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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

2017年4月の日記30本

2017.4.30(日) たまり浅漬け、はじまる。

夜は21時台に就寝し、朝は3時台に起床する。それが僕の、睡眠における最良の時間配分である。何に対して最良かといえば「得をした感」である。たまに5時台まで目が覚めなかったりすると、早朝の安楽な時間を逸した無念さが募るのだ。

毎日ではないものの、必要があれば早朝に製造現場に降りる。自宅に戻って朝食を摂り、社員の来る7時20分に事務室のシャッターを上げる。7時30分を過ぎれば「道の駅日光街道ニコニコ本陣」の裏側のシャッターが開くから、ウチの売り場を拭き清め、今日の納品数を決める。

「たまり浅漬けは、いつから始まりますか」と、しばらく前から来店のお客様に訊かれていた。その「たまり浅漬け」は胡瓜を素材として、ゴールデンウィーク入りのきのうから始まった。農協の直売所には、ここが開く8時に着ければ最高だ。

朝に仕入れた地野菜をその朝のうちに調製するたまり浅漬けは、大体、10時には店頭に並ぶ。きのうはこれが11時30分に売り切れてしまった。よって今日は、きのうの倍の胡瓜を手当てした。それも12時30分には売り切れてしまった。明日あさっての平日はさておき、3日の憲法記念日にはどれくらいの胡瓜を買うべきか。

その3日からはまた、牛肉のたまり漬け焼きを店の外で販売する。銀行は5日間の連休になる。釣り銭はどれほど用意すべきだろう。あれこれ考えることは、中々に、楽しい。


朝飯 蕗のおひたし、胡瓜のたまり浅漬け、納豆、飛竜頭と芥子菜の淡味炊き、独活と人参のきんぴら、きゅうりのたまり漬、らっきょうのたまり漬、メシ、シジミとトマトと三つ葉の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のオムライス(ケチャップはかけないでね特注)
晩飯 胡瓜のたまり浅漬け、チャプチェ、鰯の丸干し、鯖の燻製、独活と人参のきんぴら、芋焼酎「茜霧島」(お湯割り)、葡萄パンのトースト、”Hennessy XO”(生)

2017.4.29(土) 一天にわかに

きのう帰宅して通用口から中に入り、エレベータに乗ると、翌早朝の仕事についての、家内からの伝言が紙に書いて貼ってあった。言葉で聞いても右から左に抜けてしまう僕のような者には、張り紙は、非常に有効な意思の伝達方法である。そして今朝はその伝言に従って製造現場に降り、出社する社員のための段取りをする。

ゴールデンウィーク中の天気はおしなべて良いものの、今日は雷雨の帯が本州の北から降りてくる、そう朝の天気予報は伝えていた。それを大して気に留めもせず、はす向かいのオーハシ油店にてホンダフィットを洗ってもらう。

午後、一天がにわかにかき曇る。あたりは夕刻より暗い。間もなく雨が降ってくる。事務室の前に提げたのれんが風に強く煽られる。濡れたり傷んだりすることを避けようとして、そののれんを屋内に取り込む。

そんな天候の折、僕が味噌汁の具にしている湯波が欲しいとおっしゃるお客様がいらっしゃった。よって開いた2本の傘を両手に持って、その片方にはお客様をお入れする。そして日光街道の際まで歩いて「松葉屋」の緑色の看板をお教えする。

にわかにかき曇った空は、そのときとおなじほどの速さで回復をした。空には、ただ、美しい夕刻があるばかりだ。


朝飯 カキ菜のたまり浅漬け、きゅうりのたまり漬、納豆、独活と人参のきんぴら、生のトマト、蕗のおひたし、らっきょうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 「ふじや」のタンメン(バター載せてね特注)
晩飯 豆腐と若布の吸い物2種のサラダ蒸し焼売グリーンピースの葱油炒め生のトマト、鶏の唐揚げ、羊とミントのクミン風味ソテー「紅星」の「二鍋頭酒」(生)

2017.4.28(金) 買えなければ買えないで結構、嬉しい。

09:04発の上り特急に乗るべく東武日光線の下今市駅へ行く。車両はこの春から投入された「リバティ」である。先ずは「リバティきぬ」の3両が、鬼怒川方面から大谷川の鉄橋を渡ってくる。ややあって今度は日光から「リバティけごん」の3両が、ゆるい坂を降りてくる。「きぬ」に「けごん」が連結をされる

先頭から6号車、5号車ときて最後尾が1号車になる編成の3号車に乗り込み、特急券に指定された7Aの席に着く。車内はとても明るい。ひと世代前の「スペーシア」のひじ掛けから引き出す机は、コンピュータを使うにはまことに具合が良かった。「リバティ」のそれは、コンピュータを載せるにはいささか小さいけれど、使えないこともないかも知れない

所用にて本郷三丁目に至るそこから表参道に移動をする。より性能の良い器に換えたり、あるいは風味とお客様の利便性の双方を向上させるべく、包装形態を変えた商品が、この春は目白押しである。それらの撮影を、南青山のスタジオで完了する。

先日「ブーツ 履き心地」でインターネット上に検索をかけたところ、ある靴屋が浮上した。店は都合の良いことに北青山にある。よってスタジオから数分を歩いてそこへ行く。

小規模生産のため1センチ刻みで用意されたブーツのうち、先ずは26cmを試す。普通の靴下では、すこしゆるい。しかし持参した、ブーツのための分厚い靴下を履くと、とてもではないけれど、足が入らない。その分厚い靴下で27センチを試すと、いかにも大きすぎる。一気に2サイズを落として25センチを試みると、こちらは普通の靴下でも爪先が当たる。つまり、すべてのサイズにおいて、この靴屋の靴は僕の足には合わない。

ウェブページ上の画像を見てすこし心を動かされたブーツは結局のところ、買わなかった。

そうしてほとんど中身の減っていないサイフをトートバッグに入れて、北千住21:13発の下り最終に乗る。


朝飯 スクランブルドエッグ、カキ菜のたまり浅漬け、独活と人参のきんぴら、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、納豆、切り昆布の炒り煮、らっきょうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とキャベツと椎茸とトマトの味噌汁
昼飯 「街のハンバーグ屋さん」のデミたまハンバーグ(160g)定食
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれやこれやそれや。チューハイ

2017.4.27(木) 新入社員歓迎会

ウチの今年の休みは、365日中に5日間。元旦以外の4日間は社員研修である。社員研修も業務であれば、完全な休みは元旦のみになる。土曜日は平日の2倍、日曜日は3倍いそがしい。よって床屋には平日の朝に行く。

カトー床屋で髪を刈ってもらっているところに町内のシバザキトシカズさんが米を配達に来る。僕に気づいたシバザキさんが「次は直会だね」と言う。「決算書、もうできてますから」と、首の周りに布を巻かれた姿で答える。直会とは、先日おこなわれた町内役員による親睦旅行のそれである。欠席はしたくないから、ウカジシンイチ自治会長には、できるだけ早く日程を報せて欲しい。

終業後は先般「清楽亭寄席」の開かれた隠居に社員たちと移動をし、新入社員歓迎会を開く。庭の枝垂れ桜はいまだ盛りを保っている。料理は家内が今日1日をかけて作った、主にたまり漬を使ったあれこれである。3月21日に入社したカノーガユーキ君とタカクコータロー君には、急がず休まず人生を創っていって欲しい。当方の責任も重大である。


