルトの電子ペンによる治療は、具合が悪ければそれだけ痛く、その痛みは快方へ向かうにつれて漸減する。ことし1月から夏までの痛みにくらべれば、今日のそれは随分と少ない。しかし痛いことは痛い。僕が最後の患者だったため、城ヶ崎海岸の駅までは、先生がクルマで送ってくれた。

家内と一緒のときにはそれなりのホテルを選び、24時間の契約でレンタカーを借りる。しかしひとりでの行動においては、それはいかにも不経済だ。今夜の宿は伊東温泉に予約をした。素泊まり5,800円の宿である。フロントでは3,000円分の旅行クーポンをくれた。そのクーポンは栃木県のそれのような紙ではなく、スマートフォンに落として使う式のものだった。静岡県の人はIT能力が高いのだろうか。

宿の人に聞くと、飲食店では駅前の居酒屋でこれが使えるという。僕の興味は宿の目と鼻の先の焼肉屋にあるけれど、先ずはこの3,000円を使い切る必要がある。よって歩いて数分のその居酒屋で、3,000円を超えると思われる飲食をさっさと済ます。それから焼肉屋へ戻り、こちらでは居酒屋より長い時間を過ごす。店に流れる音楽は、時に「燃えろいい女」、時に「大都会」、時に「私のハートはストップモーション」。

宿に戻ると、しかし時刻はいまだ20時をすこし過ぎたばかりだった。浴衣に着替えて最上階の展望風呂に行く。そこから戻って薄い布団に腹ばいになる。枕元に行灯は無い。本が読めなければ早々に寝るのみだ。海は目と鼻の先にあるはず。しかし波の音は聞こえない。


朝飯 おむすび、焼き海苔、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、牛すね肉と長葱の味噌汁
昼飯 「近畿大学はなれ」の鉄火巻き
晩飯 「さかなや道場」の生牡蠣、金目鯛の煮付け、日本酒(燗)、「成翠園」のお通しのキャベツ、しまちょう、コリコリ、ミノ、チューハイ

2022.11.9(水) 再開

会社の宴会は、新年会、花見、夏の繁忙前、暮の繁忙前と、年に4回を行ってきた。マネジメントゲームによる研修が完了すると、その社内表彰のため、やはり会を催すこともあった。これらすべての開催を不能にしたのが新型コロナウイルスである。

2021年4月、製造係のイトーカズナリ君は勤続20年を迎えた。おなじくタカハシアキヒコ君は、今年4月に勤続20年を越えた。永年勤続表彰はこれまで、新入社員歓迎会と合わせて、4月の花見の席で行ってきた。宴会だけでなく、このような表彰や歓迎も、2020年の春からは一切、無くなった。

実はことしの夏の繁忙前に1度、宴会の、2年半ぶりの再開を目論んだ。しかしオミクロン株(BA.4/BA.5)による第7波により、その計画は撤回せざるを得なかった。そしてここにきて、今度は第8波の予兆が見えはじめてきた。

新型コロナウイルスに対してどれほどの恐怖心を持つかは人それぞれだ。地域による差も、また顕著である。自分の都合により、その時々で恐れたり恐れなかったり、という人もいる。

上澤梅太郎商店においては本日ようよう、暮の繁忙前の宴会を催した。前述のように、コロナに対する気持ちは個人により異なるため、すべての社員が参集したわけではない。それでも今日はひとつの区切りがついて良かった。新年会にはより多くの社員の集まることを、僕は望んでいる。


朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、焼き葱の「朝露」漬けを添えたベーコンエッグ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と長葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 差し入れの焼き鳥と枝豆、ポテトグラタン、トマトとレタスと蛸のサラダ、フランスパン、リエット、“Girouette”の酒肴盛り合わせ、2種のおむすび、TIO PEPE、“Chez Akabane”のケーキ

2022.11.8(火) 今年は10月4日から

5月を初夏と考えれば、夏は5、6、7月で、秋は8、9、10月となる。その、いまだ秋も深まる前の10月3日に右手薬指にアカギレが切れた。「昨冬は、アカギレを覆うバンドエイドに数万円を費やした」とこの日記に書いたのは、その翌日10月4日のことだった。アカギレはその後も僕の手指のどこかに存在し続け、今に至っている。

数日前には右手親指の、爪と肉の間に隙間が生じて赤い肉が見えていた。これもまたアカギレの一種だろう。

指先のアカギレには岡山の、今はもう商売をやめてしまった会社の軟膏「ハクシン」を、楊枝の先で埋め込む。その部分を、僕の長年の経験により絶妙に切り縮めたバンドエイド「キズパワーパッド」で覆う。それを更に、今度は通常の長さのキズパワーパッドで巻いて、剥がれ止めとする。

