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清閑 PERSONAL DIARY

2024年3月の日記31本

2024.3.31(日) 早寝の理由

きのう、おとといと、目を覚ましたときの第一声は「疲れたー」だった。それが今朝は漏れなかった。水曜日の出張による疲れは癒えたらしい。起きて食堂に出ると時刻は2時48分。きのう寝に就いたのが20時45分ころだったから、6時間は眠った計算になる。

東京から木曜日に帰ったときには火曜日の日記も書きかけだった。そのことにより金曜日までは日記の自転車操業が続いた。その遅れを急速に取り戻して、日記の在庫はきのう土曜日までに、3日分に増えた。よって今朝の気分は大余裕である。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」に「ぐるなび」経由でいただいたご予約のテーブル調整をし、チャットワークに上げられた取引先からの質問に判断を下して返信を送ると、時刻は3時50分になっていた。これから朝食の準備を始める6時30分までは自由な時間である。この静かな時間を欠くと、僕はかなり生きづらくなる。その時間のために、努めて早寝をするのだ。

夕刻、ひとりで店番をしていると、一時、大忙しになって、事務係のカワタユキさんに来てもらう。金谷ホテルの「百年ライスカレービーフ」がひとりのお客様によりすべて売れ、しかもそのお客様は、僕が毎朝のように食べている、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」も20袋ほどお買い上げくださった。ひと袋のみを買い続けてくださるお客様も有り難ければ、大人買いのお客様も勿論、有り難い。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」は、きのう今日と満席だった。明日は、早くもお中元に関する仕事が待ち受けている。午前のうちが、勝負になるだろう。


朝飯 肉末粉絲、納豆、豆腐の玉子とじ、細切り人参の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 スパゲティナポリタンいちごChablis Billaud Simon 2018

2024.3.30(土) 裸でいるより涼しいシャツ

きのうの夕刻、箪笥の引き出しの、ユニクロの超極暖のシャツを、おなじユニクロの木綿のシャツに全交換した。パタゴニアのR1エアクルーは、グッドオンの木綿のTシャツに全交換した。二階級特進のような、一気の衣替えである。

ところできのうに引き続いて香港のはなし。

「共産中国に飲み込まれた現在の香港には行く気がしない」という人がいる。香港の魅力のひとつは開放的な放埒さにあった。その空気は現在、どのようになっているだろう。僕は香港は、過去に4回、訪ねている。初回は1978年、2回目は1983年、3回目は1996年、4回目は2000年。つまり24年間のご無沙汰である。

友人の親戚で、香港からカナダに移り住んだ家族がいる。先ず子供をカナダに留学させる。その子供が知識を蓄え環境を整えたところで残された家族が海を渡る。一家はそのような手順を踏んだという。僕が香港の住民だったら、メシが食える限り、香港に居残るような気がする。

百德食品公司の豆板醤も、利工民のシャツも、香港に居続ける人がいるから、今でも手に入れることができるのだ。利工民の秋鹿印のシャツは、裸でいるよりこれを着た方が涼しくなる、不思議なひと品である。


朝飯 菠薐草のおひたし、細切り人参の炒り煮、納豆、肉末粉絲、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菜花の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 レタスとベビーリーフと蜜柑のサラダミートボールとチーズのスパゲティChablis Billaud Simon 2018

2024.3.29(金) 酔狂が過ぎるか

今朝の雨はすこし変わっている。雨粒が小さいのか、そして風もあるのか、屋根が張り出しているにもかかわらず、犬走りの黒いタイルの全面が濡れている。だったらそこに置いた花に、今朝は水を遣らなくても湿り気は充分なのではないかとさえ感じられる。

9時20分を過ぎるころ長男と会社を出て銀行へ向かう。傘は、他のものと見分けがつくよう、40年ほど前に鈴鹿サーキットで買ったミシュランのそれを使う。そして奥の部屋で1時間40分ほども話を聞く。

雨は、昼が過ぎるころに止んだ。止むだけではなく晴れ間があらわれ、その晴れ間は急速に広がって、気温も上がってくる。駐車場の地面は見る間に乾いていく。明日の東京の最高気温は24℃、日光のそれは20℃。いよいよ春の到来かも知れない。

夜の鍋は、ポン酢ではなく豆板醤で食べた。昨年の11月、思いがけず戴いた「百德食品公司」の豆板醤は、残り3分の1のところまで減ってしまった。僕の知る限り、これは香港の九龍醤園でしか手に入れることはできない。僕が香港へ行くとしたら、これを買うことだけが目的になるだろう。

僕が南の国へ行けば、ほとんどプールサイドで本を読むことしかしない。九龍醤園のちかくのプールを備えたホテルは既にして調べてある。しかし豆板醤を手に入れるためだけに香港へ行くとは、ちと酔狂が過ぎる気もする。悩ましい限りである。


朝飯 ウインナーソーセージとグリーンアスパラガスのソテー、肉末粉絲、納豆、細切り人参の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツと若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 厚揚げ豆腐と豚肉とシメジと水菜の鍋、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、なめこのたまり炊、「黒龍酒造」の「九頭龍燗たのし」(燗)

2024.3.28(木) 現実の日本を存分に

浅草から下今市までの特急券を買うべく、布団から起き上がる前にスマートフォンを取り出す。そして東武ネット会員のアプリケーションを開く。

驚くべきことに7時30分発のリバティきぬ105号も、次の7時50分発のスペーシアX1号も満席だった。仕方なく更に遅らせて8時30分発のリバティきぬ109号を画面上に呼び出し状況を見る。残る空席はたったひとつ。即、これを確保する。東武線の特急券は座席指定券も兼ねているから、座席の数以上は売らないのだ。

平日、それも週末に接する金曜日や月曜日ではないため簡単に考えていたものの、いま現在の日光や鬼怒川へ向かう列車は大混雑をしていることを、あらためて知る。

年末年始やゴールデンウイーク、シルバーウイークなど以外にも、たとえば桜の季節には東京のホテル代は高止まりをする。それが今年はコロナ前より顕著な気がする。日本に観光に来てくれる外国人の多さが、ホテルの料金を押し上げているのだろうか。ロシアとウクライナの戦争による諸物価の高騰も、また国策としての賃上げも、そこには関係しているものと思う。

リバティきぬ109号の乗客のほぼ半分は外国人だった。僕の隣の席も外国人で、自国語による日本のガイドブックを開いていた。その表紙の真ん中には、サングラスをかけたゲイシャが緋牡丹お竜ばりに片肌を脱いだイラストがあった。「君たちが日本に対して浮かべるイメージはいまだにそれかい」と思うが別段、残念な気持ちは湧かない。「どうぞ、ご自由に」である。ただしそのガイドブックを携えた外国人には、現実の日本を存分に楽しんで欲しい。


朝飯 「老酒舗」の白粥と肉まんのセット
昼飯 にゅうめん
晩飯 東坡肉、グリーンアスパラガスのソテー、肉末粉絲、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、肉末蒸蛋、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)、いちご

