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大空に月と日が姿を現してこのかた  紅の美酒にまさるものは無かった
腑に落ちないのは酒を売る人々のこと このよきものを売って何に替えようとか
Omar Khayyam

 2006.1130(木) おにぎり大好き

4時30分に起床して以降はいつもの通り。7時前に居間へ戻り、次男の漢字練習の督励をするのもきのうと同じ。 次男が書く漢字を見ながら 「あ、書き順が違う」 と思っても、大抵は黙っている。辞書で確かめれば大抵、間違っているのは当方だからだ。間違えて物事を覚え、死ぬまでその間違いに気づかず生きていくということは、漢字の書き順に限ったことではない。

朝飯は2種のおにぎり

小学生のころ、運動会の食事どきにまわりを見まわせば、太巻きや稲荷の寿司を食べている家族が目立ったが、僕はむかしからこの手の寿司は苦手だった。理由は、それらが甘いからである。おにぎりは甘くないから好きだ。

11月も最終日となれば、年末ギフトの荷造りをする製造係も忙しいが、それを受注する事務係も忙しい。

「ウェブショップは在庫も持たず、ほとんどのオペレーションは注文者が行うという意味において人件費もかからず、ですから実店舗よりも商品の価格を下げてしかるべきではないでしょうか」 というメイルを以前、お客様でもない人からいただいたことがある。実際にはウェブショップも実店舗も、その受注作業にそう変わるところはない。本日も、事務係の手に負えない注文がインターネットを介してあり、それは僕が処理する。そして事務係のふたりは90分の残業をした。

すこし考えただけでも12月の後半は飲酒の機会が多い。外へ行かなくても、家の中に食べ物が増えてくれば、自然と飲むことになるだろう。「だから12月は月の中旬までに、できるだけ断酒ノルマをこなしておく必要があるわなぁ」 と考えつつ本日は今月8回目の断酒日にて、白菜の漬物、薄切り大根の酢の物と共にカレーライス2杯を食べる

入浴して冷たいお茶を飲む。居間へ持ち込んだ "ThinkPad" にて少々の仕事をし、10時30分に就寝する。

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 2006.1129(水) 豚汁

4時30分に起床して以降はいつもの通り。7時前に居間へ戻り、次男の漢字練習の督励をするのもきのうと同じ。

朝飯はほうれん草の油炒め、冷や奴、梅干し、納豆、白菜キムチ、根昆布の甘辛煮、メシ、大根と椎茸と三つ葉の味噌汁。和風のメシにキムチの混在するのはイヤだから、この皿だけは早々に箸の届かないところへ置く。

ウェブショップの売上げを上げるためのメイルマガジンは、効果があるときもあればウンともスンとも反応のないときもある。21時間前に発行した 「みょうがのたまり漬が漬かり上がりました」 はお客様の需要をすこしは引き出したようで、昨夜から今朝にかけての注文件数は、きのうの日中にくらべて衰えない。

いつもは受注係に任せっぱなしの作業を、年末には僕も手伝うことが少なくなく、今日もそうして社員の仕事を一部、肩代わりする。

終業後、繁忙前の食事会にて社員と 「とんかつあづま」 へ行く。齢五十ともなれば若い人のように 「ロース大」 だの 「ヒレ大」 だの 「4種盛り合わせ」 というようなものは食べられない。カキフライを肴に真露を250CCほども飲み、メシと豚汁にて締める。

それはさておき1年ほど前からこの店の、朝鮮風の形をした粉引きの味噌汁碗が気になって仕方がない。オヤジさんが集金に来たら、どこのものか訊いてみようと思う

事務室へ戻り、夜7時を過ぎないと戻らないというお客様へ、確認すべき点につき電話をする。明日、社員にその内容を伝えるべくメモを書き、その後の記憶はなにも無い。

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 2006.1128(火) 「お父さんに教わった」

朝4時30分に起床し、白衣のボタンを留めながら真っ暗に近い通路を製造現場へ向かって歩く。星の見える晴天でもない限り、今の時期の早朝に寒さを感じることはない。小一時間後に事務室へ戻り、「先ほど注文した際に電話番号を間違えました。正しくは、、、」 というようなお客様からのメイルに返信を送るなどの、いつものよしなしごとをする。

7時前に居間へ戻り、次男の漢字練習の督励をする。朝飯はトマトとレタスとジャガイモのサラダ、ソーセージとピーマンを茹でたもの、梅干し、納豆、白菜の漬物、メシ、豆腐と長葱の味噌汁。油はできるだけ控えた方がからだに良いとはいえ、ソーセージやピーマンはやはり、油で炒めた方が美味い

「店内の艤装」 と書いたらこの字には舟偏が付くから艤装ではない、ではなんというのか、とにかく店の中の設備について手直しを行うため数日前に 「今村ステンレス」 へ電話をしたら、朝はいくら早くても構わないし、むしろその方が有り難いというので本日7時45分に来てもらい、現場の計測などをしてもらう。

初秋に仕込んだ 「みょうがのたまり漬」 がきのう漬かり上がったから、これを報せるメイルマガジンを8時30分に発行する。今日は受注係のコマバカナエさんの休暇日に当たっているが、数日後にはまた別のメイルマガジンが控えているから背に腹は替えられない。もうひとりの受注係イリエチヒロさんには 「ウェブショップの注文は、オレが処理するよ」 と伝える。それでなくてもこの時期は地方発送の注文が多いのだ。

10時30分に見学に来る予定だった今市小学校の3年生が、早くも10時に来る。

「このフォークリフトは、どれくらいの重さのものを持てるんですか」
「うーん、1,500キロだね」
「1.5トンか」
「小学3年で小数点、やるの?」
「やんないけどお父さんに教わった」

と、最近の子供はあなどりがたい。

昼に炸醤麺を食べる

9月17日に森本地区の飲み屋 「かしわ」 へ行ったときには僕以外に酒を飲む人がいなかったため、気を遣ってボトルを入れた。このボトルが流れると惜しいのでそろそろ裏を返そうと電話を入れると火曜日は定休だった。となればなにやらブテチゲの食べたい気分になり、初更、ソーセージやラーメンをぶち込んだ低級な、と言っては語弊があるが、この韓国風の鍋を肴としてカストリ焼酎 「粕華」 を生で飲む

入浴して冷たいお茶を200CCほども飲み、10時前に就寝する。

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 2006.1127(月) ロングテールの彼方に

4時30分に起床して以降はいつもの通り。製造現場から事務室へ戻り、油麻地のひなびた飲茶屋で朝刊を読む老人のかたわらにあるような蓋椀で一葉茶を飲む。

7時前に居間へ戻る。朝飯はハムとブロッコリーの油炒め、冷や奴、根昆布の甘辛煮、納豆、白菜の漬物、メシ、きのうに続いて大根と三つ葉の味噌汁

「ツインリンクもてぎ」 で暮も押し迫ったころに行われる走行会に誘われ、先週、これに参加することを決めた。僕の乗るクルマは足もとが極端に狭いため、またアクセルやブレーキやクラッチの形も特殊なため普通の靴では操縦が難しい。手持ちのレーシングシューズは30年ちかく前に買ったもので今や骨董品にちかく、だから新しいものが欲しい。

レーシングシューズについてはむかし近所のスポーツ用品店で "Adidas" のそれを注文したところ、流通経路が異なるから取り寄せはできないと断られて以来そのままになっていた。僕は普段履きの運動靴でもハイテクな、つまりごつくて大きなものは好みでない。かといってレトロを売り物にしたデザインにも惹かれるものはなく、つまりのどから手が出るようなものにはなかなか出会えない。こうなれば検索エンジンの出番で、果たしてロングテールの彼方にすばらしい物件を発見した。

心配なのは、この靴が昨年11月の新着情報として紹介されていることで、しかもそこにはこれが既に生産を終了している、メーカーにも在庫のない品である旨がうたってある。「ペイジ管理の悪い店で、売り切れてもその表示を出していないだけなのではないか」 と恐る恐る注文ボタンをクリックし、「今日は日曜だから、店からの連絡は早くても明日以降だろう」 と、とりあえずは多くを望まず待つことにした。

ところが今朝、ヤマトのドライヴァーが事務室へ入って来るなりカウンターに "Puma"の箱を置くから 「もしや」 と思い近づくと、荷札の送り先には確かに僕の名前がある。荷物を覆う何層ものエアキャップをカッターで切り、フタを開ければそこにはきのう未知のウェブショップで見たばかりの黒いレーシングシューズがあった。買物をしてこれほどの嬉しさを覚えるのは久しぶりのことにて 「1年に1度くらいは、これを使う機会を作らなきゃなぁ」 と考える

