2026.4.30(木) 普段着は仕事着
今週の月曜日からは、上半身はユナイテッドアスレの半袖のポロシャツに、今月7日に2着を買ったユニクロのウォッシャブルクルーネックセーターを重ね、下半身には今月10日に3本を買ったユニクロのスリムフィットチノを穿いている。上から下までユニクロではあるけれど、ポロシャツだけは十数年を着てもすり切れないユナイテッドアスレの5090-01が一番と、マックス・ローチのアルバムではないけれど、声を大にして”INSIST!”したい。もっともこの型番は、既にして作られていないかも知れない。しかしとにかくこの組み合わせは最高である。
冬のあいだから今も着続けている、むかしの言葉でいえば「上っ張り」は、数年前に銀座の無印良品で買った撥水性のスモックだ。これのお陰でこの冬は嵩張るダウンベストを着ることなく乗り越えることができた。しかし換えが無いため、途中で洗うことができなかった。そして無印良品のオンラインショップには、現在、この品は見あたらない。だから来冬に備えては、似たものを探す必要があるだろう。
きのうは黄金週間の初日であったものの、店の忙しさは、それほどでもなかった。本格的な繁忙は、土曜日から始まるのだろうか。本日は配達係のイザワコーイチさんが休みのため、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」には僕がひとりで行き、冷蔵ショーケースや棚、また裏手の冷蔵庫を汗牛充棟の状態にする。
昼食のにゅうめんは、いまだ飽きない。そして夜は、またまた燗酒を飲む。
朝飯 スペイン風目玉焼き、大根おろしを薬味にした納豆、ズッキーニのソテー、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「ピリ太郎」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と小松菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 若竹煮、蕪と胡瓜の塩もみ、「なめこのたまり炊」のなめこおろし、天ぷらあれこれ、「天寿酒造」の「鳥海山生酛純米」(燗)
2026.4.29(水) 黄金週間
今日から黄金週間が始まる。「腕が鳴る」とまでは言わないものの、ワクワクする気持ちはある。人が遊んでいるときに仕事をすることが好きなのだ。この自分の性向をバンコクの、チャオプラヤ川の向こう岸の某所で語ったところ「私もそうです」と、話しかけた相手は同意をしてくれた。
店舗の商品は、長男と販売係の数名により、既にしてこの連休の仕様に並べ替えられた。道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売場もしかり。あとは売り切れの無いよう注意を払い、且つ、丁寧な接客を心がけるのみだ。釣銭は充分に用意をしたつもりだったが、来月の1日には、追加の分を銀行で作ってもらう必要があるだろう。
ところで上澤梅太郎商店はここしばらくのあいだ、TikTokショップの準備を進めてきた。今朝はその、ようやく完成した商品ページをスマートフォンで確かめてみた。その結果、商品説明に、より理解されやすい文章、より見やすい改行のあることに気づき、それを会社の電子会議室に上げる。午前3時、4時から朝食の準備を始める6時30分までは、遊びの時間であると共に、また仕事の時間でもある。
夜の卓上に並べられつつあるものは、パン、チーズ、カプレーゼ、そして鍋にはポトフが煮えているにもかかわらず、今月27日の日記に書いたと同じく、日本酒に燗をつける。「寒さにより冷えたワインは飲む気がしないと書きながら、今とは比較にならないくらい寒かった冬にはワインを飲んでいたではないか」と問われれば、確かにその通りだ。ということは、ここへきて酒の好みが変わってしまったのだろうか。
ところで日中には事務机の左の引き出しから稲畑汀子編「ほとどぎす季寄せ」を取り出し調べてみたものの、花冷えと梅雨寒のあいだに寒さを表す季語は見あたらなかった。
朝飯 大根おろしを役に魅した納豆、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、生のトマト、目玉焼き、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 アボカドを添えたカプレーゼ、パン、チーズ、ポトフ、「天寿酒造」の「鳥海山生酛純米」(燗)
2026.4.28(火) はやおき
