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清閑 PERSONAL DIARY

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2019.5.31(金) お茶くみ

目を覚まし、しばらくしてから枕の下のiPhoneを取り出し見ると、時刻は1時50分だった。きのう寝に就いた時刻が20時台だったことを考えれば、これだけ早い目覚めも不思議ではない。横になっていてもふたたび眠気の訪れないことは何となく分かる。よってすぐに服を着て起きてしまう。

深夜の2時10分に花と水とお茶と線香を供えられてホトケが喜ぶか否かは知らない。しかし兎に角、家にあっては、仏壇にお茶を上げないことには自分がお茶を飲むことができない。そういう次第にて、いまだ真っ暗な応接間に線香の香りの漂うことになる。

それはさておき自分は美味いお茶を淹れることがなかなかできない。たまさかの僥倖に恵まれない限り、自分で淹れたお茶の美味いことはない。美味くなくても少しは美味いから飲むようなものだ。

「AIに奪われない仕事のひとつがお茶くみだ」と聞いたことがある。理由は忘れた。

ところでAIといえば、むかし炭鉱の中にいて、仕事をするわけではない、軽口を叩いて周囲を笑わせたり、あるいは「昼飯の時間はまだか」と親方のところに訊きに行ったりするだけの人がいて、しかしこの人がいるとなぜか採炭の能率が上がった、という話がある。これまた、AIにはできない仕事だと思う。


朝飯 昆布巻き、納豆、目玉焼き、鶏つくね団子、野沢菜漬けと胡瓜のぬか漬け、生のトマト、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」、メシ、キャベツと若布の味噌汁
昼飯 「ふじや」の雷バターラーメン
晩飯 ウォッカマーティニ、らっきょうのたまり漬「小粒ちゃん」春雨サラダ餃子の中身による肉団子、水餃子、”GILBEY’S VODKA”(ソーダ割り)、わらび餅


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2019.5.30(木) いささかの後悔

今月7日の日記に書いた、店舗犬走りの軒下に巣を作ろうとしている鳩については、数十年来の頼みつけも含めてふたつの業者に状況を説明し、見積もりを取った。その結果、付き合いの長い方を選んで施工を依頼した。伝えられた工事日は本日。来社の時刻は7時から7時30分のあいだとのことだった。

普段よりも10分だけ早い7時10分に事務室のシャッターを上げると、既にして3名が梁のほこりを刷毛で落としていた。そして小一時間ほどもすると、犬走りとベンチには大量のホコリが積もり、それは、仕事の予定をすこし変更して、長男が水で洗い流した。

背中の痛みの再発を防ぐため、今は2週間に1度の割で通っている宇都宮のカイロプラクティックから正午すぎに戻る。業者の姿が見えないところからすると、工程表には15時までとあった作業は、早くも完了したらしい。

早速に、工事の結果を確かめる。すると、庇の裏の木組みや照明器具の格子には、ネジ止めされたステンレス製の支持棒、またそこから次々と張り渡されたテグスによる、非常に美しくない様子が見えた。

ひと組のつがいの鳩がいきなり飛来し、犬走りに糞を落とし始めたから、それを防ぐため、当方は対策を講じた。その結果が、景観の毀傷と数十万円の出費である。「テグスではなく、忌避剤の設置を選ぶべきだっただろうか」と、今はいささか後悔をしている。


朝飯 昆布巻き、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、筑前煮、パパイヤと胡瓜のぬか漬け、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」、メシ、豆腐と若布と茗荷の味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」の冷やし中華
晩飯 カプレーゼエリンギと赤ピーマンのソテーを添えたビーフステーキにんにくライス“Bricco Manzoni Barolo Silvio Grasso 2013”


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2019.5.29(水) 遠ざかった理由

日記を書くときには、先ず、その日の日記に用いる画像を選んで加工する。きのうの日記を書こうとする、その最中に「オレがビールを飲まなくなってから、どれほどが経つだろう」と考えても分からない。

