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一壺の紅の酒一巻の歌さえあれば それにただ命をつなぐ糧さえあれば
君とともにたとえ荒屋に住もうとも 心は王侯の榮華にまさるたのしさ
Omar Khayyam

 2012.0531(木) シャクナゲ

今朝のすべてのおかずと味噌汁の具は大豆を原材料としたものだったから「おぉ、健康食」と思わず声を上げたら「でも、植物性のタンパク質だけじゃ人間、ダメなのよ」と家内が言う。本当だろうか。

肉と穀物のみを食べ、野菜は一切摂らずに80歳まで生きた人を知っている。晩飯の代わりに酒のみを摂取し、高齢になるまで現役で仕事をした人を知っている。いわゆる栄養学の常識に則って計算をすると、永平寺の雲水の肉体は一年で消滅するということだが、彼等は死なずに生きている。僕は栄養学というものを、あまり信用しない。

森山大道がノーファインダーではなく、ファインダーを覗きながら写真を撮るときには、カメラを額に当て、のけぞるようにしてシャッターボタンを押すのだと、誰かが言っていた。そういうことを思い出しながら、朝の曇った空を斜めに飛ぶツバメを撮る

昼ちかくになると雲は途切れがちになり、青空が見えてくる。茨城県西部と栃木県東部に竜巻の発生した日、ウチでは冷蔵庫棟の屋根の一部が損傷した。塗装以外に屋根の仕事も請け負う稲葉塗装に修理の依頼はしてあったが、その後の様子はどうなったかと、現場を見に行く。

冷蔵庫棟のある隠居の庭からはみ出すようにして、シャクナゲが咲いている。ちかくに寄ると、しぼんで落ちる花もあれば、ぐんぐん膨らんでいくつぼみもある。僕はシャクナゲを見るといつも、ネパールを思い出す。シャクナゲはネパールの国花である

突風により壊れた屋根は、梅雨の来る前には復旧するだろう。


朝飯 巻き湯波の炊き物、冷や奴、揚げ湯波と大根葉の炒め煮、納豆の刻みオクラのせ、メシ、ワカメと揚げ湯波と三つ葉の味噌汁

昼飯 五目おこわ、天ぷらうどん

晩飯 「ユタの店」のピータン、焼き餃子、焼酎「鏡月」(お湯割り)

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 2012.0530(水) 今回は別の本

旅行の持ち物は秀丸に保管して、デスクトップの"text"というフォルダに保管してある。これをコピーしてマイツールにペーストすると88行のデータベースになる。A4の紙に出力したこの一覧表を確認しながらあれこれを集めれば、こと荷物においては準備は1時間以内に完了する

シャツの類いはTシャツが3着にアロハが5着。衣類の数は、ホテルのランドリーを使えば抑えられる。しかしホテルによっては洗濯代が異常に高く「これなら日本帰ってからクリーニングに出した方が…」ということがままあるので油断はできない。

もう30年も前のことになるが、バンコクの楽宮旅社の裏口から出て重なり合うトタン屋根の下を歩いて行くと、ビルとビルの谷間に屋台の集まっているところがあった。そして僕はいつもそこで子袋の鹵水を肴にビアシンを飲んでいた。後に近藤紘一の「目撃者」を手に入れたときには「これは日本で読んでは勿体ない、必ずまたあの屋台街に戻って、そのときにこそこの本を開こう」と考えた。

結局のところ「目撃者」はヤワラーの屋台街ではなく、2009年8月にタイへ向かう飛行機の中で読み始めた。そしてその後タイへ行くたび持参し、しかしその分厚さから、いまだその半分も読めていない。

今回の旅の行き先はシンガポールで、彼の地の湿熱を思えば「目撃者」は似合いの本ではあるけれど、今回は別のものを用意した。全286ページなら、1度の旅で読み終えることができるだろう


朝飯 玉子と揚げ湯波の雑炊、梅干し、なすのたまり漬、揚げ湯波と大根葉の炒め煮

昼飯 ざる担々麺

晩飯 トマトのサラダマカロニのマヨネーズ和えブロッコリーのソテーを添えたベーコンエッグ、メシ、麦焼酎「龍馬からの伝言・十年熟成古酒」(お湯割り)

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 2012.0529(火) 復活させるべき教室

製造係のマキシマトモカズ君、イトーカズナリ君、タカハシアキヒコ君の3名が、先週の「マイツール教室」に続き、本日はマイツールによる「スケデュール管理教室」を事務室にて受講する。受講といえばなにやらいかめしいが、講師は僕である。

教室も3日目ともなれば、当方はスケデュール管理のフレームというか外枠というか、そういうものを各自のコンピュータに設定し、簡単な説明をするだけだ。以降は各々の中に工夫や教え合いが発生し、しかもそれらは螺旋状に上昇していく。講師としては有り難いことこの上ない状況となって、教室は正午を以て完了した。

きのうまでの彼等とは、もう全然違う。本日の夕刻には、誰ひとり欠けることなくマイツールによる業務日報を書き始めているだろう。

本日の教室に使った教科書は"ComputerLib"のマヒマヒ社長による「西式スケジュール管理」だ。先日、同社に問い合わせたところ、1990年代の最後期に書かれたこの本は払底し、在庫は著者の周辺にも皆無だという

再版の必要があるかどうかは知らないが「西式スケジュール管理」はぜひ増刷をして欲しい。そして"ComputerLib"は「スケデュール管理教室」を21世紀に復活させるべきである。


朝飯 揚げ湯波と大根葉の炒め煮、冷や奴、納豆、揚げ湯波と小松菜の淡味煮、メシ、アオサと万能葱の味噌汁

昼飯 "Parrot"のハンバーグステーキとシーフードフライの盛り合わせランチ

晩飯 巻き湯波の炊き物、ポテトと人参とブロッコリーのサラダ、和風ハンバーグステーキ、麦焼酎「龍馬からの伝言・十年熟成古酒」(お湯割り)

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 2012.0528(月) まるで兄弟のように

「冒険準備学入門」とgoogleに入れると、本日昼のタイミングでは、この日記を含むウェブページの中の、ひとつの文章が上から2番目にヒットする

午後に街へ出たついでに七本桜の時計屋"LOOKS"に寄り、茶箪笥の中で止まったままだった時計の電池を交換してもらう。そのついでに「日本時間より1時間、遅らせておいてください」と店主に頼む

僕は山の装備は赤い色で揃えている。遭難の際には発見をされやすいと考えるからだ。そしてこれまでもその傾向はあったが、今回はそれをより推し進め、貴重品を収める容れ物はすべて赤またはそれに近い色で統一をする。

そうしておけば、黒いザックや黒いショルダーバッグの中からでも素早く取り出すことができる。 「目立つだけに、盗難にも遭いやすいだろう」と問われれば、赤い袋を人目にさらすのは空港内のチェックインカウンターとイミグレーション付近に限られるため、問題はない

夕刻に"JOSE CUERVO CLASICO"を生で飲む。タイ人のテキーラを好む気持ちが分かるような気がする。この酒とタイのラオカーオは、その度しがたい焦げ臭において、まるで兄弟のように似ている

テキーラとワインの酔いにより、普段よりも更に早く就寝をする。


朝飯 3種のおむすび、他社のフリーズドライ味噌汁

昼飯 鶏飯、すぐき、日野菜の浅漬け

晩飯 トマトとパセリとモツァレラチーズのサラダ3種のキノコのオリーヴオイル焼きベーコンとパセリのスパゲティピーマンの肉詰めのトマト煮"Blagny 1er Cru Sous Le Dos d'Ane Domaine Leflaive 1995"

