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戀する者と酒飲みは地獄に行くという  根も葉もないたわごとに過ぎぬ
戀する者と酒飲みが地獄に墜ちたら  天國は人影もなくさびれよう
Omar Khayyam

 2001.1231(月) 鴨汁

朝4時に起床する。コンピュータへ向かううちに、社員が出勤する時間になる。あれこれと仕事をするうち9時になる。いまだ朝飯を食べていないことに気づく。居間へ戻る。

朝飯は、柴漬け、ナメコのたまり漬のスクランブルドエッグ、納豆、ジャコと大根おろし、かまぼこ、めんたいこ、メシ、ワカメと長ネギの味噌汁

我が町の上空は晴れているが、日光の山は雪雲に覆われている雪を乗せたクルマは、日光か鬼怒川からのものだろう。

今日も数時間、店舗受けと期日指定の商品を荷造りする。

午後、仕事が一段落したところで外へ出る。"TSUTAYA" まで、取り寄せを頼んでおいた2枚のCDを受け取りに行く。

"Lupin the third Alcareaz Conection" Yuji Ono Trio VPCG-84734 \2,500
"Lupin the third What's the worry?" Yuji Ono Trio VPCG-82150 \1,200

ジャズは脳天気で粋なものが良い。ヴォーカルに akiko をフィーチュアしたこれを聴きながら、日光へ向かう。

旧日光街道の杉並木へ分け入り晃麓わさび園にて、生ワサビを購う

anne@家内の父親へ送る年賀を買うため、安売りの日光酒販 へ行く。

"Old Parr" の750cc瓶が20本ほどと、1リットル瓶が4本ある。酒飲みが750cc瓶と1リットル瓶のどちらを好むかは、考えるまでもない。1リットル瓶を4本、レジに運ぶ。

オヤジAが、 4本のうちの1本に箱が無く、むき出しになっていることを気にして何かモゴモゴと言う。「関係ありません、どうせその分は、オレがすぐに飲んじゃうんです」 と、答える。それを聞いて、となりのオヤジBがニヤニヤと笑う。

我が町へ戻り、感心な子どもが店番をする 「やぶ定」 にて、年越し蕎麦を買う。

"Olympus Camedia C-700 Ultra Zoom" を買って以来、事務室の引き出しに入れっぱなしにしておいた "Fuji FinePix 4500" を遊亀@長男に上げる。それを持って長男は次男@6歳と公園へ行き、45秒の動画を撮影してきた。

道具は、それを最も有効に使う人間が所持すべきだ。

閉店時、年内の仕事を上がる社員に年末の挨拶をする。居間へ戻り、冷凍庫へ入れておいた シャーベット状の紅乙女を飲む

鴨鍋を作る

僕は夕刻まで、夜は鴨汁を肴に酒を飲み、余ったつゆにて蕎麦を食べようと考えていた。しかしながら家内の繁忙から、その計画を諦める。

鴨鍋の中身と 「やぶ定」 の蕎麦つゆを椀の中で混ぜ、即製の鴨汁を作る。なかなかに美味い。

「いいよ、これ」 ということで、全員が即製鴨汁にて 「やぶ定の茶そば」 を食べる

なかば眠りながら入浴をし、9時30分に就寝する。


 2001.1230(日) 旗が変わっただけ

4時に起床する。オンラインショップ では、お年賀の品を大晦日までに届けるようにとの注文が目立つ。数通のeメイルを書き、昨日の日記を作成する。

いつの間にか、居間の窓の外に 正月用のリースが取り付けてある。食卓には、遊亀@長男の手により刷り上がったばかりの年賀状が重ねてある

朝飯は、めんたいこ、タカナの漬物、野菜と昆布の佃煮、柴漬け、ジャコのお茶漬け

製造現場は、今日から年末年始の休みに入った。本日の期日指定出荷の商品と、店舗から次々に持ち込まれる地方発送の注文を受けて、日中の数時間、荷造りをする。

神棚に鏡餅がセットされるお稲荷さんに鏡餅がセットされる水神に鏡餅がセットされる地神に鏡餅がセットされる

香港が中国に返還されたとき 「変わったのは旗だけ」 と言った香港人がいた。僕にとっての年末年始は 「鏡餅がセットされただけ」 の日常だ。

店舗に 正月用の生け花が、途中まで準備される。ショウケイスに 縮緬でできたおせち料理を飾る張り子の馬を飾り色紙を飾る

夕刻5時に準備し、冷凍庫へ入れておいたドライマーティニを、7時すぎに凍ったグラスにて2杯飲む

セリの葉 を、鶏と長ネギと五分づきの餅の鍋に、盛大に投入して食べる。

9時に就寝する。


 2001.1229(土) 危険物

朝4時に起床する。顧客など諸方へeメイルを書き、昨日の日記を途中まで作成する。

朝飯は、塩鮭、めんたいこ、ジャコ、柴漬け、マグロの角煮、タカナの漬物のお茶漬け

お稲荷さんの掃除をする。学生のころから、延々25年もお稲荷さんの掃除をし続けてきた僕が編み出した最も合理的な方法は、中身をすべて取りだし、(やしろ)ホースの水で丸洗いしてしまうというものだ

昨年は、お稲荷さんの掃除をする日の朝になってホースが凍っていることに気づき、その仕事を翌日回しにしたことを思い出す。今年は注意をしていたが、ホースの水が凍ることはなかった。暖冬なのだろうか。

