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清閑 PERSONAL DIARY

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2021.3.31(水) そう思い込んでいるだけ

早朝、寝室から洗面所を経由して食堂に入るなり、暖房の電源を入れた日々は去った。冬用の靴下は、2週間ほど前に押入の衣装箱に仕舞った。5時30分には日が昇る。ダウンベストは、そろそろクリーニングに出しても良さそうだ。

「今年の桜は早い」と、会う人、会う人、みなが言う。春を待ち望む気持ちが先走って、そう思い込んでいるだけなのではないか。靖国神社の標準木は、昨年とおなじ3月14日に開花をしたと、朝のニュースでは聞いた気がする。

隠居の桜を応接間の窓から撮る。その画像を昨年3月31日のそれと見くらべてみる。染井吉野は、昨年のそれより明らかに早い。山桜は逆に遅れている。そのふたつの事実を併せて考えてみる。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の縁側に雪崩れるようにして咲く八重の枝垂れ桜は、今年も4月の第1週末が「走り」、第2週末に満開になる、と思う。

その枝垂れ桜が散れば、以降は新緑へ向かって一直線。「白木のカウンターで鰹が食べてぇな」と思う。


朝飯 しもつかり、白菜漬け、赤飯、豆腐と菠薐草の味噌汁
昼飯 牛蒡と人参のきんぴら、塩鮭、塩鰹のふりかけ、白菜漬け、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 チーズ、TIO PEPE、パン其の一パン其の二鶏とブロッコリーのソテートマトソース「マルサン葡萄酒」の「土と種の味がするぶどう酒」プリン、Old Parr(生)


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2021.3.30(火) 桜と緑

「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、これを開くことを決めたときから宇都宮の料理屋「了寛」のあるじタマキノリヒロさんの指導を受けてきた。開店準備のときには連続して何度も、そして以降も折あるごとに来ていただき、本職の考えや技術を教えていただいている。

そのタマキさんが料理長のイチムラさんと共に、今日は朝から隠居の厨房に入ってくれた。花見弁当の形を決めることが、今日の目的である。

家内や長男に2時間おくれて11時に隠居へ行く。染井吉野は見ごろ、山桜は涼やかにほころび始め、枝垂れはつぼみの紅色が濃くなってきた。藤の芽が膨らんでいる。黄色い水仙は、その柔らかな花弁にもかかわらず、開花から10日を経ていまだ元気だ。それらを見まわりつつ玄関の戸を引く。

厨房ではタマキさんが桜を思わせる弁当を、一方のイチムラさんは新緑を思わせる弁当を、それぞれ競うようにして作っていた。その様子は調理というよりも、音を選び、曲を組み上げていく行いのように、僕には思われた。

試食では、僕は「桜」を食べた。長男は「桜」と「緑」の両方を平らげた。この「桜」と「緑」は二段重ねでひと組になるのだという。販売の開始はいつになるだろう


朝飯 菠薐草と榎茸のおひたし、焼き鮭、温泉玉子、牛蒡と人参のきんぴら、白菜漬け、ごぼうのたまり漬、メシ、大根とブロッコリーの味噌汁
昼飯 「花見弁当」の桜の方
晩飯 「花見弁当」の緑の方刺身湯波の「朝露」がけ、「清開酒造」の「夢ささら55%無濾過生原酒」(冷や)


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2021.3.29(月) 助かるのは

先週から数えれば、耳鼻科のセキネクリニックへ行くのは今日が6日目。できた場所が喉の奥とはいえ、口内炎にこれほど難渋するとは思わなかった。おまけに舌も、見た目は普段と変わらないものの、荒れているような不快感がある。

「いま食べているものは、平時であれば美味いはず」と鼻と舌の一部が認識をしながら、実際には、口にするすべてが美味くない。汁と酒、塩味と酸味は著しく喉にしみる。目の前に好物があっても、それほど嬉しくはない。何とも困った不具合である。

