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大空に月と日が姿を現してこのかた 紅の美酒にまさるものは無かった
腑に落ちないのは酒を売る人々のこと このよきものを売って何に替えようとか
Omar Khayyam

 2009.1130(月) カメラケース購入記

デジタルカメラのケースを買うとき、対象とする店が実店舗であってもウェブショップであっても、自分のカメラがそこにしっかり収まるかどうかを知ることはなかなかに難しい。

機種対応表に"RICOH GR DIGITAL"があったから安心して"BUILT NY"の"HOODIE Camera"を取り寄せてみれば、これが入るには入るが容易には取り出せないほどきつい。このケースはむしろ"iPhone"にちょうど良いサイズだ。よってこれは"iPhone"を持っている若い人にやってしまった。

いまだ全然といって良いほど使っていない"RICOH GR DIGITAL III"だが、ケースを欠いては軽々に持ち運べない。そういう次第にて先日は有楽町のビックカメラへ足を伸ばし、地下2階の売り場を覗いてみた。ここは他の量販店にくらべれば、カメラのケースを気前よくむき出しにし、自分のカメラを実際に納めてサイズの確認ができる。しかし"GRD III"にちょうど良さそうなケースはむき出しになっていなかった。

よって事前にウェブペイジで対応可能なことを確認しておいた"ELECOM"の"ZSB-DG010"を購入する。そして10分後に落ち着いた環境へ移動してこれに"GRD III"を納めてみれば、すこしきつめのピッタリだったが"ZERO SHOCK"と表示されているだけあって衝撃緩衝材が厚く、大げさに言えば小食な人の弁当箱くらい大きい

小さな荷物を好む僕にとって、その大きさは耐えがたい。よって帰宅してから今一度インターネットにアクセスし、今度は同じ"ELECOM"でも"DGB-047"を注文した。

それが本日午前に届いたから「まさか今回も気に入らねぇ品物だったりして」と段ボール箱を開け、"GRD III"を納めてみれば三度目の正直にて今度はゆるくなくきつくなく取り出しづらくもない。

"BUILT NY"の"HOODIE Camera"は送料込みで2,520円、"ELECOM"の"ZSB-DG010"は1,280円、そして最後に買った"DGB-047"はこの三者の中ではもっとも安い送料込み885円で、つまり僕は"RICOH GR DIGITAL III"のケースを買うために4,685円を投資したことになる。

いま"RICOH GR DIGITAL III"のケースを必要としている人は、迷うことなく"ELECOM"の"DGB-047"を買うべきだ。もっとも「ウルマックスジャパンアマゾン店」に在庫がどれほど残っているかは不明である


朝飯 納豆、キノコのスクランブルドエッグ、白菜漬け、メシ、豚汁

昼飯 「大貫屋」のキムチタンメン

晩飯 肉と内臓あれこれ、サンチュ、白菜キムチ、冷麺二東マッコリ

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 2009.1129(日) わざわざそれだけを買いには行かねぇよ

"Google"に「宮内庁御用達 価格」と入れると101,000件がヒットする。宮内庁の名を使って商売の役に立てようとしている店がそれだけある、ということだ。宮内庁ではないが「○○様御用達」を売り文句にする商売はそれこそ星の数ほどある。

「浜崎あゆみもお取り寄せしている美肌クリーム」と、香港でオネーサンに薦められたときには大笑いをしながらこれを半ダース買った。このクリームを差し上げた方々が、これを実際に使って美白の顔になったかどうかは知らない。

"Google"に「トム・クルーズ 自家用機 ワイン」と入れると4,560,000件がヒットする。「トム・クルーズがわざわざ自家用ジェット機に乗って買いに来るワイン」の文言と共に売られているワインがあるのだ。

すこし考えれば分かることだが、自家用ジェット機を飛ばすには膨大なコストがかかる。その経費をワイン代に充てれば、つまり家にいて通信販売を利用すれば当該のワインの何百倍も高いものが何百本でも買えるだろう。

正確には「トム・クルーズが自家用ジェット機で遊びに来たついでに注文するワイン」なのだろうけれど「ついで」の3文字を入れては売れるものも売れなくなるからワイン屋は「トム・クルーズがわざわざ自家用ジェット機に乗って買いに来るワイン」と書くのだ。

そしてその宣伝文句を読み大笑いをしながら注文した"Chateau Montus Madiran 2003"を今夜、長男やその同級生たちと飲んでみればドカンと強いワインで、だったらメシの1時間くらい前から抜栓しておけば良かった。それはさておきこれは飲んで気分の高揚するワインである。あるいは自分の子供やその友人たちと飲んだからそんな気になったのかも知れない


朝飯 生卵、納豆、メシ、豚汁

昼飯 豚バラ肉のトマト煮のペンネ、"La Tarre"の「時の菓」

晩飯 "neu frank"の燻製あれこれ、グリーンサラダ、4種のキノコのオリーヴオイル炒め、ポトフ、「ぱんいしづか」のパン各種、"Qu'il Fait Bon"のフルーツタルト"Chablis Premier Cru Mont De Milieu Billaud Simon 2005""Chateau Montus Madiran 2003"

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 2009.1128(土) マッコリを眺めながら白ワインを飲む

人間として生きていれば、そう高い確率ではないにしても「ウワッ、失敗したー」ということを必ずやらかす。

その失敗を自分が犯したなら、それをどれだけ重く受け止めるか。また、自分に損害を与える性質の失敗を人が犯したとき、それをどのくらいの寛容さで赦すか、あるいはどのような強さを以て赦さないか。赦す赦さないを決めるのは思惟によるのか情動によるのか。

「ここで赦さなければ相手はこのことをいつまでも忘れず、同じ過ちは決して犯さないに違いない」というある種の思いやりから人を赦さない人がいる。それとは対照的に「まぁ、いいじゃねぇか」とすぐに赦す人がいる。もちろん、粘着的な性格から人を赦さない人もいる。

