2026年8月の日記31本
2026.8.31(月) 悪戦苦闘
起床は3時3分。きのう寝に就いたのが7時30分より前だったのだから、何の不思議もない。
この日記を書くため10年間を共にしたWordPressは、エディタとしては使いやすかった。「プレビュー」のボタンをクリックすれば、即、ウェブ上に公開されたときの状態が確認できた。そのプレビューを見ながら文章を添削しても、実際に公開されたページで読むと、なお違和感を覚えて、そこから更に修正をすることが常だった。
一方、おとといから使い始めたVisual Studio Codeは、技術者が新しいソフトを開発するために使う道具という感じで、その編集部分の見た目は、いわゆる作文にはまったく向いていない。しかし脆弱性を指摘する声が顕著とのことで離れたWordPressには、もう戻れない。
WordPressには戻れず、しかしVisual Studio Codeのエディタは使いづらいということで、今日からは、日記は何十年も使い慣れた秀丸で書き、それをVisual Studio Codeに貼り付けることにした。それをコーディングしてウェブ上に公開するのは、きのう、おとといの日記に書いたとおりのClaude Codeである。
ところで僕は、冒頭に記したように、エディタで編集した文章がウェブ上に公開された後も、単語の選び直し、分節ごとの書き直し、付け加え、あるいは削除、テニヲハの変更、誤字脱字の修正など、添削を繰り返す。しかしこの添削が、Visual Studio CodeとClaude Codeの組み合わせでは、非常に面倒なのだ。
これまでの日記の作成では、添削の際に、改めて読点を打ちたければ、その部分に「、」を入れれば済んだ。しかしClaude Codeが相手では「8月30日の日記の『指示をされて2枚を送付する』を『指示をされて、2枚を送付する』に修正してください」と、いちいち言葉で命令しなければならない。「やれやれ」である。
僕の旅の初日の日記は、時に5,000文字を超える。画像は1日あたり、その拡張子に用いるアルファベットの数から26枚に制限をしている。しかしその26枚を文中のテキストからリンクさせるには、一体全体、どれほどの命令をClaude Codeに打ち込むことになるのだろう。今から「文中のテキスト★から、当日の画像の★のアルファベットによる拡張子を持つ画像にリンクを張ってください」という命令を26行に亘って、どこかに用意しておくべきだろうか。
朝飯 生のトマトを添えた秋刀魚の網焼き、大和芋のすりおろし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、秋野菜の素揚げの味噌汁
昼飯 揚げ玉のつゆの素麺
晩飯 南瓜のすり流し、グリーンアスパラガスとベーコンのスパゲティ、夏太郎らっきょう、飲みさしの赤ワイン、同白ワイン、TIO PEPE、豆乳羹のブルーベリージャム和え
2026.8.30(日) 人の言葉による命令
既にして書けていた8月28日の日記を、きのう教わった手順により、先ずはVisual Studio Codeに貼り付けようと試みる。しかしデスクトップのアイコンをクリックして開いたVisual Studio Codeは、きのうとは似ても似つかない見た目だった。よってその旨をチャットワークを通じて担当者に連絡する。
それを確認した担当者からは、いまだ7時前にもかかわらず電話があった。僕と同じ時間帯に活動している取引先は有難い。そして8時から10時を除いては電話に応じることができるとの返事を得て会話を切り上げる。
10時15分より電話にて、現在の状況を担当者に伝える。担当者からは現在のVisual Studio Codeの画面を送るよう指示をされて、2枚を送付する。問題は間もなく解決し、8月28日の日記は無事、ウェブ上に公開をされた。
しかし僕の疑問が氷解したわけではない。きのうは、日記を書いて公開するための新しい方法を教わった。しかしテキストと画像の保管場所であるrepos、テキストを編集するためのVisual Studio Code、そしてコーディングとサーバへのファイルの転送を担うClaude Codeの連携、あるいはAIへの、人間の言葉を通じての的確な指示の仕方までは、僕は理解をしていない。そのあたりが今朝の僕の迷走、あるいはチンプンカンプンの原因と思われる。
「習うより慣れろ」とはいえ、ある程度の理論は知っておく必要がある。「いやはや、この齢になっての手習いかよ」である。
さて日記から離れて日常に戻れば、午後にお相手をさせていただいた香港からのお客様が、試食をされた上で僕への確認と共に、特別注文の詰め合わせを3組、他にご自身のお召し上がりになるものを、お買い上げくださった。夕刻が近づくころには見学をご希望のお二人を蔵の中にご案内した。閉店後はこの一週間の売上金額を、帳面つまりコンピュータの記録と突き合わせて、双方に違いのないことを確かめた。
AIを経由して形を整え、ウェブ上に公開する日記については、早く自分のものにしたい。
朝飯 鮭の焼きほぐし、小松菜の淡味炊き、揚げ玉、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、なめこのたまり炊のお茶漬け
昼食 カレーライス、らっきょうのたまり漬、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」
夕食 夏太郎らっきょう、豚丼、「山本酒造店」の「ピュアブラック純米吟醸」(冷や)、梨
2026.8.29(土) 手動からAIへ
起きて食堂に来るなり開けた複数の窓を、寒さを覚えて閉める。また壁際の足温器を食卓の下に引き込んで、電源を入れる。時刻は5時48分。雨とはいえ8月に足温器とは、異例の寒さである。
この日記は2000年の9月より、HTMLで書き始めた。それを、記録には残してはいないから明瞭な日にちは不明ながら、恐らくは2007年の夏にDreamweaverに乗り換え、2016年9月1日からはWordPressを新しいプラットフォームとした。
そのWordPressには、ハッキングを受けたときの脆弱性に対して注意を喚起する声が、昨月より急増した。それを受けて、今日からはエディタはVisual Studio Code、コーディングとアップロードはAnthropic社のClaude Codeにて、この日記をウェブ上に公開することとした。
HTMLで書いた7年分の日記をDreamweaverのフォーマットに合わせるため、2007年当時の担当者は、大変な手間を強いられた。日記の土台をWordPressにした2016年には、それ以前の16年分の日記はDreamweaverによる形で残した。今回、WordPressで書いて公開した10年分の日記はすべて、Claude Codeによりほとんどそのままの形で自動的に再現をされた。AI、恐るべし。
断腸亭終焉の地のちかくから来てくれた今回の担当者は、あたらしいシステムについて、3時間ほどの指導をしてくれた。
reposに保管した画像をVisual Studio Codeに貼り付けた文章を適当な場所に配置し、またリンクを施し、行間を整え、などのことはすべて、テキストか音声でClaude Codeに命令する。その感覚はこれまでの「自分ひとりで仕事をこなす」感覚から「頼めば何でもしてくれる、疲れ知らずの、しかし頼まれなければ何もしない部下にさせる」という感じに変わった。
この新しい日記の作成方法に慣れていない僕からすると、今回のシステムはいまだ「あいつにさせるくらいなら自分でやっちまった方がよほど早い」というところに留まっている。僕は果たしていつ、この新しい仕掛けに習熟をすることができるだろう。
朝飯 厚揚げ豆腐と小松菜の炊き物、生玉子、肉じゃが、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、玉葱と若布の味噌汁
晩飯 夏太郎らっきょう、五目焼きそば、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)
2026.8.28(金) 銀行モーターマンホール