初更、教科書朗読の宿題をする次男を督励しつつ 「文人暴食」 の佐藤春夫の項を読む

晩飯はモヤシとニラの酢の物、白菜の漬物、白花豆、ジャガイモと鶏ささみのサラダ、レタスとワカメと長ネギのサラダ、にんにくのたまり漬としょうがのたまり漬を使った豚の生姜焼きにてメシ3杯を食べたいところを2杯に抑え、飲酒は避ける。

入浴して冷たいお茶を180CCほども飲み、10時に就寝する。

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 2006.1126(日) あやふや

4時30分に起床して以降はいつもの通り。

朝飯はブロッコリーの油炒め、納豆、白菜の漬物、イナダのアラと大根の炊き物、メシ、大根と三つ葉の味噌汁

次男がお世話になっているテニスクラブで今日は家内が当番に当たっているため、ちょうど混み合う昼の時間に人員が不足する。それに加えて有り難いことに客足が繁く、店舗で販売を手伝ううち12時が過ぎ1時が過ぎ2時が過ぎる。交代で昼食を摂る社員たちがすべて現場へ戻ってから自転車で 「ラーメンふじや」 へ行く。味噌ラーメンのスープに豆板醤を溶き入れた雷ラーメンを食べて2時40分に帰社する。

ふたたび店舗の手伝いに入るとまたまたここから抜け出せなくなり、事務係も店舗へ応援に入っているから地方発送を依頼する電話がかかれば喧噪の店舗で受話器を取ることになる。送付先のなんとか 「アヤコ」 さんの漢字をお客様がご説明になるが当方は理解できず、そのうち 「フジアヤコのアヤコです」 とおっしゃるので 「かしこまりました、後ほどお調べします」 と答えて受話器を置く。

事務室へ戻り、"google" に 「フジアヤコ」 と入れるとこれがなんと 「藤あや子」 と平仮名ではないか。と、そのとき先ほどのお客様からふたたび電話が入り、「あなた、漢字があやふやだから、先様にはご主人のお名前でお送りしてください」 と、今度は僕にも分かる文字のご説明があって一件落着する。

久しぶりに日光の中華料理屋 「翠園」 へ晩飯を食べに行くことになるが、3時間とすこし前に 「ふじや」 のラーメンを食べたばかりだから腹は満たされている。とり急ぎパンシロン1包を飲む。

小雨の降る日光杉並木を北上し、「翠園」 には6時10分に到着した。三品盆、海老蒸し餃子、鍋貼餃子、芝海老と玉子のフワフワ、八珍豆腐、イカの黒豆炒めを肴に常温の紹興酒を飲む。本日2度目のラーメンとなる、芝麻醤スープの麺にて締める。帰途、大谷川の崖上に 「日光金谷ホテル」 のクリスマスツリーが見えたため、屈曲した急坂を登って近くまでそれを見に行く

帰宅して入浴したところで気持ちはビールを欲っしているが、からだがその欲求についていかない。仕方なく冷たいお茶を200CCほども飲み、9時すぎに就寝する。

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 2006.1125(土) 昼酒

4時15分に起床して以降はいつもの通り。

朝飯はピーマンの油炒め、温泉玉子、根昆布の甘辛煮、きのう残ったイナダの酒蒸し、メシ、ワカメと万能葱の味噌汁

8時すぎに次男を丸山公園のテニスコートへ送る。瀧尾神社春の例大祭の仕上げともいうべき 「笠抜き」 のあったのが今年の4月23日で、そのとき余った日本酒6本はウチの冷蔵庫で預かっていた。このうちの3本を、テニスコートからの帰りがけに瀧尾神社へ届ける。帰宅して上はバニラクリームのシャツに紺無地のネクタイに同じく紺色のブレザー、正座をして膝が抜けるのも嫌だから下はそれまで穿いていたチノパンのまま、今度は歩いて神社へ行く。

瀧尾神社の諸行事に責任を持つ当番町は、旧今市市旧市街の12町内が年ごと順番にこれを務める。我が春日町1丁目の当番町は、本日の秋季小祭、有り体に言えば新嘗祭だが、これを以て仕事の大半を終える。9時30分より社務所にて打ち合わせを始め、10時前に各町内の区長と共に参道へ集まる。オヤジの喪は今月20日に明けたから、今回は僕も昇殿をする

宮司の奥さんを町内婦人会が補佐して準備した直会は、社務所にて10時30分より始まった。料理は里芋とこんにゃくの田楽、大根の漬物、そしてけんちん汁だった。飲酒を為さない人が30分ほどで帰り、すると残った酒飲みの談論は更に賑やかになる。僕があまりにけんちん汁の味を褒めるものだから、大膳のタケダミッちゃんは2杯目のそれをたっぷりとよそってくれた。

区長以外の仕事を持たない人、土曜日はお休みの人、役目上どうしても残らなければならない人たちを残して僕は11時30分に神社を辞去し、帰社して仕事に復帰する。

夕刻、茄子の炒りつけを酒肴としてカストリ焼酎 「粕華」 を生で飲みつつ 「文人暴食」 の久保田万太郎の項を読む。引き続き、きのうのイナダのアラを大根と煮た物、豆腐の鶏挽肉あんかけ、茹でたブロッコリーにても、おなじお酒を飲む。白菜の漬物にてメシ1杯を食べ、メロンにて締める。

「粕華」 を空にすれば焼酎の在庫は甲斐商店の 「伊佐美」 1本だけとなり、これは長男が暮に帰省するまで置いておきたいから、あす明後日にでもまた他の焼酎あるいは泡盛を買い足す必要がある。

入浴して冷たいお茶を120CCほども飲み、10時前に就寝する。

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 2006.1124(金) 魚偏に秋

気が付くと居間のホットカーペットの上で寝ている。時刻は午前1時30分だった。入浴して冷たいお茶を120CCほども飲み、今度はベッドで二度寝に入る。遅寝をして6時すぎに起床する。洗面所の窓を開ければ薄曇りの空には西から東へ延びる雲と北から南へ延びる雲がたすきのように交差し、今日これからの天気は予想しがたい

朝飯は笹カマボコ、ワカメの鰹節かけ、納豆、赤蕪の漬物、梅干し、メシ、ワカメと玉葱と万能葱の味噌汁

フラワーアレンジメントの先生をしている家内の義姉に頼まれ、枯れた紫陽花を集めに隠居へ行く。東南側のひと株はガーリックチップのように枯れすぎたものばかりだったため、北東側のもうひと株を目指していくと、植木屋による仕事だろうか、地面から数十センチのところですべての枝が刈り込んである。よその土地ではあるが、めぼしい場所があると家内が言うので、ポケットから携帯電話を取り出しその所有者に許可を得る。

「有次」 の剪定ばさみを持って人の地所に足を踏み入れ、薄緑から薄茶色へ、あるいは紅から茶色へ乾きつつある紫陽花の花を数十本も切る。

サイトートシコさんが持参した、相模湾で上がったというイナダ2尾はどのように調理すべきかと、夕刻になって家内が訊く。1尾は塩焼きに、もう1尾は昆布に載せて酒蒸しにするよう言う。この2種の魚料理に加えてワカメと玉葱の酢の物、芋串にて片山酒造のカストリ焼酎 「粕華」 のお湯割りを飲み同じものを2杯目以降は生で飲む

「イナダって、どう書くんだろう」 と、むかしどこかの鮨屋でもらった、そして今は次男の愛用するところとなった湯飲み茶碗をグルグル回しながらオフクロが言う。やがて発見されたイナダは果たして、魚偏に秋とあった。

入浴して牛乳を120CCほども飲み、10時前に就寝する。

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 2006.1123(木) スコスコ

4時30分に起床して以降はいつもの通り。

おとといの日記に書いたような理由にて、第162回本酒会報を書く。メイルマガジン版を作成し、しかしメイルの着信と共に携帯電話が鳴るようセットしている会員を暗いうちから起こすことはためらわれるから、いまだ送らずメイラーに保存する。会報のウェブペイジ版も作成し、これはサーヴァーへ転送する。最後に、ヤマトのメイル便で送るアナログ版を印刷し、綴じて折って封筒に詰める。

朝飯は生ワカメの酢の物、ハムエッグ、赤蕪の漬物、納豆、梅干し、メシ、豆腐とワカメと長葱の味噌汁

「ギリギリよりも スコスコでいたいから」 という歌詞の歌をアンガールズが歌っている。忘年会の日程もスコスコの方が望ましい。事務机右に立てかけたカレンダーを見れば、僕が出ることにしている忘年会は、いまのところ来月22日に1件があるのみだ。忘年会の予定でぎっしり埋まった手帳を開いて嘆いてみせる人は、あれは嘆いているのではなく自慢しているのだろう。

それはさておき名詞の 「歌」 と動詞の 「歌う」、名詞の 「香り」 と動詞の 「香る」 をむかしの人はどうして分けてくれなかったか、「歌を歌う」 「香りが香る」 と書くたび目に違和感がある。