あるいは「人は失敗を犯すもの」とあらかじめ予測し、その失敗による損害を回避すべく事前に用意しておく方法もある。

インターネット経由で1週間ほど前に注文を入れておいた店からおととい、一部の品が間に合わず納期を守れない旨の電話があった。だから僕は「こういうこともあろうかと考え自分は日にちに余裕を持っていた、商売をしていれば何かしらの失敗はあるだろう、遅れても構わないから出荷してちょうだい」と答えた品物が午前中に届く。

箱を開けたところ見慣れない品が余分にあって、伝票には「二東マッコリプレゼント」の添え書きがあった。お店の人は納期が遅れたことについてではなく、僕が相手の失敗をすんなり赦したことに対してこのマッコリをくれたのだと思う。

マッコリは飲んでも飲んでも酔わず、しかし酒を飲んだという満足感はしっかり残る優れたお酒だ。プレゼントされたマッコリは1リットル。というわけで「ふんじゃぁ来週の頭あたり、ウチで焼肉、やらなきゃなぁ」と考える

そして焼肉は来週としても今夜は長男とその同級生数人が遊びに来ている。風邪の蔓延によって学級が閉鎖された次男は一昨日から帰宅している。そういうわけで夜は彼らと事務室にて宴会をする


朝飯 目玉焼き、納豆、メシ、豚汁

昼飯 カレーうどん"Chez Akabane"のチーズケーキ

晩飯 タイのアクアパッツァ、豚足のパン粉焼き、その他あれこれ、2種のスプマンテ、白ワインいろいろ、"Velours d'Hermitage de Chapoutier 1982"

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 2009.1127(金) 本を読む人

夜7時40分に西日暮里のモツ焼き屋に入る。カウンターに着いてひと息ついたのち左右を見れば、カウンターの客6人のうち3人までが何かしら本を開いていたから「ここの客はインテリ度が高いな」と思った。無論、本気で思ったわけではない。

本を読むことが趣味という人と、日曜大工が趣味という人のどちらが高級かと考えれば、生産性の点からして日曜大工の方がはるかに上だろう。「本の好きな子供を育てよう」という運動もあるらしいが、本を読む人すなわち上質の人という法則の成立しないことを僕はよく知っている。

そういうことは抜きにして、ガツやらナンコツやらカシラのたれ焼きを肴に読む、ウチの本棚で5、6年ほども眠っていた

「北島亭のフランス料理」 大本幸子著 生活人新書 \693

は随分と面白い。

と、僕のすぐ左で文庫本を読んでいた女の人がキャビンをくわえて火を付けたから「本を読めばインテリってわけじゃねぇよなぁ、やっぱり」と思う。


朝飯 パンあれこれ、ポテトサラダ、トマト入りスクランブルドエッグ、コーヒー

昼飯 「玄蕎麦河童」のかけ蕎麦

晩飯 「菊一」のあれこれ、麦焼酎(お湯割り)、生ビール

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 2009.1126(木) 酒を抜きやすい食べもの

先週の土曜日に採られた血液の検査結果を本日、病院で手渡されてみれば"γ-GTP"は62と、近来まれに見る低い値だった。普段より深酒をしていれば2日ほど酒を抜いただけでここまで下がりはしない。

「人の死期は生まれたときから決まっている、だから酒でもタバコでも、やりてぇだけやったらいいんだ」と言う人がいる。そのようなことを耳にするたび僕は、チェザーレ・マエストリとロイヤル・ロビンスという、ふたりの登山家を思わざるを得ない。要は自分がどのような"style"を好むか、ということだ。

運命論者の言うことが本当とすれば、酒やタバコで命を縮めるのも、また節制しながら細く長く生きるのも、生まれながらに決まっている、いうことになる。そして節制しながら早死するのも運命、ということなのだろう。

飲酒の盛んでない地域、上質あるいは先鋭化した酒を醸す文化のない地域の料理は当然のことながら、酒を要求したくなる類の味を持たない。よってその手のものを食べれば酒を抜きやすい。日本のカレーライスは日本料理であって決してインド料理ではないが、とりあえず今夜は日本のカレーライスにて飲酒を避ける。


朝飯 塩鮭、白菜漬け、じゃこ、牛蒡と蓮根と昆布の佃煮、鱚の笹漬けによるお茶漬け

昼飯 「大貫屋」のチャーハン(大盛り)

晩飯 「CoCo壱番屋」の野菜サラダ、オクラと豆腐のカレーライス

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 2009.1125(水) 秋季小祭

秋の収穫を祝う新嘗祭は、我が町の総鎮守「瀧尾神社」」では秋季小祭と呼ばれ、11月の下旬に行われる。これに出席をするため朝10時前に神社へ行く。秋季小祭はまた当番町が運営を担う最後のお祭りだから、関係者においては今朝は、マラソンのゴールの50メートル手前にいるような気分かも知れない。

昇殿しての祝詞奏上、玉串奉奠が無事に済めば次は直会の決まりである。本日は夜来の雨も上がって空は青一色に晴れ上がり、十月桜も咲いた。よって酒を飲む前から何やらめでたい気分があたりには横溢し、まぁ、お祭りとはかくあるべきである。直会を前にして挨拶を求められた僕は当番町川原町の労をねぎらった。

夜は茶臼山ふもとの「長久温泉」へ自転車を走らせて露天風呂につかる。帰途、月に一度開かれる利き酒会「本酒会」に参加をして9時すぎに帰宅する。


朝飯 納豆、白菜漬け、ほうれん草の油炒め、メシ、大根と万能葱の味噌汁

昼飯 「ふじや」の味噌つけ麺

晩飯 「玄蕎麦河童」のあれこれ、日本酒5種(冷や)

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 2009.1124(火) コマンド人間アイコン人間

自分の名前や住所を人に教えようとするとき、そこに含まれる漢字をどのように説明するか、その仕方によって人はコマンド人間とアイコン人間に大別できるような気がする。

「秋」という字を説明するにあたって「春夏秋冬の秋」と言葉の例を引くのがコマンド人間なら、「ノ木偏に火」と形で教えようとするのがアイコン人間だ。おなじ「秋」を説明するに「チョンの下に木ぃ書いて右にチョンチョンで人」と言うような人もいるが、これもアイコン人間の一種だろう。

