街の灯

マガジンハウスの『BRUTUS』が特集を組む程度に、町場の中華料理屋さんに「オシャレ」を見出す人が増えています。



渋谷の「麗郷」や、京都の「鳳舞」(惜しまれつつ閉店。最後にお皿をもらったのが、ちょっと自慢。)も素晴らしいけれど、例えば季節外れに冷え込む日に、コートの前を合わせながら、小走りで駆け込める店が近所にあると、それだけで人生が豊かになった気がする。それが町の中華料理屋さんってもんじゃないかと思います。



わが町の目抜通り沿いにある「食堂ニジコ」は、数年まえにオープンした、まだ比較的歴史の浅いお店ですが、もう、すっかり、この町に欠かせない場所となりました。




若い店主が、実直に、篤実に、作っているとおぼしき料理の数々は、まさに、街の灯です。



ラーメン500円(税込)。



ぼく的には、メニュにおかゆがあるのも嬉しいところです。



初めての海外旅行が香港なら、仕事でご縁があったのは中国大陸で、ふだん着の中華といえば「お粥」というイメージがなんとなくあるんですよね。



夜は手作りのチャーシューや、チャーハンや、その他のこまごましたものをつまみに、お酒も飲めます。


これもまた、善き哉。