初更、次男が宿題をする脇に座り、30分前に抜栓した "Castillo de Molina Cabernet Sauvignon Reserva SAN-PEDRO 2003" を飲む。僕にできる教育とは、子供の横にただ座っているくらいのことである

サニーレタスとプチトマトのサラダ、ガーリックライス、2種の茸のオリーヴオイル炒め、ジャーマンポテト、「豆腐ステーキじゃなくてホントのステーキが食べたいんだよ」 と言う次男と "JUSCO" へ出かけて買ってきたタスマニアビーフのステーキを肴として、先ほどからのワインを飲む。

僕の意識を突然に失わせる酒は焼酎とワインにて、この夜も以降の記憶はない。

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 2006.1122(水) 残高

4時30分に起床して以降はいつもの通り。

朝飯は塩昆布、モヤシとニラのおひたし、笹かまぼこ、トマトとブロッコリーとジャガイモのサラダ、納豆、メシ、タシロケンボウんちのお徳用湯波と三つ葉の味噌汁

「本酒会」 の12月例会に出品するお酒は、ここ2年ほど能代市の 「天洋酒店」 に注文している。数日前に 「今年もお願いします」 とのメイルを店主のアサノサダヒロさんに送ったところ間髪を入れず 「やらせてください」 と返信があった。この酒屋からは優れた濁り酒 「一時」 の全ロットを毎年買っていることもあり、その分の代金もこの際、前払いすることとする。

オヤジが亡くなって2日後の昨年11月22日に開設した、葬儀費用一切のための銀行口座を解約する。通帳の残高は、当たり前のことだが金銭出納帳最終行のそれと一致していた。

初更、次男が算数ドリルの問題を解いていくその横に座り、「google誕生」 を読む。しばらく後、9月23日から読み始めたこの本をようやく読み終える。事務室の僕の背後、あるいは階段室には未読の本が山とあり、その中の早く読みたいものほど勿体なくて読めない。次男が鉛筆や消しゴムを片付けた勉強机にて、片山酒造のカストリ焼酎 「粕華」 を生で飲む

豆腐の鶏挽肉あんかけ、ワカメとさらし玉葱、蕪のバター焼きを添えた鯖の味噌煮にて今度は芋焼酎 「さつま特黒」 のお湯割りを飲む。「メシ、塩昆布で食いてぇな」 と思うが腹が出ることは好まないため我慢をする。

入浴して冷たいお茶を飲む。「文人暴食」 の里見弴の項をすこし読んで10時に就寝する。

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 2006.1121(火) 宇宙食

4時30分に起床して以降はいつもの通り。

6時45分に4階へ戻り、洗面所の窓を開けると空は深く青く、その低いところの真北から真南へ向かって細長い雲が伸びている。仏壇にお茶を上げ、実はそのお茶よりも美味いだろう二番茶を飲みながら次男の漢字練習を督励する。

朝飯は塩鮭、きのうの大根と生ハムのマリネ、同じくきのうの笹かまぼこ、納豆、ブロッコリーの油炒め、メシ、シジミと長葱の味噌汁。

今朝の食卓にある塩鮭は皮を取り骨を抜き、適当な大きさに切り整えて焼き、それを真空パックにしたものだという。新潟のシミズノブさんにむかし 「マーケティングって、何なんでしょうね」 と訊いたら 「簡単ですよ、お客の欲しいものを、お客の目の前に差し出すことです」 と言った。鋏が無くても開封できる袋に入れた調理済みの塩鮭は、正にマーケティングの成果だろう。

小鉢へあけた納豆に刻んだ薬味を載せ、醤油や辛子、あるいは唐辛子粉などで自分ごのみの味を整える。それが面倒だという人のために、20年ほど前から納豆のパックには多くタレが付けられるようになった。最近は、納豆が良く泡立つように設計されたパックがあり、そしてついこの間は、タレの入った小袋を指でちぎる手間さえ不要の特殊なパックが開発された。

マーケティングを凝らしていけば、そのうち市販の食品はすべて宇宙食のような形態になるのではないか。

何らかの事情により家で昼飯を食べることがかなわないときには外食をする。そういうときのデフォールトはラーメンの 「ふじや」 で、しかし今日は蕎麦の 「糸屋」 へ行く。「盛りの大盛り」 に上品なけんちん汁が追加され、腹が満ちる。この時期の蕎麦は特に、良く噛むと甘い

初更、第162回本酒会の開かれる 「魚登久」 へ行く。グジの南蛮漬けやら刺身やら鴨鍋で9本の日本酒を飲み、鰻丼にて締める。この鰻丼はガツガツ食ってしまうと勿体ない種類の食べ物にて、胃の内容物を口へ戻して再咀嚼する牛のように噛み、猪口にふたたび注いだ酒でこれを洗うことを繰り返す。

「本酒会」 は1ヶ月に1度の割で開かれ、11月の例会は本日21日に行われた。しかして次の例会は2週間後の来月5日と決まり、つまり今回の採点結果と次回の日時場所を記載した会報は数日のうちに発行する必要がある。なんとも書く気にならず投函まで2週間もかかってしまった前回とおなじ轍は踏めねぇなと考えているちょうどそのとき、携帯電話に保存した自作の詩をカワナゴヒロシ会員が朗読し始めたため 「よし、こんどの会報にはこれを引用して空白を埋めよう」 と決める。

カワナゴヒロシ会員の詩は、ヤギサワカツミ会員の携帯電話を経由して僕に転送してもらうこととした

9時30分に帰宅する。入浴して冷たいお茶を飲み、10時に就寝する。

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 2006.1120(月) 冬の初め

0時30分に目を覚まして1時30分まで 「google誕生」 を読み、二度寝をして今度は4時に目を覚ます。

この時期、この時間の製造現場はほぼ真っ暗だが、どこに何があるかは分かっているから、入口に近いところから徐々に照明のスイッチを入れていく必要はない。その真っ暗の通路を歩きながら羽織った白衣のボタンを留めていく。雨が降っている。今朝の気温はそう低くない。暖かさを感じさせる雨が、冬の到来をしらせている。

7時前に居間へ戻る。朝飯は焼きタラコ、納豆、赤蕪の漬物、トマト入りスクランブルドエッグ、塩昆布、梅干し、メシ、タシロケンボウんちのお徳用湯波と長葱の味噌汁

本日はオヤジの祥月命日にて、家内と墓参りに行く。いつもより本数の多い線香を墓前と土饅頭の2個所に供え、古い塔婆を始末する。夜来の雨は一向に止む気配を見せず、そう遠くない山さえ靄にかすんでいる。大谷川の鉄橋を渡る東武電車は見えてもその音は聞こえない。野良猫の糞は手づかみで捨てた。

午後、おばあちゃんが僕を名指しで呼んでいるとの電話が、おばあちゃんが入院している森病院のナースステイションから入る。指名となればホストでなくても嬉しいから自転車で駆けつけてみれば 「リハビリだなんて言ってるけど、そんなことして動けなくなったらどうしよう」 と心配そうな顔をしている。「リハビリは、やった方が良いよ」 となだめてしばらく後に帰社する。

オヤジの仏前に献花焼香してくださる方が初更になってもあり、普段は酒を飲み本を読んでいる時刻になっても応接間からは賑やかな声がする。仏壇はお盆でもなくお彼岸でもなくても、やがて花々で賑やかになるだろう。

モズクの酢の物、笹かまぼこ、茹でたブロッコリー、大根と生ハムのマリネ、ポテトとツナのサラダ、舞茸を添えた豆腐ステーキにてメシ2杯を食べ、飲酒は避ける

入浴して冷たいお茶を120CCほども飲み、9時30分に就寝する。

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 2006.1119(日) 秋の終わり

4時30分に起床して以降はいつもの通り。

朝飯はジャコ、焼きタラコ、赤蕪の漬物、塩昆布、梅干し、メシ、きのうの海老の頭でダシを取り、同じくきのうの天麩羅を具とした味噌汁

このあたりの観光客は5月の連休よりも紅葉時期の方がはるかに多く、しかも日光や奥鬼怒の山が赤や黄色に彩られる期間は、当然のことながらゴールデンウイークの数倍は長い。この秋も週末には店舗駐車場の交通整理を外注したが、そのガードマンも今日が最後の出勤となった。午後からの雨に彼らが白いレインコートを着て以降は、客足もずいぶんと少なくなる。夕刻の暗がりの中にふたりの持つ2本のシグナルライトが振られ、それが雨の描く白い線を一瞬、赤く照らす。

夜になったら大根を薄く切って塩で揉んでおいてくれるよう、サイトートシコさんには午後のうちから頼んでおいた。初更、これにワカメを混ぜ大皿へ盛ったものを食卓へ運ぶ。出来合のポン酢はおろか家で作った土佐酢を使ったものよりも、米酢やワイン酢や柚の絞り汁を自分勝手に振りかけた酢の物の方が僕は好きだ。これをかなりたくさん食べ、芋焼酎 「さつま特黒」 のお湯割りを飲む。

