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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

2023年5月の日記31本

2023.5.31(水) 問題は

「問題は、オレが死んだときだよ」
「ウワサワさんは健康体だから」
「不慮の事故なら明日にでも死ぬぜ」
「ウワサワさんが事故で死ぬとしたら、南の国で山賊に殺されるくらいでしょ」
「山賊はねぇな、コブラに噛まれるとかならあるかも知れないけど」
と、今朝はある人と電話で話した。

2011年8月23日、チェンライ奥地の道に、クルマに轢かれて長々と横たわるキングコブラを見た。そういう生き物がそこここにいることを意識しないまま草むらに足を踏み入れることが僕にはある。今後は気をつけることにしよう。

そしてこの話を夕刻、家内にしたところ「確かに」と彼女は笑った。「いまどき山賊はねぇだろう」と返すと「だって、政府が行くなって言ってるところに行くんだから」と家内は続けた。そこではじめて「そう言われてみれば」と思い当たった。

2016年2月、バンコクから鉄道で丸1日をかけて南下したナラティワートに、外務省は今でも「渡航中止勧告」を出してる。先月5日間を過ごしたハジャイは「不要不急の渡航中止」である。まるで口うるさい母親のように思われるが、どうだろう。そして下川裕治の「香田証生さんはなぜ殺されたのか」は長く本棚にあるものの、いまだ読んではいない。


朝飯 ミズの甘辛煮、スペイン風目玉焼き、納豆、小松菜のおひたし、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 胡瓜と蕪とトマトのサラダ2種のパン次のパン豚三枚肉のクリームシチューKHAME BODEGAS BHILAR ALAVA 2020

2023.5.30(火) 梅雨ちかし

“Let’s note”のフタ、つまりそれを使おうとしてディスプレイを開けば見えなくなってしまうところにここ数日は「時間あるならいんきょの入力 10キー」と、下手な字で書いたポストイットを貼っている。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様には食後、専用の紙に感想を書いていただく。そこにはお名前、ご住所、電話番号のための枠も設けてあって、差し支えがなければ、そちらにも記入をしていただく。その内容をコンピュータに入力するのは僕の仕事だ。理想は急がず休まず。とはいえ中々できない。同店は土日月の、週に3日間の営業。これを2ヶ月分ほども溜めると入力に2日は要る。

今朝は、今日の日記のここまでを書いたところでWordPressを離れる。そしてきのうの終業後に事務室から持ち来た、今月13日から22日までにいただいたご感想を、コンピュータに入れることを始める。時刻は4時47分。朝食までの持ち時間は90分以上もあるから余裕は綽々である。

その仕事をしながら印象に残ったご感想をここに紹介すれば「真心が伝わりました。ひとつひとつかみしめて味わって食べました。こんな丁寧な朝ごはんを私も大切にしたいです。」 英語についてのそれから選べば”A meal that is warm spaekles my heart.

そしてすべてを入力し終えると時刻は6時23分。朝食の準備は毎朝、6時30分に取りかかるから、実際には余裕綽々でもなかった。

隠居の、先週の土曜日からきのうまでのご来店分については、昼前に入力をする。昼休みには、2019年7月13日の調合に従ってステーキソースを作る。夕刻、東の空に入道雲が湧き上がる。


朝飯 グリーンアスパラガスの焼きびたし、納豆、ミズの甘辛煮、胡瓜と蕪のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと揚げ湯波と若布の味噌汁
昼飯 苺ジャムのトースト、ホットミルク
晩飯 トマトと胡瓜と蕪とパセリとベビーリーフのサラダたまり漬によるソースと粉ふきいもを添えたビーフステーキチーズCHATEAU LAGRANGE 1986

2023.5.29(月) ほんの少しではあるものの

目を覚ましたのは3時48分。ここでスマートフォンのSNSなどに見入っていては時間を無駄にする。即、起床して即、パジャマから服に着替え、洗面所を経由して食堂に入る。食器棚の時計は3時59分。ほんの少しではあるものの、気分が良い。

自分の住むマンションの向かいにマンションの建つことを知って「パジャマで朝メシを食っているところなど見られたくない」と言った人がいる。着替えてから朝メシを食べれば何の問題もない。家に帰るとジャージの上下に着替え、それで晩メシを食べ、それで寝て、それで朝メシを食べ、出かける前に服に着替える人も少なくないと聞く。温泉旅館の浴衣ならともかく、日常においては、それは僕には無理だ。

きのうの日記、というか、いつでも使える文章をひとつ書いてから、既にして完成しているおとといの日記を公開する。それからおもむろにメーラーを回す。すると「汁飯香の店 隠居うわさわ」への、きのうの夜から今朝までにいただいた予約が予期せずたくさん降りてきた。「これは大変」と、コンピュータを持って事務室へ降り、そのすべてを印刷して食堂に戻る。そして一件ずつ返信をお送りする。また、それらのうち今日のご予約については、5時すぎに起きてきた家内に印刷したものを手渡す。地面にはきのうの雨が残ってる。今日の隠居には朝から庭園灯を点けることになるだろう。

そういう次第にて、今朝は朝礼を済ませて後は道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場の掃除と納品よりも先に隠居へ赴き、座敷から眺めた庭の写真を撮る。


朝飯 生のトマトと茹でたブロッコリー、ミズの甘辛煮、ハムエッグ、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、獅子唐の天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 「食堂ニジコ」のお通しの韓国海苔胡瓜の辛子和え皮蛋鶏の唐揚げエビチャーハン、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)

2023.5.28(日) ラーメン

「人は人、自分は自分」という、大人にとって都合の良い理屈をおばあちゃんやオフクロから言われて育ったたせいか、世間の最大公約数に従うことは恥ずかしいと感じたり、世間の最大公約数の逆を行くと却って楽と感じる大人になってしまった。流行の服を着たりベストセラーの本に飛びつくことは恥ずかしいとか、週末や祝日は働いて人の働いているときに休む方が明らかに楽なのに、人はなぜ混み合うときに混み合うところへ集まることを好むのか理解できない、などがそれだ。そういう僕も、日本人の最大公約数が好むところのラーメンは好きで、そのことを恥じる気持ちは無い。ところがこの半年は、そのラーメンをめっきり食べなくなった。

最高記録は赤坂で1杯、六本木で1杯、新橋で1杯と、ひと晩で3杯を食べたこともある、そして昨年までは週に複数回を食べることもあったラーメンを、今年はどれほど食べなくなっかたを、この日記を遡って調べてみた。

先ず、1月26日の昼に家内の作ったラーメンを食べていた。次は3月22日に、おなじく家内によるラーメンを昼食にしていた。外では今月17日の夜に東郷町の「フジヤ」へ集団で行き、味噌ラーメンに辛味を加えた雷ラーメンを人と分け合って食べた。今年はこの3回しかラーメンを口にしていない。からだの何かが変わり、それにより求める食べものもまた変わったからに違いない。

今年に入ってからの昼食は、ほとんどトーストと牛乳だ。昼食がラーメンからトーストに変われば塩分の摂取量は激減し、逆にバターの摂取量は激増しているだろう。一体全体、自分のからだのどこが変わったか。そして今日もまた、トーストを焼くのだ。


朝飯 煮こごりになった鯛、ミズの甘辛煮、トマトとブロッコリーの油蒸し、若布と玉葱の酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、胡瓜の味噌汁
昼飯 葡萄パンのトースト、牛乳
晩飯 ドライマーティニ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、パントマトとベーコンとマッシュルームとブラックオリーブとチェンマイ産唐辛子のスパゲティChablis Billaud Simon 2018