朝飯 納豆、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、鰯の梅煮、蕨と筍とこんにゃくの煮つけ、五目白和え、らっきょうのたまり漬、たまり漬「超うす切りきゅうり」、メシ、揚げ湯波とキャベツとトマトの味噌汁
昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン
晩飯 蕗のおひたしカキ菜のたまり浅漬け胡瓜のたまり浅漬け独活と人参のきんぴらトマトとレタスとルッコラのサラダしいたけのたまり炊とニラの玉子焼きしょうがのたまり漬とにんにくのたまり漬を薬味にした鰹のたたき焼き鳥の日光味噌「ひしお」和え牛肉のたまり漬焼きたまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」のおむすびフクダナオブミ製造部長の実験菜園で収穫されたらっきょうによるキムチ、アオキマチコさん差し入れの茹で玉子のたまり漬、大根の日光味噌漬け(試作品)、ごぼうのたまり漬(試作品)、「朝日酒造」の「洗心」(冷や)、いちごの杏仁豆腐

2017.4.26(水) 主義

先日、会社のホンダフィットのスタッドレスタイヤをノーマルタイヤに交換してもらった際に「このタイヤはもう限界ですね」と”EB-Engineering”のタシロジュンイチさんに言われた。本職の言うことは信じるタチだから即、これまでのノーマルタイヤを新しいそれに換えることを頼んだ。

それから改めて車検証や距離計を確かめると、このクルマの登録は平成22年10月29日、走行距離は38,645Kmだった。1年のうちスタッドレスタイヤを履く期間が4ヶ月はあるとしても、新車のときのタイヤを今に至るまで使い続ければ「もう限界」も当然である。

タイヤの交換は本日の午後に行われた。新しいタイヤは”Monsieur Bibendum”の浮き彫りも鮮やかなミシュランだった。クルマはできるだけ長く使う主義である。このミシュランにも、これから6年半ほどは、破れずに働き続けて欲しい。


朝飯 蕨と筍とこんにゃくの煮つけ、瓜の塩漬け、鰯の梅煮、五目白和え、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、切り昆布の炒り煮、メシ、揚げ湯波と椎茸と三つ葉の味噌汁
昼飯 たまり漬「超うす切りきゅうり」、らっきょうのたまり漬、めんたいこ、切り昆布の炒り煮、うめぼし、じゃこによるお茶漬け
晩飯 エノキダケと若布の酢の物、ムール貝の燻製、鰯の丸干し、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、スープかけごはん、「霧島酒造」の「茜霧島」(お湯割り)、チーズケーキ、”Hennessy XO”(生)

2017.4.25(火) 先ず何を疑うべきか

町内役員親睦旅行に参加できなかった4名の、昨年度の積立金を納めた封筒および土産を手に、町内各地区のうち日光街道に沿った「中央」を回る。「西」のひとりは電話をしても応答が無かったため、返金は明日以降とする。「東」のひとりは帰宅が遅いため、返金はその隣家に住む自治会長に任せることとして封筒を預ける。

閉店が近くなったころ、事務室に隣接する研究開発室に浸水が発生したらしく、長男が懸命に床を拭いている。この部屋は僕の考えにより10年ほども前に新設をしたもので、その構造は見えないところまで頭に入っている。水の浸み出す場所を訊いて即、裏手の排水ピットに向かう。

ピットの鉄のフタを開けると、廃水は床の高さまで迫っていた。時刻は18時を過ぎている。これ以上、水を使わなければ、ピットの水が溢れることはないだろう。出入りのカトー興業には、明日の早い時間に来てもらおう。そう考えたところ、カトーさんには今すぐに連絡をしてみると、長男は電話番号帳のある製造現場へと向かい、戻って僕に、20時くらいになってしまうけれど、カトーさんは今夜のうちに来てくれると告げた。

そのカトーさんは、約束より早い19時20分に来てくれた。深更に及ぶ仕事に備えて夕食を摂っていた長男に代わり、僕が通用口を開け応対をする。カトーさんが先ず疑ったのは配電盤だった。そしてその配電盤には、異常は見つからなかった。

次にカトーさんが向かったのは、排水ピットの周辺である。なぜか外されていた電源コードを発見し、コンセントに差し込むと、ピットの液面は見る間に下がり始めた。答えは簡単だった。ピットのすぐ脇にある冷蔵ケースを今日は長男が整理整頓の上、拭き清めた。その際、霜取りのため引き抜いた複数の電源コードに、排水ポンプのそれも含まれていた、ということだ。

溢水に際して先ず排水ポンプの電源を疑ったカトーさんには「やっぱり本職は違うな」と、僕は大いに感心をした。カトーさんに手渡すための缶コーヒーを手に長男が自宅から降りてきたときには、カトーさんは既にして駐車場から去っていた。

一件落着の後は、月に1度の日本酒の会「本酒会」の会場「やぶ定」に向かう。10分の遅刻で済んだのは、まったくもって、カトーさんのお陰である。


朝飯 めんたいこ、塩豆と三つ葉の卵とじ、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、切り昆布の炒り煮、らっきょうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とキャベツと長葱の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」の塩焼きそば
晩飯 「やぶ定」の酒肴あれこれ盛り蕎麦、6種の日本酒(冷や)

2017.4.24(月) データベースの勉強会

今日は近隣の希望者を募り、データベースソフト「マイツール」の、ごく初歩の教室を開く。それに備えて長男は自前のテキストを用意していた。会場はウチの4階。そしてこの教室には先月21日に入社した新入社員ふたりも参加をする。

この教室に僕も加わるかと長男に訊かれたため、自分は事務室にて通常の業務に当たると答えた。船頭は少ない方が教育の効果は上がる。また、僕には電話や不意の来客が多い。そのたび館内電話で呼び出されては、参加者の気も散ると考えてのことだ。

夏と年末の、それぞれギフトの時期に先駆けお客様にお送りするDMの形を、今回から大幅に合理化した。具体的には、バーコードおよび宛先を印刷したタックシールを封筒に貼らないことにした。それにより事務係がこの仕事に要する日数は、これまでより6日ほど短くなる。そしてその、はじめから3分の1ほどの行程を、午後から夕刻にかけて事務係とこなす。

夜は教室の参加者の一部と共に楽しく夕食を摂る。


朝飯 らっきょうのたまり漬、納豆、切り昆布の炒り煮、トマトのスクランブルドエッグ、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、めんたいこ、メシ、揚げ湯波と椎茸と長葱の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のタンメン
晩飯 生ハムとパセリのサンドイッチトマトとレタスとセロリのサラダマカロニとマッシュルームのグラタンキャベツと豚肉のスープ煮“Petit Chablis Billaud Simon 2015”イチゴのババロア

2017.4.23(日) 町内役員親睦旅行(2日目)

目を覚まして枕の下のiPhoneを取り出し見ると、時刻は4時30分だった。この時間なら、長い夜をやり過ごすべく本を手に館内の明るい場所を探して歩く必要はない。同室のウカジシンイチさんとクロスカオルさんも間もなく起きて、大浴場へと向かった。

老人は、早く目を覚ました分だけ早く腹を減らす。大きな温泉ホテルに宿泊をすると、オープンの15分も前から朝食会場に押しかけ行列する老人たちの姿を、いとも簡単に目にすることができる。

きのう仲居さんさんに教えられたところによれば、朝食は7時からとのことだった。我々10名の中にも早まった者が複数いて、彼らは「ご用意ができましたらお呼びします」と言われ、すごすごと引き返してきた。

「泣いてたまるか泣くのはしゃくだ、泣けば喜ぶ奴ばかり、意地が男のつっかい棒だ、ぐっとこらえて持ち上げろ」とは、水前寺清子が歌う「艶歌」の、星野哲郎による歌詞である。温泉ホテルの朝食に臨んでは、いくら腹を減らしていても、この「ぐっとこらえて」が肝要である。

