2025年12月の日記31本
2025.12.31(水) おおつごもり
起きて食堂に来ると、食器棚の電波時計はみずから時刻合わせをしているのか、3本の針はグルグルと回り続けて、今が何時なのか分からない。よってテーブルに置いたiPhoneに触れると”4:00″の数字が太く白く現れた。上々の起床時間である。
毎日の例に従ってきのうの日記を書いたり、あるいはあれこれと空想をめぐらせたりするうち、南東の空には今日の好天を約束するような、紅い色が見えはじめる。ことし最後のあけぼのを画像に残そうかどうしようかと考えて、しかし屋上へは上がらない。
ことし最後の営業日に、社員はむかしから伝えられてきた仕事を、あるいはみずから身につけた仕事をこなしてくれている。僕は自分の領分を粛々と進めていく。上澤梅太郎商店の年末年始の休みは1月1日のみ。出勤する社員は皆無のため、その日に僕がすべき仕事については、製造係のイトーカズナリ君が教えてくれる。
社員がいて、家内がいて、長男がいて、嫁のモモ君もいるから、とにかく僕はとても楽だ。各々の時間に従って退社をするパートタイマーとは、それぞれの時間に、終業時まで仕事をしてくれる正社員とは、18時を過ぎたところで年末の挨拶を交わす。
日本に於ける聖夜は大晦日のそれ、という気がする。ことし最後の酒は、冷えた日本酒だった。「日本人ですもの」である。
朝飯 梅干、糸切昆布の佃煮、鮭の焼きほぐし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、なめこのたまり炊のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 鴨鍋、盛り蕎麦、「本田商店」の「龍力米のささやき奥谷純米大吟醸」(冷や)、洋梨といちご
2025.12.30(火) こつごもり
樋口一葉の小説は読んだことがないものの「おおつごもり」という言葉は知っていた。しかしその前日を意味する「こつごもり」は、浅学にして今日が初耳だった。
今朝の日本経済新聞の第一面「春秋」では、漢字で書けば小晦日となるらしい「こつごもり」について「大みそかを前に、昔も今も、しばし人の気持ちがゆっくりするいっときだ」とある。僕としては「ホントですかぁ」である。
12月28日は、神様関係の掃除の日と決めている。事務室の神棚の掃除は、僕もすこしばかり長男を手伝った。坪庭の稲荷社については、外と中のものをステンレス製のお盆に載せて事務室へ戻し、狐の置物は、お湯で洗って真新しい布巾に並べた。
稲荷社の掃除は、僕の長年の経験により、濡れ布巾で拭くよりは水で丸洗いをした方がよほど綺麗になり、長年の風雪に耐えた木部を傷めることもない。その稲荷社がすっかり乾くには二日間を要する。僕がおととい取り出したあれこれを元に戻すことは、長男に任せた。
昼がちかくなるころ先週末から休みに入っている「汁飯香の店 隠居うわさわ」へ行き、柏木弘の”UNTITLED 08-III”を降ろす。そして河合寛次郎の「喜者開扉」を、正月のものとして掛ける。その床の間には家内の手によるものと思われる鏡餅が、既にして飾られてあった。
隠居の柴折り戸から出ると、28日のうちに飾られたのだろう、製造現場の大木戸の外には一双の三階松があった。店にはカワムラコーセン先生が来て、新年のための花の下ごしらえをしてくれた。この活花は、1月2日の初売りの直前に仕上げられることになっている。
そういう次第にて、品物を作り、売る会社の「こつごもり」は「しばし人の気持ちがゆっくりするいっとき」には、ほど遠い。今日の売上金額は、今月の最高を記録した。
閉店後、事務室の大テーブルに赤い幣束が残されていることに気づく。「これはいけない」と即、外へ出て、それを稲荷社の中に収める。明日はいよいよ「おおつごもり」である。
朝飯 小松菜のおひたし、二種の蒲鉾、目玉焼き、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、ザーサイ、らっきょうのたまり漬、中華風焼きそば、「松瀬酒造」の「松の司小仕込みの会限定純米酒」(燗)
2025.12.29(月) 阪納誠一メモリアル走行会(第38回)
「阪納誠一メモリアル走行会」の案内が届けば、自分はまるで機械になったように、自動的ともいえる手の動きを以て申し込みをする。今年の11月はじめにも、例年の通り、そうした。その案内書を一週間ほども前にいまいちど読み返したところ、今回はモビリティリゾートもてぎのレーシングコースがアスファルトの敷き直しにより使えず、会場は南コースになるとあった。
「人は文字が読めない」とか「人は文字を読まない」ということが、よく言われている。僕もその例に漏れなかった、というわけである。
取り急ぎモビリティリゾートもてぎのウェブページを開き、当該のコースを調べたことは言うまでもない。するとそこは、アスファルトに白線を引いたのみの、全長1,102メートルの短いサーキットということが分かった。
「しっかり読んでいれば、今回の走行会には参加しなかったかも知れない」という思いと「しかし古いクルマを二年も置いたままにするのは、やはり問題だろう」という考えが交差し、結局は後者に傾いた、この一週間だった。
8時30分からのドライバーズミーティングで主催者側から伝えられたところによれば、この南コースは、鈴木亜久里の要請により、ヨーロッパの荒れたサーキットを再現したものだという。参加車両は予想を超えて、60台に達していた。
僕の”BUGATTI 35T”は、Vintageクラスに分類をされている。20分から30分の走行を繰り返す持ち時間の合計は2時間。そしていざこの南コースへ出てみれば、ふたつのS字カーブの半径は短く、もっとも長い直線も、4速で3,000回転まで速度を上げると第一コーナーが迫る狭さだった。その第一コーナーの手前で4速から3速に落とし、連続するS字カーブの入口では、発進のときにしか使わない2速へ更に変速機を落とすことが必要ということも分かった。
この時代のブガッティの変速機は、前進が4速ある。3速と4速のあいだの上げ下げは楽。2速から3速へ上げることも割合に楽。しかし3速から2速に落とすことは少しく難物である。そして今日は、その3速から2速に、できるだけ滑らかに落とすことを練習をしようと決めた。
高橋義孝の「能のすがた」に、だっただろうか、謡のある一ヶ所のみを、繰り返しさらうことに意味を見いだした記述のあった気がする。顔はガソリンの匂いに包まれ、耳には様々な轟音、左手でハンドルを、右手で車体の外に突き出たギヤレバーを握り、冬の風を切って疾走しつつ「能のすがた」はいかにも不似合いではあるものの、とにかく練習、である。
結論としては、今日はひとつのことに集中をすることができて良かった。そして来年は、ぜひまたレーシングコースに戻ってきたい。そのとき1926年製の”BUGATTI 35T”は100年目、僕は70歳になっている。スポーツは、真剣にしないことには、面白くない。限界を試さないことには、満足を得られない。それができなくなる前に、この走行会からは引退をする予定である。
朝飯 「ホテルルートイン宇都宮ゆいの杜」の朝のブッフェ
昼飯 「グランツーリズモカフェ」のオリジナルカレーライス
晩飯 二種のキノコとパンチェッタのスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018
2025.12.28(日) 年の瀬の空気
店の犬走りのつくばいには、一年中、井戸の水が竹の筒から細く落ちている。ここに数日前より、いただいた南天を飾っている。その南天の茎に、きのうの朝から水のしぶきが凍りつくようになった。暖冬とはいえ、いよいよそこまで気温が下がってきたことを、その氷が否応なく教えてくれる。
