このたびは、定期頒布会の第16回目にお申し込みくださり、誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。11月の末に、初霜・初雪・初氷が重なる日がありました。以来めっきり冬めいてきています。みなさまどうぞ暖かくお過ごしください。




今回の内容


一、天然酵母と国産小麦のぱんいしづか(日光市所野)の角型食パン

 12年ほど前、当店謹製の本格ワイン漬らっきょうといしづかさんのパン、それからモータウンのクリスマスソングのCDをあわせて「クリスマスセット」なるものを販売していました。今回はそのリニューアル版ともいえる内容になっています。

 いしづかさんのパンは、とにかくウマいことはウマいのですが、その味が、いわく表現しがたい味のような気がしています。最近はやりの、乳成分がたくさん入っている「リッチ」なパンとはちがい、目がみっしりと詰まっていて、「フワモチ」の正反対の味わいです。でありながら、ゆっくりとかみしめていくと、小麦の香りと甘味がじんわり広がってきます。まさに「滋味」としか言いようのない味わいです。

6枚切り程度の厚さに切って、ゆるめにトーストするのがお薦めです。





二、グルメやまなか(日光下鉢石町)のハム・ソーセージ

*かならず加熱してから召し上がってください*
*冷蔵保管の上、かならず賞味期限内に召し上がってください。未開封状態での冷凍も可能ですが、冷凍の場合も1ヶ月を目安に召し上がってください*

 日光の街中を神橋方面に向かって歩いていくと、下鉢石あたりから、街のようすが参道めいてきます。しばらくこのエリアの道路拡幅によってお休みしていたグルメやまなかさんですが、このほど、旧店舗の向かい側に、お父さんが運営するお肉屋さん「グルメやまなか」、そして、息子さんが新装開店された本格フレンチ「ジルエット」として復活されました。

やまなかさんのロースハムとソーセージは、素朴な味わいでいしづかさんのパンによく合います。






三、Cafe & Coffee Roastery 珈茶話(日光市今市東町)のコーヒー

 当店の最寄駅、下今市駅前の喫茶店です。夏は天然氷のかき氷、冬はアーティスティックなカフェラテが名物で、夜になると軽食と一緒にお酒も飲める、まさに「街の灯」といったようなお店です。

しかしながら、ご多分にもれず、このコロナ禍により観光・飲食業は大打撃を受けています。ここからが珈茶話(かしわ)さんのスゴイところなんですが、危機をチャンスと捉えて、十数年お休みしていたコーヒー豆の自家焙煎を復活。現在は豆のネット販売にも乗り出されました。

今回は、定番のリッチブレンド・マイルドブレンドに加え、「上澤の朝食オリジナルブレンド」をお作りいただきました。ゆったりとした朝のひとときをお楽しみください。





四、上澤梅太郎商店(日光市今市春日町)の日光味噌仕立てポタージュ

 パン党の朝にも、お味噌汁を。というわけで、味噌仕立てのポタージュをお届けします。豆乳をベースに、たっぷりと野菜を採っていただけます。





五、上澤梅太郎商店のたまりピクルス

 当店謹製の「日光味噌のたまり」と、宇都宮で数百年続くお酢の醸造元「中野嘉兵衛商店」さんのもろみ酢をあわせてプチトマトを漬けた和洋折衷のピクルスです。

サッパリとした味わいのなかにも、たまりのコクが生きています。ちょっとした箸休めとして召し上がってください。





六・七、上澤梅太郎商店の「楽楽らっきょう」「ホロホロふりかけ」

 定番のらっきょうをみじん切りにした「楽楽らっきょう」は、ぜひツナマヨと和えて召し上がってください。最も単純なレシピはツナ1・らっきょう1・マヨネーズ1の同割ですが、お好みのあたりをご調整ください。

らっきょうの替わりに「ホロホロふりかけ」をお使いいただいても結構です。漬物の発酵の風味や味の強さは、油脂分との相性がよく、マヨネーズやバターなど合わせていただくのもまた一興です。





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波型のパン切り包丁、いかにも欲しくなるのですが、以前プロ向けの展示会に参加した際、刃物屋さんに「波刃の包丁の研ぎ直しってどうするんですか?」と訊いたところ、「波刃は研ぎ直しできません」と言われてしまいました。

修繕を前提としない道具ってなんだかあんまり好きくないなーと思い、結局パンは普通の包丁で切っています。きちんと研ぎが入っていれば、案外うまくいくものです。




中学生のとき、生物と経済の総合学習のため養豚をしていました。

数百グラムの子豚を半年かけて200キロ前後まで育てて畜肉業者に出荷するまでと、枝肉になって戻ってきてからの切り分け作業、またその後の加工など一通り体験しました(肉は給食で食べる)。

ソーセージを食感よく練り上げるのは、本当に手間で、失敗するとハンバーグみたいにポロポロになってしまいます。心していただくようになりました。





今回のオリジナルブレンドの開発を通じて、あらためてコーヒー豆の奥深さを知りました。産地の違い、栽培方法の違い、品種の違い、焙煎方法の違い、また、南北経済問題など。

最近はインドネシアや中国雲南省、タイなど、アジアの豆に人気が出てきているそうです。香りを楽しんでいただくため、ガス充填などはせず、挽き立てをパッケージしているそうですので、早めにお召し上がりください。