神棚の掃除にもとりかかる。ふたつの神様は、1時間ほどで綺麗になった。門松も数日前に整い、店舗の正月飾りは内部のそれを残すのみとなった。

昼前、珍しくも久埜のオヤジさんが、鏡餅の配達に来る。これで明日は、閉店間際に焦燥しなくても済むことが約束される。

12月29日にもなって、お歳暮の駆け込み需要がある。

「沖縄までお歳暮、間に合いますか?」
「何とかいたします」

「夕方まで、お宅へ行ってる時間がないんです。とりえずファックス、送りますから」
「いえ、大丈夫です。夕方になってもかまいませんので、いらっしゃってください」

昼飯には、「浪速ろばた八角」 の社長、ヨシダゲンちゃんお勧めの 「古潭老麺」を食べる。スープも美味いが、太い麺は安定して、食べ進むに従って伸びることもない

夕刻になってもギフトの注文が続く。

「福岡までお歳暮、届きます?」
「いやぁこの時間になると、九州まで年内は無理ですね」

「うち、お宅からお歳暮のDMも貰ってんのよ。いつも買ってるの。何とかならない?」

DMが届いてから今日までのおよそ2ヶ月間、一体あなたは何をしていたのですか? などと言い出しかねないところが、僕の危険物たるゆえんだ。

「元旦着のお年賀でよろしければ、お受けできますよ」
「あぁ、じゃあそれでお願いするわ」

閉店後、今日で今年の仕事を終わる現場の社員に、年末の挨拶をする。工場の裏口へ歩いていくと、ヤマトの運転手はいまだ集荷作業を続けていた。

晩飯は、博多の鍋屋 「いずみ田」 から取り寄せた慶州味噌にて、豚シャブにする。

豚肉ニラ を準備する。それを 鍋に投入する。「市之蔵」 のチゲ鍋にも共通する、納豆に似た香りが盛大に立ち上る。

僕は脂の血中濃度をなるべく上げないよう、肉よりは厚揚げ豆腐を多く食べる。

肉の残量が少なくなったところで、鍋の底から豚足を引き上げ、ナイフで細かくして、ふたたび鍋に戻す。

締めは 慶州味噌スープのぶっかけ飯。紅乙女のオンザロックスを2杯飲む。

9時に就寝する。


 2001.1228(金) 味とシステム

朝5時に起床する。2時間ちかく朝の仕事をする。目の前の電話が、コオロギの羽のような音を立てている気がする。

受話器を取るとanne@家内が 「そんなに大きな音でメサイア聴いてるから電話に気がつかないのよ。朝ご飯、できてるわよ」 と言う。

朝飯は、生湯波の炊きもの、柴漬け、ジャコと大根おろし、納豆、フォアグラのオムレツ、メシ、アサリと長ネギの味噌汁

我が町には、(ひな)には希な 「久埜(ひさの)」 というお菓子屋がある。

久埜の薄ぼけたショウウインドウにはホコリにまみれた菓子箱が並び、その横には砂糖の袋が置きっぱなしになっていたりする。しかしながらこの店が東京にあれば、恐らく季節の節目には、上出来の商品を求める客で行列ができるに違いない。

久埜においては、前々から注文をしておいた鏡餅が、指定した日の閉店間際になっても届かないなどということが、ざらにある。商品に配る神経とシステムに配る神経が、分離しているのだろう。

今日も久埜に配達を頼んだ多くの栗きんとんが、夕刻になっても届かない。お決まりの電話を入れる。

「きんとん、どうしました?」

「1キロの方はどこかへお送りになるだろうと、お届けするまでになっています。500グラムの方は自家使いかと思い、今日はお作りしませんでした」

「いや、それは久埜さんが判断することじゃないですよね? 小さい方も、あちらこちらに送るんです。28日に届けてくれということは、注文品のすべてを28日に届けてくれと、そういうことですよ」

「はぁ・・・ しかし今からではちょっと・・・。」

「きんとんと一緒に送る生湯波は11月から予約をしておいて、いまここにあるんですよ。きんとんが来ないと、湯波は腐っちゃうんです」

「・・・もう一度、現場に訊いてみます」

そのまま連絡が無いので、再び当方から電話を入れる。

「きんとん、どうなりました?」

「あ、なんとかお持ちします」

結局きんとんは、閉店の間際に届いた。社員の帰った製造現場で、きんとんや湯波、らっきょうのたまり漬、数の子の昆布漬けなどを、諸方へ向けてそれぞれの組み合わせで荷造りをする。

きんとんが日中に届いていれば、荷造りをしたものは、集荷に来るヤマト運輸へそのまま渡すことができた。しかし今の時間では、わざわざ営業所まで荷物を持参しなくてはいけない。本来ならする必要のなかった労働を強いられるのは、面白いことではない。

まるで数式のようにシステムが進行する店では、他の点に難のあることが多い。久埜は素晴らしい商品を提供するが、システムを動かすコーディングはバグだらけだ。

とかくこの世はままならない。

「きんとんの遅滞」 が、その後のすべてに影響を及ぼす。晩飯の開始が遅れ、晩飯の終了が遅れ、就寝時間が遅れる。

晩飯は、湯豆腐、鰤カマの照り焼き、つまみ湯葉の炊きもの、かまぼこ。これにて紅乙女のオンザロックスを2杯飲む。

10時すぎに就寝する。


 2001.1227(木) 3度の目覚め

昨夜、寝入りばなに警備保障会社から、社内のある部分を点検してくれるよう、電話が入った。僕は不明瞭な脳みそから明瞭な承諾のことばを返し、そのまま寝てしまった。

2度目の電話が入ったのは、今朝の1時過ぎだった。こんどははっきりと覚醒し、服を着て問題の場所へ行き、安全を確認した。

長男はいまだ起きて、年賀状の版画を刷っている。そのまま事務室へ行ってしまおうかとも考えたが、さすがにいまだ眠く、二度寝をする。

次に目を覚ますと、4時になっていた。朝の仕事をこなし、eメイルの送受信をし、昨日の日記を作成する。

朝飯は、柴漬け、鯵の干物、かまぼこ、生湯波の炊きもの、メシ、豆腐とワカメと長ネギの味噌汁

午前中に、すこし厄介なウィルス付きメイルを食らう。

いつもの "W32.Badtrans" だが、受信箱内のすべてのメイルが読めなくなっている。いつものように、ウィルス付きメイルのみをクリックして捨てることができない。かといって、受信箱のメイルすべてを CTRL+A で捨てるのは忍びない。

困ったときのカトーノ頼みで、「日光わんわんの森」 に、外注SEのカトーノさんを訪ねる。

カトーノさんは UNIX 形式のファイルとして受信箱の中身を他の場所へ移し、汚染されていないものだけを、再びすべて元に戻してくれた。僕はそのあいだ中、ずっと森の中を散歩していた

説明された処方は、以下のとおりだ。

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1.AntiVirus の、Auto Protect が、メイル群をスキャンし続けているために、ウィルスメイル以降のメイルが見られないのではないか?