コマンド人間の中には人生の大先輩もいて「俊」という字の説明に「オーミトシローのトシ」などと言われれば、昭和31年すなわち1956年生まれの僕でも頭を悩ませる。また「伊」という字の説明に「イタリアのイ」などとおっしゃる大先輩もいて、これも若い人にはほぼ通じない。

思い出深いのはある人が「真」という字を説明するのに「マーだよ、マー」とおっしゃり、僕が「マー? マーですか?」と混乱したら「お前、オレより馬鹿だな」と叱られたことで、この「マーだよ、マー」の人はコマンド人間にもアイコン人間にも属さない特殊な例と思われる。


朝飯 生のトマト、ポタージュシュープ、トーストのオリーヴオイルかけ

昼飯 湯波と生卵と長葱のうどん

晩飯 「ばん」のあれこれ、日本酒(燗)

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 2009.1123(月) 朝鮮の小皿

「美味いねぇ」と普段から感じ入って食べている地元のパンやケーキ、驚くほど香り高いシチリア産の食材、「これは良いぞホントに」とむかしから聴いているクリスマスソングのCDなどを集めて「クリスマスはいつも家で愉しむ派、のための佳品七選」を昨年はじめて企画した。これは実店舗には置かず、ウェブショップでのみ注文をお受けする

この「佳品七選」が今年は昨年よりもひと品増えて「八選」になった。増えたのはシチリア産の、デュラム小麦が強く香る、モチモチのスパゲティである。

それはさておき商品説明を作るため最後まで待っていたのが「ぱんいしづか」の品物で、石塚さんは真面目な人だから色々と考え試作もしたのだろう。それがようやく届いて今朝、この撮影をする。

生成の食パンと濃い茶色のチョコパンを共に載せて映える器と考え朱塗りの盆を用意したが、試してみるとチョコパンが暗く沈んでしまう。できるだけ良い画像を得たいが本日は祭日にて店も忙しく、新たに器を探す時間も無い。ふと気づいてチョコパンの下に朝鮮の小皿を敷いたら、これで何とか格好がついた

そういう次第にて店の仕事に復帰し、夕刻まで忙しく過ごす。


朝飯 2種のおむすび、油揚げと万能葱の味噌汁

昼飯 「糸屋」の小鉢2種ひもかわ鍋焼きうどん

晩飯 「ユタ」のあれこれ、麦焼酎「鏡月」(お湯割り)

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 2009.1122(日) マチャプチャレ

冬の朝、冠雪した日光の山の頂に朝日の当たる様を目にするたびマチャプチャレを思い出す。マチャプチャレはヒマラヤにある山で、標高800メートルの村ポカラにいれば正面に大きく見える。

マチャプチャレの頂上にはふたつのピークがあり、よって日本語では双耳峰と分類される。しかし実際にはウサギやキツネの耳よりも、その姿はマチャプチャレが表す現地語のとおり魚の尾に近い。

マチャプチャレの頂上は魚の尾のようにふたつに分かれている。しかしポカラにいる限り、その尾は魚を真上から俯瞰する感じで鋭い三角形にしか見えない。

日光の冬山が朝日を浴びるとその頂はオレンジ色に輝くが、マチャプチャレの稜線はごく短い時間ながら金色に輝く。しかもその金色は坩堝の中で溶けている金属のようにトロトロと揺れる。

「またマチャプチャレが見たいか」と問われれば「うーん、とりあえずその手前のバンコクで考えさせてくれ」と答えるかも知れない。


朝飯 胡桃味噌の大葉巻き、サヨリの笹漬け、塩鮭、牛蒡と蓮根と昆布の佃煮によるお茶漬け

昼飯 牛肉うどん

晩飯 鱚の笹漬けの鮨、ほうれん草と海苔のおひたし、湯波のくずあんかけ、厚焼き玉子、メシ

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 2009.1121(土) 「出発は遂に訪れず」

「日本の小説でいちばん好きなのは何ですか」と質問したら「島尾敏雄の『出発は遂に訪れず』です」とその英国人は答えたので「スミマセン、僕、それ、まだ読んでないです」と謝ったとは、11月のはじめに帰宅した長男から聞いたことだ。

「ガイジンに言われちゃしょうがねぇ」と僕は先日、その本を"amazon"で買った

おととい夜9時に寝たらきのうは朝2時30分に目が覚めたので、この短編集のなぜか最後に収まっている「出発は遂に訪れず」を読んでみた。

島尾敏雄の文章はある種のクセを帯びていて、日本人の僕でさえ繰り返し咀嚼しないと意味の理解できないところがある。くだんの英国人はこれを原書で読んだらしい。日本で生まれ育った歴史を持たずにこの時代の島尾の文章をかみ砕き更に「いちばん好きな小説」とまで言うとはかなりの日本語フリークに違いない。

きのうのやはり夜9時に寝たら今朝は1時30分に目が覚めたので、この短編集の最初に戻って「島の果て」を読んでみた。同じ主題を扱いながら、時系列からすればその主題の発生した日々により近いときに書かれたこちらの方が、「出発は遂に訪れず」よりも僕はどうも好きらしい。

そして「へぇ、こういう私小説の書き方もあるんだなぁ」と気づいたのは、僕がそれほど小説というものを読まないせいだろう。

それにしても、この短編集のはじめからふたつめの「単独旅行者」は、文法的におかしな表現が目立つ。島尾が正しくて僕が間違っているのだろうか、あるいは昭和20年代には普通の言い回しだったことが現在の日本ではおかしく感じられるのだろうか。

今夜も早寝をして、明日の朝も早起きをして、この本を読み進むつもりである。


昼飯 葱と生卵のラーメン

晩飯 小鯛の笹漬けの鮨、豆腐のくずあんかけ、里芋と牛肉の甘辛煮、ポテトサラダ、芋焼酎「」(お湯割り)

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 2009.1120(金) 掃除

本日はオヤジの祥月命日にて朝、仏壇の掃除をする。この仏壇にどれほどの数の先祖が去来するのかは知らない。もしもそのすべての祥月命日に仏壇を清めようとすれば、ほぼ毎日のように掃除をしなくてはならないのかも知れない。またそれがあるべき姿なのかも知れない。実行できればそれこそ大したものである。