2024.3.27(水) 甲府まで

出張のため、今月16日の日記に書いた国内移動を、先ずは下今市09:05発の上り特急リバティから始める。七里のオーミヤナナサト眼科で診察を受けるときにしか降りない春日部には10:11着。おなじ1番線から東武スカイツリーライン準急は10:14発。

次の乗り換え駅は越谷。しかし車内に北越谷、越谷、新越谷とアナウンスが流れるうち、自分の降りる駅が分からなくなる。そのたび乗り換え駅、着時刻と発時刻、その路線、その列車名を印刷した紙を胸のポーチから取り出し、確かめる。

10:33越谷着。JR南越谷駅への経路は数日前にyoutubeで調べておいた。その動画で見覚えのある階段を降り、通路を抜け、エスカレータを下って南越谷駅に達する。

10:38南越谷発。路線はJR武蔵野線。東浦和、南浦和、武蔵浦和、西浦和と、同じような名前の駅を過ぎる。まったくややこしい。東所沢、新秋津の駅名を聞いて「まるで西武池袋線に乗っているみたいだ」と感じる。

経路を印刷した紙は相変わらず、胸のポーチから頻繁に取り出して確かめる。JRの特急に乗る駅は立川。しかしその紙には誤って八王子で乗り換える経路を印刷してしまっていた。よって以降はiPhoneの乗り換え案内に頼ることとする。

11:18西国分寺着。JR中央線に乗り換えて立川には11:29着。プラットフォームから上がったコンコースには崎陽軒の弁当売場が目立ったものの、焼売はきのうの夜に食べている。はす向かいの「穂まれや」でおむすび弁当とお茶を買う。

JR特急かいじ19号の出る6番線に降りたところで、ようやく人心地がつく。今月16日の日記に書いたように、羽田からタイとラオスの国境までは、2回ないし3回の乗り換えで達することができる。今日の移動の方が、よほど骨が折れる。

11:53発のJR特急かいじ19号の車内は立派で驚いた。「かいじ」と聞いて思い出すのは「沈黙の艦隊」の原作者「かわぐちかいじ」だ。しかしこの列車の「かいじ」はどうやら「甲斐路」らしい。読みやすさを求めて平仮名で表記をした結果、意味は不明になる典型だと思う。

蛇行した川と見事に整備された畑地を左眼下に望んだのは12時25分。列車は間もなく大月に停車した。ここで乗客のおよそ半数が降りる。彼らのほとんどは海外からの観光客と思われる。多分、富士急行線に乗り換えて富士山を観に行くのだろう。

列車が速度を落とすと、左手の間近に城跡が見えてきた。甲府には13時04分に着いた

用事を済ませて夕刻、甲府の官庁街から駅への目抜き通りを上がっていく。広い道の両側には魅力的な飲食店が多い。

甲府17:36発のJR特急あずさ46号は、甲府を出て間もなく異音のため停車。運転手や車掌が外に出て車両を点検するうち21分の遅れになる。終点の新宿には、この遅れを更に広げて33分遅れの19:31着。新宿からはJR中央線の特別快速で神田。神田からは山手線で御徒町。

片道4時間の出張を日帰りでこなすと疲れてしまう。よって今夜は東京に泊まることとして、取りあえずはカウンター活動の場所へと向かう。


朝飯 トマトのスクランブルドエッグ、しもつかり、厚揚げ豆腐としめじと小松菜の炊き合わせ、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「こつぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 「穂まれや」のおむすび弁当
晩飯 「もつ焼でんアメ横店」のトロレバ(この日の最後で量は半分)おしんこチレとテッポー網レバ豚軟骨の煮込み梅割り焼酎

2024.3.26(火) 何がどうなれば春なのか

お彼岸が過ぎても寒い日が続いている。先週の土曜日には、山の雪を風が運んでくる風花どころではない雪が舞った。あと1週間で4月だというのに、上半身にはこれまでと変わることなくユニクロの超極暖ヒートテックにパタゴニアのR1エアクルーを重ねている。

3月31日の隠居の席を、2ヶ月ちかくも前の2月はじめにご予約くださったお客様がいらっしゃる。庭に面した席を望まれたそのお客様には「桜も見ごろと存じます」と、ご返事を差し上げた。今となっては、とんだ安請け合いだった。靖国神社の開花宣言さえ、いまだ出されていないのだ。

もっとも日照だけは、お彼岸の少し前より幾何級数的とも感じられる速さで延びてきた。閉店時間の17時30分の空は、すこし前までは、まるで夜のような暗さだった。それが今では、まぁ、これまでの目の慣れも関係しているのだろうけれど、晴れれば、まるで初夏の夕刻のように明るい。

国道121号線に沿った看板の照明は、毎年、春の彼岸が過ぎると電源を落とす。今年も「そろそろ」とは考えているものの、やはり夏とは異なって、17時を過ぎれば自動的に点灯する。そのようなときには「やはり春はまだか」と考えてしまうのだ。


朝飯 豆腐の玉子とじ、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、納豆、しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 ブロッコリーのニンニク炒め、生のトマト、キャロットラペ、蓮根の酢の物、すぐき、焼売、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、“Chez Akabane”の杏仁豆腐、Old Parr(生)

2024.3.25(月) 後席か操縦席か

「体重は健康のバロメーター」という言葉のあることを、小学校の担任エダタダシ先生は教えてくださった。半世紀以上も前のことだ。現在、アメリカの人口の4割は肥満だという。痩せることを医師から推奨されている人は、日本にも少なくないのではないか。

「円安を容認はおろか歓迎するって、どういうことなんだい」と呆れてみせた税理士がいる。「自国通貨の強さは国力の証明」と、学生時代には教わったのかも知れない。

ゴールドマンサックスのステラジストは今月22日のリポートで、3ヶ月後のドル円相場を155円前後と予想した。従来の予想は145円前後だった。そのニュースをスマートフォンで目にして「6月の旅の、いまだ確定させていないホテルは予約を急ぐべし」と考えた。大方のホテルの価格は需給や為替で変わるからだ。

そして6月3日から6日までのスコータイの宿、また6月6日から10日までのバンコクの宿を、立て続けに予約する。これで、先週末の日記のホテルを含めて10泊すべての予約が完了した。合計の宿泊料は約3万5千円。予約サイトをいじくりまわしているうち、なんだか安くなってしまった。

“spartan”な旅が好きだ。アルファードの後席よりロータスセブンの操縦席の方が、よほど楽しそうではないか。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、しもつかり、納豆、牛蒡と人参のきんぴら、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 なめこのたまり炊、厚揚げ豆腐としめじと小松菜の炊き合わせ刻みキャベツを添えたコロッケ、「黒龍酒造」の「九頭龍燗たのし」(燗)、いちご