応接間の仏壇に花と水とお茶と線香を供えてから食堂の丸テーブルにコンピュータを開き、メーラーを巡回させる。すると今朝は「汁飯香の店 隠居うわさわ」へのご予約がいつになく多く、それは手書きのメモで家内に伝えるには、いささか躊躇われる数だった。よって事務室へ降りてそれら1件ずつを紙に出力し、壁の予約表と共に四階へ持ち来る。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」へのご予約は「ぐるなび」を介していただく他、電話や直のご来店によりいただくこともある。だからそれを記した予約表と照合をするまでは、軽々には承れないのだ。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」の、壁の予約表への記入は、銀座の伊東屋で「いちばん細いもの」と指定して手に入れたボールペンで行い、黄色い蛍光ペンでなぞって見やすくする。来月の2日から4日までの三日間は、既にして満席になった。特に3日の正午からは超満席にて、その時間帯には長男が手伝いに入る必要があるだろう。
と、ここまで書いて、することが無くなって、階段室に積み上がった本の中からある一冊を掘り出そうとして見つけることができず、代わりに別の本を手に食堂へ戻る。そしてそれを拾い読みしつつ、二杯目のお茶を淹れる。日記の在庫は6日分が溜まった。それでも時刻はいまだ5時45分。早起きによって得られるものは、三文どころではない。
朝飯 揚げ玉、大根と胡瓜のぬか漬け、鮭の日光味噌と地酒酒粕漬け焼き、鱈子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 胡瓜とかに蒲鉾の酢の物、牛蒡と人参のきんぴら、鰆の味噌漬けとカマスの干物、菠薐草の胡麻和え、茄子と厚揚げ豆腐の揚げだし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、二種のおむすび、「天寿酒造」の「鳥海山生酛純米」(燗)、薩摩芋の焼き菓子、Old Parr(生)
2026.4.27(月) はやく五月を
自分の日記を振り返ってみれば、書いていることは朝の風景、食べもの、本、そして旅に限られるような気がする。興味の範囲が異常に狭いのかも知れない。狭いにもかかわらず、深さはそれほどでもない。つまりは「いいかげん」である。
「花冷え」や「梅雨寒」など、寒さをあらわす言葉は少なくない。桜が終わり、しかし梅雨まではいまだふた月ほどもある今の寒さは何と呼ぶべきか。雨に関する言葉を集めた辞書は、持ってはいないけれど、かつてはあった、あるいは今もあるだろうことは知っている。しかし寒さについてのそれはどうか。もっとも、事務机の左の引き出しに置いている「季寄せ」をひもといてみれば、ある程度は知ることができるかも知れない。
なぜこのようなことを書くかといえば、冷えたワインには食指が伸びず、燗酒ばかりを飲んでいるからだ。エンツォ・フェラーリが愛したという微発泡性の赤ワインが、冷蔵庫にはいまだ5本ある。このワインは半袖のシャツ1枚で飲みたい。月が改まれば、その機会も訪れるだろうか。「われに五月を」である。
朝飯 めかぶの酢の物、生玉子、納豆、山芋のすりおろし、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 牛蒡と人参のきんぴら、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、あんかけ焼きそば、「秋田清酒」の「刈穂山廃純米超辛口」(燗)、杏仁豆腐、Old Parr(生)
2026.4.26(日) 文章読本
辛うじて4時台の起床。起床が5時台にずれ込むと、いかにも「損した感」が募る。今朝はまぁまぁ良かった。窓の外は小雨。
東北地方の複数の地域で山が燃えている。数千人が避難を強いられている。「雨さえ降ってくれれば」という、間近に迫った煙を見つつの地元の人の言葉をテレビのニュースが伝えている。とすれば、いま降っている雨は、やはり慈雨と呼ぶべきものなのだろう。
日記を完成させると、その朝食の内容をfacebookの商用アカウントに載せる。facebookには個人のアカウントも持っている。facebookでは、いつの間にか、自分がフォローしていないコレクションも、まるでTikTokのように、頼んでいないにもかかわらず現れるようになった。これは著しく迷惑だ。
おすすめの本を紹介するコレクション、読んだ本の感想を集めたコレクションなどが流れてくれば、つい見入り、ウェブ上で検索し、しまいにはamazonで注文の一歩手前まで行ってしまったりする。本棚には未読の本が積み上がっている。そこに更に本が増えては困るのだ。今朝も「あわや」というところで引き返すこと数回に及んだ。僕は遅読派であるし、本はほとんど外出時にしか読まないため、それほどの数はこなせないのだ。