社員が出勤して開店の後、如来寺へ家内と墓参りに行く。

きのう今日と断酒をしたのはあした血中の諸々を調べるための採血があるからだ。「採血ってのはな、普段の健康状況を知るためにあるんだぞ、血ぃ採る前だろうが何だろうがキッチリ酒を飲んでなきゃだめなんだよ」と言う人もあるが、それでは医者への義理が立たない。

そういうわけで今夜もばら鮨にて飲酒を避けるべきところ、都合によりスープカレーにて飲酒を避ける。


朝飯 小鯛の笹漬け、牛蒡と蓮根と昆布の佃煮、塩鮭、万能葱によるお茶漬け

昼飯 「ふじや」の味噌ラーメン

晩飯 「日光珈琲」のスープカレー、ライス、コーヒー

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 2009.1119(木) 塩辛さとは、あなたの食べ方が決めるもの

学生のころ、スパゲティの具にしようとしたのか、あるいは味噌汁の具にしようとしたのかは忘れたが、とにかく湯島天神下の「丸赤」でアサリを買った。単位重量あたりの価格は表示してあったが、一食のおかずに必要なアサリの量が何グラムかなど見当もつかない。適当と思われる量を頼んで値段を訊ねたら、これが仰天するほどの高い数字だった。

これは、そこいら辺にある普通の魚屋と勘違いして「丸赤」に入った僕の過ちで、つまりこの店の製品は当時の、まぁ今でもそうだが僕には"over spec"だったというわけだ。

しかしこの店の「極辛塩鮭」だけは安い。今はひと切れが700円ほどだろうか。塩鮭がひと切れ700円とはいささか高いように感じられるかも知れない。しかしこれが名の通り塩辛くていちどに小指の先ほどしか食べられない。700円でもすこしずつ食べて30回楽しめれば1回あたりの単価は25円にも満たないから安い。

今朝はこれの焼きたてを熱いうちにほぐし、その一部をお茶漬けにする。上質の紅鮭の脂は殊に美味い。だからその脂にまみれた骨を、しゃぶることなく捨てることはできない

本日は顧問税理士のスズキトール先生に「田中平助商店」の笹漬け3種をいただいた。夜はそのうちのサヨリを鮨にして食べる。これがめっぽう美味かったので、明日はまた別の笹漬けにて同じく鮨を食べようと思う。


朝飯 きのう「和光」でもらった胡桃味噌の紫蘇巻き、蓮根と牛蒡と昆布の佃煮、塩鮭、じゃこによるお茶漬け

昼飯 焼きうどん

晩飯 サヨリの笹漬けの鮨生ハムと玉葱のサラダ豆腐と玉子のお吸い物

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 2009.1118(水) 今年もっとも成功した買い物

不必要な物の付属している道具が嫌いだ。僕がトレンチコートを買わないのは、エポーレットやガンパッチ、袖先のベルトやウェストベルトのDリングなど、戦場以外では使いようのない物が付いているからだ。「だったら背広の袖のボタンも必要ねぇじゃねぇか」と問われれば、それくらいは許す。

大晦日まではいまだ6週間ほどもある。しかし今年の買い物でもっとも成功したのは"GREGORY"のデイパックと、今から決めてしまっても早計でないと予想する。これは今年の3月12日に神保町の「ICI石井スポーツ登山本店」で買った。予備ポケットを取り付けるための4ヶ所の金具は僕には不要だが、まぁ、それくらいは許す

このデイパックの欠点は、中身の重さを感じさせない優れた構造にある。重さを感じさせないからつい余分な物まで詰め込んでしまうのだ。

夏の終わりにタイへ行ったとき、機内へ持ち込む荷物はこのデイパックに入れるべきと確信した。チェックインバゲージが20キロを超えたとき、その超えた分をこのデイパックへ移せば問題は解消する。

というわけで来年もどこかへ旅行することがあればこのデイパックを持参する。どこかへ行ける保証は無いが。


朝飯 温泉玉子、納豆、焼き海苔、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁

昼飯 「大貫屋」のオムライス

晩飯 「和光」の突き出しの鮪の味噌煮生牡蠣、鯵の塩焼き、ポテトサラダ、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)

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 2009.1117(火) 幻惑

昨夜は靖国通り専大前交差点ちかくで飲んで、甘木庵には徒歩で帰ってきた。そうであれば今朝は甘木庵から神保町まで歩いて行ける理屈だ。坂を下るだけ後者の方が楽でもある。しかし雨が降っている。よって本富士警察署や本郷消防署からそう離れていないところでタクシーを拾い、運転手には近道を案内して神保町の裏道で降車する。

タクシーのメーターは890円だった。財布の中には小銭がジャラジャラとある。細かいお金で支払った方が運転手も助かるだろうと考え、ひとつひとつ数えながら前席のアームレストに硬貨を置く。タクシーを降りてしばらく歩いてから気のついたことだが、僕が置いたのは890円ではなく980円だった。「あ、それ、いただきすぎです」と運転手が言わなかったのは、あまりに多い小銭の数に幻惑されたせいかも知れない。

夕刻、柄の錆びて曲がった赤い傘を差して西日暮里駅の外へ出る。「喜多八」で相撲中継の最後の3、4番を見ながら飲み、9時前に帰宅する。


朝飯 「梅もと」のかき揚げ蕎麦

昼飯 「めんとく」のおむすび

晩飯 「喜多八」のあれこれ、日本酒(燗)、生ビール

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 2009.1116(月) 僕の好きな店を君も好きになるかどうかは知らない

朝、先週の月曜日にもらった烏賊の塩辛でお茶漬けを食べる。この塩辛を僕に手渡してくれた人はその数日後に突然、亡くなった。人生とは、そこここに穴の空いた道を、目隠しをして歩いているようなものだ。若くしてうっかり足を踏み外す人もいれば、非常に小さな確率を以てその穴を避け、長生きする人もいる。