テレビの天気予報は連日のように、西日本の暑さを伝えている。しかし東日本の気温は、それほど高くもない。梅雨の時期から今に至っても、とにかく雨が多い。この夏の晴れの日は、正に「奇貨」とでもいうべきものではないか。その晴れに今日は恵まれた。よってきのうの日記に書いた風鈴を外すため、脚立を台車に載せて隠居へ向かう。
ひぐらしの声の盛んな庭にアルミニウム製の脚立を立て、その上から二段目まで昇る。軒の垂木に結んだ紐は、そこに取り付けられたカラビナによる摩擦によるものか、すり減ってささくれていた。しかし今日はハサミを持っていない。よってその紐を取り去ることは来夏の仕事として、風鈴のみカラビナごと外す。
重い脚立と一緒に持って、特に短冊の部分を壊してはいけない。そう考えて、風鈴は隠居の厨房に一時、残置をした。
さてこのようなことばかりを書いていれば、何やら花鳥風月を愛でているばかりの生活のように思われるけれど、そのようなことはない。銀行へも行けば、工場内の新しいモーターの具合も見れば、駐車場のマンホールを開けて中を覗き込んだりもする。明日の朝一番には、店の手洗いのパイプを洗浄剤で洗うべく、それをメモに残す。
朝飯 豆腐の玉子とじ、納豆、春菊の胡麻和え、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、じゃがいもと若布の味噌汁
昼飯 納豆のつゆの素麺
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、カツレツ、カラフの白ワイン
2026.8.27(木) ひやあつ
4時26分より雷鳴が低く聞こえ始める。やがて雨が強くなり、4時34分にいきなりの、閃光の炸裂。雨はその後も強弱を繰り返し、社員が出勤してくるころにようやく上がった。
立秋を過ぎて数週間が経つ。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の軒先に提げた風鈴は、流石に降ろすべきだろう。しかしそのためには高さも重さもある脚立を事務室の裏から隠居まで100メートル以上も運ばなくてはならない。
更に、その脚立から堕ちて動けなくなる可能性を考えれば、作業は隠居に係のタカハシリツコさんがいる曜日を選んでした方が安全には違いない。というわけで風鈴については、改めて日を選ぶことにする。
風鈴から離れて座敷の床の間に目を転ずれば、梅雨明けからこのかたは、夏の庭を映したような「ヒサオさんの緑の絵」を掛けてきた。しかし9月も目前であれば、これも他のものに替える必要がある。
しかしこの日記には何度も書いてきたことだが、家にある掛け軸の中で、気に入っているものは、ほぼ無い。もうひとつ、床の間に掛けるものとして、僕は軸は、あまり好まない。寂しい感じがするのだ。あるいはそれを通り越して、何やら不気味でさえある。まぁ、床の間の掛け物については、もうすこし悩んでみることにしよう。
隠居の庭には朝顔のグリーンカーテンを透かして、百日紅がいまだ紅い。しかし今日の気温は冷涼としか言いようがない。昼の素麺は、冷たい麺を、熱いつゆで食べた。
朝飯 目玉焼き、厚揚げ豆腐と小松菜の炊きもの、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、玉葱と若布と揚げ玉の味噌汁
昼飯 小松菜と揚げ玉の熱いつゆの素麺
晩飯 春雨サラダ、夏太郎らっきょう、焼餃子、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)
2026.8.26(水) 9月に向かって
起床は3時台。洗濯場の方でドアの閉まるような音がしたため、廊下を辿って見に行く。閉まったのは風呂場のドアで、風によるものと思われた。そのついでに脱衣所の窓を開けてみる。風が強く吹き込んでくる。視線を上げると星が見える。「つまり今日は晴れか」と嬉しくなって、窓は開けたままにする。そして家の中に風が吹き抜けることを期待しながら食堂へ戻り、こちらの窓も複数を開く。
6時がちかくなるころ「汁飯香の店 隠居うわさわ」へのインターネットを介してのご予約を承りつつ、朝日が眩しくなったため、開け放った窓に遮光カーテンを降ろす。そこで初めて、夏至から秋彼岸までの3ヶ月のうちの、2ヶ月が過ぎたことを実感する。太陽の昇る位置が、北側から徐々に真東に寄ってきているのだ。
午後、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への、本日最後の検品の帰りに如来寺へ寄る。そして施餓鬼の供養料と塔婆料を納める。施餓鬼会の日時は来月22日の11時から。僕は23日の午前に塔婆を受け取り、それをお墓に立てる予定でいる。お寺の上空には、見事な積乱雲が湧き上がっていた。
その足で今度は今市警察署を訪ね、自動車運転免許証の更新の方法について、窓口の女の人に訊く。
9月は、むかしは夏と秋の繁忙のあいだの、ひと息つける月だった。しかし今は新宿高島屋での出張販売があり、また上澤梅太郎商店が主催する研修「日光MG」があったりで、忙しい月になっている。免許の書き換えは、できれば今月のうちに済ませようと思う。
朝飯 生のトマト、スクランブルドエッグ、納豆、小松菜のおひたし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 玉葱のつゆの素麺
晩飯 大根おろしを添えた焼き鮭、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き物、蕪と胡瓜のぬか漬け、夏太郎らっきょう、玉子焼き、肉じゃが、「山本酒造店」の「ピュアブラック純米吟醸」(冷や)
2026.8.25(火) しその実とミョウガ
本日より、しその実と茗荷の買入れを始める。いつもの農家さんには、お盆より前に、買入れの期間を記したハガキを送っておいた。そして9時を過ぎたところで早速、今年のしその実の初物が納められる。間を置かずに茗荷も届く。しその実と茗荷については、今年もできるだけたくさん集めたい。
午後に入って13時26分に雷が鳴る。即、納められたしその実を洗い場へ運ぶための竹籠を、犬走りの奥に移す。しばらくすると雨が振り始め、風も出てきたため、事務係のツブクユキさんは、のれんを犬走りの軒先から事務室へと引き込んだ。
その、風とともに吹きつけていた強い雨は、しかし30分ほどで上がり、積乱雲の白く立ち上る、夏そのものの空が戻った。先程までの低く黒い雲は、一体全体、どこに消えてしまったのだろう。まったく不思議な天気である。
雨上がりの日差しはその後も強くなったり弱くなったりしながら夕刻まで続いた。その合間、合間には外へ出て、その時々の空を見上げる。そこで初めて「どうやら自分は空を眺めることが好きらしい」ということに気づく。
朝飯 グリーンアスパラガスのソテーを添えた目玉焼き、茄子とピーマンとパプリカの素揚げ、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 納豆のつゆの素麺
晩飯 マッシュルームのソテー、ブロッコリーと千切り人参のバターソテー、フレンチフライ、レタスとベビーリーフのサラダ、ハンバーグステーキ、チーズ、TIO PEPE、Cono Sur Bicicleta Reserva Cabernet Sauvignon 2018
2026.8.24(月) ぶらぶら
無料のものを使っているせいか、コンピュータを新しくするたび、ワードプロセッサや画像加工ソフトが変わる。よって逐一、その使い方を新たに覚える必要がある。現在のワードプロセッサは、以前のものよりおおむね使いやすい。しかし時には妙な長さの変換区域が選ばれて、どうににもならなくなる。そのときには仕方なく、単語をいちいち、ひとつずつ変換していく。
ところが今朝は、きのうの日記を書きながら「おんざろっくす」を変換したら「オン・ザ・ロックス」と、英国の単語を中黒でひとつずつ区切る技を見せた。しかしまぁ、僕はそれは必要としないから「おんざろっくす」でF7キーを押して「オンザロックス」とした。
と、ここでふと興味を覚えて「ばいざうぇい」を変換してみたら「バイ・ザ・ウェイ」と出た。そこで今度は「ぜあうぃるねゔぁーえゔぁーびーあなざーゆー」を変換してみると、流石にこれは、単語ごとに区切られることはなかった。