08:20 下田ビューホテルを出発
08:28 宝福寺着。山内容堂と勝海舟の会談の様子、唐人お吉の生涯について聴く
09:50 旧澤村邸前着
10:00 ペリーロードを散策
10:10 了仙寺着

10:18 下田を出発
11:23 「いろり海産」でショッピング
12:03 伊豆シャボテン動物公園着
12:15 「ギボン亭」で昼食
13:35 伊豆シャボテン動物公園を出発

14:22 萬城の滝を見学
14:42 「石庭わさび園」を散策
14:50 隣接の「わさびの大見屋」でショッピング
15:20 修善寺駅前を通過
16:06 「伊豆フルーツパーク」でショッピング

16:58 東名高速道路足柄付近で渋滞に阻まれつつビンゴゲームを開始
17:30 激闘の末「関東バス旅行社」の旅行割引券1,000円分を獲得
17:50 都夫良野トンネル付近で渋滞を脱する
18:02 東名高速道路中井P.A.着
20:05 東北自動車道佐野S.A.のスマートI.C.から一般道に降りる。

20:10 関東自動車佐野営業所着
20:45 東武日光線栃木駅前着
21:27 JR日光線鹿沼駅前着
21:50 関東自動車下金井駐車場着
22:15 帰宅

バスの車内で18時に配られた夕食は家まで持ち帰った。そして予想外に美味いこの弁当を肴に焼酎のお湯割りを飲む。

春日町1丁目の役員による親睦旅行においては「どこへ行くか」とか「何をするか」については、大した問題ではない。皆で朝からバスに乗り、酔って寝入らない限り歓談を続ける。夜は勝手なことを言い合いつつ宴会をし、飲んで歌う。翌日はまたバスに揺られて終日、気楽な話題で盛り上がる。それがとても良い感じなのだ。来年は14名中の、今年は来られなかった4名も参加できれば幸いである。


朝飯 「下田ビューホテル」の朝のお膳
昼飯 「伊豆シャボテン公園ギボン亭」の昼のお膳
晩飯 「関東バス旅行社」支給の「駿河湾しらす弁当」、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)

2017.4.22(土) 町内役員親睦旅行(1日目)

3時台に目の覚めることが、このところは続いている。今日も気づいて枕の下からiPhoneを取り出し見ると、時刻は3時ちょうどだった。起きて食堂へ行き、お湯を沸かそうとして「仏壇のお茶はどうしようか」と考える。今朝から明日の夜にかけて、僕は町内役員の親睦旅行で留守にする。家内は明日の朝まで留守だ。「だったら仏壇は閉じたままにしておこう」となかば決めつつ、やはりいつも通り、お茶と水と花は供えることにする。家にいる限り、仏壇にお茶を上げないことには、お茶を飲む気になれないのだ。

いつもより1時間はやく製造現場に降り、早朝の仕事をこなす。そして”IKEA”の、きのうのうちに中身を詰めたおいたトートバッグを提げて外に出る。春日町1丁目の役員14名のうち10名が参加しての、年に1度の親睦旅行に出かけるのだ。

05:20 「市縁ひろば」集合
05:24 3台の自家用車に分乗して出発
05:41 関東自動車下金井駐車場着
06:05 横付けされた大型バスの指定席に着いて出発
07:39 関東自動車佐野営業所着

07:55 佐野S.A.のスマートI.C.から東北自動車道に乗る。
08:20 首都圏中央連絡自動車道に入る。
09:21 首都圏中央連絡自動車道厚木S.A.着
10:24 東名高速道路足柄S.A.着
10:56 沼津I.C.から一般道に降りる。

11:25 「魚河岸丸天」着
12:15 「魚河岸丸天」発
12:42 柿田川公園を見学
14:30 中伊豆ワイナリーを見学
16:08 河津七滝ループ橋を通過

16:45 下田ビューホテル着
18:30 宴会開始
19:00 カラオケ開始
20:30 二次会開始
22:15 就寝(自分以外の参加者については不明)


朝飯 「関東バス旅行社」支給のおむすび、差し入れの漬物と天ぷら
昼飯 「魚河岸丸天」の刺身定食
晩飯 「下田ビューホテル」の宴会膳、ビール、日本酒(燗)、芋焼酎(お湯割り)

2017.4.21(金) 準備

つい先日まで元気だった人がいきなり死ぬ、そのようなことを、子供のころから繰り返し目や耳にしてきた。そして僕のオフクロもまた、その例に漏れなかった。

葬儀のための着物や写真を、亡くなる10年も前からオフクロは家内に言づけていた、それを僕は、オフクロが亡くなって初めて知った。着物は兎に角として、遺影の準備をしておく人は少なくない。いきなり死ぬことが珍しくないならば、それも当然だろう。なぜか僕も、自分は突然、死にそうな予感がする。それも「駅の階段でつまづいて」というような、つまらない事故により、である。

葬儀などはしてもらわなくても構わないけれど、それでは遺された者の、世間への格好が付かない。そうであれば、やはりその準備はしておくべきだ。

遺影は今のところ、4年前にカトマンドゥの料理屋「ムスタンタカリチュロ」でハママイさんが撮ってくれた、facebookやLINEで使っているモノクロ画像で良いだろう。葬儀場に流してもらう音楽は、エイミー・ワインハウスの”HIDDEN TREASURES”が洒落ている。服は、上は分厚い木綿による長袖Tシャツ、下はユニクロの「ヴィンテージレギュラーフィットチノ」で結構だけれど「それでは世間体が…」と、遺族はためらうかも知れない。スカーフはリトアニア製の麻のタオル。靴は履き慣れたトリッペンで決まりだ。

取りあえずは、遺影用の画像だけでも長男に保管しておいてもらおうと思う。”HIDDEN TREASURES”は、渡してしまっては聴くことができないから、目立つところに置いておく。服は、チェストから適当なものを引っ張り出してくれれば、それでことは済むだろう。


朝飯 らっきょうのたまり漬、茄子の揚げだし、塩豆と三つ葉の卵とじ、生のトマトと茹でたハム、納豆、冷や奴、メシ、トマトと長葱の味噌汁
昼飯 「ふじや」の広東麺
晩飯 蕪の甘酢漬け、揚げ湯波とほうれん草の淡味炊き、鯵の干物、田芹の天ぷら、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)

2017.4.20(木) どこに行くかも知らない

独行を好む僕にも付き合いというものがある。町内役員による親睦旅行が今週末に迫っている。これが正月早々つまりウチの繁忙と重なって行われていたときには常に参加を見合わせていた。そのうち僕の担当が会計補佐から会計になり、また旅行の時期が春に変更されると、さすがに不参加というわけにはいかなくなった。

「わけにはいかなくなった」と書けば何やら義務感から参加をしているように思われるかも知れないけれど、そのようなことはない、行けば行ったで結構、楽しいのだ。

この旅行は関東バス旅行社によるツアーで、1台の大型バスに未知の団体や家族が相乗りをする。バスに乗りさえすれば眠っていても目的地に連れて行ってくれる。そのような旅行に加わるときの僕の常として、どこへ行って何をするかについてはまったく興味が無い。

今回の旅行の代金は3月のうちに振り込んだ。書類一式は、それに先立ちウカジシンイチ自治会長から受け取っていた。にもかかわらず、僕は今日の今日まで、今回の旅行の行き先を知らずに来た。日程表には目もくれなかったからだ。

昨年の4月から今年の3月までのあいだに役員14名が積み立てたお金すべてを、午後、鹿沼相互信用金庫から引き落とす。不参加者4名の積立金はその全額を本人に返すべく、各々の封筒に詰める。参加者10名の小遣いもまた、各々の封筒に詰める。宇都宮の集合場所まで自家用車を供出してくれる3名に手渡すガソリン代も、各々の封筒に詰める。残金の63,839円は、道中の諸経費に充てるべく僕が持つ。

