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お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

2017年1月の日記31本

2017.1.31(火) 仕事場ではできない仕事

「はい、指名手配」と、朝、事務室で家内が僕に下野新聞を開いて見せる。そこにはイトーカツユキ君の尽力により四半世紀ぶりに実現をした、今月3日に開かれた同窓会が紹介をされていた。下野新聞の名物「級友朋友」の紙面である。

家内はこの記事を「社長らしい人が下野新聞に出ている」と、出勤した社員のヤマダカオリさんに教えられたのだという。次は文藝春秋の「同級生交歓」だろうか。まぁ、それはないだろう。

2月15日の水曜日から同21日の火曜日まで、日本橋タカシマヤに出店をする。それに先立ち、毎年この催しに来てくださっているお客様、また来ていただけそうなお客様にご案内のハガキをお送りする、その宛先を顧客名簿から選び出す作業を11時すこし前から始める。

この仕事には大変な精密さが求められるため、電話、あるいは「近くまで参りましたのでお寄りしました」などと腰をかがめつついきなり訪ねてくる人を避ける必要がある。事務室を離れ、先ずは4階の食堂にコンピュータや自作の作業手順書を開く。

誤った操作をしたことを、40分ほど経ったところで気づく。新しい方法を試したことが仇になった。時刻は正午にちかい。気分転換が必要だ。昼食は満腹にならない、たとえばトーストとコーヒーあたりが適当と思われる。そのようなものの摂れる店が我が街にはあるだろうか。顔見知りに遭遇しては気分転換にはならない。

ホンダフィットを走らせ大谷川沿いの「ガスト」へ行く。ひとつだけ空いていた禁煙席に案内をされる。メニュを開くと普通のトーストは無かった。日替わりランチとおなじ499円のフレンチトーストを仕方なく選ぶ。ドリンクバーも頼む。内容の割には結構な金額になるけれど、仕方が無い。

フレンチトーストのメイプルシロップが効いたか、午後は頭が冴えた。より高い精度を得るための新しい手法も見つけ、それをこれまでの手順書に書き加える。

ようやく事務室へ降り、事務係3名のコンピュータに、選び出したばかりのデータを配布する。彼女たちはこれから2日ほどをかけて、そのデータを更に磨く。

ハガキは今日の午前にセイブンシャ印刷から届けられた。郵便局の人も、最後の打合せに来てくれた。ご案内のハガキは来月上旬の投函である


朝飯 らっきょうのたまり漬、納豆、煮昆布、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、エノキダケと三つ葉の酢の物、里芋と鶏挽き肉の淡味炊き、「なめこのたまり炊」のスクランブルドエッグ、メシ、揚げ湯波と万能葱の味噌汁、いちご
昼飯 「ガスト」のフレンチトースト、コーヒー
晩飯 “TIO PEPE”牡蠣とレタスのサラダノドグロのアクアパッツァトマトとにんにくのスパゲティ“Petit Chablis Billaud Simon 2015”いちごとバウムクーヘンのクリームかけ

2017.1.30(月) 辺境

寝たのは0時すぎだったにもかかわらず、目を覚まして枕頭のiPhoneを見ると、時刻はいまだ4時台だった。非喫煙者に割り当てられたロイヤルルームは、洋室と和室によるふたつの寝室を備えている。僕は極端な早寝早起きであることを申告し、ひとり和室で寝た。よって誰に遠慮をすることもない、即、起床をしてコンピュータを開き、きのうの日記を書く。

いまだ暗いうちからカーテンを開け放つ。外が徐々に明るくなってくる。昨夜半に降り始めた雨は上がっていた。沖の一角には日も差している。昨夜みなで確認した7時30分に、食堂に降りる。

9時にホテルを出る。立ち寄った那珂湊の魚市場でノドグロ3尾を買う。宇都宮を経由して昼前に帰社すると、僕の不在のあいだに宇都宮での仕事ができていた。よってホンダフィットの運転席に乗り、今しがた下ってきたばかりの日光宇都宮道路を、今度は宇都宮を目指して上っていく。

晩のおかずはノドグロの煮付けだった。動物であれ魚であれ、肉よりは、耳、尻尾、爪先、皮、鰭、目玉、内臓などの、いわば「可食部の辺境」とでも呼ぶべきところの方が好きだ。そして今夜のノドグロにおいても、エラの後ろにニューッと突き出たコリコリの部分は家内の分ももらって食べる


朝飯 「ホテルニュー白亜紀」の朝のブッフェ
昼飯 「丸亀製麺」のホーボー天ぶっかけうどん、明太子のおむすび
晩飯 エノキダケと三つ葉の酢の物ノドグロの煮つけ、「大七酒造」の「皆伝純米吟醸」(燗)

2017.1.29(日) ロイヤルルーム

僕には孤独癖があって、ひとりで勝手にしていることを好む。しかし常に勝手にはしていられない。集団の一員として席や会合に連なることもある。心の負担になる団体には加わらない。一方、好きで行く集まりもある。栃木県味噌工業協同組合の新年会には喜んで行く。

この団体の新年会は、たまには例外もあるけれど、ここ10年ほどは、茨城県の海沿いに泊まる形で続いている。夜の食事は大抵、鮟鱇鍋だ。

現地まではいつも、申し訳のないことながら、先輩のクルマに乗せていってもらう。極端な早寝早起きにて、今朝は2時台から目が覚めている。よって道中ではときどき居眠りをする。

ホテルには、宴会の始まる2時間も前に着いてしまった。ひと休みをしてから露天風呂へ出かけ、体を温める。沖のそれほど遠くないところを、クルマでも積んでいるらしい巨大な貨物船が過ぎていく。

このところ洋の東西を問わず、喫煙者が割を食う機会が増えている。今回の喫煙部屋は、駐車場に面して西日が差している。僕を含む非喫煙者に用意をされたのは海に面した角部屋で、2面の壁に窓の開いた「ロイヤルルーム」だった。

宴会の後はその「ロイヤルルーム」に参加者全員が集まり、午前0時まで歓談を尽くす。


朝飯 塩鮭、生玉子、ほうれん草のソテー、納豆、昆布煮、なめこのたまり炊、メシ、揚げ湯波と長葱の味噌汁
昼飯 「やぶ定」のカレー南蛮蕎麦、ライス
晩飯 「ホテルニュー白亜紀」の前菜刺身鮟鱇鍋、他あれこれ、ビール、日本酒(燗)

2017.1.28(土) ハガキの校正

2月15日の水曜日から同21日の火曜日まで、日本橋の髙島屋東京店に出店をする。それを、毎年この催しに来てくださっているお客様、また来ていただけそうなお客様にお知らせするハガキの最終校正が、セイブンシャ印刷からファクシミリで送られてきた。

百貨店などの仕事はすべて長男に引継ぎ済みではあるけれど、長男が書いたそのハガキの文面に一部、気になるところがあった。本日、長男は生憎と出張で不在にしている。よって僕の独断にてセイブンシャ印刷まで出かけ、その部分のみ修正するよう頼む。

ハガキの送り先を顧客名簿から選び出す作業は精密を極め、いまだ僕の手を離れていない。これについても、できるだけ早く長男に引き継ぎたい。

所用にて18時に町内の公民館へとおもむく。帰るとサラダとグラタンの用意ができていた。スペインのすこし高級なワインは半ダースを飲みきった。来週からは、フランスのそこそこのワインに切り替わる予定である。