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 2012.0527(日) ファルシ

ピーマンの肉詰めが好きだ。飲み屋の品書きにこれを見つけると、避けて通ることができない。ピーマンの肉詰めは、すこし気取ったところでは「ピーマンのファルシ」などとメニュに書かれている。

「ファルシだからペルシャ風ということか、そう言われれば、ピーマンやトマトに挽肉を詰めるなんて、いかにもイスラム風だよな」などと思い込んで数十年。本日この日記を書くに当たって検索エンジンを回したところ、ファルシとはフランス語の"farce"を語源とする和製仏語だという。

子供のころからの好物だから、17歳だか18歳の夏に学校の、三重県尾鷲市海山の演習林へ行き、夕食の当番が回ってきたときには満を持してこれを作った。もっともその際には調理法をいささか誤り、本来であればフライパンで蒸し焼きにするところ、鍋一杯に沸かした油に肉を詰めたピーマンを投入したから、出来上がったものはその内部に多量の油を含んでいた。

しかし食べる側は、早朝から厳しい労働に従った学生である。文句も言う者はひとりもなく、みな綺麗にこれを平らげてしまった。

ピーマンの肉詰めを食べるときには常に、僕はオマルハイヤームのことや、あるいは山小屋の食卓で油まみれになっていたピーマンを思い出す。ピーマンの肉詰めであれば、何日つづけて食べても僕は飽きない。今夜に引き続き、明日も食べたいと思う。


朝飯 じゃこ、すぐき、蕗の炊き物、揚げ湯波と大根葉の炒め煮、なすのたまり漬、塩鮭によるお茶漬け

昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン

晩飯 トマトとオクラとパセリのサラダピーマンの肉詰めのトマト煮、メシ、麦焼酎「龍馬からの伝言・十年熟成古酒」(お湯割り)

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 2012.0526(土) 必須のもの

漫画家の水谷さるころがテレビの企画に乗って30日間で世界一周をした、その漫画版を読んでいくと「飛行機の中でのすごし方」というコラムに「超必須アイテムiPod」の文字がある。旅をする水谷さるころ、ディレクター、プロデューサーの男女3人組は、30代はじめから40代はじめにかけての世代である。その3人それぞれが、自らの好む"iPod"を「超必須」として機内に持ち込んでいる

僕はあの小さなディスプレイで動画を見る気にはならない。というか僕は小学生のころから映像よりも活字の方が好きだった。

初代ウォークマンの発売された1979年7月には僕は22歳の若さだったが、これを買うことはしなかった。街を歩くときには音楽ではなく街の音が聴きたい。南の強い日差しの下でもサングラスを使わないのは、人や街や草木を、そのままの色で見たいからだ。

乗り物に長く乗る際には「これからしばらくは本が読める」と、とても嬉しい気分になる。そして何年も前から南へ飛ぶ飛行機の中やプールサイドで読み続けている近藤紘一の「目撃者」は、いまだ未読のページを多く残している

製造係のマキシマトモカズ君、イトーカズナリ君、タカハシアキヒコ君の3名に対するマイツール教室を、本日も朝8時より事務室にて行う。そして「感想文を書き終わったら昼メシ」ということで、ほぼ正午にこれを完了する

彼等は来週の火曜日には、マイツールによるスケデュール管理教室に進む。その日の夕刻を迎えれば、彼等のうちの誰ひとり欠けることなく、マイツールによる業務日報が書けるようになっているだろう。

夜には春日町1丁目の通常総会に出席をする。そして町内の会計係として、昨年度の会計報告、そして今年度の予算を発表する。総会がお開きになって後は早々に帰宅し、早々に就寝をする。


朝飯 揚げ湯波と人参とひじきの炊き物、水菜の炊き物、じゃこ、すぐき、玉子と三つ葉の雑炊、甘海老と万能葱の味噌汁

昼飯 「麺屋ききょう」のねぎ塩ラーメン

晩飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬、"KIRIN FREE"

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 2012.0525(金) 初秋まで

鳥は夜が明けると同時に鳴き始める。そうとばかり思っていたが、今朝は夜の明ける前から雀が啼き始めた。あるいは鳥は僕の目が夜と朝の狭間を認識する遙か以前より、朝が来たことを知るのだろうか。まぁ、そうに違いない。

製造係のマキシマトモカズ君、イトーカズナリ君、タカハシアキヒコ君の3名が、朝8時をすこし過ぎたころに各々のコンピュータを携え事務室に集まる。そして僕が講師となってのマイツール教室を行う。"My Tool"はデータベースソフトとしてはマイナーなものだ。しかしこれを使えないことにはウチの仕事はできない。

そしてこの教室の、第1日目のカリキュラムを正午に完了する。午後の彼等には日常の仕事が控えている。そして明日の午前には、マイツール教室の2日目が始まるのだ。

夜は早めに夕食を摂り、早めに就寝をする。毎朝、鳥の啼き始める頃に目を覚ます、それをこれから初秋までの日課としたい。


朝飯 ポテトサラダ、千切りキャベツ、茹でたブロッコリー、揚げ湯波と人参とひじきの炊き物、納豆、揚げ湯波と大根葉の炒め煮、生のトマト、メシ、豆腐と揚げ湯波と大根葉の味噌汁

昼飯 汁なし担々麺

晩飯 メバルの煮付け甘海老とアオサと空豆の天ぷら水菜の炊き物、麦焼酎「龍馬からの伝言・五年熟成古酒」(お湯割り)

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 2012.0524(木) 枚数計算

6月上旬のシンガポール行きまで10日あまりになった。持ち物の準備にかかるにはいまだ早いけれど、どれほどの衣類が必要か、その枚数計算くらいはしておいても良いだろう。

よって旅行の際には常に携帯しているノートを取り出し、過去の事例や今回、現地で予定している行動などを勘案しながらあれこれ考える。その結果、こと上半身においてはTシャツ3枚とアロハ5枚をスーツケースに入れることとする。

僕は海外へ出ても名所を訪ねることはしない。通ぶってそうしているわけではなく、名所を見ても、それを理解して楽しむだけの教養がないのだ。だからまぁ、シンガポールでも、することといえば散歩、水泳、本読み、メシ食い、酒飲みくらいのところだろう。

たかだか3泊4日の旅になぜ計8枚のシャツが要るか、それは日中に散歩をして汗まみれになり、昼あるいは午後に部屋へ戻って着替えをすることによる。ホテルのランドリーを利用すれば持参する服は少なくて済む。しかしホテルによってはその代金が異常に高く「だったら日本に帰ってから…」という気分になることもあるのだ。

靴についてはトレッキング用のものも用意をする。それによって荷物のかさが増す。僕の散歩は街なかに限らない。だからまぁ、そのくらいは仕方がない。


朝飯 生のトマト、ハンダマのおひたし、揚げ湯波と大根葉の炒め煮、揚げ湯波と人参とひじきの炊き物、海ぶどうの酢の物、メシ、アオサと万能ネギの味噌汁

昼飯 鶏飯、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」、大根葉のおひたし

晩飯 「創作洋麺daining わいわい」のあれこれ、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)

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 2012.0523(水) 中心から東にかけて

「朝日新聞は虫ずが走るほど嫌いだ」と、こめかみに青筋を立てる人をふたりばかり知っている。しかし「幸田露伴の『五重塔』は」で始まる今朝刊の「天声人語」はなかなか悪くない。

第2面を開くと「下町ツリー首都席巻 再開発、東部に重点」の見出しで、今週月曜日にオープンした東京スカイツリーにからめ、東京東部への大学の移転、東京東部における再開発を伝えている

