日光の梅雨をいつくしむセット
このたびは第46回目の日光美味定期便にお申込みいただき、誠にありがとうございます。当店では、いま、あじさいが見ごろを迎えつつあります。気持ちのよい陽気の日がつづく半面、雨が少ないのが気にかかってきています。それでは以下、今月の内容です。

ただいま、「日光味噌 梅太郎」が欠品しております。大変申し訳ありません。急な需要増に、味噌のように長い熟成期間を要するものは、なかなかお応えすることがかなわず、しかし、日用品でもあり、非常に申し訳なく思っております。おそらく今回お届けするものと似た味わいで、10月~11月には復活できるものと思います。何卒ご容赦いただけましたら幸いです。
一、上澤梅太郎商店(日光市今市春日町壱)の木桶仕込み味噌(五〇〇g入)
ふだんは当店以外の生産者さんのお品物から紹介していますが、今回はこちらからご紹介させていただければと思います。
当店の建屋や設備は、日光宇都宮道路(自動車専用道路)が建設された一九七〇年代に、バイパス整備の区域と重なり、古いものはすべて取り壊しの対象になってしまいました。唯一残ったのが「隠居うわさわ」の建物なわけですが、そのタイミングで、備え付けの木桶等はすべて失われてしまいました。
当店の建屋や設備は、日光宇都宮道路(自動車専用道路)が建設された一九七〇年代に、バイパス整備の区域と重なり、古いものはすべて取り壊しの対象になってしまいました。唯一残ったのが「隠居うわさわ」の建物なわけですが、そのタイミングで、備え付けの木桶等はすべて失われてしまいました。
新しい道路は沢山のお客様を運んできてくれたし、新しい設備は、近代的な「合理化」の観点から、当時として最善の選択だったことは理解できます。
当店としては、同時に、社長でもあり、かつ、技術面でもクリエイティビティを発揮していた上澤梅太郎が亡くなるタイミングが重なりました。設備が更新され、社長かつメインの醸造技術者だった梅太郎が亡くなったことで、「伝統技法」についての継承がなかなか難しくなった、という課題も残されました。
しかしながら、日々の作業のひとつひとつの作法に、ミームのように残ったものがあったのも事実です。
このたび、おそらくは約60年ぶりに、木桶を使って味噌を仕込んでみました。麹米にはおなじみ八木澤ファームさんの日光棚田米(コシヒカリ)を、大豆は日光市内産の「里のほほえみ」を使用しました。昨年三月に仕込み、自然の気温で熟成させる天然醸造の製法をとり、ひと夏・ひと冬を越えて天地返ししたお品物です。で、肝心の味はどうかというと……そこは皆様でお試しいただき、ご評価いただけましたら幸いです。

近年、コメを中心とした和食素材(みそ、しょうゆ、漬物、佃煮、干物などなど、、、)の消費量は減少の一途をたどっており、大変な危機感を覚えています。一方で「塩麹」ブームを発端として、「手前みそ」づくりなど話題になっており、その価値が見直されつつあります。一汁一菜に代表される普通のたべものが、普通においしく食べられる、その「普通」を大切にしていきたいと思います。
二、松葉屋さん(日光市今市春日町壱)のお徳用あげゆば
お味噌にあわせていただくのは何がいいかと考えたとき、やはり、安定の松葉屋さんにお願いをすることといたしました。
下ゆでして油ぬきをしたら、お味噌汁や煮物の具材としてお使いください。
下ゆでして油ぬきをしたら、お味噌汁や煮物の具材としてお使いください。
また、賞味期限の短いお品物ではありますが、冷凍保存が可能です。すぐにお召し上がりいただけない場合は冷凍してください。冷凍後1ヶ月ていどはおいしく召し上がっていただけます。

味噌も、ゆばも、ようかんも、すべて豆。もともと精進文化からでてきているもので、東アジアの食文化の特徴をつくっているとも言えそうです。前職で中国の田舎に住んでいたころ、ゆばや厚揚げのバリエーションの豊富なことには驚きました。ほとんど乾燥していて、生食のものはあまりなかったように思います。水の清らかさが、日本文化の特徴を作っているのかもなあ、と思っていました。
三、三ツ山羊羹さん(日光市上鉢石町)のひとくちようかん8個入り
日光銘菓から、三ツ山さんのようかんを。小豆の香りが濃厚で、甘みもしっかりした、昔ながらのようかんです。もともとは棹ものが定番で、個人的にはこれを透けるほど薄くきってぺろぺろ舐めるように食べるのが好み(ちょっと汚くてすみません、)ではありますが、利便性を考えてこちらを選ばせていただきました。濃いお茶と合わせて、また、豆どうしコーヒーとの相性も良いように思います。
四、上澤商店のすなっぷえんどうのたまり浅漬け
旬のスナップえんどうを、さっと下ゆでして、たまりにつけこみました。さくさくした食感と、旬ならではの甘みをお楽しみください。
五、上澤商店のひとくちなす
栃木県産の茄子をたまりに数年間漬け込んで熟成させた「なすのたまり漬」をひとくちサイズにカットしたものです。ねっとりとした果肉と、発酵熟成の作用によって、まるで杏のような芳香がしてきます。「汁飯香の店 隠居うわさわ」では、これに練りからしを和えて提供しています。ごはんのおともや酒肴にぴったりです。
六、上澤商店の「ピリ太郎」
定番のらっきょうのたまり漬に、大阪・堺の伝統野菜としての唐辛子を和えたものです。辛味のなかにも旨味のある唐辛子の風味が生きています。刺激感をお楽しみください。

今月もありがとうございました。当店としては、ちょっとした技術的な挑戦があった今月の内容でした。ご感想いただけましたら幸いです。次月の内容は、
- お盆まえの地元銘菓、
- 暑さをしのぐ銘菓、
- 当店のお漬物ラインナップ
を予定しています。
みなさま、じめじめ暑い季節ですが、何卒ご健康にお過ごしください。