そうしてそれらの封筒すべてを金庫に納め、会計係としての、旅行前の仕事を完了する。あらためて日程表を見たところ、行き先は伊豆下田とあった。バスの車内での本読みが楽しみである。


朝飯 めんたいこ、納豆、揚げだし茄子の生姜ポン酢和え、塩豆と三つ葉の卵とじ、昆布と牛蒡と蓮根の佃煮、らっきょうのたまり漬、メシ、若布と揚げ湯波と長葱の味噌汁
昼飯 「CoCo壱番屋」の野菜サラダ、ポークカレー(大盛り)
晩飯 コールスローパントマトと烏賊のソテーベーコンと菜の花とルッコラのスパゲティ“evodia 2015”

2017.4.19(水) 中断どころか

午前、顧客名簿から、夏のDMのお送り先を抽出する。この作業には非常な精密さが求められるため、途中で邪魔が入れば中断どころか、はじめからやり直しの可能性すらある。よって電話や不意の来客に悩まされる仕事場を離れて自宅に籠もる。24分間という今回の作業時間は、これまでの最短記録だ。

それにしても、日本のいわゆる「エイギョー」という人たちは、なぜ揃いも揃っていきなり来るか。

きのうも17時がちかくなってから「本日、たまたま日光方面を回っておりまして」と、広告関係の営業担当者から電話があった。知らない会社でもないので面談を承諾すると「いやぁ、お留守や出張中の方が多くて」と、その人は僕との商談に先だち頭をかいた。事前に確認もせずいきなり訪ねれば「お留守や出張中の方が多」いのは当たり前ではないか。

あるいは彼らは「アポイントメントなどとっていては先方は会ってはくれない。常に不意を襲え」とでも指導をされているのだろうか。

それはさておき僕が抽出をしたお送り先は、事務係3名のコンピュータに複写をした。これから数日をかけて、今度は人間の目と脳により洗いをかけるのだ。結果は、来週の頭には整うだろう。


朝飯 めんたいこ、塩豆と三つ葉の卵とじ、納豆、胡瓜と蕪の浅漬け、じゃこ、ごぼうのたまり漬(試作品)、らっきょうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と筍と長葱の味噌汁
昼飯 たまり漬「刻みザクザクしょうが」、揚げ湯波、梅干、めんたいこ、じゃこによるお茶漬け
晩飯 ひじきと人参と大豆の甘辛煮、菜の花のおひたし、切り干し大根と人参の炊き物、銀鱈の味醂漬け焼き、シメジと若布と胡麻のお吸い物、「奄美大島酒造」の黒糖焼酎「浜千鳥の詩」(お湯割り)

2017.4.18(火) 問題は

「雨の音があまりに激しく、夜半に目を覚ましてしまった」という、日光に住む人のfacebookへの投稿を明け方、目にする。そのようなことにはまったく気づかず僕は熟睡をしていた。食堂に出て遮光カーテンを巻き上げる。雨は収まりつつあるらしい。

おとといときのうの日記を一気に書く。そのうちの、きのうのそれのみをサーバーに上げてから朝食の用意にとりかかる。おかずは家内の作り置いたものがほとんどで、冷蔵庫から取り出したそれらはすべて冷えている。しかしごはんが温かく、味噌汁が熱ければ、少なくとも僕においては不満はまったく無い。

前々から分かっている「すべきこと」は、すべてコンピュータに入っている。問題は「入っていても見ない」あるいは「見ても、しない」というところにある。今日はそのうちのひとつにつき長男から質され「そう言われてみれば」と、午後から夕刻にかけて、その仕事を一気に完了させる。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、胡瓜と蕪の浅漬け、冷や奴、切り昆布の炒り煮、らっきょうのたまり漬、梅干、メシ、揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のタンメン
晩飯 トマトとレタスとポテトのサラダベーコンとウィンナーソーセージとキャベツのスープパン人参のグラッセとグリーンアスパラガスのソテーを添えたハンバーグステーキチーズ“Jacques & Francois Lurton Gran Araucano Cabernet sauvignon 1997”

2017.4.17(月) あとひと駅

「新宿駅で線路に人が侵入した」とのアナウンスがあって、西日暮里から乗った山手線が駒込で止まる。時刻は9時37分。ひと駅先の巣鴨で10時から用がある。車両内に立ち尽くしつつ「いっそここで降りてタクシーを使おうか」と考えるうち、運行再開のアナウンスが流れる。時刻は9時44分になっていた。胸をなで下ろし、そのまま巣鴨に至る

巣鴨から新御茶ノ水を経由して新橋に向かう。日比谷線が銀座まで来てドアが開いたところで「停電により銀座線と丸ノ内線が全線で運転を見合わせている」旨のアナウンスがプラットフォームから聞こえる。これまた目的地にひと駅と迫ったところでの頓挫である。そのまま地上に出て、徒歩で銀座8丁目を目指す

初見のとき親切にしてくれた店で買い物をし、数年前の恩をようやく返す。新橋に行くと、銀座線は復旧をしていた。よってこれで日本橋に移動をし、いつもあれこれお送りくださる二人にお返しの品を手配する。丸善で時間を調整し、またまた銀座線に乗って今度は末広町で降りる。

傘をさすほどでもない雨が降っている。次男と決めた時間より15分はやく夕食の場所に着く。甘木庵から歩いて向かった次男は間もなく店に入ってきた。夕食に要した時間は1時間と少々。焼酎のボトルはキープしてもらった。

前売りで買った浅草21:00発の切符を、その浅草で18時55分に払い戻す。乗車変更の時間は無いとのことで、その払い戻し金を握って改札口に行く。女の駅員はそのお金を自動券売機に入れ、19:00発の切符を素早く発券してくれた。

予定より2時間も早く帰宅する。家内は今日からしばらく留守になる。テレビを点けるとちょうど、家内の観たがらない「酒場放浪記」が始まったところだった。複数で茶々を入れながら鑑賞すればより面白いこの番組を、今夜はひとりで観る。そして入浴をして早々に就寝する。


朝飯 胡瓜と蕪の浅漬け、切り昆布の炒り煮、昆布と牛蒡と蓮根の佃煮、ごぼうのたまり漬(試作品)、じゃこによるお茶漬け
昼飯 「ドトール」のトースト、コーヒー
晩飯 「神田食堂」の冷やしトマト赤魚鯛の粕漬けハムエッグ「光酒造」の麦焼酎「博多小女郎」(ソーダ割り)

2017.4.16(日) 「清楽亭寄席」

隠居の庭は、僕が子供ころにくらべれば、借地人が去ったお陰で広がり、一方、春日町の交差点から今市I.C.へのバイパスに削られ細長く形を変えた。ここに、明治43年つまり1910年生まれのおばあちゃんが大人になるまで暮らした建物がある。

こぢんまりとした、しかし材木屋などの本職によれば「今はもう手に入らない」という材料と技術をふんだんに使った古建築を、せいぜい私的な宴会くらいにしか使わないのは勿体ないと、ここで寄席をすることを長男が考えた。

「清楽亭寄席」の第1回目は昨年の5月に開かれた。ことしは桜の開花に合わせて、今日がその日に選ばれた。今回の落語は瀧川鯉白、色物は紙切りの林家花である。

僕の仕事は木戸番および、昼席と午後席の、それぞれの中入りに供するおむすびと味噌汁のうちの味噌汁つくりで、だしは今朝の3時30分から引き始めた。

隠居には10時より詰めた。昼席のお客様のご案内が済めば、後は台所に籠もり、時間割に従って味噌汁を作る。落語と紙切りは、客席と襖一枚を隔てた薄暗い四畳半、あるいは台所でその様子に聞き耳を立てるのみである。それでもときおりは庭に面した客席を廊下から覗き込む

