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清閑 PERSONAL DIARY

2026年6月の日記30本

2026.6.30(火) 伊豆治療紀行(46回目の1日目)

洗面所で顔を洗いながら、右手の低い棚に置かれた電波時計に目を遣る。時刻は1時11分だった。食堂のテーブルには、いまだ読みはじめていない本があった。紺色の表紙には、金色のフランス語がゴシック体で捺してある。そのひと文字ひと文字を、ウェブ上の辞書に並べてみる。金文字は「カモメたちと本を読む日々」と訳された。

先般、ある人が自分の本棚の画像をSNSに上げていた。その最上段から最下段まではビジネス書で埋め尽くされていたから「えっ、こんなのしか読まねぇの?」と一驚を喫した。しかし僕も、人のことは言えない。僕は逆に、ビジネス書のたぐいは一切、読めないのだ。

と、ここまで書いたところで家内が起きてくる。時刻は1時52分。家内はすぐに、テレビの電源を入れた。それから100余分。日本は称賛に値する善戦をするも、最後の最後でブラジルに勝てず。しかい森保一監督は、事故や病気が無いかぎり、4年後も監督を務めているだろう。

下今市10:52発の上り特急に乗れば、伊東には14時51分に着く。駅前のレンタカー屋で予約済みのクルマを借り、まずは宿に入る。しかしゆっくりはせず、16時すこし前に「伊豆高原痛みの専門整体院」の扉を押す。

先生は、診察台にうつ伏せた僕の背骨を右側から押しつつ僕の体を揺らす。先生の手が腰から首まで上がったところで今日の治療の、先月ほどは楽に済まないことを悟る。からだが固くなっているのだ。

9000ボルトを発する電子ペンの一発目は、右の肩甲骨と背骨のあいだに打たれた。気持ちの良いものでないことはもちろんのこと、痛みも感じる。電子ペンは上から下へ向けて5ヶ所ほどに打たれ、それが繰り返されるうち、痛みは熱さに変わり、その熱さも徐々に引いていく。次は腰。これは痛い。その次は膝の裏側。これも怖い。最後は診察台に座って膝の表側に電子ペンを打たれる。昨月の治療よりはよほど辛い。しかし数年前の拷問まがいの激痛にくらべれば、いまだ楽というものだ。

夜は、先月の帰り際に予約をした店で夕食を摂る。宿に戻っては、温泉に浸かってから安楽に就寝をする。


朝飯 たらこ、莢隠元の胡麻和え、大根と豚三枚肉の淡味炊き、炒り豆腐、胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ茄子と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 「日本橋だし場」の「だしわっぱ飯」、JAVA TEA
晩飯 “Brasserie ChouChou”のグリーンサラダ、帆立貝のブルゴーニュ風バター焼き、パン、オーストラリア産サーロインのステーキ、クレームブリュレ、ソーヴィニヨンブランのグラスワイン、ランドックのグラスワイン、サントリー「角」(生)

2026.6.29(月) 思わず膝を打つ。

前にも書いたことだが、釣銭をつくる、という非生産的な仕事が結構、好きだ。その内容は、希望する金種と金額を専用の用紙に書き入れ、溜まった種銭と共に、開店直後の銀行へ持参する。両替は直ぐにはできないため、午後に裏を返し、細かくなった紙幣や硬貨を受け取る、というものだ。

会社に戻ると間もなく、屋上の雨漏りの原因を突き止め、対策を決める業者との立ち会い。次は、蔵の大屋根から雨水を落とす樋の、新たな配管を請け負う業者との現場での検討。その間に来社した銀行の人に、入金と振込みと払戻しの依頼。次は、高いところにある電気器具の修理について、これまた業者に相談と、11時くらいまでは息をつく暇もなかった。

「どうしてタイばかりに行くんですか」と訊かれるたび「タイは空気がユルいんです」と答えてきた。しかしこれでは抽象的すぎて、理解は得られづらいだろう。ところが先般、タイへ行く理由の羅列をTikTokに上げている人がいて、思わず膝を打った。そのすべては以下。

……
タイ料理、タイマッサージ、そして夜遊び。気づけばマイペンライ精神。「何をしに?」と訊かれても、うまく答えられない。行き先も決めない、予定も入れない。ただのんびり過ごすだけ。仕事の電話もLINEも今だけは見たくない。何度も通う人なら分かるかも知れない。何かを足していく旅じゃなく、頑張ることを休む旅。余計なことは考えない時間。思いつきで動く楽しさ。寄り道すら楽しい。そんな時間がいつの間にか好きになって何度もタイに行く。案外、そういう人も多い気がするけど、あなたはどうですか。
……

僕は極端な早寝早起きだから、夜遊びはしない。昼はプールサイドで本を読んでいるだけだから、思いつきで動くことはしない。行くところはメシ屋とマッサージ屋だけだから、寄り道はしない。会社や取引先からのメールや電話はウェルカム。それでも今朝の動画には言いたいことを言ってくれた思いがしたから、すぐに保存をした。

次は9月。滞在をするのはウドンタニーとチェンライ。動画はバンコクで撮られたものだった。「田舎はもっと、ずっと良いぞ」と、主には声を大にして教えて上げたい。


朝飯 揚げ茄子、大和芋のすりおろし、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「食堂ニジコ」のキューリのからし和え、ピータン、鶏もも肉の唐揚げ、チャーハン、えび塩焼きそば、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)、家に帰ってからの花林糖、Old Parr(生)

2026.6.28(日) どちらが先か

東の空には朝日による紅い帯が細長く横たわっているものの、その上には黒く分厚い雲がうず高くあるため、屋上へ上がることはしなかった。そして今朝も地震。震源地は岩手県沖。青森県と岩手県の人には、しばらくは不安な日々が続くことだろう。阪神淡路大震災の前日、1995年1月16日の、たまたま大阪にいた荒木経惟の日記には「ブキミな空」との書き込みがある。もっともそれが、本当に当日に書かれたものかどうかは分からない。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」に11時30分にご予約をくださったお客様からご希望をいただいて、午後一番に蔵の中をご案内する。それに先立って、写真をご覧いただきながらのご説明は、先日、実を収穫したばかりの梅の木の前で、傘をさしながらさせていただいた。

隠居の庭に咲く花は、いまは紫陽花が盛んだ。そして梅雨が明ければ、それと入れ替わるようにして百日紅が開くはずだ。その名の通りに、長くお客様の目を楽しませてくれれば有難い。さて百日紅の花と、軒先の風鈴は、どちらが先になるだろう。


朝飯 たまり漬「刻みザクザクしょうが」と玉葱を薬味にした納豆、大和芋のすりおろし、鰻の佃煮、たらこ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 マカロニサラダ、パン、エリンギのソテーと茹でたブロッコリーを添えたハンバーグステーキ、Cono Sur Bicicleta Reserva Cabernet Sauvignon 2018

2026.6.27(土) 傘と本の関係

2時台の起床。洗面所を経由して食堂には2時40分に入る。きのうの日記を書き上げて時刻は3時29分。食卓には、きのう持ち歩いた文庫本2冊がある。いまだ棚に戻していないのは、開いたり閉じたりを繰り返した傘により、トートバッグの中で濡れたからだ。来月はじめの上京時には、本と財布とカードーケースとiPhoneを同時に収められるケースを買うことにしよう。

4時を15秒ほど過ぎたところで地震を感じる。地震は、きのうの昼過ぎにも感じた。更にはきのうの夜の寝入りばなにも感じた。検索エンジンの先のページによれば、きのうの午後の震源地は千葉県北東部、夜のそれは山梨県東部、今朝のそれは千葉県北西部とのことだった。