この秋、はじめて切れたアカギレは前述のとおり右手薬指ではあったけれど、多く切れるのは右手の親指と人差し指、そして左手の親指である。多分それは、使う頻度によるものと思う。

裏玄関の奥に小さな倉庫というか、コンクリートの隙間がある。そこに備蓄したキズパワーパッドを先日、しらべた。指先用のものは、12枚入りが18箱あった。しかしかかとのための大判は、10枚入りが3箱に減っていた。残りが1箱になったら、また注文をしようと思う。


朝飯 榎茸と菠薐草のおひたし、揚げ湯波とひじきの甘辛煮、じゃがいもとシメジの素揚げ味噌和え、納豆、蕪と胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 「ふじや」の味噌ラーメン
晩飯 刺身湯波、じゃがいもとシメジの素揚げ味噌和え、榎茸と菠薐草のおひたし、鶏肉と長葱の照り焼き、蕪と胡瓜のぬか漬け、薩摩芋の甘煮、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)

2022.11.7(月) その日で良かった

「まだかな」
「もうそろそろのはずだ」
「主催者にメールで問い合わせてみようか」
と、この季節になると、気になる封書がある。それが本日、ようよう届いたから、即、開封する。「阪納誠一メモリアル走行会」の案内である。

それは毎年、大晦日が迫るころにツインリンクもてぎ改めモビリティリゾートもてぎの西コースを解放して行われる。参加できる車両は以下の通り。

・第二次世界大戦前のヴィンテージカー
・第二次世界大戦後のスポーツカー
・1950から60年代のナンバー付きのクルマ
・1950から60年代のフォーミュラーカーを除くレースカー

そして昨年からはここに、30歳くらいまでの人の所有する2000年までのクルマも加えられた。日本の多くの組織の持つ問題、つまり若い人の参入がほとんど無いことへの対策である。

A4に2葉の説明にザッと目を通してから、卓上の電話のボタンを押す。そしてEB-Engineeringのタシロジュンイチさんに今年の日程を伝え、クルマの整備を依頼する。

昨年の走行会においては、特に修理を必要とするところは見あたらなかった。それを質すと「強いて言えばタイヤですかね」とタシロさんは答えた。

西コースの距離は1,490.361メートル。僕はそれを1分少々で周回する。パドックにクルマを並べ、お茶を飲み、談笑に費やす時間がほとんど、という社交派もいるけれど、僕は生来の貧乏性により、与えられる130分間のほとんどはコース上にいる。1日の走行距離は100キロを軽く越えるだろう。それでもタイヤは、今年くらいは保ちそうである。

それにしても、開催日が12月29日で良かった。これが30日となると、当日は「日光の美味七選」の出荷日に当たり、荷作りを手伝う僕は外へ出られないのだ。


朝飯 トマトサラダ、焼き葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、菠薐草のソテーを添えた目玉焼き、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と長葱の味噌汁
昼飯 うどんのペペロンチーノ風
晩飯 3種のチーズ、トマトとレタスのサラダ、3種のたまり漬、カレーライス、Old Parr(お湯割り)、「ちもと」の「八雲もち」と「久埜」の大福、TIO PEPE

2022.11.6(日) すこしずつ変える

今年の恵比須講は今月13日。当日は家の中で小さなお祭をする。尾頭付きの鯛一対は先日、長男に注文をしてもらった。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の床の間には、この恵比寿講に時期を合わせて、先月の13日より谷文晁の「福神恵比寿の図」を掛けてきた。しかしこれは今日までとし、次は柏木弘の”UNTITLED 08-III”を飾るべく、これと、更にその次の、高森碎巌の「巌松之図」を小脇に抱えて隠居へ行く。このときの時刻は12時40分。

今日の隠居は朝から賑わって、昼のご予約は11時からの3組様。そのお客様がいまだいらっしゃるものと考え、勝手口から静かに上がる。案に相違して、すべてのお客様は既にしてお帰りになっていた。よって即、恵比寿の軸をおろし、前述の”UNTITLED…”を掛ける。座敷には南からの日しが燦々と差しているから、陰影礼賛というわけにはいかない。

午後はいつも通り15時30分に道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ出かけ、明日の納品数を決める。そして16時30分からは店に立つ。

明日は孫のリコの誕生日。本人の希望する夕食はピザとカレーライス。その両者を共に食べるのかいかがなものかと、ピザは今日に前倒しすることになった。そのピザとあれこれのサラダを肴に白ワインを飲む。その夕食の最後のころのことは、眠気により、よく覚えていない。


朝飯 豚キムチ丼、豆腐と若布と長葱の味噌汁、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬
昼飯 ラーメン
晩飯 「ナッツ&ドライフルーツのたまり漬・山のにぎわい」、オールドイングランド、サラダ其の一、其の二、フランスパンのレバーペーストのせ、謎の果物の生ハム巻、ピザ其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、Chablis Billaud Simon 2018、チョコレートケーキ、Old Parr(生)