それはさておき今日は、きのうの雨から一転して晴れた。真っ先に、国道121号線に沿って建つ看板の、照明の電源を切る。スタッドレスタイヤについてはどうしよう。昨年は今日とおなじ3月29日に少なくない雪が降った。それが頭にあるからノーマルタイヤへの交換を躊躇うのだ

喉の具合が悪くて助かるのは酒の量が減るくらいのところだろうか。何を肴に、ということもないけれど、夜はウイスキーのお湯割りを、湯飲みに1杯だけ飲む。


朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、茹でたブロッコリー、菠薐草と榎茸のおひたし、白菜漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、トマトと玉葱の味噌汁
昼飯 塩鰹のふりかけ、塩鮭、白菜漬け、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 生のトマト、レタスと人参のサラダナンカレーライス、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、Old Parr(お湯割り)


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2021.3.28(日) 梅と桜

「しもきたはっこうマルシェ」が本日、開催される。それに参加をする家内と長男は、5時40分にトヨタハイエースに乗って店を出た。ウチが出品をするのは、上澤梅太郎商店の味噌やたまりや漬物、また先週からきのうにかけて作った栃木県の郷土食だ。彼らを見送るやいなや蔵に入り、いつもよりすこし遅れて朝の仕事に従う。

調理担当の家内が東京へ行ってしまったため、土、日、月が営業日の「汁飯香の店 隠居うわさわ」は不本意ながら、今日はお休みとなる。

門扉を綴じた隠居で草を刈ろうとしていたタカハシリツコさんは、その仕事の前に着信記録に気づいた。そしてその覚え書きを事務係のツブクユキさんにを手渡した。それを受け取った僕は、その紙にある番号に、折り返し電話をした。着信は、これから隠居へいらっしゃろうとしていたお客様からのものだった。お客様には丁重にお詫びをして、ご理解をいただく。

これからも着信があるたび僕に報せるよう、タカハシさんに伝えるため隠居へ行く。庭には紅白の梅と山桜が同時に咲いていた。「東風吹かば」と「敷島の」が手をつないで歩いている。梅が来週の末まで保てば幸いと思う。


朝飯 しもつかり、白菜漬け、赤飯、豆腐と菠薐草の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のチャーハン
晩飯 「金谷ホテルベーカリー」の2種のパン、TIO PEPE


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2021.3.27(土) 注文したはずの本

amazonは、登録さえすればパスワードなど入れなくても買い物ができる。しかし昨年の秋ごろのことだったか、それに不具合が生じたことはこの日記にも書いた。仕方なく別のメールアドレスで登録をし直した。その際に、自分の名を「上澤卓哉上澤卓哉」としてしまったことには、うすうす気づいていた。それを今日はようよう修正した。ついでに注文履歴を開く。

amazonで履歴を見るたび「そういえばこんな本も頼んでいたな、しかし届いたのだろうか」という疑問を感じる。今日もそうだ。居ても立っても居られず4階へ行く。そして目を皿のようにして棚の本を見ていく。ややあってその本は、届いたばかりの本の置き場所ではなく、陶器についてのそれを並べた一角に見つかった。ひと安心、である。

寒いときには北へ行きたくなる。そして実際に、JR今市駅から盛岡や浅虫温泉までの乗り換えを調べた。しかしいまや隠居の桜も花を開こうとしている。そして結局のところ、小旅行の行き先は青森から静岡に変更をされた。道中や行った先での一番の楽しみは本読みである。いまだ読んでいない本が山積みにもかかわらず、また2冊ほど注文しようと考えている。


朝飯 鶏卵雑炊、白菜漬け、塩鮭、なめこのたまり炊
昼飯 ラーメン
晩飯 菠薐草のおひたし、生のトマト、らっきょうのたまり漬、白菜漬け、けんちん汁鯖の味噌煮、「清開酒造」の「夢ささら55%無濾過生原酒」(冷や)、いちご