この日記の先頭である2000年9月から調べてみると、食事については、2001年の3月より、すこしずつその様子が書き始められていた。そのころから、飲んでいるのは、ほとんど日本酒かワインか焼酎だった。20代の前半まで付けていた小遣い帳を再開したのは2006年6月。ここに「ビール」で検索をかけてみたところ、それらのほとんどは、海外で買ったり飲んだりしたものだった。これは、そのときの自分に許容できる酒がビールしか無かったからに他ならない。

これは僕に限ったことかも知れないけれど、ビールは舌を鈍らせる。また、アルコール度数が低いため、グラスを重ねるうち、すぐに腹が膨れる。僕にとって、ビールは食べ物を美味くする酒ではない。それが、僕が知らず知らずビールから遠ざかった理由だと思う。


朝飯 納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、昆布巻き、筑前煮、じゃこ、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」、メシ、若布と揚げ湯波と茗荷の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 鯖の「日光味噌梅太郎赤味噌」煮、筑前煮、冷や奴、塩らっきょう、野沢菜漬け、孫にすべての浅蜊を譲った浅蜊と三つ葉の味噌汁、芋焼酎「白金乃露」(お湯割り)


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2019.5.28(火) 遅い昼食

僕は、自身がクルマを運転しての行楽、いわゆるドライブというものをしない。なぜしないか、それは面倒だからだ。あるいは興味が無いからだ。

サーキット以外では、クルマは人に運転をしてもらった方が気が楽だ。あるいは移動は電車やバスなどの公共交通機関でする方が好き、ということもある。その僕が、今日は日光市の中だけで、距離にして130キロ、時間にして5時間もホンダフィットを走らせていた。いろは坂の上は、今が新緑の盛りである。

14時を過ぎたころには鬼怒川温泉にいた。急な下り坂にハンドルをすこし切ってホンダフィットを駐め、外へ出て、しかし用を思いついて車内に戻ると”P”に入れたギアレバーが動かない。鍵穴に差し込んだイグニッションキーも回らない。ブレーキペダルの踏み心地も、いつもとは異なって硬い。

グローブボックスから使用説明書を取り出し、車載の工具を使って、どうにかギヤレバーだけは動くようにした。しかしキーは回らないままだ。

助けに来てもらうときの位置を正確に説明できるよう、急坂と階段を昇って国道121号線に出る。そしてEBエンジニアリングのタシロジュンイチさんに電話を入れる。「ハンドルをガチャガチャ回しても、鍵は動きませんか」と言われて「そうか」と気づく。

クルマに戻り、ギヤレバーを”N”に入れ、サイドブレーキを外す。ブレーキを踏む足をすこし緩めると、ホンダフィットはゆっくりと坂を下り始めた。その機会を逃さずハンドルを真っ直ぐに戻すと「ガチャリ」と、クルマのあちらこちらで何かの解放される音がした。それですべては復旧した。使用説明書の「万一の場合には」のところにハンドルロックのことも書いておいてくれれば、僕も慌てずに済んだのだ。タシロジュンイチさんには大いに感謝をしたい。

そうして無事に会社に戻って遅い昼食にありつく。


朝飯 昆布巻き、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、厚焼き玉子、2種のピーマンのソテー、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、メシ、エノキダケとピーマンの味噌汁
昼飯 3種のおむすび、焼き海苔、日光味噌のフリーズドライ味噌汁”with LOVE”(薬味の三つ葉のみ追加)
晩飯 刻みキャベツを添えた2種のコロッケ、じゃこ、うずら豆、”TIO PEPE”(ソーダ割り)、なめことエノキダケと三つ葉の味噌汁蓮根菓子「西湖」


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2019.5.27(月) 軽減税率

朝4時40分、食堂の、それぞれ南東と南西に面した窓を開け放つ。室内に風の通り抜ける気配は感じない。それでも空気は、こちらに気づかないほどの静かさで、滞ることなく入れ代わっているらしい。ふたつの窓からは、それぞれ異なる鳥の声が聞こえている。まるで南の国の、濃い樹影のかたわらに建つ民家にでもいる気分だ。今日の午前は、なかなかに忙しい。そのひとつひとつを頭に浮かべ、確認をする。