朝飯 たまり漬その他による5種のおむすび、らっきょうのたまり漬、長葱の味噌汁
昼飯 「ふじや」の野菜麺
晩飯 トマトとレタスと里芋とツナのサラダ鶏肉とマッシュルームとスパゲティのグラタン“Qué bonito cacareaba2013”ロールケーキ

2017.1.27(金) 人のことは嗤えない

僕の、タイの北部好きを知って「チェンマイに美味いドイツ料理屋があるんですよ」と教えてくれた人がいる。なぜタイまで行きながらドイツ料理を食べるか。あるいはまたバンコクで「カオソイ、カオソイ」と騒ぐ人がいる。カオソイが食べたければタイの北部へ行けば良い。

きのう僕は鬼怒川温泉でイタリア料理を食べた。頼んだものには鯛のカルパッチョ、牡蠣のスパゲティ、イカ墨のスパゲティが含まれていた。「チェンマイでドイツ料理」の人や「バンコクでカオソイ」の人を嗤いながら、自分もおなじことをしているのだ。

大勢に従って豊洲へ移転をすべきか、あるいは築地に残るべきか、悩んだに違いないダシ屋から煮干しが届く。300gで993円の煮干しである。

3人分の味噌汁に、僕は600ccの水を用意する。ここに投入する煮干しは6尾。6尾の煮干しは重さにして12g。つまりウチの味噌汁の、ダシにかかる経費は1杯あたり13.24円ということになる。これを知ればティーバッグ型のダシはちと使いづらい。

築地の場外に居残ったダシ屋は、豊洲の混迷を見るにつけ胸をなで下ろしているのいではないか。そして宅急便を使えば、今やダシはおろか、新鮮な魚貝類さえ全国の市場からすぐに届く。鬼怒川温泉の牡蠣も、そういう次第にて美味かった。ただし、タイではタイのメシに専念をしたい。


朝飯 ほうれん草のおひたし、納豆、トマトのスクランブルドエッグ、鰯の梅煮、ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、すぐき、メシ、白菜とベーコンの味噌汁
昼飯 ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、すぐき、なめこのたまり炊、しいたけのたまり炊、梅干し、明太子によるお茶漬け
晩飯 ピータン、しいたけのたまり炊、白菜と春菊のソテー、2種の焼売、「大七酒造」の「皆伝純米吟醸」(燗)

2017.1.26(木) 雪はいつの間に増したのか

朝、いつものように在庫調べと拭き掃除をするため、日光街道を自転車で下り、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へとおもむく。そこから会社へ戻りつつ視線を上げると、素晴らしく青い空から山々が浮き上がって見えた。雪はいつの間に増したのだろう。

昼がちかくなるころ、先ほどは山を撮った”NIKON D610″のレンズを24~85mmのズームから60mmのマクロに換える。そして今月のはじめに、これまでのビンづめから袋づめに変わった「しいたけのたまり炊」の写真を複数、撮る。これは自社ショップではなくYahoo!ショッピングのためのもので、いずれは本職に頼む、それまでの「つなぎ」の画像である。

夜は家内と長男との3人で鬼怒川温泉へ行き、用を足す。そのついでと言っては何だけれど、先週の木曜日には大急ぎで食べなくてはならなかった「カミーノ」のあれこれを、今日こそはゆっくりと楽しむ。


朝飯 ほうれん草のソテー、ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、ベーコンエッグ、すぐきを薬味にした納豆、らっきょうのたまり漬、メシ、キャベツの味噌汁
昼飯 「大貫屋」の塩チャンポン
晩飯 「カミーノ」のトマトとバジルのサラダ鯛のカルパッチョにんにくとパンのスープ牡蠣のスパゲティイカ墨のスパゲティ牛すね肉の煮込み“Nanfro Strade Insolia 2012”ティラミスエスプレッソ

2017.1.25(水) ピーマン

明日には変わる可能性もあるけれど「もっとも好きな野菜は」と訊かれれば、今のところは「ピーマン」と答えるかも知れない。

「味噌汁にピーマンの香りはそぐわない」という家内が今朝はパンを食べるという。それを奇貨として、今朝は玉葱の味噌汁の薬味にピーマンを使う。おかずは冷蔵庫から取り出した常備菜で、すべて冷たい。しかしごはんが温かく、味噌汁が熱々なら、僕には特段の問題もない。自分が調理した味噌汁を口に含んだ途端「あー、美味い」と、思わず声が漏れる。

外国為替、振込手数料、営業外費用を気にする割に、クレジットカードのポイントにはひどく無頓着である。

「楽天市場」からの、普段は読むことなく捨てているメールを今日はたまたま開いてみた。有効期限の迫っているポイントのあることを報せるメールだった。その文中のバナーをクリックし、開いたウェブページを見ていくと、過去に合計で1万円ちかくのポイントを失ってきたことが分かった。今月末に失効するポイントは1,350円。そう言われても、欲しいものはない。

ふと思いついて、さきおとといに2ダース注文したプティシャブリを、追加で更に買うこととした。今日の注文は、先の2ダースとおなじ蔵のプティシャブリ10本とシャブリが2本。12本のうちの2本をシャブリにしたのは、そうしないと送料無料の価格帯に達しなかったからだ。

数日もすれば、計36本のワインが届く。ことし1年分の白ワインはこれで確保ができた。鶏肉とマカロニのグラタン、クリームシチュー、ジャガイモとソーセージのカリカリ焼き、オイルサーディンとトマトとモツァレラチーズのサラダ。「何でも来い」の気分である。


朝飯 納豆、エリンギと小松菜の胡麻和え、ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、ツナとレタスのサラダ、すぐき、明太子、メシ、玉葱とピーマンの味噌汁
昼飯 昆布と牛蒡と蓮根の佃煮、すぐき、鰯の梅煮、蕪のぬか漬け、明太子によるお茶漬け
晩飯 牛肉としいたけとあれこれの野菜による火鍋、「常楽酒造」の「黒麹焼き芋」(お湯割り)

2017.1.24(火) トンカツデー

20名の社員のうち5名が妊娠、あるいは出産を経て産休、はたまた退職という非常事態にできるだけ人員を確保するため、僕は11時30分から、家内は13時30分からと、その 昼休みを分けることにしたのは昨年9月のことだ。

ところが今日は事務係のツブクユキさんが、その11時30分に、女性のお客様用トイレに溢水を発見した。連絡をしたカトー興行のカトーヨーイチさんはすぐに駆けつけてくれた。地下パイプの詰まりは男性用のトイレにまで及び、一時は専門の業者を呼ばなくてはならないかと懸念をした場面もあったけれど、何とか復旧をした。

この一件で僕の昼食は13時30分まで遅れた。お茶漬けで簡単に済ませようと考えていたところ「私がつくって上げるよ」と、おひつに残っていた米飯すべてを投入したような、山盛りのカツ丼を家内は仕上げてくれた。

夕刻、腹が減らずに胃薬を飲む。今日は日本酒に特化した飲み会「本酒会」の例会日で、月ごとに変わる会場は、今回は二宮神社の参道にある「とんかつ一彦」である。

19時15分、冷えに冷えた4本の四合瓶を紙袋に入れ、日光街道を下る。「とんかつ一彦」の、まるで隠れ家のような2階の四畳半に席を占める。そしてサクサクの上出来なカツを含む酒肴にて4種の日本酒を飲む。