と、こういうどうでもよいことを書いているから、日記が朝のことだけで終わるのだ。
ところで今日は8月24日。ひと月後の9月24日には、タイの東北部にいる。そこで5日間を過ごしたら、ラオスとの国境沿いを北西に辿って最北部へ至る。東北部と最北部の、どちらの街でも大したことはしない。ぶらぶらしてるだけ、である。
朝飯 鰯の網焼き、大和芋のすりおろし、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、夏野菜の素揚げの味噌汁
昼飯 すり胡麻のつゆの素麺
晩飯 「夏太郎」らっきょう、浅利と帆立貝と小海老のスパゲティ、TIO PEPE、エクレア、Old Parr(生)
2026.8.23(日) 夏休みの終わりのころ
午前2時の地震には驚いた。地震の怖いところは、その揺れが、どこまで強くなるか分からないところにある。頭にはつい先日の、熊本の大地震が浮かぶ。特に警報を発しないiPhoneを枕頭から取り上げて天気予報のアプリケーションを開く。震度5は茨城県、千葉県、東京都、埼玉県の一部。その地図の、栃木県の北西部には震度を表す”4″の数字があった。
5時がちかくなったところで起きて食堂へ行く。10枚以上を重ねている普段使いの皿が、食器棚の中で崩れて、ガラスの引き戸に寄りかかっている。よってその戸をすこし開いて手首から先を入れ、皿を1枚ずつ慎重に取り出す。すべてを無事に確保したら引き戸を完全に開き、それらを元の場所に重ね直す。
2003年3月11日の東日本大震災のときの食器棚は開き戸式だったから、中のもののかなりが床に落ちて散乱した。その教訓から、現在の食器棚はすべて引き戸にしてある。物の被害は他の部屋にも無かった。本棚の本も、落ちるまでには至らなかった。
屋上へ上がってみれば、空は数時間前の地震など、どこ吹く風の美しさだった。ところが食堂へ降りてふと気づくと、街は霧に閉ざされていた。時刻は5時51分。朝の空の変わり身の速さには、まったく油断がならない。
と、こうして僕の日記に朝のことが多いのは、いわゆる「リアルタイム」で書いているからだ。そして以降の、つまり昼のことは記憶も曖昧で、覚えているのは夕食くらい、という日が多い。
というわけで、今日は夏休み最後の日曜日につき、夜は皆で焼肉を食べに行く。
朝飯 鰯の網焼き、大和芋のすりおろし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、天ぷらと若布の味噌汁
昼飯 揚げ玉と万能葱の熱いつゆの素麺
晩飯 「大昌園」のあれや、これや、それや、他あれこれ、麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)
2026.8.22(土) 得をした気分
上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」に、インターネットを経由していただいたご予約を、今朝も承る。ちなみに今日の隠居は満席。明日も今朝のお二人を以て満席になった。それを壁の予約表に記すべく事務室へ降りる。そこで、やはり事務室へ降りてきた長男とすれ違う。時刻は4時49分だった。
5時30分に至ってはもはやすべきことはなく、よって応接間から盲腸のように延びた廊下の本棚に、アルミニウム製の脚立を立てかける。そして上の方から成島柳北の「航西日乗」を引き抜き、食堂へ戻って拾い読みをする。
明治五年十月七日の「八時港口に達す。港はポイントデガウルと云ふ」の「ポイントデガウル」の「ガウル」はスリランカ最南端の街ゴールのことで、僕は1982年に訪れている。柳北の乗るフランスの郵船ゴダベリイに近づく地元の小舟「小舸」について柳北は「舟の一傍に木板を附け軽重の権衡を取り、覆没を防ぐ。舟の体は横甚だ狭くして尺余に過ぎず、長さは二丈許なり」は、僕が現地で見た漁船そのままだ。あの、ヤシの木をくり抜いた、アウトリガーを備えた舟は、いまだ地元の漁師に使われているだろうか。
さて現実に戻れば、平日よりもお客様が多くなる、という点において、週末には嬉しさを感じる。
午前中にはまた、お得意様へは10月にお送りするお知らせの表紙が届く。その下半分には、先月24日および30日の日記に書いた、僕の手書きの挨拶文が添えられている。事務係の各人には、今月17日の日記に書いた、そのお送り先をサーバを介して配布する。以降は彼女たちが重複や齟齬を目視で削除し、僕に戻すことになっている。
8月は大の月ではあるけれど、今月は特に、週末が5回も含まれている。何やら得をした気分である。
朝飯 納豆、揚げ玉、鰯の網焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
昼飯 天ぷらのつゆの素麺
晩飯 「夏太郎」らっきょう、天丼、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、「山本酒造店」の「ピュアブラック純米吟醸」(冷や)、プリン、Old Parr(生)
2026.8.21(金) 夏の野菜
起きて顔を洗いつつ置き戸棚の電波時計に目を遣る。時刻は3時42分だった。理想からすればやや遅いものの、まぁまぁの起床時間だ。仏壇へのお供え、朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」にインターネットを経由していただいたご予約の確定とご返事、またおとといやきのうの日記のことを済ませれば、後は朝食の準備に取り掛かるまでは、好き勝手に過ごすことができる。だから僕は、早起きを目指すのだ。
屋上へ上がって四囲の空を眺める。東の雲の一部に穴が空いて、青空が見える。その青い部分はやがて面積を増やして空全体に広がるのか、あるいはお盆からこのかたの、はっきりしない曇り空になるのかは、いまだ分からない。
9時を過ぎたところでお墓へ行く。お盆の入に供えた花は、お寺の係により、既にして片付けられていた。よって僕は古いお墓の七対の花立てを洗い、新しいお墓と叔父と叔母のお墓については、花立てと線香立て、およびその周辺を水で洗う。
10時より社会保険労務士の先生と意見を交わす。その最中に雷が鳴る。先生がお帰りになると間もなく、雨が激しく降ってくる。犬走りの軒先に提げたのれんは濡れることを避けて事務室の中に引き込まれたものの、雨は間もなく上がったから、ふたたび元の場所に戻された。
きのうの日記にも書いたことだが、今年は梅雨どきの雨量が多く、6月の平均気温は例年にくらべて低かった。梅雨が明けて以降も連日、あるいは断続的に雨が続き、特に千葉県には二桁の死者が出るほどの大雨が降った。茄子は一昨年から不作が続いている。今年は茄子に加えて胡瓜の状況も心配がささやかれている。大根の旬は、冬ではなくなるかも知れない。
朝飯 生のトマト、目玉焼き、大根おろしを薬味にした納豆、揚げ湯葉の甘辛煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 大根おろしのつゆの素麺
晩飯 ベビーリーフと梨とモッツァレラチーズと生ハムのサラダ、3種のパン、TIO PEPE、Chablis Billaud Simon 2018
2026.8.20(木) 麺つゆと気温の関係
きのうの夜に仕込みを始めた鍋からあれやこれやを除き、あれやこれやを加え、火を強め、また弱めたりしながら、朝食を終えるころには今年2回目の麺つゆ作りを完了する。
記録によれば、昨年は以下のように、5回も素麺のためのつゆを作っていた。
1回目 6月19日
2回目 7月11日
3回目 8月1日
4回目 8月19日
5回目 9月13日
ところが今年の1回目は7月14日だった。すなわち今年の夏は暑くなるのが遅かった、ということだ。テレビは連日の酷暑を伝えている。しかし今年の梅雨は雨の量が多く、お盆のあいだも雨の日が続いた。そして暑くなる日が少ないまま、今年の夏は終わろうとしている。
それでも夏は夏だから、配達係のイザワコーイチさんが休みの今朝は、9時には早くもシャワーを浴びたくなるほどの汗を帯びた。しかしシャワーを浴びているヒマはないから、そのまま仕事を続けた。
