2023年10月15日に配布したうめたろう通信vol.39のバックナンバーです。
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うめたろう通信2023年10月15日号1枚め
うめたろう通信2023年10月15日号2枚め
うめたろう通信2023年10月15日号3枚め
うめたろう通信2023年10月15日号4枚め

【 巻頭 】今市歳時記(9)

このセットをお届けする10月15日(日)は、まさに3年ぶりの今市屋台祭りの日です。こちらは神事とは切り離されており、日光市および日光商工会議所主催のイベントとなっています。JR今市駅前から日光街道までの一街区を封鎖して、今市の町うちに現存する約10基の彫刻屋台をならべて「ぶっつけ」を披露します。「ぶっつけ」といっても、江戸から明治に造られた彫刻屋台をぶつけあうわけにもいかず、実際には、2台の屋台を差し向けあってのお囃子合戦をそう呼んでいます。
もくじ

  • 【 巻頭 】今市歳時記(9)
  • 【 読みもの 】一般漬物学入門(10)・・・1
  • 【 ご説明 】セットの内容について・・・2
  • 【 お知らせ 】汁飯香の店 隠居うわさわ・・・6
  • 【 巻末 】人気番組にはそれなりの秘訣が

【 読みもの 】一般漬物学入門(10)

「発酵デパートメント」の主催者であり、数年前にふらりと当店にあわらわて、その様子を紀行文『日本発酵紀行』にまとめてくれた発酵デザイナーの小倉ヒラクさん。新刊は『オッス!食国(おすくに)』というややふざけたタイトルの本ですが、内容は硬め。折口信夫『大嘗祭の本義』の批判からはじまり、日本の有史以来、日本の政治と祭祀に、各地のローカルな食べ物がどれほど重要視されてきたかを解きほぐしていく、日本の食と文化をめぐる人類学の入門書です。この本に影響されて、イザヤ書であったり延喜式であったりを読んできたのですが、フト思い出したことがあります。
地元の鎮守である瀧尾神社(たきのおじんじゃ)で祭行されていた「秋季嘗祭」のことです。神社に各町会の代表が集まり、宮司の祈祷をうけたのちに直会となるのですが、ここで、神饌として捧げられた季節の産物をわいわいと食べる宴会が、神事とひとつながりになっているのでした。ここで振る舞われる料理は宮司のご母堂の手作りで、新米のごはんにけんちん汁、里芋の煮っころがし、モロ(むきさめ)の煮つけ、そしてぬか漬けなどの各種漬物が定番だったとのこと。季節の恵み、そしてローカルな食べ物を神様に捧げ、人もそれを一緒にいただく、まさに「本義」を感じるお祭りでした。残念ながらコロナで途切れてしまっていますが、せめてここに記録しておきたいと思いました。

【おしらせ】

汁飯香の店
隠居うわさわ

ごはん、味噌汁、潰物のよろこびをお伝えします。

〒321-1261
栃木県日光市今市487
Tel 0288-25-5844
毎週土日月のみ8:30-14:00まで営業
*一組様ずつ土鍋で炊飯するため、事前予約いただけると助かります。
0288-21-0002(代)
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【 巻末 】人気番組にはそれなりの秘訣が

お届け時にはすでに旧聞になってしまっていますが、10月14日(土)18:30から、日本テレビ「満天★青空レストラン」に当店が紹介されます。ゆうだい21の新米特集で、宇都宮大学での撮影の際、地元ならではのごはんのおともとして、母が出演してお漬物をお出ししました。撮影に際して、事前の準備がほんとうに丹念なことには驚きました。下検分、ロケハン、リハーサル、本番と現地に何度も足をはこんでくださり、事前に会社に関する書類を事細かに提出し、13日の時点までナレーションやテロップの修正以依頼が来ています。撮影の際もフードコーディネーターが2人もついたそうです。人気番組には相応の理由があるのだと得心しています。
梅太郎通信 vol.39
2023年10月15日

文・絵・レイアウト
上澤佑基
発行者
株式会社上澤梅太郎商店
発行所
株式会社上澤梅太郎商店

株式会社上澤梅太郎商店
〒321-1261栃木県日光市今市487
0288-21-0002(代)