今夜の食べ物はその酒肴に留まらず、締めの食事はメニュの中のどれでもかまわないから注文してくれという。そう言われて最高値付近を選ぶのはさもしい行いである。結局は店主の薦めにしたがい、しかしそのロースカツは包んでもらって家への土産とする。


朝飯 納豆、ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、鰯の梅煮、エリンギと小松菜の胡麻和え、すぐき、明太子、らっきょうのたまり漬、メシ、万能葱の味噌汁
昼飯 カツ丼、胡瓜と蕪のぬか漬け
晩飯 「とんかつ一彦」の酒肴あれこれ、4種の日本酒(冷や)

2017.1.23(月) デフォールト

下今市09:01発の上り特急スペーシアに乗る。コンピュータの他に、普段は持たない電源コード、更には外付けハードディスクまで呑み込んだ今日のザックは重い。きのうとおとといの新聞から興味を惹く紙面のみ抜き取って持参をした、幾枚も無いそれを読むうち春日部に達する。

駒込には10時53分に着いた。コーヒーを飲んで一服したい気持ちがあったけれど、先方との約束は11時だったため、その小休止は諦める。

さきおととい20日に書き送った、ウェブショップの修正についての20項目に、あらたにひとつ付け加えた作業を、外注SEのササキナオヤさんと質疑応答をしながら続ける。

「この舌足らずの説明ではパスワードを変更する方法が分からない」と、お客様からクレームを戴いた説明文が、ショッピングカート”FutureShop2″ではデフォールトとなっていて修正は不可能、あるいは支払い方法を選ぶ際に僕が違和感を覚えた部分が、これまた”FutureShop2″ではデフォールトとなっていて修正は不可能、という事実を知って「だったら、どうするか」と対応策を考える。または諦めなくてはならないところについては諦める。

そのような、障害物競走のような作業を何時間も続ける。それはまた、なかなか楽しい仕事でもある。

ふと気づくと日が隨分と長くなっている。つい先日まで、17時といえば夜も同然だった。しかし今はまた、その時間が夕刻の領域にまで戻ってきている。

湯島天神下で飲み終えると、しかし時刻はいまだ18時30分だった。普段よりも2時間は早い仕上がりである。北千住には18時47分に着いた。そして余裕を以て19:11発の下り特急スペーシアに乗る。


朝飯 5種のおむすび、らっきょうのたまり漬、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 「じみち」のベーコンエッグ定食
晩飯 「シンスケ」のあれや、これや、それや。タルヒヤ

2017.1.22(日) 買い物デー

飲みつけているシャブリが昨年末に枯渇した。この白ワインはウェブ上に目立たず、手に入らない時期もあったけれど、昨年、融通の利く店を見つけた。ウェブショップでの買い物は履歴がメーラーに残る。それらはひとつのフォルダにまとめてあるから、検索をすればすぐに、とうに忘れた店の名前でも見つけることができる。

年が明けて間もなく、その店にそのシャブリを注文しようとして「正月休みに迷惑をかけてもいけない、もう少し待とう」と遠慮をした。妙に気を遣うところが僕にはある。そうして時はいたずらに経って、いまだ注文はされていない。「シャブリ」というメモは、2週間も机の上に置かれたままだ。

昨年、試した限りでは、その蔵のものであれば、シャブリではなく、プティシャブリでも僕の舌は満足をする。そして遂に、今朝はそのワイン2ダースを注文する。それに勢いを得て内田百閒の本1冊も注文する。更には朝食用の丸盆も注文する。いま使っているお盆は2階の倉庫から発掘してきた樹脂製の安物なのだ。

そうして取りあえずは満足をして、それら3件の買い物を小遣い帳に記録する。


朝飯 ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、納豆、ほうれん草のソテー、明太子、大根の麹漬け、柴漬け、メシ、豆腐と揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 鯵のちらし鮨、柴漬け、らっきょうのたまり漬
晩飯 鯵の酢締めとトマトとレタスのサラダソーセージのスパゲティ“Qué bonito cacareaba2013”

2017.1.21(土) これだけあれば

きのうは20時を前にして入浴し、就寝した。今朝は2時30分に目が覚めた。部屋は床と天井から暖房が効いているから寒くない。即、起床して服を着る。

真っ暗な中で仏壇に花と水とお茶を供え、線香を上げる。これさえ済ませばひと安心だ。日光MGの2日目つまりおとといの日記を書く。勢いに乗じてきのうの日記も書く。更には今日の日記の前半までをも書いてしまう。

ところで日光MGの2日目といえば「タイがお好きなんですか」と、宮城県から参加のハラカオリさんに話しかけられた。前夜の交流会で僕は、バンコクMGはじめタイのことを話していたのだ。「はい」と答えると「わたくし、先日、タイに参りまして、現地の小銭が残っていますので、もらっていただけるでしょうか」と訊かれてふたたび「あ、はい」と答えた。邦貨にして100円か200円くらいのものと考えての軽い返事だった。

ハラさんがサイフから取り出したバーツは、はじめこそ硬貨だったものの、そのうち高額の紙幣もあらわれて、それらの合計は1,674バーツにもなった。これでは小銭とはいえない。「日本円でお返しします」と驚きつつ言うと「いいえ、お使いください」とハラさんは手を横に振る。そうなったらなったで「あぁ、そうですか」と遠慮なく頂戴してしまう悪癖が僕にはある。

それにしてもこれだけあれば、朝飯や昼飯を40回も食ってお釣りが来る。安い店を選べばタイマッサージが15時間は受けられる。マレーシアと国境を接する最南端スンガイコーロクから、メコン川の対岸にラオスを望む最北端ノーンカーイまでの鉄路1,780キロを、三等車なら3往復ちかくできる。とにかく、僕にとっては大金である。

ハラさんにはやはり何か、お返しをしなくてはならないだろう。


朝飯 「しいたけのたまりだき」の玉子焼き、ジャガイモと人参とピーマンのサラダ、じゃこ、揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、らっきょうのたまり漬、柴漬け、メシ、豆腐と揚げ湯波と長葱の味噌汁
昼飯 昆布と牛蒡と蓮根の佃煮、しいたけのたまりだき、柴漬け、柚大根、明太子、じゃこによるお茶漬け
晩飯 鯵の酢締め鯵のちらし鮨、「大七酒造」の「皆伝純米吟醸」(燗)

2017.1.20(金) 集中

日光MGを無事に完了したら、ウェブショップのあちらこちらを修正すべく、その指示書を外注SEのササキナオヤさんに送ることを決めていた。この仕事にはかなりの集中が必要なため、電話や突然の来客にわずらわされない4階の食堂にノートとコンピュータを持ち込む。

ウェブショップの、更新の必要な文章については、大まかな部分のみを決め、細部については作業日の当日にササキさんと相談をしながら整えようと、今日の午前までは考えていた。しかしそれでは作業にどれだけの時間がかかるか分からない。よって今のうちに一言一句、読点の位置まで詰めて保存する。

ササキさんへの指示書は合計で20項目になった。それを夕刻、メールで送信する。僕の指示書は、読む人には面倒でイヤなものだと想像される。あるいは細かいことの好きな人もいるから、ササキさんは案外、喜んでこの仕事に取り組んでくれるかも知れない。