2.Auto Protect を外してプレヴューをすると危険ではないのか?

この 2点をクリアするために

3.プレヴューをしない設定にした。

4.Auto Protect を無効にした。

これにて 「ウィルスに対して無防備」 となる。ここでウィルスメイルを選択して削除するという方法も考慮したが、「ウィルスには、なるべく触りたくねぇよなぁ」 という考えから

5.ウィルスメイル以外を選択してファイルに保存。

6.受信箱のメイルを全部削除。

7.6.で保存したメイルを読み込んで完了。

8.Auto Protect を有効に戻した。

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今日は次男の誕生日だ。次男は今日から6歳になった。夏からずっと 「連れて行ってくれ」 とせがまれていた、焼肉ヴァイキングの 「こらや」 へ行く。

僕は安い店は好きだが、ファーストフードや回転寿司や食べ放題の店は好まない。しかしながら、数ヶ月にわたる次男の要望とあっては、聞き入れないわけにもいかない。

こういう店には初めて来たが、ウェイトレスのオネーサンはただ、次男が小学生か幼稚園生かを訊ねただけで、その場を去った。

冷蔵ケイスから自分の食べたいものを皿へ取り、「炭火」 という名の 「オーガライト」 の上で焼く

次男@6歳は 「美味い」 と喜び、友達と焼肉ヴァイキングを食べつけている長男@16歳は 「これはごく普通の味だ」 と言うが、この晩、僕にとって最も美味かったものは 焼きピーマンだった

焼酎のオンザロックスを2杯飲み、9時前に帰宅する。入浴し、9時30分に就寝する。


 2001.1226(水) 映画館の行列

午前3時30分に起床する。

自由学園の同級生にあてて、34通の 「新年会のお知らせ」 を作成する。「これを以ちまして、年賀状に換えさせていただきます」 の一文を入れる。

本酒会第104回本酒会報 を30通、作成する。文面には、1月の 「本酒会東京ツアー」 について、より多くのメンバーが出席できる日曜日よりも、より良い店の選べる土曜日に行いたい旨を加える。

"Messiah" の 「予言、降誕」 の 「ひとりの嬰児、我らのために生まれたり」 と 「受難、贖罪」 の 「ハレルヤ、全能の主すべたまえり」 の部分が、良くて良くてたまらない。昨日に続き今朝も、明け方までに30回以上、繰り返して聴く。

オンラインショップ からの受注をこなす。注文に不備のある顧客へeメイルを送り、昨日の日記を作成する。

冬至を過ぎてなお、曇れば日光の山は 午前7時になっても薄明に閉ざされたままだ

朝飯は、柴漬け、鯵の干物、大根おろし、かまぼこ、メシ、お麩とワカメと長ネギの味噌汁

午後2時に早退をして、家族4人で宇都宮松竹へ 「ハリーポッター・賢者の石」 を見に行く。4人で一緒に座るために、上映開始45分前から行列をする

僕は途中、何度も居眠りをした。早すぎる起床時間のゆえで、映画のせいではない。

午後7時から、雑ぱくな店で 極上のステーキを食べる。ここ数年で、僕と長男の食べる量が逆転したのは、良いことだ。

午後9時に就寝する。


 2001.1225(火) "Messiah"

朝1時30分に起床する。

きのう届いた自由学園創立50周年記念音楽会の "Messiah" を取りだし、最初から最後までをひと通り聴く。

白眉は 「予言、降誕」 の 「ひとりの嬰児、我らのために生まれたり」 と 「受難、贖罪」 の 「ハレルヤ、全能の主すべたまえり」 だろう。この部分のみを明け方までに30回以上、繰り返し聴く。

天上に昇っていくような弦の連なり、古典的な音色で輝くトランペット、心にしみるホルン、僕よりもひとつ上の学年から参加した生徒の合唱、指揮をする斎藤秀雄のうなり声。

ヘンデルの大音響に僕の頭はクラクラし、ボーッと酔った気分になる。ニキビ面のガキも斎藤秀雄の指導を受ければ、これだけの果実を実らせることができるという、このCDは証拠の品だ。

夜、家族4人で、日光金谷ホテルの日本一背が高いというクリスマスツリーを見に行く。

僕としては珍しく、10時30分という遅い時間に就寝する。


 2001.1224(月) 静かな晩飯

4時30分に起床する。オンラインショップ からの受注作業をする。自分の patio に11通の返信をつける。数通のeメイルを書く。昨日の日記を作成する。

朝飯は、ジャコと大根おろし、生卵、納豆、すぐき、メシ、大量に作り置いた豚汁

「12月25日に届けよ」 というギフトの注文が多い。今日の現場は在庫切れを起こしそうな商品を補填しつつ、荷造り作業をしなくてはいけない。

昨日、店舗から外したばかりの 「到着まで○日」 と納期を示した案内板を、再び 「到着まで2~3日」 として下げる。

速達にて、黄色い緩衝袋が届く。自由学園 の同学会で募金委員をしているタカクラオサムさんが差出人になっている。数日前に注文をした "Messiah" のCDだ

これは長く斎藤秀雄の指導を受けてきた自由学園の生徒が、1971年の12月14日に渋谷公会堂で開いた音楽会の、貴重な記録だ。

ケイスを開くと、CDの1枚には 僕よりも4歳年上の女子生徒が作成したタペストリーが、もう1枚には 指揮をする斎藤秀雄の上半身が焼き付けられている

昼間の事務室でこれを聴くわけにはいかないため、CDとライナーノーツをケイスへしまい、机の引き出しに入れる。

昼過ぎに、いきなり社内の火災警報が鳴る。受信機を見ると、「1階西および冷蔵庫上部」 というランプが点灯している。

けたたましく鳴るベルを止め、現場へ行くと、消火栓の揚水ポンプが作動し、コンクリートの床に水があふれている。別段、火は見えない。水を吹き出し続けるポンプを止める。

システムの誤作動だろう。問題の場所にある熱感知器をすべて外し、点検をする。今日は祭日のため、防災管理会社へは明日、連絡をすることにする。

晩飯を食べる。

ワインの大瓶1本を、ひとりで空けることはできない。シャンペンを残すと気が抜ける。飲み物には "Chablis Premier Cru Les Vaillons BILLAUD-SIMON 1999" を選ぶ