2024.3.24(日) honesty

あるとき京都で祇園のバーに3日のあいだ通ったことがある。その1日目、初見である僕がドライマーティニを注文すると、バーテンダーは新しく使い始めたというジンを勧めた。「美味しいですか」と訊ねると、バーテンダーはたたらを踏むような身振りと共に口ごもった。その姿から「美味いかどうかを判断するのはお客様、ということなのだろう」と僕は解釈し「それでお願いします」と、彼の提案に従った。

上澤梅太郎商店の商品に、唐辛子を含むものがふたつある。それらについて「辛いですか」とお客様に訊かれることが毎日のようにある。辛さに強い人であれば「それほどでもない」と感じるだろう。辛さに弱い人であれば「辛い」と感じるだろう。「辛いかどうかを判断するのはお客様」とお答えをしたいところではある。しかし誠実であろうとすればするほど相手の不興を買うということがあるから、この場合の返事はなかなかに難しい。

むかしポケットベルというものがあった。東京に出張中、このポケベルの調子が悪くなった。インターネットはいまだ一般的ではなく、僕はホテルの電話帳でNTTドコモグループの修理センター探した。果たしてそれは有楽町に見つかった。

修理はすぐに終わった。「これでもう大丈夫ですね」と僕は技術者に笑顔を向けた。「機械だから分からない」と、そのオジサンは仏頂面で答えた。こういう誠実な人が、僕は結構、嫌いではない。出世はできないだろうけれど。


朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 オリーブハムとソーセージとあれこれのサラダ、フランスパン、チーズChablis Billaud Simon 2018

2024.3.23(土) 秘宝

きのう3泊の日程で予約を入れたバンコクのホテルからは、受け入れる旨の返信が届いた。とはいえそこには以下の一文も添えられていた。

Your stay is so short you will hardly have time to enjoy our hotel.

「だったら次はひと月くらい滞在してやろうではないか」と思う。

ホテル側のこの注意喚起はまた、そっくりそのまま、せわしない旅を好む東アジアの人たちに読ませたい気分だ。もっともそのような人たちは好んでせわしない旅をしているわけだから、読ませても、何も感じない可能性は高い。あるいは「みずから客を楽しませようという気持ちは無いのか」と憤るかも知れない。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」に慌ただしい時間配分でいらっしゃろうとしているお客様には「隠居の一番のご馳走は時間です」と、僕はご案内をしている。

エイミー・ワインハウスのアルバムに”Hidden Treasures”という傑作がある。上記のホテルは正に、インドシナの”Hidden Treasure”ではないか。行って確かめることが、今から楽しみでならない。


朝飯 牛蒡と人参のきんぴら、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、納豆、しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、ブテチゲ風味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「ジョニーズカフェ638」のフォカッチャ砂肝のコンフィと白神クレソンのサラダ仕立てフィレンツェ風トリッパの白ワイン煮込み頂鱒の燻製からすみかけホタルイカのプッタネスカフォンダンショコラ、お勧めの赤ワイン、Glenfiddich 12years(生)

2024.3.22(金) 便利

今朝の食事は例外的に早く食べ終えた。出勤する社員のため事務室に降りる7時40分までは、いまだ30分以上もある。よって早朝に使ったコンピュータをふたたび開く。そして6月10日から3泊を予定しているホテルの予約をはじめる。

このバンコクのホテルは、アゴダなどの予約サイトには登録をしていない。素人じみた自社サイトの、1990年代のウェブショッピングを思わせるセルに氏名、電話番号、住所などを入力していく。部屋は、冷房を備えない最上階の小部屋を選んだ。最上階とはいえ5階だから、エレベータは無くても苦痛は感じないだろう。

僕がもっとも問題とするのは立地である。ホテルは大きな通りから「ソイ」と呼ばれる袋小路を600メートル進んだ突き当たりにある。通りに出て食事をしようとすれば、往復で1,200メートル以上の移動となる。緑の多い田舎ならともかく、南国の炎天下に歩を進めることは結構、辛い。首都にお馴染みのモータサイがソイの入口にいれば、帰り道だけはそれが使えるかも知れない。

「なぜそんな宿を選ぶのか」と問われれば「楽しそうだから」と答えるしかない。旅は、便利すぎては面白くないのだ。


朝飯 納豆、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、ブテチゲ風味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 「やまだ宴楽」のお通しの春巻きと手羽先揚げ刺身の盛り合わせ茹で鶏の梅肉和え、芋焼酎「三岳」(お湯割り)

2024.3.21(木) 地震

午前、事務室の中にわりと多くの人がいて、その人たちと会話を交わしている最中に地震があった。揺れは派手だったが一瞬とも思われる短い時間で収まったから、怖さは感じなかった。ただし報道は広くなされたらしく、複数の方面から安否を問う連絡をいただいた。日光は栃木県の北西部に位置する。今回の地震は県南の揺れが激しかったらしい。

ここで数週間前の地元紙の記事と、今週火曜日の夜の、蕎麦屋での話を思い出した。

栃木県は、都道府県別の魅力度では、毎年、最下位付近を行ったり来たりしている。しかし流入する移住者数は全国で3位なのだという。日光に移住してくる人の挙げる理由のひとつに災害の少なさがあるとは、火曜日の夜に聞いたことだ。確かに日光市には、1949年つまり昭和24年の今市地震を最後として、大きな災害は起きていない。

ここ10年ほどは、夏が来るたび大雨による洪水が、列島のそこかしこで発生する。数年前のテレビのニュースには「こんなことの起きる場所ではなかったのに」と、氾濫する川を呆然と見つめる住民が映し出されていた。いきなり起きることもまた、災害の持つ怖さのひとつだろう。

おととい、今日と、隠居の庭に植木屋が入っている。彼らが引き上げた夕刻に様子を見に行った長男によれば、複数の木に赤い目印が巻きつけてあったという。それらが伐り倒されることを長男は心配している。それについては明日にも確かめてみることにしよう。

終業後に4階の自宅へ戻り、朝に供えた花とお茶と水を仏壇から下げる。お茶と水の器は小さなお盆に載せられている。そのお盆には少なくない量のお茶と水がこぼれいていた。地震は、やはり小さくはなかったらしい。仕事中の植木屋に何ごともなくて良かったと思う。


朝飯 しもつかり、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、ブテチゲ風味噌汁
昼飯 「日光鱒鮨本舗」の鶏めし、日光味噌のフリーズドライ味噌汁”with LOVE”
晩飯 「食堂ニジコ」の胡瓜の辛子和え皮蛋チャーハン麦焼酎「二階堂」(お湯割り)

2024.3.20(水) 三寒四温と桜の関係

「暑さ寒さも彼岸まで」のお彼岸がようやく来た。冬のあいだ着つづけたモンベルのU.L.サーマラップジャケットは、先週の土曜日から無印良品のナイロン製のスモックに替えた。服を薄くすると、三寒四温の寒い日でも、もう元の冬着には戻れない。来月も半ばを過ぎれば、服装はまたガラリと変わるだろう。