「清楽亭寄席」は今年も無事、16時すぎにお開きになった。調理道具などを洗って母屋つまり現在の家に戻し、ひと息をつくと17時。17時30分から18時30分までは事務室で商談、そして19時からは春日町1丁目の会計係として町内の総会に臨む。

長男は来年も、この寄席を催すだろう。僕は粛々と、木戸番と味噌汁つくりを務めるばかりである。


朝飯 飛竜頭の淡味炊き、ほうれん草のソテー、胡瓜と蕪の浅漬け、刺身湯波、厚焼き玉子、ごぼうのたまり漬(試作品)、たけのこごはん、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 寄席のお客様とは異なる2種のおむすび、らっきょうのたまり漬、揚げ湯波とカキ菜の味噌汁
晩飯 “Parrot”からテイクアウトしたチキンカントリー“Petit Chablis Billaud Simon 2015”

2017.4.15(土) 傘抜き

空は晴れている。風が強く吹いている。その風に、事務室の前にかけたのれんが大きくはためき、右側へ、あるいは左側へと寄る。その片寄りを、ときおり外へ出て直す。

風は昼がちかくなっても収まらない。自転車のカゴにトートバッグを入れ、日光街道を下る。バッグが風に飛ばされ車道の真ん中ちかくに落ちる。自転車を停め、クルマの往来が途切れていることを幸いに、それを拾いに行く。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の商業棟に入り、明日の「清楽亭寄席」に供するためのカキ菜を買う。そのカキ菜は会社に戻って即、乾燥しないよう紙に包んで冷蔵庫にしまう。

夕刻、総鎮守瀧尾神社の、春の大祭の渡御に伴った金棒引きが神の使いから人間に戻る儀式「傘抜き」に、神社の責任役員として出席をする。今年の当番町である仲町は、多くの戸数を擁していない。それでも当番町の大任を引き受けることができたのは、ひとえに町内の結束と気力による。

当番町の次の仕事は5月22日に行われる社有林の視察。僕も勿論、参加をするつもりである。


朝飯 切り昆布の炒り煮、明太子、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、ほうれん草のソテー、茹でたウィンナーソーセージ、豆腐の卵とじ、納豆、メシ、揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のチャーハン
晩飯 「あさの」の宴会膳、「清開酒造」の「自然醸生酒」(冷や)

2017.4.14(金) 寄席清楽亭

あさって日曜日に隠居で開かれる寄席のことが、今朝の下野新聞で紹介をされた。ここにある「清楽亭」とは、庭に面した六畳間にむかし「清楽」と墨書した額がかかっていたことによる。その文字があまりに良いため、紛失を恐れて大切に仕舞った。その、保管した場所を忘れて現在まで発見できないとは、僕がしばしばやらかすお粗末である。

それはさておきこの「寄席清楽亭」の、正午からの昼席は既にして定員を超えているけれど、14時30分からの午後席には10席ほどの空きがあった。その空きも今朝の下野新聞のお陰で、ごく短い時間にほぼ埋まった。

この寄席における僕の仕事は木戸銭の受け取り、および味噌汁の調理である。中入りにはたまり漬を使ったおむすびと共に、味噌汁も供するのだ。だしの材料は第一級のものが準備済みだ。味噌はウチで最高級の「梅太郎白味噌」を使う。具にする揚げ湯波とカキ菜は明日のうちに揃えておかなければいけない。

夕刻には春日町1丁目の会計係として、自治会長のウカジシンイチさん、監査のサイトーヨーイチさんと共に、もうひとりの監査タケダショージさんの家に集まり、平成28年度の決算書に捺印をしていただく。


朝飯 切り昆布の炒り煮、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、納豆、スペイン風目玉焼き、飛竜頭とカキ菜の炊き物、明太子、メシ、揚げ湯波とカキ菜の味噌汁
昼飯 「ふじや」の野菜麺
晩飯 レタスとグリーンアスパラガスとハムとキノコのサラダジャガイモのグラタン茹でたカキ菜を添えた鱈のムニエルトマトソース“Petit Chablis Billaud Simon 2015”

2017.4.13(木) それもまた風情

日光街道と会津西街道が交わる春日町の交差点に立ち、日光街道を背にして日光宇都宮道路の今市I.C.の方向を望むと、右手に先ずはウチの店舗、工場、そこから信号機のある小さな交差点を越えると、味噌蔵のある、ウチでは隠居と言い習わしている土地に至る。

この隠居に3本の桜の木がある。以前はその倍以上の数があった。間引きをしたのは「いま以上に育って老木になったときには、塀を壊して重機を入れない限り、危なくて伐れない」と植木屋におどかされたからだ。

残ったのはソメイヨシノ、山桜、枝垂れ桜の3本だ。そのうちのソメイヨシノが、春日町の交差点から見ても、薄く色づいてきた。よってカメラを持って、そのちかくまで行ってみる。

日光街道から今市I.C.へと向かう道にちかいソメイヨシノはかなりの樹齢と思われるけれど、植木屋によれば「まだ大丈夫」とのことだ。道に張り出した太い枝は数年前に落とした

隠居の敷地に入って築150年ほどは経っていると思われる建物を回って広いところに出ると、奥の山桜が目につく。四方八方に伸びた枝が大きく玉を描くように花を咲かせて見事だったこの木もまた植木屋の意見を容れて、数年前にかなり景気よく剪定をした

もっとも新しい枝垂れ桜は、オフクロが植木屋に命じて植えさせたもので、このところは隨分とたくましくなってきた。3本のうちもっとも遅く花を開き、もっとも遅くまで花を残すのは、この木である

オフクロにはすこしく空間恐怖症の気味があり、この庭に桃や梅を次々と植えさせた上、自分でも新たに桜を植えたりした。その桃は台風の強風に折れたことを幸いとして、根こそぎ掘り出し捨てた。オフクロ手植えの桜は、オフクロの死後に引き抜いた。植木屋によれば、それでもこの庭には木が多すぎるという。

今週の日曜日には、ここで落語の会が開かれる。今年の桜はすこし遅れるだろう。それもまた風情というものである


朝飯 カキ菜の辛子和え、めんたいこ、納豆、切り昆布の炒り煮、目玉焼き、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、メシ、シジミと三つ葉の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のスーラーメン
晩飯 ごぼうのたまり漬(試作品)と朝飯のおかずを流用した酒肴豚肉と白菜と2種のキノコの鍋、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)、イチゴプリンパフェ

2017.4.12(水) 真反対

4時30分、東の空のもっとも下の部分はうっすらと紅く、しかし上に行くに従って薄まり、やがて水色と灰色の入り交じったようなものになる。更に上へ行くとその水色は濃さを増し、天頂に向かっては紺色から黒にちかくなっていく。

カドマル商店のキリンビールの看板の真上、空の青が紺色に近づくあたりに金星が皓々と光っている。鳥が啼く。しかしこの時間から啼き始める鳥はごくわずかだ。

「今って、朝は5時台から明るいんですね」と、真夏にfacebookに書いた人がいる。僕とは真反対に深夜にこそ仕事のはかどるタチで、だから夜明けの空を眺めるなどはしない人なのだろう。「5時台どころか、3時台から明るいですよ」と、そのとき僕は返信をした。

5時20分、ウチから見ると、今の朝日は宇都宮証券の看板の向こう側に昇る。冬にくらべれば隨分と東に寄っている。夏至に向かって太陽は、これから更に東へと、というか北へ寄っていくのだ。その、年間の角度の差には驚くべきものがある。