チーズとフォアグラ熱いジャガイモトマトとモツァレラチーズのサラダ

コクノワールとは、羽の黒い鶏のことだろうか、ガーバーのアーモンドナイフを放りだし、肉を手でむしる

どれもこれも美味いが、"DEMEL"クリストシュトーレンも美味い。買ってくるのはanne@家内だが、代金を支払うのは僕だ。

それにしてもクリスマスの食事とは、実際はどうあろうと、いつもあとから思い返すと、とても静かなものとしてよみがえってくるのは、どういうわけだろう。

9時に就寝する。


 2001.1223(日) なれの果て

朝4時30分に起床する。仕事をこなし、6時から昨日の日記を作成する。

新聞を取りに外へ出ると、アールデコ調の大橋油店が朝日を跳ね返している杉並木の向こうの山は晴れて、普段よりもいっそう大きく見える。

朝飯は、マグロの角煮、塩鮭、ジャコと大根おろし、納豆、目玉焼き、メシ、豚汁

食事も終わりかけるころ、anne@家内がカレンダーの書き込みを見て 「きのうの探検隊の飲み会、忘れたでしょ?」 と言う。

「探検隊」 とは、かつては山へ登ることもあったが、今ではときおり街場で酒を飲むだけになり果てた集まりのことだ。

僕のスケデュールを確認しつつ日取りを決めてくれた小野口麹屋のオノグチショーちゃんには、謝りの電話をかけなくてはいけない。

年末の繁忙は収束した。来春からサーヴィスの形態を変える特定地域の顧客について、名簿の洗い出しをする。新年早々から必要になる資料に、手を入れ始める。

夕刻に、今夜の飯は外で食べようかという提案がなされるが、長男@15歳が 「家で食べたい」 と言い、それにつられて次男@5歳も 「家で食べたい」 と、オウム返しに言う。

今夜も鍋に決まる。まるで相撲取りになった気分だ。

セリとしゃぶモチ豚肉 を、豆腐とエノキダケを煮た鍋に投入する豚肉から赤みが消えたら即、鍋から引き上げ、ゴマとポン酢を混ぜたタレにて食べる。紅乙女のオンザロックスを飲む

9時前に就寝する。


 2001.1222(土) 自作のマーティニ

2時30分に起床する。オンラインショップ から受注など朝の仕事をこなし、数通のeメイルを送る。昨日の日記を作成し、自分の patio に8通の返信を書く。

道向こうの駐車場へ行ってみる。この程度の雪で済んで良かった。

朝飯は、鶏肉と玉子の雑炊

ギフトの受注残は、ここ数日の長時間にわたる荷造りの結果、昼過ぎにようやく無くなった。今日受けた注文を今日のうちに出荷するという日常に、1ヶ月ぶりに復帰する。

到着日指定の発送伝票を日ごとに分けた箱 "The Tower" も、大晦日までの8箱を残すのみとなった

夕刻に、マーティニを仕込む。家庭用冷蔵庫の氷はマーティニには不向きなため、僕は僕自身の方法によって、マーティニを作る。

小さなジガーカップと小さなシェイカーを用意する

シェイカーに、ジンをジガーカップの大きな方に4回計って入れる。同じくシェイカーに、ドライベルモットをジガーカップの小さな方に2回計って入れる

これにてシェイカーには、120ccのジンと20ccのドライベルモットが入ったことになる。僕は禁欲的なドライマーティニよりも、ジンとドライベルモットの割合が6対1ほどの、古典的なマーティニを好む。

冷凍庫にシェイカーを入れ、寮から冬休みのため帰宅する遊亀@長男を、下今市の駅へ迎えに行く。

特急なら100分、快速でも120分の行程を、よせばよいのに普通列車を乗り継いで、長男は180分以上もかけてようやく帰ってきた。

冷凍庫からシェイカーを取りだし、数回ゆっくり天地をさせて、ジンとドライベルモットを混合する。同じく冷凍庫から取り出した霜の降りたグラスに、トロリとした液体を注ぐ

バーへ行く時間の無い年末には、自作のマーティニを多く飲むことになる。

町内の田代豆腐屋さんへ生湯波を買いに行った際にもらった 豆腐の冷や奴にて、紅乙女のオンザロックスを飲む

冷や奴には、別皿の タマネギと鰹節 を振りかけて食べる。

明神丸鰹のたたき を食べる。

9時に就寝する。


 2001.1221(金) お酒の切り替え

朝2時に起きると、anne@家内は居間の机にThinkPad1124と計算機をのせて、いまだ社員の年末調整を計算しているところだった。僕はそのまま事務室に降りる。

いつもの朝の仕事をこなし、きのうの終業時に残したギフトの受注を処理する。

来春の新年会、社員研修、社員旅行などのスケデュールや説明を大きな紙の上に作り、社員用通路の壁に貼る。

朝飯は、揚げ湯波の雑炊。最近、スーパーマーケットにて 「くず揚げ湯波」 などという情けない名前で売られているものが気に入っている。

外注SEカトーノさんのサイト で、「京都の湯葉」 と 「日光の湯波」 の違いが説明されている。日光の湯波は厚くて歯ごたえがあるという。

湯引きをした 「くず揚げ湯波」 は、内臓のどこかの部位を食べているような食感で、僕を愉しませる。

雪の予報が出ている。日光の山は曇っているが、大きく雪を降らす様子はない。

所用にて宇都宮へ行く。クルマの中から、打ちっ放しのコンクリートにしゃれた看板を見つける。この歳にして近眼が進んでいるため、小さい方の文字では "cuisine" しか読むことができない

昼前に帰社する。雪が降り始める。連休を控えての積雪は有り難くない。幸いにも雪は、3時間ほどで降り止んだ。

お酒の安売り屋 "japalica" にて、正月用の酒を仕入れる。良心的なバーでも小瓶にて5000円はする "Lanson Black Lavel" の大瓶が、2180円で売っている。