事務机の左手に提げたカレンダーをふと見ると「Agodaのステイタスを維持するため、来年3月の宿は8月20日までに予約すべし」という書き込みがある。しかし来春のタイ北方の宿は、今秋の同地への旅であれこれを確かめてから決めたい。よってその書き込みに従うことはしなかった。
夜は、朝に作ったばかりの麺つゆにて天ぷらを食べる。
朝飯 グリーンアスパラガスのソテーを添えたスクランブルドエッグ、納豆、揚げ湯葉の甘辛煮、胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、らっきょうのたまり漬、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、メシ、三つ葉の味噌汁
昼飯 オクラのつゆの素麺
晩飯 胡瓜のぬか漬け、枝豆、天ぷらあれこれ、「山本酒造店」の「ピュアブラック純米吟醸」(冷や)
2026.8.19(水) 伊豆治療紀行(48回目の2日目)
宿の部屋は、畳の上に寝台を置いた今様だから、何かと楽だ。部屋は東に向いているのか、障子に朝日が差して明るい。その障子を開けてみれば、庭の木などにより小さく区切られた空は美しく晴れ上がっている。窓際の小さなテーブルには、きのうの夜にコンビニエンスストアで買ったおむすびと味噌汁。いまの僕には、これが必要にして充分な朝食である。
一晩で頚椎がズレて「せっかく治したのに勿体ないよ」と2日目に言われた前回の反省から、きのうは酔っていても忘れないよう、持参した枕は夕食の前よりベッドの上に置いておいた。それを使ったせいか、今朝の電子ペンによる治療は盆の窪や首の筋肉への直撃を除いては楽だった。
僕だけでなく、家内の調子もだんだんと上向いてきたか、今日の治療はそれほど長くかからなかった。その家内とは、熱海から乗った東海道新幹線の「こだま」が品川に着いたところで別れた。
行きつけの床屋には10人ほども待ち客がいたものの、僕は熱海駅から電話で予約をしておいたから、待ち時間は3分ほどのものだった。予約に要する料金は500円。つまり僕はその500円で時間を買っている、ということになる。なお今日の係からは、来月1日からの値上げを知らされた。ひと月後に東京に来る予定は無いから、次の散髪は地元ですることになるだろう。
日本橋の丸善では、今月3日の日記に書いた500円のクオカード2枚を使って1,360円の文庫本を買う。活字が枯渇しては旅先の楽しさのかなりの部分が失われる。それを防ぐための、予備の本である。
家内とはその丸善の1階で落ち合って夕食を摂る。そしていつもより早い下り特急に浅草から乗って、20時すぎに帰宅を果たす。
朝飯 「セブンイレブン」の2種のおむすび、味噌汁
昼飯 「ドトール」のチーズトースト、コーヒー
晩飯 「吉野鮨本店」のあれや、これや、それや、他あれこれ、「櫻正宗」の「特撰本醸造」(燗)
2026.8.18(火) 伊豆治療紀行(48回目の1日目)
悲しいことだが、夜の明ける時間が遅くなってきた。今朝、東の空の明るくなり始めていることに気づいたのは4時20分だった。
「秋が好き」という人は、その先にある冬を想像することはないのだろうか。春先にタイへ行くと、マッサージのおばさんは僕のかかとを見て「なんだ、これは」と驚く。そのたび僕はiPhoneを取り出し「日本の冬は寒くて、空気は乾きます。それによってかかとや手の指先は切れて血が出ます。でもタイに来れば、自然に治ります」と翻訳アプリケーションに入れて、見せることを繰り返すのだ。「着ぶくれとアカギレのねぇところに住みてぇよなぁ」とは、心の底から思うことである。
東京駅13:27発の東海道新幹線こだま829号の車窓から望む神奈川県の空には、おとといの日光のそれよりさらに細かい鱗雲と、更に高いところには筋雲が望めた。いよいよ秋、なのだろうか。
「伊豆高原痛みの専門整体院」での、9,000ボルトを発する電子ペンによる今日の治療では、背中は沸騰するお湯に浸けておいた火箸の先を押し当てられる感じ、腰はそれに加えてボールペンの先端を思い切り肌に食い込ませるような痛み、しかし膝は右の一箇所を除いては熱さも痛みもまったく感じなかった。この電子ペンは、患部の状態が悪ければ痛く、それほどでもなければ熱く、健常であれば何も感じさせない性質を持っている。
夜はいつものビストロでグラスの白ワインと赤ワイン、そして生のウイスキーを飲む。宿に戻っては温泉に入り、すぐに就寝をする。
朝飯 法蓮草のソテー、茄子とピーマンとパプリカの素揚げ、大和芋のすりおろし、鰯の網焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、胡瓜のぬか漬け、メシ、揚げ湯葉と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 「銀しゃり」の「銀鮭塩焼き海苔弁当」、JAVA TEA
晩飯 “Brasserie ChouChou”のグリーンサラダ、スパゲティペスカトーレ、ローストビーフ、ソーヴィニヨンブランのグラスワイン、ランドックのグラスワイン、クレームブリュレ、サントリー「角」(生)
2026.8.17(月) 好きな仕事
事務机の左手には、長男が書いて印刷した、僕のすべきことが貼ってある。その今日のところには、秋冬のご挨拶のお送り先、および10月の最終週から高島屋日本橋店にて出張販売をする、そのお知らせのお送り先を、お客様名簿から特定することが記してある。
この仕事には非常な精密さが求められるため、今月3日の日記から引用をすれば「近くまで参りましたのでお寄りしました」などという人のやたらに来る、また「電力料金の…」だの「光回線の…」だの「資本提携の…」など不要な電話のやたらにかかる事務室では、とてもではないけれど、できない。よってコンピュータはもとより10キー、筆記用具、また長年、より良い方法が見つかるたびに更新してきたふたつの手順書と共に、4階の食堂に引き籠もる。
10時から始めた作業は、11時30分を過ぎたところでようやく完成が近づいてきた。僕のこの仕事は刀のような切れ味を見せるけれど、実現には修行が必要で、大抵の人は、その入口で挫折をしてしまう。それを避けるには「修業が苦にならないどころか、むしろ好き」という幸運に恵まれるしかない。つまりは運頼み、である。
夜は街のフランス料理屋へ出かけて、イタリアの白ワインとスペインの赤ワインを飲む。
朝飯 納豆、揚げ玉、明太子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
昼飯 きのうの夜の味噌のつゆと普通の麺つゆを混ぜたつゆの素麺
晩飯 “Finbec Naoto”の其の一、其の二、其の三、其の四、其の五、其の六、其の七、白のグラスワイン、赤のグラスワイン、コーヒー
2026.8.16(日) おくり盆
スマートフォンの音は、電話以外は鳴らないようにしている。起きてふと気づくと、自由学園男子部高等科のグループラインには、お盆らしく、既にして亡くなった同級生の名を挙げる複数が届いていた。同級生はひとクラスのみにかかわらず、物故者は既にして7名。グラウンドにサッカーやラグビーのボールを追っていた頃には想像することもなかった数字である。
我が身を振り返ってみれば、好き勝手に行動し、時には危ない橋を渡りつつ、いまだ生きながらえている。「だから」というわけでもないけれど、家にいる限り仏壇に朝のお供えは欠かさず、墓参りもおろそかにはしないのだ。
それはさておき今朝は久しぶりに朝日が昇った。よって朝食の前には自転車で、あたりをひと回りしてみた。半袖シャツの二の腕に感じる夏の朝の空気は心地よい。夏という季節は、何物にも代えがたい気がする。
ところが本日2度目の配達を道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へすべくホンダフィットを春日町の交差点に乗り入れれば、北東の空には鱗雲らしいものが見えて「うぇー、秋の空かよ」と、思わず呪詛の声が漏れる。
夏の暑さと湿気は言うまでもなく不快である。秋の爽やかさは本当に気持ちが良い。それでも夏は好きで、秋にはできれば来てほしくない。そのような関係のものが、世の中には他にもたくさんあるような気がするけれど、どうだろう。
夕刻、僕が店から離れられないことを知って、おくり盆は長男が、3人の子どもとともに玄関の前でしてくれた。有難いことである。