7時30分に道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ行き、ウチの売り場を拭き掃除しつつ、各商品の、本日の納品数を決める。8時10分にホンダフィットを西北西へ向け、東武日光駅前の早見商店さんに「らっきょうのたまり漬」を納品する。会社に戻ると「日光街道ニコニコ本陣」に納める品は、既にして製造係により整えられていた。

9時40分、今度はホンダフィットを南西へ向ける。栃木県味噌工業協同組合の総会に仕事着のまま行くと、自分以外の皆さんは、おしなべて外出用の服を着ている。それに気づいて「次回こそは」と思うものの、すっかり忘れて、またまた仕事着のまま出席をしてしまう。しかし今日に限っては、シャツこそいつものものではあるけれど、少しはマシなズボンに脚を通し、黒い革靴を履いた。

総会には宇都宮税務署の統括官が出張をしてきていて、10月1日から施行される新しい消費税について講義を受ける。「リーマンショック級とかいう理由で増税が先延ばしになって、しばらく後に『これだけ延ばしたんだから、軽減税率は無しね』なんてことにならねぇかなー」と、出席者のひとりが自身の希望を述べる。「なるほどー」である。

仏壇の白菊がそろそろしおれ加減だったため、小倉町の花一で新しい菊を買ってから会社に戻る。


朝飯 納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、昆布巻き、胡瓜のぬか漬け、野沢菜、ふきのとうのたまり漬、メシ、茗荷と若布の味噌汁
昼飯 「新三」の弁当「雷都物語」
晩飯 鯵の干物茄子とエリンギの「日光味噌ひしお」炒め、生のトマト、小松菜のおひたし、浅蜊と万能葱の味噌汁、ズッキーニと人参のぬか漬け、らっきょうのたまり漬(A)らっきょうのたまり漬(B)芋焼酎「白金乃露」(ソーダ割り)


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2019.5.26(日) 暑いところ

「はて、今日は日曜日だったか、それとも週明けの月曜日だろうか」と、早朝、蔵の中を歩きながら、一瞬、曜日が分からなくなる。ややあって「日曜日の蔵見学をご予約くださったお客様を、オレはいまだご案内していない。とすれば、今日は日曜日か」と、得心をする。

きのうの、店の前の最高気温は29度だった。それが今日は、午前のうちから30度に達する。北海道にはこともあろうに35度以上の予報が出ている。世の中も、またその世の中が存在する地球も、ヒトの感覚では捕まえきれないほどの速さで変転をしている。感覚の研ぎ澄まされた人は、その変化に恐れおののいているのではないか。その反対に、外界と壁一枚を隔てた、繭の中のようなところで暮らしている人は、たまにその変化に触れたときには茫然自失、あるいは理屈を超えた逆上に見舞われるかも知れない。

13時にご予約をいただいていたお客様は、すこし早めの12時45分にお見えになった。旅の途中であれば、先をお急ぎになるやも知れない。よって即、その3名様の先に立って、先ずは味噌蔵のある庭にご案内をする。どこかから現世に戻るようにして30分後に店に戻る。3名様がお買い上げになった品物は、結局のところ、宅急便でそれぞれのご自宅までお送りすることになった。

16時を過ぎても気温は30度に貼り付いて、一向に下がらない。「暑いと疲れるね」と言うと「なに言ってんの、暑いところが好きなくせに」と家内に返される。確かに僕は、好んで暑いところへ行く。しかしそこですることといえば、散歩と水浴びと本読みくらいのものだから、疲れる、ということはないのだ。

終業後は、にわかに冷たい飲物が欲しくなった。その気持ちを無理に、夕食のときまで押さえつける。2日つづけての、ウォッカソーダである。

※蔵見学のご予約は、ウェブ上で承っています。ご希望のお客様は、どうぞお気軽にお申し込みください


朝飯 昆布巻き、納豆、茄子とピーマンの「日光味噌ひしお」炒め、ほうれん草のソテー、山芋と独活の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、メシ、エノキダケと万能葱の味噌汁
昼飯 カレーライス、塩らっきょう、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」
晩飯 マカロニサラダベーコンとエノキダケとトウモロコシと人参のスープ生のトマトを添えたハンバーグステーキ“ABSOLUT VODKA”(ソーダ割り)