店には、きのうから年の瀬の空気が濃くなってきた。具体的にいえば、お客様の数がいきなり増え、そのお客様にはご家族連れが目立つ。帰省客というよりも、年末年始を温泉やスキー場で過ごそうとされている方々なのだろう。
販売主任のサイトーミホコさんや嫁のモモ君の調整により、これから新年最初の週末までのあいだに出勤をする販売係の数は多い。人員の薄くなる昼の時間帯には店に立つこともある僕ではあるけれど、この年末年始においては、どうやらすこしは楽ができそうな雰囲気である。それでも店にはたびたび顔を出して、お客様には感謝をお伝えしようと思う。
閉店と同時に三台のキャッシュレジスターを締める。月曜日は売上金の銀行への入金日だから、閉店後はこの一週間の売上金をまとめておく。また明日のための釣銭も、準備をしておく。
18時45分に店の前にクルマを付けておくよう頼んだEBエンジニアリングのタシロジュンイチさんは、それよりも早く来ていたらしい。そしてその、トレーラーを曳いたホンダ車に乗って、18時38分に駐車場を出る。
朝飯 豆腐の玉子とじ、菠薐草のソテー、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、蕪と蕪の葉と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 “THE FLYING-GARDEN”のマッシュルームサラダ(小)、「洋食屋のデミグラスハンバーグ」、デカンタの赤ワイン
2025.12.27(土) 何もしなくてもよい時間
起きて食堂に来たときの時刻は4時10分。「めでたさも、中くらいなり…」の気分である。それでも今朝は「何もしなくてもよい時間」が1時間10分ほどは確保できた。そういう時間が、僕には必要なのだ。あるいは誰にも必要かも知れない。
今月13日の日記に書いた町内公民館の修理費、および今週に三日間を要した松の伐採の費用は、各々の社長にきのう現金で支払った。いまどき現金は時代遅れという気もするけれど、しかしてまた「気持ちの問題」という気もする。
むかしフランスに「現金には手を出すな」という映画があった。「現金」は「げんなま」と読む。原題は”Touchez pas au Grisbi”で、この”Grisb”をグーグル翻訳に頼れば「戦利品」と出る。映画に於ける戦利品は金塊ではあるものの、その「戦利品」を「げんなま」と訳した惹句師がいたのだろう。
映画の題名といえば「唇からナイフ」が思い出深い。こちらは1966年の英国の映画で、日本でも同年に公開をされた。その立て看板を、当時10歳か11歳だった僕は、今は道の駅「日光街道ニコニコ本陣」ができている場所の、日光街道を隔てた向かい側の歩道で目にした。当時は「唇」とを「尻」と読み違え「尻からナイフを出したら尻の穴が切れるな」と、不思議に感じていた。
と、まぁ、「何もしなくてもよい時間」には、こういうことを頭に巡らせていることが多い。そして6時30分が近づいたら味噌汁の準備に取りかかるのだ。
朝飯 目玉焼き、菠薐草ともやしのソテー、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとベビーリーフとキャベツのサラダ、フライドポテトとフライドチキン、Chablis Billaud Simon 2018、いちごのショートケーキ、Old Parr(生)
2025.12.26(金) 日本の役所は優秀だから
今月20日の日記に書いた早起きが、いまだ続いている。しかしまぁ、寝に就く時間が早いのだから、2時台に目を覚まして3時台に起きられるのも、道理かも知れない。
冬至の22日こそ晴れたものの、以降は雨がちの日が続いている。それでも予報によれば、これから大晦日までは、まぁまぁの天気が復活するという。この年末年始の休日の並びは悪くなく、お勤めの人の休みは長くなるらしい。「良いこと」とは思うものの、店が賑わうのはせいぜい4日の日曜日までではないか、という気もしている。
ところで「日本の役所は優秀だから、過ぎた分は戻ってくるに違いない」と考えて、そうと知りつつ過分な都税を納めた、ということがこの秋にあった。
それについては綺麗さっぱり忘れていたものの、今日になって、東京都主税局からは「都税還付金等還付(充当等)通知書」が、またゆうちょ銀行からは「払出通知票」が届いた。両者に記載された数字は都税の四半期分と思われるもので、一致をしていた。そういう次第にて即、いそいそと郵便局へ出かけ、当該の金額を受け取って戻る。
夕刻、大晦日の終業時に準備されているべき、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ納める品の数を、包装主任のヤマダカオリさんに手渡す。1月1日に売り切れが発生した場合、追加の品を作ってくれる社員はいない。そのための措置である。
朝飯 カマボコ、目玉焼き、納豆、春菊のおひたし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、蕪と蕪の葉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 三種のカマボコ、松前漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、肉団子と白菜と椎茸の鍋、「松瀬酒造」の「松の司小仕込みの会限定純米酒」(燗)、「松之助」のハミングバードケーキ、Old Parr(生)
2025.12.25(木) 灰がちになりて
クリスマスは12月25日。それは分かっているものの、12月24日の夜が過ぎてしまえば「灰がちになりてわろし」という気持ちになる。タイ語にすれば「セッ(t)レーオ」だろうか。2026年も残すところ6日。とはいえその実感は湧かない。
「9時」と来社の時間を伝えてられていたEBエンジニアリングのタシロジュンイチさんは、何の用事があったか30分ほど遅れて来た。整備の必要のあるクルマの収められている車庫の鍵を作業着姿の彼に手渡してから銀行へ向かう。そして町内公民館の屋根の修理費のうち前金を除いた金額を引き落とし、更には年末年始に必要になるだろう個人のお金も引き落とす。
隠居には三日続けて植木のヤマカ園が入り、そのあいだに伐られた二本の松は裁断をされて、二台のトラックに載せられた。屋根と雨樋と冷蔵庫の室外機に枯れ葉を落とすばかりだった松は、ヤマカ園の社長によれば、樹齢は六十年ほどではないか、とのことだった。
冬の庭は寂しい。椿の紅い色が見られるまでには、いまだしばらくはかかりそうだ。隠居の梅と桜は、東京のそれよりひと月ほど遅れて咲く。「まだ、ちょっと、かかるなぁ」と、一日千秋の思いでいる。
朝飯 ブロッコリーのソテーを添えたトマトのスクランブルドエッグ、豚挽き肉と春雨の中華風炒め、切り昆布の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ベビーリーフのサラダ、マッシュドポテト、ブロッコリーとニンジンのバターソテー、ミートボールのケチャップ煮、飲みさしの赤ワインと白ワイン、ブドウとイチゴ、「松之助」のハミングバードケーキ
2025.12.24(水) ショヴォ
三杯目のお茶がぬるくなったため、食堂のテーブルに開いたコンピュータを離れ、席を立って湯飲みを電子レンジに入れる。そこから席へ戻りつつ時計に目を遣ると、時刻は既にして6時22分。そろそろ朝食の準備を始めるころだ。しかし驚いたことに、窓の外はいまだ夜を脱していない。冬至の翌日とはいえ、これほど暗い6時22分があるだろうか。
ところで月に一度の店休日の、12月のそれは半年前に本日と決められた。店休日とはいえ、上澤梅太郎商店のそれは社内のメンテナンスや会議に充てられて、社員は出勤をする。