朝飯 大和芋のすりおろし、鰯の網焼き、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、茄子とパプリカとピーマンの素揚げの味噌汁
昼飯 会社支給の「えんや」の「日光HIMITSU豚バラカレー」
晩飯 熱い味噌のつゆの素麺、茄子とパプリカとピーマンの素揚げ、夏太郎らっきょう、「山本酒造店」の「ピュアブラック純米吟醸」(冷や)、チョコレートケーキとバナナのアイスクリーム、Old Parr(生)
2026.8.15(土) 涼夏
既に書けていた一昨日の日記を整えて、4時36分に公開する。早朝の墓参りと日中の繁忙により遅れていた日記が、ようよう元に戻った。食堂の僕の席からは、東の遠く、どことも知れないところにある送電塔の赤い灯まで視界が確保できるものの、空模様は相変わらず、はっきりしない。
その赤い灯が、ふと気づくと見えなくなっている。街全体、否、郊外まで含めて霧が降りてきたらしい。時刻は5時10分。今日の空模様も、目まぐるしく変わるのだろうか。
ことし初盆を迎えるお宅に電話を入れて、10時30分までに伺う旨をお伝えする。そのお宅は会社から僅々数百メートルの距離にあり、しかし経路は中々に複雑で、駐車場は無いことが予想されたため、夜から朝にかけての雨の残る道を踏んで、歩いていく。夏にも関わらず気温は高くなかったから、ネクタイを結んだシャツにスーツを重ねていても、汗はかかずに済んで助かった。
昼ちかくに隠居の場所を問う若いカップルがいらっしゃって、長男が「汁飯香の店 隠居うわさわ」までご案内をする。戻ってきた長男によれば、きのう初めて店にいらっしゃったカップルは、試食の「らっきょうのたまり漬」の美味さに驚かれて、その場で本日に残っていた最後の空席を、スマートフォンで確保されたとのことだった。
店は夕刻まで大して混み合わず、だから売上金額も大したことはないとばかり思っていた。しかし閉店後にキャッシュレジスターを締めてみれば、その数字は今月の最高を記録していた。分からないものである。
朝飯 若布と玉葱の酢の物、納豆、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜の味噌汁
昼飯 会社支給の「カルフールキッチン」の「日光たまり醤油焼き鳥丼」
晩飯 あんかけ焼きそば、夏太郎らっきょう、「紅星」の「ニ鍋頭酒」(生)
2026.8.14(金) 草庵に隠棲して虫語を聴く
起きて食堂に来ると時刻は4時を1分だけ過ぎていた。そして先ずは、きのうの夕刻にふるいにかけた線香立ての灰を、やはりきのうの夕刻に水で洗った線香立てに戻す。仏壇を清めた12日にしておくべきことではあったものの、繁忙により、し忘れたのだ。
ところでこの日記は、既にして完成している一昨日の日記を早朝に公開している。きのうの日記は書けていても公開はしない。何かの事情によって日記が停滞することがあるかも知れない、そのための、いわゆる「サバ読み」である。
この決まりが、きのうは破られた。きのうの早朝はお墓に参り、その後も忙しく、だからきのうにおける一昨日つまり8月11日の日記は今朝の4時45分にようよう、普段より1日おくれて公開した。
ゴールデンウィーク、シルバーウイーク、年末年始とは異なって、お盆は金融機関が動いているから何かと助かる。午前中はその二ヶ所を回って種銭から釣銭への両替を頼み、また送金の手続きを執る。午前にはまた、ここ数日としては珍しい青空が西に現れて、思わずiPhoneを向ける。午後は三ヶ所を回って釣銭を受け取ったり、あるいは資金を移動させたりする。
道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へは、日に何度も行く。そこから戻ろうとしているところに長男から電話が入って、如来寺のクワカドシューコーさんが来てくださっていることを知らされる。クワカドさんには仏壇にお経を上げていただき、その後は少々の雑談をする。
空いた時間は店に出て、給茶機に紙コップを補充したり、使い終えた紙コップをゴミ置き場に運ぶなどの雑用をする。もちろん接客もする。閉店の17時30分までは、くるくると動き回る。
人が遊んでいるときに働く、ということが嫌いではない。というか、むしろ好きだ。その傾向は、若いころよりあった。「草庵に隠棲して虫語を聴く」という日がたまにあれば、それで気は休まるのだ。
朝飯 鮭の昆布巻き、小松菜のおひたし、トマトのソテーを添えた目玉焼き、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、玉葱と茗荷と若布の味噌汁
昼飯 会社支給の「コスモス」の鶏のソテーデミグラスソース弁当
晩飯 カレーライス、夏太郎らっきょう、Old Parr(ソーダ割り)、シュークリーム、Old Parr(生)
2026.8.13(木) おむかえ
大量の白菊と黄菊をホンダフィットのトランクに積んで、家内と共に如来寺へ行く。そして先ずは古いお墓、次は妹が13歳で病没したときに建てた新しいお墓、更には叔父と叔母のお墓に菊と線香を供える。傘を差しながらの墓参りはいつもより手間取ったものの、6時25分には家に戻ることができた。
事務室のシャッターを上げるのは7時40分。常勤の社員の半数ほどが出社した7時53分に、いきなり停電する。製造部長のマキシマトモカズ君が、心配をして事務室まで来る。外へ出てみると、春日町交差点の信号機さえ消えている。雷鳴が低く聞こえる。
電力を欠いては仕事ができない。店のシャッターを上げることすらできない。普段より長く続いた停電は、しかし7分後の8時ちょうどに、これまたいきなり復旧した。大いに有難い。
本日は配達係のイザワコーイチさんが休みのため、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への納品は、僕がひとりで行う必要がある。「今日は忙しくなるだろう」と踏んで、冷蔵ショーケースと奥の冷蔵庫に、らっきょうのたまり漬だけで150袋を先ずは納める。
10時より保険会社の人を迎えて、今後のことについて、4階の応接間で話を聴く。その最中に事務係のツブクユキさんから連絡を受けて事務室へ降り、来訪した銀行の人に、他行への送金を頼む。
道の駅への配達は、夕刻までに4度を数えた。そして明日の分も、普段の3倍量を紙に記して、製造係のイトーカズナリ君に手渡す。
今日の天気もきのうのそれと同じく、目まぐるしく変わった。お墓のロウソクに火を灯し、その火を提灯で持ち帰り、仏壇のロウソクに移すいわゆる「お迎え」は、長男と、雨合羽を着た孫のリコがしてくれた。そして終業後に屋上へ上がると、東の空には薄っすらと虹が出ていた。
朝飯 鮭の昆布巻き、玉子焼き、刻みオクラ、南瓜の甘煮、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 茗荷を薬味にしたつゆの素麺
晩飯 レタスとベビーリーフのサラダ、パン、茄子とトマトのグラタン、チーズ、Chablis Billaud Simon 2018
2026.8.12(水) お盆の谷間
目を覚ましてしばらくしてから枕頭のiPhoneを引き寄せる。時刻は2時26分だった。きのうの20時過ぎの強風は、その後に収まったらしい。
起床は3時36分。食堂のふたつの窓を開けて、網戸のみ閉じる。雨が降っている。しかし雨滴が室内に吹き込むことはない。
検索エンジンに「台風15号 進路」と入れてみる。きのう太平洋上から茨城県に上陸した台風は現在、長野県の南部から西へ進んでいるところだった。次は今日の日光市の天気を調べてみる。すると日中は1ミリメートルほどの雨が続くとあった。とすれば、商売への影響は、それほど心配することもないかも知れない。
5時2分に晴れの予兆を感じて屋上へ上がり、東の空のオレンジ色をiPhoneに納める。明日からお盆であれば、5時10分より仏壇の掃除を始める。普通のタオルでは大きすぎて取り回しに優れないから、4枚のハンドタオルの水を固く絞り、仏壇を隅々まで拭いていく。位牌の造作の細かいところは化学繊維のはたきでホコリを払い、花立ての皿やリンは水で洗う。線香立ての灰を綺麗にすることは日中の仕事として取り置き、一連の作業は5時44分に完了した。
