発酵食品といえば、その代表格はやはり「酒」、でしょう。

 

向精神作用や、さまざまな利用用途により、古来から神事との結びつきも強く、近代になってからは国税との関係性もあり、醸造といえば酒・酒といえば醸造、といったような地位は、横目でみるに、盤石に思えます。その醸造法や文化史的な位置づけについては、あらゆる方面から研究がすすんでいるように見えます(にもかかわらずまだまだ未知の部分があるところが、この仕事の面白いところでもあります)。

 

 

麹(糀、とも書きます)を使用するものでは、味噌と醤油が隣接しています。このうち味噌は、実は、糀を使うものでありながら、歴史的・製法的・文化的には、酒よりも漬物に近しい存在なのではないか?むしろ、味噌は漬物のいちバリエーションなのではないか?と思えて仕方なく、その思いは年々強まっています。

 

では、ここで、漬物とはなにか、いつどこで発祥したものなのか、製法的な分類はいかに可能か、どのように使用(喫食)されているか、など、体系だって記述されたものがあるのだろうか?という疑問にぶつかりました。この、いわば「一般漬物学入門」といった疑問について、紙面をお借りして調べていきたいと考えています。だれのためでもない、自分個人のための趣味的な内容にはなりそうですが、何卒ご寛恕ください。