松山巌の「乱歩と東京」では、江戸川乱歩の小説の舞台が、時代を経るごとに東京の中心から隅田川の東へと移っていく様が観察されている。東京の繁華な部分が東に広がっていく、その理由や有様は、乱歩の時代と現在とでは異なるものの、東京の中心から東にかけてを主な飲み場とする僕には「東部に重点」の文字は何となく嬉しかった。

夜に入って会津西街道を自転車で下り、日本酒に特化した飲み会「本酒会」の開かれる「玄蕎麦河童」へ行く


朝飯 刻みオクラの鰹節かけ、枝豆入り薩摩揚げ、すぐき、冷や奴、鶏飯

昼飯 「つけ汁うどんあくつ」の「さっぱりおろしのつけ汁うどん」(大盛り)やわらか黒糖プリン

晩飯 「玄蕎麦河童」の酒肴あれこれ天ぷら十割蕎麦、6種の日本酒(冷や)

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 2012.0522(火) 戦場の地図

業界の総会が宇都宮市で行われたことを奇貨として、それが完了して後に栃木県立博物館を訪なう。そして「戊辰戦争 慶応四年 下野の戦場」の展示を観る。

むかしは共産圏や準戦時体制にある国における交通の要衝、また国境紛争のある地域などでの写真撮影が難しかった。道や国ざかいを表す地図はそれを作った者の地権の主張であり、また戦時においては有力な武器になる。本日の展示で興味深かったのもまた、戊申戦争時の古地図である。

僕がトマトのサラダやマカロニグラタンを食べに行く洋食屋「コスモス」の脇には、北へ細い道が延びている。この道は東郷町から来る道と交差し、左に二宮神社、右に益子塾北光学院跡を見ながらやがて下り坂となり、東武日光線のガードをくぐる。

日光街道、例幣使街道、会津西街道の交わる日光市今市地区は戊申戦争で特に記録されるべき戦場となった。その争乱の際には上記「コスモス」脇の道が、会津への主要な通路のひとつだったとする文章をむかし読み、僕は不思議の念を持った。兵を送るにはいかにも狭い道である。利便性を考えれば住吉町の相之道を使うべきではないか。

本日の展示を見ると、日光市今市の旧市街には、日光側は瀧尾神社前の歩道橋のところに、そして宇都宮側は今商デパート跡の信号機のところにそれぞれ門があった。この宇都宮側の門を入ってすぐの右に「コスモス」のあることを考えれば、なるほどこの道は便利に使われたに違いない。

朝日町に住む人なら分かると思うが、「コスモス」脇の細い道は東武日光線のガードをくぐったところで丁字路に突き当たる。これを左に折れてすぐ右に入れば、その小径はやがて会津西街道に合流をする。

分厚いガラスの向こうの古地図をふたたび凝視すれば、今市から会津へと幕府軍が敗走する、あるいはこれを追撃しようとする新政府軍の進路を示す赤い線はあまりに多い。当時の兵には歩兵と騎兵しか存在せず、砲も四斤山砲であれば馬2頭を以て持ち運べる。今となっては田んぼの畦道でしかないようなところも当時の進軍には使えたのだろう。

ふと気づいて携帯電話のディスプレイを見ると、入館して2時間が経っている。博物館でこれほど長い時間を過ごすことは、僕にしては珍しい。そして強い雨の中を帰社の途に就く。


朝飯 胡瓜とレタスとセロリとタコのサラダ、生のトマト、ポテトのサラダ、すぐき、納豆、メシ、ジャガイモとハンダマの味噌汁

昼飯 「新三」の幕の内弁当「雷都物語」

晩飯 トマトのスパゲティブロッコリーとパプリカのソテーを添えた鶏モモ肉の網焼きバルサミコソース、"Moet & Chandon Brut Imperial"

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 2012.0521(月) 山見

獅子座流星群の話題で日本中が湧いていたとき「テレビでも観られますよ」と言ったのが、ウチの以前のSEマエザワマコトさんだ。横にいた僕はそれを聞いて「洒落てるなぁ」と感じた。今般の金冠日蝕については、テレビはいつごろから騒ぎはじめただろう。

出社する社員のため7時30分に事務室のシャッターを上げる。日蝕が金冠の状態に達するのは、栃木県地方では7時35分ごろとされていたから準備は万端である、と言いたいところだが、シャッターを上げた僕はその足で製造現場のトイレへ行き、事務室に戻ると壁の電波時計は7時36分を指していた。

ふと外に目を遣ると、包装係のサイトーヨシコさんが家から持参した観察メガネを朝日に向けて「見える、見える」と叫んでいる。その言葉に吸い寄せられるようにして店舗の軒先まで出ると、サイトーさんはそのメガネを僕に手渡してくれた。

黒いプラスティックを透かせて金冠日蝕は確かに見えた。そこでカメラを取り出し、そのメガネ越しに太陽を撮ってみる。天体マニアの装備ではないから金冠日蝕は出来の悪いドーナツのようにしか写らなかったが、まぁ、記念としてこの日記に載せておく

本日はまた総鎮守瀧尾神社の「山見」の日に当たる。瀧尾神社は日光の小来川地区と和泉地区にそれぞれ山林を有している。これを視察するのが「山見」であり、僕は神社の責任役員として、できるだけこれに参加をするようにしている。

一年ごと交互に訪ねる山林は、ことしは和泉の番にて、当番町東町の用意してくれたマイクロバスに乗り、10時30分に神社を出る。そしてほどなく和泉の梅林ちかくに着く。ここから先は徒歩で林道をたどり、山に入ってからは昨年のチェンライ奥地のトレッキングを思わせるような、道なき急斜面をよじ登っていく

「山見」がなんとなく心を浮き立たせるのは、どのような理由によるものだろう。目には青葉、夏至も近づく1年で最も気分の良い季節。商売はトップギアに入る直前の準備の時期にて、これも大いに悪くない。

神事に連なった日の直会ともなれば日本酒はつきもので、根が嫌いではないからその量は少々では済まない。その、少々とも言えない量の飲酒をこなして午後に仕事に復帰をする。


朝飯 カレーライス、らっきょうの塩漬け

昼飯 「みとや鮨」の宴会料理、「渡邊佐平商店」の「自然醸生酒」(冷や)

晩飯 鰻丼、麦焼酎「龍馬からの伝言・五年熟成古酒」(お湯割り)

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 2012.0520(日) 鈍さの加減

事務室の大テーブルに、扇のように少しずつ開いて重ねたきのうの新聞各紙を、会社の古紙置き場へ運ぶのは僕の仕事だ。そして今朝もそれを片付けようとして、しかしなぜか「NIKKEI プラス1」のある見出しに目が留まる。

「ソーハラ 上司の『いいね!』に滅入る」という題された、その記事を読んでいく。曰くソーハラとはソーシャル・ネットワーク・サービスが媒介する迷惑行為であり、具体的には、気乗りのしない部下に対して上司が「友達」になることを求めたり、あるいはオフの範疇に入るアップに対してやたらに「いいね!」を連発して相手に不快感を与えることがすなわちソーハラなのだという。まぁ、分からないこともない

分からないではないけれど、そのようなことにいちいち不快な思いをしていたら神経が保たないのではないか。

「鈍いも才能のうち」と僕は考えている。カミソリは鋭くても力を加えればすぐに折れる。鉈であれば多少の刃こぼれがあっても枝打ちくらいはできる。「空気が読めない」などと馬鹿にされても「あぁ、そうですか」と笑っていられるくらいがちょうど良い。もっともちょうど良い、その加減が難しいわけだが。

それはさておき今日の店舗は混み合い、僕は販売の応援をしながら立っていることが多かった。夕刻にはかなり疲れ、しかし売上げの金額は良かったからまぁ、何となく満足をした。よって、というのもおかしいが、閉店後に外へ出て今年2本目の煙草を吸う