晩飯は、骨付き鶏、エノキダケ、豆モヤシ、ミツバの鍋。千枚漬けと共に、紅乙女のオンザロックスを飲む

顧客のマツイさんからいただいた 「銀のぶどう」 のチーズケーキには、お酒を切り替えて "Beaujolais Nouveau 2001 Jean Saint Honore" を飲む

次男@5歳と入浴をするが、酔いすぎていて髪の毛を洗う気も歯を磨く気もしない。そのまま風呂を出て、9時前に就寝する。


 2001.1220(木) Chablis の在庫

朝6時30分に、目覚まし時計の音で目が覚める。外は未だ、薄ぼんやりとして暗い。起き出してペットボトルのお茶を電子レンジにて温める。

冷蔵庫に、コルクスクリューがねじ込まれたままの "Louis Jadot" の赤が入っている。飲もうとして、開栓する前に気が変わったのだろうか、あるいは力が足りずにコルクを抜くまでに至らなかったのだろうか。いずれにしても、僕の仕業ではない。

7時すぎに春日通りにてタクシーを止め、上野広小路まで乗る。7時30分に浅草へ着く。地下のトンカツ屋にて、ベイコンエッグ定食を食べる。

浅草駅8:00発の東武日光線下りスペーシアに乗る。昨日の日記を作成する。溜まっているeメイルの返信も書こうとするが、いつの間にか寝入ってしまう。

目を覚ますと、列車は下今市まで15分ほどのところまで達していた。日光の山が、見慣れた形に近づいてくる

ギフトの受注件数、受注高は、明らかに下がりつつあるが、受注残は相変わらず多くあり、本日のお申し込みに対して、お届けまでに4、5日はかかる。

現場に繁く足を運ぶ。用度品の在庫を確認する。商売用のトップペイジを、年末の最終ヴァージョンに更新する。

午後、ワインハウスマスモトヤ から届いていた "Chablis Premier Cru Les Vaillons BILLAUD-SIMON 1999" を、ワイン蔵へ収める

これにてシャブリには数年間、不自由をしないで済むだろう。

夕刻、市之蔵へ電話をして 「混んでる?」 と訊くと、店主のナガモリさんは 「カラッポ」と答える。7時すこし前に行ってみると、本当に店内には誰もいなかった。

"Casa Lingo" のヨシハラさんの言うことには、街なかの飲食店は不思議と、混む日と閑な日がだいたい一致をするらしい。

付き出しの東坡肉にて、紅乙女のオンザロックスを飲む

マグロの刺身、頼まなくても出てくる無料の スズキのバター焼き冷やしトマトで口の中の油を一掃しミニグラタンを取る

締めは 鶏たたき鍋

8時すぎに帰宅し、9時前に就寝する。


 2001.1219(水) 夕刻の一杯

朝5時30分に起床する。オンラインショップ には、通常のフォームの他に、複数の送り先を "Excel" にしたものも届いている。

日記を作成するまもなく、時間が過ぎる。

朝飯は、おから、目玉焼き、納豆、ホウレンソウのおひたし、すぐき、メシ、アサリと長ネギの味噌汁

9時までは電話も少ないため、きのうから持ち越した仕事を高速度で片づける。

大量に納品されたばかりの荷造り箱が、もう在庫切れを起こしそうになっている。包装紙の一部が、残り少なくなっている。現場から業者に、何度も電話を入れる。

取引先が暮の挨拶に来る。世間話よりはすこし高級な話をする。

厳冬期に仕込む原材料について、歩留まりを勘案しながら必要な量を計算する。

下今市発14:58の上り特急スペーシアに乗り、北千住経由で秋葉原へ至る。若松通商 にて、店舗の ThinkPad1124 に使うキーボードカヴァーを買う。ペラペラの薄いゴムに、大枚2300円を支払う。

よく動き回った日の夕刻には、決まって強い酒が飲みたくなる。昼から夕方まではキャンティーン、夜はお酒も出すという気楽な店で、ジンのストレイトを2杯、飲む

末広町から地下鉄銀座線に乗り、神田から山手線にて大崎へ向かう。睡眠が足りていないわけでもないだろうが、うっかり寝入って五反田まで乗り越し、一駅をもどる。

6時30分からの 西研究所 の忘年会には、開始5分前に滑り込む。出席者の人たちと歓談し近況を報告しあう

西研究所の忘年会は、9時に閉会した。2次会へ向かうおおかたの人たちとは大崎駅前にて別れ、甘木庵に直行する。

オンラインショップ からの受注を処理し、「今朝の注文に、追加をして欲しい」 という顧客のeメイルに確認書を送る。それらを会社の patio へ転送する。

0時すぎに就寝する。


 2001.1218(火) お土産のロウソク

4時に起床する。朝の仕事をこなす。6時を過ぎてもいまだ戸外は暗いが、冬至まではあと4日と迫った。

朝飯は、湯波とユキナと玉子の雑炊

anne@家内が、銀座のイエナが閉店をするらしいと言う。3階に洋書のイエナを持つ5丁目の近藤書店は、ひとりで飲酒を為すことの好きな僕が、いつも夕刻に訪れる本屋だ。街場の本屋には、なるべく長持ちをして欲しい。