このところ隠居の庭の桜への問合せが多い。この冬は暖冬と言われた。梅の花は昨年より1週間ほど早かった。よって桜の開花も早まることと予想をしていた。しかし情報によれば、東京の桜は1週間ほど遅れているという。

日本銀行の総裁がマイナス金利政策の解除を決めたら日経平均株価が上がった。暖冬だったにもかかわらず桜の開花は遅れている。何が何だか分からない今日この頃である。

日中、グループLINEにコメントがたくさん上がっていることには気がついていた。終業後に開くと、それは同級生の死を報せるものだった。

その同級生は、学生のときにはゴロワーズだかジタンを吸っていた。酒は飲まなかったように思う。会社の経営者で、社員旅行の途次に買い物をしてくれたことがあった。「お悔やみの機会があれば、ぜひ参加をしたい」と、僕はそのグループラインに返信をした。

タバコは年に4本を吸うこととしている。食器棚の引き出しにはトリニダッドのショートが納めてある。夕食の後、そこから1本を取り出して、ベランダで吸う。


朝飯 厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、鮭の焼きほぐし、しもつかり、紅白なます、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と菜花とのげのりの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 オイルサーディン3種のパンピーマンとベーコンのソテーを添えたスクランブルドエッグChablis Billaud Simon 2018

2024.3.19(火) 布一枚

未明、既に完成している一昨日の日記の「公開」ボタンをクリックして後は、きのうの日記もでき上がっていることもあって、仕事に取りかかる。

先月23日の日記に書いた新しい宣伝媒体の英文は、当方から疑問点や修正案を出した結果、翻訳会社から見解が戻った。その校正済みの文章を逐一たしかめつつ「ここまで真面目に仕事をしてくれたなら、すべて先方の最終案に従おう」と決めた。後のことは長男にお任せである。

日記の在庫は充分、そして朝からひと仕事を終わらせて、何やら気分が良い。更にはここ数日のあいだ探していたバンダナが、きのう遂に見つかった。それはインド製の木板刷りで、僕としては安くない値段で手に入れたものだった。

見失っていたときには「自分は本当にそれを買ったのだろうか」との疑いも湧いた。しかし家内に見せたときの「いいなぁ」という返事は覚えている。更に小遣い帳を検索すると、昨年の10月3日に確かに、おなじインド製のカディコットンと共に手に入れた記録が残っていた。

それがもっとも納めてありそうな箪笥の引き出しは、何度も調べた。それをきのうは丸ごと引き出し床に置いた。そしてスンバ島の帯からヴァラナシのスカーフ、果てはミャンマーの腰巻きまで、夥しい数の布を次々と取り出してみた。果たして白地に青い縞模様のそれは、ようやく底の方から出てきた。

このバンダナは、首に巻くために買った。使い初めは初夏になるだろう。


朝飯 鮭の焼きほぐし、玉葱と椎茸の玉子とじ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、しもつかり、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「やぶ定」の酒肴あれこれ、盛り蕎麦、3種の日本酒(冷や)

2024.3.18(月) しもつかり

「未知の味に挑戦した私はCOOLだ」との感想を「汁飯香の店 隠居うわさわ」のカードに残してくださった海外からのお客様がいらっしゃる。文化を異にするところへ旅をすれば「新しい天体」は次から次へと現れる。予定調和などぶっ飛ばせ、だ。

北関東の郷土料理「しもつかり」についての子供のころの記憶は無い。意識の端にのぼり始めたのは二十歳を過ぎてからだっただろうか。しかしその猫の吐瀉物のような見た目から、僕はそれに箸を伸ばすことはしなかった。

苦手な食べものが目の前に現れると「なにくそ」という気持ちになる。そして食べに食べて、それが好きになるまで自分を訓練する。しかし「しもつかり」にだけは、その気持ちが起きなかった。

これを食べられるようになったのは、27歳のとき遊びに行った家で無理強いをされたことがきっかけである。そのときの感想は「なんだ、美味めぇじゃねぇか」だった。以降はこれの作られる初午の季節が待ち遠しくなった。

旧暦の初午は、春の彼岸に重なる。冬至に重なるクリスマスがキリストの生誕以前から祝われていたらしいことと初午には、共通のものを感じる。これからしばらくは、夜は酒肴として、朝はおかずとして「しもつかり」を楽しむ日々が続くだろう。


朝飯 紅白なます、納豆、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、蕗のとうの天ぷらの味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダカツレツ、Old Parr(お湯割り)、TIO PEPE、家に帰ってからのエクレア、Old Parr(生)

2024.3.17(日) 陰影

「汁飯香の店 隠居うわさわ」には本日、開店直後の忙しさが落ち着くころに8名様のご予約をいただいている。このお客様のための室礼は、3日前の14日に整えた。僕はお茶を習ったことが無い。だから室礼も自己流である。型を知らないからどこからどこまでが「崩し」なのかも分からず、型破りでもない。

果たして自分には「型」と呼べる何ものかがあるだろうかと考える。ひとつだけあるとすればピアノを弾くときの手と指の形で、これだけは子供のころの訓練が身についている。他には何も無いだろう、多分。

床の間に軸、床脇は何とも形容しがたい室礼をいまいちど確かめるため、朝のうちに隠居へ行く。庭にちかい床の間には光が届いている。その右手の床脇には陰影が満ちている。それらのある座敷の飾り戸棚に置かれたものは、しばらく前から変えていない。こちらにも時々は、手を加える必要があるだろうか。どこかに面白いものが落ちていれば、僕はすかさず拾うに違いない。


朝飯 揚げ湯波の淡味炊き、納豆、煮奴、紅白なます、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、長葱とのげのりの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせチキンカツのカツ煮、なめこのたまり炊、らっきょうのたまり漬、「黒龍酒造」の「九頭龍燗たのし」(燗)

2024.3.16(土) 国内移動

日光に住む人が島根に住む勉強仲間を訪ねたことをSNSで知って「フットワークの軽さに驚きました」と感想を上げたところ「ウワサワさんこそ年に何度もタイへ行くではないですか」と返された。羽田からタイとラオスの国境までは、2回ないし3回の乗り換えで済む。国内の移動こそ、僕の苦手とするところだ。

今月末に甲府へ行く。同所は未踏の地にて、Yahoo!の「乗り換え案内」に頼る。いくつかを検討した結果、以下の経路を選んだ。4回の乗り換えで、所要時間は4時間と出た。

09:05 下今市発 特急リバティけごん14号
10:11 春日部着
10:14 春日部発 東武スカイツリー準急
10:33 越谷着
10:48 南越谷発 JR武蔵野線
11:28 西国分寺着
11:36 西国分寺発 JR中央線
11:41 立川着
11:53 立川発 JR特急かいじ19号
13:04 甲府着

乗車券と特急券は、JR今市駅まで行って、自動発券機の「乗り換え案内」にふたたび頼って手に入れた。帰社してまたまた「乗り換え案内」を開き、上記の経路を紙に印刷する。下今市と春日部以外の駅はすべて初見にて、しくじるわけにはいかない。立川駅での12分間に、弁当は買えるだろうか。