2023.5.27(土) 得意分野

きのう総会が開かれたのは宇都宮市江野町の料理屋。引き続き懇親会となり、お開きになったのは21時30分のころだっただろうか。28キロメートルをタクシーで帰れば1万円ちかくがかかるかも知れない。だったら泊まってしまった方が経済的と、目と鼻の先にホテルをとった。

そのホテルに戻って荷物を置き、街の様子を見に出かけたのは22時前。宇都宮随一の繁華街オリオン通りは、僕の知る乾物、魚、食器、衣類などの店は、いまだ残っているのかいないのか、目立つのは飲食店ばかりになっていた。おりしも金曜日の夜とあって、通りは賑わっていた。この時間にもかかわらず、行列のできている店も目立つ。繁と華は街に必須のものと僕は考える。「だったらお前も飲み歩け」と言われれば、僕は自分の得意分野で貢献したい。しかし僕に、街のためになるような得意分野などあるだろうか。

チェックアウトを済ませてホテルを出たのは6時55分。立体駐車場からホンダフィットを出してもらい、会社には7時30分に着いた。そのまま事務室にいて、7時40分に出勤する社員のためにシャッターを上げる。


朝飯 「ホテルアーバングレイス宇都宮」の朝食ブッフェ
昼飯 葡萄パンのトースト、ホットミルク
晩飯 バンブー、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、トマトとブロッコリーのサラダ絹さや豆のバター炒めを添えた豚肉のソテーきのこソース、メシ、Chablis Billaud Simon 2018

2023.5.26(金) 持つべきもの

2時台の終わりに目を覚まし、3時台のはじめに起床する。

iPhoneは、きのうからインターネットへの接続が不安定になっている。自宅にはwifiが無いから、早朝に日記を書くなどは、iPhoneによるデザリングで行っている。しかし今朝は「インターネット接続がありません。もう一度タップしてください」の警告が出るばかりだ。

鳥の声に気づいたのは3時47分。東の空は明るみを帯びつつある。wifiを使おうとして事務室へ降りれば空の、一日でもっとも美しい時間に触れることができない。しかし夜のあいだに入った「汁飯香の店 隠居うわさわ」への予約に返信をするなどの仕事もこの時間から始めるため、インターネットへの接続は不可欠だ。

と、そのとき帰省中の次男が手洗いに立つ音が聞こえた。よって用を済ませたころを見計らって声をかける。次男は僕のiPhoneを1分ほど調べてから再起動をかけた。それで接続は復旧した。「なんだ、そんなことだったのか」と、虚を突かれた気持ちになる。

今しがたのことを振り返りつつ「独居老人ってのは、さぞかし不便だろうな」と感じる。独居を余儀なくされている老人の持つべきは、友達やご近所さんだろう。それが望めなければ、頼れるのはお金だけになってしまうかも知れない。

夕刻より宇都宮へ移動し、栃木県味噌工業協同組合の、第72回通常総会に出席をする。


朝飯 茹でたブロッコリーと生のトマト、スクランブルドエッグ、納豆、ミズの甘辛煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 葡萄パンのトースト、ホットミルク
晩飯 「一八ARAKAWA」の其の一其の二其の三其の四其の五其の六其の七其の八其の九「惣誉」の「特別純米辛口」(冷や)

2023.5.25(木) 6回目の接種

おとといの夜は日本酒に特化した飲み会「本酒会」の月に1度の例会日だった。その席で、新型コロナウイルスに対する6回目のワクチン接種についての話が出た。僕は、5回目までは市役所から案内が届くなり予約をした。しかし6回目ともなると慣れもあって、その封筒は事務机の上に置いたままだ。接種を済ませた数人によれば、どこもかしこも混んでいるという。

6月の予定は既に入り始めている。これまでの経験により、接種の翌日と翌々日は発熱で仕事にならない。とにかく状況を調べてみよう。そう考えて当該のページを開いてみた。

案に相違して、空きはいくらでもあった。混み合っていたのは、はじめのころだけのことだったのではないか。しかし1回目から5回目まで世話になったセキネクリニックは、希望の日には接種を行っていなかった。よって候補の中では家から最もちかいモリ病院に予約を入れた。

僕のような、自分の行動に制限を設けたくない人間は、できるだけワクチンを接種すべきと思う。


朝飯 茹でたスナップエンドウ、茹で玉子、ミズの甘辛煮、納豆、胡瓜と蕪のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、胡瓜と若布の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 ジーマミー豆腐、トマトとレタスとブロッコリーとツナのサラダ、韮のナムル風、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、蒸し焼売「紅星」の「二鍋頭酒」(生)

2023.5.24(水) 韓国衣料取り寄せ記

先週の水曜日は暑かった。翌日は更に暑くなることを、気象予報士は伝えていた。しかし夏日がいつまで続くわけはない。家の空気調整器も、日により冷房にしたり暖房にしたりを繰り返している。来月には梅雨寒の日もあるだろう。というわけで、気軽に羽織れる上着を買おうと考えた。いわゆるトラックトップである。

あちらこちらのウェブサイトをためつすがめつし、韓国製のひとつに目を付けた。アディダスやニードルズなどの有名どころは色が気に入らなかったのだ。購入ボタンをクリックしたのは先週17日の朝だった。

「ご注文ありがとうございます」という表題の自動送信メールに目を通すと、その文面は日本のウェブショップとは随分と違っていたから警戒の気持ちが湧く。「まさか偽サイトに注文をしてしまったわけではないだろうな」という気持ちである。はじめのメールが届いてから83秒後に注文確認メールが届く。内容は更に心配になるもので、最上部にはhtmlのタグめいた文字列が無駄に幾十も連なっている。

出荷完了メールは19日の夕刻に来た。しかしそこにある佐川急便の追跡番号をクリックしても、飛び先のページには「該当なし」の文字。おなじ数字をSagawa Global Trackingの検索窓に入れても答えは”No Record”。

いよいよ心配になってクレジットカードの履歴を調べてみる。追えたのは昨月末までの出金のみ。しかし息せき切ってカード会社に照会するのも粗忽な行為に思われて「1週間や10日は待ってみるか」と、無理に自分を落ち着かせる。その後は毎日、佐川急便の追跡番号をクリックし続けて、そのたび「該当なし」を目にしてきた。

今日もまた、その賽の河原に石を積むようなクリックをすると、目の前の景色がいきなり変わった。これまで「該当なし」と出ていた場所が「配達中」に変わっていたのだ。「もう大丈夫」と胸をなでおろす。「はやく着かねぇかな」と気が急く。

韓国からの荷物は午後の早い時間に届いた。しかし優先させるべきは仕事である。折しも「ぐるなび」に、使用言語は英語とする予約をいただいた。きのう作った英文の、早くも出番が来たのだ。そこで返信の枠に当該の文章を入れてみる。すると右下に「1534/1000文字」、左下に「1000文字以内で入力してください」の注意書が出た。

先ずは各料理のページにリンクするURLをすべて取り去って文字数は1,225。”below”を”↓”にするなどして1,116文字。”a weak green tea”を”Matcha”にするなどして1,043文字。カッコとカッコ閉じをスラッシュひとつにするなどして1,020文字。そこから更に削ってようやく977文字に収めた。はたしてご返事はいただけるだろうか。


朝飯 生のトマト、納豆、油揚げと小松菜の炊き合わせ、ブロッコリーのソテーを添えたハムエッグ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツと若布の味噌汁
昼飯 葡萄パンのトースト、ホットミルク
晩飯 バンブー、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、スナップエンドウのニース風サラダスパゲティナポリタンChablis Billaud Simon 2018