テレビの天気予報は相変わらず、ふたつの台風について伝え続けている。列島の各所では、きのうから鉄道が乱れている。しかし日光地方の雨はきのうから今朝にかけても、夜にのみにて上がった。よって午前中には、先週土曜日の、おばあちゃんの祥月命日に供えたお墓の花を片付けることができた。

とはいえ商売の方は、本店も、また道の駅の方も、当ての外れた格好になった。この週末は、出を控える人が多いのかも知れない。その、それほど忙しくないこともあって、午後は新しいLet’s noteの中を、あれこれ調べていく。

僕のLet’s noteには”pic”というフォルダがあり、そこには様々な画像が保存されている。旅の記録もそのひとつで、2007年5月の西安と敦煌からこのかたのものが収めらているはずだった。ところが新しいLet’s noteには、2016年9月のチェンライとバンコクのそれを最後として、以降のものは見当たらなかった。よって以前のLet’s noteを4階から事務室へ降ろし、2017年3月のプレーとバンコクから先月のバンコクまでの、すべての画像を新しいLet’s noteに複写する。


朝飯 揚げ玉、蕪の葉と油揚げの炒り煮、鰻の佃煮、たらこ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、なめこのたまり炊のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 マカロニサラダ、2種のパン、チキンカチャトーラ、TIO PEPE、Chablis Billaud Simon 2018

2026.6.26(金) 雨の模様

きのうに引き続いて3時台の起床。

きのうの日記を書いて以降は、このところなぜか捗る日本酒の、次の半ダースを能代市の天洋酒店にメールで注文する。

いま使っているnarifuriのジェットキャップは最初のひとつをいバンコクで紛失し、ふたつめを手に入れたときには廃番になっていた。こちらまで失くしては後悔が募る。よって予備として、普段使いのものふたつをamazonに注文する。バンコクでの帽子の紛失は2回。いずれもタクシーを降りるときに、座席に置き忘れた。よってこのところは、タクシーに乗るときには、帽子はザックに仕舞う。あるいはタクシーに乗る可能性のある外出時には、帽子はかぶらないようにしている。

駅へはいつも自転車で向かう。しかし今日ばかりは傘を差して歩いて行く。濡れてもすぐに乾きそうな素材のグラミチのパンツは、家の前の横断歩道をひとつ渡っただけで、ふくらはぎの部分が早くも濡れた。今朝の上り特急は下今市07:45発の「けごん12号」。北千住と上野で乗り換えて、大井町には10時7分に着く。

ソーマ歯科室での治療は思ったより早く終わった。かかりつけの歯科はソーマ歯科のみだが、皮膚科はそのときの症状により、神田と入谷のどちらかに行く。神田では、診察と治療にかかった時間よりも、おなじビルの1階にある薬局での待ち時間の方が、よほど長かった。

持参した傘はmont-bellのもっとも軽いのもので、開いたときの面積は狭い。よって特に、脚の後ろ側が濡れやすい。折りたたみ式のため、外ではカバーから出して開き、建物に戻れば畳んでカバーに入れる。それが今日のような日には、なかなか面倒だ。

それほどの用事もなければ、いつもより早い北千住18:33発のリバティけごん43号に乗り、20時30分より前に帰宅をする。


朝飯 いんげん豆の胡麻和え、目玉焼き、大根おろしを薬味にした納豆、蕪の葉と油揚げの炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 「ドトール」のチーズトースト、コーヒー
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれや、これや、それや、他あれこれ、チューハイ、それを濃くするためのナカ

2026.6.25(木) 知らないところの動画

2時55分に目を覚まして3時12分に起床する。夜の雨は止んだらしく、道を行くクルマはワイパーを動かしていない。おとといの日記は一昨日のうちに、きのうの日記は昨日のうちに書いてしまった。だから早く起きても、するべきことは特に無い。そのような時間が、僕には貴重なのだ。

朝の天気予報は、列島の南西海上に発生したふたつの台風について、かまびすしく伝えていた。それによるものか「汁飯香の店 隠居うわさわ」を今週末に予約してくださっているらしいお客様から「臨時休業の可能性はあるか」とのお問い合わせが電話であった。

それをお受けした事務係のツブクユキさんが、僕を振り向く。「そのようなことは、絶対にありません」と、僕は彼女に伝える。3.11の大地震による計画停電の日々にも、また新型コロナウイルスの蔓延により一定以上の床面積を持つ店舗が休業を促されたときにも、僕は店は休まなかった。それが上澤梅太郎商店の、方針である。

夕刻に、長野県からいらっしゃったという女性のおふたりが、揃って「なめこのたまり炊」と「日光味噌のたまり浅漬の素・朝露」を買ってくださった。YouTubeで僕の朝食の動画をご覧になってのことと、そのお客様は教えてくださった。朝食の動画はTikTokでのみ視られるとばかり考えていたが、そうでもないのだろうか。

閉店後、コンピュータにYouTubeを開く。そして「上澤の朝食」で検索をかけてみる。するとその動画は果たして本当に、YouTubeに上がっていた。

周囲のことはすべて知っていなければ気がすまない、という性格の人がいる。僕はその逆で「良きにはからえ」というところがある。それにより、YonTubeの動画については、これまで知らずにいたのだ。

夜は、明日の東京行きに備えて持ち物を整える。5月のバンコクで読み始めた本の、残りのページは少なくなっていた。活字が枯渇をすれば焦燥は必定にて、予備の本を棚に探す。


朝飯 たらこ、法蓮草の胡麻和え、茄子とパプリカの味噌炒り、牛蒡と人参のきんぴら、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、かき揚げと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 モロッコインゲンの胡麻和え、肉じゃが、焼き鮭、胡瓜と蕪のぬか漬け、「齋彌酒造店」の「雪の茅舎秘伝山廃純米吟醸」(燗)、プリン、Old Parr(生)

2026.6.24(水) ほとんどが古書

漢詩の教室の宿題をこなすため、教科書の帯に推薦してあった辞書を一昨日amazonに注文した。それが早くも届いて即、包みを開ける。「非常に良い」と出品者が太鼓判を押していただけあって、その状態は、カバーを除けば「ほぼ新品」だった。

本はほとんど古書でしか買わない。そのあたりについては、僕は非常にケチである。

「他のことについてもケチじゃねぇか」と言われれば、まぁ、そうかも知れない。航空券はエコノミー席のそれしか買う気はしない。”trippen”の短靴”sheet pull”は23年のあいだ履き続けてる。おなじくショートブーツ”scooter wax”は16年のあいだ履き続けている。すこし値の張る服は、買っても惜しくて着ることができない。それが分かってきたから、このごろはユニクロの品か、ぜいぜいTシャツしか買わない。

amazonの古書に戻れば、しばらく前までは「可」に分類をされた、もっとも安いものばかりを買っていた。しかし「ヤケ」により、あるいは傍線だらけで読む気のしないものが届くに至って、最近は「ほぼ新品」か「非常に良い」と評価のあるものしか買わなくなった。2011年に本体価格1円、送料250円の計251円で買った近藤紘一の「サイゴンのいちばん長い日」もヤケがひどかったから、いつかは買い直そうと考えている。

「サイゴンのいちばん長い日」をはじめて読んだのは1980年代のことで、その文春文庫版は紛失をした。状態の良いものを手に入れたら、それはサイゴンで読みたい。ホテルはマジェスティック。夕食は屋上のブリーズスカイバーか、ベンタイン市場の裏の貝焼き屋台。しかし足はどうしても、タイの最北部へ向いてしまうのだ。次は9月のウドンタニー。持参する本は、いまだ決めていない。