「ヘーキだ、おめぇは必ず長生きだ」と友だちに言われても、元気だった人がいきなり亡くなる現実を目の当たりにすれば、何やら自分の生きていることが不思議にさえ思えてくる。

午前に東武日光線、千代田線、山手線、都電荒川線と乗り継いで雑司が谷へ行く。すこし歩いたところにあるスタジオで午後から商品撮影を行う。

ブツ撮りのスタジオは大抵、薄暗い。その薄暗さの中で当方のすることといえば意見を求められたときに助言をするくらいで、あとは何もしない。商品撮影の立ち会いではいつも、温かく清潔な洞窟で安穏にくつろいでいる気分になる

夜、専大前交差点裏の「嘉門」へ行く。僕の知る限り神保町界隈で、ここを凌ぐ酒亭は今のところ無い。"BAR RuSSET"でロブロイとレッドアイを飲んでから徒歩で甘木庵に戻る。駿河台裏の男坂は、酔って昇るにはかなり、きつい。


朝飯 蓮根と牛蒡と昆布の佃煮、じゃこ、烏賊の塩辛、三つ葉のお茶漬け

昼飯 「大村庵」のカレー南蛮蕎麦

晩飯 「嘉門」のおまかせ酒肴、芋焼酎(お湯割り)

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 2009.1115(日) 部品の交換

20代のころよりほぼ四半世紀の空白を挟んでふたたび乗り始めた"Bugatti Type 35 T"は、スカットルからペダルを1センチほど浮かせたところでクラッチが繋がる。

静止した状態から走り始めるときこそ、そのことを念頭に慎重な操作も可能だが、迫り来るコーナーを目前にして左足は消しゴムほどの小さなクラッチペダルに乗せ、右足の指の付け根は長楕円形のブレーキペダルの最上部を強く踏み、そしておなじ右足のかかとは今しもローラー型のスロットルペダルを蹴ろうとしているときに「えぇっと、クラッチは床から1センチのところで、、、」などとは考えていられない。

よってこの整備を"EG Engineering"のタシロジュンイチさんに頼んだところ、調整の範囲はいまや「イッパイイッパイ」で、部品を交換しない限り改善は無理と伝えられた。ブガッティはフランスのクルマだがその新品部品は多く英国で揃う。よってこの夏、彼の地に発注してクラッチ板一式を取り寄せた

新しいクラッチは取り付けたがある程度の速度で走ってみての調整が必要だ。折良く11月14日に仲間うちの走行会が、できたばかりのサーキット「袖ヶ浦フォレストレースウェイ」で開かれる。そこでタシロさんにはここでの試運転を頼んだ。僕は仕事が忙しくて現場までは行けない。天気が雨であれば、またコースが濡れていれば出走は取りやめるようタシロさんには言っておいた。

タシロさんはトランスポーターでこの80余年前のグランプリカーを千葉県の山中へ運び、そしてパドックへ降ろしたのみにて走らず帰還した。14日は雨模様の一日だったのだ

というわけで新しいクラッチでの走行は年末に「ツインリンクもてぎ」で行われる「阪納誠一メモリアル走行会」がいきなりの本番となる。当日はできるだけ長い時間をコースの上で過ごそうと思う。


朝飯 4種のパン、ハム、スクランブルドエッグ、トマトのオリーヴオイル和え、コーヒー

昼飯 栗茸のスパゲティーニ

晩飯 胡瓜の浅漬け、イカ入りの厚揚げ、芋煮鍋、"Chez Akabane"の杏仁豆腐、芋焼酎「伊佐美」(お湯割り)

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 2009.1114(土) 140文字の美文

これまでウェブログを書いていた人が、あるときを境としてそのウェブログにトゥイッターによる行動記録を載せ、その短いセンテンスの連なりを以て日記の代用とする動きがこのところ目立つ。ある程度まとまった量の文章よりも読む方は楽だし、書く方はその数十倍も楽だ。どこからでもアップできる同時性もある。

ところがそのようなウェブログをしばらく見ていると、トゥイッターによる短い文字の連なりさえ日ごとに途切れがちになり、遂には休止だか長期休養してしまう例が目立つ。「ある程度まとまった量の文章を書くには骨が折れる、そのようなヒマはない、トゥイッターなら楽だ」という経路を辿って、しかししばらくするうちトゥイッターさえ面倒になってしまったのかも知れない。あるいは他に楽しいことを見つけたのかも知れない。

ところでトゥイッターの文字制限は全角半角にかかわらず140文字だ。この140文字以内に限った文章読本を書いてくれる人がどこかにいないか、俳句短歌の宗匠がいるのだからそのうちトゥイッターによる美文家も出てくるのではないか、あるいはもうどこかにいたりして。


朝飯 3種のおむすび、豚汁

昼飯 クルミパン

晩飯 「和光」の突き出しの鶏笹身と大葉のおひたし烏賊納豆焼き鳥タダでもらった「金谷ホテル」の「100年カレーパイ」、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)

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 2009.1113(金) 落ち葉

店舗駐車場のモミジの葉が落ち、それが風の塩梅によるものだろう、夜のうちにこんもりと山になったらしい。そこに雨が降ったからその山は固く締まった。固ければ少々の風に散ることもないだろうし、また落ち葉も風情のうちと放置したら、少々どころではない風が昼前に吹いてあたり一面を紅く染めた。

一方、隠居に接する歩道には種々の広葉樹が落ち続けている。これが普通の量であるうちは僕が掃いていたが、今朝は尋常でない広さにそれが散らばっていた。よって包装係のアキザワアツシ君に頼み、仕事の合間にこれを綺麗にしてくれるよう頼む。

昔は落ち葉を焚いて、その中に薩摩芋などを入れて焼くようなこともあったらしいが、今の落ち葉は半透明のゴミ袋に入れられ捨てられてしまうことが多い。「落ち葉は庭に積んで堆肥にしたら良かろう」という考えもあるだろうが、当方にその趣味はない。