「にんにくのたまり漬」 と大葉のみじん切りを混ぜ込んだ豚肉団子、椎茸、白菜、春雨のスープにても、おなじお酒を飲む。肉団子の脂が何とも美味く、これをいくつ食べたかは数えていなかった。

入浴して冷たいお茶を120CCほども飲み、血圧は測り忘れて9時30分に就寝する。

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 2006.1118(土) 富士薊

4時30分に起床して以降はいつもの通り。

朝飯はブロッコリーとベーコンの油炒め、さがんぼの煮付け、千枚漬、納豆、梅干し、メシ、シジミと長葱の味噌汁。納豆や味噌汁の薬味が万能葱から長葱に替わるあたりに、晩秋と初冬の境はあるのではないか。

8時20分に次男を丸山公園のテニスコートへ送る。今日は親子大会の日だから準備運動の後はラケットを借りてサーヴやボレイの練習にも参加をする。開会の辞や注意事項の伝達が終わるころ、今朝甘木庵を出た長男が、駅まで迎えに行った家内のクルマで到着する。後は長男に任せて帰社し、仕事に復帰する。

終業後、次男の勉強机にてさがんぼの煮こごりを肴に芋焼酎 「さつま特黒」 を生で飲みつつ本日届いた宋岳人の句集 「町医者」 を開く。詠み手の真摯さを思えば批評はおろか感想を述べることさえはばかられる。ただ 「死火山にあらず色濃き富士薊」 という句に目が吸い寄せられる。

大ざるにふた盛りの天麩羅、筑前煮、赤蕪の漬物にて先ほど来の焼酎を今度はお湯割りにして飲む。「試しに食ってみるか」 と海老の天ぷらを食べて間もなく長男が 「あぁ、やっぱりダメだ、からだが痒くなってきた」 と言う。「冷凍むき海老ベトナム産」 というようなものであれば起きないアレルギーの症状も、先ほどまで活きていた車海老となると、話は違うらしい。

一緒に晩飯を食べたサイトートシコさんのクルマに乗って、長男は下今市駅へと向かう。僕は入浴して缶のビールを飲み、9時30分に就寝する。

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 2006.1117(金) さがんぼ

6時に起床し、仕事場を見回って7時前に居間へ戻る。

朝飯は納豆、ほうれん草の油炒め、ジャコ、ワカメの鰹節かけ、梅干し、メシ、豆腐とワカメと長葱の味噌汁

きのうのメンバー中の最年長者は赤ワインしか飲まず、他にワインを飲む人はいなかったから僕が付き合うこととした。2次会、3次会、4次会でも赤ワインを注文するが、行く先々は料理屋ではないからグラスでのサーヴィスはない。いきおい席にはボトルが届き、それをおよそ午前1時まで飲み続けることとなった。これがどのように作用したかは不明だが、ふと気づくと、風邪の症状がずいぶんと和らいでいる。

日中はお得意様のお宅を訪問したり、あるいは別のお得意様に手紙を書いたりする。あちらこちらからファクシミリを受けとって返事をし、あるいはピーピー鳴る電話に 「お宅の会社からはこの2日間に3回も営業の電話をいただきましたよ」 と答えたりする。

初更、黒豆とほうれん草のおひたしと千枚漬にて芋焼酎 「さつま特黒」 のお湯割りを飲む。茹でたブロッコリー、ちらし鮨、次男のために用意されたメンチカツの片割れなども肴にする。

「さがんぼ」 という小さな鮫については、福島県の酒造家に生まれた小泉武夫の著書にも出てくる。僕は生まれてこの方ただの一度もこれを口にしたことはなかったが、本日はこの 「さがんぼ」 の煮物をよそからいただいたため食べてみると、そのまがまがしい外観に似ず味も舌触りも良い。煮こごりにして明晩の酒肴とするため煮汁は捨てず、別の器に取り置く。

入浴して冷たいお茶を120CCほども飲み、9時30分に就寝する。

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 2006.1116(木) 新酒

4時30分に起床して以降はいつもの通り。

朝飯は水菜のサラダ、ピーマンとソーセージの油炒め、梅干し、生のトマト、納豆、メシ、豆腐とワカメと長葱の味噌汁

1日3回食後に服用と指示のある薬を 「食後の3回だけじゃ、夜中に薬の血中濃度が落ちちゃうじゃねぇか」 と、これを6時間おきに1日4回の割で飲んでみるが、気管に痰がからみ、あるいは鼻が頻繁に詰まる症状はまったく快方へ向かわない。秋が急に深まった感があり、「ホトトギス季寄せ」 を開く。「青写真」 が秋11月の季語であることを初めて知る。

「元始、女性は実に太陽であった」 と言ったのは誰だったか。赤ん坊のころ、僕は実に左利きであったから、左のカフスを留めるにはいまだ苦労をする。そうして夕刻6時に着替えを済ませ、6時10分と聞いていた迎えが来るのを4階の廊下で待っていると、下の駐車場でクラクションが鳴る。「ドイツ車だ」 と確信してエレヴェイターを降り玄関を出ると "ROBERT JANNKEL" がコーチビルドしたロールスロイスのリムジンが停まっていたから 「オレの耳もアテにはならねぇな」 と思う。

これの後席、とはいえ自国の賓客を迎える現地大使館の下級職が座りそうな小さな椅子に斜めに腰かけ、鬼怒川温泉へ行く。会席料理を肴に2006年製のボジョレを飲み、2次会、3次会、4次会とこなして深夜1時20分に帰宅する。

「これから風呂を熱くするのも面倒くせぇな」 と考え、服を脱いで1時30分に就寝する。

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 2006.1115(水) ホントにデジタル任せ?

2時30分に目を覚ます。「google誕生」 を読んで4時に起床する。以降はいつものとおり。

6時40分に居間へ戻り、熱いお茶を飲みながら次男の漢字練習を督励する。大気が冷え、空気が澄んできたのだろうか、勉強机に面した南西の窓の向こうには、大判のリヴァーサルフィルムを巨大に引き伸ばした透過光フィルムを、バックライト付きのこれまた巨大なヴュアーにはめ込んだような景色がある。天然の風景が、人工的な立体画像のように見える感覚は不思議だ

朝飯は梅干、牛蒡の佃煮、ほうれん草の油炒め、納豆、温泉玉子、メシ、ワカメと万能葱の味噌汁

終業後、平野啓一郎の「本の読み方 スローリーディングの実践」 を "amazon" で検索したら、「あわせて買いたい」 として池田潔の 「自由と規律」 が現れた。これは16歳の夏に読んだ本だ。それにしてもこの2冊はどのようなキーワードで連結されたものかと不思議に思い、視線を移すとそのすぐ下に 「この商品を買った人はこんな商品も買っています」 として 「自由と規律」 はあった。

「なんだ、そんなに簡単なからくりなのか、しかしこのからくりのすべてがデジタル任せだとしたら、ちと危なくねぇか」 と考える。ドラッカーの 「365の金言」 と同時に安田理央の 「エロの敵」 を買う人がいないとも限らない。

ノドの痛みはようやく去ったが、今朝からは気管にしつこく痰がからみ、あるいは鼻も頻繁に詰まる。「オヤジさんの昼の一周忌は済んだ。次は夜の一周忌だ」 との誘いを受けて、明日は長い晩を過ごすことになる。ここは隠忍自重をし、春雨サラダ麻婆豆腐、白菜とベーコンのクリーム煮にてメシ2杯を食べ、飲酒は避ける

酒を飲まなくても眠くなる体質は有り難い。入浴して冷たいお茶を200CCほども飲み、10時前に就寝する。

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 2006.1114(火) 錯覚

4時前に目を覚まして 「google誕生」 を読み、4時30分に起床する。以降はいつもの通り。

朝飯はほうれん草のサラダ、ソーセージとピーマンの油炒め、梅干し、納豆、牛蒡の佃煮、メシ、豆腐と万能葱の味噌汁

初更7時前からのTBSの番組に近所の鰻屋 「魚登久」 が出るというのでこれを見ようとすると、次男が漢字の練習をするというのでテレビは付けず、勉強机の脇に座ってその督励をする。小学5年生の習う漢字には、いきなり言われたら僕でも書けないだろうものが頻繁に出てくる。次男が誤って覚えていた漢字は、明日の朝にもういちどさらう必要があるだろう。

改めてテレビの旅番組に戻ると、地元の者にしか分からないことだが、移動の経路が時系列と一致していない。子供のころに見た加山雄三の 「若大将シリーズ」 で、京南大学水泳部が苦戦を強いられている信濃町のプールに、赤坂の実家 「田能久」 からオートバイで駆けつけようとする田沼雄一が、なぜか代々木の体育館の脇をオートバイで走っている、あの感覚である。