今日のメンテナンスは、ビジネスフォンの主装置の修理、店舗バックヤードへの大きなホワイトボードの設置、および床の補修、お客様用トイレの電線の引き直し、製造現場の雨漏りの原因の特定と、盛りだくさんだ。それでも店の床の補修を除いては、昼すぎにはおおむね完了した。
会議の一部は隠居で行われる。そこから社屋へ戻る前に、庭にまわる。きのう伐られた松が、雨の中に横たわっている。その様子はまるで、斃れた鰐のようだった。鰐から連想するのはレオポール・ショヴォ。今は長男の本棚にあるかも知れない。
朝飯 山芋のすりおろし、納豆、切り昆布の炒り煮、白菜漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ベーコンと根菜類のスープ、「進々堂」のブドウとクルミのパン、三種のムース、生のトマトとブロッコリーのソテーを添えた鶏のスパイス焼き、「進々堂」のシュトーレン、Chablis Billaud Simon 2018
2025.12.23(火) 下弦の繊月凄然として
朝、店の前から隠居の方に目を遣ると、植木の「ヤマカ園」のトラック2台が門の前に横付けされていた。それを見て「遅れてはいけない」と、そちらへ向けて走る。アルミニウム製の裏門は、既にして開かれている。「なせだろう」と、踏み石を辿る。すると表門も開いていて、何人もの本職が出入りをはじめていた。社長のカシワギさんの姿も見えたため問えば、事務室にいた社員から鍵を預かったとのことだった。
今日はちょうど一週間前の日記に書いた、実生から育ち、今や屋根と雨樋、そして冷蔵庫の室外機に枯れ葉を落とすばかりになっている、本職によれば「お金をかけるのは勿体ない」という松が伐られるのだ。
その、いささか太い幹を目にしてきびすを返し、事務室の神棚から御神酒を降ろす。そしてそれを手に隠居へ戻り、まぁ、ただの縁起かつぎ、あるいは厄除けのつもり、あるいは気休めに過ぎないものの、当該の松に御神酒を注ぐ。つまり僕も、アミニズムの信奉者、というわけである。
パートタイマーの販売係が次々と退社をし、残るはササキセーラさんのみ、となった17時すぎに、三たび隠居へ行く。冬至を過ぎたばかりの庭は既にして暗く、地面に横たえられた松は、いくつにも分けられていた。
昭和20年3月9日の夜、米軍の空襲により偏奇館を焼け出された断腸亭は、スペイン公使館ちかくの空き地まで逃げたところで空を見上げ「下弦の繊月凄然として愛宕山の方に昇るを見る」と記している。僕は和漢洋に通じた文豪ではないから「下弦の繊月凄然として」などは、とても書けない。しかし桜の梢を透かして見る旧暦11月4日の月はいかにも美しく、店の棚にiPhoneを置いてきたことを、いささか悔いた。
朝飯 菠薐草のソテーを添えた目玉焼き、蓮根のきんぴら、納豆、切り昆布の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 南瓜のすり流し、菠薐草の胡麻和え、蓮根のきんぴら、ザーサイ、豚挽き肉と春雨の中華風炒め、豚肉とニラともやしの「コモトリケー君行きつけの総菜屋のソース」炒め、炒飯、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)
2025.12.22(月) 冬至
きのうまで七日のあいだ着続けたパタゴニアのフリースのセーターは、きのう洗濯袋に包んだ上で、カゴに入れた。これを数十年前に手に入れたときには「この一年でもっとも優れた買い物だった」と感じ入ったものだ。そして今日からは、おなじパタゴニアの「R1エア・クルー」に袖を通す。
小遣い帳に検索をかけてみれば、僕はこのセーター二着を昨年の2月9日に買っている。フリースのセーターと同じく、僕はこれにも大いに感心をしている。二着を交互に着まわせば、いまだ数年は保つだろう。
それはさておき、きのう今日と「今の季節にしては」という前置きは必要ながら、暖かい日が続いている。それを受けて隠居の不凍栓は閉めていない。よってこれを早朝に開く必要はないものの、今朝も隠居へ家内を送る。上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、今日が仕事納めである。
午前の中ごろに、銀行から司法書士事務所を回って会社に戻る。午後は別の銀行へ赴いて、奥の部屋で数名と歓談をする。
今日が冬至ということは、朝、家内が食堂に来て、テレビの電源を入れ、ニュースのアナウンサーがそれを口にして初めて気づいた。「これからは昼が短くなるばかり」と、夏至をひどく嫌う後輩がいる。彼などは、今朝は快哉を叫んだのではなかったか。
そういう次第により、夜は柚風呂に浸かる。
朝飯 納豆、梅干、糸切昆布の佃煮、鮭の焼きほぐし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 「ガスト」の「大人のお子様ランチプレート」、SANTA CAMPANILLA LIMITED EDITION ROSSO
2025.12.21(日) 4本とはいえ2本のみ
バスで旅行をされている66名様のご予約を、9時30分にいただいている。旅行社の方からご連絡をいただいたのは、きのうのことだ。それを受けて包装主任のヤマダカオリさんは、いつもより20分はやく出社したい旨をきのう僕に言い残した。僕はその場で7時15分のアラームをiPhoneに設定した。
今朝は食堂にいて、iPhoneが音を発する1分前に、その設定を解除した。そして一階に降りて三ヶ所の鍵を外し、約束の7時20分に事務室のシャッターを上げた。
当該のバスは、予定より25分も早く到着をした。毎年のお客様にて、当方が誘導に走らなくても、ご一行はいつの間にか店に入ってきてくださった。大いに楽で、大いに助かり、大いに有り難かった。
朝から隠居と店の補助に入った長男は、東京で仕事があると、昼で退社をした。その直後より複数の蔵見学のご希望、またご予約があり、14時30分までのあいだに11名様をご案内した。喉を使う仕事により、それを完了した直後には四階へ上がってうがいをした。時を選ばず常に、ではあるものの、今は特に、体調は崩したくない。
煙草は春夏秋冬に各1本ずつ、つまり年に4本を吸うことにしている。食堂の引き出しにはキューバ製の短い葉巻の箱がある。今年こなしたのは2本のみ。年に4本と決めているものの、年内はその2本で終わりそうな気配である。
朝飯 なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と玉葱と長葱とズッキーニとウインナーソーセージの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ウフマヨネーズ、ウインナーソーセージと根菜類のスープ、パン、リンゴの砂糖煮、Chablis Billaud Simon 2018
2025.12.20(土) すべてが穏やかに
今週の水曜日より、夜と朝のあいだに起きられる日が続いている。その理由は何だろう。
これまで服用を続けていたチョコラBBプラスの250錠入りが、ウェブ上に見あたらなくなり、購買への意欲が減退した。そんなときTikTokの「おすすめ」に流れてくる中で、ひとりのバックパッカーが旅の持ち物を披露していた。その手の動画は大好きな部類だから、スマートフォンのディスプレーを凝視した。彼のサプリメントは、キューピーコーワゴールドαプレミアムだった。
検索エンジンに当たると280錠入りが見つかった。1錠あたりの価格はチョコラBBプラスより安い。即、買い物カゴに入れたことは、言うまでもない。そのキューピーコーワゴールドαプレミアムの服用を始めたのは先週のことだ。この新しいサプリメントが、僕の早起きを助けているのだろうか。しかしまぁ、早く起きられる日がこれからも続いていくかどうかは分からない。