朝飯 ベーコンのソテーとスクランブルドエッグ、納豆、紅白なます、梅の実ひじき、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根とのげのりの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ウォッカマーティニ、ベビーリーフのサラダ、ズッキーニと赤ピーマンとキャベツのスープ、クロワッサン、飲みさしの赤ワインと白ワイン

2024.3.15(金) 黒い細引き

先週金曜日の続きの仕事をすべく、下今市07:02発のリバティきぬ108号に乗る。新型コロナウイルスが世に蔓延して以降、この便はそれまでの6両から3両に編成を減らして運行されていた。それが明日からは本来の6両に戻す旨のアナウンスが走行中の車内に流れる。実際、2020年から2022年あたりまでは、東武線の特急は1両に数名の乗客だった。それが今朝はほぼ満席である。めでたい限りだ。

先週はGoogleマップを頼りに辿り着いた兜町の仕事場だったが、今日は記憶を頼りにすぐに着いた。ふたりのデザイナーと僕が集まった室内と日光の長男とはzoomでやり取りを共有した。僕はほとんど口を挟まず、要点のみに発言をした。部屋にはドリップ式のコーヒーが備えられていて、僕は2杯を飲んだ。

打ち合わせが完了して以降は日本橋、御徒町、上野、北千住と移動をして調べごとをする。途中、御徒町のアートスポーツ本店にて直径2ミリメートルのザイル、まぁ、それほど細いものをザイルと呼ぶかどうかは不明ながら、1メートルのみ買う。

先月21日にメルカリで中古のスーツケースを手に入れた。そのプロテックスFP-32Nはダイヤル錠ではなく鍵を用いて開け閉めをする。黒い細引きは、この鍵をボディバッグやバックパックの目立たないところに結びつけるためのものだ。

夜には会食が控えている。そのため早めの下り特急に乗り、18時前に帰社する。


朝飯 揚げ湯波の淡味炊き、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、紅白なます、梅の実ひじき、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 「ドトールコーヒー」のトースト、コーヒー
晩飯 「魚登久」の胆焼き鰻重、香の物、肝吸い、「片山酒造」の「粕華」(生)アイスクリーム

2024.3.14(木) 次の候補

今月の8日には、東京でも雪の降る可能性を予報が伝えていた。そのため、ユニクロの超極暖ヒートテックにパタゴニアのR1エアクルーを重ねる現在の仕事着の上に、マムートのセオンインカーディガンを着た。日光と東京を行き来する服装は、真夏以外には常に悩む。

先週とは打って変わって、明日の東京の最高気温は17℃だという。それに対して日光市の最低気温は0℃なのだから、これまた大いに困る。結局のところ、イタリアでは下着だけれど日本ではシャツとして通用する襟の高いセーターとNERDYのトラックトップ、予備としてモンベルのダウンベストをタンスから出す。

東京に行くということは、電車に乗るということだ。電車に乗るということは、活字が必須ということだ。そういう次第にて本棚にめぼしいものを物色する。本は、買われてすぐに読まれるものもあれば、何十年も読まれる時を待っているものもある。こちらが求める本は、みずから手に取ってくれることを訴えてくるようなところがある。

司馬遼太郎の「余話として」が目につく。これは何十年も棚にあって、しかしいまだ読んでいないものではなかったか。最初のページに目を通していくと、これは面白そうだ。こんなものをオレは何十年ものあいだ死蔵し続けたのかと自分の迂闊さを羞じつつ裏の見返しを確かめると、そこには「1999 summer」の覚え書きがあった。もういちど、今度は真ん中あたりのページを開く。活字の大きさは、今の僕には小さすぎる。即、この「余話として」を棚に戻し、半歩ずつ横に動きながら、次の候補を探す。


朝飯 茹でたブロッコリーとオムレツ、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、細切り人参の炒り煮、大根と香り野菜の醤油漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、長葱とのげのりの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとモッツァレラチーズとベビーリーフのサラダスパゲティミートソースチーズCLOS DU MAROUIS 1986

2024.3.13(水) 靴下とピカソ

このところ毎日のように、靴下に穴が開く。日中、たとえば右の靴下から親指が顔を出していれば、左右を履き替えて夜まで凌ぐ。穴の開いた靴下は入浴の前に捨てる。するともう片方が残る。箪笥の引き出しには同じようにして残った片方があるから、それと組み合わせればふたたび左右が揃う。そうして減り続けた靴下が、今日は遂に残り一足になった。

靴下はユニクロの、3足1,000円の黒い色ばかりを一度にふた組、つまり6足を買う。一足のみになった現在のそれはいつから使っているものか。小遣い帳のファイルを検索すると、それは2022年7月14日に買っていた。つまりユニクロの靴下は、僕の使い方では1年と8ヶ月は保つ、ということだ。次の6足は今月の1日に既にして買ってある。つまり在庫は充分である。

書き溜めた日記も在庫なら、預金の残高も在庫と僕は考える。在庫は心に余裕を持たせてくれる。もっとも適正在庫という言葉もあって、どうやら多すぎてもいけないらしい。

今朝の日本経済新聞第40面の「画家の自画像十選」は「青の時代」のピカソのものだった。記事によれば、ピカソは20代の若さで成功し、死ぬまでお金には苦労をしなかった。したがって気に入った作品は売らず手元に残し、その在庫は膨大な数に上った。遺族はそれらを相続税の代わりに物納した。「国立ピカソ美術館」は、それを以て設立をされたという。パリはいささか遠いけれど、ちと観てみたい気はする。


朝飯 「つじむら農園」の長葱「一翠太」の網焼き、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛蒡と人参のきんぴら、蕪と胡瓜のぬか漬け、大根と香り野菜の醤油漬け、なめこのたまり炊、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 紅白なます、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、煮奴のそぼろ餡かけ、大根と香り野菜の醤油漬け、「つじむら農園」の長葱「一翠太」と牛肉のすき焼き風、「黒龍酒造」の「九頭龍燗たのし」(燗)

2024.3.12(火) 赤ペンで

月末にしなければならいことを、昨月はし忘れた。以前にもおなじことがあって、そのときは関係する方面に問い合わせた。「すぐに処理をすれば問題なし」と言われて、その通りにした。過ちを繰り返してはいけない。事務机の左手に提げたカレンダーには、今月から12月までの月末部分に赤ペンで注意書きをしよう。

納税専用の預金通帳を開く。残高は数ヶ月は保つものだった。ということは、数ヶ月後には枯渇をする、ということだ。こちらについては今月の下旬にも、他の口座からお金を移しておくことにしよう。

おとといの日記に書いた、宋胡録の窯跡群から北に1.5キロメートルのモーテルについては、バンコクに住む同級生のコモトリケー君に電話で問い合わせてもらった。クルマで来てクルマで帰る素泊まり客の専用で、食堂は備えず、ちかくにも食堂は無いとのことだった。その返事を受けて即、シーサッチャナーライの宿は、窯跡群から南に7キロメートルのコテージに決める。コテージと窯跡のあいだは自転車で往復をするつもりである。