日の出が早くなるにつれ、有り難い気分が増すのはなぜだろう。しかし深夜にこそ仕事のはかどる人は、日の出の時間などにはハナから興味を持たないかも知れない。


朝飯 大根おろし、牛蒡と人参のきんぴら、塩豆の卵とじ、人参とピーマンとウインナーソーセージのソテー、胡瓜の古漬け、らっきょうのたまり漬、じゃこ、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン
晩飯 トマトとルッコラとモツァレラチーズのサラダラルドとカキ菜と2種のキノコのスパゲティ“Petit Chablis Billaud Simon 2015”「久埜」の草餅おなじく桜餅おなじく最中

2017.4.11(火) 秘宝

スネアが軽く5発、続いてテナーサックスがレゲエのリズム。エイミー・ワインハウスの”HIDDEN TREASURES”をなぜ手に入れようとしたか、その動機は忘れた。とにかくこのところ朝はずっと、この、非のうちどころのないアルバムを聴いている。

ここ数ヶ月をかけて作った書類がほぼ完成し、それに僕の自筆証明書を添付するため、宇都宮の公証人センターへ行く。約束の時間は16時。雨の中にホンダフィットを乗り出したのは15時。飛ばしたわけではなかったけれど、目的の場所には30数分で着いてしまった。

前の客が長引いたため、僕はベンチで20分ほども待った。呼ばれて部屋に入り、公証人の前で書類に署名をする。万年筆は持参したものの、備えつけのボールペンを使うよう、公証人には促された。自筆証明書は想像したよりも立派な、英文を伴うものだった。

“HIDDEN TREASURES”を聴きつつ来た道を戻る。雨は夜まで降り続くらしい。


朝飯 納豆、牛蒡と人参のきんぴら、ほうれん草のおひたし、ハムエッグ、昆布と牛蒡と蓮根の佃煮、メシ、蕪の葉の味噌汁
昼飯 朝飯のおかずを流用した弁当
晩飯 “THE FLYING-GARDEN”のミニサラダハンバーグドリアカラフの赤ワイン

2017.4.10(月) あと片づけ

10時の集合時間に対して、その15分前に神社へ行く。総鎮守瀧尾神社の春の大祭は、きのう無事に完了した。我が春日町1丁目は直前当番町として、今年の当番町である仲町の、神社の片づけを手伝うのだ。きのうおとといの、雨が降ったり止んだりの天気から一転しての好天が、皮肉と言えば皮肉である。

先ずは御輿を台車から降ろす。それを神社北側に3棟ある倉庫の、もっとも左側に戻す。次は本殿前に3本を立てた飾りの柱を分解し、真ん中の倉庫に仕舞う。渡御に際して御輿を載せた台車は、右側の倉庫に収める

子ども相撲の土俵に用いられた俵は仲町より受け継ぎ、春日町1丁目役員シバザキトシカズさんの会社のトラックに載せる。小学生時代の僕はこの相撲では勝ったことがなく、賞品はいつも最下等の粉ジュースだった。一方、14歳で亡くなった妹は、女の子など誰も出なかった時代のこの勝負に手を挙げ、不戦勝の賞品を獲得して帰ってきたのも懐かしい思い出である。

一の鳥居では、その両脇に荒縄で結ばれた竹を外す。二の鳥居の竹も、おなじく外す。ここで春の大祭の片づけは一段落し、当番町からの弁当とビールを受け取って会社に戻った。時刻は11時20分だった。

渡御に伴った金棒引きが神の使いから人間に戻る儀式「傘抜き」は、4月15日に催される。春の大祭は、それを以てようやく、お開きとなるのだ。


朝飯 炒り卵、ほうれん草のおひたし、ウインナーソーセージとブロッコリーのソテー、じゃこ、納豆、たまり漬「刻みザクザクしょうが」、メシ、トマトと長葱の味噌汁
昼飯 当番町仲町支給の弁当
晩飯 ほうれん草のおひたし、山芋のお好み焼き風、牛蒡と人参のきんぴら、カワハギの干物、肉じゃが、「朝日酒造」の「洗心」(冷や)

2017.4.9(日) 半纏リターン

きのうに引き続き、朝6時に花火が上がる。東の空の雲には水平に薄いところがあって、そこだけがオレンジ色に光っている。晴れることを確信しつつ朝食を摂るうち、しかし雲は見る間に分厚くなって、オレンジ色の光も消えた。

霧雨が降ってるけれど、お祭の柱は犬走りの下にあるから提灯を出す。いまや季節外れになった分厚いジャンパーを着て自転車に乗り、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」のウチの売り場まで検品と掃除のために行って、また戻る。

昼ちかくに日光街道の下の方からお囃子が聞こえ始める。その音がよほどちかくなってから外へ出る。当番町仲町の屋台が瀧尾神社を目指して上がっていく。「雨が上がって良かったなぁ」と、紋付きを着たカネコトモヤス自治会長に声をかける

15時より脚立を手に公民館へ向かう。そして1週間前に張り巡らした注連縄のうち、日光街道に沿った地域のものを、今度は外して歩く。張るには1時間を要した縄も、外すときには20分もかからなかった

16時、明日はどれくらいの数のたまり漬を蔵出しすべきかを包装係のサイトーヨシコさんと事務室で相談しているところに「お客様です」と店から声がかかる。対応に出た家内は、その綺麗な女の人を事務室までご案内した。

女の人は春日町で棟梁をしていたワタナベキイチという人の孫で、家を片付けている最中に、そのおじいさんの半纏が出てきたと、風呂敷を解いた。半纏の襟には白い糸による刺繍でウチの印のヤマジョーと「上澤」の文字、裏地は龍に「寿」。これまで目にしたことのない仕様である

むかしは出入りの職人に半纏を預けた。労働着としての半纏である。しかし今日のそれは明らかに違う。ワタナベキイチさんは第二次世界大戦前より、我が町内で頭を務めていたに違いない。半纏は、ワタナベキイチさんがウチに出入りをする際、それも「ハレ」の日に身につけたものだろう。僕は女の人に名刺をお渡しし、その半纏を有り難く受け取った。

17時からは公民館におもむき、町内役員の直会に連なる


朝飯 ウインナーソーセージとほうれん草のソテーを添えた目玉焼き、トマトとレタスのサラダ、3種の刺身のヅケ、ほぐし塩鮭、たまり漬「刻みザクザクしょうが」、納豆、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 朝飯のおかずを流用した弁当
晩飯 スーパーマーケット「かましん」のあれこれツカハラ婦人会長による差し入れの大根と人参のサラダ同じく茄子とブロッコリーの揚げだし同じくグリーンアスパラガスのソテーお祭に上がった日本酒(燗)

2017.4.8(土) 春の大祭

早朝、窓を開いて外の様子を窺う。地面は濡れているものの、雨の勢いは強くない。花火が上がる。時刻は6時。総鎮守瀧尾神社の春の大祭を報せる花火である。

「上澤」と急ごしらえの名札を付けた赤い傘を差して、霧雨の日光街道を、神社を目指して歩いて行く。参道には既にして、今年の当番町である仲町はじめ各町内の自治会長、神社総代、神社世話人、また金棒曳き、稚児、その世話をする母親たちが集まりつつあった。二の鳥居の奥では、白張りの役を担う人たちが三々五々、行列の編成を待っている。

瀧尾神社の大きなお祭は、春と夏に催される。春のそれはもっとも正式のもので「宮司一拝」から「撤饌」までの神事は1時間ちかく続く。関係者で満たされた本殿から降りると、先ほどまでの霧雨はきれいに上がっていた。とても有り難い。

日光市今市地区の旧市街をおよそ8キロに亘って歩く渡御の行列は、この天候の回復を以て、予定されたとおり、10時15分に出発をした。残された来賓と責任役員は、それを見送って社務所に入る。直会に先立ち僕は、責任役員として挨拶をさせていただく。