朝飯 豚丼、しょうがのたまり漬(試作品)

昼飯 「麺屋ききょう」の塩つけ麺(大盛り)

晩飯 チーズケーキ、"Moet & Chandon Brut Imperial"

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 2012.0519(土) 見果てぬ夢

夜に電気スタンドを引き寄せ「小林彰太郎の日本自動車社会史」を読む。その最後のところに以下の文章がある。

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僕の見果てぬ夢を語ろう。お正月の三が日が過ぎて、まだ仕事はじめ前の1月4~5日、皇居を巡る6kmのコースで、1920~30年代の古いレーシングカーによる、本格的なレースを敢行するのだ。

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僕はかなり年下の人に対しても、その名を呼び捨てにすることはない。子供のころからの友達や学校の後輩でもない限りは「君」ではなく「さん」を付ける。それは、自動車構造画の世界で既に大家となっていたイノモトヨシヒロさんが、いまだ20代だった僕をさん付けで呼んでくれた経験による。そしてそのイノモトさんとは皇居を周回するF1レースについて、30年ほど前に話をしたことがあった。

競技は多くのサーキットとおなじく右回りで行われるだろう。ホームストレッチは二重橋前。祝田橋で90度の右コーナー。桜田門から桜田濠に添って中速のS字コーナー。国会議事堂を左手に見ながら三宅坂を経由して半蔵門までは上りの高速S字コーナー。

千鳥ヶ淵で右に90度の厳しいコーナー。代官町のシケインで落ちたスピードは、しかし竹橋への下りで一気に回復し、毎日新聞社前から気象庁前までは高速の右コーナー。そして大手門から祝田橋までの1,200メートルは時速300キロ超の世界…

クルマが現代のF1であれヴィンテイジ期の古いクルマであれ、それは正に血湧き肉躍る風景だ。しかしこれはまぁ、未来永劫、見果てぬ夢のままに終わるだろう。そんなに楽しいことは、実現するわけがない。


朝飯 カレーライス、らっきょうの塩漬け

昼飯 "Parrot"のクラブハウスサンドイッチ、コーヒー

晩飯 冷やしトマト、らっきょうの塩漬け、しその葉入りの蒲鉾、油揚げの網焼き、麦焼酎「龍馬からの伝言・五年熟成古酒」(お湯割り)

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 2012.0518(金) 手を結ぶふたつの欲求

ちょうど1週間前の金曜日、僕は繁忙や喧噪を避けて味噌蔵のある庭の離れに逃げた。そこで抽出した情報を、今度は事務係のマスブチサヤカさんに洗い直してもらい、それがようようきのう整った。本日はそのデータを元に、やはり事務係のカワタユキさんに手伝ってもらい、夏のギフトシーズンに向けたダイレクトメールのタックシールを印刷する

タックシールの印刷は、プリンタをインクジェットからレーザーに換えることによって、その所要時間は大幅に短くなった。そして僕はタックシールの、封筒への貼付完了予定日を事務室の目立つところに貼る。

お金が貯まらないどころかどんどん食い込んでいく、その状況をどうにかしようと、今月からは月に使える限度額を小遣い帳の第1行目に入力した。そうしたところ、この齢にしてようやく気づいたとは痛いばかりだが、効果は確かにある、というより絶大と言って良いかも知れない。

月に使える限度額を設定すると、出金をその範囲内に収めようとする以上に、可能な限りの時期繰越金を来月に残そうという気分が勃興し、よく言えば堅実に、悪く言えばケチになる。

"ComputerLib"の仕事が終わった夕刻に若い人と飲んだりした場合、これまでは「ヒラダテさんは1,000円、キクチさんはそれほど飲んでないから500円、あとはオレが出しとくわ」などと言っていた。ところが今週の月曜日にはレシートの合計額8,000円を見ても、いつものような言葉が出なかった。

そうしたところ「それではウワサワさんが4,000円、私が3,000円、キクチさんが1,000円」とヒラダテマサヤさんが仕切ってくれた。そして僕はその「4,000円」という金額を聞いて何だか得をした気分になった。締まらない55歳である。

今週から来週にかけては家内が留守にしているため、メシは自分で調達する必要がある。このようなときには大抵、外食をしてしまう。しかし本日は月初からの節約欲求が働いて冷蔵庫の扉を開けた。そうしたところ、あれこれの品があるではないか。

先日、風呂場の体重計に乗ったら針が64キロを指した。ウェブ上にあるBMIの計算装置によれば、僕の理想体重は62.1キロと算出される。今夜は節約と減量への欲求が手を結び、自前の酒肴を少量のみ摂る。そして録り溜めておいた「吉田類の酒場放浪記」のうちの1回分を観る


朝飯 3種のおむすび

昼飯 「ふじや」の野菜麺

晩飯 油揚げの網焼き、しその葉入りの蒲鉾、麦焼酎「龍馬からの伝言・五年熟成古酒」(お湯割り)

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 2012.0517(木) 朝の風景

日光の地野菜を日光味噌のたまりで浅く漬けたものがすなわち「たまり浅漬け」だ。というわけで今朝も「JAかみつが今市農産物直売所」を訪ね、胡瓜の良さそうなところをまとめて買う

その胡瓜を、朝だけ販売係から浅漬け係に配置転換されるサイトーエリコさんが調理場で洗い、刻み、たまりで浅漬けにして包装場に運ぶ。

一方、おなじく販売係のハセガワタツヤ君は、きのうのうちに用意したおいた味噌、醤油、たまり漬を三菱デリカに積む。それらは今月22日の、二荒山神社本社の報醸祭に際しての、ウチからの奉賛献備品である。ハセガワ君にはカメラを手渡し、facebook用の写真を撮ってくるよう言う

東照宮では本日より春季例大祭が始まり、午後には流鏑馬が奉納される。日光旧市街の道は混んではいないだろうか。そして明日は百物揃千人武者行列が街を渡御する。雷、雹、突風はおろか雨さえ無い2日間になってほしい。


朝飯 カレーライス、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」

昼飯 「大貫屋」のチャーハン(大盛り)

晩飯 「ユタの店」の皮蛋、しそ餃子、焼酎「鏡月GREEN」(お湯割り)

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 2012.0516(水) 好きな場所

店舗前の季節の書を「春隣」から「麦笛」に変えたのは、いつのことだっただろう。この手のものは、季節を先取りすべきなのだろうか。次に控えている「萬緑」は、夏6月の季語である。

日本経済新聞朝刊第40面に「近代洋画の開拓者高橋由一」展の見出しと共に「鮭」の写真がある。教科書や紙媒体によって広く知られるこの絵を、僕は以前に見ている。そのときの第一印象は「で、でけぇな」というものだった。

記事に添えられた数字によればこの絵の高さは140センチとのことだが、実際にはそれよりも大きく感じられる。更にはその圧倒的な質感により不気味にさえ見える。初めて泊まった家で夜に便所へ行こうとし、薄暗い廊下を鈎の手に曲がった先の正面にこの絵があったとしたら多分、恐怖に足がすくんで、それより先へは一歩も進めなくなるのではないか。

「鮭」を見たのは、東京芸術大学の学生が卒業制作として学校に残していった作品の展覧会と記憶していた。しかし調べてみると、高橋が同大学に在籍した記録は無い。とすればあれは、東京芸術大学の所蔵品展のようなものだったのだろか。

東京芸術大学大学美術館は「ゲーダイの美術館ってくれぇだから、上野の駅から歩いて行けば良いんだろ」と考えると、ちと遠い。あるいは上野公園の、ホームレスのブルーシートの家のあいだを逍遥するうち、運が良ければ見えてくる。それよりも言問通りを、根津から寛永寺陸橋を目指して歩いた見つけやすい。