「駅の近くに美味しいお饅頭屋さん、ありますでしょ、知らない? テレビに出たんですから有名なお店のはずですよ」 という饅頭屋が実際には駅から15キロのところにあったなどは、こういう旅番組の編集が生む典型的な錯覚だ。

日曜日の夜から痛くなったノドは、セキネケイイチ医師の診断によれば 「赤みも薄れてきた」 とのことだが、体感上はそう変わっていない。なにより体内に炎症があるにもかかわらず、ワイン1本を飲んでしまう僕が悪いのだ。というわけで今夜はキムチ鍋をおかずにしてメシ2杯を食べ、飲酒は避ける

入浴して冷たいお茶を120CCほども飲み、「google誕生」 をすこし読んで10時前に就寝する。

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 2006.1113(月) 昔も今も美味い店

4時30分に起床して以降はいつもの通り。6時30分に事務室のシャッターを上げて空を見ると、きのうに引き続いて晴れているから安心をする。乾いた洗濯物を家の中へ運ぶことを 「取り込む」 と言うが、戸外の新聞受けに届いている新聞を屋内へ移動させる行為も同じく 「取り込む」 と言って良いのかどうか、ということについて明確な答えを持っている人はいるだろうか。

朝飯はきのうのカプレーゼ、ほうれん草の油炒め、牛蒡の佃煮、納豆、梅干し、メシ、大根と万能葱の味噌汁

来春には取り払ってしまおうと考えている、事務室で僕の座っている背後の本棚を振り返って見る。この本棚が無くなれば、その奥30センチには床から天井までのガラス窓が現れるのだ。しかし背中の直ぐ後ろがガラスになったら、冬は寒いだろうか。

その本棚に無造作に積み重ねられた本の1番上を引き出すと、それは2ヶ月ほど前に叔母がくれた辺見庸の 「自分自身への審問」 だった。もらったときには礼を述べただけですぐに本棚へ収め確認もしなかったが、叔母が 「とにかく写真が暗くて」 と言った、本の中に散りばめられた写真の撮り手は森山大道だった。

堀田善衛や横尾忠則のようにインドへ行きながら現地のメシを食わない人を僕は心のどこかで、否、明瞭に馬鹿にしているし、あるいは信用しない。ちなみにこの 「馬鹿にする」 とか 「信用しない」 とは僕の生理によるものだから、その理由を説明するのは難しい。辺見庸はダッカの残飯市場で残飯を買い、それを実際に食べてみる。前出のふたりとは異なり、僕はこういう人は信用する。

オヤジの対外的な一周忌は今月7日に完了した。今夜は社内における 「前社長を偲ぶ会」 という名目にて、夜7時前に宇都宮の 「グリル富士」 へ社員たちと集結する。いちばん遅く会社を出た僕は予想外に早く着き、20人分のテイブルがセットされた個室で全員が集まるのを待つ

若いころ美味いと感じた店も、齢を重ねて訪ねてみれば当方の口が肥えたせいか何の感興も覚えない、ということがしばしばある。しかしこの 「グリル富士」 のステーキは初めてこれを食べた35年前より変わらず美味い。あるいはそのころよりも更に美味い。あらかじめ選別のうえ寝かせておいたテンダーロインの250グラムが20枚、サラダ20皿、ブロッコリーとコーンのバター炒め5皿、メシ29皿、ウイスキー1本、ワイン2本、ビール1本の食事と共に70分の歓談を為し、8時に解散する。

9時すぎに帰宅して入浴し、冷たいお茶を120CCほども飲んで10時前に就寝する。

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 2006.1112(日) ヤクルトの靴下

4時すぎに起床して以降はいつもの通り。朝飯は特に所望してきのうのカレー南蛮鍋の中身をメシへぶっかけたもの、厚揚げ豆腐とほうれん草の味噌汁。

僕の手や足にアカギレがないのは1年のうち6月から8月までの3ヶ月しかなく、まぁ、年がら年中マスクをしている花粉症の人よりはマシかも知れないが、特に冬季においては数日に1度ずつアカギレに軟膏を塗り大型のバンドエイドを貼るのも厄介である。そういう現状を知っているサイトートシコさんが1週間ほど前に、ヤクルトの販売員がヤクルトと共に売っている、カカトがツルツルになる靴下というものをくれた。

この手の靴下の宣伝を過去に見たことはあるが、カカトがツルツルになるとは、靴下のカカト部分の内側が紙ヤスリのようになっていて、歩くたびに軽石でこするような作用をカカトに及ぼしているものと想像していたら、これがまったく違った。ヤクルトのオネーサンが売っている靴下をしばらく履いて脱いでみると、カカトの部分が軽く汗ばんだようにしっとりしている。

「カカトがツルツルになるということは別段、アカギレが治るということではねぇだろう」 と考えていたが、10月の末だか11月の初めにできたアカギレは、この靴下を履いて2日目に完治した。「これは世紀の大発明だよ」 と僕はサイトートシコさんに言い、今度はお金を渡して、これをもう2足買ってくれるよう頼んだ。

この10年のあいだに誂え、あるいは購入した服飾品の中で 「これは傑作だ」 と驚き喜んだのは世田谷の "Sartoria" のオヤジさんがいまだ生きているときに注文したブレザーとパンツ、"Patagonia" のシンチラセーター、"trippen" の革靴、"mont-bell" の超軽量ダウンベストと僅々4点のみだが、この、ヤクルトのオネーサンが売っている靴下は明らかに、そこへ加えることのできるスグレモノである。

初更、茄子の塩漬けを肴として芋焼酎 「さつま特黒」 を生で飲みながら 「google誕生」 を読む。白いものを撮したときにしか目立たないが、画面右中ほどの曇りは "RICOH GR DIGITAL" のCCDに付着したゴミだろう。「保証期間内」 とはいえ製造元へこれを戻す送料や、あるいは 「リコー」 のサービスセンターへこれを持参する際の交通費までが保証されるわけではない。つくづく厄介なカメラである。

カプレーゼ、ほうれん草とエリンギのオリーヴオイル炒め、ジャガイモのグラタン、鯛のムニエルにても同じ焼酎を生で飲む。スッポンのスープで炊いた塩昆布をメシへふりかけ、これを最後に食べる。この塩昆布を食べても別段、スッポンの香りがするわけではない。しかし大抵の塩昆布よりもこれは美味い。この場合の塩昆布を人間とすれば、スッポンのスープが教養や信仰ということになる

そのまま居間で眠ってしまい、夜11時に目を覚ますと、夕刻にはかすかに感じるのみだったノドの違和感が強い痛みに変わっている。「参ったな」 と思いつつイソジンでうがいをし、入浴して0時すぎに就寝する。

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 2006.1111(土) 至急開封

朝4時すぎに起床して以降はいつもの通り。

朝飯は生のトマト、納豆、梅干し、まだあるベーコンとブロッコリーのクリームチーズ和え、茄子の塩漬け、メシ、豆腐とワカメと万能葱の味噌汁。味噌汁のワカメは 「栃木県肢体不自由児者父母の会」 が売りに来るもので、袋には車椅子のマークと共に 「この福祉わかめの販売益金は福祉充実の促進に使われます」 の文字がある。肉厚で食感が良いから僕はこのワカメを毎年買うが、今朝の味噌汁もその美味さに抗しがたく、メシの初っぱなから一気に5分の4ほどを食べてしまう

海草、キノコ、フランス語で "abat" と呼ばれるところのもの、つまりシャキシャキ、コリコリ、ツルツル、ヌメヌメ、トロトロ、グリグリ、まぁグリグリはどうか知らないが、僕はそういう優れた、あるいは面白い食感を持つ食べ物が好きだ。

朝8時から雨が降り始め、次男の今日のテニス練習は中止となる。

「時間が無い、金が無いは明瞭な言い訳だ」 という寸鉄がある。だからこの場合も時間が無いわけではない、それをする気力に今回は欠けているから先月25日に行われた 「第161回本酒会報」 がいまだに書けていない。しかし2週間もすぎてこれを発行しないのはいかにもまずい。終業後に日記の中から外で飲酒を為した部分を抜粋し、それを3つか4つ並べてこのたびの会報とする。これを先ずメイルマガジン版として会員各位へ送付し、次にそのウェブペイジ版を作成してサーヴァーへ転送する。

初更、幾種類かのキノコや厚揚げ豆腐、長葱などを煮たカレー南蛮鍋に豚の薄切り肉とほうれん草を投入する。これは焼酎の格好の肴ではあるが今夜は飲酒は為さない。鍋にウドンを加え、これを晩飯とする