責任役員とは、神社のことにつき、氏子をはじめ各方面にお願いをする役と考えている。いまや戸数のそれほど多くなくなった仲町が人をやり繰りし、当番町を引き受けてくれたことは、本当に感謝に堪えない。明日の屋台の繰り出しが完了すれば、仲町の人たちの気持ちも隨分と楽になるだろう。

そうして雨上がりの日光街道を下って会社に戻る。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、巻湯波の炊き物、たまり漬「刻みザクザクしょうが」、きのうの「やじOA大会」で支給されたおむすび、トマトと蕪の葉の味噌汁
昼飯 「ふじや」の味噌ラーメン
晩飯 ポテトサラダエリンギとブロッコリーのソテーとスパゲティを添えた鶏もも肉のオーブン焼き“Petit Chablis Billaud Simon 2015”

2017.4.7(金) 東京都千代田区神田東松下町17

「東京都千代田区神田東松下町17」という住所をiPhoneのグーグルマップに入れると、どうも神田より秋葉原から歩いた方が近そうだ。よって北千住から乗った日比谷線を秋葉原で降りる。

はじめは土地勘に頼って南に進む。当該の場所がちかくなってきたらしいところからは、ふたたびiPhoneを取り出し、それを頼りにビルとビルの谷間を往く。しかし地図の示す場所に目指す建物は無い。それほど広くないブロックの中を虱潰しに歩いてようやく目的地に至る。そしてエレベータで4階に上がる。

MG仲間のテシマヨーさんが始めた「やじOA大会」は、はじめ川崎の小川会計MGの1日目の夜に、サトーマサヒデさんを講師にして行われていたものではなかったか。それが昨年あたりからは独立をして、東京や神戸や古河で1、2ヶ月に1度ほどの割合で開かれるようになった。

MGを始めて良かったと感じるかなりの部分を、僕の場合には「マイツールを知れた」ということが占める。この優れたデータベースが人口に膾炙しないことが僕には不思議でならない。ちなみに「OA大会」とはそのマイツールを使った事例発表会で、元々は西研究所の主催で年に1度ほど開かれていた。頭に付く「やじ」は「その場面では、このコマンドを使った方が合理的」とか「そもそも、その一手は無駄」などと複数の参加者が船頭よろしく飛ばす「意見」を意味する。

とにかく、その勉強会に今日は15時から連なる。本日の発表は6名。おむすびと味噌汁が振る舞われる18時30分からはテシマさんに乞われて「私とコンピュータ」という題でしばらく話をさせていただく。

「やじOA大会」の明日は中級コースで、この場での発表も僕は求められていたけれど、残念ながら外せない用事がある。かてて加えて今日も、最後の発表まで聴いていては東武日光線の下り最終に間に合わない。そういう次第にて後ろ髪を引かれつつ、途中で退席をする。


朝飯 トマトのスクランブルドエッグ、蓮根と人参のきんぴら、2種のサラダ、大根と人参のなます、切り昆布の炒り煮、メシ、蕪の葉の味噌汁
昼飯 「味彩たむら」の鶏めし
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれやこれやそれや、チューハイ

2017.4.6(木) 青空を背景に

雨が降っていない限り、夜明けには鳥が啼く。冬至から3ヶ月以上が経ち、5時の声を聞けば、空は明るくなりはじめる。冬が嫌いなわけではないけれど、良い季節になった。

家内が不在のあいだの朝食は常備菜、あるいは調理を必要としないおかずを並べることが多い。冷蔵庫から取り出したおかずでも、米飯が温かく、味噌汁が熱ければ、どうということはない。ひとりの朝食は早く済む。いつもより早く事務室に降り、出勤してくる社員のためにシャッターを上げる。

「青空を背景にした桜が見られるのは、今日が最後になるかも知れません」と、きのうどこかのテレビで気象予報士が伝えていた。しかし晴天は今朝も続いている。店の駐車場の片隅に家内の植えたチューリップが、まるで日の光に飢えた北欧人のように、花びらを大きく開いて朝日を吸い込んでいる。

夕食は、4階から3階に降りて、長男と嫁の食卓の世話になる。今夜の酒、そして酒の器は僕の持ち込みである。そうして今度は3階から4階へと戻り、風呂に湯を溜める。


朝飯 納豆、昆布と牛蒡と蓮根の佃煮、たまり漬「刻みザクザクしょうが」を薬味にした冷や奴、じゃこ、梅干、メシ、トマトと三つ葉の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のカツカレー
晩飯 ほうれん草の胡麻和え、トマトと玉子のスープ、鰯の丸干し、ハムと野菜のソテー、「朝日酒造」の「洗心」(冷や)

2017.4.5(水) 続・検索条件

服について、比較的新しい、あるいはいささか専門的な外来語を用いて説明をしようとすると、なぜか気恥ずかしさを覚える。たとえば「アウター」は恥ずかしい。とはいえ「外套」はほとんど死語だろう。

とにかく、冬にシャツやセーターの上に重ねるものとして、エディバウアーのマウンテンパーカ以上のものを僕は知らない。ここになにかを買い足しても、どうせ着ないのだからお金の無駄である。しかし冬の厳しさが徐々にほどけて春へ向かうときには、もうすこし薄手のコートが欲しい。

きのうの日記に書いたことと同じく、そのようなものをインターネットで探すときの検索条件が結構、難しい。薄手でも安っぽくては困る。少なくとも、人には安っぽく感じられても自分がそれを気にしては長く使うことはできない。

それがフランス人だったか、あるいは日本人だったかは忘れたけれど、良さそうな作業着を着ている老人をある日、スマートフォンで読む記事の中に見つけた。その胸の商標を検索エンジンに入れ、しばらくインターネット上を逍遥すると、正に僕の理想とする薄手のコートが見つかった。見つけた場所は”amazon”である。

“amazon”は、不親切なほど素っ気ない、まるで自動販売機のようなところが好きだ。しかし買い手が出品者と意思を疎通させようとしたときには、その素っ気なさが裏目に出る。

このコートのどのサイズを買えば僕のからだにもっともしっくりくるか。それを出品者に問い合わせたところ「amazonに訊いてくれ」と返事があった。”amazon”に問い合わせると「出品者に訊いてくれ」と返事があった。よって今度は少し強い文面にてふたたび出品者に質問を送ると、重い腰を上げるようにしてようやく、僕の求める答えが返ってきた。

そうして手に入れた”DANTON”のコートを、僕はかなり気に入った。今年これを着た回数は、昨年末から今春にかけて着たマウンテンパーカのそれを超えたかも知れない。きのうの日記に書いたことと同じく、良い買い物をしたと思っている。


朝飯 昆布と牛蒡と蓮根の佃煮、切り昆布の炒り煮、ベーコンエッグ、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、しその実のたまり漬、メシ、蕪の葉の味噌汁
昼飯 「ふじや」のタンメン(バター載せてね特注)
晩飯 トマトサラダスープ煮豚玉子とキクラゲと3種の野菜の炒め“Petit Chablis Billaud Simon 2015”、”Chez Akabane”のクッキー、“Hennessy XO”(生)

2017.4.4(火) 検索条件

簡素で簡便で価格は高くない、そのようなものをインターネットで探すときの検索条件が結構、難しい。簡素で簡便でも安っぽくては困る。少なくとも、人には安っぽく感じられても自分がそれを気にしては長く使うことはできない。それが安価であれば助かる。しかしウェブ上でよく目にする「激安」を検索キーワードに含めた商品は絶対に買わない。