高橋由一の「鮭」は、僕は一度見れば充分だ。しかし東京芸術大学大学美術館は、何度でも訪ねたいところのひとつである


朝飯 胡瓜とホタテ貝のサラダ、スペイン風オムレツ、なすのたまり漬、納豆、蕗の炊き物、メシ、小松菜とワカメの味噌汁

昼飯 「麺屋ききょう」の塩葱ラーメン

晩飯 「コスモス」のトマトとモツァレラチーズのサラダミートソーススパゲティのチーズ焼き、"TIO PEPE"、グラスの赤ワイン

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 2012.0515(火) 早い仕事の裏には事前の段取りがある。

昨夜の就寝が早ければ今朝の起床も早くなる。明け方5時前にサンダルを履いて龍岡門から東京大学構内に入る。そして"LAWSON"で5杯がひと組になったインスタントコーヒーを買って戻る

"ComputerLib"はこの業界には珍しく、ブルーカラー系の会社を思わせる、朝8時から夕刻5時までの就業時間制を採っている。よってそこから逆算をし、いつも7時30分を過ぎたころに甘木庵を出る。本郷龍岡町から神田神保町までは距離にして2キロ。疲れていない限りは歩いて行く。

ウチのウェブショップとYahoo!ショッピングの「問い合わせ」などを除くすべてのページにtwitterのツイートボタンとfacebookの「いいね!」ボタンを設置する仕事については、きのうと今日の2日間まるまるを費消すると考えていた。それが案に相違して今日の午前中に完了してしまう。

そこで次回の仕事と考えていた、facebookページとYahoo!ショッピングを連携させること、また自社ショップへのバナーをデフォールトのデザインからウチのロゴに変えることなどをする、否、ヒラダテマサヤさんにしてもらう

ところで今日の不思議は、らっきょうのたまり漬「浅太郎」が8,300回もツイートされたことになっているカウンタの数字だ。これは一体全体どのようなアルゴリズムによるものだろう。そのログが追跡不能のところをみると、過去によほどのリツイートがあったのかも知れないし、あるいは数日も経てば数字は正確なところに落ち着くのかも知れない

facebookページにはいまだ修整すべき部分を残している。しかしその仕事に手を付けられるのは1ヶ月ほど後のことになるだろう


朝飯 「小諸蕎麦」のとろろわかめ蕎麦

昼飯 「可以」の辛味噌つけ麺

晩飯 「加賀屋北千住店」のあれこれ、チューハイ

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 2012.0514(月) いつもよりすこし遠まわり

東武日光線の上り始発の特急スペーシアに乗って、たけのこごはんを食べる。窓の外の風景は、新緑から万緑に変わりつつある。

ウェブショップとfacebookページの連携を高めるべく、"ComputerLib"に9時10分に入る。本日の仕事は特に、ヒラダテマサヤさんに何か訊かれたときのみあれこれの決定をし、それ以外のときには自分の好きなことをしていられる点において、ほぼ年中無休の僕にとっては心やすらぐひとときになった。

本日分の仕事を夕刻に終え、ヒラダテマサヤさん、キクチユミさんとの3人で外へ出る。

昨夏のチェンライ奥地でのトレッキングで泥だらけにした"Red Wing"の"Irish Setter"は、帰国してすぐクリーニングに出した。すっかり綺麗になって戻ってきたそれを履くと、しかしどのような理由によるものか、右足首の後ろに靴擦れを起こすようになった。「慣らせばまた元に戻るのではないか」と、無理をして履きつづけても、どうにも復旧しない。

よって昨年、次男が登山靴用の靴下を買うときオネーサンがとても親切にしてくれた、"ComputerLib"至近の「さかいやシューズ館」を訪ねる。そして"MERRELL"の"Chameleon II Storm Mid"を試し履きしたところ、特に左足において幅がきつい。僕の左足の甲の周囲は右足のそれより1センチも太いのだ。

そのことを告げると、オニーサンは"NEW BALANCE"の"MO703GH"を出してきてくれた。そしてこれを履き、ヒモを締め、店内に設置された人工の坂道やガレ場を歩いてみると、とても具合が良い。ただ残念なことにデザインが僕の好みではない。オニーサンには後日また来ることを約束し、今日のところは買わずにおく。

靖国通りには暖かく乾いた風が吹いて、とても気持ちが良い。これほど快適な日は1年のうちにもそうないのではないか。そして3人による夕食の後には、いつもよりすこし遠まわりをして富士見坂文坂をたどる。そして20時前に甘木庵に帰る。


朝飯 たけのこごはんのお弁当

昼飯 「魚○本店」の銀ムツ煮定食

晩飯 「徳萬殿」のトマトサラダ大根サラダガツ炒め(1皿目)ガツ炒め(2皿目)チャーハンラーメン真露(白ホッピー割り)

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 2012.0513(日) 好むところのもの

日光の、今朝4時40分の空は春の、というより涼しげに澄んで、早くも夏のそれを思わせた。日本のどこにいても、かどうかは知らないが、夏の朝ほど気分の良いものもなかなかない。朝に晴れればすべて良し、である。

「明日からののことを考えると少しブルー、という方も多いのではないでしょうか」とは、ゴールデンウィークの最終日に、NHKのアナウンサーが朝のニュースで言ったことだ。僕は仕事が好きだし、あるいはほぼ年中無休ということも手伝ってか、休みを待ちわびるとか、休みの終わりに憂鬱になるようなことは決してない。

客用トイレの掃除をしていた包装係のヤマダカオリさんが「お客様がいらっしゃいます」と事務室に報せに来てくれたため、定刻の30分前から店の扉を開けてお客様に入っていただく。このような朝のひとときも、僕の好むところのものだ。

勤務先から中国に赴任していた長男が、午後に帰宅をする。晩飯はどこかに出かけて摂ろうとしたところ、日本のメシが食べたいという。そして長男は冷えた日本酒を飲み、僕は焼酎のお湯割りを飲む。

「上海の空港に着くと『あー、楽だー』と感じるよ」と長男が言う。長男は来週にも中国へ戻るという。


朝飯 キムチ豆腐、ベーコンエッグ、焼き海苔、大根おろしを添えた薩摩揚げの炊き物、メシ、豆腐と油揚げと三つ葉の味噌汁

昼飯 「ユタの店」の担々麺

晩飯 つまみ湯波と小松菜の炊き物、甘鯛の味噌漬け焼き、厚焼き玉子、きゃらぶきの濃い口煮、たけのこごはん、「司牡丹」の麦焼酎「龍馬からの伝言・五年熟成古酒」(お湯割り)

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 2012.0512(土) 始発で最終

本日はおじいちゃんの祥月命日にて、朝、如来寺のお墓に線香を上げたその足で下今市駅に駆け込み、07:04発の始発上り特急スペーシアに乗る。そのスペーシアの中で、西研究所の東京MGに参加をするというカタヤマタカユキさんにばったり会う。そして共に、MG会場のある大井町まで行く。

年長の友人で、先月に生まれて初めてマネジメントゲームをしたヤナセヨシヒコさんは、感心なことに今月もそれに参加をするという。その本人を励ますべく、僕は今朝の大井町行きを何日か前から決めていた。社員以外のMG初心者に、これほど気を配るのは今回が初めてである。

60歳の会計の専門家と、ごく普通の高校生がマネジメントゲ―ムを初体験した場合、飲み込みの早いのは断然、高校生の方だと僕は思う。ヤナセさんの、50代後半でのMG開始は苦労も多いことだろう。しかし間を置かずに続けていれば、いきなりスッと楽になる日が必ず来るのだ。

第1期の、フルコストによる決算書を完成させようとする頃合いを見計らって「ヤナセさんがマルをもらったら、オレ、帰りますから」と声をかけるとヤナセさんは爆笑した。そして昼前にMG会場を去る