日光MGの2日間は晴れていた。今日は朝から曇っていた。そして閉店が近づくころに雪が降ってくる。週初に3日続いた雪とおなじく、量の多くならないことを祈るばかりだ。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、ジャガイモと人参とピーマンのサラダ、目玉焼き、胡瓜の中華風漬け、大根の麹漬け、メシ、昆布と長葱の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のタンメン
晩飯 春雨サラダ、ピータン、豚の尻尾やすじ肉と大豆のトロトロ煮、柴漬け、トロトロ煮の汁によるうどん、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)

2017.1.19(木) 日光MG(2日目)

4時台に目を覚ます。服を着て小脇にコンピュータを抱え、ロビーに降りる。そうしてウェブショップに、きのうの夕方から今朝にかけてご注文をくださったお客様へ宛てて、受注確認書は金曜日にお送りすること、特に到着日指定のない場合には、商品は同日に出荷する旨のメールをお送りする

研修会場には9時に集合。ニシジュンイチロー先生による利益感度分析の講義が完了するやいなや、第4期のゲームに突入する。

きのうの第3期に次期繰り越しした研究開発の青チップを活かし、30円以上で1度に5個の販売を続ける。途中「得意先倒産」の特別損失カードを引いたところで、昔のカーグラフィックの表現を借りれば「カムに乗った」感じになる。以降は「独占販売」のラッキーカードも引き当てて、平均31円で31個の販売。経常利益119円を上げ、第1期からの累積損を一掃する

普段は時間切れで割愛されることの多い「ビジネスパワー分析」が、昼食後にできたのは良かった。

第5期初に限度枠一杯の202円を長期借り入れする。アタッチメント付き小型機械を手放さないまま大型機械を購入する。広告宣伝の赤チップを買い、9個製造、7個販売の体制を整える。競合他社が大きくなるに連れ、出まわる材料は払底する。国内、国外を問わず複数の市場から材料を集めるため資金繰り表の残り行数は見る間に減っていく。それでも材料が買えないときには戦略チップを次期繰り越しする。

資金繰り表が最後の1行になったところでカワナベコージンさんが大阪市場に大量販売を試みる。ここでカワナベさんに売らせては第5期が終わってしまう。それを阻止するため、普段なら見向きもしない最高値23円の市場に僕も参入する。販売を試みた7個のうちの3個が売れる。ほかの誰かもカワナベさんより安値で入札に成功する。間もなく第5期の激戦が突然、終了する

MGは勝ち負けのゲームではなく、勝った者が偉いわけではない。実力は持ちながら、下位の卓で模擬演習を続ける人がいる。名を捨て現金残高のみ高めようとする人もいる。しかし表彰のあった方が競争は熾烈の度を増し、非常時の状況判断力も鍛えられるだろう、ということで、それが設けられているのだと思う。

今回は、第5期終了時に725円の自己資本を叩き出したタケシトーセーさん、次いで656円のヤナギダトシマサさん、このふたりが揃って頓死する珍事が発生した。具体的に言えば、来期に備えての、材料あるいは戦略チップの次期繰越をする間が無かったのだ

よって今回の最優秀経営者賞は、自己資本は3位の563円ながら、次期繰越の条件を満たしていた川崎から参加のイチカワアイさんが優秀経営者賞は同505円の僕が、またもうひとつの優秀経営者賞は、広島から参加のタナカタカシさんが同489円で、それぞれ獲得をした。

僕とタナカさんの自己資本の差は僅々16円。僕がタナカさんを超えられたのは、第5期の49行目で大阪市場に安値で売った商品3個のお陰である

マネジメントゲーム2日目の夕刻はいつも忙しい。遠方から参加の方々は、皆が感想文を書いているあいだに次々と帰路につく。あるいは僕は先生に促され、筆を置いて締めの挨拶をする。打ち上げに参加をする方々の、食事を始めてから駅に向かうまでの時間を計算する。

日光MGは、会場を提供してくれる「一心舘」の女将ヌマオマリコさん自身がMGをする人のため、諸事は滞りなく進められ、主催者はとても楽をさせていただいている。そしてそのヌマオさんの手配してくれたイタリア料理屋「カミーノ」でグラスのワインにひと息をつく。

第4期の「カムに乗った感じ」は終生、忘れないことにしよう。


朝飯 「一心舘」の朝のお膳
昼飯 「一心舘」の昼のお膳、らっきょうのたまり漬
晩飯 「カミーノ」のあれやこれやそれや。グラスの白ワイン

2017.1.18(水) 日光MG(1日目)

第33回日光MGの参加者は鬼怒川温泉の「一心舘」に9時30分に集合。そして10時よりその第1期が始まる。ルール説明と決算の解説は、ニシジュンイチロー先生からイチカワアイさん、そしてタナカタカシさんへと引き継がれていく。MGを始めて四半世紀が過ぎても、いま説明、あるいは解説されているところの先へ先へと視線や筆を走らせることは、僕は決してしない。この時間は誰もが「態度としての楷書」を心がけるべきなのだ。

MGつまりマネジメントゲームは、各自が会社を持ち、2日間で5期分の経営を盤上に展開していく。市場は5人から6人が囲む卓により構成される。その中で売上高の高かった者は次の期でより上の市場へ上がり、低かった者はより下の市場へ落ちる。「上がる」とか「落ちる」といっても別段、上の卓が偉く、下の卓が軽く見られる、ということはない。

第2期D卓、普段はこの段階では触れることのない宣伝広告の赤チップに投資をする。いつも欠かさない教育の黄チップは控えておく。研究開発の青チップは先ず1枚のみを使い、今期では使う機会の無いそれを立て続けに2枚、期末に買う。比較的高い31円で8個を売って経常利益はマイナス4円。

第3期C卓。「縁故採用」を引いて迷惑そうなサイトーヨシコさんから、すかさずセールスマンをリクルートする。工場を売却し、だから製造能力は捨てて、赤チップ3枚で商社を目論むカワナベコージンさんが親で販売のときに、僕は青チップ2枚で応札をする。売った自分の商品を、今度は自分が材料として購入する「サライ式」で、MGの下手な僕としてはまぁまぁの商売をする。平均価格31円で20個の販売。経常利益はマイナス1円。第1期からの累積利益はマイナス22円。

僕は欲に欠けるところがあり、損益分岐に達したと思われるあたりで売りの手を緩める癖がある。第2期、第3期の「あと1個売っていれば黒字だった」は、いつものことだ

夕食を済ませて第4期の経営計画。MGをはじめて2回目、3回目、4回目では、分からないことがあって当たり前。そのころの自分を思い出しつつ、初心者には懇切に助言をする

その後は廊下を隔てた宴会場に席を移し、交流会が開かれる。子供が小さいなどの理由で帰宅した者を除く33名のスピーチは、22時前に一巡をした。深更まで、あるいは明け方まで飲む人もいるけれど、僕は温泉に入って即、就寝する。


朝飯 納豆、ジャガイモとピーマンと人参のサラダ、ベーコンエッグ、昆布の沖縄風炒め、大根の麹漬け、胡瓜の中華風漬け、メシ、揚げ湯波と長葱の味噌汁
昼飯 「一心舘」の昼のお膳
晩飯 「一心舘」の夜のお膳

2017.1.17(火) 日光MG(前夜祭)

量こそ多くないものの、3日も続けて雪が降るとは、日光の平野部つまりウチのあたりでは珍しいことだ。きのうに引き続き徒歩にて道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ行く。そして「2月17日は定休日」の看板を見て「おっと、そうだったか」と、先ほど下ったばかりの日光街道を遡上して会社に戻る。仕事のはずが、数百メートルの散歩である