2022.11.5(土) ワカメ

若布は築地の伏高から煮干しと共に取り寄せることが多い。僕の好む煮干しは季節により品切れを起こす。若布は夏のあいだは出荷をされない。煮干しと若布を同時に送ってもらおうとすれば、1年のあいだにたびたび空白が生じる。そういう次第にて、ここしばらくは若布を欠く生活が続いていた。

海草、甲殻類や貝類、きのこ、魚や鳥獣の内臓が好きだ。これらに共通するのは食感の良さ、あるいは食感の多様性である。とにかく若布のない生活は、どこか物足りない。そういうときに、若布の注文用紙がファクシミリで送られてきた。売上げの一部が寄付になる若布で、僕はこの十数年のあいだ、これを社員の分も含めて買い続けてきた。

その若布を、今年は計算を間違えて、ひとつ多く注文してしまった。どうということはない。余分は僕が食べれば良いのだ。そして味噌汁の具は今朝も若布、である。

終業後、4階の食堂に上がる。今日は19時より町内役員会の会議がある。その前にちょっとだけ飲ませくれと、誰に対してということもないけれど思う。

ナッツとドライフルーツのたまり漬「山のにぎわい」を陶片に盛る。猪口にドライシェリーを注ぐ。ラテンの国の男たちが夕刻にどれほどをこなすかは不明ながら、僕の今夜の量は4杯ほどだっただろうか。

町内用のノートとペンを入れた手提げを持って1階に降りる。夜の外出には、いまや帽子とウインドブレーカーが必須になっている。


朝飯 秋刀魚の梅煮、焼き葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、納豆、煮奴、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 弁当
晩飯 ナッツとドライフルーツのたまり漬「山のにぎわい」、TIO PEPE、生のトマト、肉じゃがのカレー風味、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、豚キムチうどん、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)

2022.11.4(金) ナガネギ

納豆は、薬味を伴うと美味さが倍加する。納豆の薬味としてもっとも好きなのは大根おろしかも知れない。しかし実際には玉葱を使うことが多い。長葱は、直売所では大抵、数本単位で売られている。しかしこれを使い切るのはなかなか大変だ。一方、玉葱は長く保つ。保存容器に収めて冷蔵庫へ入れておけば、何週間でも使える。週のうち3日は朝食を自炊する僕にとっては、長葱より玉葱の方が使い勝手が良いのだ。

とはいえ長葱の欲しくなることもある。そういうときにたまたまご近所から家庭菜園の長葱をいただいた。太くて立派なものである。しかも結構な量がある。これをどしどし食べる手はないかと考えながら、油で焼いてたまりに漬けることを思いついた。

そういう次第にて、昼にラーメンを煮ながら、そのかたわらにフライパンを用意する。そしてサラダオイルを熱し、適当な長さに切ってふたつ割りにした長葱を弱火で焼く。熱が通ったらそれを保存容器に移し、上から「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」をかけ回す。これで朝のおかず兼夜の肴の準備は完了である。

夜、その長葱のたまり浅漬けを早速、皿に載せる。今ある分を食べ終えたら、すぐに次の分を作ろうと思う。


朝飯 小松菜のおひたし、秋刀魚の梅煮、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、温泉玉子、柴漬け、大根のたまり漬、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 めかぶの酢の物、秋刀魚の梅煮、焼き葱の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、らっきょうのたまり漬、春雨サラダ、焼き餃子、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)

2022.11.3(木) 柿の収穫

庭の渋柿を収穫すると隠居係のタカハシリツコさんに朝礼で聞いたため、午前の早い時間に隠居へ行く。これまでは鳥に食べられるままにしていた柿である。柿はすべて収穫され、食用アルコールをまぶされて、ひとつずつプラスティック袋に収められていた。

事務室に戻ると机の上に、僕への連絡用紙が置かれてあった。そこにある名前は、新型コロナウイルスが出現するまでは毎年、年にいちどは来てくださっていた運転手さんのものだった。添えられた番号に電話をすると、懐かしい静岡訛りが聞こえてきた。

10時30分から11時のあいだに道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に立ち寄る、そこで上澤梅太郎商店の「おうちたまてばこ」12個を買う、それだけの量を買っても売りきれないだけの在庫を置いておくべし、というのが、その運転手さんの要望だった。

頃合いを見計らって新規の「おうちたまてばこ」を道の駅へ運ぶ。そして戻ってくると、それらしきバスは果たして道の駅ではなく上澤梅太郎商店の駐車場に駐まっていた。観光バスに予定の変更はつきものである。事務室には既に、運転手さんから僕への土産のお茶が届けられていた。