2023.5.23(火) ハラム

「汁飯香の店 隠居うわさわ」はインターネットによる予約の受付に「ぐるなび」を使っている。この方式には、取りあえず席を確保する、予約が可能か相談をする、席と同時に料理も確定させるなど、様々な形がある。

松竹梅の松にあたる「一汁七菜膳」は、前日の15時までにご予約をくださったお客様へのみ、ご提供が可能になる。ごはんは、お客様ひと組ごとに土鍋で炊き上げる。そのようなことから、インターネットでいただいたご予約のうち、料理を指定してくださっていないお客様には、あらかじめそれをお決めいただければ有り難い旨のメールをお送りする。

そのメールは日本文によるものだが、きのうの日記に書いたようなことが今回は起きた。そのことから、英文によるものも必要と痛感をした。急がば回れ、否、善は急げだ。そして午前のうちに使いまわしの効く、いわゆるテンプレートを完成させる。

難しいのは表現の微妙なところ、言葉を選ぶところだ。

先生の奥さんが妊娠をした。それについて外国からの留学生が「奥さんが孕んでおめでとうございます」とお祝いの言葉を述べた。「この場合、ハラムという日本語はどうかね」と先生は苦笑いをした。そういうはなしをむかしどこかで読んだことがある。

赤ん坊のときから英語に触れ、2歳のころから英語を話し始めた、そういう人たちが違和感を持つことなく読める文章を作成しようとしても、日本人の僕には無理だ。しかしとにかく作ることは作った。この英文はとりあえずこのまま使い続け、しかるべき”native”が現れたときは、その人に添削をしてもらおうと思う。


朝飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 ピザパン、ホットミルク
晩飯 「食堂ニジコ」の酒肴あれやこれやそれや、焼きそば、4種の日本酒(冷や)

2023.5.22(月) 今日の日記は長いな。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の、本日の口開けのお客様は、中国語圏のものと思われるお名前でご予約の2名様がふた組。来店時間は15分を置いているものの、4名様はご友人、お知り合いの可能性が高い。そのうちの2名様は僕からのメールに対して、きのうのうちに「一汁七菜膳」をお決めくださっていた。しかしもうひと組の2名様からは、ご返事はいただけなかった。

先ずは2名様が開店と同時にいらっしゃって、4名とも「一汁七菜膳」であることを隠居係のタカハシリツコさんにお伝えになった。しかしそのお膳は、前日の15時までにご予約くださった方へのみ、ご提供のできるものだ。さてこの込み入った説明は、どうすべきか。

調理係の家内から来て欲しいと長男に電話があったものの、ウェブ会議を控えている長男は、それに応えられない。代わりに僕が隠居へ赴いて、納得をしていただく。ご理解の速いお客様で幸いだった。同時に、仕込みの都合上、料理は事前にお決めいただきたい旨の返信は、英文でも用意すべきと感じた。即、取りかかろうと思う。

10時ちょうどに家内から、今度はセキネさんがお見えになったと連絡を受ける。セキネヒサタケさんは、四半世紀ちかく前にMG界に忽然と現れた切れ者だった。町内の若手シバザキマサヒロ君が東京で修行中、たまたま取引先の社長として知り合い、ここ数年は僕との交流も復活していた。

取りあえずは隠居へ出向き、セキネさんとシバザキ君に挨拶をする。そして食後のお茶をお出しするころ、また来ることを伝える。セキネさんは東京から大型スクーターでいらっしゃったにもかかわらず、服装はスーツにネクタイだった。

会社見学を希望していたセキネさんとシバザキ君には、先ず通常の蔵見学をしていただく。続いて社会科見学の小学生しか入れないところまで入っていただく。セキネさんは更に訊きたいことがあるとのことだったから、今度は個人の空間である4階の食堂へ、シバザキ君と共に上がっていただく。

セキネさんは驚くべきことに、僕への質問を隙間なく箇条書きしたA4の紙を内ポケットから取り出した。それらに答えるうち13時を過ぎる。途中「ここからは核心に入るから、シバザキ君は帰っていいよ」と、セキネさんはシバザキ君に中座を促した。これは、家に仕事を残してきたシバザキ君への心遣いだろう。

今日の僕の東京行きは、下今市13時44分発なら余裕綽々、14時35分発でも間に合うと計画していた。その13時44分発は早々に諦めた。それを伝えると「だったら2時前に終わりにしましょう」とセキネさんは時間に制限を設けた。14時35分発の上り特急が下今市を出ると同時に、セキネさんには礼状をメッセンジャーで送った。

神田スズキ皮膚科では、17時前に名前を呼ばれた。先週の火曜日から収斂剤を貼り続けた患部を先生はひと撫でして「薬はもう、一般の軟膏だけで良いでしょう」と言った。他のところも経過は良好にて、次は2週間後に様子を見ることになった。

神田のガード下からは、野村證券の旧館が望める。そこへ向かって歩きつつ、今川橋ちかくの骨董屋を覗く。飾り窓には銅製の双耳壺があって、手書きの説明が添えてある。そこに「なにげに」という言葉を見つけて、すべてを読み終えないうちにその場を離れる。「何気なく」と「なにげに」と言うことは、僕の好みでない。

少し先のビルで土屋鞄の扉を押す。こちらには、15年のあいだ使って壊れ加減になったパスホルダーを、4月のはじめに修理に出した。ところがその後、技術者とメールのやり取りをするうち、修理代には11,770円のかかることが知らされた。15年前の品物とはいえ、商品価格の3倍ちかい修理代は心理的に出しがたい。よってそのまま返却するよう頼んであったのだ。オネーサンは古びた革の小物に磨きをかけた上で返してくれた。道具は上質のものを直しながら使うことを好む。ちなみにこのパスホルダーは終売にて、おなじものは手に入らない。

日本橋からは京橋の上を走る首都高速道路が望遠できる。時間にすこしの余裕があるため丸善に入る。以前は丸の内の本店にしかなかった時計の工房ができている。これからは愛機の”MONDAINE”の修理も楽に頼めるだろう。そのまま本の売場へ進みながら「テムズとともに 英国の二年間 」という平積みの本に目が留まる。手に取り開いて最初のページの半分ほどを読む。著者は徳仁親王。後日、amazonかメルカリの古書で買うかも知れない。

やがて右手の、街路樹の緑と緑のあいだにモンベルが見えてくる。ここでもっとも軽量の傘を買ったのは昨秋のことだ。その傘は今日も持参をしている。京橋を越えれば銀座。しかしその結界は超えず左手に折れる。

南天子画廊への階段を上がり、ガラス戸を押し、今日が初日の展覧会をぐるりと見る。そして6号ほどの絵を指し「これ、いただきます」と画廊の人に伝える。絵は来月17日の最終日まで会場に置いて後、僕に届けられるという。

「モツ焼きのタレなど垂らしてもいけない」と、服はユニクロの、3着1,000円のTシャツを着てきた。今日の東京の最高気温は29.5℃と伝えられていたものの、暑さはまったく感じない。結局のところモツ焼きではなく、おでんを肴に燗酒を飲む。そして浅草19:59発の下り特急に乗る。セキネさんからは「東京で飲むときは絶対に声かけてくださいよ!」という返信が入っていた。

22時前に帰宅をし、それほど遅くならないうちに就寝する。


朝飯 油揚げと小松菜の炊き合わせ、納豆、コールスロー、きのうのカツ煮の残り、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とブロッコリーの味噌汁
昼飯 「セブンイレブン」の2種のおむすび
晩飯 「一平日本橋店」の鰹の刺身おでんあれこれ、「神戸酒心館」の「福寿」(燗)