問題は、スコータイの空港からそのコテージまでの、30キロメートルほどの移動の手段だ。往きは昼の行動だから、心配は少ない。帰りは空港に朝の8時には着いていたい。とすれば7時には宿を出たいところではあるけれど、足は確保できるだろうか。まぁ、何とかなるだろう。というか、何とかしなくてはならない。居残りは御免である。


朝飯 菜の花のおひたし、牛蒡と人参のきんぴら、納豆、トマトのソテーを添えた目玉焼き、大根と香り野菜の醤油漬け、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 3種のパン生のトマトと茹でたブロッコリーとベビーリーフのサラダを添えたマカロニグラタンとキッシュChablis Billaud Simon 2018

2024.3.11(月) 梅と桜

起きて服を着て、寝室から洗面所に移動する。うがい薬などを載せた棚の時計は2時42分を指していた。食堂に来てお湯を沸かしつつコンピュータを起動する。「ぐるなび」を経由して「汁飯香の店 隠居うわさわ」に予約が入っている。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の予約は「ぐるなび」をはじめ、隠居への電話、上澤梅太郎商店への電話、更には家族個人への口頭やメッセンジャーを通じてもいただく。それらが集約されているのは事務室の壁に貼られた予約表だ。「ぐるなび」に空席があったとしても、油断はならない。

今朝はそれほど寒くないから上着は着ないまま1階の事務室へ降りる。壁の予約表を外して4階の食堂に戻る。そしてそれを確かめた上で即、お客様には予約を承った旨のご返事をお送りする。

月曜日には、直近1週間の売上金を銀行に入れる。その額が徐々に上がってきた。気温も同時に上がっていってくれれば有り難い。

「桜伐る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」と言われるものの、隠居の庭では桜も梅も、しばらく前に剪定を受けた。梅の枝の一部はいま、店の大壺に投げ込まれている。その白梅が空気調整器からの温風のせいか、随分と開いてきた。

「這えば立て、立てば歩めの親心」とおなじく、次は桜に期待をしてしまう。桜はやはり、昨年より早く咲くだろうか。


朝飯 蓮根のきんぴら、ブロッコリーのソテーとスクランブルドエッグ、納豆、細切り人参の炒り煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草と長葱の味噌汁
昼飯 「やぶ定」のカレー南蛮蕎麦
晩飯 2種のパン生ハムのムースブロッコリーと「つじむら農園」の長葱「一翠太」と豚肉のソテーChablis Billaud Simon 2018

2024.3.10(日) 出かけるまでが

ハワイの高層ホテルのベランダから海を望む画像と共に「計画の半分もこなせていない」と、SNSで嘆いた人がいる。知らない仲ではないから「旅の計画は、3分の1が達成できれば上出来らしいですよ」と、僕はコメントを寄せた。人はなぜ旅にあれこれを詰め込むのだろう。日常を離れながら、なぜ、なお忙しさを求めるのだろう。

1週間の家族旅行でかならず2ヶ国を回る人がいる。理由を質したところ「できるだけあちらこちらに行きたいから」とのことだった。国をまたぐだけで丸一日が消える。その1日を勿体ないとは考えないのだろうか。

6月3日から6日まではスコータイのシーサッチャナーライにいる。目的は宋胡録の窯跡群の散策。前回は2019年3月の訪問で、このときはサワンカロークに住む勉強仲間キモトタカヨシさんに改造三輪車サムローの運転手レームさんを紹介してもらった。今回は諸般の事情によりサムローは頼めない。だったら目的地のできるだけ近くに滞在し、できるだけ微視的に行動したい。

問題は、窯跡群の座標を前回は特定しなかったことで、ここ数日は、その場所を探し続けていた。そして本日ようよう、Googleマップの衛星写真を拡大しながら見つけることができた。ここまでくれば、宿も決められる。候補はふたつ。1軒は窯跡群の7キロメートル南にあって、食堂も供え、貸し自転車もあるらしい。インターネットでも予約ができる。もうひつとつは窯跡群の北1.5メートルと近いものの、Googleの画像によればモーテルのような建物で、予約の方法もおぼつかない。

とにかく旅は、出かけるまでが一番、とは言わないものの、楽しい。それがこれから3ヶ月も続くのだ。前回はトリッペンの革靴を泥だらけにした。今回は、捨てても惜しくない靴を持つことにしよう。


朝飯 蓮根のきんぴら、納豆、生玉子、ブロッコリーのソテー、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、沢庵、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 大根と香り野菜の醤油漬け、菠薐草の胡麻和え、細切り人参の炒り煮、和風ハンバーグステーキ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、なめこのたまり炊、「黒龍」の「垂れ口純米吟醸」(冷や)

2024.3.9(土) 虫が知らせて

朝、起きて寝室から洗面所を経由して食堂に来る。そのときの寒暖により、現在の外気温を推し量ることができる。それは誰にも共通することなのだろうか。今朝ほどの室温であれば、暖房は足元に温風を送る小さな器具だけで済む。頭寒足熱とは良く言ったものだと思う。

7時40分に事務室のシャッターを上げる。8時の朝礼までは、店の灯りを点けて冷蔵ショーケースの覆いを外すなどのことをしている。今日は7時45分に電話が鳴った。8時30分までは留守番電話による対応になるものの、今朝ばかりは虫が知らせて即座に受話器を取る。相手は果たして今日の「汁飯香の店 隠居うわさわ」での朝食を希望される方だった。

壁の予約票を外して事務机に戻る。9時からの席には幸い空きがあった。それをお伝えすると「良かったー」と、お客様は安堵の声を洩らした。僕は即、そのお客様のお名前と電話番号、来店時刻、人数を記した紙を手に隠居へ急ぐ。そして勝手口から中に入り、厨房の家内にそれを手渡す。電話を使わないのは、準備の手を止めさせないための配慮である。

9時25分に鳴った電話は隠居からのもので、食後のいちごが足りなくなったという。そういう次第にて10時を回ったところで道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ行き、指定された品種のそれを買ってすぐに戻る。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の予約表を、あらためて確かめる。来週の日曜日は満席をいただいている。当日の室礼は考えてある。床脇には小さく地味なものを置こうと思う。


朝飯 蓮根のきんぴら、日光味噌「ひしお」の肉味噌、ブロッコリーのソテー、鮭の焼きほぐし、沢庵、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと菠薐草の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズ、沢庵、SMIRNOFF VODKAトマトとグリーンアスパラガスとマッシュルームのスパゲティChablis Billaud Simon 2018

2024.3.8(金) 浅い地下鉄

前日の終業後に自宅へ持ち帰ったコンピュータは、翌早朝にはバッテリーで動かす。しかし今朝ばかりはACコードをコンセントに繋いだ。今日は東京でコンピュータを使うため、バッテリーの容量は温存したいのだ。窓の外には深夜に降ったらしい雪が薄く積もっている。「止んで良かった」と胸をなでおろしたところにふたたび白いものがちらついてくる。