先日、日本経済新聞の日曜版を読んでいたら瀬戸内寂聴が江戸英雄のことを書いていた。江戸英雄の百姓趣味は趣味の範囲を大きく超えて専門家の域に達していた。この江戸英雄による「すしやの証文」は非常に優れて面白い本である。読んで損はない。


朝飯 すぐき、モロコの醤油煮、じゃこ、蓮根と牛蒡と昆布の佃煮のお茶漬け

昼飯 スパゲティナポリタン

晩飯 「和光」の突き出しの中華風五目炒め、生牡蠣焼きししゃも、頼まなくて出てきた白菜漬け、山葵葉の醤油煮、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)

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 2009.1112(木) モバイルオフィス

1990年代のはじめ、"CHOUINARD"のサブアタックザックに入れた"RICOH LXN20"を行く先々で取り出すとオタク扱いされた。そのころコンピュータを持ち歩く者はごく一部にしか存在しなかったからだ。湾岸戦争の際にアメリカが砂漠へ送った物資の総重量は700万トンと言われているが、ここに含まれるコンピュータのほとんどはデスクトップ型の巨大なものだった。

今早朝に読み終えた

「サバイバル時代の海外旅行術」 高城剛著 光文社新書 \756

に書かれている、機内持ち込み可能なサイズのキャリーバッグにコンピュータは無論のこと太陽充電装置まで収めてしまうモバイルオフィスは強烈だ。1990年代のはじめこそオタク扱いされた僕だが、現在の僕が著者の水準まで着いていくことはできない。しかし若い人にはぜひ参考にして欲しい智恵が、この本にはぎっしり詰まっている。


朝飯 生卵、すぐき、納豆、メシ、徳用湯波と万能葱の味噌汁

昼飯 「ふじや」の味噌ラーメン

晩飯 「コスモス」の具だくさんのサラダマカロニグラタンドライマーティニ

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 2009.1111(水) "RICOH"のカメラ

「東京は本降り」と朝の天気予報が伝えていたから普通の靴は諦め、"Dolomite"の登山靴を履く。そして午前の上り特急スペーシアに乗ると1時間後、埼玉県を南下するに連れ空は明るく雨も弱くなっていく。結局「普通の靴でも平気だったじゃねぇか」と考えつつ表参道と渋谷のあいだの坂の多いところまで行く。

雨の粒は小さく少なくなったが傘を差さなければ木綿の上着は見る間に湿っていく。よって傘を開いたり畳んだりしながら銀座へ移動する。

その銀座で、自分は買うつもりはないがきのう発表されたばかりの"RICOH GXR"のカタログを手に入れる。"HASSELBLAD"のレンズとフィルムマガジンを直結して交換可能のユニットとし、それをデジタルに置き換えたようなシステムの"GXR"については「目の前にポンと出されれば誰もが『なるほど』と思うだろうけれど、よくもまぁこんなものを世に出してきたものだ」と、大いに感心をする。

そして「オレのGRDIIIは、来週の月曜日に使い始めよう」と決める。


朝飯 飛竜頭の辛口炊き、煮卵、すぐき、なめこおろし、納豆、メシ、3種のキノコと豆腐と豚肉の味噌汁

昼飯 3種のおむすび

晩飯 「大はし」のあれこれ、麦焼酎「亀甲宮」(生)

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 2009.1110(火) プロまかせ

きのう"amazon"から届いた箱を開け、"RICOH GR DIGITAL III"とディスプレイの保護シールを取り出す。僕は極端に不器用だし指はバンドエイドだらけで精密な作業はできない。よって朝のうちに「手塚工房」を訪ね、カメラにシールを貼ってもらう。思い起こせば"RICOH GR DIGITAL"のシールも、ここで貼ってもらったのだ。

2006年2月26日に手に入れた"RICOH GR DIGITAL"は今年の9月まで3年7ヶ月のあいだ使って次男に譲った。"RICOH GR DIGITAL III"も同じく数年は使い続けることになるだろう。

"RICOH GR DIGITAL III"のデザインについては、アクセサリーシューが上に突き出ているところが気になっていた。しかし現物を手にしてみればそれは特に目立つほどのものでもなく、むしろ"II"までの旧型にくらべて凝縮感や剛性感は増している

そして「このカメラの試運転はいつにしようか、明日は雨らしいからとりあえずは止めておこう」と考える。


朝飯 なめこおろし餅

昼飯 鍋焼きうどん

晩飯 トマティーヨ、飛竜頭の辛口炊き、モロコの醤油煮、うずら豆、メシ

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 2009.1109(月) カメラの購入

きのうの昼飯は事務机に着いたまま5分で食べた。その後は夕方までほとんど店舗にいて接客をしていた。そして閉店から町内の会議までのわずかな時間に"amazon"で"RICOH GR DIGITAL III"を発注した。

このカメラはここ数週間"amazon"において不思議な値動きをしていた。60,000円に近づいたかと思えばまた1割ほども値上がりすることを繰り返した。その理由は分からない。そしてきのうから今日にかけては60,000円で変動はなかった。

「価格.com」には更に安い店もあるがなぜ"amazon"で買うか、それは商品価格だけ低くしておいて、しかし法外な代引き手数料でサヤを得るような店が中にあるからだ。

というわけできのうの夕刻に注文したカメラは本日早くも配達された。そしてその荷を解かないまま夕刻、自宅へ戻る。


朝飯 鰯の南蛮漬け、煮卵、すぐき、じゃこ、納豆、メシ、豆腐と豚肉と万能葱の味噌汁

昼飯 トマトソースのスパゲティ

晩飯 千枚漬け、鶏レヴァの柔らか煮、徳用湯波と水菜の薄味炊き、鰯の南蛮漬け、銀鱈の粕漬け、うずら豆、メシ

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 2009.1108(日) 本えらび

「平凡パンチの三島由紀夫」を読み終えて数日になる。この本の後半は下世話な興味の対象となるゴシップの集積ではなく、著者の文章は美学哲学に傾いて、読み手のペイジを繰る速度は落ちる。