本日は「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日にて、分厚いダウンコート着て、夜の明ける前の道を家内と往く。床の「福神恵比寿之図」は、きのうのうちに柏木弘の”UNTITLED 08-III”に掛けかえてある。隠居は今日も明日も満席。ことし最後の営業日となる明後日には、すこしの空きがある。いずれにしても、すべてが穏やかに過ぎていってくれれば有り難い。
朝飯 納豆、揚げ玉を薬味にした煮奴、。生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 豚肉と厚揚げ豆腐とキノコと水菜の鍋、白菜漬け、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(燗)
2025.12.19(金) 【年内のお届け間に合います】
当店謹醸品をご愛用くださいまして、まことに有り難うございます。上澤梅太郎商店・上澤卓哉です。おおつごもりも間ぢかに迫りました。お得意様におかれましては、ますますご健勝のことと、お慶び申し上げます。
★年内お届けのご注文は、12月23日(火)まで承れます。
1月1日(木)、2日(金)のお届けを希望されるお客様も、12月23日(火)までにお申し込みいただき、店頭、お電話、ファクシミリでご注文の場合には口頭またはメモにて、ウェブショップをご利用のお客様は【通信欄】にて、お届け日をご指定ください。
★12月25日(木)からのご注文は、1月2日(金)より順次、出荷をさせていただきます。
お得意様のための商品一覧は、以下にございます。
http://www.tamarizuke.co.jp/fs/tamarizuke/c/item#omatome
ご贈答用の一覧は、以下にございます。
http://www.tamarizuke.co.jp/fs/tamarizuke/c/item_gift
★上澤梅太郎商店は、元日のみ、お休みをいただきます。
元日に日光方面へお出かけのお客様は、当店のちかくにございます道の駅「日光街道ニコニコ本陣」にて、一部商品ですが、お買い求めいただけます。
https://www.nikko-honjin.jp/access
以上、どうぞよろしく、お願い申し上げます。
みな様、良い年をお迎えください。
朝飯 トマトのスクランブルドエッグ、菠薐草のソテー、納豆、白菜漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ザーサイ、Old Parr(お湯割り)、レタスとベビーリーフのサラダ、二種のパン、鶏とマッシュルームのクリーム煮、Chablis Billaud Simon 2018
2025.12.18(木) あれこれと迷うのも
二日つづけて3時台の起床を果たす。とはいえ洗面を済ませて食堂に来られたのは3時53分だったから、それほど威張れたものでもない。
ひとりで気ままにしていることを好む僕が、会社を営んでいる。月に一度の店休日にも元日にも動き続けている会社の経営者であれば、ひとりでいられる時間は早朝に限られる。その時間はできるだけ長くしたい。というわけで、早起きは僕にとって必須のことである。
今日は朝飯前のよしなしごとのひとつとして、来年3月に泊まるウドンタニーの宿を予約した。タイ語で「蓮の家」を名乗るそのホテルの部屋は、もっとも安いところではなく、ひとつ上の、ベランダ付きのところにした。当該の旅の後半はチェンライに移動し、最後はバンコクに一泊をする。しかしそちらの宿は、いまだ決めていない。あれこれと迷うのも、また楽しいのだ。
それはさておき海外のホテルを選ぶ予約サイトには、普段は使わないgmailのアドレスを登録している。そのgmailで今しがたの予約が通っているかどうかを確かめながら、キャッシュバックの知らせの届いていたことを知る。今回の21.91米ドルは、期限の切れる前に、かならず受け取ることにしよう。
さて隠居については、きのう事務机に置いた覚え書きの8時より早く、先ずは裏門、次に表門を開ける。8時からの朝礼が終わりしだい商品を積んでいく道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へは、今朝に限っては8時50分に出かける。その足で銀行へまわり、小口現金をATMで払い戻す。以降は金融機関の人の訪問を受けたり、あるいは司法書士事務所へ出かけたりする。
朝飯 きのうのカレー南蛮鍋の残りのぶっかけメシ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」
昼飯 にゅうめん
晩飯 蒲鉾、白菜漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、すき焼き(肉の部)、すきやき(豆腐と野菜の部)、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(燗)、リンゴと柚の砂糖漬け
2025.12.17(水) 早起きの条件
久しぶりに3時台の起床を果たす。深夜と早朝のあいだに起きたければ、前夜の寝入りを成功させることだ。酒が過ぎれば食卓でうたた寝をしたり、寝室の灯りを点けっぱなしで寝たりして、その後の安眠は約束されない。酒を適量に保つ秘訣は何だろう。
僕には、甘いものに強い酒を合わせる癖がある。食後に甘いものを摂らなければ、食後酒も遠ざけることができる。きのうはその定石通りに事が運んだ。甘いものは、昼日中の腹の空いたときに食べることにしよう。しかし、そのとおりにできるかどうかは分からない。
天気はきのうに引き続いて晴れ。向かい側の駐車場の松の剪定は、まるでストップウォッチで時間を管理していたかのように、夕刻を以て完璧に終わった。重そうに繁り、台風のときなどは強い風を受けて心配された枝葉も、すっかり涼しげになった。これで二年ほどは保つのだろうか。
植木の本職の集団は、明日からは隠居に入る。よって終業後に以下の覚え書きを記して、事務机の目立つところに置く。
8:00 いんきょ開
8:50 ニコニコ様
9:00 小口現金
朝飯 菠薐草のソテーを添えた目玉焼き、納豆、切り昆布の炒り煮、鮭の日光味噌漬け焼きほぐし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 カレー南蛮鍋、ザーサイの浅漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)
2025.12.16(火) 松といえば
上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、推定築150年の伝統家屋にあり、席数が限られるところから、満席をいただくことが多い。ところが次の営業日である今週末から来週の月曜日にかけては、珍しく空席が目立っていた。
ここでふたたび「ところが」ではあるけれど、きのうの夕刻にいただいたお電話により、その三日のあいだの23席が一気に埋まった。
恵比寿講は今月の9日に催した。床に掛けた恵比寿と大黒の軸は翌朝に降ろし、谷文晁による「福神恵比寿之圖」は隠居の床に移した。年の最後はめでたい室礼で締めようと考えたからだ。しかし床脇にはここしばらく乾漆の文殊菩薩を置いている。神や菩薩とはいえ双方とも人の姿をしている。床も床脇も人、というのは少々うるさい。よって恵比須の軸は、他の何かに替えようかどうしようか、迷っていたところだった。
きのうのご予約により、気持ちが動いた。今年さいごの三日間は、別の軸で行こうではないか。だったら何を選ぶべきか。