2023.5.21(日) バンブー

旅の荷物のうち、数、体積ともに、かなりの割合を占めるのは薬だ。それは、バックパッキングをしていた1980年代のはじめから40年後の今に至るまで変わらない。

現在、旅の持ち物としてコンピュータにデータベース化してあるものは138。そのうち薬は26を数える。素人診断による薬の服用は危ないという人がいる。もっともな意見ではある。しかしたとえばタイとミャンマーとラオスが国境を接する山奥に滞在しながらいきなり発熱をしたとき、街まで降りて病院で長く待たされて、というようなことをすれば、症状は重くなるばかりだろう。

日本で体調を崩し、病院で診察を受けて薬を処方される。そのすべてを服用する前に体調が戻れば薬は余る。旅に持参する薬には、そのようなものも含まれる。そのうち喉の腫れを収める薬には「症状が重くなくても消炎鎮痛解熱の頓服を併用すると効きが速い」と、青いフェルトペンで但し書きを添えている。それにしたがって、今朝は食事をする前よりロキソブルフェンNa錠60mgを飲んだ。喉の痛みは30分ほどで去った。日曜日は、平日の3倍は忙しいのだ。

その仕事を終えて4階の食堂へ戻ると、窓の外には暮色が濃くなっていた。夕食は和食だったものの、食卓にはティオペペとドライベルモットの冷えた瓶を立て、それをバンブーにして3、4杯ほども飲む。


朝飯 ミートボール、コールスロー、納豆、油揚げと小松菜の炊き合わせ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、胡瓜と若布の味噌汁
昼飯 苺ジャムのトースト、ホットミルク
晩飯 ジーマミー豆腐、ミズの甘辛煮、じゃこ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、カツ煮、バンブー

2023.5.20(土) 駄目なところ

きのうは夕刻から寒気がした。よって夜は燗酒を飲んだ。寝るころになって、喉の左側に痛みを感じてきた。夜半に目を覚ますと、その痛みは更に強くなっていた。発熱はないものの、以前に処方された消炎鎮痛剤を飲もうか飲むまいか迷っているうち、また眠っては目を覚ますことを繰り返すうち朝になる。

うがいをすると、喉の痛みは次第に薄れた。それでも朝の仕事が一段落をしたところでセキネ耳鼻咽喉科へ出向く。日曜日に寝ているわけにはいかないし、週明けには外せない用事があるのだ。そして診察の後、6日分の薬を処方してもらう。

毎晩、風呂から上がると腰にタオルを巻き、上半身にもタオルを巻き、食堂に来て水を飲む。時にはそのまま眠り込んで時間の経つこともある。気づくとはらだは冷えているものの、風邪をひくわけではない。「オレも丈夫だよなぁ」と感じる日々ではあるけれど、たまには今日のようなことも起きる。重々、気をつけなければいけない。

数日前に孫のリコが「土曜日はピザパーティです。どんなピザが食べたいですか」と訊くので「タイのニンニクとタイの唐辛子と、トマトとチーズのピザが食べたいです」と答えた。そういう次第にて夜の食卓にはリコが粉をこね、長男が焼いたピザが次々と出てきた。それらを肴にしてドライシェリー、白ワイン、締めにウイスキーを飲む。そういうときには「重々、気をつけなければいけない」がどこかに消えてしまう、それも僕の駄目なところである。


朝飯 ミートボール、油揚げと小松菜の炊き合わせ、コールスロー、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ブロッコリーと若布の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 タコとアサリとトマトとパクチーのサラダピザ其の一ピザ其の二ピザ其の三ピザ其の四レモンのシャーベット、TIO PEPE、Chablis Billaud Simon 2018「久埜」のかしわ餅、Old Parr(生)

2023.5.19(金) 以降は机の上で

しなくてはならないことでもつい忘れがちになるから、ポストイットは欠かせない。コンピュータは終業後に事務机の電源から外し、おばあちゃんが編んだ手提げ袋に収めて4階へ運ぶ。翌朝はそのコンピュータを食卓に立ち上げて、あれやこれやする。

今朝も、そのコンピュータのディスプレイの右上にはポストイットが貼られていて、すべきことが黒と赤のボールペンで箇条書きしてある。それに従って、そこにあることすべてを処理する。「すべてを処理する」と書けば何やら格好良く思われるかも知れないけれど、実際には、それほど大したことでもない。

ところできのうは郵便貯金の口座をインターネットを介して操作する機能が使えなくなった。不思議に感じていたところ、夕刻になって「ゆうちょダイレクトサポートデスク」から電話があり、この仕組みを安全に使い続けるため、利用者権限を更新して欲しい旨の説明を受けた。

更新のための書類は早くも昼に届いた。作成は事務係のマスブチサヤカさんに任せた。それを直ちに今市郵便局へ持参する。降り始めた雨はなかなか強く、往復の道ではホンダフィットのワイパーを高速で動かし続けた。帰社すると、事務室の前に掛けたのれんは風に大きくあおられ、犬走りの庇から舞い上がるたび雨に濡れている。それを事務室に取り込んで、以降は机の上でできることをする。

気温は、夏日だったきのうとはくらべものにならないほどに低い。


朝飯 ミズの甘辛煮、納豆、冷や奴、人参と甘夏の酢の物、生のトマト、胡瓜の塩もみ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 油揚げと小松菜の炊き合わせ、人参と甘夏の酢の物、冷や奴、空豆の甘煮、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、鯛の煮付け、「片山酒造」の「かしわざかり佳撰」(燗)

2023.5.18(木) 効く薬、効かない薬

おととい訪ねた皮膚科の薬が劇的な効果を見せている。

元は湿疹と思われる、いつまでも治らず、色は赤く、表面はコンクリートブロックのように荒れ、まるでかさぶたのようになった太腿の直径3.5センチメートルほどの患部には、貼りつける形の収斂剤が処方された。この薬は貼付してから数時間でその部分の色を薄め、表面を滑らかにし始めた。そして2日を経た今日は、更に皮膚を正常にしつつある。

「効く薬は怖い」と言う人がいる。一理はあるものの、効かない薬は動物のいない動物園、魚のいない水族館のようなもので、話にならない。

患部に貼りつけた収斂剤は、それをガーゼで覆い、ガーゼは絆創膏で固定する。朝にはその絆創膏を剥がし、収斂剤を外し、非常な粘着性を帯びた白い薬は「オリブ油」と印刷されたシールを瓶に貼られた油で拭き取る。更にその油分をアルコールで拭き、新しい収斂剤を貼る。他の、症状の軽いところには軟膏を塗る。この作業には実に20分を要するから、朝は特に、時間の確保を考えなくてはならない。

「1週間後にまた見せてください」と先生は言った。来週の火曜日は忙しい。よって神田の皮膚科には、その前日の月曜日に行こうと考えている。


朝飯 炒り豆腐、納豆、生玉子、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と万能葱の味噌汁
昼飯 「やぶ定」の冷やしたぬき蕎麦
晩飯 茹でたブロッコリーと3種のサラダ、クロワッサン、生ハムのムース2種のパン鶏のトマト煮Chablis Billaud Simon 2018西瓜

2023.5.17(水) 色あざやかな朝食

2000年5月12日より始めた「ほぼ年中無休」の体制を、今年の1月からは「第3水曜日定休」と改めた。その日、外には「社内メンテナンスのため」と看板を出す。「メンテナンス」は誤りではないものの、同時にすべての社員が出社をして勉強や意見を出し合う日とした。

午前は隠居にて、各部署に分かれて1時間ほどの創作をし、以降はその創作の途中経過の報告や、結果の発表などをした。昼休みを挟んでふたたび隠居に集まり、今度はこれから秋までのことについての報告や連絡を行う。