スマートフォンの天気予報は、東京でも雪の降る可能性を伝えている。朝食の後、それまで履いていた靴下を厚いものに替える。靴は何十年も前に買って、しかし手入れは欠かしていないレッドウイングのアイリッシュセッターを下駄箱から出す。まったく厄介なことである。

デザイナーから指定された場所は兜町で、仕事の開始は11時。東武日光線のダイヤの都合上、1時間ほど前に茅場町に着く。コーヒーでも飲んで時間を調整しようと考えて、昭和通りまで出る。すると緑青を吹いた馴染みのある屋根が道の向こうに見えたから「なんだ、目と鼻の先は高島屋だったか」と意外に感じた。

話し合いは2時間と少々にて完了した。のんびりしていられない仕事にて、僕は来週も、この場所まで来ることとなった。

朝食を多めに摂っていたお陰で、午後になっても空腹は覚えない。日本橋から銀座線を外苑前まで乗る。2008年に買ったトリッペンのかかとは一度、修理をしている。その直したところが残り1ミリメートルほどのところまで減ったため、ふたたび修理に出す。原宿店とはいえワタリウム美術館の先を左に入ったところだから、原宿という感じはしない。

ふたたび銀座線にて今度は新橋を目指す。車内で時間を確かめると14時36分だった。新橋では散髪、神田では皮膚科と、今日の用事はすべて銀座線の沿線で済んで、移動はとても楽だ。末広町に会社を持つ人が「他の地下鉄は深くていけねぇ」と言ったけれど、おっしゃる通りである。

皮膚科を出ると夕刻がちかかったため、飲酒活動に移る。そして浅草18:19発の下り特急に乗る。


朝飯 日光味噌「ひしお」の肉味噌、鮭の漬け焼き、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、沢庵、なめこのたまり炊、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、豆腐と菠薐草の味噌汁
晩飯 「のんき神田店」のお通しのキャベツ、冷やしトマトもつ焼きあれやこれやそれや、他あれこれ、のんきボール、それを濃くするための「ナカ」

2024.3.7(木) 航空券の購入

先日、羽田とスコータイを往復する航空券を馴染みの旅行社にメールで注文した。数日を経ても返信がないため、きのう電話を入れてみた。PDFによる書類は間もなく届いた。料金の内訳は以下の通りだった。

海外航空運賃 72,500円
羽田空港施設使用料(税込) 3,050円
国際観光旅客税 1,000円
燃料サーチャージ 34,610円
現地空港税 4,360円
海外航空券発券手数料(税込) 5,770円
計 121,290円。

ちなみに代金は今日の午前にスマートフォンを使って振り込んだ。

羽田を0時20分に発つ深夜便が6時間30分を飛んでバンコクに着くのは現地時間の4時50分。スコータイへ向かう国内線の出発時刻は7時ちょうど。昨年春のハジャイとは異なって、スコータイへの乗り継ぎはタイへ一旦、入国をする必要がある。荷物は到着階の3階で回転台から拾い上げ、出発階の4階でふたたたび預け直さなければならない。羽田からの便が定時に着いたとしても、スワンナプーム空港での余裕は130分。結構な綱渡りにて、両替の時間は確保できない可能性が高い。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、牛蒡と人参のきんぴら、梅の実ひじき、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草と椎茸の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 蓮根と牛蒡と人参のきんぴら、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、煮奴のそぼろ餡かけ、鮭の漬け焼き、沢庵、メシ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)

2024.3.6(水) また、雪

暑さ寒さも彼岸まで。その春分の日までは残すところ2週間。昨年までの厳冬期には、仕事着のもっとも外側にはモンベルのダウンベストを着た。それを今年からは同社のU.L.サーマラップジャケットに替えた。体重が減ったことによるものかどうかは不明ながら、寒さをより強く感じるようになった。もっともズボン下は穿かない、いうところは以前と変わらない。

きのうの夕刻からの雨は、数時間を経て雪に変わった。今朝4時すぎに外を見ると、雪は雨に戻っていた。雪が厚く積もらずに助かった。それでも予報によれば、しばらくは寒い日が続くという。

オバサン、あるいはオバーサンといった齢の人と時候の挨拶を交わすことがある。彼女たちの多くは夏の暑さより冬の寒さの方がマシだと言う。「重ね着をすれば凌げるから」と彼女たちは言う、僕はその重ね着が嫌いなのだ。しかしとにかく彼岸までは、冬物はクリーニングには出せない。彼岸を過ぎてもしばらくは、ぬか喜びはしない方が無難だと思う。


朝飯 目玉焼き、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛蒡の人参のきんぴら、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、けんちん汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 菠薐草のナムル風、沢庵、豆腐と椎茸の中華風煮込み木須肉日光味噌「ひしお」の肉味噌、メシ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)

2024.3.5(火) 健康診断

8時に始業する会社に社員を招じ入れるため、7時40分に事務室のシャッターを上げる。真っ先に入ってきたのは製造部長のマキシマトモカズ君でもなければ包装主任のヤマダカオリさんでもなく、医療法人北斗会の事務の人だった。外には既にして、エックス線撮影のためのバスも駐まっている。

10名を超える白衣の人たちのうち、初めての方々を「身長と体重の測定は、こちら」などと、社内の決まった場所に案内する。朝礼はいつも通り8時より行う。普段は9時に出勤するパートタイマーの社員も、今日は早めに来る人が多い。検診は間もなく始まった。

社員が事務室に列を成して受付をしているあいだは店にいる。診察を済ませた販売係のサイトーミホコさんとオバタタキコさんと入れ代わるようにして、僕は受付をする。バリウムを使った胃部のエックス線撮影は、昨年ひどい目にあったため、今年は回避することにした。胃カメラは苦にしないから、いずれ個人でその検査を受ければ良いだけのことである。

苦手なのは採血。歯医者では口の中で道路工事まがいのことをされても平気である。痛みは「伊豆高原痛みの専門整体院」の電子ペンのそれが強烈だ。針を刺される痛みなどは、どうということもない。ただ、皮膚の下に青く浮かぶ血管に針を刺されることに、異常なほどの不気味さを感じるのだ。それでも複数の採血管に血液を取る流れでは、硬いパイプではなく、管が自由自在に曲がる翼状針が採用されるようになってから、恐怖は随分と遠のいた。「やれやれ」である。

結果はおおむね3週間後に届くという。きのうはウイスキーのダブルをお湯割りで、続いてTIO PEPEをシェリーグラスではなくワイングラスで2杯、飲んだ。γGTPの値は、どう出るだろう。


朝飯 「セブンイレブン」の2種のおむすび
昼飯 にゅうめん
晩飯 菜花の辛子和え、沢庵、焼き餃子、メシ、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、餡巻き、Old Parr(生)

2024.3.4(月) かさねとは

自由学園男子部高等科1年の夏休みの最後の日、我々のクラスは上野駅に集まった。担任のヤマグチヒカル先生は北上する東北本線の車内で「おくのほそ道」を、お配りになった。我々の行き先は、学園が所有する那須の農場だった。

同書でもっとも記憶に残る句は「かさねとは八重撫子の名なるべし」だ。これの詠まれた場所が、正に自分の今いる那須だった、ということも、この句を覚えている理由のひとつかも知れない。

夕刻、上澤梅太郎商店書籍部の棚に「おくのほそ道」のあることに気づいた。ドナルド・キーンによる英語の対訳も付いた、講談社学芸文庫のものだった。思わず手に取り「那須」の段を開く。芭蕉の作とばかり思っていた「かさねとは…」は、曽良によるものだった。無知蒙昧も甚だしい。

気を取り直して英文の方も見てみる。その句は

Doubleーthat must be
The name somebody gave to
A double-petalld pink.