明日、明後日は、社員ほか外部からの参加者も迎えて日光MGが開催される。会社は2日のあいだ休みになるため、店への今朝の品出しは慎重に臨んだ。特に新鮮さの求められる「らっきょうのたまり漬」は、閉店時に売り切れるか売り切れないかのギリギリの線に数を絞った。その「らっきょうのたまり漬」が早くも昼すぎに売り切れそうになり、包装係のヤマダカオリさんが慌てて事務室に駆け込んできた。

これについては地方発送のご注文を下さったうちの、特にお急ぎでないお客様の納期を先へ延ばさせていただくことで対処をした。

夜はニシジュンイチロー先生はじめ、我が街から、あるいは遠方から前泊にて「日光MG」に参加してくださる方々を4階にお招きし、前夜祭を催す。


朝飯 昆布の沖縄風炒め、納豆、温泉玉子、大根の麹漬け、胡瓜のたまり浅漬け、メシ、揚げ湯波と長葱の味噌汁
昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン
晩飯 ピータン胡瓜の中華風漬けザーサイジャガイモと人参とピーマンのサラダ春雨サラダ青梗菜のタイ風炒め豚の尻尾やすじ肉と大豆のトロトロ煮焼きそば、他あれこれ、紹興酒

2017.1.16(月) 2日で15時間

目を覚まし、枕頭のiPhoneを見ると時刻は1時30分だったから困惑をした。起床するにはいかにも早すぎる。それでも1時間ほど経ったころにふたたび眠ることができ、再び目を覚ますと5時50分になっていた。きのうは8時間、今日は7時間。これほど眠れるとは、どこかが疲れているのだろうか。

先週末は、名古屋や四日市や広島に雪が降って、公共の交通機関が隨分と乱れたらしい。珍しいことが起きると、ニュースはそれ一色になって、他にはあまり触れない。マスコミのせいにするわけではないけれど、日光に雪が降るなどはつゆほども思わなかった。

きのう北千住から乗った列車が鹿沼市から日光市に入ると、針葉樹の林や冬の田に雪が積もっているのを目にして驚き、且つ「皆が雪かきをしているあいだにオレは旅館で呑気にしていたわけか」と、軽く罪悪感を覚えた。

雪はきのうの夜から今朝にかけても降った。しかしその量はきのうと同じく大したものではなくて助かった。それでも自転車を走らせることは憚られ、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場の検品や拭き掃除には、徒歩で向かう。


朝飯 里芋と烏賊の炊き物、納豆、「しいたけのたまりだき」とニラの玉子焼き、昆布の沖縄風炒め、人参のサラダ、メシ、小松菜の味噌汁
昼飯 鍋焼きうどん
晩飯 ごまめ、ポテトサラダ、ハンバーグステーキ、大根の麹漬け、メシ、うずら豆、「宇都宮酒造」の「四季桜貴酒」(燗)

2017.1.15(日) 狭山湖の朝

いま自分がいるところは家ではないのだ、ということに気づくまでに数秒を要した。枕の下のiPhoneを取り出し見ると、時刻は5時1分だった。およそ8時間ちかくも眠り続けたことになる。

6時に風呂へ行くと、ほとんど同時にノリマツヒサト君も来た。「オマエ、眠れた?」と訊かれて「8時間ちかく眠ったよ」と返すと「オレ、多分、1時間も眠れてないよ」と言う。午前1時に二次会を終えて後はニシタニサダアキ君と2時30分まで話し続け、以降は誰かのいびきにより目が冴えてしまったのだという。僕の8時間が異常なら、ノリマツ君の1時間も異常である。

部屋へ戻り、先ずは分厚いカーテンを開く。次に紗の遮光カーテンを巻き上げる。窓の外には、夜明けの狭山湖が広がっていた。

いまだ店の開いている時間に会社に戻る。夜はゆっくり食事を摂り、きのうとおなじ21時に就寝する。


朝飯 「掬水亭」の朝のお膳
昼飯 「ドトール」のジャーマンドック、ブレンドコーヒー
晩飯 トマトとルッコラとマカロニのサラダ、生ハムのムース、パン焼きソーセージ、ベーコンエッグ、“Qué bonito cacareaba2013”いちご

2017.1.14(土) 還暦祝い

自由学園男子部に在学をした者は、卒業の有無にかかわらず、卒業生の集まり「同学会」に入ることができる。その「同学会」の新年総会の席において、本日は我々35回生の還暦祝いがある。会場の女子部講堂には、13時30分に入った。

タカハシカズヤ学園長による礼拝から始まった総会は粛々と進行し、いよいよ司会に呼ばれて、35回生のうち都合のついた24名が壇上に並ぶ。記念品は赤い制帽とマフラー。これが僕は欲しくて、この十数年は毎年、待ち焦がれていた。帽子のサイズはいままで58センチに限られていた。ところが今年の本部委員は個人の希望に応ずるとのことにて、僕は経年によるウールの縮みを計算し、大きめの60センチを頼んでおいた。

予期しなかったことだけれど、この記念品を35回生を代表して受け取る者として、司会は僕を指名した。そうして今年度の同学会本部委員長ナカムラヒデトシ君より、念願の記念品を受け取る

お祝いの言葉は伝統的に、ひとつ下のクラスの者が述べる。今年の挨拶は36回生のキムラカツヒコ君だった。返礼の挨拶はアリカワケンタロー君が務めることになっていた。しかしアリカワ君はこのところ公私ともに忙しく、幹事のノリマツヒサト君から僕は、その代役を求められた経緯があった。

ただでさえ仕事の多い幹事を煩わせたくなかった僕は、その役をふたつ返事で引き受けた。そしてその任務は無事に完了した

今回の会計係でもある僕は、女子部講堂前での記念撮影もそこそこに、旧東天寮、現しののめ茶寮での懇親会には出ず、ヤマシタアキヒコ君の運転するクルマにナカムラタカヤス君と同乗し、狭山湖畔にある今夜の宿「掬水亭」に入った。

やがて皆も到着をして、19時より宴会がはじまる。ニューヨーク在住のモリナガイチロー君は、東京出張の時宜を得てここに来ることができた。ダラス在住のウィルソン・アキラ君はこの機会に一時帰省し、日本に住む父上のジェームズさんも駆けつけてくれた。昼と夜の盛会は、病を得て亡くなった、ハセガワヒデオ、クロダヒロユキ、ツダヒロシ、サカイマサキの4君が我々にもたらしてくれた団結のお陰である。

そうして僕はといえば、極端な早寝早起きにて二次会には出ず、21時にひとり就寝する。


朝飯 「小諸そば」のたぬき蕎麦、ライス
昼飯 「ポポラマーマ」の牡蠣のアラビアータスパゲティ、グラスの白ワイン
晩飯 「掬水亭」のあれやこれやそれや。紹興酒

2017.1.13(金) その後も居残って

素肌に白いシャツを着て、紺色のパンツを穿く。30年以上は使い続けているだろう、赤と緑による跳ね馬の柄のネクタイを締める。紺色のジャケットを着る。その上に紺色のコートを重ねる。パンツもジャケットもコートも紺色ではあるけれど、それらはすべて異なる紺色だから、見た目にはチグハグかも知れない。