品川、池袋を経由して午後1時すぎににひばりヶ丘に至る。本日は、自由学園の男子部高等科2年に次男が上がって初めての父母会の日である。羽仁吉一記念ホールで合流した家内とは、クラスでの話し合いを、いつものことながら申し訳のないことに19時40分に中座する。

北千住駅21:11発の下り最終スペーシアに乗り、23時前に帰宅する。


朝飯 カレーライス

昼飯 「魚がし日本一エキュート品川サウス店」の鮨あれこれ、あら汁

晩飯 「自由学園男子部父母会」のお弁当

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 2012.0511(金) 好きな仕事

きのうに引き続き今朝も早くに目を覚ます。そして延長コードに繋いだ読書灯を座卓に載せ

「楽園考古学」 篠遠喜彦+荒俣宏 平凡社ライブラリー \1,300

を読む。この稀代の冒険譚も、いよいよ最終章が近づいてきてしまった。文庫版では340ページから始まる「いちばん怖い話、もっと怖いはなし」の中で、後の心臓バイパス手術の遠因とも疑われる、フィールドワーク中に遭遇した恐怖体験を篠遠は書いている。

その心臓手術にもめげず、1924年つまり大正13年生まれの篠遠が長寿を保ち、昨年の春には僕の長男がビショップ博物館で長時間の面談を許されたことは幸運だった。「楽園考古学」は、博覧強記且つ南洋好きの荒俣宏だからこそ篠遠から引き出すことのできた、珠玉の科学的大叙事詩である。

お得意様には毎年初夏にお送りしているダイレクトメールの、封筒への諸媒体の封入とメール便のバーコード貼付は、通常は1ヶ月ほどかかる。それが今回のマスブチサヤカ、カワタユキのコンビは、11日間という驚異的短期間で終わらせてしまった。そうなれば次はデータベースからの送付先の抽出という、僕の仕事が必要になる。

この仕事は特に細密さの要求されるもので、どこかでつまずけば、また振り出しに戻ってし直さなくてはならない。よって普段は深夜早朝に行うが、今朝はその気力が湧かなかった。よってコンピュータと筆記用具を持ち、味噌蔵のある庭の離れに午前9時より籠もる。そして1時間と少々をかけて作業を完了させる

ダイレクトメールの、僕が抽出した顧客名50音順のデータはこれからマスブチサヤカさんがコンピュータ上で洗い直しをし、次は郵便番号順にソートをかけた上でタックシールが印刷される。タックシールの封筒への貼付が今月20日に完了すれば万々歳だ。

ひとつの仕事が終わればその日はそれで良しとしてしまう、それこそ南洋人的な短所が僕にはある。その短所のままに、午後は大したこともしないままに過ごす。


朝飯 焼き海苔、小松菜とベーコンのソテー、温泉玉子、納豆、すぐき、メシ、豆腐と油揚げと三つ葉の味噌汁

昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン

晩飯 ホットドッグ、"Macallan 12 Years old"(お湯割り)

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 2012.0510(木) 初夏の花見

いまだ夜の明けきらないころに首尾よく目が覚めると嬉しい。仏壇に花と水とお茶と線香を上げ、そして自分にもお茶を淹れる。居間の座卓をソファに引き寄せ、そのソファに背をもたれかけさせながら熱いお茶を飲む。そして

「おいしい中国―「酸甜苦辣」の大陸」 楊逸著 文藝春秋 \1,500

を読む。この本の価格を上には1,500円と記したが、僕は本はほとんど新品では買わない。これもその例に違わず"amazon"の古書で99円だった。楊逸の、中国の強さ豊かさのいかにも詰まっていそうな肉厚の顔が僕は好きだ。

普段使いの線香を10日ほど前に切らしてしまった。仏壇の下の戸を開けると、燃え尽きて後には仏の姿が現れるという、どこからかいただいた太い線香があった。よって以降はこれを使ってきたが、燃えかすが固く、線香立てにうずたかく積もる。灰は一度は処理したものの、数日の間に二度三度となると手間も馬鹿にならない。

毎朝、仏壇に向かうたびに「あー、また忘れた」ということをここ数日は繰り返していたから今朝はさすがに「線香」とメモに残した。そして午前のうちに町内の竹田線香店、否、そのような看板は出ていないが兎に角、町内のタケダさんの家を訪ね、腹巻きのような紙でまとめる前の線香を箱で買う

今ごろ花見をしても桜はとうに散っている。それは承知しながら本日、花見を兼ねて、7年半ぶりに他社から戻ってきたサイトーエリコさんの再就職歓迎会をする。当初は隠居の庭でこれを行うこととしていた。しかしこのところの天気の不安定さを鑑み、バーベキューは店舗の犬走りに、そして食事は事務室へとその場所を移す。

用意した大量の料理は有り難いことにほとんど食べ尽くされ、残ったものはすべて希望者が持ち帰った。5月ともなれば春よりも初夏の彩りが強い。しかし日光の夜気はまだまだ冷たい。たまたまあった毛糸の帽子をかぶり、片付けの手伝いをする。


朝飯 納豆、とろろ芋、すぐき、温泉玉子、メシ、小松菜と油揚げの味噌汁

昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン

晩飯 サツマ菜のたまり浅漬け胡瓜のたまり浅漬けウドと人参のきんぴらエビのカリカリおつまみ厚焼き玉子ゆで玉子のたまり浅漬け鯵の味醂干しジンギスカン、外の炭火で焼いたあれこれ、鯛飯たけのこ御飯イチゴのババロア、芋焼酎(お湯割り)

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 2012.0509(水) 更新途絶の原因

この日記を含む「清閑PERSONAL」を始めたのは、1990年代も暮れようとしていたころのことだ。はじめはこの日記はなく、そのとき思ったこと感じたことを書く"BANYAN BAR"好きなもののことを書く"MY FAVORITE"目立たずひっそりとある食べ物屋の紹介"GOURMET"の3つのコンテンツから成っていた

これら3つのコンテンツには、最初は3日間に3編とか、21日間に8編など、文章の大量生産をした。そしてそれを見た当時の外注SEマエザワマコトさんに「最初は誰にでもネタがあるんです。でもすぐに行き詰まって、後はほったらかし、というのが大方の姿です」と言われ、以降は1ヶ月に1編の頻度を遵守した。

ところで、自分では興味深い記事として発信をしているつもりでも、アクセス数は一向に上がらない。1日にひと桁という日が数年ほども続いた2000年夏、僕はウェブ日記を書くことをマエザワさんに提案した。

僕はマエザワさんについては「これほど頭の良い人は、そうはいない」と常々感じていたが、「男の日記なんて誰も読みませんよ」というマエザワさんの予想は結果として外れた。そしてこの日記は2004年には地方紙で紹介をされるまでになった。

一方そのころ、1ヶ月に1度の頻度で更新していた"BANYAN BAR"、"MY FAVORITE"、"GOURMET"については、ここに文章を載せ続けることが苦しくなってきた。そこで新設をしたのが、12枚による組写真を1回分とする"WORKS"だった

「文章を書くことにくらべれば写真を撮るなど簡単だろう」と考えての"WORKS"だったが、いざ始めてみると、何事か思い浮かべば僅々15分で書ける文章に比して「まぁ、これなら」と思える12枚の画像を得ることは、そう簡単ではないことを知った。

それでも"BANYAN BAR"、"MY FAVORITE"、"GOURMET"、そして"WORKS"のいずれかの、毎月1日の更新はその後7年間は何とか続いた。しかし昨年の秋につまづいた。9月にバンコクで撮った画像の中の最高のものが、しかしウェブ上には公開できないたぐいのものだったところから更新が滞り始めたのだ。