朝飯 スペイン風目玉焼き、納豆、小松菜の淡味炊き、胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、蕪とズッキーニと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 玉子焼き、茄子とパプリカの味噌炒り、胡瓜と蕪のぬか漬け、薩摩芋の茶巾しぼり、モロッコインゲンのソテーを添えた鳥のつくね団子、グリーンアスパラガスの豚薄切り肉巻き、「齋彌酒造店」の「雪の茅舎秘伝山廃純米吟醸」(燗)、ヨーグルトムースのブルーベリーソースかけ、Old Parr(生)

2026.6.23(火) 新しい甑

大豆を蒸すための甑、この漢字を読める人は多くないだろうから「こしき」と平仮名で書くべきだろうか。とにかく数週間ほども前に、ステンレス製の新しい甑が製造現場に置かれた。今日はそれを初めて使う日である。日光産の大豆「さとのほほえみ」はきのうから水に浸漬し、それは一晩で充分に水を吸って、大きく膨らんでいる。

甑の下の槽に湯が湧き始めたのは10時45分。大豆が蒸し上がったのは14時45分。大豆を適温まで冷ましたら擂砕機に入れ、適当な大きさに大豆を潰す。そうしたら今度はそれを、既にして塩切り、この塩切りとは塩を混ぜることを意味する専門用語だが、それをしておいた、日光産の「こしひかり」による麹と混合機で混ぜ合わせる。仕上げは、桶に盛り上がったそれに人力で圧力をかけて内部の空気を抜き、表面を平らにならして適当な重石を乗せる。これで味噌の仕込みは完了。

新しい甑を使うに当たっては不安もあったものの、製造係の全員は定時に退社をすることができて良かった。2回目と3回目はちかいうちに行い、それで5年後に蔵出しをする日光味噌「梅太郎赤味噌」については安心、ということになる。

味噌の風味は蔵に漂う酵母によって左右されると伝えられている。それが「蔵ぐせ」というもので、科学的な根拠については不明ながら、上澤梅太郎商店の味噌は、いつ造っても上澤梅太郎商店の味になるのが不思議といえば不思議である。

今日の大豆と麹は、夏を過ぎるころには盛んにアルコールの香りを発するようになるだろう。それを我々は「噴く」と言う。今から楽しみでならない。


朝飯 生のトマト、グリーンアスパラガスのソテーを添えたベーコンエッグ、納豆、胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と玉葱とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 生の胡瓜、キクラゲともやしの牡蠣油炒め、厚揚げ豆腐と小松菜の炊合せ、鶏もも肉とパプリカの醤油炒め、「齋彌酒造店」の「雪の茅舎秘伝山廃純米吟醸」(燗)

2026.6.22(月) 夏至のころに

角部屋の食堂の、南東と南西に面した窓を、今年はじめて朝に開け放つ。暗くて寒い冬の日々にはいつも、半袖シャツ一枚で過ごせる季節、朝に外の空気を部屋に通すことのできる季節に思いを馳せていた。その季節がようやく来たのだ。

僕の仕事は体を動かすたぐいのものばかりではない。それでも月曜日は、日曜日よりも、何にでも使える時間は多い。事務室にいて家内の机に目を遣ると「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様にいただいた感想カードが積まれている。そのうち赤いボールペンでチェックを記していないものは、僕がいまだ目を通していない一群だ。その束を自分の机に持ち来てコンピュータにデータベース化する。その勢いに乗じて、きのうとおとといにいただいたご感想まで入力を済ませる。

上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」に、現在いただいている最も先のご予約は11月のものだ。残された写真などから推し量れば150年は経っているだろう伝統家屋の席数は少なく、満席の常体化しているところが悩みといえば悩みである。

販売係のササキセーラさんと二人で店番をしていた16時40分に、長男と入れ替わりで自宅へ戻る。服装を整えて革靴を履いたらホンダフィットの運転席に着き、県南を目指す。オヤジが亡くなったときにはとことん良くしてくれ、その後もオヤジの祥月命日には花を供えに来てくれる人のお母さんが亡くなったのだ。

新型コロナウイルスの蔓延以降は随分と簡単になったお悔やみではあるけれど、今夜の通夜式には最後までおつきあいをした。そしてまた、東北道、日光自動車道と、高速道路を戻る。その時間になっても、空はいまだ明るさを残している。

「願わくは花の下にて春死なむ」と西行は詠んだ。「しかし夏至のころに死ぬのも悪くはねぇな」と、その空を真正面に望みながら思う。


朝飯 豚薄切り肉ときくらげの中華風炒め、冷奴、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ベビーリーフを添えたスパゲティボロネーゼ、Cono Sur Bicicleta Reserva Cabernet Sauvignon 2018

2026.6.21(日) 是非に及ばず

配達のためのクルマを中古で買った。そのクルマの動きを完璧にするため、元の持ち主から新たに部品を買った。その部品代がいまだ入金されてないと言われて「それは申し明けありませんでした。すぐに送金します」と答えて請求書を確かめたら部品の価格は1億円で、資金繰りに頭を悩ませている、という夢を見ながら目を覚ます。

梅雨どきだから空模様はもちろん、冴えない。しかし雨はときおり霧のようなものが降るに留まっているから有難い。日曜日にもかかわらず今日の販売係は3名のみだから、客足は繁くなり、しかし昼の休憩により人手の薄くなる11時30分からは、長男と交互に店に入る。

栃木県運転免許センターから「高齢者講習」のハガキが届いたのは、2か月ほども前のことだっただろうか。この講習は、自動車運転免許証の有効期限満了日の年齢が70歳を超えている人が免許証を更新する際に義務づけられているものだという。

ハガキの「高齢者講習実施機関一覧表」にあるうち最寄りの日光自動車学校に問い合わせたところ、直近の講習日は6月21日と教えられた。日曜日は売上の金額も、また体感の上でも、平日の数倍は忙しい。よって平日の開催日を訊ねると、講習は日曜日のみとのことだった。高齢者とはいえ仕事をしている人の多い現状を考慮しての日程なのだろうか。

iPhoneに設定した13時30分のアラームに促されて外へ出て、数キロメートルほど離れた教習所へ向かう。講習室での座学は14時10分より始められた。それと並行して行われた両眼視野角度は160度以上で、60歳から69歳の平均よりも上、静止視力は0.7以上で合格。夜間視力は26秒で「問題ありません」だった。

15時からは実技。本日の参加者は5名。僕はその4番目として教習車の運転席に着く。そして教官の指示に従ってクルマを走らせる。このようなことはおよそ半世紀ぶりのことにて、少しく緊張をした。

自動車運転免許証の有効期間は、70歳未満の優良運転者は5年。しかし70歳を超えると種々の条件により、それが短くなっていく。僕の次の有効期間は4年。その次は3年となるのだろうか。齢にを重ねるに従って、実技における緊張の度合いは高まっていくように感じた、今日の講習だった。

帰りに道の駅「日光街道ニコニコ」に立ち寄ると「日光味噌のたまり浅漬の素・朝露」が売り切れていた。よって即、会社に戻って既にして用意されていたそれを受け取り、道の駅へ急行する。

日曜日の終業後は、この1週間の売上現金を合計し、それを帳簿の数字と突き合わせる必要があって、事務室を離れられる時間が遅くなる。それに加えて今日は、19時より町内の会議が控えている。

自動車運転の高齢者講習も日曜日なら、町内の会議も日曜日。社会は「週末は休み」という最大公約数に合わせて設計をされている。だから週末に忙しい業種の人間は、左利きの人とおなじような不便を日々、強いられている、ということだ。まぁ「是非に及ばず」である。


朝飯 茹で玉子、納豆、大和芋のすりおろし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜と若布の味噌汁
昼飯 「セブンイレブン」の2種のおむすび、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」
晩飯 木須肉丼、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、「齋彌酒造店」の「雪の茅舎秘伝山廃純米吟醸」(冷や)、杏仁豆腐、Old Parr(生)