店が休みの日には、ふだんより道の駅「日光街道ニコニコ本陣」での販売量が増える。よって僕は勉強や話し合いの合間を縫って道の駅へ出かけ、売り切れの出ないよう、検品と納品を繰り返す。

夜になって、iPhoneの画像をコンピュータに移す。そのときはじめて、朝食の画像を撮り忘れていたことに気づく。「なにか考えごとでもしていたのだろうか」と振り返っても、思い出すことはできない。


朝飯 茹でたブロッコリーを添えたスペイン風目玉焼き、炒り豆腐、納豆、胡瓜と蕪のぬか漬け、人参と甘夏の酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうの「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と大根の葉の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、コーヒー牛乳
晩飯 「フジヤ」の焼き餃子天津風玉子焼き、雷ラーメン、梅割り焼酎、日本酒(常温)

2023.5.16(火) 適温

開高健は昭和5年の生まれで終戦時は15歳。密造酒に酔って地下道で寝ていると「戦争には負けたないな」という声が降ってきたという。その大阪弁を僕にいただければ「歳はとりたないな」ということになる。

年を重ねるに従って最も強く身体に現れはじめた変化は皮膚の劣化である。若いころでも9月になれば、かかとにアカギレができた。それが今では年間を通じてできている。手指のそれは、夏にはさすがに消えるものの、現在は右手の親指と人差し指にバンドエイドが巻かれている。

アカギレくらいならまだしも、多分、元は湿疹と思われる皮膚病が現在、太腿から足にかけて3種類、首から上に1種類、頭皮には謎の赤斑が、こちらは10年以上も前からできている。これらについてはこれまで地元の医院で治療をしてきたものの、完治は遂に諦めた。そして2018年に白内障の手術を受けたときとおなじく、検索エンジンに助けを求めることにした。

いくつかの候補の中から最終的には神田駅にほどちかい皮膚科を選んだ。交通の便の良さも大切である。そして今日はその医院にて処置を受け、処方された薬は医院のあるビル1階の薬局で手に入れた。さて結果はどういうことになるだろう。

神田から本郷三丁目の甘木庵、そこから坂を下って湯島、そして根津のギャラリーと、それほど離れていないところを巡ってあれやこれやする。

「1週間後にまた見せてください」と皮膚科の先生は言った。治るなら少々の距離は問題にしない。移動の最中に本を読めるのもの有り難い。更には薄着で動けるようになった季節も嬉しい。今日の東京の最高気温は26℃。9月までは、僕にとっての適温が続くだろう。


朝飯 めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、きのうの鍋の残りによる味噌汁
昼飯 「釜竹」のざるうどん(太打ち)
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれこれ、チューハイ

2023.5.15(月) ちかごろ嬉しいこと

月曜日には、この1週間の売上金を銀行に入れる。7日のあいだに記録した数字の合計と現金の合計が一致すると、それが当たり前のことであっても嬉しい。というか、一致しないと困る。

国の都合なのか、はたまた銀行の都合なのか、恐らくはその双方によるものだろうけれど、現金を使う人が減っている。その傾向は昨年から顕著になり、人は財布に硬貨があれば、それをできるだけ減らそうとする。上澤梅太郎商店の場合は1円、5円、50円の各硬貨がキャッシュレジスターに溜まる。

銀行に入金をする際の、手数料を伴わない硬貨の上限は50枚。だから月曜日の入金時には、硬貨の数を限りなくそれに近づけて封筒へ入れる。

きのうの朝は、タイで10日のあいだプールサイドで本を読み続けた僕よりよほど肌の色の濃い方がご来店になったため、らっきょうのたまり漬の試食は英語でお勧めをした。そうしたところ、その若い男性は僕の英語など裸足で、というよりは素っ裸で逃げ出したくなるほどの日本語の使い手でいらっしゃった。

奥のベンチで試食を済まされたお客様は冷蔵ショーケースの後ろに立つ僕に近づき「これを買えば、こちらで食べられますか」とお訊きになった。可能な旨をお伝えすると、お客様はそれをひと袋、お買い上げくださった。お支払いは案に相違して現金だった。僕はらっきょうのたまり漬、それを入れるための紙の容器、そして爪楊枝を小さなお盆に載せて、先ほどのベンチまでお持ちした。袋は僕がはさみで開封した。

いまだ空いている時間だったこともあって、そのお客様は、外までお送りした。どちらからいらっしゃったかはうかがわなかった。

今朝の「汁飯香の店 隠居うわさわ」には、アメリカからのご常連、またタイの方がお見えくださったと、後から報告を受けた。店が国際色を帯びることは、とても嬉しい。商品には、ますます磨きをかけていかなければならない。


朝飯 昆布の佃煮、炒り豆腐、納豆、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と菠薐草の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 マカロニサラダ、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、3種の漬物厚揚げ豆腐と豚肉と小松菜の鍋、「片山酒造」の「かしわざかり佳撰」(燗)

2023.5.14(日) そういう日はそういう日なりに

深夜に目を覚ますのと、朝に目を覚ますのとでは、気分が違う。今朝は4時台に目を覚まして「充分に眠った」という感触を得た。もっとも、滅多に無いことではあるけれど、朝であっても目覚ましに無理やり起こされるのは気分が悪い。だから僕は早く寝る。

今朝の空は曇り。黄金週間からこのかた、平日は晴れて週末は雨や曇り、ということが続いている。気温も低い。そういえば、きのうの閉店時には雨が強く降っていた。今朝の「汁飯香の店 隠居うわさわ」には庭園灯を点けた。光の乏しい庭に灯の点った風情には捨てがたいものがある。

味噌醤油漬物を売る本店に9時30分の予約をくださっていた団体様からはその後、30分遅れると、きのうのうちにご連絡をいただいていた。そのお客様がお買い物をお済ませになったところで長男は店から隠居へ急行した。炊飯に使った土鍋を洗うのだ。

軸は、いまの季節にふさわしいものの中には納得できるものがない。隠居の現在の床の間は、今井アレクサンドルの「ガーベラ」。次は何を掛けようかと悩むのも、愉しみのうちである。


朝飯 トマトと菠薐草のソテー、ミズの甘辛煮、炒り豆腐、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小粒ちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、もやしと韮の味噌汁
昼飯 塩鰹のふりかけ、昆布の佃煮、梅干、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」のお茶漬け
晩飯 人参のフリットレタスのサラダと茹でたブロッコリーを添えた豚肩ロースのソテーサルサソースOld Parr(お湯割り)

2023.5.13(土) 得した感

目を覚まして枕の下のiPhoneを取り出す。時刻は2時55分。目は冴えているものの、起きるにはいかにも早すぎる。以降は暗闇の中で静かにしている。

次に時刻を確かめると、3時43分になっていた。即、掛け布団を撥ねのけて床に足を降ろし、上履きを探る。着替えて顔を洗って食堂に出る。食器棚の電波時計は3時46分。4時台の起床は何の感情も喚起しない。それにくらべて3時台の起床には「得した感」がある。自分が得をしたと感じることには気分の良さが伴う。

「買わなきゃ損だよ」と、オフクロは海外へ出るたび洋酒を買ってきた。”CAMUS XO”が日本では4万円した時代である。それらの洋酒はオフクロが死ぬまであって、以降は栓を抜くときに崩れたコルクを茶こしで漉しつつ僕が飲んだものもあれば、人に進呈したものもある。更にはいまだに死蔵されているものもある。オフクロは気分としては得をしただろう。しかし金銭的に得をしたかどうかは、はなはだ疑問である。