しかしここを過ぎた最終部分、徹夜明けに寝入った著者が仕事仲間の電話で起こされ、担当編集者として近しく接してきたはずの三島の意外な死をテレビで知るくだりは圧巻だ。そして「ほらみろ」と、三島がらみの企画に反対した当時の上司で"anan"の編集長だった木滑良久へ向けて呪詛の言葉を吐く。おなじとき「平凡パンチ」の編集長だった安田富男が著者に言い放った言葉には、著者と三島とのあまりの関係の深さに嫉妬していたことがありありと覗え興味深い。

そしてまたこの本の価値は、本文だけにあるものではない。川本三郎による「あとがき」も非常に優れたものだ。

そういうわけで、次に読む本を選ぶことが難しいここ数日である。


朝飯 徳用湯波の雑炊、じゃこ、牛蒡と蓮根と昆布の佃煮

昼飯 「金谷ホテル」の2種のパン、牛乳

晩飯 「金長」のあれこれ、日本酒(燗)

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 2009.1107(土) どの店でも牡蠣を食べる

普段、床屋には朝一番で行く。ところが今日は仕事を終えて暗くなってから行く。いちいち記録しているわけではないが、これは15年ぶりくらいのことではないか。「忙しくて、とてもじゃねぇけど朝には来られなかったよ」と言うと「結構なことだ」と床屋のオヤジさんが返すので「忙しいと儲かるとは、全然、別のことだよ」と、スリッパを履きながら答える。

一旦帰宅して仏壇のお茶や花を下げてから、夜8時もちかいころに豚カツの「あづま」へ行く。「そろそそ牡蠣フライが出ているころじゃねぇか」と考えてのことだ。カウンターに着いて訊けば、果たしてその牡蠣フライは既にして始まっていた。

冬のフランス料理屋に生牡蠣があれば、僕は必ずこれを食べる。冬の釜飯屋に牡蠣釜飯があれば、僕は必ずこれを食べる。冬の豚カツ屋では豚カツは食べずに牡蠣フライを食べる。

牡蠣フライにてお銚子に2本の燗酒を飲み、帰宅して直ぐに入浴して寝る。


朝飯 ザーサイ、納豆、ツナと三つ葉のサラダ、煮卵、メシ、豆腐と徳用湯波と万能葱の味噌汁

昼飯 栗茸のスパゲティ、"Chez Akabane"の杏仁豆腐

晩飯 「あづま」の牡蠣フライ定食、日本酒(燗)

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 2009.1106(金) タバコの値段

昨春、タバコ1箱を1,000円にしてはどうか、という話が世間に出回った。そのころどこかで酒を飲んでいたら「タバコの値上げ反対」という署名用紙を手渡されたから素直に自分の名を書き入れた。署名用紙や減刑嘆願書のようなものが回ってくれば自分の意見もクソもない、大抵は浮き世の義理から署名をしたりハンコを押したりする。

しかし実際のところ、僕はタバコは1年に4本しか吸わないことにしているから1箱どころか1本が1,000円になっても痛くも痒くもない。そしてそのタバコを今年はいまだ2本しか吸っていない。なぜ11月に至るも1年に4本を吸うことにしてるタバコがいまだ2本で収まっているか。

実のところタバコは常に吸いたい。しかしたとえば1月に2本を吸ってしまえば残りの10ヶ月で2本しか吸えない、6月までに3本を吸ってしまえば残りの半年で1本しか吸えない、そう考えつつタバコを控えているうち、今年は残りの2ヶ月で2本も吸えることになった。

なぜタバコの量を年間4本に限るか、それはタバコの習慣性が恐ろしいからだ。インドの、法律でマリファナを吸うことの許されている州で1年間これを吸い続けた人が日本に帰ってその禁断症状に苦しむかといえば、そんなことはない。しかしタバコは瞬く間にニコチン中毒患者を作る。

「それほどマリファナに目くじらを立てるならタバコも法律で禁止してしまえ」と言いたいが、タバコ税の欲しい国はそれをしない。また税金のことを度外視しても、くだらないことを一掃すれば人の世は無味乾燥になるから、やはりタバコは残しておいた方が良い。

というわけで僕は大晦日までに2本の煙草を吸うことができる。きっちり2本を吸うかと問われれば、それは分からない。昨年は12月15日に3本目を吸って、タバコはそれで打ち止めだった。


朝飯 玉子の雑炊、じゃこ、牛蒡と蓮根と昆布の佃煮

昼飯 トマトソースのスパゲティ

晩飯 箸休め3点盛り、胡瓜とモヤシの中華風サラダ、煮卵、鶏肉の網焼きザーサイソース、焼き餃子、メシ、"Chez Akabane"の杏仁豆腐

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 2009.1105(木) せつない写真

先日"WORKS"に載せた組写真「続多少楼台烟雨中」の最後の1枚は西安の、イスラム街へ至る道で撮った。これをいま見てみれば左手の食堂の柱に「清真」の文字があり、とすればその時には気づかなかったが、この店のあるじもイスラム教徒ということになる。

写真を撮った翌午前に僕はこの店を訪ね、水餃子を食べた。イスラム教徒の店であれば餃子に使われた肉は豚ではなく羊だったに違いない。しかしそのときには、それから数十分後に出発するはずのバスに乗り遅れまいと、大量の餃子と格闘していて、中の肉のことまで考える余裕はなかった

撮ったそのときには気づかなかったことが記録されている、とは写真の面白さのひとつだ。そしてその「気づかなかったが記録されていた」ものを見て後から色々と想像を巡らせても、写真の現場から遠く離れ時間も経っていれば、検証できないことは多々ある。

とにかく西安で撮った写真はどれもこれもなぜか切ない。そしてその切なさがなかなか悪くないのは、そこに多大の叙情が含まれているためと思われる。ところで西安で撮った写真のどれを見ても切ない理由は、自分でも分からない。写真の持つ不思議さのひとつである。


朝飯 ツナサラダ、じゃこ、メシ、ワカメと万能葱の味噌汁

昼飯 サンドイッチ、牛乳

晩飯 イタリア風の惣菜あれこれローストビーフ、"Chablis Premier Cru Mont De Milieu Billaud Simon 2005"、"Old Parr"(お湯割り)