2026.6.20(土) 夏の夕立、秋の長雨

毎週の土日月は上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日だから、その厨房に入る家内は早くに起きてくる。僕がコンピュータで日記を書くなどしている食堂に来た彼女は大抵、テレビの電源を入れる。映し出された天気予報は、これからの、雨がちの一週間を伝えていた。

今日がおばあちゃんの祥月命日ということは、ずいぶんと前からカレンダーに記しておいた。そういう次第にて、朝の頃合いを見計らって如来寺へ行く。雨が降っているため、花立てに花を活けるなどのことは、屋根のある水場で行った。雨は降っていても風は無くて、だから線香を供えるときには助かった。雨が一週間も続くなら、花は長く保つだろう。

毎年の11月に業者を頼んで整備するお墓の土は、いまだ綺麗さを保っている。夏の夕立を受けても、それほどは乱れない。大敵なのは秋の台風と長雨で、だから「2年に1回でも良いんじゃないですか」と言われても、結局のところは毎年、仕事を頼んでいる。

ところで僕の住む周辺のみで言われていることかどうかは不明ながら「梅雨は雷に始まり、雷に終わる」という俚言がある。今年の梅雨は、雷と共には始まらなかった。雷は、梅雨に入ってから一週間か10日ほどしてから聞こえた。さて梅雨明けに際しては、どうなるか。晴れと驟雨の入り混じる、梅雨明けを象徴するような空に鳴り響く雷鳴は、いかにも気持ちの良いものだ。


朝飯 若布の酢の物、生玉子、大和芋のすりおろし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとピーマンの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「食堂ニジコ」のキューリのからし和え、ピータン、ユーリンチー、えび塩やきそば、あんかけチャーハン、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)、家に帰ってからのシュークリーム、Old Parr(生)

2026.6.19(金) 得難い季節

起きて食堂に来てみれば、食器棚の電波時計は2時53分を指していた。いまだ明るいうちに孫たちと夕食を摂り、孫たちがいまだ遊んでいるうちに風呂に入って寝てしまえば、この時間に目を覚ましても不思議ではない。コンピュータであれやこれやしながらふと視線を上げると、東の空には早くも夜明けの気配があった。時刻は3時43分。夕刻はいつまでも明るく、朝は早くから開け始める夏は、やはり得難い季節である。

「常夏の国に住みたい」と思う。しかしそのようなところは赤道にちかく、だから朝は6時ちかくまで暗く、夜は6時を過ぎれば暗くなる。それが南の国の唯一、つまらないところかも知れない。

きのうの夜、あるいは0時を回っていたかも知れないけれど、雨の、滝のように降る音が聞こえた。4時前に上がった屋上には、大きな水たまりがいくつもあった。夜に降って朝に止む雨は、とても有難い。そして南東側の端までそろりそろりと草履の足を運び、雲の切れ目の紅いところへiPhoneを向ける。


朝飯 ピーマンとパプリカとベーコンのソテー、ブロッコリーのソテーと茹で玉子、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 2種のピッツァ(其の一)、2種のピッツァ(其の二)、Chablis Billaud Simon 2018

2026.6.18(木) 1000年の歴史、2000年の淘汰

旧いLet’s noteを、その電源コードと共に、4階の本棚の下の引き出しに仕舞う。新しいLet’s noteを手に入れたのは先週の金曜日。外注SEのシバタサトシさんがそれに初期設定を施したのは翌日の土曜日。今週の火曜日までは、進退が窮まることもあって、シバタさんに来てもらっていた。つまり新しいコンピュータに完全に慣れるまでには、きのうまでの5日間を要した、ということだ。

初代のLet’s note N10は8年のあいだ保った。二代目のCF-SVは7年のあいだ保った。今回のCF-SCがおなじ7年で交換時期を迎えたら、僕は77歳になっている。その齢になっても新しいコンピュータに慣れることができるだろうか。このごろは、何をするにも健康寿命というものを考える。「楽しむことを急げ」と、オマル・ハイヤームは言い続けた。「おっしゃるとおり」である。

ところで僕の本棚には彼による「ルバイヤート」が2冊ある。双方とも岩波文庫で、1冊は昭和49年5月20日の第20刷、もう1冊は昭和50年10月30日の第21刷。価格はいずれも200円。買って失くしてまた買って、そうしたら失ったととばかり考えていたはじめの1冊が、どこかから出てきたのだろう。

現在の版では活字も大きくなり、ずっと読みやすくなっていると思う。オマルによる四行詩は無論のこと、詳細な解説には高い価値があり、「まえがき」に明かされる逸話は瞠目に値する。コンピュータは1000年の歴史を創る。詩は2000年の淘汰に耐える。岩波文庫版「ルバイヤート」の現在の価格は627円。買わない手はない。


朝飯 スペイン風目玉焼き、納豆、小松菜のおひたし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、蕪の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 胡瓜のぬか漬け、ゆで卵のマヨネーズと日光味噌のたまり浅漬の素「朝露」かけ、刻みキャベツとポテトサラダを添えたメンチカツ、「齋彌酒造店」の「雪の茅舎秘伝山廃純米吟醸」(燗)

2026.6.17(水) 夏は最高

梅雨の晴れ間は嬉しい。起床するなり考える間もなく屋上へ上がり、先ずは南西、次いで北西にiPhoneを向ける。そこから4階の食堂へ戻ったところで「梅雨入りの前よりは、正確な予測が出ているだろう」と「2026 梅雨明け 関東」と検索エンジンに入れてみる。現れたページのうち、もっとも具体的なところには「7月19日頃」とあった。とすれば、来月の漢詩の教室の日には、東京は、激しい暑さに見舞われているかも知れない。

ところで本日は月に一度の店休日にて、外では犬走りの割れたタイルの補修が8時より始まった。社内では9時30分に社員と共に隠居に集まり、長男の司会による衛生講習を受ける。以降は11時15分より事務係との会議が店舗の2階で、13時30分からは販売係との会議が店舗で行われ、いずれにも出席をする。

配達係のイザワコーイチさんは15時までの勤務にて、その直後に道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場を見に行くと、在庫の心配な商品がいくつかあった。よって会社に戻って冷蔵庫から追加分を出し、道の駅の冷蔵ショーケースを充実させる。来月より、店休日には、道の駅のための商品は、今日の5割増しを準備することにしよう。

終業後、すべての社員を送り出してから4階に上がって食卓へ向かえば、窓の外はいまだ明るい。「夏は最高だよな」と、つくづく感じる。


朝飯 ベーコンとブロッコリーのソテーを添えた目玉焼き、納豆、ミズの煮びたし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜の味噌汁
昼飯 おむすび、鮭の「日光味噌梅太郎白味噌」と地酒酒粕漬け焼きほぐし、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、日光味噌のフリーズドライ味噌汁”with LOVE”
晩飯 納豆、生の胡瓜、すき焼き、「山本酒造店」の「白瀧上撰純米」(燗)、「齋彌酒造店」の「雪の茅舎秘伝山廃純米吟醸」(燗)、西瓜

2026.6.16(火) いよいよ難しく

新しいLet’s noteは先週金曜日に実機を手にし、翌土曜日に、外注SEのシバタサトシさんにより旧機からの中身の移し替え、また初期設定をしてもらった。しかし新しいOSなどによる違和感は払拭できず、きのうの朝は、いまだ旧機を使って日記を書いていた。そして今朝からは、いよいよ新機のみを食堂のテーブルに開き、いつもの作業に取りかかる。