このところはアメリカ人の書いた「文章読本」のようなものを読んでいる。おおむね面白いのだが、特に目が吸い寄せられたのは「副詞は使うな」というところだった。副詞を使わずに済むようなくどくどしい動詞もまた使うなと、そこにはあった。これを忠実に守ると、文章は勢い、ハードボイルドになる。
くどくどしい動詞、これ見よがしの動詞といえば、僕は「鮨をつまむ」とか「蕎麦をたぐる」の「つまむ」とか「たぐる」という動詞は、なぜか恥ずかしくて使えない。「食べる」や「食う」で良いではないか、と感じてしまうのだ。
アメリカ人による「文章読本」のようなものには、これからも、刺激的な示唆が現れるだろうか。
朝飯 生玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たけのこごはん、もつ煮の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 めかぶの酢の物、ビーツと玉葱のサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、豚肉と厚揚げ豆腐と椎茸と小松菜の鍋、「秋田清酒」の「刈穂山廃純米超辛口」(燗)
2026.4.25(土) あさつゆ
「バカに早えぇな」と、東の空の、既にして充分に明るくなりつつある空を見て感じた。時刻は4時20分だった。空の最も美しくなる時刻は、すこし前までは4時50分のころではなかったか。それが今朝は4時20分なのだから、驚くばかりだ。
この数十年のあいだに何度も読み返した本を廊下の棚から食堂に持ち来て開く。そしてその中にあるあれこれを、インターネットに繋いだコンピュータで調べてみる。まぁ、そのようなことも、僕の朝の遊びのひとつである。
しばらく後にメールを巡回させると「汁飯香の店 隠居うわさわ」に予約が入っていた。このお客様にて本日は満席。即、ご予約を承った旨の返信をお送りする。
その「汁飯香の店 隠居うわさわ」へは、今日は母屋から運び込むものが多いとのことにて、家内を助けて蔵沿いの道を南へ歩く。戻る途中で上を見れば、晴れた空には綿をちぎったような雲があり、その空を瓦屋根の下端が斜めに切り取っている。そのギザギザの線もまた、何だか良かった。
それはさておき「日光市食料品等物価高騰対策商品券」なるものが数日前に日光市から届いた。日光市民であれば、たとえ赤ん坊でもひとりあたり5,000円の買い物のできる金券である。僕は早速、この1,000円券4枚と500円玉1枚を持って店へ行き「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」を10本、買った。これがなくては、僕は夜も昼も明けないのだ。野菜の浅漬けは勿論のこと、豆腐や玉子、蒲鉾、刺身、鮨など淡い味のものには特に合う計1リットルの「朝露」は、梅雨明けのころまでは、保ってくれるだろう。
夜は19時前に町内の公民館へ赴き、令和7年度の総会に会計係として臨む。僕の報告した令和7年度の決算報告と令和8年度の予算案は、無事に審議を通過した。昨年は公民館の屋根の修理に少なくない費用を投じ、4年後には総鎮守瀧尾神社の当番町が回ってくる。町内の財務内容は、より強くしていくつもりである。
朝飯 生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、もつ煮の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 玉子焼き、小松菜のおひたしを添えた鶏肉と椎茸とエリンギの炊き合わせ、大根と胡瓜のぬか漬け、たけのこごはん、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、「秋田清酒」の「刈穂山廃純米超辛口」(燗)、チョコレート、Old Parr(生)
2026.4.24(金) 個人的な感想ながら
きのう夕食のため四階の食堂に来た長男が、焙じ茶を淹れようとして、茶葉が切れていることに気づいた。だったら煎茶にすれば良いと言ったものの、長男は三階にある自分たちの台所へ降りて、茶葉を持ってきたらしい。「らしい」というのは、僕は夜は酒に限るから、人のお茶のことなどは覚えていないのだ。