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2019.5.25(土) 在庫のあるなし

きのうの本酒会では、21時が近づくころに眠ってしまった。3時台から起きていれば、それもむべなるかな、である。

今朝は4時20分より製造現場に降り、その仕事から上がって後に、おとといの日記の公開ボタンをクリックした。きのうの日記は既にして、きのうのうちに書けている。日記を書くことは趣味ではあるけれど、それでも書き終えている日記、つまり在庫があると、心は穏やかだ。

商売上の在庫は、多からず少なからず、その量が適正に保たれていることが肝要だ。一方、生活に必要なあれこれの在庫は、多すぎるくらい持って、はじめて心が豊かになる、ということがある。僕の場合には、米や茶葉や蒸留酒がそれにあたる。そしてまた線香も、例外ではない。

幅4メートルほどの本棚の下2段が引き出しになっている。その引き出しのひとつが線香の置き場になっている。いまある線香は、2014年10月のオフクロの逝去に際して、あるいはその初彼岸や初盆に、霊前や仏前として諸方からいただいたものだ。4年半が経つものの、しかし1日に2本の使用であれば、いまだ半分以上が残っている。これから更に5年ちかくも保つと思えば、多いにありがたい。

そんなことを考えながら、今朝も2本の線香を上げた。きのうに引き続き、週末も暑くなるらしい。


朝飯 昆布巻き、納豆、茄子とピーマンの「日光味噌ひしお」炒め、ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、山芋と独活の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、パパイヤと胡瓜のぬか漬け、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、メシ、きのう「玄蕎麦河童」から持ち帰った天ぷらに薬味の三つ葉を加えた味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 “ABSOLUT VODKA”(ソーダ割り)トマトと蜜柑とモッツァレラチーズのサラダ孫が生地をこねたパンあれこれを添えたポークソテー“Petit Chablis Billaud Simon 2016”


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2019.5.24(金) 川風はしごく

3時16分に目を覚まして3時38分に起床する。

鳥は夜の明けることを察して啼き始める。今、鳥は3時台に第一声を上げる。仏壇に供えるお茶を淹れていると、食卓に置いたiPhoneが音を発する。よほどのことでもない限り、目を覚ますために目覚ましをかけることはしない。4時に鳴った音は「今朝は製造現場へ降りるべし」という、忘備のためのものだ。

半袖のポロシャツ1枚で現場に降りる。白衣や帽子、マスクや手袋は必ず、前夜のうちに用意をしておく。それらを身につけ早朝の仕事に当たる。

「お墓に供えた花は枯れる前に片付けるべし」と考えるようになったのは、昨年のことだ。以降、墓参の後にはマメにお墓を訪ねていたが、先週、おじいちゃんの祥月命日に際して供えた花は、気にしながらも放置をしてしまった。「今日こそは」と、午前の早い時間に如来寺へ行く。白い菊は幸いにもいまだ枯れずにあった。それを花立てから引き抜いて、ゴミ置き場の袋に納める。

お墓の花立てや線香立てのあたりを閼伽桶の水で洗い、最後にその花立てを水場で洗っていると「ずいぶんと暑くなりましたねぇ」と、やはりお墓の掃除に来たらしい老人に声をかけられだ。「むかしは5月に30度なんて、考えられませんでしたからね」と、僕はことばを返す。

子供のころ、つまり昭和30年代のおわりから40年代の前半にかけて、夏休みには木更津にあるオフクロの実家に長逗留をした。舗装されていない路地は、人が長年に亘って捨て続けたものだろう、粉々に割れた浅蜊の殻で覆われていた。炎天下、その白い道を踏んで海へ向かいながら「今日は30度を超しているから暑いよ」と、大人に注意を受けた記憶がある。あのころの「30度」には、特別な響きがあったように思う。