先ずは、きのうiPhoneで撮った画像をコンピュータへ取り込むことから始める。するとどうしたことか、シバタさんに教えられた手順を踏んでも、Apple iPhoneの下のInternal Storageには「このフォルダーは空です」の表示が出る。即、脇のiPhoneを調べてみれば、画像は確かに入っている。二度三度試行錯誤を重ねても、症状は変わらない。

シバタさんにそのことをメッセンジャーで送る。時刻は5時23分。シバタさんからは「今すぐでも良いですよ」の返信が届いたものの、まさか「だったらいま来てください」とは言えない。

約束の9時より前に事務室に現れたシバタさんの前で、今朝とおなじ手順を踏む。するとあろうことか、iPhoneの画像はすぐに、コンピュータ上に現れた。不具合は、専門家のいるところでは起きず、いないところでのみ起きるとは、会社の機械においてもたびたび見られる現象で、まったくもって、不思議としか思えない。あるいはことによると、朝のiPhoneは、ロックが解除されていなかったのかも知れない。

ところで本日は第3火曜日にて、漢詩の教室がある。よって下今市から北千住、秋葉原、御茶ノ水と移動をして、聖橋を渡る。後藤淳一先生による講義は「はじめての漢詩つくり入門」の24ページ「押韻・平仄」に入り、いよいよ難しくなってきた。

先ずは同音異義語が無数にある漢語において、それらを区別するために、古代中国にはあったという平声、上声、去声、入声の四声を覚えることが難儀だ。各々の漢字が四声のいずれかにあたるかを漢和辞典では縦の長方形の4つの角をそれぞれ三角形に塗りつぶす記号で表しているということも、僕は今日まで知らなかった。浅学を恥じるばかりである。

今日の講義で面白く感じたのは、日本語の「ん」の発音にも様々なものがある、ということだ。例えば「案外」の「ん」は、口の奥で発する。「案内」の「ん」は舌の先を上前歯の裏側に当てて発する。また「案配」の「ん」は唇を閉じて発すると説明をされれば「なるほど」と舌を巻く他は無かった。「タイ語の発音は難しくて、ぜんぜん通じない」などと感じていたものの、日本語にも実は、同じような、日本語を学ぶ外国人にとっては難しい規則があったのだ。

漢詩の教室は本日を以て「佳境に入ってきた」というべきだろう。しかし僕にとっては「ついていくのに精一杯、否、ついていけていない」という状況になってきた。「マズイな」である。

夕刻は新橋にいて、飲酒活動をする。そこから銀座線で浅草へ移動し、東武線改札口へのエスカレータを昇りきったところで「ギュイッ、ギュイッ」という、大きな地震の起きたときの警報をiPhoneが発する。しかし揺れは感じない。

銀座線の車内からiPhoneにより特急券を確保したリバティけごん49号は幸い、定刻の19:59に発車をした。しかし栃木県南部に差し掛かったところで「地震の影響により、時刻25キロメートルで走行する」旨のアナウンスがあった。だったら一体全体、家に帰れるのはいつになるのか。しかし車両はその後ふたたび元の速度を取り戻し、下今市には定刻に28分おくれて22時16分に着いた。そして22時30分より前に帰宅を果たす。


朝飯 揚げ湯葉の甘辛煮、グリーンアスパラガスとベーコンのソテーを添えた目玉焼き、ミズの煮びたし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、芋がらと法蓮草と若布の味噌汁
昼飯 「セブンイレブン」のサンドイッチ、牛乳
晩飯 「小料理すみや」のお通しの豆腐、鰹と平政と甘海老のお造り、茄子の揚げびたし、茹で鶏の葱塩だれ、蛸のぶつ切り、夏野菜の天ぷら、「雨後の月純米吟醸」(冷や)、「賀茂鶴本醸造」(冷や)

2026.6.15(月) ようやく

毎週の土日月は上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業日にて、家内は早朝に起きてくる。そして大抵は、テレビの電源を入れる。すると今朝はちょうど、FIFAワールドカップの日本対オランダ戦が始まるところだった。

僕はサーカーであろうと野球であろうと、自国の代表の勝ち負けについてはいつも悲観的だ。ひとつでも点を獲られれば「もう駄目だ」と考える。今朝の試合は0対0のまま前半を終えた。それと同時に家内は席を立つ。僕は即、テレビの電源を落とした。

新しいLet’s noteに関しては、9時に来社したシバタさんにより、きのうの問題はすべて解決した。しかしその後に使ううち、下ツールバーを右クリックしてもデスクトップが開けないとか、ウェブページの文字があまりに大きく表示されるなどの違和感が顕在化してきた。よってまたまたシバタさんにメッセンジャーで助けを求める。

シバタさんは9時に続いて15時30分にも来てくれた。そして「今日のところは」ではあるものの、新しいLet’s noteは「借りもの」から「自分のもの」になってきた。なお新機のワードプロセッシングは、7年のあいだ我慢しながら使い続けた旧機のものにくらべて格段に使いやすくなった。大いに有難い。

ところで旧機のキーボードは最前列の左端がFnキー、その右側がCtrlキーで、それに慣れていた。しかし新機では左端がCtrlキーで、その右側がFnキーと、入れ替わっている。だからつい、CtrlキーのつもりでFnキーを押してしまう。指が覚えてくれるのを、待つ他はないだろう。


朝飯 大和芋のすりおろし、鮭の「日光味噌梅太郎白味噌」と地酒酒粕漬焼き、若布の酢の物、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻みあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと玉葱とズッキーニと揚げ玉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 青椒肉絲丼、胡瓜と蕪のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、杏仁豆腐

2026.6.14(日) 進退きわまって

3時台に目を覚ます。食堂には新旧2台のLet’s noteがあることを思い出して、3時45分に起床する。そうして仏壇に水とお茶と花と線香を供えるなど、朝のきまりごとをしてからテーブルに向かう。きのうまでは旧いLet’s noteでしていたことを、今日からは新しいLet’s noteで始めるのだ。

先ずはiPhoneで撮った画像をコンピュータに取り込もうとして、それができない。そうであれば、既にして完成している一昨日の日記を公開しようとして、iPhoneを経由してLet’s noteをインターネットに繋ぐことにする。しかし今度はパスワードを求められて、ややこしいことになる。しまいには「デバイスに問題が発生したため、再起動する必要があります。100%完了」の文字がディスプレーに出た。

この事態を打開するには再起動と思うも「デバイスに問題が発生したため…」の文字と黒い背景は全画面を占領しているから、アンダーバーは見えず、よって「スタート」のアイコンから電源を落とすことができない。またCtrlキーとAltキーとDelキーを同時に押しても、何も変わらない。

Windowsの黎明期には、最後の手段として、バッテリーを外すことによりコンピュータをシャットダウンした。しかし新しいLet’s noteのバッテリーはネジで固定されているから、これを外す気にはならない。ここで進退窮まって、きのう設定作業をしてくれたシバタさんに、現状をメッセンジャーで知らせる。

そのメッセージが既読になったのは、午後も中ごろになってからだった。結局のところ、シバタさんは明日の9時に来社をしてくれることになった。

日曜日の終業後は、1週間分の売上金をまとめるため、普段より長く事務室に留まることになる。その上に今日は19時より町内の役員会があり、僕はその席で、今月4日の日記に書いた、親睦会費の剰余分を各自に返すことになっている。よって事務仕事を終えたら即、4階の食堂へ上がり、取りあえずはドライシェリーを1杯だけ飲む。


朝飯 大和芋のすりおろし、納豆、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 3種のキノコとベーコン節とベビーリーフのスパゲティ、TIO PEPE、プリン、Old Parr(生)