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2021.3.26(金) あわせて4勺

出張や旅行で不在にしていない限り、8時の朝礼を終えると道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ向かう。売り場の掃除と検品のためだ。予備として裏手の冷蔵庫に保管中のらっきょうのたまり漬「ピリ太郎」が、今朝はすべて売場に出されていた。その売場の残りも僅少である。

本日分の「ピリ太郎」は、包装できしだい製造現場の冷蔵庫に保管することとしていた。それを変更して、できるだけ蔵出しを急ぐよう、帰社して包装主任のヤマダカオリさんに言う。

道の駅の「ピリ太郎」には、大人買いがあったのかも知れない。あるいはおひとりがお買い上げになったところで「だったら自分も」という連鎖が発生したのかも知れない。新型コロナウイルスの新規感染者は、減らないばかりが漸増の傾向にある。しかし首都圏に発令されていた緊急事態宣言は解除をされた。明日の製造量は、充分以上の数を目指す必要があるだろう。

午前も遅くなるころ、耳鼻科のセキネクリニックへおもむく。喉の奥左下にできた3つの口内炎はそのままに、また別のところにひとつが増えた。先生は、これまでの薬に加えて漢方薬を処方してくれた。

今日はまた日本酒に特化した飲み会「本酒会」の例会日だ。理由の如何に関わらず、当日に欠席を決めた場合には、会費の6,000円は免除されないことが規約に書かれている。そういう次第にて、喉を直撃する刺激に耐えつつ4種の日本酒を飲む。飲んだとはいえその量は、合計で4勺ほどに過ぎない。そうしていつもより30分ほど早めに帰って早めに就寝をする。


朝飯 白粥、塩鰹のふりかけ、なめこのたまり炊、しもつかり、塩鮭
昼飯 ラーメン
晩飯 「やぶ定」の酒肴あれこれ、盛り蕎麦、4種の日本酒(冷や)


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2021.3.25(木) 初宮参り

初孫は2016年11月7日に産まれた。そしてそのお宮参りは同年の12月12日にされた。2人目の孫は2020年11月29日に産まれた。こちらのお宮参りは隨分と遅れて今日になった。社会の情勢が多分に影響していたと思う。

本日、お祝いをしてもらうシン、姉のリコ、長男、嫁のモモ君、その両親、僕と家内の8名にて10時前に瀧尾神社へ行く。そして昇殿をし、タナカノリフミ宮司に祝詞を奏上して戴く。

本日のシンの祝い着は、家内によれば「木更津市本町坂本呉服店」と名入りのたとう紙に包まれていたという。とすればそれはオフクロの実家から贈られ、64年前に僕が着せられたものに違いない。

次いで移動をした写真館では、シンの機嫌は良く、リコも大人の指示に素直に従ってくれたから、大いに助かった。

モモ君によれば、シンはよく寝て楽な子供らしい。「これからますます可愛がります」と、直会の席でリコはシンに手紙を書いた。すべての子供が楽に楽しく暮らせる世であって欲しいと思う。


朝飯 白粥、塩鮭、白菜漬け、塩鰹のふりかけ、ごぼうのたまり漬
昼飯 「みとや」の蟹汁鮨盛り合わせ、他あれこれ
晩飯 コーンスープ浅蜊と菜花のスパゲティ


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2021.3.24(水) 複数発生大量摂取

日曜日の寝る前になって、喉に痛みのあることに気づいた。「風呂上がりに裸でうたた寝をして風邪をひいたか」と、ほとんど毎晩のように繰り返してしまう悪習を悔いた。

明けて月曜日の朝、耳鼻科のセキネクリニックで診察を受けた。「それだけ喉が痛いにもかかわらず熱がないとは不思議」とつぶやきながら、喉の奥に3つもできている口内炎を先生は発見した。

感染症でなかったことは幸いとしても、今早朝に目覚めたときには、その痛みは耐えがたいほどになっていた。そして、まるで風邪で高熱を発しているときのように、2時間も逡巡した挙げ句にようやく起床した。イソジンでうがいをしても、口の中の違和感は消えない。

