日光の秋を楽しむセット

 

このたびは第26回目の日光美味定期便をお申込みいただき、誠にありがとうございます。まる二年ご継続いただいている方々もいらっしゃるようなことになって参りました。コロナ問題でご旅行いただけなくなった方に、すこしでも地元の雰囲気をお届けしたいという意図ではじめた本企画です。全国旅行キャンペーンなどもはじまり、観光地も徐々に平時の雰囲気に戻りつつあります。そのようななかではありますが、今回も、どうぞご自宅にて、日光の晩秋の味をお楽しみいただけましたら幸いです。

 

 

 

 

一、八木澤ファームさん(日光市高百)の日光棚田米の新米 3合入り

当店が運営する朝ごはん専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」にてお出ししているお米が、いよいよ新米になります。新嘗祭も終わる前から新米、というのはちょっと気が引けますが、年々天候も変わってきているので仕方ありませんね。

袋の注意書きには「水分をちょっと多めにして炊いてください」とありますが、新米なのでむしろそもそもの含水量が高めです。炊飯器の表示通りの水量で炊いていただいて問題ないかと思います。ミルキーな香り、もっちりした食感、突き抜けた甘味、そしてキレの良い後味を、是非当店のお漬物といっしょにお楽しみください。

今回お送りするお米は「ゆうだい21」という品種です。宇都宮大学で21世紀に開発されたお米だから、このネーミングです。八木澤さんの棚田に入るお水は、霧降高原から流れてくる霧降川から、二宮金次郎が掘った用水路「二宮濠」を経由して流れてきます。棚田よりも上流域には民家がないため、用水は清澄そのもの。すばらしい環境を作り守ってきてくれた農家さんたちに頭が下がります。

 

 

 

二、一秋庵久埜さん(日光市下森友)のもなか5個入り

まいどおなじみ、一秋庵久埜(いっしゅうあん・ひさの)さんのもなかです。皮も餡も自家製です。パリッとふんわりが同居した絶妙の生地と、豆と砂糖の味がしっかりした古風なあんこがたまりません。思っているよりも、ちょっと量が多いというのもまた、満足度のヒミツなのかもしれません。濃いめのお茶を淹れて召し上がってください。

 

昭和30年代、久埜さんの工場兼自宅が火災に遭ってしまった際、しばらく当店の一部に居候をされていました。蔵のなかの豆を煮る設備などを使っていただいて、久埜さんのお宅が直るまで、当店でお菓子を作っていたことも。そのころまだ少年だった現在のご店主は、当時のことをとても良く思っていてくださり、お彼岸とお盆の時期には必ず仏壇用のお菓子を上げてくださります。

先々代の上澤梅太郎は、晩年、持病の糖尿でほぼ失明状態になりながらも、病床で温泉まんじゅうを5個一気食いしたというような伝説のある人物で、若いころから久埜さんのお菓子が大好物だったのです(なお酒はいっさい飲めない下戸でした)。お菓子が食べられなくなっては大変、と、おそらく個人的な趣味嗜好のため、自宅と工場を久埜さんのために開放したのだと思います。

 

 

 

三、日光みそのたまり漬のお茶漬けの素 3食入り

日光みそのたまり漬のだいこん・きゅうり・しょうがをみじん切りに切って、たっぷりのお出汁と薬味の海苔・胡麻といっしょにフリーズドライにしました。なお、当店にはフリーズドライを作る大規模な機械はありませんので、岐阜にある会社さまに依頼をして作っていただいています。

意外にも、漬物の食感がきちんと戻るのが印象的で、製品化をGOしました。もしかすると、お茶碗一杯分のごはんに1キューブだと、味が濃いめに感じられるかもしれません(大食の方向けに作るのがセオリーとのことでした)。普通のお茶碗でしたら、キューブを半分に割るくらいでもいいのかもしれません。ラベルもなにもできていないような試作に近い状態ですので、ご感想お聞かせいただけましたら幸いです。

 

 

 

四・五、日光味噌梅太郎白味噌、赤味噌(各100g入)

日光市内産の大豆とお米だけで仕込み、添加するのは塩と糀だねのみ。

吹き上がる(アルコール発酵が進んで出たガスが抜ける)まで常温で熟成させ、その後、8℃の低温で白味噌は最低3年間、赤味噌は最低5年間熟成させています。熟成中に乳酸菌をはじめとする耐塩性菌がゆっくり働き、微妙な酸味や旨味を形成し、塩を抱き込んでいきます。すると、まったりとしたまろやかさが生まれます。また、低温熟成することで、後味に雑味が少なく、さっぱりとしたキレが生まれます。

白味噌はいつものお味噌汁に、赤味噌は秋茄子の味噌入り、鯖の味噌煮、麻婆豆腐など、素材の味の強いお料理にお使いください。

 

 

 

六、日光みそのたまり漬「黒太郎」150g入り

たまりの味をしっかりとつけたらっきょうのたまり漬です。定番のらっきょうが箸休めなら、「黒太郎」はおかず。ごはんと一緒にどうぞ。

 

 

七、日光みそのたまり漬「ごぼうのたまり漬」80g入り

ごぼうとたまりの相性は抜群。ごはんのおとものほか、七味マヨとあわせてお酒のアテにする食べ合わせもおすすめしています。

 

 

 

八、日光みそのたまり炊「秋のきのこ」80g入り

なめこ、しいたけに次ぐ、きのこのたまり炊シリーズをお試しください。エリンギ・しめじ・まいたけですが、なぜか松茸のニュアンスもあります。

 

 

 

今回もお付き合いくださり、誠にありがとうございました。10月末には、日本橋高島屋「味百選」に出店します。なんでも『義経千本桜』で、義経が隠れた鮨桶の、そのお店も出店されるとか、、、。身が引き締まる思いです。精一杯つとめたいと思います。また11月は初冬の果物などをお送りいたしたいと思います。急に寒くなってきましたが、どうぞご自愛ください。