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清閑 PERSONAL DIARY

2017.4.29 (土) 一天にわかに

きのう帰宅して通用口から中に入り、エレベータに乗ると、翌早朝の仕事についての、家内からの伝言が紙に書いて貼ってあった。言葉で聞いても右から左に抜けてしまう僕のような者には、張り紙は、非常に有効な意思の伝達方法である。そして今朝はその伝言に従って製造現場に降り、出社する社員のための段取りをする。

ゴールデンウィーク中の天気はおしなべて良いものの、今日は雷雨の帯が本州の北から降りてくる、そう朝の天気予報は伝えていた。それを大して気に留めもせず、はす向かいのオーハシ油店にてホンダフィットを洗ってもらう。

午後、一天がにわかにかき曇る。あたりは夕刻より暗い。間もなく雨が降ってくる。事務室の前に提げたのれんが風に強く煽られる。濡れたり傷んだりすることを避けようとして、そののれんを屋内に取り込む。

そんな天候の折、僕が味噌汁の具にしている湯波が欲しいとおっしゃるお客様がいらっしゃった。よって開いた2本の傘を両手に持って、その片方にはお客様をお入れする。そして日光街道の際まで歩いて「松葉屋」の緑色の看板をお教えする。

にわかにかき曇った空は、そのときとおなじほどの速さで回復をした。空には、ただ、美しい夕刻があるばかりだ。


朝飯 カキ菜のたまり浅漬け、きゅうりのたまり漬、納豆、独活と人参のきんぴら、生のトマト、蕗のおひたし、らっきょうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 「ふじや」のタンメン(バター載せてね特注)
晩飯 豆腐と若布の吸い物2種のサラダ蒸し焼売グリーンピースの葱油炒め生のトマト、鶏の唐揚げ、羊とミントのクミン風味ソテー「紅星」の「二鍋頭酒」(生)

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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