下今市16:35発の上り特急スペーシアに長男と乗る。その108分後に駒込に着く。

日本にいるときには、たとえば今日の列車のように、すべてが齟齬なく運ぶことを当たり前と考え、それにすこしでも乱れが生じると、何となく面白くない。しかし南の国では、自分があれこれに求める水準が低くなる。時刻表では10時間で着く街まで12時間を要しても、何とも思わない。気分が落ち着くのは、南の国にいるときである。

「禅とは山を降りること」と語った禅僧がいた。その意味するところは分からない。

7名による会食に楽しく参加をする。最後の皿が片付けられて、長男は21時に去った。僕はその後も居残って、イタリアの強い酒を生で飲む。


朝飯 すぐきを薬味にした納豆、飛竜頭の淡味炊き、人参のサラダ、鰯の梅煮、カブと胡瓜のぬか漬け、メシ、揚げ湯波と胡瓜の味噌汁
昼飯 「味彩たむら」の3種のおむすび、万能葱の味噌汁
晩飯 “La Padella”のあれやこれやそれや、他あれこれ。店主に選んでもらった白ワイン、店主に選んでもらった赤ワイン、店主に選んでもらったグラッパ

2017.1.12(木) 水神祭

このところ真夜中の2時台に目の覚めることが続いている。前夜は20時台、21時台に就寝をしているのだから、まぁ、当然といえば当然である。

きのうだか今日から日の出の時間が徐々に早くなると、テレビの天気予報が伝えていた。冬至の翌日からそうならないことが不思議である。このあたりについて天文に詳しい人に訊くと、専門の知識を駆使して嬉々として教えてくれる。しかし悲しいかな当方は専門家ではないから、詳しく説明をされればされるほど、余計に分からなくなるのだ。

8時50分に総鎮守瀧尾神社のタナカノリフミ宮司が来る。そして製造現場の水神の前に主だった社員を集め、水神祭が執り行われる。瀧尾神社の氏子のうち、この水神祭をしているのは今や、ウチだけだという。伝統の行事は、絶やすことなく続けていきたい。


朝飯 鰯の梅煮、小松菜とエリンギの胡麻和え、納豆、五目白和え、すぐき、らっきょうのたまり漬、メシ、豆腐と揚げ湯波とほうれん草の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 里芋と烏賊の炊き物、ポテトとコンビーフのサラダ、銀鱈の西京焼き、白菜漬け、「宇都宮酒造」の「四季桜貴酒」(燗)「久埜」の水羊羹

2017.1.11(水) 春燐

おととしから昨年にかけて、20名の社員のうち5名が妊娠をした。そのうちの3名は出産を経て産休中、あるいは退職という非常事態である。やがて産休中だったうちのひとりが復職をし、パートタイマー3名を採用したけれど、人のやり繰りは依然として厳しい。

そのやり繰りの厳しさにより「今月は11日を除いては、父親の見舞いに行ける日は無い」と、かねてより家内の決めていた今日に「子供の具合が悪い」と、仕方のないことながら2名の欠勤者が出る。

本日11日はまた鏡開きにて、社内の鏡餅をすべて降ろす。門松を除いた正月飾りも降ろす。店内の「謹賀新年」の額は拭いて袋に入れて倉庫に仕舞う。店舗入口右側に掲げた「賀正」の書は「春燐」に換えた。そうするうち社会保険労務士のオカザワセキヤさんが約束の時間に来社をして、今年の昇給についての話し合いを持つ。

水神祭が明日に迫っている。銀行へ行きながら、このお祭に必要な供物を、あちらのお店、こちらのお店と回りつつ揃えていく。

帰社したら駅まで送っていこうと考えていた家内は、しかし既にして出発をしていた。以降は店舗に2名、事務室に1名という、本日出勤の少人数を助けつつ夕刻に至る。


朝飯 ひじきと人参の甘辛煮、揚げ湯波の淡味炊き、ほうれん草の胡麻和え、すぐき、「なめこのたまりだき」のフワトロ玉子、らっきょうのたまり漬、メシ、トマトとピーマンの味噌汁
昼飯 「大貫屋」のオムライス(ケチャップはかけないでね特注)
晩飯 里芋と烏賊の煮付け、鱈の白子と胡瓜の酢の物、鶏肉の鉄板焼き、「宇都宮酒造」の「四季桜貴酒」(冷や)、かんころ餅

2017.1.10(火) 冬時間

普段の営業時間は朝8時15分から夕方18時までのところ、成人の日を含む連休も過ぎた今日から彼岸の入りにあたる3月17日までは冬時間により、朝8時15分から夕方17時までの営業になる。そのことを示す看板は、きのうのうちに倉庫から事務所へと持ってきてあった。それを今朝は、これまでの看板と交換して店舗入口の正面に出す。

タイマーにより照明の点灯する看板はふたつある。このうち蔵の脇にあるものは消灯時間をきのうまでの18時から17時に変える。国道121号線をへだてて店の反対側の駐車場にある看板については、電源を落としてしまう。この電源をふたたび入れるのは、秋分の日を過ぎて、体育の日のころになるだろう。

今月は「なめこのたまりだき」の仕込みがあり、春に入社する新入社員にしてもらう仕事の段取りがあり、社員研修がある。2月には高島屋東京店での出張販売があり、それが完了すると全社的な環境整備が待っている。閉店が1時間繰り上げられたとはいえ、冬ごもり、というわけにはいかない。


朝飯 厚揚げ豆腐の炊き物、ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、「しいたけのたまりだき」と長葱の玉子焼き、春菊の胡麻和え、すぐき、らっきょうのたまり漬、メシ、大根と長葱の味噌汁
昼飯 「セブンイレブン」のサンドイッチ、ホットミルク
晩飯 レタスと2種のピーマンのサラダにんにくとからすみのスパゲティ“TIO PEPE”「久埜」の水羊羹

2017.1.9(月) 一段と優れた蔵出し

国産のどんこしいたけを日光味噌のたまりで炊いた「しいたけのたまりだき」は、これまで半世紀以上ものあいだビン詰めで販売をしてきた。それが今日からは、袋詰めに変わった。加熱殺菌を経ていないため、風味はこれまでより一段と優れた蔵出しになった。

ウチのビン詰め商品は残るところ「かんぴょうのたまりだき」と「なめこのたまりだき」の2品のみになった。「かんぴょう」は、桜の咲くころには袋詰めに変わっているだろう。「なめこ」は新春の仕込みから、お客様の取り扱いがより楽なビンに変える。

このことによりウェブショップとパンフレットの画像も更新しなければいけないところだけれど、上記の3品および、より優れた器を昨夏から採用した「おうちたまてばこ」については、いまだ新しい包装形態による画像を撮っていない。関係方面に連絡の上、できるだけ早く行動をしたい。

夜は会社の新年会にて、終業後に社員たちと焼肉の大昌園へと移動をする。そして家内の考えたマンダラビンゴなどをして大いに盛り上がる


朝飯 納豆、ひじきと人参の甘辛煮、揚げ湯波と焼き葱の炊き物、蓮根と三つ葉の酢の物、春菊の胡麻和え、メシ、豆腐と玉子と三つ葉の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「大昌園」のあれやこれやそれや。眞露(オンザロックス)、生ビール

2017.1.8(日) 組長新年会

町内のいわゆる「向こう三軒両隣」の連絡や町費の集金を担うのが組長で、我が春日町1丁目には現在、18人の組長がいる。今日はその1年の労をねぎらう新年会が公民館で開かれる。役員には10時30分の集合が呼びかけられていた。

