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清閑 PERSONAL DIARY

2017.4.9 (日) 半纏リターン

きのうに引き続き、朝6時に花火が上がる。東の空の雲には水平に薄いところがあって、そこだけがオレンジ色に光っている。晴れることを確信しつつ朝食を摂るうち、しかし雲は見る間に分厚くなって、オレンジ色の光も消えた。

霧雨が降ってるけれど、お祭の柱は犬走りの下にあるから提灯を出す。いまや季節外れになった分厚いジャンパーを着て自転車に乗り、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」のウチの売り場まで検品と掃除のために行って、また戻る。

昼ちかくに日光街道の下の方からお囃子が聞こえ始める。その音がよほどちかくなってから外へ出る。当番町仲町の屋台が瀧尾神社を目指して上がっていく。「雨が上がって良かったなぁ」と、紋付きを着たカネコトモヤス自治会長に声をかける

15時より脚立を手に公民館へ向かう。そして1週間前に張り巡らした注連縄のうち、日光街道に沿った地域のものを、今度は外して歩く。張るには1時間を要した縄も、外すときには20分もかからなかった

16時、明日はどれくらいの数のたまり漬を蔵出しすべきかを包装係のサイトーヨシコさんと事務室で相談しているところに「お客様です」と店から声がかかる。対応に出た家内は、その綺麗な女の人を事務室までご案内した。

女の人は春日町で棟梁をしていたワタナベキイチという人の孫で、家を片付けている最中に、そのおじいさんの半纏が出てきたと、風呂敷を解いた。半纏の襟には白い糸による刺繍でウチの印のヤマジョーと「上澤」の文字、裏地は龍に「寿」。これまで目にしたことのない仕様である

むかしは出入りの職人に半纏を預けた。労働着としての半纏である。しかし今日のそれは明らかに違う。ワタナベキイチさんは第二次世界大戦前より、我が町内で頭を務めていたに違いない。半纏は、ワタナベキイチさんがウチに出入りをする際、それも「ハレ」の日に身につけたものだろう。僕は女の人に名刺をお渡しし、その半纏を有り難く受け取った。

17時からは公民館におもむき、町内役員の直会に連なる


朝飯 ウインナーソーセージとほうれん草のソテーを添えた目玉焼き、トマトとレタスのサラダ、3種の刺身のヅケ、ほぐし塩鮭、たまり漬「刻みザクザクしょうが」、納豆、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 朝飯のおかずを流用した弁当
晩飯 スーパーマーケット「かましん」のあれこれツカハラ婦人会長による差し入れの大根と人参のサラダ同じく茄子とブロッコリーの揚げだし同じくグリーンアスパラガスのソテーお祭に上がった日本酒(燗)

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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