2026.6.13(土) アメンボ

朝礼を済ませたら即、隠居へ行く。そしてきのう運び込んだ今井アレクサンドルの「ガーベラ」の、床の間への落ち着き具合を確かめる。上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、お陰様で、今週の営業日も、すべて満席をいただいている。

隠居から戻ったら開店の準備ではあるけれど、半年ほども前からはパートタイムの販売係が開店時間の8時30分に出社をするようになったこと、また今日は長男もいるので楽だ。

ところで今月9日の日記に書いた新しいLet’s noteは、きのう連絡を受けて、終業後に「コジマ×ビックカメラ日光店」で実機を受け取った。今朝は9時より外注SEのシバタサトシさんが来社し、これまでのCF-SVから新しいSF-5Cに、中味を移し始める。

シバタさんの作業は、シバタさんの他の得意先の仕事と平行しながら、16時すぎに完了した。

2011年8月から使い始めたN10を2019年6月にCF-SVに換えたときには、ワードプロセッシングのソフトが変わり、以降は7年後の今日まで不満を覚えつつ、どうにか使ってきた。新しいGoogle系のそれについては未知数ながら、使い勝手が良くなっていれば有り難い。

画像を加工するソフトは、これまでコンピュータを換えるたびに変わって、その都度、操作法を覚えた。しかし今回は、おなじものを使い続けることができるから楽だ。なお新しいSF-5CはCF-SVよりもディスプレーの解像度が高いため、文字も含めてすべてが小さく表示される。これについてはシバタさんに、できる限りの範囲内で調整をしてもらった。

夕刻に新しいLet’s noteを開いて、すこし触ってみる。浮かんだ感想は「これがまぁ、ついのすみかか、雪五尺」だった。この「雪五尺」に自らを慣らし、夏のアメンボのように自由自在に動けるようになるには、どれくらいの月日が必要になるだろう。


朝飯 梅干、納豆、鱈子、胡瓜のぬか漬け、揚げ玉、ちりめん山椒、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」のお茶漬け
昼飯 「セブンイレブン」のサンドイッチ、牛乳
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、カツレツ、カラフの白ワイン

2026.6.12(金) 朝の月

久しぶりに3時台の起床。東の空の高いところには旧暦4月27日の細い月。ふと思いついて1945年3月10日の旧暦を調べてみると1月26日と出て「やっぱり」と思う。荷風の同年3月9日の日記に「翌暁四時わが偏奇館焼亡す」「下弦の繊月凄然として愛宕山の方に昇るを見る」とあったことを憶えていたからだ。愛宕山は、偏奇館が位置した麻布市兵衛町の東北東にあたる。むかしの人は今の人より、よほど月には注意を払っていた。僕のおばあちゃんが、そうだった。僕は極端な早寝早起きだから、見るのは朝の月ばかりだ。

雨の降らないうちに、今井アレクサンドルの「ガーベラ」を母屋から隠居へ運ぶ。そしてこれを、堂本印象の「更佳」を降ろした床の間に掛ける。梅雨明けまでは、この室礼で行こう。そして梅雨が明けたら「ヒサオさんの緑の画」に掛けかえるのだ。

隠居の座敷の南東側に種を蒔いた朝顔の芽は、6日間を見ないうちに随分と育っていた。きのうの夕刻の驟雨に打たれても、なお健気に青々としている。夏の楽しみは数々あるが、またひとつ、増えた気分である。


朝飯 スペイン風目玉焼き、納豆、小松菜のソテー、胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 胡瓜のぬか漬け、納豆、刻みキャベツとポテトサラダとブロッコリーのソテーを添えた豚の生姜焼き、「山本酒造店」の「白瀧上撰純米」(燗)、麦焼酎「むぎっちょ」(生)、メロン、エクレア、Old Parr(生)

2026.6.11(木) カメラを換えた理由

この日記の最上部に置かれる画像は、2022年6月18日から、より実物にちかい色になった。そして毎日の食事の画像はその翌日から、より実物にちかい色になった。それは、カメラをリコーのGRからiPhoneに換えたことによる。何年にも亘り、何代にも亘って使い続けてきたリコーのGRは、そのときから防湿庫に仕舞われたままになった。

出かけるときの荷物は、紙1枚にいたるまで減らしたい。たとえ小さなカメラでも、その容積と重さが消えたことは、大いなる僥倖に感じられた。そうなると、もう元へは戻れない。

僕は道具に高い機能を求めない。現在のiPhoneは2024年6月2日に手に入れた第2世代のSEで、レンズは小さなものがひとつ付いている。不満は歪みの大きなことで、よくある樽型の歪みならまだしも、横位置による接写においては左側のみが尻すぼみになる。だったら次のiPhoneは複数のレンズを備えたモデルにしようか、とも考えない。そこまでのこだわりはないのだ。あるいはまた、iPhoneにおいても容積と重さは、できるだけ軽減したいのだ。


朝飯 小松菜のおひたし、鮭の日光味噌「梅太郎白味噌」と地酒酒粕漬け焼きほぐし、豆腐の玉子とじ、胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ごぼうのたまり漬、鱈子、豚肉と小松菜と厚揚げ豆腐と椎茸の鍋、麦焼酎「むぎっちょ」(生)、メロン

2026.6.10(水) 梅雨の晴れ間

4時をまわったところで屋上へ上がり、北東の空の様子をiPhoneで撮る。太陽の昇る気配はあるものの、梅雨どきの雲は厚い。階下へ降りてコンピュータに取り込み、拡大をしてみると、それは残したくなるような画像ではなかった。梅雨どきには、梅雨どきにこそ美しいものを探した方が良さそうである。

ところで「汁飯香の店 隠居うわさわ」の床の間には、4月3日に掛けた堂本印象の「更佳」が、いまだにある。室礼の模様替えは、ひと月に一度はしたい。雨に閉ざされている季節には、今井アレクサンドルの「ガーベラ」がうってつけと、僕は感じている。しかし花の画を掛けられては活花に困ると家内に言われているから、今年は遠慮をしている。

コンピュータにデータベース化してある掛け軸のたぐいを見るまでもなく、今の季節にふさわしく、また気に入っているものは無い。年中掛けで間に合わせようにも、今の気分に合うものは、これまた無い。まぁ、もうすこし、考えてみることにしよう。

今日の日記はリアルタイムで書いている。そして朝のうちこそ雲が厚いとか空が綺麗でないなどと連ねたものの、午後も夕刻がちかくなるころは晴れ上がって、空気も爽やかになってきた。そこで取り急ぎ店を離れて屋上へ上がり、朝とおなじ北東へ向けて、iPhoneのシャッターに触れる。


朝飯 なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、胡瓜のぬか漬け、大根と玉葱とズッキーニと玉子の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、ドリア、Cono Sur GREEN SOCIETY PINOT NOIR

2026.6.9(火) 換えどき

1995年の秋から2008年の春までに、10台のThinkPadを乗り継いだ。自分が使ったものを社内の各部に配置していった経緯はあったものの、13年のあいだに10台とは、なかなかの数である。そのThinkPadを、2011年の夏からはLet’s noteに換えた。

ThinkPadから乗り換えたLet’s noteは、驚くほど頑丈だった。そして僕にとっての初代であるそのN10は、2019年の夏まで8年も保った。現在の二代目はLet’s noteのCF-SVで、こちらは7年目に差しかかかったところである。

初代が8年も保ったのは、秋葉原の修理センターの存在が大きかった。利用に際しては専用のサイトから予約を入れ、朝に実機を預ければ午後には部品の交換や清掃を終えて受け取ることができた。ところがこの拠点は惜しいことに、新型コロナウイルスが東京を席巻している最中に閉鎖をされた。いまLet’s noteに不具合が起きれば、神戸まで送って治してもらうしか方法は無い。しかし代替機が無い限り、毎日つかうコンピュータを何週間も手放すわけにはいかない。