7時前に 「春日町一丁目公民館」 へ行く。次年度当番町への引継ぎを除けば当番町としての最後の仕事となる、秋季小祭についての打ち合わせなどをして1時間後に戻る。

事務室にて今度は 「第161回本酒会報」 のメイル便版を印刷し、それを綴じて折って封筒に詰める。「本酒会」 に欠席する会員は、1週間前までにその旨を会長へ連絡しないと罰金が徴収される。ところがその 「1週間前」 は3日後に迫っている。タックシールを貼り終えた封筒の表にフェルトペンで 「至急開封」 の文字を書き入れる。最近のヤマトのメイル便は配達に要する日数が伸びたから、今回は郵便で出すことにする

4階へ戻って入浴し、冷たいお茶を120CCほども飲んで9時30分に就寝する。

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 2006.1110(金) きのうから

水色の作業服を着たフリのお客様が店舗の地方発送受注台の椅子に腰を下ろし、3,250円の商品を3,069個注文したいと、やおらおっしゃる。これについての作業量を素早く計算し、「この大きな注文を一度にこなすのは絶対に無理だが一応、社員にも相談をしてみよう」 と作業場へ向かい、包装係のサイトーヨシコさんにこれこれしかじかと説明をすると 「なに言ってんの、断っちゃうの、勿体ないでしょー」 と尻を叩かれたからふたたび店へ戻り、「受注させていただきます」 と頭を下げたところで目を覚ます。

朝4時すぎに起床して以降はいつもの通り。 朝飯は梅干、納豆、山椒ジャコ、生のトマト、ベーコンとブロッコリーのクリームチーズ和え、メシ、豆腐とワカメと万能葱の味噌汁

今初夏に収穫されたらっきょうがようやく漬かり上がり、これがきのうから蔵出しをされた。よって宇都宮の器屋 「たまき」 のタマキヒデキさんに頼んで何年か前に書いてもらった 「新らっきょう」 の全紙を倉庫から出し、これを 「手塚工房」 のテヅカナオちゃんの手で店舗の入り口に貼りだしてもらう。今年も残すところあと50日足らずとなった。

初更、塩らっきょうを肴に芋焼酎 「さつま特黒」 を生で飲みつつ 「google誕生」 を読む。「読む」 とはいえ2ページほどをこなしたところで食卓に移動する。厚揚げ豆腐のそぼろ肉あんかけ、茄子の塩漬け、大根と生ハムのサラダ、うずら豆、蛸と鮪の刺身、胡瓜とワカメの酢の物にて先ほどとおなじお酒をやはり生で飲む

入浴して冷たいお茶を100CCほども飲み、9時30分に就寝する。

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 2006.1109(木) 本を読む人、読まない人

朝4時すぎに起床して以降はいつもの通り。 ただし今朝は、次男の漢字練習の督励をする

朝飯は納豆、オヤジの一周忌の席上、オヤジのいとこからもらった手作りの梅干、これまた同じ人による手作りの山椒ジャコ、生のトマト、目玉焼き、ブロッコリーの油炒め、メシ、シジミと万能葱の味噌汁

先日の朝のニュース番組で、この1ヶ月のあいだに1冊の本も読まなかった人が、20代の男女では過半はおろかかなりの割合に上る調査結果が出たと司会者が呆れながら述べ、それについてコメンテイターたちも同じくその数字に対しておおむね慨嘆の意を表していた。

我が身を振り替えれば僕もこの1ヶ月のあいだに1冊の本も読んではいず、それは寝床で読む本、事務机で読む本、ひとりで飲酒を為したり鉄道で移動をしたりするときに読む本がそれぞれ違っているから結局、この1ヶ月のあいだに読み終えた本は1冊もない。

それはさておき本を読むことが、それほど褒められるべきことなのだろうか。目に一丁字もなくて気高い人はいる。かと思えば万巻の書を読んでなお下卑た人もいる。休日に本を読む人よりも、休日には棚のひとつも壁から吊る人の方が僕は偉いと思う。すくなくとも数十年前までの我が国の人物評価は、そのようなものではなかったか。

初更、9月23日より読み始めていまだ読み終えていない 「google誕生」 のペイジを繰りながら芋焼酎 「さつま特黒」 を生で飲む。買いだめの好きなオフクロが1985年より倉庫の床に置いたままにしておいた千鳥酢を茄子の塩漬けにふりかけてみると、これがまるでバルサミコのように色濃く甘くなっている

冷や奴、ワカメと玉葱のかつおぶしかけ、牛蒡と人参入りのつくね、包装係アオキマチコさんちの畑で採れたブロッコリーを茹で、これをベーコンと共にクリームチーズで炒め煮にしたものにて先ほどからの芋焼酎 「さつま特黒」 を、今度はお湯割りにして飲む

風呂の中で寝ていて次男に大声で起こされる。推定で9時30分すぎに就寝する。

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 2006.1108(水) ひとつ覚えのように言う

朝4時すぎに起床して以降はいつもの通り。

朝飯は生のトマト、ブロッコリーの油炒め、冷や奴、ジャコ、納豆、牛蒡の佃煮、メシ、今月4日の土曜日以来まだあるけんちん汁

始業前にかかってきた電話には留守番電話が対応をする。今朝は間をおかず2度もこれが鳴り、続いて留守番電話をくぐり抜ける方の番号が鳴る。受話器を取ると次男の声がしたから一瞬、頭が混乱をする。自分が小さいときの写真と黒いTシャツを学校まで持ってきてくれとは、下校前に言い渡される翌朝の準備品を、きのうは法事に出ていて連絡帳にメモできなかったことによるのだろう。

小さいときの写真と言われてもウチにはアルバムのようなものはなく、画像の多くは僕のコンピュータの中にあるからすぐに紙焼きにはできない。エレヴェイターの中の花瓶立てに置かれた写真飾りから次男が赤ん坊のころの1枚を抜き出し、更に4階へ上がって次男の箪笥からTシャツではないが黒いシャツを選ぶ。

これを持って自転車で小学校へ行くと、たまたま今日は読み聞かせの係で登校していた家内とばったり出くわしたため、写真とシャツを手渡し帰社する。

昨年の暮に我が町の大沢地区で起きた女児誘拐殺人事件につき、ふたりの刑事の訪問を受ける。同地区のちかくに住む社員の、事件当日のタイムカードを検分するのが来訪の目的だった。「これだけ探して見つからないんですから、犯人はごく普通の人物です」 と刑事のひとりが言う。

迷宮入りになる殺人事件は少なくない。広い砂浜から特定の糸くずを探し出そうとするような警察の努力には頭が下がる。予期しない有力な情報が、今からでも出てこないものだろうか。「なにかあったときにはできる限り協力しますので、どうぞ気楽に声をかけてください」 と答えて彼らを送り出す。

初更、モヤシとニラのおひたし、煮鰯、豚肉と白菜キムチの油炒め、白花豆にてメシ2杯を食べ、飲酒は避ける。馬鹿のひとつ覚えのように言うが、炊きたてのメシは大抵の酒よりも美味い。そしてこのメシの美味さとは抽象的な、なんとも表現のしがたい美味さにて、その抽象的な美味さとは畢竟、酒やタバコの美味さとも通底するものがあるからややこしい。

入浴して冷たいお茶を150CCほど飲む。寝床へ入ってしばらく眠れず、しかし本を読む気はしない。多分、10時30分ころに就寝する。

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 2006.1107(火) 吹き寄せ

4時すぎに起床して仕事やよしなしごとをし、いつもより早めに居間へ上がる。洗面所の窓を開けると天気は薄曇りで空気は薄ら寒い。朝飯は薄切り大根の酢の物、トマト入りスクランブルドエッグ、ハムとブロッコリーの油炒め、メシ、けんちん汁

オヤジの一周忌が行われる 「如来寺」 へ10時すぎに行く。朝の予想が外れて外気は暖かく、空はまるで真夏のように晴れ上がった。11時すぎに本堂へ案内されると、物事に真剣に当たっている人にこそ迷いは生じるという、ゲーテによる箴言が全紙に墨書してある。鬱金色の本尊とゲーテを同居させるところに、僕は住職の美質を見る。

その住職が法要前の挨拶をしているときに外で雨の音がし始める。やがてそれは急速に勢いを強め、一時は読経も聞こえなくなるほどの轟然とした響きとなって大屋根をたたき始めた。僕はお経を聴きながら、あるいは焼香をしながら 「この嵐の中をお墓に行くのは無理だ。法要の後半部分は端折って後日、家族だけで塔婆を立てに来よう」 と決める。

ところが読経が止み、住職が法話を締めるころには外は森閑として、本堂から渡り廊下に出てみれば何のことはない、しだれ桜や赤松の上には先ほどと変わらない青空があった。

お墓から本堂前へ戻り、きのう仕上げた乗車表に従って、待たせていたタクシーに参列者をご案内する。日光へ向かうその車列よりも当方は食事の場所に早く達していなくてはいけないから、ウチの1台だけは春日町交差点から左折をし、日光宇都宮道路に乗って100キロ超の速度で北上する。