所用にて宇都宮へ行き、2時間で戻る。

日中は何度も現場へ足を運び、作業の進捗を確かめる。

ギフトの注文はいったん減るかに思えたが、今日はまた、大きく上昇に転じている。いずれにしても、数字はジグザグの線を描きながら、徐々に下降していくことだろう。

午後、取引先の女性の営業係が電話をかけてくる。

「12月15日の火事は自分の家が出したもので、本当に申し訳がない。しかかり中の仕事については、他の者が遅滞なく行うので、理解して欲しい」 と言う。

ひとりで留守番をしていた5歳の子供が、無事に助け出されたことだけでも幸運に思うよう、伝える。

夜、第103回 本酒会 の会場 「やぶ定」 へ行く。本日のテーマは 「この5年以内に飲んだ高得点酒」

本年1月から12月まで 完全出席を果たした会員には、本酒会から 1000円の現金と、やぶ定の食事券1000円分 が贈られる。

引き続き行われた年末恒例の福引きでは、僕はカメダマサトモ会員が持参をした "Chablis Henri Bachey 1999" を引き当てた

締めの茶そば に続き、クリスマスを祝うケーキが供される。僕には酒を飲み、蕎麦を食べた後に、嬉々としてケーキへ群がるオヤヂたちの嗜好が理解できない。

ロウソクだけをお土産にもらい、10時に帰宅する。

入浴してキリン一番搾りを135cc飲み、11時に就寝する。


 2001.1217(月) ベイブレードの購入

4時に起床する。オンラインショップ からの受注をする。数通のeメイルを書き、自分の patio に5つのレスポンスをつける。

Becky! を回すと、大きなメイルが入ってくる。大抵は、ワイン屋からのメイルマガジンだ。よくもまぁ、こんなに購買意欲をそそる長文を頻発できるものだと感心をするワイン屋が、僕の知る限り2軒ある。ワインハウスマスモトヤワイナリー和泉屋 だ。

今日のメイルマガジンは、マスモトヤからのものだった。普段は読まずに流してしまうが、ここぞというときにはいつも勘が働く。テキストを下へスクロールすると、果たして

「この季節シャブリは欠かせません、樹齢にこだわる深い味わいビロー・シモン」

という文字が認められた。

これは、"清閑PERSONAL" に区切りの良いカウントでアクセスをした人にプレゼントをするワインのうちのひとつだ。僕の手持ちは多分、既に1、2本になっているだろう。

シャブリに対してこういう褒め言葉は不適当かも知れないが、ビロー・シモンの商品はまるでモンラッシェ近辺の黄金色のワインを思わせる掘り出し物だ。早速に注文ペイジへ飛び、限定36本のうちの24本を確保する。

次男@5歳の誕生日は、12月27日だ。誕生日にはベイブレードが欲しいと言う。

僕は子供の世界にはまったく無知だが、むかしのベーゴマのような喧嘩をさせる種類の独楽で、あまりの流行に、品物は市場から払底しているらしい。

検索エンジンを回すと、有名なオモチャ屋のサイトには、確かに 「品切れ」 の表示がずらりと並んでいる。「高くてもよければお売りしますよ」 という、無名のオモチャ屋もある。

新鮮な空気を吸うため、事務室から外へ出る。日光街道の東京側から朝日が昇る。地面に張り付いた氷の中に、落ち葉が封じ込められている

朝食のため、自宅へ戻る。

窓から見る 日光の山は、ここ数日のうちにすっかり白くなった。霧降のスキー場には、刷毛を引いたように雪が乗っている

朝飯は、ホウレンソウの油炒め、ジャコと大根おろし、納豆、鯵の干物、メシ、大根と豚肉の味噌汁

朝飯を食べながら、ベイブレードを大量に在庫しているらしい "ZaK paradise" という店について、anne@家内に話す。家内は驚いて 「それは願ってもない話だ」 と言う。

家内のいとこの子が、あろうことかサンタクロースにベイブレードを頼み、しかし親はどこにもそれを見つけることができず、困惑をしているという。

ただちにその家へ電話をし、大感謝をされつつ、この九州のオモチャ屋からのベイブレード購入を決める。

日中は忙しく仕事をするも、ギフトの注文は漸減の様子を示し始める。ただし荷造り現場はいまだ大量の受注残をかかえ、人員の半数以上が荷造りに投入されている。

家内が 「晩飯には何が食べたいか?」 と訊く。「トマトコンソメ豚シャブが食べたい」 と答える。

モツァレラチーズを載せて焼いた田舎パンを食べながら、"Beaujolais Nouveau 2001 Jean Saint Honore" を飲む

インチキコンソメスープにて半月切りのトマトを煮たスープ に、薄切りの豚肉とホウレンソウを投入する。これが滅法美味い。

夢中で食べたトマトで口の中をやけどし、それをワインで冷ます。

キリン一番搾りを135cc飲み、9時30分に就寝する。


 2001.1216(日) 矜持と含羞

朝3時に起床する。いつもの朝の仕事をこなす。

きのうの風花が、夜になって弱い雪に変わったのだろうか、屋根にはシュークリームの上の粉砂糖ほどの雪が積もっている

朝飯は、豚肉とエノキダケとホウレンソウの雑炊

昼の一時、店舗が 「いかにも年末」 という活況を呈する。

レジまで走る時間が惜しいため、売上金はアメ横の魚屋のように、箱から出し入れをされる。化粧箱につける賞味期限シールの台紙は床に散乱し、組み立て途中の段ボール箱が積み上げられていく。

ご自分で発泡スティロールの入れ物をお持ちになったお客様が 「ここに何が何でもラッキョウを80袋入れろ」 などと、おっしゃる。

「ハイッ!」 と勢いよく返事をし、ラッキョウを数えながら箱へ入れていくと 「そこへダイコンを5袋入れろ」 などとおっしゃる。

「ハイッ!」 と勢いよく返事をし、別の箱を出してダイコンを数えながら入れていくと 「そこへニンニクを10袋追加しろ」などと、おっしゃる。

「ハイッ!」 と勢いよく返事をし、ニンニクも数えながら箱へ入れていくと 「そこにショウガを10袋とキャラブキを5袋追加しろ」などと、おっしゃる。

「ハイッ!」 と勢いよく返事をしつつも、だんだんと、ワケが分からなくなってくる。

ウチのカレンダーはあか抜けない昔風のものだが、実質に即したところが重宝がられているため、デザインを変えることはできない。

昨年あたりから、不況のためか企業がただで配るカレンダーが激減した。今年はカレンダーを所望されるお客様が、ことのほか多い。カレンダーの在庫は本日の朝にて、すべて無くなった。

事務室での発送伝票の処理は1時間の残業を経て、残りは明日に回すこととする。

すき焼き用の肉をいただいたため、晩飯はすき焼きになる。僕はすき焼きという料理をあまり好まない。これまでは家族の中で自分だけ、この薄切り肉を酢醤油やステーキのタレで食べていた。

今日は時間もないため、僕もすき焼きにつきあうこととし、生卵と "Beaujolais Nouveau 2001 Jean Saint Honore" を用意する。