こういうときにはすぐに、家にある軸から幾分かマシなものを選んでまとめだデータベースを見に行く。冬、且つめでたいものとしては諸星成章の「松上鶴圖」がある。しかしこれは新年のところに分類をされている。そしていま飾るべきは、軸ではなく柏木弘の”UNTITLED 08-III”と、その資料は示している。「だったら掉尾の一振はそれでいこうか」と、決める。
松といえば、今日から道向こうの駐車場の松が剪定をされはじめた。木の大きさからして、作業は一日では終わらないという。この松の次は、隠居の庭に実生から育った、本職の意見によれば「お金をかけるのは勿体ない」という松が伐られる。今年のうちに清々すれば、有り難いことだ。
朝飯 切り昆布の炒り煮、菠薐草のソテーを添えた目玉焼き、納豆、白菜漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と玉葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、揚げ湯波の甘辛煮、菠薐草の胡麻和え、白菜漬け、玉子焼き、椎茸と甘唐辛子のソテーを添えた鶏の照り焼き、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(燗)
2025.12.15(月) 二階級特進
チェンライの空港ビルから沖に駐められた飛行機までは、浮き輪に脇を支えられ、胸から下は海の中に沈めたまま、足で水をかいて移動をする。その超現実的な光景は是非にも画像に残したい。僕のカメラは、コンピュータのディスプレーの上部にレンズのあるそれのみだ。よってディスプレーを開いたコンピュータを両手に捧げ持って、沖の飛行機を目指す。
その最中にうっかりして、コンピュータの過半を海面下に沈めてしまう。慌てて持ち上げると、一瞬の間にも内部に侵入した海水が、キーボードから流れ落ちる。旅は続いていく。よってウェブログも書き続ける必要がある。しかしこのコンピュータで、果たしてそれをすることができるだろうかと、焦燥しながら目を覚ます。
きのうまでは、一度に同じ店で、ではなく、様々な機会にあちらちらで買った、統一されていないシャツをその日ごとに素肌に着て、それに木綿の長袖Tシャツを重ね、更に撥水性のあるスモックを着ていた。この格好だと、ほとんど社内のどこにいても寒い。よって今朝からは、ユニクロの超極暖タートルネックTに、パタゴニアが何十年も前に世に先がけて出したフリースのセーターを重ねた。二階級特進のような衣替え、である。
ここに、ナイロン製のスモックだけはきのうまでと変わらず羽織って仕事場へ降りる。するといかにも暖かく、いかにも快適である。よって、既にしてあれこれと書き込みをしている来年のカレンダーの、12月1日の空欄には「超極暖+フリースセーター+スモック」と、書き足そうと思う。
朝飯 白菜漬け、納豆、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、マカロニグラタン、カラフの白ワイン
2025.12.14(日) すこしはある。
ミズノの赤いネックウォーマーを嵌め、マムートの黒いビーニーをかぶり、黒いダウンコートを着る。このダウンコートは、暖かいことは暖かいものの、むかしの仕様だからいかにも分厚く、巨大である。その格好で一階へ降り、通用口の扉を開くと雨が降っている。よってすぐちかくの傘立てから手頃なビニール傘を引き抜き、それを開く。
雨のせいか、きのうほどは寒くない。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の厨房に入る家内と共に国道121号線を南へ歩き、裏門にちかい地面の下の不凍栓を開ける。
自宅四階の食堂へ戻ってあれこれをするうち、6時40分を過ぎる。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日である土日月の朝食は、自分で整える。その準備には普段より時間がかかるから、うかうかしてはいられない。
朝食の画像はいつも自然光で撮る。しかし冬至を間近に控えた雨の朝はいかにも暗く、今朝ばかりは天井の灯りを点けたまま、お膳にiPhoneを向ける。
朝食の片づけは意外や早く、7時10分に完了した。次にすべきは、アカギレのできかけている、あるいは爪と肉の剥がれかけている三本の手指にバンドエイドを巻くことだ。この日記にはいつも書いていることながら、バンドエイドのキズパワーパッドは、容易に剥がれないよう、一本の指に三枚を巻く。今朝は計九枚のそれを巻くことに28分間を要し、最後の一枚は、エレベータで一階に降りつつ指で押さえて固定をした。
仕事は忙しく、だから日常は慌ただしく、冬でも着ぶくれはしたくないから、どこにいても薄ら寒い。しかしそれらのことを除けば、街のそこここにクリスマスソングの流れる今の季節は悪くない。空は午後から晴れ始め、日光の山々は、その蒼い肌に雪を鮮やかにした。冬にも、悪くないことは、すこしはあるのだ。
朝飯 鮭の焼きほぐし、納豆、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、「ごぼうのたまり漬」、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、鮭の焼きほぐしと明太子のまぜあわせ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、天丼、白菜漬け、「山本合名」の山廃純米「天杉」(燗)
2025.12.13(土) 正しく支払う人にこそ
門松が届いたならば、店の犬走りに夏からこのかた保ってくれたカランコエも、萬両に変えるべきだ。そう考えてハナイチのヤマサキジュンイチさんに督促めいたメールを送ったのは、今月9日のことだった。ヤマサキさんとはその後、メールのやり取りを続けて、納品は明日の朝に決まった。こうして来るべき年の準備が粛々と進んでいくのだ。
10時に、原材料の供給をしてくれている会社の社長の来訪を受ける。値上げの話も出るかとすこし身構えていたものの、それはなかった。ただし他の原材料については、これまでの倍ちかくに急騰しているものもあるため、一部の商品には、春ごろより売価の変更が必要になるだろう。
午後も遅いころ、町内公民館の、秋口から始められていた屋根の修理が完了した報告書と請求書を、イナバ塗装の社長が持って来てくれる。支払いは、年内には綺麗にしたい。
それはさておき「お金は、正しく支払う人にこそ入ってくる」という意味の、いにしえよりパナソニックに伝わる格言とは、正しくはどのような文言だっただろう。年が明けて機会が得られれば、常々それを発している先輩に、改めて確かめてみたい。
朝飯 糸切昆布の佃煮、揚げ玉、梅干、鮭の焼きほぐしと明太子のまぜあわせ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、Old Parr(お湯割り)、ベビーリーフを添えた三種の茸とパンチェッタのスパゲティ、飲みさしの白ワイン、飲みさしの赤ワイン
2025.12.12(金) カドマツ
門松についての手紙が宇都宮のイケダ竹店から届いたのは、先月も早いころのことだったと思う。僕は昨年とおなじ大きさのものを電話で注文し、更に、もっとも早い納品としては、いつごろが適当かを訊ねた。先方は、カレンダーを確かめているような間を置いて、今日の日付を答えた。よほどのことがないかぎり本職の意見に従うたちの僕は「それでお願いします」と、諒承した。