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 2009.1104(水) 地下鉄の中

よほどしくじれない用事があるとか、よほど早く起きなければいけないとき以外に目覚まし時計を使うことはない。今朝は念のため設定した携帯電話のアラームにより4時に起床する。日中に起こりうるあれこれにより妨げられたくない仕事をするためだ。

森毅の書いた「異説数学者列伝」という本を十代のころに読んだことがある。ここに、地下鉄の中で想を得ようとする数学者の紹介が写真付きであった。なるほど都市を走る地下鉄の車中であればまわりは他人だらけで誰にも瞑想の邪魔はされない。

一仕事を終えて朝飯を食べるため自宅へ戻り、洗面所の窓を開けると西の空に月が出ている。旧暦9月18日の月である

初更に飲み屋の「和光」へ行く。先日とは異なり本日は本読みがはかどって、「平凡パンチの三島由紀夫」の残りページはいよいよ少なくなった。


朝飯 豆腐の玉子とじ、胡瓜の塩もみ、納豆、メシ、モヤシと豚肉と万能葱の味噌汁

昼飯 「ふじや」の野菜麺

晩飯 「和光」の突き出しの鶏スープ、白子の酢の物常連から回ってきた広島産椎茸の網焼き炙りベーコン、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)

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 2009.1103(火) 初雪

おとといは半袖で仕事をしていた。きのうはその上に長袖のTシャツを着た。今朝になって窓を開けると、それほど遠くない山に積雪がある。「きのうの雨の冷たさは尋常じゃなかったからなぁ」と考えつつあたりを見まわせば、山から風に乗って飛ばされてきたのだろう、風花が舞っている。

「シンチラのセーターかダウンパーカが必要な寒さだ」と背中の皮膚は訴える。しかし「着ぶくれはイヤだ」と、脳がそれを拒む。半袖のポロシャツに長袖のTシャツ、その上にベストを着たとしても、それを着ぶくれとは呼ばないかも知れない。しかし上半身に3枚も服を重ねれば、薄着に育てられた人間は気持ちが悪くて仕方がないのだ。

薄着の方が丈夫になるとか、タワシで乾布摩擦をすると風邪をひかなくなるとか言われて僕は育った。しかしそうして育って早死にをする人もいる。

「とにかくシンチラのセーターやダウンベストは、まだ出すこともねぇだろう」と判断し、きのうとおなじ服装で仕事に向かう。


朝飯 すぐき、スクランブルドエッグ、納豆、茄子と青梗菜の油炒め、メシ、豆腐と徳用湯波と長葱の味噌汁

昼飯 焼きそば

晩飯 胡瓜の中華風たたき、焼き餃子、ニラとモヤシと豚肉の油炒め、ザーサイ、メシ

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 2009.1102(月) ふゆあらし

我が町では先月31日より「日光そばまつり」が開かれている。ここでは日光市内はじめ全国から優れたお蕎麦屋さんが出店しているほか、日光の物産も紹介されている。この催しについてお客様からいろいろと訊かれることも多いため、ウチから3キロほど離れた会場の「日光だいや川公園」へ、朝6時に出かけてみる。

既にして準備にかかる店がある。物産品を運び込むトラックが赤松林の中を走る。会期中はずっと会場に詰めているのだろう、主催者側のひとりが僕の名を呼び近づいてくる。この人によると早いお店では朝9時から蕎麦を食べることが出来、また人気の店ではおなじ朝9時に1日分の整理券が無くなるという。

朝から小雨模様の本日は、いつも大混雑するこのお祭りの「穴場の日」になりそうだ。

初更より強風があり、真横に飛ばされた雨は地面に白いしぶきを上げている。そのような中フランス料理の"Finbec Naoto"へ行き、暖かい部屋で上出来のあれこれを食べる。


朝飯 納豆、レタスとスクランブルドエッグのサラダ、チョリソ、メシ、キャベツと長葱と徳用湯波の味噌汁

昼飯 カレーライス

晩飯 "Finbec Naoto"のウニとカリフラワーのジュレ、ライ麦パン、自家製スモークトサーモンとパイのタルト仕立て穴子のフリットとキノコのリゾット鹿のローストイチジクのワイン煮アイスクリーム添え、コーヒー、ワインリストで一番安いムスカデ、赤のグラスワイン

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 2009.1101(日) 続多少楼台烟雨中

このウェブペイジ「清閑PERSONAL」を作った当時、日記はなかった。コンテンツは"BANYAN BAR"、"MY FAVORITE"、"GOURMET"、"WORKS"のみで、特に"WORKS"は大昔の組写真をふたつ載せて、その後は放置した。

日記を始めてからは、"BANYAN BAR"、"MY FAVORITE"、"GOURMET"についてはそのうちのひとつだけを毎月1日に更新することとした。これら3つのコンテンツは文章によるもので、文章とは何ごとか浮かべば10分でも書けるが浮かばなければいつまでも書けない。いつまでも書けないとはいえ毎月1日の更新は決めたことだから曲げるわけにはいかない。

写真は街を歩きながらパチパチやっていれば枚数も溜まるだろう、文章を書くより楽だろうと、放置しておいた"WORKS"に組写真を載せることにした。始めてみれば案に相違して、1ヶ月に12枚の写真を揃えることはなかなか難しいと知った。

難しいと知っても日記以外の文章あるいは組写真の更新は決めたことだから曲げるわけにはいかない。

ところで今年の夏の終わり次男に"RICOH GR DIGITAL"をやってしまって以降は文字通りの手ぶらであり、写真は撮っていない。よって本日は2007年の西安の画像から12枚を選び、これにて"WORK"を更新する


朝飯 ニシンの山椒煮、焼き海苔、納豆、トマト入りスクランブルドエッグ、メシ、豆腐と徳用湯波と三つ葉の味噌汁

昼飯 焼きうどん

晩飯 小桃の酢漬け、ブラックオリーヴのニンニク唐辛子漬け、プティトマトとモツァレラチーズのサラダスパゲティノドグロのアクアパッツァ3種のチーズ"Chablis Premier Cru Mont De Milieu Billaud Simon 2005"

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