ふと気づくと、ふたたび雨が降り始めている。小一時間ほども前までは明るかった東の空も、いつのまにか分厚い雲に塗り込められていた。予報によれば、天気が回復をするのは盆明けになるらしい。
日中に水を飲もうとして4階へ上がると、孫のリコは宿題の習字を家内に見てもらっているところだった。次に上がると、リコの手伝いによって、家内は仏壇の盆飾りを終えていた。
夕刻までの空模様は、薄日が差したかと思えば驟雨があり、ふたたび曇天に戻る、ということを目まぐるしく繰り返した。僕は道の駅「日光街道ニコニコ本陣」への配達のため、春にクリーニングから戻ってきていたコーチジャケットを、クローゼットから出さざるを得なかった。
閉店後に3台あるキャッシュレジスターを締める。今日の売上金額は、お盆休中の、一番の谷になるような気がする。
朝飯 ピーマンのソテーを添えた目玉焼き、納豆、刻みオクラのかつお節かけ、胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、レタスと若布の味噌汁
昼飯 揚げ玉の熱いつゆの素麺
晩飯 夏太郎らっきょう、鶏ささみ肉と胡瓜とオクラの煮びたし、南瓜の甘煮、玉子焼き、厚揚げ豆腐と小松菜の淡味炊き、焼き鳥其の一、焼き鳥其の二、「山本酒造店」の「ピュアブラック純米吟醸」(冷や)、シュークリーム、Old Parr(生)
2026.8.11(火) 台風15号
起きて食堂に来たのは3時55分。太平洋上の東から関東地方に近づき、列島を西に横断しようとする奇妙な進路の台風15号が、目と鼻の先まで近づいている。しかし天気予報によれば、降る雨の量はそれほどでもない。おまけに関東を通過するのは今夜だから、上手くすれば、昼は比較的安穏に過ぎるかも知れない。
ウェブ上のすべきことは5時15分にし終えて、早くも手持ち無沙汰になった。よって事務室へ降りて、先の土日月の「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様がお書きくださった感想カードを4階の食堂に持ち来て、その内容をコンピュータに入力する。お盆は特に繁忙であれば、できることは早朝に済ませておくことが肝要なのだ。
9日に来てくださった上海からの4人組様のカードには「棒! 一切都很Nice!」や「很好吃! 推荐!」の文字があった。入力を終えたら、ウェブ上の辞書で意味を調べてみよう。
春日町1丁目の本店はもちろんのこと、小倉町3丁目の道の駅の売り場に必要な在庫数も、この時期には、より慎重に考える必要がある。道の駅へ納めるべき商品の数量は、今日は普段の3倍、明日も同じ3倍として、包装主任のヤマダカオリさんに伝えた。
17時を過ぎたところで外へ出る。雲は東から西へと、結構な速度で流れていた。
朝飯 法蓮草のソテー、スクランブルドエッグ、揚げ茄子、胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ。だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、玉葱とオクラの味噌汁
昼飯 揚げ茄子のつゆの素麺
晩飯 「夏太郎」らっきょう、胡瓜のぬか漬け、稲荷寿司と巻き寿司、「山本酒造店」の「白瀧上撰純米」(冷や)
2026.8.10(月) 夏の頂点は今ごろか
夕刻から雷を伴う小一時間ほどの豪雨。翌朝は爽やかな晴れ、という日がきのう今日と続いている。今朝は5時を過ぎたら早くも手持ち無沙汰になったため、隠居の庭に出かけてみる。グリーンカーテンの朝顔は、僕の背より高いところまで蔓を伸ばしていた。様々なところから種を集めた花は、好事家が手塩にかけたそれとは似ても似つかないものながら、その風情は大いに悪くない。
そのように静かだったのは会社の始まる前までのことにて、午前はふたつの銀行を回ってお盆中の小口現金を得たり、通帳記入、あるいは当座預金の残高を調べたりする。日光街道の、きのうから始まった市中心部の渋滞は、今日に入ってますますその車列を長くしてきた。
午後は金融機関の人の来訪を受けて、あれやこれや。それが終われば道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ本日最後の納品。「少なくなっていた商品を納めに行けば、別の商品が売り切れ寸前になっている」という繁忙期特有のモグラ叩きが発生して、結局のところ、本日の納品は4度に及んだ。
ところできのうの夕刻は、あまりの暗さに、日の短くなったことを呪った。しかしそれは錯覚にて、空の暗さは雷雨の予兆に過ぎなかった。今日は幸いにして雷雲は発生せず、閉店の17時30分になっても、空はいまだ充分に、昼の明るさを残していた。秋は米語で”fall”。「落ちたくはないではないですかー」と、強く思う。
朝飯 鰯の網焼き、納豆、鮭の焼きほぐし、揚げ玉、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、なめこのたまり炊のお茶漬け
昼飯 納豆と玉葱のつゆの素麺
晩飯 “Girouette”の前菜盛り合わせ、鶏白レバーのパテ、パン、鴨もも肉とソーセージと白インゲン豆の煮込み、シャルドネのそれほど高くないワイン
2026.8.9(日) 雷雨ふたたび
朝4時の空は穏やかに晴れていた。昨夜の豪雨により地表が冷まされたせいか、蒸し暑さはまったく感じない。「かくあるべし」という、夏の朝である。
食堂にコンピュータを開いて先ずすることは「汁飯香の店 隠居うわさわ」にインターネットを通じていただいたご予約の承りだ。今日もきのうに続いて満席。明日はひと枠のみが、いまだ空いている。グリーンカーテンの朝顔は、またすこし、丈を伸ばしたことだろう。
きのう思いがけず、自由学園男子部35回生のグループラインで、同級生のオーハシシンイチ君と、およそ半世紀ぶりにことばを交わした。オーハシ君が健在であることに、僕は非常な嬉しさを感じた。
オーハシ君とは「うわさわ、おおはし」と、出席番号が隣り合っていたことから、二人一組での宿直をすることがしばしばあった。自由学園は自治を重んじる学校で、18歳を過ぎれば学生が夜の見回りを任されたのだ。
そんなある晩、男子部から紅葉坂を下って女子部へ向かうテニスコートの脇を懐中電灯を手に歩きつつ、ヒマラヤの村々で食材を調達しながら氷河をたどる旅ができると、オーハシ君は教えてくれた。僕は大いに興味をそそられたものの、現実味は薄いとも考えていた。
そのオーハシ君はあるとき、僕に先んじてネパールに入った。僕はオーハシ君の滞在するカトマンドゥのトゥクチェピークホテルに宛てて、1980年の年明けに、先ずはカルカッタへ行く旨の手紙を書いた。
当時のカルカッタの惨状を話せば今は信じる人も少ないだろうけれど、とにかく僕はカルカッタでは数日を過ごしたのみにてビルマ航空の切符を手に入れ、カトマンドゥへ逃げた。そしてトゥクチェピークホテルに辿り着いてみれば「オーハシさんは、あなたの手紙を読んで勇躍、カルカッタへ下った」と知らされた。
のちに判明したところによれば、オーハシ君はカルカッタではパラゴンホテルに落ち着いていたという。当時そのホテルはバックパッカーのあいだでは有名で、僕もそこへ来ることを、オーハシ君は当然のように信じた。しかし僕は、別のホテルを選んでいた。
結局のところ、オーハシ君とは行き合うことができなかった。ほとんどすべての人がスマートフォンを持つ現在からすれば、まるで江戸時代、である。
それはさておき今日も夕刻より雷を伴う豪雨。それが小一時間で収まると、北の空に得も言われない青空が出現した。「秋にはなってほしくねぇなぁ」と、切に思う。
朝飯 納豆、生玉子、鰯の網焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 きのうの夜のざるうどんとおなじ味噌つゆの素麺
晩飯 「夏太郎」らっきょう、親子丼、「山本酒造店」の「白瀧上撰純米」(冷や)、レーズンウィッチ、Old Parr(生)
2026.8.8(土) 夏太郎
iPhoneは食堂に置いたままにしたらしいから、時間の確かめようが無い。起きて洗面所へ行くと、低い戸棚に置いた電波時計は4時20分を指していた。