毎月1日にするはずの更新は昨年の12月を以て止まったままだ。しかし以降も画像は撮り続けている。それらを集め、ことし1月から5月までの5回分として今日はフォルダに選り分けた。一気呵成に、とはいかないが、これから徐々に、それらをサーヴァへ上げていこうと思う。


朝飯 明太子、冷や奴、小松菜のソテー、トマトのスクランブルドエッグ、メシ、アサリと青葱の味噌汁

昼飯 明太子スパゲティ、野菜ジュース

晩飯 ラスク、"Fromage de chevre SOIGNON"、"Macallan 12 Years old"(お湯割り)

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 2012.0508(火) 立石の思い出

当方は列車に乗っているから別段、墨東に杖を曳いたわけではない、とにかく関屋から京成線に乗り、東京を東へ東へと進む。良く晴れた日に乗る京成線は楽しい。広い川を何本も渡り、目的を達して、今度はおなじ路線を西へ西へとたどる。

往路とは異なり青戸にて乗り換えて立石に至る。そしてここで宇ち入りを果たす。「討ち入り」ではなく「宇ち入り」なのは、入った先が吉良邸ではなくモツ焼きの「宇ち多゛」だからだ

「宇ち多゛」を出て向かいの持ち帰り専門の鮨屋「味はら」で太巻き3本を頼む。10分ほどかかると店の人が言うので、だったら代金を先払いすると答えると、その必要はないとの答えが戻ったため、しばらくあたりを散歩する。

30年以上も前に何度も味噌の配達に来た「おかだ」さんは健在だった。中にオヤジさんの姿も認められたが酒気を帯びての挨拶は失礼であり、ここに配達に来たときの僕は他社の下働きだったから「いずれ相手の記憶には残っていまい」と、そのまま前を通り過ぎる

「おかだ」さんから配達のトラックを発進させて立石の駅に突き当たり、ここを右折すると、線路に沿った道がある。当時この道は違法駐輪の自転車によって常に通行不能の状態にあった。

トラックの通る隙を開けようと、はみ出し気味の自転車を他の自転車の上に次々と投げる僕に「あぁ、ひでぇ」と、独り言のようなことを口にした人が、ある日いた。「しょうがねぇじゃねぇか」と僕はその人に返答をした覚えがある。いまこの道には駐輪場ができて、むかしの無政府状態を想像することは難しい

そして「味はら」で太巻き3本を受け取り、北千住を経由して夕刻に帰社する。


朝飯 焼き海苔、鶏肉団子、明太子、黄緑野菜のソテー、メシ、ワカメと揚げ湯波とウドの味噌汁

昼飯 「宇ち多゛」のあれこれ、焼酎(生)

晩飯 「味はら」の梅トロ巻き、穴子巻き、梅キュー巻き、芋焼酎「紫尾の露」(生)

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 2012.0507(月) われに五月を

夜に早く寝ると、翌朝は早くに目が覚める。すると少しどころではない、かなり得をしたような気がする。真っ暗な中で仏壇に線香を上げることには何か抵抗がある。しかし今ごろは5時前から空の明るくなり始めることを知る。

月が西南西の山の端に沈もうとしている。「ヤマノハとは空と山の接する山の方、ヤマギワとは空と山の接する空の方」と、むかし覚えたことを頭の中に反芻する

今年ツバメを初めて見たのは確か先月20日のことだった。田んぼに蛙の鳴き始めたのはいつごろのことだっただろう。この連休には大雨による災害が東北地方にあった。それに加えてきのうは茨城県で竜巻が、栃木県でも突風を原因とする停電があった。

「われに五月を、かぁ」というようなことを、とりとめもなく考える。いや考えているのではない、ただ雨や風の去った青い空を眺めているだけだ。「われに五月を、かぁ」と、声には出さずに繰り返す。


朝飯 ベーコンエッグ、焼きトマト、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、納豆、壬生菜の古漬け、メシ、大根と揚げ湯波と三つ葉の味噌汁

昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン

晩飯 イカの揚げ団子、ポテトサラダ、五目おこわ、焼き鳥各種、芋焼酎「紫尾の露」(お湯割り)

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 2012.0506(日) タケノコと山椒

朝はやくに起きて、仏壇のお茶と水と花を整える。続いて仏壇の面する南西側の窓を開けて隠居の、味噌蔵の先に見え隠れしている木を眺める。ついこの前まで満開だった山桜が、いつの間にか新緑になっている。梅雨を除けばこれから夏の終わりまでが、僕の最も好きな季節である

店舗駐車場の北側の植え込みには、今年もたくさんのモリーユが出た。過去にはこれをバターで炒めて食べたこともあったが、美味くも何ともなかったため、以降は眺めるのみにしている。あるいはフランスのモリーユとは、種類が異なっているのかも知れない

おなじく店舗駐車場の、南側にある紅葉の根元には、オフクロが植えたバラが今年も伸びてきた。その傍らには実生の山椒も育っている。山椒といえば若竹煮であり、タケノコごはんである。タケノコはなぜ美味いか。昨年はチェンライの山奥でもこれを食べた。竹の、その子を食用にする、つくづく不思議な食べ物だと思う。

午前に甘い物をひとつ、昼時にふたつ食べたせいか、夜になっても腹が空かない。よって夜は「ユタの店」に出かけ、ほんの少々のあれこれを肴に焼酎のお湯割りを飲む。


朝飯 壬生菜の古漬け、らっきょうのたまり漬、ピーマンとソーセージのソテー、大根おろしを添えたゴボウ天、納豆、メシ、ワカメと揚げ湯波と青ネギの味噌汁

昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬、"Chez Akabane"のコルネ「久埜」の最中

晩飯 「ユタの店」の皮蛋、餃子、しそ餃子焼酎「鏡月」(お湯割り)

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 2012.0505(土) 開発と検証

ゴールデンウィークの後半はいまだ尽きていない。しかし昼には寮でバーベキュー大会が催されると、次男は下今市駅07:45発の上り特急スペーシアに乗って去った。その、次男を駅に送る途上、東郷町の「ふじや」の前で僕の視線を捉えたのは、軒先から提げられた巨大なてるてる坊主と「冷やし味噌ラーメン」のポップだった。

ゴールデンウィーク中に気温が上がると、「ふじや」はその時宜を得て冷やし味噌ラーメンを始める。山口瞳の言葉を借りるならば、「ふじや」の味噌ラーメンを食べないうちは僕の夏は来ない。

午後、自分の信じるところに拠り変えるべきは変えて漬けたものだと、事務室の僕のところに製造部長のフクダナオブミさんが「らっきょうのたまり漬」を持ってくる。そのうちのひと粒を食べて、香りと瑞々しさにおいては申し分がない、ただ甘みはもうすこし載せた方が良いと、僕は答える。

フクダさんは、きのうは埼玉県深谷産の材料を用いた「しょうがのたまり漬」の試作品を持ってきてくれた。ウチにとってこのような研究開発とその検証は、日常のことである


朝飯 温泉玉子、納豆、壬生菜の古漬け、肉豆腐、メシ、タケノコとワカメの味噌汁

昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン

晩飯 トマトとピーマンのスパゲティ、鶏もも肉のソテー、"Blagny 1er Cru Sous Le Dos d'Ane Domaine Leflaive 1995"

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 2012.0504(金) 五月晴れ

毎日夕方になると、明日の商品別販売見込み数量を担当の社員と共に予測し、明朝の完成個数を決める。その際には天気予報を確認することが欠かせない。きのうの夕方に"iPhone"の"Weather News Touch"を見たところ「5月4日は朝から晩まで雨」の予報が出ていた。