夜は僕が書記を務める日本酒に特化した飲み会「本酒会」の例会にて、大谷川に架かった大谷橋を渡って大谷向まで行く。川風はしごく、爽やかだった。


朝飯 蓮根と人参のきんぴら、納豆、茄子とピーマンの「日光味噌ひしお」炒め、巻湯波の淡味炊き、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、胡瓜のぬか漬け、ふきのとうのたまり漬、メシ、エノキダケと茗荷の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のオムライス(ケチャップはかけないでね特注)
晩飯 「玄蕎麦河童」の酒肴あれやこれやそれや、他あれこれ、冷やしたぬき蕎麦、3種の日本酒(冷や)


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2019.5.23(木) 朝の月

メシや酒、今月の18日から19日にかけて発生した車両運搬費、南の国へ行く飛行機代など、その時が過ぎれば消えてしまうお金には、割と鷹揚である。しかしきのう買うことを止めた雨靴など、形の残るものへの出費は惜しむ傾向が、自分にはある。

モノを持つ、ということが後悔の元になることを、僕はしばしば経験する。「やっぱり要らなかったじゃねぇか、そのくせ空間は占有しやがる」という後悔もあれば、それを持つことにより貨幣を失い続けて後悔する、ということもある。

後者の代表がクルマではないか。各種の税金、燃料費、自宅にクルマを置く隙の無い場合には駐車場代など、これを購入し、維持管理することによる出費には、馬鹿にならないものがある。

社会が成熟するに連れて出生率は漸減する。出生率の低下は国を滅ぼす最大の要因で、現在の日本に突きつけられた悲しい現実だ。クルマも、社会が成熟するに連れて売れなくなっていくような気がする。クルマの生産国では、それが国の力を弱らせるひとつの元になるだろう。

それはさておき、4人目の子供の産前産後休業と育児休業を終えて、包装係のタノイチカさんが現場に復帰した。「見上げた根性」とは、彼女のような人のためにある言葉だと思う。彼女の職場への復帰を、僕はとても嬉しく感じている。


朝飯 ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、蓮根と人参のきんぴら、巻湯波の淡味炊き、胡瓜のぬか漬け、ふきのとうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 塩らっきょう、ウォッカマーティニ、5種の野菜のサラダ人参の混ぜごはん茹でたブロッコリーを添えた鶏の網焼きトマトソース“Petit Chablis Billaud Simon 2016”ケーキ、”Old Parr”(生)


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2019.5.22(水) 喉元過ぎれば

きのうの大雨が、まるで夢の中の出来事だったように、今朝の空は晴れ上がった。雲はその空の高いところに薄く浮かんでいるのみだ。表参道の駅からは、青山通りに出ないまま細い道に入る。広く真っ直ぐな道の作る平板な景色は嫌いでない。しかし裏道には、そこここに意外なものが顔を出す。直後には忘れてしまうことでも、意外なところに意外なものを見ながら歩く行いには常に、静かな高揚がある。

長男とは高樹町ちかくのデザイン会社で落ち合った。そして10時30分から12時がすぎるころまで、贈答用の包装紙、増刷することになったパンフレット、9月に改版するパンフレット、またそれにともなう商品の撮影について、その会社の人たちとすり合わせを行う。

ここから鎌倉へ向かう長男とは表参道の駅で別れた。地下鉄千代田線の車内で、北千住13:42発の下り特急の切符を買う。15時すぎに帰社すると、そのあまりの早さに家内が驚いた。

きのう雨の中を歩いているときには「今度こそ雨の日のための靴を買おう」と、その第一候補を売る店まで調べ上げていた。しかし今日になってみれば、その気持ちは霧消した。「普段履きのジャングルモックでも、水は漏らなかったじゃねぇか」というのが、その理由である。それが、早い時間の帰社につながったのだ。

夏や秋にふたたび大雨が来襲するようになれば、そのときにはまた、雨の日のための靴が欲しくなるに違いない。


朝飯 “crisscross”の5種の葱のポタージュベーコンジャムのトースト
昼飯 「小諸蕎麦」の冷やしたぬき蕎麦
晩飯 4種の野菜のサラダ牛肉団子とトマトソースのスパゲティ”Almaviva 1997”孫が食べずに残した胡瓜のマリネ、”TIO PEPE”、カスタードプリン、”Old Parr”(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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