2026.6.22 (月) 夏至のころに
角部屋の食堂の、南東と南西に面した窓を、今年はじめて朝に開け放つ。暗くて寒い冬の日々にはいつも、半袖シャツ一枚で過ごせる季節、朝に外の空気を部屋に通すことのできる季節に思いを馳せていた。その季節がようやく来たのだ。
僕の仕事は体を動かすたぐいのものばかりではない。それでも月曜日は、日曜日よりも、何にでも使える時間は多い。事務室にいて家内の机に目を遣ると「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様にいただいた感想カードが積まれている。そのうち赤いボールペンでチェックを記していないものは、僕がいまだ目を通していない一群だ。その束を自分の机に持ち来てコンピュータにデータベース化する。その勢いに乗じて、きのうとおとといにいただいたご感想まで入力を済ませる。
上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」に、現在いただいている最も先のご予約は11月のものだ。残された写真などから推し量れば150年は経っているだろう伝統家屋の席数は少なく、満席の常体化しているところが悩みといえば悩みである。
販売係のササキセーラさんと二人で店番をしていた16時40分に、長男と入れ替わりで自宅へ戻る。服装を整えて革靴を履いたらホンダフィットの運転席に着き、県南を目指す。オヤジが亡くなったときにはとことん良くしてくれ、その後もオヤジの祥月命日には花を供えに来てくれる人のお母さんが亡くなったのだ。
新型コロナウイルスの蔓延以降は随分と簡単になったお悔やみではあるけれど、今夜の通夜式には最後までおつきあいをした。そしてまた、東北道、日光自動車道と、高速道路を戻る。その時間になっても、空はいまだ明るさを残している。
「願わくば桜の下にて春死なむ」と西行は詠んだ。「しかし夏至のころに死ぬのも悪くはねぇな」と、その空を真正面に望みながら思う。
朝飯 豚薄切り肉ときくらげの中華風炒め、冷奴、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種刻み合わせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとズッキーニと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ベビーリーフを添えたスパゲティボロネーゼ、Cono Sur Bicicleta Reserva Cabernet Sauvignon 2018













