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清閑 PERSONAL DIARY

2017.1.27 (金) 人のことは嗤えない

僕の、タイの北部好きを知って「チェンマイに美味いドイツ料理屋があるんですよ」と教えてくれた人がいる。なぜタイまで行きながらドイツ料理を食べるか。あるいはまたバンコクで「カオソイ、カオソイ」と騒ぐ人がいる。カオソイが食べたければタイの北部へ行けば良い。

きのう僕は鬼怒川温泉でイタリア料理を食べた。頼んだものには鯛のカルパッチョ、牡蠣のスパゲティ、イカ墨のスパゲティが含まれていた。「チェンマイでドイツ料理」の人や「バンコクでカオソイ」の人を嗤いながら、自分もおなじことをしているのだ。

大勢に従って豊洲へ移転をすべきか、あるいは築地に残るべきか、悩んだに違いないダシ屋から煮干しが届く。300gで993円の煮干しである。

3人分の味噌汁に、僕は600ccの水を用意する。ここに投入する煮干しは6尾。6尾の煮干しは重さにして12g。つまりウチの味噌汁の、ダシにかかる経費は1杯あたり13.24円ということになる。これを知ればティーバッグ型のダシはちと使いづらい。

築地の場外に居残ったダシ屋は、豊洲の混迷を見るにつけ胸をなで下ろしているのいではないか。そして宅急便を使えば、今やダシはおろか、新鮮な魚貝類さえ全国の市場からすぐに届く。鬼怒川温泉の牡蠣も、そういう次第にて美味かった。ただし、タイではタイのメシに専念をしたい。


朝飯 ほうれん草のおひたし、納豆、トマトのスクランブルドエッグ、鰯の梅煮、ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、すぐき、メシ、白菜とベーコンの味噌汁
昼飯 ひじきと人参と揚げ湯波の甘辛煮、すぐき、なめこのたまり炊、しいたけのたまり炊、梅干し、明太子によるお茶漬け
晩飯 ピータン、しいたけのたまり炊、白菜と春菊のソテー、2種の焼売、「大七酒造」の「皆伝純米吟醸」(燗)

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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