法要の食事が不味くてはイヤだ。室内にタバコの匂いが染みついているようなところもイヤだ。四十九日の食事会をした我が町の会席料理屋 「ばん」 は良い店だけれど、本日の人数が収まる広さではない。そうして決めた日光の 「尭心亭」 の駐車場へ着いてみれば、高速道路を使わなかったタクシーの方が先に到着していたから 「だっふんだ」 と思う

苔むした崖を眺めながら石の階段を上る。あたりには紅葉や銀杏が風に吹き寄せられ、日の光が差して美しい。参列の方々は窓からの景色や湯波の料理、あるいは午後の歓談にしばし、日ごろの忙しさを忘れてくださっただろうか

2時すぎに今度は復路の乗車表を出し、往路のときと同じく待たせてあったタクシーに参列者をご案内する。当方も3時前に帰社して仕事に復帰し、終業後は早々に居間へ戻る。

「これ、仏様に上げてください」 と今朝、組内のハガさんが持ってきてくれた山菜おこわや、「尭心亭」 が折詰めにしてくれたオヤジの陰膳などを晩飯とし、"Macallan 12 Years old" のお湯割りを飲む。そして 「明日は断酒、しなくちゃなぁ」 と考える。

入浴して牛乳を120CCほども飲み、9時30分に就寝する。

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 2006.1106(月) 世間知

3時30分に目を覚まし、念のため携帯電話に設定した4時15分の電子音が鳴ったところで起床する。6時45分に仕事場から居間へ戻り、熱いお茶を飲みながら次男の漢字練習の督励をする。「いきなり言われたらオレでも書けねぇ」 という文字が、小学校5年生の教科書には多く含まれている。

朝飯は納豆、卵焼き、キャベツの油炒め、茹でたブロッコリーの胡麻和え、メシ、けんちん汁

オヤジの一周忌は明日に迫った。出席者名簿を整え、お返しの手配も済ませ、法要後の食事会の席順はこれの行われる日光の 「尭心亭」 へファクシミリで送り、どのタクシーには誰と誰が乗るとの一覧表も往路と復路で別々に作り終えたところに、これこれの用事が入ってしまったので明日はお寺のみにて失礼したいというような連絡が入るから、通常業務の繁忙を縫って諸方へ電話をしたりファクシミリを送り直したり、あるいはコンピュータから新しい配車表を出力したりする。

社員一同から大きな花が仏前に届いた夕刻、一周忌には位牌と故人の写真と花と供物が必要だと、サイトートシコさんが言う。そういう世間知は僕は一切持ち合わせないからクワカドシューコー本酒会員が住職を務める 「如来寺」 へ電話をして確認すると、位牌は必須だが写真の有無は家族の好みによる。花はあった方が良いだろう、しかし供物についてはこれを準備しない例も多いと教えてくれる。

早速にヤマサキジュンイチ本酒会員の店 「花一」 へ電話をして花の手配をする。住吉町の 「吉田屋」 へ電話をして果物の盛り籠を手配する。写真については 「どーでもいいや」 と、持参しないことにする。

初更、家内の父が鎌倉より到着する。この義父が居間のソファへ落ち着いたところで 「お茶よりもウイスキーの方がよろしいですね」 と、"Macallan 12 Years old" を抜栓して水割りを作る。日本では多く、水割りのアルコール度数を日本酒と同じくらいに整えるが、僕のレシピはそれよりもはるかに濃い。これをひとくち含んだ義父に 「すこし濃すぎましょうか」 と訊くと 「いえ、ちょうど良いですな」 と答えたから安心して、僕も同じ調合の水割りを飲む。

すき焼きを酒肴としてずっとウイスキーの水割りを飲む。1時間ほどが過ぎれば当方はソファにもたれ、ウツラウツラすることとなる。義父は食べる量も酒の量もずいぶんと減った。

入浴して冷たいお茶を100CCほども飲み、10時前に就寝する。

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 2006.1105(日) 赤ワインをチェイサーにして

3時45分に目を覚まして4時すぎに起床する。以降6時45分まではきのうと同じ。

朝飯は3種のおにぎり、けんちん汁、大根の酢の物。スッポンのスープで炊いた塩昆布がいくら高くても、ウチではそれを握り飯にして食べているのだから、たとえその材料が贅沢であってもメシの単価は低い。

「日光そばまつり」 の会場へ商品と人を運ぶ仕事は、今朝は販売係のサイトーシンイチ君が受け持った。当方はイヴェント最終日の今日まで会場を散策することなどできかねる。よってサイトー君と共に現場へ行く家内にカメラを渡し、賑わいの様子を撮ってもらうことにする

この4日のあいだの昼飯は、2日が 「糸屋」 の舞茸と茄子の盛り蕎麦、3日が 「ラーメンふじや」 のタンメン、4日が 「金長」 のメンチカツとコロッケのハンバーガーだった。今日は朝のおにぎりが余ったため、これを事務机で食べて昼飯とする。

午後も遅くなって、ラザニアで赤ワインの飲みたい気分になる。ただし家内は仕事の繁忙にくたびれているからアテにはできない。終業の1時間後に 「カサリンゴ、行こうぜ」 と声をかけてホンダフィットに乗る。

ビールをチェイサーにバーボンを飲むと、これがボイラーメイカーになる。赤ワインをチェイサーにグラッパを飲んで、これが何というカクテルになるかは知らないが、とにかくこれをする

ニンニクと唐辛子のスパゲティトマトソースとピーマンのスパゲティラザニアと、まるでパスタばかりを頼んだようだが、サラダも食べているし、他にもあれこれとワインの肴にする。自分以外の人が食べれば良いと思っていた、アイスクリームを載せたデザートピッツァが僕のところにも回ってくる。そのアイスクリームが呼び水になって、単体のアイスクリームも注文する。カラフにいまだ残る赤ワインをチェイサーにして、今度はエスプレッソを飲む

出入りの酒屋にもらったのかどうか、エビスビールの時代ごとのレッテルが僕の席の脇に飾ってある。その最も古い 「東京泰錦堂印刷」 製のものを見ると、"MITA MEGUROMURA" との住所表記がある。この三田とは港区の三田ではなく目黒駅南側の、30年前には小ぢんまりとした連れ込み宿のあったりした三田のことだろう。「へぇ、エビスビールは始め、あのあたりにあったのか」 と、3歩あるけば忘れてしまうたぐいの知識を頭に入れる。

帰宅して入浴している最中に眠り、次男に何度も大声で起こされる。風呂から出て、その後の記憶はない。

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 2006.1104(土) ヤツガシラの季節

3時45分に目を覚まし、「google誕生」 を読んで4時15分に起床する。その後の2時間30分はいつものとおり。

自動炊飯器のスイッチを昨夜に入れ忘れていたため朝飯は、ホットドッグ、家内がきのう 「日光そばまつり」 の出店から買ってきた、中華料理屋 「翠園」 の肉まんと焼豚まんトマトと玉子のスープ。リーペリンソースは無いかと家内に訊くと、それは無いという。肉まんにつけて食べるにはあれが最高なのだが、一昨年の香港では、荷物があまりに重くなることを避けるべく、途中から買物を自主規制したものと思われる。

7時40分から商品を三菱デリカに載せ、その15分後に販売係のキクチユキさんと家内も乗せて会社を出る。数分後に 「日光そばまつり」 の会場へ着くと、「もうお客さんが入ってますからすぐに出てください」 と、市役所の職員が荷物降ろしを手伝ってくれる。一般の入場開始時間などは別段、定めていないらしい。人気店への行列も、もうできはじめているのだろう。

戻って今度は次男を所野地区のテニスコートへ送り、とんぼ返りして仕事に復帰する。

初更、白菜の漬物、薄切り大根の塩もみ、茄子の漬物、家内が本日 「日光そばまつり」 の会場で買った秋刀魚の干物、イタバシハッちゃんにもらったヤツガシラを入れたけんちん汁にて芋焼酎 「五代特黒」 のお湯割りを飲む。ちなみに秋刀魚は日光地方の産物ではなく、旧今市市と姉妹関係にあった小田原市の団体が出張販売していたものである。

入浴してビール少々を飲み、9時30分に就寝する。

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 2006.1103(金) 鵜の目鷹の目

朝4時すぎに起きれは製造現場へ降りもするが、またこの時期は店舗へも行き、レジの釣銭を整えたりする。新聞を取るために事務室のシャッターを上げると、空は晴れていた。

朝飯は里芋の煮転がし、トマト入りスクランブルドエッグ、納豆、茄子の塩漬け、メシ、大根と椎茸と長葱の味噌汁

「日光そばまつり」 の会場へ商品と人を運ぶ仕事は、今朝は販売係のハセガワタツヤ君が受け持った。8時前に会社を出る三菱デリカを見送り、当方は日常の仕事に就く。その日常の仕事に並行して、オヤジの一周忌の準備などもする。