いざ、すき焼きを食べてみて、すき焼き用の肉は、すき焼きにするのが最も美味いことを知る。

食後に新聞を広げる。僕は新聞を腹這いで読むため、多くは下部にある書籍の広告を眺めるのみだ。上の一般記事へは、滅多なことでは身を乗り出さない。

今日の朝日新聞朝刊の書評欄で、中野翠が星野博美の 「銭湯の女神」 という本を紹介している。中野翠を僕は信用していて、これは彼女の趣味の良さを僕が認めているということだ。

中野翠のコラムを読むために、あえて新聞の上方に体をずらす。

いま趣味の良い書き手としては、女は中野翠、男は山本夏彦が随一だろうか。趣味の良い人とは、矜持と含羞を備えた人のことを指すのだろうと、すこし酔った頭で考える。

9時に就寝する。


 2001.1215(土) 風花

朝1時に起き出す。この起床時間に満足をする。1時30分から仕事を始めれば、1日が倍あるようなものだ。

オンラインショップ からの受注をこなし、会社の patio にアップする。数通のeメイルを書き、昨日の日記を作成する。自分の patio に12の返信を書く。

更に時間があるため、始業時から社員に回そうとしていた仕事まで片づけてしまう。

"Jazz Anthology First Recordings 1957" Sonny Rollins 550142

という、いつどこで手に入れたものか憶えていない、フランス製のCDを聴く。

この中に "Theme from tchaikovsky's symphony pathetic" という曲がある。むかし曲名をはかりかねて外資系の会社に勤める友人に 「pathetic って、どういう意味だ?」 と訊いたら、その友人も分からなかったことを思い出す。

真っ白に曇った日光の山 から雪が飛んでくる。これを風花(かざはな)と呼ぶ。

朝飯は、ジャコと大根おろし、鯵の干物、千枚漬け、納豆、野菜の佃煮、メシ、シジミと長ネギの味噌汁

始業と同時に、社員をひとりずつ事務所奥の個室へ呼び、賞与を手渡す。

昼時、事務室に僕しかいないという事態が1時間だけ、出来(しゅったい)する。

店舗の 「地方発送受付台」 に座りきれないお客様が、事務室にてお申し込みをされる。

「今日の午前中必着で頼んだ荷物がまだ届かない」と、顧客から電話が入る。

「港区赤坂で、送り先不明の荷物が冷蔵庫に保管されている。どうするか?」 と、ヤマト運輸から電話が入る。

新たな地方発送申し込みのお客様が、大量のお送り先名簿を手に、事務室へ入っていらっしゃる。

顔見知りのお客様が事務室へいらして 「よう、いま川治温泉の帰りなんだよ」 と、声をかけてくださる。

当方は余裕を失い、かかってくる電話すべてに 「折り返しご返事をします」 と答えて、メモのみを残す。

忙しさも少し落ち着いた午後に、火事を報せるサイレンが鳴る。サイレンが3回で止まれば郊外の火事、4回鳴ると、市中心部の火事だ。

サイレンが4回鳴ったため、屋上へ上がる。消防車が急行した先を眺め渡すと、大谷川を隔てた松原公園の方向に、大量の白煙が見える

事務室へ戻り、松原公園の前に支店を持つイチモト本酒会長に電話を入れる。同じく、この区域に家のある社員のマキシマトモカズ君に、現況を報せる。

幸いにも、火事はふたりに関係のない場所で起こったものだった。

荷造りをしているフクダナオちゃんに 「この寒いのに、住むとこ無くなったら可愛そうだよなぁ、夏ならいいけど」 と言うと 「いや、夏でも火事はマズいでしょう」 と返される。

夕刻、原材料を納入している業者のひとりが来社をする。新春に仕入れるものの、今年よりも大幅な増量を約束し、軽い打ち合わせをする。

終業後、"Casa Lingo" へ行く。今日は幼稚園のクリスマス会があった。次男@5歳が劇や合奏をまじめに行ったことへの、今日の夕食はプレゼントだろうか。

デキャンタの赤ワインタコのサラダマグロのカルパッツィオ

そば粉クレープのハム巻きカプリ風のピッツァ新タマネギとアンチョビのスパゲティ

石釜で仕上げをされた 地鶏のハーブ焼き。締めは 4種のチーズによるケイキ

北風が強い割に、空は晴れていない。帰宅し、9時すぎに就寝する。


 2001.1214(金) カワニナの放流

朝6時に起床する。オンラインショップ からの受注をこなし、会社の patio にアップするだけで1時間が過ぎる。

家々が朝日を浴びて紅く染まっている。一時間後、それまで晴れわたっていた山を雲が覆いはじめる

朝飯は、ホウレンソウの油炒め、千枚漬け、ジャコ、納豆、塩鮭、目玉焼き、メシ、ダイコンと大根葉の味噌汁

午前中、所用にて宇都宮市のはずれまで行く。80Kmを走って11時に帰社する。

オンラインショップへの発注は、夜8時から0時までになされることが多い。ただし日によっては、日中に次々と注文が入ることもある。12月という時期を反映してか、普段は割合に客単価の低いオンラインショップに、高価格の注文が続く。

午後、市会議員のナガシマトウコさんが、ホタルのエサになるカワニナを持ってくる。カワニナは小さな巻き貝で、「我が町をホタルで満たしましょう」 という政策を持つ彼が、大谷川で育てているものだ。

からっきし教養のない僕は、「大きくて先のとがっているものがオス、先の丸くなっているものがメス」 と、レクテュアを受ける。

ナガシマトウコさんはそのカワニナと、同じく蛍のエサになるモノワラガイを、隠居の水流に放した。果たして来年の夏には、ここでホタルが見られるのか、どうなのか。

晩飯は、クレソンとプティトマトのサラダサーモンのクリームソースかけ。きのう余らせた "Beaujolais Nouveau 2001 Jean Saint Honore" を飲む。