十代のころから口内炎に悩まされ続けている僕が辿り着いた対処法は、ビタミンB2とB6の大量摂取だ。通常、この種のビタミン剤を飲み過ぎれば尿は濃い黄色になる。しかし口内炎の症状が重いときには、指定の3倍、4倍と飲んでも尿は黄色くならない。からだの中のどこかが、ビタミンB群を大量に費消しているのだろうか。

とにかく喉が痛くてメシを食う気もしない。今夜のお膳は赤ワインに合いそうな好物だったが、どうしようもない。入浴をして20時前に寝室に入る。


朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、納豆、菠薐草の胡麻和え、こんにゃくの甘辛煮、白菜漬け、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、豆腐とカキ菜の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 プリン、牛乳


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2021.3.23(火) 初午

19日の夜から煮始めたしもつかりがようやく完成した。所要時間のほとんどは、塩鮭の頭を煮崩すことに費やされた。この行程に圧力鍋を用いれば、すべては1日で完了するだろう。圧力鍋を用いても小さくならない骨があれば、包丁で細かくしても構わないと思う。

ところで「しもつかり」と人目につくところに書くと「しもつかれじゃないんですか」と訊かれることがある。「しもつかり」は「しもつかれ」と表記をされることが圧倒的に多い。しかしウチではむかしから「しもつかり」と言い習わしてきた。

“of course”の発音は「オフコース」なのか「オブコース」なのか、という論争が学生のころクラスであった。権威のある辞書の名を挙げ「その発音記号によれば…」と口を開いた優等生がいた。僕の意見は「どうでもいいじゃねぇか」だった。

北関東から東北にかけては「い」と「え」の音を混同するどころか、両者を逆転させる例が少なくない。「江戸時代」を「イドジダイ」と言った人が、おなじ口から「胃腸」は「エチョー」と発音するのだからややこしい。

その北関東の郷土食であれば「しもつかり」なのか「しもつかれ」なのかについても「どうでもいいじゃねぇか」と僕は考えている。


朝飯 玄米の焼きおむすび、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、白菜とベーコンの味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 刺身湯波、新玉葱の梅肉和え、春野菜の炊き合わせ、牛蒡と人参のきんぴら、しもつかり、豚肉と菜花の炒め、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、赤飯


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2021.3.22(月) 地震のあとさき

おとといの18時過ぎ、店のキャッシュレジスターを締め、売り上げ金を事務室へ持ち運んで封筒に収めたところで地震が来た。事務室のある店舗棟は、いわゆる「3.11」の前までは、大きめの地震にも揺れを感じることはなかった。しかし「3.11」以降は結構、揺れるようになった。それについては、これを建てた清水建設の人に診てもらったことがある。結果は異常なしとのことだった。とすれば何が変わったのだろう。

とにかくその地震を感じつつ「4階の仏壇では水とお茶がこぼれているに違いない」と考えた。水とお茶は案の定、湯飲みから小さなお盆にこぼれていた。しかし他にはこれといって異変は見あたらなかった。

今朝、応接間から廊下に出てふと階段室に目を遣ると、踊り場に置いた本棚の一部が倒れていた。この棚は予備のため、本は数えるほどしか入れていなかった。片づけには5分もかからないだろう。

午後、「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様がすべてお帰りになった頃合いを見計らって隠居へ行く。建物を見まわると、雨受けの縁石の一部にあった「ズレ」が大きくなっていた。また縁石の1本に亀裂が見つかった。この亀裂が今回の地震によるものか、それとも以前からあったものかについては分からない。建物の本体には、特に異常は見あたらなかった。礎石の上に柱を立てる式の伝統家屋は、地震にはそうそう弱くないらしい。


朝飯 塩鮭、めかぶの酢の物、菜花の天麩羅、白菜漬け、沢庵、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と蕗のとうの味噌汁
昼飯 ラーメン
地震 レタスと柑橘のサラダトマトとモッツァレラチーズのサラダカレーライスらっきょうの甘酢漬け


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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