インターネット上に溢れる食べ物屋の紹介は「コスパ、コスパ」の大合唱だ。「コストパフォーマンスに優れる」とは「対費用効果に優れる」ということだ。しかし大合唱と共に現れるそれらの多くは、僕には「安いだけのもの」に見える。

「そういう偉そうなことを言うお前は、さぞかし合理的な消費活動をしているのだろうな」と問われれば、これまた甚だ疑問である。というか、僕も実際にはそれほど大したものではなくて、様々な頓珍漢にまみれている。真の禅僧のようなものには、なかなかなれない。


朝飯 菠薐草のおひたし、炒り豆腐、ハムエッグ、ミズの甘辛煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小粒ちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 手巻き鮨、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、「稲とアガベ」の「どぶろくseriesホップ」「久埜」の最中、Old Parr(生)

2023.5.12(金) 日記の在庫

お金も原材料も商品も、在庫があるにこしたことはない。というか、在庫を欠いては商売ができない。日記も同様にて、自転車操業は避けるべきだ。その方法のひとつとして僕は、おとといのそれを公開し、きのうの分は書けていても予備として持つことにしている。そしてその状態が長く続くこともあれば、徐々に在庫が積み上がっていくこともある。

在庫できる日記とは、日付けの制約を持たない文章をいう。このところ日記の在庫が増えてきた。その数は現在、7日分に及んでいる。僕にとって、日記を書くことは遊びであって、義務ではない。よって余裕が1日分しかなくても追われる気持ちにはならない。それでも在庫が豊富であれば、楽は楽である。

情報は発信することにより入ってくる、と言う人がいる。お金は使うことにより入ってくる、と言う人がいる。日記の在庫もあまり数を増やさず、適宜「公開」していくことが肝要だろう。増やしすぎれば不良在庫になることもあるのだから。


朝飯 茹でたグリーンアスパラガス、生のトマト、ミズの甘辛煮、マカロニサラダ、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬(小つぶちゃん)、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 茹でたグリーンアスパラガス、サラダチキン、ジーマミー豆腐、炒り豆腐、ミズの甘辛煮、茹でた菠薐草を添えた鯖の味噌煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、「男山酒造」の「蒼天しぼりたて生原酒特別純米」“AVRANCHES GUESNAY”の焼き菓子、Old Parr(生)

2023.5.11(木) 証拠写真

毎日、あれこれの用事により会社からクルマを乗り出す。出かける前に綿密に考えを巡らせ、複数の行き先を確認し、もっとも合理的な経路を紙に書いてメーターに貼りつける、それが理想ではあるものの、そこまですることはほとんどない。会社に戻ってから抜けのあったことに気づき、二度手間をすること再々である。

午前、血圧や血中の成分を定期的にしらべてもらっているオカムラ外科へ行く。そこから戻る途中で首尾良く、月曜日か火曜日にできあがると言われていた写真のことを思い出し、カミジョーカメラに立ち寄る。

4月のタイ行きのもっとも大きな目的は、片山酒造の純米大吟醸「初代久太郎」を持参し、2020年4月30日に急逝したカタヤマタカユキ前社長の同級生でタイに住むカトリアキナリさんと飲む、というものだった。タイに行くたび会っている同級生コモトリケー君は偶然、カトリさんの大学の先輩にあたる。そういう次第にて4月22日はカトリさんが指定した川沿いのホテルへコモトリ君と出かけ、そのルーフトップバーで「初代久太郎」を開けた。カミジョーカメラには、そのとき撮った写真の横幅をA4とおなじ長さに拡大し、パウチするよう頼んであったのだ。

カミジョーカメラから片山酒造までは約1キロ。そして硝子戸をふたつ引きつつ「証拠写真です」と、カタヤマさんのお母さんにそれを手渡す。お母さんは「タカユキによく見せます」と、微笑まれた。これを以て、4月の旅はようやく完結したように感じられた。次のタイ行きは、いつになるだろう。


朝飯 チーチキンとピーマンのマヨネーズ和え、茹でたブロッコリーを添えたスペイン風目玉焼き、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 刻みキャベツと生のトマトと茹でたブロッコリーを添えたコロッケ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、Chablis Billaud Simon 2018

2023.5.10(水) 伊豆治療紀行(15回目の2日目)

伊豆高原痛みの専門整体院の、今日の予約は11時30分。伊東11時1分発、伊豆高原11時4分着の下りに乗れば間に合う、時間の余裕は有り余るほどある、そう考えてホテルを10時40分に出る。

駅のロータリーにさしかかったところで下りの列車が駅を出て行った。「さて、あれは何だろう」と不審に思いつつ改札口からプラットフォームに入る。そこでようよう気づいたことがある。伊豆高原に11時4分着の下りが11時1分に出るのは伊東ではなく、伊豆高原のひとつ手前の城ヶ崎海岸だった。乗り換え案内の操作を間違え、更に伊東から伊豆高原まで3分で着くことに何の疑問も持たなかったポカである。

次の下りは11時08分発で、伊豆高原には11時32分着。よって整体院には詫びの電話を入れ、到着は11時45分ころになる旨を伝える。以降は2番線で悠々と次発を待っていたものの、同伴していた次男は、その列車が1番線に入ってきたことに気づいた。慌てて立ち上がって階段を駆け下り、地下通路を走りながら発車の音を聞く。

今回はひとりではなく次男と二人連れである。人と一緒にいると気を抜く癖が、僕にはあるらしい。PASMOの入場記録を駅員に消してもらい、外へ出てタクシーに声をかける。治療院には11時39分にすべり込んだ。しかしタクシー代に4,970円も使ってしまった。次からは重々、気をつけることにしよう。

治療と帰路は順調にはかどって、家には店の閉まる前に帰り着いた。そして夜は8人が揃って賑やかに、とはいえ孫の、生まれて3ヶ月のカコは眠ったままだが、夕食を摂る。


朝飯 「伊東園別館」の朝のブッフェ
昼飯 手鞠鮨盛り合わせ弁当
晩飯 塩焼きそばお好み焼きTIO PEPE

2023.5.9(火) 伊豆治療紀行(15回目の1日目)

先々月の伊豆行きに際しては、着替え、本、念のために持つ薬、枕などを”Rock Study”のショルダーバッグに入れていった。このときのそれは重かった。先ず、ショルダーバッグ自体が重かった。枕を持参するのは「枕が悪いと治療が台無しになる」という「伊豆痛みの専門整体院」のワタナベ先生の意見による。

そのときの重さに懲りて、先月はショルダーバッグを”CCP”のトリプルサコにした。このバッグは限りなく軽いものの、肩掛けの部分が僕には長すぎて、いささか使いづらい。だったら今日はどうするか。そして”IKEA”のもっとも小さなキャリーバッグを選んだ。更に財布は持たず、現金やカード類はiPhoneと共に”LiberFlyer”の”SECURIPO”に収め、胸の前に斜めがけすることとした。

僕は、電子機器においては大艦巨砲主義ではなくゼロ戦主義だ。数は限りなく減らす。しかしバッグ類はその逆で、買ったものの使っていない、あるいはいちど使ってしっくりこなかったからそのまま置いてある、というものが20は超えると思う。

今日のキャリーバッグは、先々月とおなじ中味とは信じがたいほど軽くて快適だった。膝は、タイのマッサージ屋で連日、太腿の経絡を強烈に圧してもらったお陰か、その快復を先生は目で認め、僕は電子ペンによる痛みの大幅な軽減により実感した。「このまま後退しなければいいなぁ」と、強く思う。