現在のLet’s noteには、ポインタが意のままにならないという不具合が3月に発生した。おなじ症状は、つい先日にも見られた。起動してもパスワードを入れる窓がディスプレーに出ない、という現象も2度ばかり起きている。これはそろそろ換えどきではないか。

一方、iPhoneは、2020年9月3日に地元のdocomoショップで第2世代のSEを手に入れ、2024年6月に、銀座のアップルショップでおなじ第2世代の新品に乗り換えている。つまり現在のSEはたかだか2年しか使っていないものの、特にカメラの挙動がこのところはおかしくなってきた。シャッターの感度が極端に鈍り、それでいて横位置で静置をすると勝手に連写をはじめたりするのだ。また時折はフリーズし、そういうときにはなぜか、ホームボタンも効かなくなる。iPhoneも換えどきなのだろうか。

そういう次第にて、今朝は9時に外注SEのシバタサトシさんに来てもらった。そしてLet’s noteの次の機種を12.4インチのSC7と定めた。一方、iPhoneはカメラのアプリケーションをインストールし直して、とりあえずは様子を見ることになった。

Let’s noteは高価ではあるけれど、使用に耐える年数を考えれば、結局は安い買い物になる。トリッペンの靴と、おなじ理屈である。


朝飯 揚げ玉、鱈子、鮭の日光味噌「梅太郎白味噌」と地酒酒粕漬け焼きほぐし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 「やまだ宴楽」のお通しの鶏の唐揚げ、イサキの刺身、蛍烏賊の沖漬け、ホッケの塩焼き、梅干と鰹節のおむすび、芋焼酎「三岳」(お湯割り)

2026.6.8(月) 夏の野菜

深夜と朝のあいだの時間に洗面所のカーテンをずらして外を見る。雨が降っている。

「もう梅雨に入っているのではないか」と、きのうの日記に書いた。調べたところ、関東甲信はやはり、きのう梅雨入りをしていた。そのWethenewsのページの「平年」の欄には、梅雨入りは「6月7日頃」、梅雨明けは「7月19日頃」とあった。つまり今年の梅雨入りは平年並みだった。そして梅雨明けも平年並みなら、これから6週間は雨が降り続くことになる。

先般の台風6号では列島の各所に線状降水帯が発生したものの、らっきょうの大産地である宮崎県では収穫をほぼ終え、いまだ収穫前の栃木県のらっきょうにも、被害はなかった。数日前に長男が契約農家の畑から持ち帰ったらっきょうを見る限り、今年は豊作の傾向と思われる。

胡瓜や茄子などの夏野菜に関しては、これからの天気が大切になってくる。日照りや、逆の日照不足にならないことを祈るばかりだ。秋の野菜では、しその実は強くても、茗荷は長雨による冠水が怖い。今年も丸々と太ったものに恵まれれば有り難い。

梅雨が明けたら揚げ茄子と揚げピーマンを食べたい。「オクラも悪くねぇな」とも思う。僕が子供のころには、夏の野菜は夏にしか食べることができなかった。今の若い人には、想像もできないことだろう。


朝飯 生のトマト、焼きキャベツ、目玉焼き、大和芋のすり下ろし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「食堂ニジコ」のキュウリのカラシ和え、ピータン、鶏の唐揚げ、麦焼酎「二階堂」(お湯割り)

2026.6.7(日) 麺つゆ

先月の中ごろから気温が急に上がり「もう、にゅうめんなど食べている場合ではない」という気分になった。冷や素麺のつゆに必要な材料は、既にして必要な量をカレンダーに書き込んでおいた。それを先月の末日に、築地の乾物屋に注文した。

干し椎茸や異なる種類の鰹節は、きのう届いた。一方、空模様は、台風6号が列島の東海上を北上した今月3日を境にして、晴天が続かなくなった。気温も、半袖1枚では寒さを感じるところまで下がってきた。

素麺のつゆの仕込みには、寝かしも含めではあるけれど、12時間ほどは要する。つまりそれほど簡単なものではない。億劫でさえある。それに低い気温が重なったから、届いた材料はとりあえず、家の中の一角に仕舞った。

今月4日に調べたところでは、今年の関東地方の梅雨入りは6月中旬とのことだった。しかし実際には、もう梅雨に入っているのではないか。そして「関東 梅雨明け 2026」と検索エンジンに入れてみる。もっとも上に表示された”Weathernews”の「梅雨明け」は、果たして空欄になっていた。

折角届いた「つゆ」の材料ではあるけれど、開封は梅雨明けの直前になるだろうか。「はやく夏になれ」と思う。


朝飯 スペイン風目玉焼き、小松菜のおひたし、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、芋がらの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとアボカドとレタスのサラダ、タピオカのブルーベリー煮、カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、Old Parr(お湯割り)、西瓜

2026.6.6(土) あさがほ

上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」の客席は東および南東に面して日当たりが良い。それが夏場は仇になる。残された写真を見る限り、隠居は建てられてから150年は経っている。貴重な伝統家屋であれば、壁に穴を開ける式の空気調整器は設けていない。よって夏の日差しはなるべく遮りたい。

朝の光の直射する東側には、梅雨明けと同時に葦簀が立てられる。問題は南東の側で、こちらにも葦簀を立てれば客席は四囲を閉じられてしまう。そして昨年からは、ここに朝顔の垣を作り始めた。

朝顔の種は数週間前にプランターに蒔かれ、既にして芽が出てきている。そしてきのうはその蔓を這わせるための網を、軒先から地面に置かれたプランターまで張ったと、隠居係のタカハシリツコさんに聞いた。よって9時になったところで店を離れて隠居へ行く。

昨年の網は、客席の南東側の、3分の1ほどの面積に張られていた。ところが今年の網は、南東側の全面に張られていた。これはこれで良いかも知れない。朝顔が育った後も庭は蔓の隙から見えるだろうし、お客様は先ず、門から飛び石を伝って玄関へいらっしゃるわけだから、庭の様子は既にしてご覧になっているのだ。

客席の南東側からはまた、梅の木が間ぢかに望まれる。昨年とは異なって、今年の梅は豊作に恵まれつつある。収穫は、梅雨の最中になるかも知れない。


朝飯 焼きキャベツ、オムレツ、梅の砂糖煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、TIO PEPE、スパゲティボロネーゼ、Cantine Berti Lambrusco dell’ Emilia Leone d’oro、鳩サブレ、Old Parr(生)

2026.6.5(金) ワセリン

明日の日記を今日の、それも朝のうちに書いてしまう、ということがしばしばある。「それは日記ではないだろう」と言われれば、日記と日報は異なるものと、僕は考えている。

時や場所に関係の無いことを書けば、それはいつの日記としても通用する。一方、きのう書いた通りの行動を今日に実現させることも、それほど非現実的なものではない。そうして僕は26年ものあいだ、苦労はまったく感じることなくウェブ日記を書き続けてきた。

WordPressの「投稿一覧」を見れば、いまだ公開していない5日分の日記がある。別途、別のところに1日分を保存している。米、味噌、醤油、酒。それらとおなじく日記の在庫も、心に余裕をもたらしてくれる。もっとも「日記など書かなければ、在庫の心配もしなくて済むだろう」と言われれば、それはその通りだ。