朝は僕が 「豊岡運動公園」 のテニスコートへ送った次男を、昼過ぎにサイトートシコさんが連れて戻る。その次男とサイトーさんをホンダフィットに載せ、裏道を辿って 「ここから農道を300メートル歩けば、目の前がそばまつりの会場の入口だよ」 というところまで送る。

商売には流れがあって、「なんだかヒマだな」 と思っていても、気がつくと朝に袋詰めしたものが一瞬のうちにあらかた無くなっていたりする。あるいは一気に釣銭が減っていたりする。今日はそういうことが、午後に僕がお茶を飲んでいるときに起きたということを、お茶を飲み終えて店舗へ戻ったときに知る。

全国から29軒の蕎麦屋が集まる「日光そばまつり」 の会場では大人たちが、こういうときでなければ味わえない味を求めてごった返している。そういう鵜の目鷹の目の大人たちにくらべると子供ははるかに上品だから、次男は家から歩いて3分の 「やぶ定」 と、同じく家から自転車で5分の 「魚寿栄」 という、いわばいつでも行ける蕎麦屋のブースで盛り蕎麦をそれぞれ1人前ずつ食べ、夕刻に帰宅した。

それはさておき本日、「雪花山房・達磨」 のブースに並んだお客は800人に上ったという。そしてここの高橋邦弘名人の蕎麦を実際に食べた複数の顔見知りに 「で、美味かったですか」 と訊いてみれば、みなそろいも揃って腹の底から 「美味かったっ」 と賛嘆するその味は、やはり羽化登仙ものなのだろうか。

「疲れたときには鰻だよね」 と初更7時に 「魚登久」 へ行く。「途中でお代わりするのは面倒だから」 という理屈をつけて多めに頼んだ 「片山酒造」 のカストリ焼酎 「粕華」 の容量は、牛乳瓶1本分を優に超えていたのではないか肝焼き、鰻丼にてその生の焼酎をちびちびと、しかしすべて飲む。僕の 「秋の定食」 に付いてきた土瓶蒸しはスープ好きの次男に譲った。

帰宅して入浴し、9時30分に就寝する。

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 2006.1102(木) 美味い蕎麦が食べたい人へ

4時すぎに起床して以降はきのうと同じ。6時45分に居間へ戻って熱いお茶を飲みながら次男の漢字練習の督励をする。次男の書く清潔の 「潔」 の字に対して 「それ、間違ってるよ」 と辞書を引くと、果たして正しいのは次男の方だった。子供の漢字の書き取りを観てやっていると、こういうことがたびたび起きる。ハナから当方が誤って漢字を覚えていたということもあるし、あるいは送りがなにおいては自分が習ったときと今とでは全然ちがう。

僕が子供のころ、「国語審議会の馬鹿野郎ども」 とテレビで言ったのは今東光だっただろうか、それとも藤原弘達だっただろうか。菅原通斉ではなかったと思うって、僕も齢50だから書くことがいちいち古い。

朝飯は大根と玉葱とピーマンのマリネ、茄子の油炒め、納豆、塩鮭、牛蒡の佃煮、メシ、豆腐とクレソンの味噌汁

清潔な赤松林を拓いた 「日光だいや川公園」 において今日から 「日光そばまつり」 が開かれる。全国から29軒の蕎麦屋が集まるこれは大がかりなお祭で、蕎麦屋以外にも66の店が出て、この中にはウチも含まれている。きのう準備したあれこれを三菱デリカに載せ、販売係のアキザワアツシ君と家内も乗せて8時に会社を出る。

通行証を掲げながら数分で会場へ到着し、積んでいたものを降ろして僕だけ帰社する。今日はいまだ空いているものの明日からは、交通規制の敷かれた道路を往くシャトルバスも日本語では牛歩、英語では "creep" の状態になるだろう。期間中、気の短い行楽客に叱られ頭を下げ続ける市の職員は気の毒である。いっそシレッとして 「来年は会場に泊まったらいいですよ」 と、同じ公園内にあるオートキャンプ場のパンフレットを配ってみてはどうか。

9時前にオヤジの友人ウスイベンゾーさんが来て 「ライカM8実写速報」 が掲載されている 「アサヒカメラ」 の11月号をくれる。これは暗に 「お前がエムハチを買って、それをオレに触らせろ」 ということなのだろう。

「ウスイさん、ライカはアベイラブルライトのカメラだなんて言われてますけど、暗いとこでの撮影は所詮、デジカメにはかないません。状況を選ばない速写性ということにおいては、エムハチは画期的なカメラになると思うんですよ。いえ、今のエプソンの "RD" でも話は同じですが、あれはなにしろカッコが悪いから」

と言いつつ 「明るいとこでの速写性は、今んとここれが最高なんですけどね」 と、事務机右脇の防湿庫から "Ic" にフォクトレンダーの25ミリを付けたセットを出して見せると 「洒落てんねぇ、だけどさ、コシナのレンズなんてやめてさ、ここはズマロンの28ミリと純正の外付けファインダーで行きましょうよ」 と返すから 「そりゃそうですけど、レンズとファインダーにウン十万は出せないですよー」 と答えておく。

昼に近くの蕎麦屋 「糸屋」 へ行き、黒板のお薦めから 「舞茸と茄子の盛り蕎麦」 の大盛りを注文する。

家内が先日、子供のころから慣れ親しんだ麻布の有名店へ行き蕎麦を食べたところ、その美味くなさ加減に 「自分はこんなものを美味いと思っていたのか」 と愕然としたという。連雀町の名店や室町の名店には、僕は蕎麦を食べに行くのではなく酒を飲みに行くのだ。「糸屋」 の 「舞茸と茄子の盛り蕎麦」 はもちろん美味かった

「今週は最低1回は酒を抜かなきゃいけねぇんだよなぁ、でも今夜は飲みてぇ気分だ」 と思っていたが、食卓にレヴァニラ炒めが運ばれた途端 「いや、酒は止めてメシにしよう」 と決める。他に冷や奴、里芋の煮転がし、茄子の塩漬けにてメシ2杯を食べる

入浴して冷たいお茶を150CCほども飲み、「アサヒカメラ11月号」 のいまだ読んでいないところをすこし眺めて9時30分に就寝する。

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 2006.1101(水) いや、忙しいですよ

4時すぎに起床して以降はきのうと同じ。6時45分に居間へ戻って熱いお茶を飲みながら次男の漢字練習の督励をするのもきのうと同じ。朝飯の内容だけはきのうと異なり、納豆、塩鮭、冷や奴、クレソンのおひたし、メシ、椎茸と万能葱の味噌汁。

朝飯のおかずとしての冷や奴は美味い。しかして同じものが夕刻以降に出てくると、どうしてこれをメシのおかずにはできず酒の肴にしてしまうのか。おひたしにしてもしかり、である。

コンタックスのカメラやモールスキンの手帳を入れた 「ムシブンコ」 のトートバッグの画像が、田中長徳の今日の日記に出ている。今初夏、ウチの昭和30年代の手拭いの意匠を下敷きにして先ず筆ペンでラフなスケッチを描き、これを商業デザインの会社に持ち込んで試行錯誤の結果、「ウチの平成18年の手拭い」 が完成した。次いでこの図案をそのまま用いてトートバッグも作ってみた。これを店舗に置き800円の価格をつけて売れるかといえばそうは売れない。

家内によれば 「トートバッグは清閑好みの女の人しか買っていかない」 とのことにて、この場合の清閑好みとは、草間弥生と戸川昌子を足してウォッカで割り、どんなファッション誌にも載っていないような服装の、つまり無意識の領域において数寄を凝らしてしまった人を指す。

ところが先日の日曜日にはごく普通の男の人がこれをいきなり5枚も買い、きのうは一重まぶたに白い歯も涼しげな美術大学生風の女の人が買ってくれた。それを家内に伝えると 「いよいよブレイクか?」 と言うが、しかし僕の企画したものがそうそう売れるわけはない。この数日の出来事は瞬間最大風速のようなものではないか。

それにしても毎日まいにち、まるで大波の上でサーフィンをしているように忙しい。

終業後に近所の洋食屋 「金長」 を訪ない、ステーキソースを買う。初更、次男の勉強机でドライシェリーを飲みながら荒木経惟の写真集 「東京ノスタルジー」 を見る。"amazon" の古書で安く買ったものだから痛くはないが、良いのは荒木陽子を撮した表紙のみにて中身は僕の好みでない

食卓へ移動して "Castillo de Molina Cabernet Sauvignon Reserva SAN-PEDRO 2003" を抜栓する。レタスとトマトとジャガイモのサラダ、にんにくのたまり漬を添えたステーキにてこれを飲む。家で美味いステーキが食べたいと考える人は 「金長」 またはその支店の 「メンチ屋トム」 を訪ねてこの店のソースを買うべきだ

入浴して多分、なにも飲まなかったと思う。そして多分10時前に就寝する。

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