僕は会計係として、きのうウカジシンイチ自治会長が伝票を切ったあれこれの経費を個別の封筒に収め、それを手提げに入れて公民館におもむく。

組長新年会は、僕の記憶が正しければ一昨年までは夜に行われていた。しかし年明け間もなくの夜は寒く、足元の悪いときもある。よって昨年からは開催の時間を昼に移し、以降その形で続いている。

その新年会の席で今日は思いがけず、ビンゴによるくじ引きの行われることが大膳のシバザキトシカズさんから告げられた。刺身やオードブルを買ったスーパーマーケット「かましん」が、オマケとして玉子をくれたことによる急遽の出しものだという。玉子だけでは彩りに欠けるため、お祭に上がった酒やジュースなども押し入れから取り出され、それも賞品として供された。

僕はクジ運が悪い。よってこのような場で自分が何かを引き当てることはハナから諦めている。しかし今日ばかりはどうしたことか、酒は先行する人たちに獲られたものの、とにかく玉子とジュースには間に合った。更にはその後のジャンケンにも勝って、余った鮨一人前も持ち帰れることになった。

そうして夜はその鮨を肴に温め酒を飲みつつ「そろそろ雪の降ってくるころだろうか」と、外の音に耳を澄ます。


朝飯 納豆、蓮根のきんぴら、ひじきと人参の甘辛煮、ツナとトマトとルッコラのサラダ、鮭と昆布のはさみ漬け、生玉子、らっきょうのたまり漬、メシ、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 スーパーマーケット「かましん」の刺身同オードブル
晩飯 ごまめの炒りつけ、津軽漬け、蓮根と三つ葉の酢の物、黒豆、厚焼き玉子焼き葱と揚げ湯波の炊き物スーパーマーケット「かましん」の鮨、「宇都宮酒造」の「四季桜貴酒」(燗)

2017.1.7(土) 雪の予報

昨年の師走から年明けのつい先日までは気味が悪くなるほどの暖かさだった。それがここへきて急に、寒さが厳しくなった。

いくら寒くても旧市街、つまり瀧尾神社と追分地蔵尊のあいだを繋ぐ800メートルの日光街道と、そこから奥に入る枝道の範囲内であれば、徒歩あるいは自転車で移動をする。

今朝も「道の駅日光街道ニコニコ本陣」まで自転車を走らせ、その商業棟にあるウチの売り場を布で拭いたり、あるいは検品をしたりする。「毎朝、自転車に乗って、運動になるね」などと声をかけてくれる人もいるけれど、往復でもせいぜい7、800メートルでは、運動のうちには入らないだろう。

天気は晴朗ながら、明日は雪の降る可能性もあると、テレビの天気予報は伝えている。夕刻の空に、しかし雪の気配はみじんも見られない。


朝飯 ひじきと人参の甘辛煮、蓮根のきんぴら、納豆、レタスと炒り卵のサラダ、鮭と昆布のはさみ漬け、メシ、揚げ湯波と昆布とトマトの味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のラーメン
晩飯 春雨サラダ、叉焼ともやしの和え物、焼き餃子、「紅星」の「二鍋頭酒」(生)、イチゴと杏仁豆腐

2017.1.6(金) 旅の予約

「飛行機の切符は早く買うほど安いのでしょうか、それとも高い安いは、その時々によるのでしょうか」ときのう、贔屓の旅行社「トチギ旅行開発」のサイトーユカリさんに電話で訊いた。「空いているうちは安いです。混んでくると高くなります。ですからやはり、早い方がお得でしょうね」というのがサイトーさんの答えだった。

それを受けて3月の上旬から中旬にかけての、羽田とバンコクの往復航空券をメールで注文した。サイトーさんはすぐにタイ航空に予約を入れてくれた。税金や手配手数料を加えた価格は70,640円だった。

タイ北方の街プレーからバンコクのドンムアン空港まで戻るノックエアの航空券は、自分で手配した。ノックエアのウェブサイトでは、手続きが進むにつれ、諸経費の費目が変わって困惑したけれど、とにかく1,115.96バーツ、邦貨にして3,500円ほどの合計金額は一貫していたから、細かいところには目をつぶって購入ボタンをクリックした。

プレーの、旧市街を囲む城壁に設けられた門のうち、もっとも大きなそれに面するホテルも予約した。チェンライでは景色の良さと朝食の豊かさにより街から離れたホテルを定宿にしている。しかしそれはチェンライに限った例外で、利便性を優先すれば街の中心に泊まりたい。帰りに2泊するバンコクではタクシン橋にほど近い、これまた定宿になりつつあるホテルを予約した。

羽田からバンコクに着いた早朝、ファランポーン駅から出る列車の切符だけはインターネットで予約ができない。取りあえずはタイ国鉄のウェブサイトから時刻表のみを印刷した。旅の目的はいつもと変わらず「何もしないことをしに行く」である。


朝飯 納豆、油揚げの網焼き、「なめこのたまりだき」のフワトロ玉子、ほうれん草とベーコンのソテー、べったら漬け、メシ、揚げ湯波とほうれん草の味噌汁
昼飯 「ふじや」の広東麺
晩飯 「ユタの店」のピータンネギワンタン海老ブリブリ春巻きチャーハン、「鏡月」(お湯割り)帰宅してからのバナナケーキ、”Glenfiddich”(生)

2017.1.5(木) 粒食と粉食

大晦日以来、5日ぶりの味噌汁を作って飲む。ホッとする。米のメシはおせち料理の押し鮨を除けば5日も食べていない。こちらついては明日を待たなければありつけないらしい。餅は嫌いではないけれど、日本にいる限り、朝はなぜか米のメシが食べたくなるのだ。

粒食と粉食のどちらが好きとは一概には言えない。米とパンなら口内食感の点で米の方が断然、好きだ。しかし夜になると、むしろ進んでパンに手が伸びる。それはひとえに、パンとワインの相性が良いことによる。

粉食をパンと麺に分ければ、これまた口内食感の点で麺、それも小麦によるそれが圧倒的に好きだ。イタリア料理屋でロングパスタとピザのふたつの選択肢があれば、僕は例外なく前者を選ぶ。

しかしそこにワインさえあれば、パンもピザも、また悪くはない。すべては葡萄酒の有無にかかっているのだろうか。そして夜はきのうに引き続いてスパゲティを肴に白ワインを飲む。


朝飯 「なめこのたまりだき」によるなめこおろし、雑煮の具、べったら漬け、焼き餅、豆腐と揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 カレー南蛮うどん
晩飯 リンゴと京人参のサラダからすみと魚醤のスパゲティ“Qué bonito cacareaba2013”

2017.1.4(水) ことしの暦

年末28日に掃除をし、だから年の途中にあれこれの御札やお供えの増えていく神棚は、いまださっぱりとしている。そこにことしの暦の載せられていることに気づいた。よってそれを手に取り、自分の九星である八白土星のページを開く。

「今日までの不安定な気運から抜け出て気分的にも安定して来る年」とは多いにありがたい。「準備は段取りよく運び仲間の協力も得られます」も嬉しい限りだ。

「やり過ぎたり張り切り過ぎては思わぬ伏兵に遭うので注意」はまぁ、大丈夫だろう。生来の怠け者につき、やり過ぎたり張り切り過ぎたりすることは無い。しかし更に振り返ってみれば、外務省が渡航禁止勧告を出している地域にサンダル履きで旅をするなどは、これに当たるかも知れない。