朝飯 オムレツ、人参と甘夏の酢の物、グリーンアスパラガスの焼きびたし、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豚肉ともやしと韮の味噌汁
昼飯 「笹八」の爆弾おむすび
晩飯 「いでゆ商店」の木耳ポン酢肉もやし水餃子焼き餃子豚キムチ、麦焼酎(お湯割り)、ハイボール

2023.5.8(月) 換えた理由

光量の乏しい環境に強いこと、色調補正をしなくても自然な色の得られること、その2点によりカメラをRICOH GRDからiPhoneに換えたのは、2022年6月17日から18日にかけてのことだ。その日付けは文字により記録をしていなくても、この日記の画像を見れば分かる。

上記の2点に加えて持ち物がひとつ減るところから、先月の訪タイ時にもデジタルカメラは持参せず、iPhoneで通した。そして分かったことがある。撮る画像の数が減るのだ。

RICOH GRDは”candid photo”のために生まれたカメラだ。これを右手に街へ出れば、シャッターを押す機会は必然的に増える。日記の画像のファイル名は、年月日の後にアルファベットを振っていく。旅行中は画像の数が増えるものの、あるときから日記に使う画像は1日あたり26に制限をした。26とはaからzまでの文字数である。

ところが今回の「タイ日記」を振り返ってみれば、1日あたりの平均画像数は12で、RICOH GRDのときの半分以下だ。その理由は、いま目の前で起きていることを画像に収めようと決めてから1、2秒のあいだにそれを撮る、ということがiPhoneではできないことによる。

iPhone用の速写アダプターは存在する。しかしそれを付ければデジタルカメラ並みに嵩張ってしまう。日常においても旅先においても、カメラはしばらくはiPhoneで行くことになるだろう。


朝飯 グリーンアスパラガスの焼きびたし、シーチキンとピーマンのマヨネーズ和え、ハムエッグ、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、三つ葉の味噌汁
昼飯 オレンジマーマレードのトースト、ホットミルク
晩飯 筍の木の芽和え、グリーンアスパラガスの焼きびたし、胡瓜と蕪のぬか漬け、豚と韮ともやしの中華風炒め、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)

2023.5.7(日) The duo from Texas.

上澤梅太郎商店が運営する朝ごはん専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」では、ごはんはお客様ひと組ずつ土鍋で炊く。そのため複数組のお客様が重なっているところにフリのお客様がいらっしゃると、長くお待たせをすることになる。そのようなときには、たとえ席が空いていても、入店をお断りせざるを得ない。

今朝は、買い物の際に朝食につきおご質問くださったおふたりを隠居へご案内した。数十分が経つと、そのお客様が蔵見学を希望されていると電話で知らされ、今度は辰巳に面した表門ではなく、乾の側にある柴折り戸から隠居に入る。

そのおふたりを、神棚のある控えの間でお待ちする。庭に面したふたつの座敷は満席。と、玄関の磨りガラスの向こうに人影が見える。その戸が引かれると、現れたのは白人の若い男性おふたり。繰り返せば、庭に面した座敷はお客様で満ちている。この場を家内に任せれば、お断りをしてしまうかも知れない。

「お時間はありますか」と家内が訊く。おふたりは既に靴を脱いで、玄関の三和土に靴下で棒立ちである。「ごはんはこれから炊きます」と僕。「20分とすこし」と、こちらは家内。隠居係のタカハシリツコさんは、おふたりが頷かれるのを確かめたところで奥の個室にご案内した

午後、隠居から戻った家内より、そのおふたりの様子を訊く。テキサスからのおふたりが文字に残してくださったご感想は以下。お入りいただけて良かった。

……
The food and service were great! The environment was relaxing.
Excellent staff & service in wonderful atmosphere,I’m so happy,we found it on Google!
……

「汁飯香の店 隠居うわさわ」は毎週、土、日、月の営業。開店は8時30分、オーダーストップは13時、閉店は14時。電話番号は0288-25-5844(日光ごはん良し)。本店の電話番号0288-21-0002(08:30~17:30)なら毎日、ぐるなびなら24時間、承りが可能です。予定がお決まりになりましたら、できるだけ早く、ご予約ください。


朝飯 昆布の佃煮、めかぶの酢の物、納豆、シーチキンとピーマンのマヨネーズ和え、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、三つ葉の味噌汁
昼飯 ハムトースト、ホットミルク
晩飯 ポテトサラダ、南瓜のキッシュ、トマトとヨーグルトのスパゲティChablis Billaud Simon 2018

2023.5.6(土) その価値を決めるのはあなたではない。

むかし活字や口伝えにより得ていた未知の土地の情報は、今は多くインターネットを介して集められる。方法はいずれにしても、情報を蓄積する行為は楽しい。そして遂に旅に出て現地に着き「どこを見たい」「なにを食べたい」と言うと「そんなところを見てもつまらない」とか「その店より、もっと良いところがある」などと、そこに住む人から否定的な意見を返される、ということがしばしばある。

「どこを見たい」「なにを食べたい」と望む人は、とにかくそこへ行ってみたいし、とにかくそれを食べてみたいのだ。面白いかつまらないか、美味いか不味いかは人それぞれだし、たとえつまらなくても、たとえ不味くても「とにかく見た」とか「とにかく食べた」という満足は手に入れることができる。

それが分かっているはずの僕も、日光へいらっしゃろうとしている方、日光へいらっしゃっている方に対して前述の「そこに住む人」と同じ押しつけをしそうになることがある。重々、気をつけなくてはならない。


朝飯 パッガパオムーサップ丼、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、牛乳
晩飯 クーブイリチー、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、若布と玉葱の酢の物、粕汁、大根のたまり漬、みょうがのたまり漬、らっきょうのたまり漬「淺太郎」、鶏もも肉のソテー唐辛子味噌添え、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)

2023.5.5(金) 朝にすること

町会費は月末ちかくに向こう三軒両隣の組を単位として集められ、それを我が春日町1丁目であれば東、西、中央の各地区委員がまとめて会計係の僕まで届けてくれる。会計係は重責でも、労働量のもっとも大きいのは地区委員だろう。

町会費は通常、月ごとに集められる。しかし組によっては集金の手間を減らすため、6ヶ月分をまとめて集めるところ、1年分をまとめて集めるところもある。つまり年度はじめの町会費は月払い、半年払い、年払いが混在して金額は大きくなり、記帳はより複雑になる。

その会計係としての仕事はいつ、すべきか。本来であれば、電話はかからず人も来ない明け方にすべきだろう。しかしその時間には日記を書いている。あるいは静かな環境で好き勝手なことをしている。今朝は屋上に上がって空を眺めていた。そういう次第にて、その時間にお金に触ったり数字を合わせたりすることはしたくないのだ。

そして午前も10時がちかくなるころにようよう、その仕事を始めて数十分でけりをつける。以降は店に立ったり配達をしたり製造現場に顔を出したりしながら夕刻に至る。


朝飯 茹でたブロッコリーと生のトマト、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、しいたけのたまり炊と韮の玉子とじ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 トースト、牛乳
晩飯 空豆の網焼きオイルサーディンとトマトの香草焼きトマトとレタスとアボカドのサラダ2種のパン生ハムのムースズッキーニと生ハムのスパゲティ「稲とアガベ醸造所」の「稲とアガベ」(冷や)Chablis Billaud Simon 2018

2023.5.4(木) 粛々と

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の、売り場の掃除と納品を終えて会社に戻ったのは開店直後の8時32分。その時間から、早くも店はお客様で賑わっていた。多いにありがたい。使ったばかりの濡れ布巾をすすいで即、僕も店頭に立つ。