日記を更新するたび必要があって訪れるページには、あれやこれやの宣伝がポップアップする。きのうから幾度となく現れるのは就職を斡旋する会社のそれで、特に、大西洋の離島に駐在する人を求めるものが最上部に目立っている。そしてそこに示されている給与は、驚くほど低い。しかし僕が跡継ぎという立場にない学生だったら、あるいは興味を覚えて募集に応じた可能性は無きにしもあらずだ。給与の低さは現地の物価の安さ、また日本の所得税や住民税のかからないことを前提にしたものかも知れない。
ところで先月31日の日記に書いた、日光産の新らっきょうを塩と酢だけで漬けた「夏太郎」は、今朝から蔵出しをされた。これから数週間は、夏の朝の爽やかさを、お客様に味わっていただけるだろう。
9時を過ぎたところで、8月3日の日記に書いた、高島屋新宿店での出張販売のお知らせ、またきのうの日記に書いた、しその実と茗荷の買入れの農家さんへのお知らせの、それぞれタックシールを事務係のツブクユキさんに手伝ってもらいつつ印刷する。
夕方の店舗は手薄にて、17時から30分間は、ひとりで店に立つ。しかしそのうち大口のお客様がいらっしゃって、事務係のヒロタイクコさんを呼ぶ。17時30分の閉店後もお客様はあり、よってキャッシュレジスターを締めながら、販売もする。
本日は19時より日光花火大会のところ、17時53分に雷鳴が聞こえ、雨が降り始める。その雨は、間もなく豪雨に変わった。見物の、特に子どもたちは無事に雨を避けられているだろうか。
夕食もそろそろ終わりかけの19時53分に、雷とは異なる音に気づいて屋上への階段を昇る。南から西にかけての雲には、相変わらず雷光が走っている。北の空にはようよう、花火が上がり始めた。
朝飯 刻みオクラ、大和芋のすりおろし、鰯の網焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツと若布の味噌汁
昼飯 大和芋のすりおろしと刻みオクラのつゆの素麺
晩飯 「夏太郎」らっきょう、あれこれの薬味を加えた味噌つゆのざるうどん、「山本酒造店」の「白瀧上撰純米」(冷や)、レーズンウィッチ、Old Parr(生)
2026.8.7(金) 凱風
食堂の南東と南西に面した窓を開けても、風はそよとも通らない。しかし天井の空気調整機を冷房で回すほどの暑さでもない。よって汗をかく寸前の皮膚感のまま、朝のよしなしごとをする。
それから数時間ほども経つと、朝とは異なって、風が強く吹き始める。犬走りに提げたのれんは事務室から見るたび、風に煽られて片側に寄っている。そのつど外へ出て、元に戻すことを繰り返す。
北斎の「富嶽三十六景」に「凱風快晴」という絵がある。「凱風」の意味を検索エンジンに問えば「南からのおだやかな風」と出た。のれんの寄り具合からすれば、今日の風はまさに南からのものだ。空は晴れ、湿度は低く、まことに気持ちが良い。風は午後に至っても吹き続けているため、屋上へ上がってそれを、更に強く感じてみる。
午後の遅い時間には、長い付き合いの農家さんへ宛てて、しその実や茗荷の買入れを知らせる文章を作る。またこの秋からのパンフレットに、最終校正の朱を入れる。
朝飯 生のトマト、鮭の昆布巻き、小松菜のおひたし、キャベツと茗荷の辛子漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 茗荷のつゆの素麺
晩飯 ポテトサラダと刻みキャベツと生のトマトを添えた豚の生姜焼き、胡瓜のぬか漬け、「山本酒造店」の「白瀧上撰純米」(冷や)、花林糖、Old Parr(生)
2026.8.6(木) はやおき
起きて食堂に来たのは3時6分。東の空に星が見える。南の空にも見える。仏壇に花と水とお茶と線香を供えると3時15分。お盆が近づいている。仏壇の掃除は、いつしようか。妹の祥月命日に南半球から届いたヒマワリのプリザードフラワーは、お盆が過ぎても、しばらくは置くことにしよう。
早朝にすべきこと、つまり「汁飯香の店 隠居うわさわ」へのインターネットを通じでのご予約の承りとご返事の送付、電子会議室に上げられた諸々への返信、おとといの日記の公開、そしてきのうの日記の作成を終えても時刻はいまだ4時48分。東の空から急に、朝日が照りつけてくる。ここから先は特にすべきこともなければ、4階から1階へ降り、外へ出て国道121号線を南に歩く。隠居の庭のグリーンカーテンには、紫色の朝顔が7つ、8つほども開いていた。
隠居から店の駐車場へ戻り、事務室の外に届いていた朝刊を手に屋内に戻る。日本経済新聞第44面の「腹話術で伝えるヒロシマ」の、元幼稚園教諭の弟の最後の言葉は、あまりに悲しい。
新聞を閉じると5時50分。冷蔵庫からキャベツと茗荷を取り出して辛子漬けを仕込み、ついでに昨夜から出汁をひいておいたミルクパンに、茗荷と胡瓜を投入する。
味噌汁は美味かった。夜に口にした辛子漬けは、辛子と塩の量が多すぎた。今朝のレシピは書き残してある。次はもうすこし、皆の喜ぶものが作れるだろう。
朝飯 生のトマト、鮭の昆布巻き、法蓮草のソテーを添えた目玉焼き、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、胡瓜と茗荷と若布の味噌汁
昼飯 納豆と茗荷のつゆの素麺
晩飯 すき焼き、キャベツと茗荷の辛子漬け、「山本酒造店」の「白瀧上撰純米」(冷や)、杏仁豆腐
2026.8.5(水) 今年の2本目
今朝はそれほど早く起きることができなかった。既にして完成していたおとといの日記を公開し、きのうの日記を書き上げると時刻は6時5分。朝食の準備を始める6時30分には間に合うと踏んで…と、ここまで書いて「日本語では、予想することを踏むとも言うんだな。日本語を習得しようとしている海外の人は、何かと大変だな」と、同情に似た気持ちを抱く。
とにかく、僅々900メートルの距離をホンダフィットに乗って、東武日光線の下今市駅へ行く。そして少々の用を足して戻る。
今月は決算月のため、片付けておくべきことがある。早めの昼食から12時20分に事務室へ戻り、13時までは、静かに席に着いている。そして13時になったところでふたつの金融機関に電話を入れ、あれやこれやする。そのあれやこれやが14時前に完了したところで、郵便物を最寄りのポストへ投函しに行く。ついでにポストの前のクリーニング店に寄り、これから洗濯物を持ってきてもよろしいかと店主に訊く。
洗濯物とは45年ほど前に現在の価格の4分の1ほどで買ったオールデンのVチップだ。この靴は手に入れた当初から、なぜか黴が生えやすい。今回の洗濯で綺麗になったら、どこかの専門店に持ち込んで、黴の出ない処理ができるなら、それを施してもらおうと思う。
夕食後は何やら一段落の着いた気持ちになって、年に4本までと決めている葉巻の、今年の2本目を外で吸う。
朝飯 ブロッコリーのソテーを添えたスクランブルドエッグ、納豆、茄子とパプリカとピーマンの素揚げ、胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、オクラと玉葱と若布の味噌汁
昼飯 納豆のつゆの素麺
晩飯 枝豆、刻みキャベツと生のトマトを添えた串揚げ、胡瓜のぬか漬け、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(冷や)
2026.8.4(火) 暑さと夏野菜の関係
先月のみそか、この「みそか」を変換すれば「三十日」と出るから、それでは使えない、とにかく先月の31日に見た「栃木県日光市の2週間天気予報」は、少なくとも8月の15日までは、曇りがちの日の続くことを伝えていた。しかし今朝おなじサイトを開いてみれば、空の行方は幾分かは快方へと転じていた。それにしてもきのうは、暑がりの人は涼しいと喜んでいたものの、僕は寒くて仕方がなかった。そして今日の気温も、8月としては異様に低い。昼の素麺は、きのうも今日も、氷は用いず水だけで締め、つゆは熱くして使った。
ところで昨年と一昨年は、梅雨明けの後の気温が高すぎて、特に茄子は不作だった。今年は逆に梅雨時の日照が少なく、またもや夏野菜の不作が心配されたものの、その後は天候の回復もあって、今のところ生育は順調という。これからの数週間に長雨などが続かないことを、祈るばかりだ。
「夏は夏らしく暑くならないことには、冬は冬らしく寒くならないことには、その時々の景気は良くならない」と言った人がいる。しかしその暑さ寒さも程度の問題ではないか。繰り返しになるけれど、茄子は夏が暑すぎたことにより、2年も不作が続いたのだ。