その日は本日12月12日にて、六曜は友引。イケダ竹店のトラックは、10時すぎに事務室の前に着けられた。そして今年の、というか来春ための、というか、とにかく門松は30分ほどのあいだに整えられた。できるだけ早い納品を頼んだのは僕ではあるものの、いやはや今年ももう、そのような時期になったのだ。
「少年老い易く学成り難し」の齢から既にして半世紀。ほとんどのことは若い人に任せ、ほとんどのことは若い人の意見に従う今となれば、真新しい門松を見ても来年の抱負などは湧いてこない。ただ世の平安を、願うのみである。
朝飯 豚肉のそぼろ、ブロッコリーのソテーを添えた目玉焼き、納豆、鮭の焼きほぐしと明太子の混ぜ合わせ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「石和」のあれや、これや、それや、他あれや、これや、それや、麦焼酎「いいちこ」(お湯割り)
2025.12.11(木) より良い仕組み
たまり漬の人気の6種を詰め合わせた商品「おうちたまてばこ」がテレビに紹介されて注文が殺到し、更にはその番組の年末の総集編でも採り上げられて、再び需要の山が来た、ということがあった。ところが僕は、そのひと月ほど前に包装主任のヤマダカオリさんに頼まれていた包材の注文をし忘れ、在庫は年内にも尽きる、という危機に見舞われたことがある。
この日記を遡ると、それは7年前の12月28日のことだった。しかも当日は土曜日。「万事休す」と半ば諦めつつ問屋の社長に電話を入れたところ、会社は既にして年末の休みに入っていて、社長は病院で健康診断の最中だった。
それでも社長は動いてくれて、船橋の倉庫から日本橋の会社まで、その包材を持ち来てくれるという。僕は即、ホンダフィットの運転席に着き、日光宇都宮道路から東北自動車道を南下した。
この社長には感謝の印として銀座に一席を設けようと考えたものの、以降7年のあいだ、何もしていない。いけないことである。
それはさておき数日前に、またまた同じような問題が発生した。今回の包材は7年前の既製品とは異なり、いわゆるオリジナルのため、問屋から取り寄せる、というわけにはいかない。製造元によれば、どう急いでも完成は来年の1月9日になるという。
そういう次第にて、長男と嫁のモモ君は、当該の商品の昨年末から今年1月までの売れ数量を首っ引きで調べた。その結果、少々の組み替えにより品切れは避けられることが分かった。「やれやれ」ではあるものの「これからは気をつけましょうね」では、再発は免れない。より良い仕組みは、若い人たちが考えてくれるだろう。
朝飯 菠薐草のソテー、オムレツ、焼き鮭と明太子の混ぜ合わせ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と白菜と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 人参とベビーリーフのサラダ、マッシュドポテト、ブロッコリーのバターソテー、二種のパン、生ハムのムースとリンゴのジャム、チーズ、鶏のチーズ焼き、Chablis Billaud Simon 2018、ショソンオーポム、Old Parr(生)
2025.12.10(水) 所用にて
下今市10:34発の、上り特急スペーシアXに乗る。先般の東京行きでは携帯電話を携帯し忘れた。よって今日は、念には念を入れてポーチに収めた。更にはその後も何度も、それのあることを目や手で確かめる。
日光市今市地区の上澤梅太郎商店は、標高400メートルのところにある。東京へ行くときには、真夏を除いては、いつも着るものに悩む。気温の差を考えれば、スティーブ・ジョブズのように年柄年中おなじ服、というわけにはいかない。ここしばらくは、襟の高いシャツにダウンベスト、その上に薄いダウンパーカを重ねている。東京では、ベストとパーカのいずれかを脱ぐのだ。
夕刻に至って新橋の大衆床屋を訪ねる。「平日の午後は空いているから予約は不要」と言われていたものの、今日に限っては複数の待ち客がいる。「流石に今月は…」と、受付のオネーサンは申し訳なさそうな顔をした。来週からは、更に混み合うらしい。
散髪を済ませ、銀座の8丁目で少々の調べごとをしてから新橋へ戻るべく土橋に至る。すると角にあったリクルートのビルが消えていたから一驚を喫した。スマートフォンで調べたところ、解体は昨年の2月より始まったという。それから1年と10ヶ月ものあいだ気づかなかったとは、意外なことだ。
入谷の皮膚科では、ことし6月に処方された薬をいまだ使い切っていないところから「もっとたっぷり使ってください」と、若い女の先生に注意を受ける。とはいえ僕は、ベタベタを嫌う。だから足や手指のアカギレも、いつまでもでき続けてしまうのだろう。
入谷から北千住へは交通の便が良い。小一時間ほどのカウンター活動を経て19:33発の下り特急リバティに乗り、21時すこし過ぎに帰宅を果たす。
朝飯 黒ムツの煮つけ、菠薐草のおひたし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 「ドトール」のフォカッチャボロネーゼ、コーヒー
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれや、これや、それや、他あれこれ、チューハイ
2025.12.9(火) 恵比寿講
朝のうちに銀行、法務局、市役所、司法書士事務所、会計事務所と、あわただしく回る。印紙は郵便局へ行かなくても、市役所の売店で買えて助かった。今日のこの仕事は年が明けてからのことと、おっとり構えていた。しかしその進捗は意外や早かった。何もかもがこのように遅滞なく運んでくれれば楽だ。しかしまぁ、そんなこともないだろう。
ところで今日は、五穀豊穣と商売繁盛を祈念する恵比寿講の日である。よって昼のうちに、四階の和室に恵比寿と大黒の軸を掛ける。恵比寿講のための御札や幣束は、数日ほども前に瀧尾神社からいただいてきた。それらを紙の袋から出して、床の間の、軸の下に並べる。恵比寿と大黒の像を納めた厨子の扉も開ける。蝋燭立て一対は、事務室の神棚から持ち来る。蝋燭一対は仏壇のちかくの専用の引き出しから和室へ運ぶ。夕刻は諸々のことで忙しくなる。だから準備はできるだけ、明るいうちに進めておくのだ。
初更、家内による料理が整うころ、長男がふたりの子を連れて四階へ来る。そしてにわかの祭壇となった床の間に灯明を点し、幼い子どもたちも含めて、家の中の小さなお祭を催行する。
朝飯 菠薐草のソテーを添えたベーコンエッグ、切り昆布の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 紅白なます、黒ムツの煮つけ、菠薐草のおひたし、けんちん汁、「山本合名」の山廃純米「天杉」(燗)
2025.12.8(月) 目指せフォロワー5万人
「ウワサワさんのTikTokは、どうしてあんなにフォロワーが多いんですか」と訊かれたことがある。「始めたのが早かったからではないですか」と答えると「ウチも早かったですよ」と、その人は疑問のいまだ解けない顔をした。
和食による朝食の動画を上げているTikTokのアカウントは「梅太郎」で、現在のフォロワーは48,800人。どうということもない朝食の動画が多くの方にフォローしていただけている理由のひとつは、その動画のほとんどが無言、というところにあると思う。言葉による説明が無ければ、世界中どの国の人が見ても、少なくとも言葉による障壁は無い。よって「梅太郎」のフォロワーには海外の方が少なくない。
それはさておき「梅太郎」の動画としては珍しく日本語の説明を加えている、2022年8月29日の動画が先般、100万ビューを超えた。これは、TikTokに上げた途端に80万ビューほどまで視聴数が伸びたものの、その後は2年と3ヶ月をかけて、ようやく100万ビューに達したものだ。
