新年、能登に思いを寄せる

新年あけましておめでとうございます、という挨拶が憚られるほどのお正月でした。

能登は酒蔵醤油蔵・焼酎工場がたくさんあるほか、地魚やイカを利用した魚醤づくりも盛んな地域で、そのほとんどすべての蔵元が全壊あるいは全壊に近い被害を受けています。

しかもこの仕込みのシーズン。状況を思うだに、胸が締め付けられる思いです。いまはまだ「復興」という言葉をかけることもためらわれる状況です。何とか、心だけでも寄せていけたらと考えています。

壬申の日・水神様のお祭り

1月9日は十干十二支でいう「壬申(みずのえさる)」の日、年が明けて最初の「水」の日でした。

例年、年明け最初の水の日には、蔵のなかにある水神様(すいじんさま)のお祭りをもちます。
地元の鎮守・瀧尾(たきのお)神社の宮司に来ていただき、各部署の長が集まってお清めを受けます。

水神碑のまえには、神饌として、菜っ葉・大根・にんじん・芋・りんご・みかん・いわしの干物の各種と、洗い米・塩・鰹節をお供えします。
また、コップに水と酒を汲んでおくのも忘れてはなりません。

地酒の「清開」は、その銘柄名を先代宮司が命名した、神社とゆかりの深い酒です。

燈明を1対ともしたら宮司の祝詞がはじまります。正月の喧噪がすぎて、この祭りを終えると、ようやく1年のはじまりです。