しかしとにかく焙じ茶の茶葉が切れたことは、気にかかっていた。そして午前のうちに、かつては「今市銀座」と呼ばれていた、しかし今はシャッターの目立つ相の道の「とりや茶舗」まで出かけた。焙じ茶は、たびたび来る手間を省くため、100g入りをふたつ買った。
自宅へ戻り、すぐには使わない余分のひと袋を備蓄庫へ収めるべくその場へ行くと、何と、おなじ焙じ茶ひと袋が、そこにはあった。「あるのに買ってしまう」とは、会社の用度品などにもよくあることだ。
それはさておき先ほどは、買ったばかりの茶葉を提げて相の道を戻りつつ、自然と日陰を選んで歩いていることに気づいた。日中の日差しは充分に強く、気温も充分に上がってきているのだろう。
ところがその気温も日の落ちるころには急に下がって、夜は温かいものが飲みたくなった。よっておかずは洋風ではあるものの、日本酒に燗を付ける。個人的な感想ながら、生のチーズには、ビールよりよほど、日本酒の方が合うと思う。
朝飯 生のトマト、豚挽き肉と春雨の中華風炒め、スクランブルドエッグ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツと三つ葉の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ベビーリーフとビーツと玉葱のサラダを添えた生ハム、パン、チーズ、「秋田清酒」の「刈穂山廃純米超辛口」(燗)、いちごのババロア、Old Parr(生)
2026.4.23(木) 花見
留守をしてるあいだに長男が置いたものか、4月の終わりに銀行から引き落とされる、税金の計算書が事務机にあった。よって当該の口座をiPhoneで確かめる。すると税はしかし、本日既に、引き落とされていた。ここから更に計算書の金額が引かれるとすれば、とてもではないけれど、残高は足りない。
「あちらこちらからかき集めれば、どうにか間に合うだろうか」と、その計算書をいまいちど見る。すると果たしてそれは個人のものではなく、会社が払うべきものだった。升田幸三の「高野山の決戦」における頓死でないけれど「錯覚いけない、よく見るよろし」である。
終業後は都合のつく限りの社員が四階の応接間に集まって、花見を行う。花見とはいえ、今年の桜は既にして葉ばかりになっている。また、夜の四階からは、何も見えない。要は花より団子、である。
皆が酒を飲んでいるわけではないから座が乱れることはないものの、卓上の料理の少なくなる前に、永年勤続表彰を行う。包装主任のヤマダカオリさんは、1996年3月の入社で勤続30年。事務係のツブクユキさんは、2016年3月の入社で勤続10年。それぞれに額装した表彰状を副賞を手渡し、感謝の意を表する。
朝飯 3種のキノコの餡かけ煮、スペイン風目玉焼き、菠薐草のソテー、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 枝豆、豚挽き肉と春雨の中華風炒め、ビーツと玉葱のサラダ、トマトとレタスのサラダ、ホワイト餃子、たまり漬「鬼おろしにんにく」と同「刻みザクザクしょうが」を薬味にした鰹のたたき、東坡肉、塩おむすび、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」のおむすび、五目おこわ、もつ煮込み、麦焼酎「むぎっちょ」(お湯割り)、「くらむぼん」の白ワイン、同ロゼワイン、いちごのババロア
2026.4.22(水) ラリグラス
本日は月に一度の店休日。いつも書いていることだが、店は休みでも、ほとんどの社員は出勤をする。そして日常の業務に従いつつ、時により全社的な会議、部門ごとの会議、大がかりな掃除、あるいは業者を入れての設備の修理などを行っている。
本日の全体会議は9時から隠居で、と伝えられていたため、その5分前に裏手の柴折り戸からその敷地に入る。「汁飯香の店 隠居うわさわ」の玄関前を抜けて庭へ出てみれば、遠くに濃い紅色が見える。「さて、あんなところに花を咲かせる木があっただろうか」と近づけば、それはシャクナゲだった。
シャクナゲはネパールの国花。2013年7月、泊まっていたホテルのオネーサンに訊くと、ネパールでの呼び名はラリグラスと教えられた。カトマンドゥで男の国民帽「トピ」を買うなら、ラリグラスの模様を選びたい。僕はそれを1991年に、彼の地の雑踏で手に入れた。しかし2013年になると、いくらバザールを歩きまわっても、いくら商人たちに訊きまわっても、その柄に遭遇することはできなかった。
最後の会議は18時のすこし前に完了した。来月の店休日の夜には、僕は羽田空港にいるはずである。
と、ここまで書くために費やした時間は20分。「15分くらいで書いちゃうんですか」とむかし新聞記者に訊かれた時間の、今日は5分増しだった。