ところで、バンコクでマッサージ屋のオバサンに角質を削ってもらったかかとには、またアカギレができかけている。右のかかとには数日前に、バンドエイドのキズパワーパッドを貼った。そして今朝は左のかかとにも貼った。チェンライのマッサージ屋のおかみにも、またバンコクのマッサージ屋のオバサンにも「ワセリンを塗れ」と言われた。しかし僕は、そういうものによる違和感を嫌うのだ。寝る前に塗ればシーツが汚れる。それもイヤだ。「靴下を履いて寝れば良いじゃねぇか」と言われれば、そのような気味の悪いことはできない。

梅雨の季節は不快でも、そのあいだの湿気によって、アカギレは消えるかも知れない。そして9月になれば、また現れるのだろう、多分。


朝飯 生のトマト、胡瓜のナムル風、目玉焼き、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズ、Chablis Billaud Simon 2018、ブロッコリーと細切り人参のソテーにフレンチフライを添えたハンバーグステーキ、Cantine Berti Lambrusco dell’ Emilia Leone d’oro

2026.6.4(木) つかの間の

5丁目の、マツモトキヨシの前の並木が途中から折れるような嵐の夕刻に、数寄屋通りのおでん屋で酒を飲んでいたことがある。不要不急の外出は控えるよう、テレビの天気予報は連呼をしていたに違いない。僕が飲酒の最中であることを僕への電話で知った家内は「このような非常時に」と、早く帰るよう促した。カウンターの客は僕ひとり。おでん屋のあるじは「営業妨害です」と、天気予報を呪った。

きのう県内の学校は台風6号の襲来により、ほとんどが休校になったのではなかったか。隣県や県南には大きな停電が発生した報道もあったものの、日光地方の雨風はそれほどでもなく、16時からは日も差しはじめた。何ごとも無くて良かったと思う反面、売上げは前年同日比で3分の1ほどに留まった。

もっとも、そのような忙しくない日には、それを奇貨としてできることもある。そしてタイへ行っているあいだに「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様からいただいた感想カードのデータベース化、および町内役員が積み立てている親睦会費の、過去2年間は旅行へ行かなかったために溜まったお金の、役員各自へ返すべき金額の計算などを済ませた。

明日からの2週間の天気予報をスマートフォンで見ると、晴天の日は数えるほどで、気温もこれまでよりがずっと下がる。「関東 梅雨入り 2026」と検索をすると、今年は例年よりすこし遅れて6月中旬と出た。ちなみに梅雨明けの予想は7月中旬。「ひと月の辛抱か」と、つかの間の青空に目を遣る。


朝飯 生のトマト、ミズの煮びたし、豆腐の玉子とじ、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、玉葱と若布の味噌汁
昼飯「カルフールキッチン」の五目おこわ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」
晩飯 日光味噌「梅太郎白味噌」を添えた生の胡瓜、冷やしトマト、焼きそば、お好み焼き、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)

2026.6.3(水) 西の瓜

5時に起きたときには、静かな雨だった。6時を過ぎると、道に溜まった雨水をクルマのタイヤの切り裂く音が、目立って聞こえ始めた。きのうの日記を書きながら「すいか」を「西瓜」と変換したところで「そうか、スイカは西の瓜か」と、改めて気づいた。

2007年の5月に訪れた西安の、敷石の割れたり剥がれたりデコボコになったりしている歩道の上には、楕円形の大きな西瓜が山と積まれて売られていた。僕は、名勝にはほとんど興味を持たない。しかし人の作った巨大なものには惹かれるところがある。西安の城壁については「一生に一度は見た方が良いぞ」と思う。

西安の夜の街では、手や口を拭ったらしいトイレットペーパーが床に散乱する食堂で、異常に塩辛い炒麺を肴にビールを飲んだ。あるいはまた、まるで車庫のようなコンクリートの小部屋で低い椅子に腰かけ、香辛料をまぶした羊の串焼きを肴に、これまたビールを飲んだ。「エキゾチシズムは西洋よりも、むしろ東洋にあり」というのが僕の意見ではあるけれど、西安は、実は西方にかなり近い。

さてその西安では、しかし西瓜は食べなかったように記憶する。「もういちど行って食べてみたらどうだ」と言われれば、そのひまがあれば、その時間はすべて、南の国に費やしたい今日このごろである。


朝飯 茹でたブロッコリーと生のトマト、スクランブルドエッグ、納豆、ミズの煮びたし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 玉子焼き、春雨サラダ、冷や奴、小松菜の中華風炒め、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、焼売、「山本酒造店」の「白瀧上撰純米」(燗)

2026.6.2(火) 壊せても直せない

テレビの天気予報によれば、大きな台風が近づいているらしい。しかし鳥の声は、変わらず朝からかしましい。いつものように日記に取りかかろうとしてWordPressを開く。そのダッシュボードに今朝は「WordPress 7.0 が利用可能です ! 今すぐ更新してください。」という注意喚起のあることに気づいた。

ウェブログなどという言葉のできる遙か以前の、西暦2000年から僕はウェブ上に日記を書いてきた。そのためいわゆるInformation Technologyには詳しいと思われがちである。しかし実はその反対で、そちら方面の技術についてはとんと疎い。

ウェブ日記は当初はハイパーテキストで書いていた。その方法を手取り足取り教えてくれたのは、上澤梅太郎商店のウェブページを最初に作ってくれたカトーノマコトさんである。「ぶっ壊したってていいんですよ、直せば良いんですから」と、カトーノさんは僕のデジタルまわりについて言った。しかし僕は、壊すことはできても直すことはできない。

先月タイへ出かける前に、プライオリティカードをスマートフォンに確認した。すると今年3月に更新をしたはずが、期限切れのままになっていた。仕方なくそのまま出発をし、だから羽田でもスワンナプームでもラウンジは使えなかった。そして帰って次男にそのスマートフォンを見せたところ、彼はそのディスプレーを人差し指で何度かなぞっただけで、新しい会員カードを画面に出した。

僕は「ぶっ壊す」のが怖くて、だからIT関係の多くのことには手も足も出せない。だからWordPressに「今すぐ更新してください」と言われても、手をこまねいて見ているだけなのだ。


朝飯 トマトのすり流し、ミズの煮びたし、スペイン風目玉焼き、蕪と胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のチャーハン
晩飯 鶏のすき焼き、蕪と胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、「山本酒造店」の「白瀧上撰純米」(冷や)、西瓜

2026.6.1(月) 空あをあをと

きのう僕を三度たずねて、しかし三度とも話す機会を得られず帰った人がいる。一度目は僕がキャッシュレジスターの前で忙しくしているときに来た。二度目は僕がお客様を蔵見学にご案内しているときに来た。三度目は僕が取引先の社長のお通夜に出かけた後に来た。「連絡をしてから来れば確実に話ができるのに」と不思議に思うものの、そのような人は、実は意外や多い。

長男が学生時代にアルバイトをしていたピザ屋には、毎度、予約をせずに来店し、そのたび入れない人がいたという。「メシ屋へなど、わざわざ予約をして出かけるものではない」という美学の持ち主を、僕はひとり知っている。しかし目的の店に入れなければ、それ以降の時間を無駄にするか、意に沿わない店に転じて意に沿わない食事をすることになる。しかしまぁ、そのような人は、そのような状況を、それほどのこととは感じていないのだろう。

「ちかくまで参りましたのでお寄りしました」とは、日本のビジネスマン、ビジネスウーマンの常套句だ。しかし仕事中の当方にとっては大いなる迷惑、ということもある。いわゆる「アポ無し」は、日本に生産性の低さをもたらしている大きな要因のひとつと考えるけれど、どうだろう。

僕は合理性を好む。そうして絞り出した時間で「何もしないこと」をするのだ。南の国のプールサイドに寝転がって本を読む、とか。


朝飯 なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと大根と小松菜と玉子の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズ、TIO PEPE、グリーンアスパラガスとベーコンのスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018

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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

蔵見学