「いただきっぱなしはいけない」と「なめこのたまり炊」1本を買ってバスに近づく。運転席の懐かしい顔にそれをお渡しすると、またまたお茶をいただいてしまった。運転手さんは、お茶の農家でもあるのだ。

そんなこんなで文化の日の繁忙が過ぎていく。先月31日の日記の繰り返しになるけれど、元気で仕事のできることが、つくづく有り難い。


朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、冷や奴、トマトとレタスとツナのサラダ、めんたいこ、柴漬け、大根のたまり漬、らっきょうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 弁当
晩飯 酒肴あれこれ、肉じゃが、メシ、豆腐となめこの味噌汁、胡麻焼酎「紅乙女」(生)

2022.11.2(水) おなじ本

目を覚ましてしばらくは、闇の中で静かにしている。きのうは手にメンソレータムを塗り、手袋をして寝た。その手袋はいつの間にか脱げて、布団の中で行方不明になっている、枕頭のiPhoneに手を触れると時刻は3時04分。即、起きて着替えて顔を洗う。

目覚めが2時台であれば「流石に早すぎるだろ」と、何とか二度寝に持ち込もうとする。4時台の目覚めは当たり前。5時台になると、残された朝の時間の少なさに落胆する。僕にとっては3時台の起床がもっとも「得した感」が強い。洗面所から食堂にて、南東と南西に面した窓のカーテンを上げる。

外を行くクルマの音、冷蔵庫の製氷機がかすかに立てる音、それ以外はなにも聞こえない。僕は、ほぼ年中無休で仕事をしている。仕事中は対人、対人、また対人である。一方、個人としては、ひとりでいたい気持ちが強い。精神の均衡を保つには、無音の時間が必要なのだ。

きのうのうちに書けているおとといの日記を公開する。きのうの日記も書けてしまった。それでも空は、いまだ夜の色を保っている。食器棚の抽出からLEDの卓上スタンドを取り出す。そしてその灯りに助けられながら、先月18日から読み始めた本を読む。

朝の空は、晴れているときのそれがもっとも美しい。朝に早く起きる理由の第一は、ひとりの時間を持つため。第二は朝の空を愛でるため、のような気がする。

日中、朝に読んでいたものとおなじ本を親戚のひとりへ送るべく、amazonに発注する。


朝飯 ウインナーソーセージと菠薐草のソテーを添えた目玉焼き、炒り豆腐、茄子の味噌炒り、納豆、柴漬け、大根のたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布と玉葱の味噌汁
昼飯 「醍醐」の巻き鮨
晩飯 トマトとベビーリーフとツナのサラダ、パン其の一、パン其の二と三、親戚からもらったレバーペースト、鶏ときのこの玉子とじ、TIO PEPE、マスカルポーネの林檎の煮汁掛け、Old Parr(生)

2022.11.1(火) 来年のカレンダー

ここ10年ほどのことと思うが、11日1日には、決まっておなじ文面のメールマガジンを配信してきた。表題は「来年のカレンダー同梱希望のお客様へ」。内容は以下の通り。

……
業務日報をコンピュータで付けるようになった1992年から手帳を離れ、現在は「手帳つかわない歴※年」の上澤卓哉です。しかしカレンダーは、やはり必要です。鬼が笑うかも知れませんが、自分の机の左手に、来年のカレンダーを提げてみました。(画像へのリンク)
上澤梅太郎商店のカレンダーは、B4サイズで、昔ながらの、ありきたりのデザインのものです。ただそれだけに…

・予定を書き込むには最適です。
・「大安」「先勝」などの六曜や旧暦、日本の伝統行事を知ることができます。
・筒のように丸めて、またはコピーして持ち運べば、直近の日程管理に便利です。

ご入り用のお客様は、ご注文の際【通信欄】に「カレンダー希望」とお書きください。在庫の続く限り、商品に同梱いたします。

ご注文は以下から、お願いいたします。(商品一覧へのリンク)
……

このメールマガジンを今年も配信すべく、予定に入れていた。ところが今秋は10月末に別のメールマガジンも予定されていて、五月雨式のお届けもいかがなものか、ということになった。そういう次第にて、上記のご案内は文章を変えて、10月28日に配信の「晩秋の日光をたのしむセットのお知らせ」に納められた。

このメールマガジンを購読されていない方へも、カレンダーのお届けは可能である。表題を「来年のカレンダー同梱希望のお客様へ」としているのは、商品を注文されないまま「カレンダー希望」などとメールを送ってくる方がいらっしゃるからだ。ご注文は以下より、重ねてお願い申し上げます。
https://www.tamarizuke.co.jp/c/item


朝飯 舞茸の天ぷら、納豆、茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、炒り豆腐、柴漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬
晩飯 「和光」のお通しの菠薐草の胡麻和え、つぶ貝の刺身、イカ納豆、鳥皮焼き、牛筋煮、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)

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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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