このところのTikTokは、視聴はされてもフォローはされない傾向が強い。そして「梅太郎」も、フォロワー5万人を目の前にして足踏みをしている。複雑さを増すアルゴリズムに僕がついて行けていない、ということなのだろう、多分。
朝飯 スクランブルドエッグ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、豆腐とトマトとピーマンと玉葱とウインナーソーセージの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「食堂ニジコ」のピータン、キュウリのからしあえ、エビマヨ、鶏の唐揚げ、あんかけチャーハン、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)
2025.12.7(日) 落ち着き具合
「汁飯香の店 隠居うわさわ」の不凍栓をこの冬はじめて閉めたことを、きのうの夕刻に係のタカハシリツコさんから聞いた。既にして初雪の降ったことからすれば、当然のことだ。
地面から数十センチメートルほど下にある不凍栓には、地面に膝を着かなければ手が届かない。それを、予約のノートや食材を両手に提げて払暁の道を往く家内にさせるのは気の毒だ。よってこれから来春2月の末くらいまでは、僕も毎朝、隠居への100メートルほどを往復することになる。
いまだ「寒気凜冽」というほどでもない気温であれば、オフクロが「安いんだから買わなきゃ損だよ」という得意の台詞と共に二着も手に入れた、巨大なダウンコートは必要ない。モンベルのU.L.サーマラップジャケットを普段着に重ね、マムートのビーニーをかぶる。
今朝は、隠居で収穫された梅を砂糖に漬けた8リットルのガラス瓶を提げているため、不凍栓を開けてもそのままきびすは返さず、柴折り戸から庭に入って勝手口への飛び石を伝う。木々の梢はいまだ明けない空を背にして、おしなべて墨一色に見える。ちなみに今日の「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、午前に10名様、午後も10名様の満席をいただいている。
隠居にはその後、朝礼を終えた8時すぎにも行き、座敷の落ち着き具合を確かめる。三台ある石油ストーブには、既にして火が入っていた。今年の恵比須講は、明後日の火曜日。それが済んだら恵比寿大黒の軸のうち恵比寿の方を母屋から隠居へ運び、年末までは、それを掛けておこうと思う。
朝飯 納豆、しその葉の梅酢漬け、昆布の佃煮、揚げ湯波の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、TIO PEPE、三種の茸とコンビーフのスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018
2025.12.6(土) 溜める、溜めない
気になった本、気になった新聞の記事、便利そうな道具、興味を惹かれた衣類、美味そうな店、そういうものがスマートフォンのSNSに現れたり、あるいは検索エンジンによって見つかったりすると、それをスクリーンショットしてコンピュータに移し、保存をする。
そのような画像がコンピュータの特定のフォルダにどんどん溜まる。しかし保存をしたということに安心をして、それらを見返すことはほとんどしない。よって、それらの品を手に入れたり、あるいはそれらの店を訪ねたりすることも、ほとんどない。
そのような、いわば死蔵された画像はどのように扱うべきか。明らかに時宜を逸したものについては惜しげなく削除ができるものの、それ以外については溜まるばかりで、どうにもならない。
一方、仕事についてのあれこれは、溜めるわけにはいかない。「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様が残してくださった感想カードの内容は、直前の週末までの分が、既にしてコンピュータに収められている。前期末から今期末までの、保険その他の書類を保管する封筒は、金庫の中に準備をした。
金融機関は、紙による報告書から離れて、ウェブを用いて顧客に報せることを進めている。複数の会社からその設定を促す手紙が届いているものの、いまだ手をつけていない。早寝早起きを心がけ、この一週間以内のどこかの早朝で、それらについては対処をしたいと考えている。
朝飯 炒り豆腐、生玉子、ゴボウと人参のきんぴら、白菜漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 朝鮮風鍋、白菜漬け、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、杏仁豆腐、Old Parr(生)
2025.12.5(金) 年末年始
釣銭に使う1,000円と5,000円の新券が手に入りづらくなっている。9時を過ぎたところで銀行へ電話をし、1,000円の新券の在庫を訊く。戻った答えに基づいて種銭からその分を取り分け、当該の銀行へ向かう。先方の都合も考えて、両替分をその場で求めることはしない。新券は、閉店の直前にふたたび訪れて、そこで受け取るのだ。
年末年始の銀行は、大晦日から1月4日までの5日間を休む。そのあいだの釣銭の確保は、早めにしておこうと思う。
師走に入って以降、店はめっきり静かになった。しかしお客様の数が少なくなっただけで、ご贈答の需要は少なくない。その納期は徐々に延びて、今日は、午前の承りは12月9日、午後の承りは12月10日の出荷となった。僕の経験に照らせば、納期はこれ以上は延びないまま出荷の高原状態が続くような気がしている。
上澤梅太郎商店の、年末年始のお休みは元日のみ。その前後の販売係の出勤は調整中で、人手の足りないところには勿論、僕や家内や長男が入る。たとえ休めなくても、年末年始の数日間には、何とはなしに、心の浮き立つものがある。風邪などひかないまま、その日が迎えられれば幸いである。
朝飯 納豆、炒り豆腐、ゴボウと人参のきんぴら、白菜漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐となめこと万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ドライ生ハム、チーズ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、TIO PEPE、トマトとレタスのサラダ、二種のパン、ポトフ、Chablis Billaud Simon 2018
2025.12.4(木) 初雪
「夜半と未明のあいだ」と書いても、一体全体、それが何時ごろをいうかは知らない。とにかく午前3時ころに起きて寝台を降り、北西に面した窓のカーテンをずらすと、外には雪が舞っていた。屋根の上は真っ白、店の駐車場も歩道も真っ白。ただし国道119号線と121号線にはクルマの通行があるせいか、その白さは屋根のそれほどは厚くない。とにかく初雪である。
その後、雪は雨がちになって、駐車場と国道に限っては、アスファルトの黒い色が見えてきた。しかしまたまた雪がぶり返し、黒くなったばかりのそれを、ふたたび白く覆い始めた。
降雪や積雪に心が躍ったのは、子どもから社会人になるまでのあいだのみで、以降の雪は迷惑なばかりだ。いま嬉しい雪といえば、北に旅したときのそれくらいだろう。
ぶり返した雪は幸い止んで、雪かきの必要は生じなかった。僕の朝の掃除は、昨夜の強風により店の前に吹き寄せられた枯れ葉の一部をちり取りに集めるくらいで済んだ。ホンダフィットの窓の雪は、大きな洗面器からの水で解かした。道の雪も、急速に晴れた空の太陽によって、間もなく消えた。