今朝5時に起床してふたたび"iPhone"を開くと「日光は終日雨」の表示は変わっていない。しかし北西に面した窓を開け、そこから身を乗り出すようにして日光市小百地区の山を眺めると、そこには朝日が差している。予報は既にして外れているのではないか

日光の朝どれ地野菜を「日光味噌のたまり」で浅漬けにする「たまり浅漬け」は、今朝は胡瓜と和唐辛子で調製された。これがぺろりと売り切れてしまうのは、吟味した材料に手間ひまをかけ、且つ価格を抑えているためと思われる。あるいは「たまり浅漬け」は、ウチの趣味部門のようなものなのかも知れない

午後の天気は、日差を強くしたり曇ったりを頻繁に繰り返した。東北方面の空には渦巻く雲と青い空が、まるで台風の去り際のように荒々しく併存している。テレビのニュースはきのうから日本各地の水害を伝えて喧しい。

「五月晴れ」を「ゴガツバレ」と読んだ人がいる。「サツキバレ」でも「ゴガツバレ」でも構わない、列島に晴れた空の戻ることを強く望む。


朝飯 冷や奴、薩摩揚げの炊き物、壬生菜の古漬け、納豆、じゃこ、メシ、揚げ湯波とこごみと長葱の味噌汁

昼飯 肉うどん

晩飯 「魚登久」の胆焼き鰻重「片山酒造」のカストリ焼酎「粕華」(生)

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 2012.0503(木) 縦縞の記憶

"facebook"の大海…と、ここまで書いて、"facebook"には様々な障壁が設けてあるからそれほど広くもない、その広くもないところに九鬼周造の名を認めて「はて、オレの本棚になにかあったかな」と、すこし引っかかるものがあった。

僕が本を買ううちの99パーセントは"amazon"に拠る。本屋で本を買うのは、ひとり外で酒を飲む際に読むべき活字を持ち合わせず、しかし早く酒にありつきたいから、いささか焦燥する気持ちをなだめつつ駅ナカや駅ちかくの本屋に本を探し、首尾良く「これならなんとか」と思えるものを見つけ得たときくらいのものだ。

そしてメイラーの、ウェブショップからの連絡をすべて溜め込んだフォルダに「九鬼周造」で検索をかけると、しかしこの人の本を買った記録はなく、ただ

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Amazon.co.jpで、以前に九鬼周造の著書をチェックされたお客様に、このご案内をお送りしています。『偶然と驚きの哲学―九鬼哲学入門文選』、好評発売中です。
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という、2007年7月16日に届いた報せのみがあった。そしてまた"amazon"がいつの間にか、この手のアルゴリズムによる営業活動をしなくなったことに気づいた。あるいは僕が"amazon"のどこかを意図してクリックし、宣伝メールを止めたのだろうか。

それにしても僕の脳には、九鬼周造による「いきの構造」の、表紙の縦縞が明瞭に記憶されている。どこかの本屋で手にとって見たことでもあったのかも知れない。


朝飯 きのうのカレー南蛮鍋の残りによるカレーライス

昼飯 キムチ焼きそば

晩飯 モリベセリナさんの畑のイタリアンパセリによるスパゲティあれこれ添えた鴨のコンフィ、"ConoSur PinotNoir Organically"

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 2012.0502(水) ネギナエ

「いつまでも寒くて困りますよねー」とは、つい先日まで街で聞かれた時候の挨拶だ。それが今では「急に暑くなられても困りますよねー、からだが気候の変化に追いついていかないですよ」に変わった。

「さぁ、みんなで行こうぜっ」というような、熱血体育会系社長が飛ばしそうな檄には、人はあまり共感しない。それが「寒くて困る」「暑くて困る」という、いかにも身勝手な愚痴には「そうですよねー」という相づちがスッと出る。面白いものだ。

自らを鼓舞するようなことばを"twitter"や"facebook"に毎日毎朝書き連ねる人がいる。その言葉はことによると、愚痴や泣き言や逃げの方向に曲がろうとするその人の背中を垂直方向に伸ばすための、猫背矯正ベルトのようなものなのかも知れない。

「JAかみつが今市農産物直売所」にはこのところ、農家から出品される農産物の種類が一気に増えた感がある。寒い季節に目立った根菜類を、このところは葉物が席巻しつつある。葱は冬のものとの認識が僕にはあるが、これから風味を増していく葱もある。

日光の朝採れ地野菜を「日光味噌のたまり」で浅漬けにする「たまり浅漬け」の材料は、今朝は細い葱だった。前述の直売所には「ネギナエ」として出ていたという。

直売所の棚に並べられる野菜の名は、農家の人が自身の常識に従って付ける。同じ野菜が地域の違いにより異なる名で呼ばれたり、あるいは同じ名を持つ野菜が地域の違いにより異なる外観風味を持つ例もある。狭い範囲に多様な文化産物の混在する様を自分の目で見ることは楽しい。

「ネギナエ」の髭根に付いた土を丹念に洗い、緑の部分を切り整えて「たまり」に付けると、その量は驚くほど少なくなった。そしてその「たまり浅漬け」を店に出すと30分ほどで売り切れてしまった。本日の「たまり浅漬け」を手に入れることのできたお客様は強運の持ち主と僕などは思うが、お買い上げになったお客様にその意識はないだろう。こちらも敢えて語ることはしない。

19:43着の特急スペーシアで着く次男を下今市駅まで迎えに行く。晩飯は次男の好物の、カレー南蛮鍋である。


朝飯 揚げ湯波と椎茸の雑炊、じゃこ、壬生菜の古漬け

昼飯 「玄蕎麦河童」の温とろろ蕎麦(田舎)

晩飯 カレー南蛮鍋、芋焼酎「紫尾の露」(お湯割り)、チョコレートケーキ、"Macallan 12 Years old"(生)

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 2012.0501(火) カードのデザイン

年に18,000円ほどの会費のかかるクレジットカードを20年ほど持ち続けて何年か前に解約をした。僕はクレジットカードはほとんどウェブショッピングにしか使わない。サービスがいくら手厚くても、僕の使い方では会費分を回収することはできない。またポイントについては、僕はウェブ上で使えるもの以外は流して無駄にしてしまう。

カードは"amazon"で使う頻度がもっとも高い。手持ちのカードに意味なく年会費を支払うことを面白くなく感じていたころ、"amazon"での買い物にポイントの充てられるカードの紹介が当の"amazon"からあった。僕は一も二もなくそのカードに飛びつき、会費のかかるカードは解約した。

しかしこの、黒くて見栄えの良いカードは1年ののちに"amazon"でのサービスを停止して僕を落胆させた。今日まで持ち続けたのは会費が無料だったからだ。そのカード会社から本日午後に【必ずお読みください】という表題のメールが届いた。カードには次の更新時から会費が発生するという。

会費を取るカードに用はない。そして検索エンジンに「カード 会費 無料 比較」と入れ、ヒットしたページで30数枚をざっと調べる。そして結論として楽天カードを選び、ネット上で申し込みをする。

17時15分24秒に「カードのお申込み受付のお知らせ」というメールが届く。そして17時19分30秒に「カード発行手続き完了のお知らせ」というメールが届く。審査に要した時間は4分6秒。そしてカードは1週間以内に届くという。

ところで種々のクレジットカードをひと目で比較できるページの、楽天カードについてのレビューに「カードのデザインが悪いため、外では恥ずかしくて使えない」旨の発言があった。僕には関わりのないことである。


朝飯 コロッケパン、コーヒー

昼飯 冷麺

晩飯 ポテトサラダ椎茸とほうれん草の胡麻和え豆腐ステーキ、芋焼酎「紫尾の露」(お湯割り)

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