夏が過ぎれば秋。さて今年の紫蘇の実と茗荷の出来は、どのような具合になるだろう。
朝飯 目玉焼き、納豆、茄子とパプリカとピーマンの素揚げ、胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と玉葱と若布の味噌汁
昼飯 大和芋のすりおろしの熱いつゆの素麺
晩飯 鶏ささ身と法蓮草のおひたし、胡瓜のぬか漬け、茹でたブロッコリー、玉子焼き、茹でたオクラと茄子の素揚げと生の胡瓜を添えた豚の冷やししゃぶしゃぶ、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(冷や)、チーズ、Old Parr(生)
2026.8.3(月) 仕事場ではできない仕事
起きて食堂に来ると食器棚の電波時計は3時19分を指していた。仏壇に水とお茶と花を供えようとして、茶葉の切れていることに気づく。よって蒸留酒やら乾物やらティッシュペーパーやらを備蓄している2階に降りて、茶葉ひと袋を取って戻る。
朝の静かな時間に緑茶は欠かせない。「旅先でもそうなのか」と問われれば、日常を何から何まで持ち込んでは旅が旅でなくなるから、むしろ旅先には、いつものお茶は要らない。現地で買った、口に合わないお茶を何日も飲み続けるのも、却って一興である。
ところで上澤梅太郎商店は9月10日から15日までの6日のあいだ、高島屋新宿店にて出張販売をする。今日は、そのご案内のお送り先を顧客名簿から特定する日と、事務机の左手に提げたカレンダーには記してある。
そういう次第にて10時が近づいたところでコンピュータと手順書と筆記用具を手提げに入れて4階の食堂へ上がる。この仕事には非常な精密さが求められるため「近くまで参りましたのでお寄りしました」などという人のやたらに来る、また「電力料金の…」だの「光回線の…」だの「資本提携の…」など不要な電話のやたらにかかる事務室では、脳が撹乱されて、とてもではないけれど、できないのだ。仕事は2度ほど手順を間違えながら、また更に合理的な方法を発見しつつ50分ほどで完了した。
事務室へ降りると郵便物が机に届いていた。そのうちの2通に思いがけず500円のQUOカードが1枚ずつ入っていた。その計1,000円はどこで使えるかと、ウェブ上を検索する。そして結局のところは先般、日本橋の丸善で数ページを拾い読みした本の購入に充てることを決める。
朝飯 揚げ玉、キャベツと胡瓜の浅漬、たらこ、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
昼飯 揚げ玉の熱いつゆの素麺
晩飯 ”COCO’S”のグリーンサラダ、濃厚ビーフシチューの包み焼きハンバーグ、カラフの赤ワイン
2026.8.2(日) 大雨警報
きのうの夜は、旧暦6月19日の月が、東の中天に煌々とあった。それが今朝は、北西の空の、かなり高いところに移っていた。屋上に上がると、鳥の声は四方から聞こえる。一方、南西と北西からのみ聞こえてくる音は、虫によるものだろうか、あるいは他の生き物によるものだろうか。
10日ほど前より、仏壇に供える水に氷を入れ始めた。今朝もそうしようとして冷蔵庫の製氷器を引き出すと、氷の量が極端に減っている。よってタンクに残っている少しの水を捨て、新しい水で満たす。いまだ朝の4時であれば、昼に素麺を作るまでには、新しい氷ができていることだろう。
「涼拌麺」という文字を街で見かけて興味を惹かれたことがある。「涼」であれば、その麺は冷たいものと思われる。発祥は中国に違いない。さてその麺を、中国ではどのような方法で冷やしているのだろう。
南の国には中国の影響により、様々な麺がある。しかし氷で冷やしたそれはついぞ、口にしたことがない。天然の氷の得られる環境ではなかった、その歴史が影響してのことだろうか。
タイでヤムウンセン、つまり春雨サラダを食べるたびに、既知のことではあるけれど驚くのは、熱湯で戻した春雨が温かいまま供されることだ。あの春雨が冷たければ美味さも倍増と思うけれど、そう感じるのは日本人だけかも知れない。
と、ここまで書いて、今日の日記には「だろう」が多い。そして今日の日記も、昼から夜にかけてのことは一切、無いままに終わるのだろうか。
14:40 にわかに空が暗くなる。
14:50 土砂降りが始まる。
15:03 土砂降りが収まる。
15:08 雷の音が聞こえてくる。
15:13 雨が小降りになったため道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ本日3度目の納品におもむく。
15:18 雨がほぼ止む。
15:35 空が明るくなってきたため、屋内に引き込んだのれんを外へ戻す。
16:15 栃木県日光市今市に「レベル3」の大雨警報が発表される。
朝飯 胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐とかき揚げとオクラの味噌汁
昼飯 大和芋のすりおろしのつゆの素麺
晩飯 あんかけ焼きそば、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、「紅星」の「ニ鍋頭酒」(生)、杏仁豆腐
2026.8.1(土) バイブル
5月にバンコクで読み終えた本と、先般の伊豆行きの途中から読み始めた本を突き合わせて、ちと興味を覚えたことについて調べてみたいと考えた。しかし食器棚の電波時計は6時20分を指していたため、その調べごとは諦める。そして「そろそろ掃除をせよ」と警告灯の点いた、天井の空気調整期からフィルターを外して水で洗う。その濡れたフィルターを窓際に立てかけたら、今度は朝食の準備に取りかかる。とにかく、もうすこし早く起きないことには、ひとりの時間は確保できない。今夜は、より早く寝ることにしよう。
事務室のシャッターは、毎朝7時40分に開ける。すると「お客様らしい方がベンチにいらっしゃいます」と、真っ先に出社をした包装主任のヤマダカオリさんが教えてくれた。よって外へ出て、その年配の男性に声をおかけする。まさか開店の8時30分までお待ちいただくことは、とてもではないけれど、お気の毒でできない。事務室から店の中へお入りいただいたお客様は「これから北海道へ向かうところだった」と、なんと1万円もの買い物をしてくださった。1万円分でも、ひと袋のみのお買い物でも、お客様は等しく有難い。
午後、なんとなく時間が空いた、その機会を逃すことなく月初の今日から可能になった、3ヶ月先つまり11月の「ぐるなび」の予約システムを調整する。これは上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」において、お客様がゆっくりお過ごしになれるよう施すもので、毎月のはじめに必ず行っていることだ。そのついでに、ひと月ほど前のご来店時に口頭で、また僕宛のメッセージで11月の予約をくださった方々のお席を、ようよう「ぐるなび」に確保する。これにて11月9日の11時30分からは満席になった。
「まったく予約が取れない。もうすこし営業日数を増やしてほしい」と、食後の感想カードにお書きくださるお客様もいらっしゃる。しかし僕には僕の「バイブル」がある。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の運営については、今後も無理を避けつつ続けていきたい。
朝飯 肉団子、生玉子、揚げ湯葉の甘辛煮を薬味にした納豆、ほぐし塩鮭、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 納豆のつゆの素麺
晩飯 かまぼこ、鶏ささみ肉とオクラの胡麻和え、夏太郎らっきょう(未完成品)、たらこ、小海老と玉葱と三つ葉のかき揚げ、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(冷や)





































































































































