『延喜式』をもう少し詳しく読んでみたい。
出典は『延喜式』(日本古典全集刊行会、一九二七~一九二九)国会図書館デジタルコレクションのオンラインサービスである。
宮中祭祀の漬物類
第三九巻「内膳司」の項に、宮中祭祀に使われた漬物類が列挙されている。
漬年料雑菜。
蕨二石。(料塩一斗。)薺蒿一石五斗。(料塩六升。)薊二石四斗。(料塩二升七合。)芹十石(料塩八斗。)蕗二石五一斗。(料塩一斗。米六升。)虎杖三斗。(料塩一升二合。)多々良比売。花搗三斗。(料塩三斗。)龍葵味薤六斗。(料塩四斗八合。棯三升。)
【中略】生姜四石五斗。(料塩一石四斗二升。汁糟四石二斗。)柏三十五把。(把瓼口料。)匏二柄(汲汁料。)【後略】
蕨二石。(料塩一斗。)薺蒿一石五斗。(料塩六升。)薊二石四斗。(料塩二升七合。)芹十石(料塩八斗。)蕗二石五一斗。(料塩一斗。米六升。)虎杖三斗。(料塩一升二合。)多々良比売。花搗三斗。(料塩三斗。)龍葵味薤六斗。(料塩四斗八合。棯三升。)
【中略】生姜四石五斗。(料塩一石四斗二升。汁糟四石二斗。)柏三十五把。(把瓼口料。)匏二柄(汲汁料。)【後略】
と続く。基本的には「野菜の量」「塩の量・副原料の量」、が記されている。
最後の部分では、柏の葉を瓼(広口の須恵器)の蓋に、匏(ひさご・ひょうたん)を汁気を汲む道具として用意せよ、とある。
製法として解釈することへの課題
これらの記述を製法として解するには、いくつかの課題がある。
一、「蕨二石」とあるのは、野菜の原材料としての量なのか、完成した漬物としての出来高なのか。
二、度量衡が容積 で表記されているが、より再現性に正確を期すのであれば重量比に換算する必要がある。
三、重石についての記述がない。の三点である。