「からだの片側に重みがかかる」という理由からトートバッグは好まない。しかし時々は必要になる。百貨店の手提げの紙袋を2枚重ねにするとかなり丈夫になる。しかし素材が紙であれば、長くは使えない。スーパーマーケットのレジ袋も悪くはないが、コンピュータのような、ある程度の重さのあるものを入れると手が痛い。

長男と嫁があるとき”IKEA”の巨大なトートバッグでかさばる物を運んでいた。正に理想の質感である。しかし僕にはいかにも大きすぎる。”IKEA”がどこにあるのかも知らなければ、トートバッグのみを買いに行くのもバカバカしい。

検索エンジンに当たってみると、自分で仕入れて、それを”amazon”で売っている第三者が見つかった。価格は”IKEA”で買うより高いけれど、それでも180円。送料は無料である。即、注文したことは言うまでもない。

先月はこのトートバッグを、タイへ行く際の機内持込用として使った。今週の金曜日には、ウチのフリーズドライ味噌汁50食を東京まで配達をする。そのときにもこの青い手提げ袋は役に立ってくれるだろう。良い買い物をした。


朝飯 納豆、たまり漬「刻みザクザクしょうが」、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、切り昆布の炒り煮、梅干し、じゃこ、メシ、豆腐とピーマンの味噌汁
昼飯 昆布と牛蒡と蓮根の佃煮、納豆、ほぐし塩鮭、らっきょうのたまり漬によるお茶漬け
晩飯 “TIO PEPE”冷やしトマトスパゲティサラダグリーンアスパラガスとエリンギのソテーと茹でた人参を添えた豆腐ハンバーグステーキチーズケーキ“Chateau Montus Madiran 2003”

2017.4.3(月) 春雷

所用にて午前、巣鴨に至る。生来の荷物嫌い、手ぶら好きではあるけれど、そうはいかない事情がある。それでも今日はコンピュータは不要と考え、荷物は軽くした。それが裏目に出て、訪ねた先でしばし冷や汗をかく。その自分の落ち度を、しかし有能なオネーサンのお陰で何とか取り戻し、予定していた仕事は完了した。

そこから本郷三丁目に移動をする。あちらこちらで桜が咲いている。その花の開き具合は2分から5分といったところだろう。東京の桜は、例年なら三月場所の千秋楽のころには散っている。それがいまだ2分から5分とは、それだけ今年の春が寒いのだろう。

春が寒いといえば、今年は冷夏との予報が出ているらしい。僕はただただ、とびきり暑い夏が、とびきり長く続くことを願っている。

夕刻に次男と池袋で飲酒活動をしていると、上からゴロゴロと音が響き、それが長いあいだ途切れない。事件や事故に巻き込まれるのは御免である。店の、階下から狭い階段を上がってきたオニーチャンに訊くと、その音は雷とのことだった。

窓の外に目を遣ると、ときどき強い風が吹いている。しかし驟雨は遂に来ない。そして雨は、僕が家に帰るまで降らなかった。今日の雷が、いわゆる「春雷」なのだろうか。春の雷鳴は、はじめて耳にしたような気がする。


朝飯 3種のおむすび、ほうれん草の味噌汁
昼飯 「ドトール」の金時豆のパン、コーヒー
晩飯 「男体山」のあれやこれや、チューハイ、それを濃くするためのキンミヤ焼酎

2017.4.2(日) 奉祝

総鎮守瀧尾神社の春の大祭は4月8日に挙行をされる。きのうの縄張りに際して各戸が立てた赤柱には、その日に合わせて各戸は提灯を飾る。しかしウチは今朝から提灯を出す。景色が賑やかになるからだ。またウチの赤柱は犬走りの下にあり、小雨くらいなら提灯は濡れないからだ。

その提灯を出して間もなく、お客様のクルマが駐車場に入ってくる。いまだ開店までは30分ほどもあるけれど、すかさず歩み寄り、お急ぎであれば買い物をしていただける旨をご説明する。お客様は喜び、即、クルマを降りられた。

僕のオヤジは時間外の商売を極端に嫌った。「体制が整っていないかぎり商売はしない」という理屈も分かるけれど、それよりもなお、お客様の利便性に資するべしとの気持ちが僕には強いのだ。

朝から日が差して、きのうの寒さが嘘のように感じられる。


朝飯 納豆、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、茄子の炒りつけ、厚焼き玉子、切り昆布の炒り煮、胡瓜の塩もみ、メシ、揚げ湯波と茄子の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のキムチタンメン
晩飯 「三彩」の懐石8品、「天鷹酒造」の「しぼりたて生」(冷や)

2017.4.1(土) 祭の準備

総鎮守瀧尾神社の春の大祭を1週間後に控え、我が春日町1丁目は直前当番町として、今年の当番町である仲町の手助けをする義務がある。この手助けはまた、前回の当番町から10年以上を経て曖昧になってしまった記憶を呼び戻す目的を持つ。

集合時間の9時に瀧尾神社に着く。仲町はこの1年のあいだ、定時の30分前には集まるべしとの約束をしていることを知る。今朝まで降り続いた雨が上がったのは幸いだった。しかし気温は4月のものとは思えないほどの低さだ。

早速、一の鳥居の両側に掲げる大幟のための柱一対を立てる準備に入る。先ずは柱の先端に差し込む、滑車を仕込んだ腕木を組み立てる。次に屋根付きの置き場から柱を引き出し、先ほどの腕木を差し込む。柱を立てる仕事はほとんど、高所作業車2台を持ち込んだ専門の業者に任せる。数十年前までは、この作業は人力で行われていたという。一体全体、どのような方法が採られていたのだろう

柱一対が無事に立てられ固定をされたところで本殿の北側に移動をする。3棟あるうち向かって右側の倉庫から御輿の台車を引き出す。左側の倉庫から御輿を引き出し、取りあえずは馬に安置をする台車に御輿を載せ、屋根の上に鳳凰を差し込む。また、その鳳凰から下に延びる4本の綱を整える。御輿は8kmを超える渡御に耐えられるよう、台車にロープで固定をする

それと平行して、真ん中の倉庫から漆塗りの柱3本、その柱の先端を飾る真鍮製の飾り、そして柱を支える台座を運び出す。その飾りを本殿前に立てる。また、二の鳥居の両脇に、山から伐り出されたばかりの竹を荒縄で固定する

境内の南側には別の面々により、余興のためのテントが張られた。これにて本日の、直前当番町の仕事を完了する。時刻は11時30分になっていた。当番町より弁当とビールを受け取り、帰社する。

15時に町内の公民館へ出向き、今度は町内に注連縄を張り巡らす作業に入る。春日町1丁目には日光街道を挟んで東、中央、西の3つの地区がある。当方は中央の担当である。オノグチショーイチ頭がこの作業に参加をしてくれるようになってから、中央の注連縄はかなり見栄えが良くなった。有り難い

今日は冬の寒さが戻って汗はかかなかった。よって終業後すぐに風呂に入ることはせず、台所に立つ。玉葱をすり下ろし、そこにたまり漬の「鬼おろしにんにく」と「刻みザクザクしょうが」、ディジョンのマスタード、醤油、レモンの絞り汁を加えて混ぜる。各々の量はすべて適当である。そうして長男の焼いたステーキを肴に赤ワインを飲む。


朝飯 ほうれん草の胡麻和え、納豆、スペイン風目玉焼き、ソーセージとピーマンのソテー、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、メシ、揚げ湯波とほうれん草の味噌汁
昼飯 仲町支給の弁当
晩飯 トマトとレタスとポテトのサラダ蕪のスープ煮とグリーンアスパラガスと人参のソテーを添えたビーフステーキ“VOSNE ROMANEE Jean Gros 1983”チーズケーキ、”Hennessy XO”(生)

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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

蔵見学