と訳されていた。それを目にした瞬間「えっ、かさねは英文でも”Kasane”じゃないの」と非常に疑問を感じた。しかしドナルド・キーンの訳文に疑義を差し挟むなどは、天に唾をする行いである。ここは大人しく引き下がっておくことにしよう。当たり前の話である。


朝飯 牛肉と椎茸のすき焼き風、ブロッコリーのソテー、梅ひじき、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布とキャベツの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダチーズオムレツのカレーライスOld Parr(お湯割り)、TIO PEPE

2024.3.3(日) 工作

「親指一本の旅」や「ぶらり世界放浪術」を著した和智香によれば、自身の目撃したもっとも荷物の少ない旅人は、歯ブラシと歯磨きと石鹸とパンツ1枚を手拭いに包み、それを首に巻いてナイル川を下っていた日本人だったという。流石にその域には達していないものの、ミニマリストを自称する大抵の旅人よりも、僕の荷物は少ない。

2023年に買ったうち最も気に入ったものは”LiberFlyer”の「セキュリポ」だ。このチェストポーチには現金、各種カード、iPhoneが入る。よってそれまでの持ち物から財布を減らすことができた。旅に出たら、ここにメモ帳とペンも納めたい。しかし今あるメモ帳はどれも面積あるいは厚みがセキュリポに対して過大である。

事務机の右の引き出しにはどこかの会社のノベルティだったのだろうか、上端を糊付けされたメモ用紙がいつまでも使われずにあった。紙のサイズはRHODIAのNo.11とおなじA7で、必要にして充分だ。しかし台紙を欠くため手に持った状態では使えない。

そこで包装現場にあった厚紙をA7の大きさに切り、そこに前述のメモ用紙を重ねてホッチキスで留めてみた。紙は27枚が残っていた。厚みは3ミリメートルに収まった。外で走り書きした文字は、ホテルに戻って画像に残せば、あるいはコンピュータに転記をすれば用無しになる。そうしたらそのページは破り捨てて、手製のメモ帳は更に薄くなる。大満足である。


朝飯 ウインナーソーセージとキャベツのソテー、スクランブルドエッグ、梅ひじき、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、トマトと揚げ湯波と若布と玉葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 茹でたブロッコリーと細切りポテトのソテーを添えたビーフステーキパンチーズCLOS DU MAROUIS 1986

2024.3.2(土) 椿

5時という早朝に家内が食堂に入ってきたことにいぶかしさを感じた。直後に「そうか、隠居は今日から再開、そして朝から満席だったな」と気づく。

「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお膳は先月5日の日記に書いたとおり、これまで3種があったものを、今日からは松竹梅でいえば梅にあたる「汁飯香」のみにする。隠居は朝食の店だ。今回の簡素化は、いわば原点回帰である。本日、予約で席を埋めてくださったお客様は、そのほとんどが以前から隠居をご存じの方々と思われる。さて新生とも言える「汁飯香の店 隠居うわさわ」を、お客様はいかように評価してくださるだろう。

隠居が気になるものの、週末ということに加えて販売係の人員が今日は薄い。そのため隠居に様子を見に行きたいものの、それが果たせない。忙しければ時の過ぎるのも早い。そのまま遂に夕刻に至る。

空は朝から晴れて、空気は乾いている。風は先月26日ほどではないにしても強い。「汁飯香の店 隠居うわさわ」は土日月と、週に3日の営業である。その最終の月曜日までは、好天に恵まれて欲しい。紅い椿が青い空に映えるのだ。


朝飯 牛丼、生玉子、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと若布とシメジの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 オニオンスープ、2種のパン洋風のおかずあれこれチーズChablis Billaud Simon 2018

2024.3.1(金) 夜半の雪

北東に面したカーテンが明るい。不安にかられて飛び起き窓に近づく。カーテンを横にずらすと果たして雪が降っていた。もっともその量はそれほど多くなく、僕がよく使う表現によればシュークリームの上の粉砂糖ほどのものだった。時刻は1時47分。そのまま服を着て起きてしまう。

おととい2月28日の日記に取りかかりつつ、ふと気づくその前日の日記「伊豆治療紀行(23回目の1日目)」がWordPressから消えている。消えた理由は分かっている。しかし長くなるからここでは説明しない。とにかくこのようなときには慌てず騒がず表、つまりブラウザから文字を複写すれば、復旧にはそれほどの手間は要しない。そう考えてブラウザを開くと、当該の日記はこちらも消えていた。落ち着いて振り返ってみれば、大元を消してからブラウザを開いたのでは、もう遅いのだ。

消してしまった日記を20分ほどかけてふたたび書く。むかし1週間分ほどの日記をまとめて消したことがある。こちらについては流石に書き直すことはしなかった。普段の日のそれならともかく、旅行中の、原稿用紙にしたら10枚にもなる日記を消したら面倒なことこの上ない。以降は重々、気をつけることにしよう。

4時を過ぎたところで事務室に降りる。そしてきのう自宅へ持ち帰ることを忘れた日本経済新聞の、切り取った2枚を手に4階へ戻る。雪はいつの間にか雨に変わった。

午前、隠居係のタカハシリツコさんと共に、冬休みのあいだは別室に移しておいたテーブルを元の位置に戻す。そのうち長男が来て、各々のテーブルに椅子を並べる。座敷の一角を占めていた小箪笥は、長男が母屋に持ち帰った。

午後、朝から仕込みを続けている家内の様子を隠居へ見に行く。たまたま電話が鳴って、手の離せない家内に代わって僕が受話器を取る。そのお客様にて、明日は朝一番からオーダーストップの13時まで満席になった。梅は更に開くだろう。


朝飯 玉子焼き、ウインナーソーセージとブロッコリーのソテー、細切り人参の炒りつけ、梅の実ひじき、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と玉葱と若布の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 「なめこのたまり炊」のなめこおろし、パンチェッタ、パテドカンパーニュ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、キャベツとシメジのソテーを添えた豚肉の日光味噌「ひしお」焼き、メシ、「黒龍」の「垂れ口純米吟醸」(燗)

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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

蔵見学