「自信のあることでも焦らず確実に答えを求めておくことです」は耳が痛い。「地道に着実に」とか「千里の道も一歩から」は苦手な性分である。

「また、周囲との交流はまめにして情報は広く集め」と言われても、ひとり気ままにしていることを好む性格は、いかんともし難い。

「時流に合ったプランを立てて運ぶと思わぬチャンスに恵まれます」は、幼児期、子供時代に受けた教育のせいか、どうも、できない。

「ただし、忙しさからのうっかりミスや誤解、勘違いからの思い込みにも注意が必要」とは、まるでどこかから僕の行いを観察しているような、正鵠を射た「お叱り」である。

「時には耳の痛い忠告や意見を聴ける心の余裕が求められます」と言われても、それができれば苦労は無い。

最後に「転職開業、改築、建築建墓凶」とあるから、今年しようとしていたお墓の整備は止めておくことにする。


朝飯 「しその実のたまり漬」を搗き混んだ餅、お雑煮の汁、バター、焼き海苔、イチゴ
昼飯 「大貫屋」のキムチタンメン
晩飯 “Moët & Chandon Brut Impérial”トマトとほうれん草とコンビーフのスパゲティ“Qué bonito cacareaba2013”花林糖、”Glenfiddich”(生)

2017.1.3(火) 同窓会

深夜とおぼしき時間に応接間の電話が鳴る。「誰だ、こんな夜中に」とベッドから降りようとすると、その呼び出し音は2回で切れた。枕頭のiPhoneを見ると時刻は1時31分だった。しばらくするとまた電話が鳴った。今回も2回で切れた。夜遊びをする誰かのポケットの中で、携帯電話がたまたまウチの番号を発信してしまったのかも知れない。

はじめの電話から2時間が経っても二度寝はできそうにない。3時36分に起床する。

「おとといの日記ができていないと焦燥する」とは、ここにしばしば綴ることだ。今朝は仕方なしの早起きを僥倖として、おとといときのうの日記を一気に書く。そしてその勢いを以て、今日の日記の前半までも書いてしまう。

聖ヨゼフ幼稚園から今市中学校まで、おなじクラスになったり、また離れたりしながら付き合い続けたイトーカツユキ君から連絡を受けたのは12月なかばのことだった。「中学卒業時の同窓会を企画している。ついてはそれに来られるか」というのがその電話の内容だった。幹事を買って出てくれたイトー君の苦労には報いなければならない。出席する旨の返事をして今日の日を待った。

ウチは、人が休んでいるときこそ忙しい商売である。更には昼ごろが一番、店は混む。正午からの同窓会に20分ほど遅れて駆けつける。会場には想像していたよりも多い、僕を含めて15名が集まった。前回の同窓会は何と25年前の開催だったという。はじめは中座しようと考えていたけれど、そういうわけにはいかない。結局は最後までいて、しかし2次会には参加せず、タクシーで帰社する。

中学生時代、またその数年後に催された同窓会の写真を自分のアルバムから複写し、各自に配るまでしてくれた幹事のイトー君には厚く御礼を申し上げたい

普段は優れたフランス料理屋でも、年始めの2日から4日まではカレーライスかハヤシライス、という”Finbec Naoto”を夜、家内と長男との3人で訪う。そして薄桃色のテーブルクロスのかけられた席に着いて「正月の夜は静かなことが一番」と、しみじみ感じる。


朝飯 雑煮
昼飯 「奴寿司」の宴会膳、日本酒(冷や)
晩飯 “Finbec Naoto”のフォアグラのテリーヌエスカルゴのオーブン焼きサラダオニオングラタンスープカレーライスチーズの盛り合わせ、ワインリストのロワールの白ワインのうち2番目に安かった”Pouilly-Fumé”、アップルパイ、コーヒー

2017.1.2(月) 初売り

普段よりも早く、7時に朝食を食べ終える。雑煮は作り置いた汁を温め、焼いた餅を投入するだけで完成するから、忙しいときにも向いている。家族全員で1階に降り、初売りの準備に当たる。出社してくる社員たちと新年の挨拶を交わす。店舗の花はカワムラコーセン先生により、開店の30分前に整った。

そのころにはまた、早めのお客様がいらっしゃる。ウチは開店の前でも、お客様がお望みになるなら店に入っていただき、買い物をしていただくことにしている。そして毎年、その年の最初のお客様には地元「片山酒造」のお酒を進呈する。

開店前のお客様は、おひとりだけではない。朝はやくからご来店をいただいて、有り難い限りだ

夕刻に締めたレジの数字は、昨年の初売りのそれよりも良かった。しかし元日が日曜日という今年の正月は、商売においてはいかにも曜日の並びが悪い。明日も頑張って店に立ちたい。

夜はさすがに雑駁な味を舌が欲し、しかし家内に作れとは流石に言えないため、インスタントのラーメンは自分で煮る。


朝飯 雑煮
昼飯 「コスモス」の出前のハンバーグステーキ(デミグラスソース)、ライス
晩飯 おせちあれこれ牛薄切り肉のソテー「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(燗)ラーメン

2017.1.1(日) スキヤキ

いつものことながら、朝は誰よりも早く起きて食堂に来る。そして桜材の丸テーブルで何かしらしている。そうしてようよう明るくなりつつある東の空の写真を撮ったりする。穏やかな、2017年のはじまりである。

元旦はいつもひもじい。「お墓に行くよ」と家内が言うので「お茶くらい飲んだら」と落ち着かせて、家内、長男、次男はお茶を飲む。僕はお茶は、仏壇にそれを供えた数時間ほども前に飲んでいるので、彼らにはつき合わない。

暖かい朝でも冬であれば、お墓の水場で湯飲みを洗う手は水の冷たさに赤くかじかむ。家に帰ると小さなお椀5客に雑煮を盛り、それをお盆に載せて長男と次男が仏壇、神棚、お稲荷さん、水神、地神の5個所にそれを供えて歩く。ここまでを済ませないうちは、人間が雑煮にありつくことはできないのだ。

家族4人でホンダフィットに乗り、日光市今市旧市街をつらぬく日光街道の東端にある追分地蔵尊に初参りをするそして今度はおなじ日光街道の西端にある瀧尾神社に初詣をする。これで元日の午前の用事は完了である。

夕刻は18時よりひとり製造現場に降り、明日の用意をする。年が明けてしばらくは好天が続くらしく、有り難い。

すき焼きには「日光味噌のたまり」を使う。鍋にサラダオイルを引き、大晦日に「グルマンズ和牛」で受け取った肉を炒りつける。そしてそこに「日光味噌のたまり」をかけ回して更に炒る。味付けはこれだけで充分に美味い。というか、これに比肩しうる割り下は、市販品では皆無ではないだろうか。

「日光味噌のたまり」は非売品ではあるけれど、明日から店に並べる福袋のうち、金色つまり3,000円の袋の中身の一部として、お分けする。興味のある方にはぜひ、お試しをいただきたい


朝飯 雑煮、屠蘇
昼飯 津軽漬け黒豆おせちあれこれ、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(冷や)
晩飯 すき焼き、べったら漬、“Glenfiddich”(ソーダ割り)

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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

蔵見学