朝飯 ピーマンとウインナーソーセージのソテー、目玉焼き、納豆、菠薐草の胡麻和え、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、タラの芽の天ぷらと筍の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 たまり漬によるステーキソースを添えた鰹の刺身、蛸の柚胡椒オリーブオイル和え、鶏と鶏モツのすき焼き、「秋田清酒」の「刈穂山廃純米超辛口」(燗)
2026.4.21(火) 駿河台を南へ下って
珍しく、下今市07:45発という、早い時間の上り特急に乗る。それを北千住で地下鉄千代田線に乗り換えて表参道まで行く。「光琳派 国宝燕子花図と尾形光琳のフォロワーたち」が開かれている根津美術館には10時すぎに着いた。印象に残ったのは、深江芦舟による「蔦の細道図屏風」の向かって右上の山肌の赤。「それより光琳のカキツバタはどうなんだ」と問われれば、それは国宝なのだから、悪くないのは当たり前、である。
表参道に戻って今度は地下鉄銀座線で東へ戻り、京橋のモンベルにて、今月15日に取り置きを頼んだ小さなランプを受け取る。
来るときの特急スペーシアの車窓から見た限り、埼玉の南部から東京の北部には曇天の下に風が強かった。しかし昼もちかい東京の中心部は穏やかに晴れ、気温も上がってきた。僕の上半身は、半袖のTシャツ1枚である。
森山大道が1971年にニューヨークで撮った”Another Country in New York”を”Akio Nagasawa Gallery Ginza”で観たら、今度は地下鉄丸ノ内線で御茶ノ水まで北上する。今日のジグザグの移動については、その順番を間違えないよう、紙に書いてポーチに収めた程である。
30年ほど前より漠然と、漢詩を習いたい気持ちがあった。その、いわばゲル状だった希望を昨春はようよう現実に近づけて、湯島の斯文会館を訪ねた。そしてパンフレットを受け取り、しかしその年度の講座は既にして始まっていたから、講義はこの4月から受けることとして、後藤淳一先生による「漢詩のイロハ」に狙いを定めた。
そうして先月25日の日記にも書いたように斯文会館で申込みをしようとすると、その第一回目は見学とし、そこで気持ちが固まったら、改めて申し込みを受けつける旨を知らされた。
丸ノ内線の御茶ノ水駅から外堀通りを東に下って左手の階段を上がり、本郷通りに出る。横断歩道の関係から、すこし遠回りをして国道17号線を秋葉原方面に下る。そこから右へ折れて昌平坂を下っていくと、ポニーをペットにした人が歩いていた。
飼い主は驚くべきことに、そのポニーの鼻先に結びつけた紐を引きつつ湯島聖堂の敷地に入って行く。その後を追うようにして、斯文会館の入口に近づく。案内された講堂は漢学の殿堂にふさわしく、いかにも古めかしかった。また、職員の女性が席に届けてくれた教科書のコピーには「4/21 ご見學者用」と、旧字による但し書きがあった。講堂の設えに続いての「流石ですね」である。
定時に入っていらっしゃった後藤先生は開口一番、この講座は2年でひとくくりであり、昨年がその前半に当たっていたから、今年は「漢詩のイロハ」というより「漢詩のホヘト」くらいの感じであることを宣言された。僕としては「聞いてないよー」である。
「イロハというようりもホヘト」には驚愕をしたものの、僕は子供のころから旧仮名遣いに親しんでいたお陰で古文の成績は良かった。漢文の知識も皆無、ということはない。だから講義には何とか着いていくことができた。それにしても、先生による板書きをノートに写すあいだに先生の解説はその先へ進んでしまう、さぁどうしよう、という焦燥は、久しく忘れていたものだった。
さて今日の講義は後藤淳一編著「はじめての漢詩作り入門」の20ページから始められた。だからそれより前のところは、次の教室までに自習をしておかなければならない。これもまた、久しぶりに味わう義務感である。
勉強の後は駿河台を南へ下って連雀町へ到る。僕の、燗酒を飲む速度は高い。そして神田から地下鉄銀座線にて浅草へと向かう。
朝飯 鮭の日光味噌漬け焼き、牛蒡と人参のきんぴら、タラの芽の天ぷら、蕪と胡瓜のぬか漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニの味噌汁
昼飯 「エクセルシオールカフェ」のチェダーチーズモルタデッラサンド、アイスカフェラテ
晩飯 「まつや」のわざびかまぼこ、焼き鳥(塩)、盛り蕎麦(大盛り)、日本酒(燗)









