その太陽が朝のそれよりすこし高くなったところで如来寺のお墓を訪ねる。オヤジの祥月命日である先月20日に供えた花は、その後の四度の水替えでいまだ元気を保っていた。しかしその上には花より大きな雪を積もらせていたため、流石に処分をして、花立てを洗う。次にお墓に来るのは、来春の元旦になるだろう。
残業をする事務係のツブクユキさんが、ヤマトに頼んでいる荷札がいまだ届かず、明日にも在庫が尽きそうなことを教えてくれる。それを受けて「すこしだけでも確保しなければ」と、長男はヤマトの営業所まで出かけていった。いつもながらの、師走の風景である。
朝飯 菠薐草のソテーを添えた目玉焼き、納豆、炒り豆腐、白菜漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と人参と椎茸とゴボウと鶏肉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 菠薐草の胡麻和え、鮭の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け焼き、白菜漬け、ゴボウと人参のきんぴら、茹でたブロッコリーを添えた鶏の照り焼き、五目おこわ、「山本合名」の山廃純米「天杉」(燗)、パウンドケーキ、Old Parr(生)
2025.12.3(水) 雪の予報
週の半ばに雪の予報が出ていると、きのう長男に教えられた。それを受けて、頼みつけの男体自動車に、複数のクルマのノーマルタイヤからスタッドレスタイヤへの交換を頼んだ。先方にも都合があるに違いないため、交換は逐次で構わないと、ことばを添えた。
おとといの東京の最高気温は20℃に達した。それから数日後の日光には雪が降るという。意外に早い、本格的な冬の到来である。
先月の末まで着ていたユニクロのソフトタッチタートルTは、裾も袖も縮んで着心地が悪い。買い足すうち8着にもなったこれは、靴を磨くには最適の生地にて、そのすべては衣装箱ではなく下駄箱に収めた。そしてきのうからは、おなじユニクロでもヒートテック系のシャツを衣装箱から取り出して、普段使いのチェストに移した。それに重ねるのは、相も変わらず”Good On”の長袖のTシャツである。「それは夏のシャツでしょう」と家内に言われても、いまだ分厚いセーターは着たくない。
17時を過ぎるころ事務室から四階へ上がる。そして白いシャツに墨灰色のネクタイを締め、黒い礼服を着る。着ぶくれは嫌いだから、冬用の分厚いコートは持っていない。よって織りを変えて”LV”の文字を浮き上がらせた黒いスカーフを首に巻き、マムートの黒いビーニーをかぶる。そして僕より若い人のお通夜に列すべく、外へ出てホンダフィットのドアを開く。
朝飯 トマトのスクランブルドエッグ、揚げ湯波の甘辛煮、唐風呂大根の素揚げ「日光味噌ひしお」和え、炒り豆腐、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と人参と椎茸とゴボウと鶏肉と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、TIO PEPE、2種のパン、ガーリックパン、レバーペーストとシュトーレン、チキンライス、ポトフ、Chablis Billaud Simon 2018
2025.12.2(火) 五十日
きのうは「日光の美味七選」の発売があった他に、師走の初日を待っていたかのような地方発送の受注の多さで、事務係は昼食以外の休憩は取らず、ツブクユキさんは30分、カワタユキさんは120分の残業をしたという。
そのことを受けて「日光の美味七選」の発売は、来年は12月2日にした方がよろしいのではないかと、長男は言う。即、僕はその提案を、来年のカレンダーの11月の余白に書き入れる。
「五十日」という言葉がある。「ごじゅうにち」ではなく「ごとうび」と読む「五十日」である。人はなぜか、区切りの良い日や時間を何かと指定する。蕎麦屋には「12時に届けてください」などと昼の出前を頼んだりする。複数の家に12時ちょうどに蕎麦を届けるなどできるわけもない。しかしとかく人は、そのようなことを言いがちである。
地方発送においてもまた、朔日や十日や十五日や二十日に出荷せよというご希望が多い。その大きな山を小さく崩していくことが、贈答の季節の、ひとつのやり繰りになる。
道の駅「日光街道ニコニコ本陣」には、毎日15時30分に最後の納品をする。今日はそのついでにふたつの銀行を回って通帳記入をする。また如来寺のお墓に寄って、先月20日に供えた花に、四度目の水替えを施す。
朝飯 揚げ湯波の甘辛煮、菠薐草のおひたし、炒り豆腐、切り昆布の炒り煮、目玉焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と人参と椎茸とゴボウと鶏肉と水菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 キャロットラペとブロッコリーのソテーとポテトフリットとケチャップスパゲティを添えた煮込みハンバーグ、Chablis Billaud Simon 2018、いちごのショートケーキ、Old Parr(生)
2025.12.1(月) NO BAMBOO, NO LIFE!
昨夜は風呂から食堂へ寄らずに寝室に入り、すぐに寝てしまった。iPhoneは食堂に置いたままだから、現在の時刻は分からない。「ままよ」と起きて洗面を済ませ、食堂に来ると食器棚の電波時計は03:07を指していた。
今朝は、し忘れては洒落にならない仕事がある。先月27日の日記に書いた「日光の美味七選」の販売をお知らせするメールマガジンの設定である。
僕がお出しするメールマガジンは、今日のこれが302通目になる。数千のお客様へのメールマガジンをシステムに設定する行いには、いつも「弾を込める」という感覚が伴う。配信は本日の午前9時。メールマガジンの設定は、3時37分に完了した。
その「日光の美味七選」は、10時27分に限定の40セットが完売。「汁飯香の店 隠居うわさわ」でテレビの撮影に立ち会っている長男には、それをメッセンジャーで知らせる。
日の傾くころは東京にいて、きのう「サイトー君のメルセデス」のサイトーさんが手渡してくれた案内カードに従って、日本橋高島屋裏手の古美術店へ至る。展示会”NO BAMBOO, NO LIFE!”の入口に用意されたノートに自分の住所と名を書き入れ、一歩を踏み入れれば、のっけから、素晴らしい竹工芸の数々に圧倒をされた。
1980年代の前半だから、今からすれば40年ほど前のサイトーさんとは、週に一度ほど顔を合わせて、ただ話をするだけの仲だった。「徒歩で見回りながらうっかり気を抜くと、遭難してしまうほどサイトー君ちの山は広いんだ」と誰かが言っていたことは知っていたが、これほどの人とは思わなかった。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」には、数年前にサイトーさんがくれた煤竹の花籠がある、以前にも増して、大切に扱おうと思う。
朝飯 炒り豆腐、冷や奴、 生玉子、昆布の佃煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「こつぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とトマトとズッキーニの味噌汁
晩飯 「日本橋ふじ屋」のあれや、これや、それや、他あれこれ、チューハイ、それを濃くするための「ナカ」、日本酒(燗)





































































































