先月30日の日記にも書いたけれど、この黄金週間中の、下りのピークは5月3日の水曜日で、上りのピークは5月5日の金曜日だという。とすれば、店は今日がもっとも忙しく、明日は閉店時間が延び、週末はいつものそれに戻ることが予想される。つまり頑張りどころは今日と明日。とはいえ明後日からは気を抜く、というわけではない。

駐車場の収容台数をすこしでも増やすため、近場の配達に使うホンダフィットを事務室の前から蔵の脇へと移す。昼食時には人手が薄くなる。それに反してお客様のもっとも多くなるのはその時間だ。僕は13時30分より昼食を摂るよう長男に言われ、諒承をする。

列島が新型コロナウイルスに席巻されて以来、試食は「らっきょうのたまり漬」をプラスティックの蓋付き容器にお入れした状態でお客様にお手渡しをしている。これを遅滞なく作り続けてくれる包装係の存在は貴重である。普段に倍して冷蔵ショーケースへ収めた商品が、見る間に減っていく。

忙しく立ち働きながら、腹が減ると、頭の血の薄くなる感じがする。そして昼食を摂ると、それは一掃される。僕は間食はほとんどしない。しかし今日のような日には、ときどき甘い物を口にした方が良いのかも知れない。

定時の17時30分にはいまだ客足は絶えなかったものの、掃除を終える18時には、店を閉めることができた。閉店が遅れればできないと考えていたミーティングもできた。明日も粛々と仕事をするのみである。


朝飯 生のトマトと茹でたブロッコリー、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、独活と人参のきんぴら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、牛乳
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダカツレツ、ドライマーティニ

2023.5.3(水) ハワイのオモチャ

家内とハワイの景勝地で過ごしている。見晴らしの良い場所があって、数日前に続いて今日も来た。そこからホテルまでは緩い下り坂を歩く。その道は徐々に細くなり、しまいには海に消えてしまう。そこからふたたび道の現れるところまでは、波に身を任せて流されていく。

その道が、今日は先日よりも随分と手前から海に没している。つまり今日は波に流されている距離が長い。「大丈夫だろうか」と不安を感じつつ、とにかく波に乗る。途中「溺れて死ぬのではないか」と心配になるところもあったが、とにかく先ずは岸にちかい岩場に取りつくことができた。

岩場には、我々より先に辿り着いた男の人がいた。その人は日本人だった。「高輪のアキモトさんをご存じですか」と問うと「面識はありませんが、お名前だけは存じ上げています」と、その、普通のズボンと普通のワイシャツ姿の人は答えた。

ようよう海から道へ戻ると、割と大きめのお土産屋があった。お土産屋には、まぁ、名前は出さないけれど、同級生が働いていて、上下に動く台へ乗ることを僕に勧めた。料金は5ドル。気は進まなかったものの、折角だから、その50センチ四方ほどの台に乗ってみた。台は上下に動き、その手摺りのあたりにクイズの問題が書かれていた。その問いに僕は答えられない。台はやがて動きを止めた。

「残念賞はここにあるもの5つ」と、同級生が商品の陳列台を指した。そこにはプラスティック製の、つまらないオモチャがたくさん積んである。僕のスーツケースは機内持込用の大きさで、余計な荷物は増やしたくない。しかし5ドルをみすみす失うことは避けたいから、どうにかこうにか5つを選ぶ。そのうちのひとつは、しばらく前に、こちらも名は伏せた方が穏当だろうからはっきりとは書かない、とにかくひとりの勉強仲間からバンコクでもらったものだった。そして「そうか、彼もバンコクに来る前は、ハワイに立ち寄って、ここで遊んだんだな」と腑に落ちる。

そういう夢を見ながら目を覚ます。夢の中の空気感は、吉行淳之介の「湿った空乾いた空」のそれを感じさせた。時刻は4時50分だった。


朝飯 ゴボウと人参のきんぴら、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、目玉焼き、生のトマト、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 ソース焼きそば
晩飯 塩を振った苺、TIO PEPE、レタスとルッコラのサラダじゃがいもと人参の細切りソテーと「たまり漬」によるソースを添えたビーフステーキCHATEAU LAGRANGE 1986

2023.5.2(火) ツバメ

朝、製造現場と店とを繋ぐ通路を歩きながら、子供の歓声に気づく。通用口を開くと登校しようとしている孫のリコがいて「ツバメ、ツバメ」と、僕の視線を手で上へと促した。ツバメは3月から飛んでいたように思う。しかし玄関の頭上にここ数十年ほどもある巣に来たツバメは初めて目にした。

その後、店の犬走りの庇にもツバメの出入りする姿に気づいた。しかしこちらの梁には鳩を遠ざけるための針金が張ってある。ツバメがそれを避けて巣を作るかどうかは、これから見守っていきたい。

今月24日(水)より30日(火)まで、柏のタカシマヤに出店をさせていただく。それを近隣のお客様へお知らせすべく、ご案内のお送り先を特定しようと予定していたのは今日だった。この仕事は静かな環境を必要とする。よって午前中の1時間ほどは4階の食堂に籠もる。

昼時の店舗はお陰様で賑わって、昼食の時間は予定より後ろにずれ込んだ。この食事を終えると午後もなかばを過ぎていたため、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へは、いつもよりはやく検品に出かけた。朝に充分と思われる納品をしても、昼、午後と小まめな見まわりは欠かさない。売り切れの恐れがあるからだ。

夕刻、販売係のサイトーミホコさんとカワカミナオさんは、明日に備えていつもに倍する商品を店の冷蔵庫に補充した。あす道の駅へ納めるべき品も、いつもの倍量を包装係に頼んだ。

梅雨入りまでは、忙しい日々の続きそうな気がする。


朝飯 グリーンアスパラガスの焼きびたし、納豆、トマトのスクランブルドエッグ、牛蒡と人参のきんぴら、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、こごみの天ぷらの味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、冷や奴、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、刺身湯波の玉子とじ、焼き鮭、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)

2023.5.1(月) 留守にした10日のあいだに

空は晴れている。しかし予報によれば、今日の天気は油断がならないらしい。午後からは曇りがちになり、夕刻には雷雨の恐れがあるという。よって外遊びは避けるべしと、気象予報士は呼びかけている。そのようなことを言われれば、今日、外遊びを予定していた人は、困惑をするばかりだろう。それでも気象予報士は「転ばぬ先の杖」として、それを報じているのだ。

気象予報士は更に、この黄金週間の天気は概ね良くない旨を説明し始めた。水、木は晴れるものの、金は曇り時々晴れ。土曜日以降は雨が4日のあいだ降り続くという。黄金週間は田植えに重なる。できれば雨は夜に降って、朝には止んで欲しい。

夏の贈答に向けてお得意様にお送りするお知らせの、社長の挨拶文をようよう書き上げる。締め切りは4月30日だったが、タイにいるあいだは書こうとしても、その時候の挨拶が思い浮かばなかったのだ。そしてその全文を、チャットワークを通じてデザイナーに送信する。

僕が日本を留守にした10日のあいだに枝垂れ桜の花弁はまったく消え、その根元の黄水仙も茎と葉だけになっていた。一方、サツキは盛りとなり、藤の花は近年になく花をつけて、満開を過ぎている。気温も上がっている。夏の早く来ることを、そしてその夏のできるだけ長く続くことを、僕は願っている。


朝飯 独活と人参のきんぴら、冷や奴、キャベツとピーマンのソテー、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 マッシュドポテトと茹でたブロッコリーを添えたハンバーグステーキCHATEAU LAGRANGE 1986人参と甘夏の酢の物、蕪と胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、苺羊羹、Old Parr(生)

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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

蔵見学