入浴後、キリン一番搾りを135cc飲んで、9時前に就寝する。


 2001.1213(木) 古酒を飲み干す

朝4時に起床する。

オンラインショップ からの受注をこなし、eメイルをダウンロードする。受注を会社の patio にアップする。自分が運営する patio に10通の返信を書く。

5時45分に電話が鳴る。先方は何も話さない。受話器をそのまま机の上に放りだしておくと、しばらくして回線の切れる気配がする。

朝飯は、大根と豚肉の炊きもの、温泉玉子、納豆、鯵の干物、メシ、豆腐とワカメと長ネギの味噌汁

9時40分に販売の社員が事務室へ来て 「お客様です」 と言う。店舗へ行くと、自由学園の同級生ハセガワヒデオ君がいた。彼はこれからコンサートにおけるピアノのエキストラとして、鬼怒川へ赴くところだという。

弱い雨が降り始めている。コンサートは夜9時に終わるらしい。帰京の際には道の凍ったところに気をつけるよう、注意をする。

ハセガワヒデオ君は電気ピアノを載せたニッサンのワゴン車と共に、北東へ去った。

終日、店舗、包装部門、製造現場、荷造り場所、冷蔵庫を渡り歩く。この時期には特別の用事がない限り、会社の敷地から一歩も出ることなく1週間が過ぎることもある。

晩飯は、モツァレラチーズ、プティトマト、アボカドのサラダエリンギのオリーヴオイル焼きを添えたステーキ

"Beaujolais Nouveau 2001 Jean Saint Honore" を飲む。

今日、どうしてもステーキが食べたくなったのは、きのう行った "Woody-Bell" が狂牛病の時節柄、メニュからステーキを外していたことによるものだ。

入浴後、瓶の底に残ったグラス一杯分の古酒を飲む。9時前に就寝する。


 2001.1212(水) 自動受注装置

3時に起床する。

3時30分から、昨日し残したギフト伝票の処理をする。送り状を整え、情報をコンピュータに入力し、受注合計金額を計算する。顧客の指定到着日や商品別に、送り状の仕分けをする。6時30分に作業が終わる。

6時30分から7時までの30分間に、大急ぎで オンラインショップ からの受注を会社の patioに 転送する。

むかしネパールのポカラ村で、ある日本人が 「ここらへんの人は、目の前にある山の名前も知らない」 と言った。僕も 目の前の山の名前を知らないことでは、人後に落ちない。

朝飯は、ジャコ、千枚漬け、野菜の佃煮、ヤリイカの豆板醤焼き、塩鮭によるお茶漬け

店舗駐車場の目立たない場所に、飲み残しのペットボトルが転がっている、近づくと、中のお茶はシャーベットのように凍っていた。夜には氷点下まで気温が下がることを知る。

受話器をとってメモをして伝票を作る。受話器をとってメモをして伝票を作る。受話器をとってメモをして伝票を作る。

機械のように首を左右に動かしているテニスの観客になった気分がする。

高橋savon君の ThinkPad1459 から、大量の荷札が吐き出される。打ち間違い変換違いのチェックは、店舗の若い人に頼む。

自分のミスを自分で見つけることは、なかなかに困難な仕事だ。しかし人はなぜか、他人のミスを発見することについては、高い能力を発揮する。

終業後、外で飲酒を為そうと 「市之蔵」 へ電話を入れると、今日は臨時休業だという。

路線を変更し、洋食の "Woody-Bell" にて、サラダチーズとベイコンとブラウンソースをオプションにつけたハンバーグステーキ を食べる。

それを肴に、コップの赤ワイン を3杯、飲む。

7時30分に帰宅する。入浴をして8時に就寝する。


 2001.1211(火) 「ポポラマーマ」の割引券

この時期に4時30分の起床では、寝過ごしたという思いが強い。

オンラインショップ からの注文をこなし、eメイルを送受信する。nifterm を回し、受注を会社の patio にアップする。

朝飯は、生のトマト、ダイコンの麹漬け、鯵の干物、納豆、ニラの油炒め、メシ、豚肉と豆もやしの味噌汁

所用にて宇都宮へ行く。会社を出てから2時間で戻る。昼間まで社会保険労務士と種々の計算をする。

顧客からの電話を切ったとたん、次の電話が鳴る。その電話を切ったとたんに、また次の電話が鳴る。1日の中には 「人が思わず電話をしたくなる時間」 というものが、存在するのだろうか? 

今日になって、給与や賞与を支払う際に使うマクロが走らないと、anne@家内が言う。

調べてみると、僕が別のマクロを上書きしてしまっていたことが判明する。僕の ThinkPad s30 の中にバックアップはあるが、これはプロトタイプのため、直ぐには役に立たない。

このマクロは数年前に、「クラブあゆみ」 と "The Cycle" というふたつの patio にまたがって、長崎のマイタイさんと、新潟のサクライサチコさんの協力を得て完成したものだ。

いにしえの Nifterm を検索する。「クラブあゆみ」 に制作していく過程が、そして "The Cycle" に完成品が見つかる。

patio からコードをコピーし、マイツール に貼りつける。家内のヴァージョンに合わせて少し手を入れると、マクロは再び支障なく動き始めた

日も暮れかかるころになって、明日、自由学園 の寮で16歳の誕生日を迎える遊亀@長男へお菓子を送るべく、家内が買い物に出る。繁忙のためすべてが後手に回っている錯覚におちいる。しかしこれは繁忙が悪いわけではなく、準備が足りないだけのことだ。

僕からは、自由学園の同級生アケミツシ君からもらった、彼の新しいスパゲティ屋 「ポポラマーマ」 の割引券3000分を送る

定時より1時間の残業をする。他にも用事があるため、営業時間中に受け付けたギフト伝票の処理は、その一部を明日まわしにする。

大根と豚肉の炊きもの、千枚漬け、冷や奴、マグロの中落ち、ヤリイカの豆板醤焼き にて 紅乙女のオンザロックスを飲む

入浴後、キリン一番搾りを135cc飲み、10時すぎに就寝する。


 2001.1210(月) メモの集積

深夜、人の気配で目が覚める。anne@家内が起きている。時間を訊くと1時30分だという。少し眠った後に時計を見ると、2時30分になっている。起床する。

事務室へ降りる。eメイルをダウンロードする。オンラインショップ からの受注をこなし、会社の patio にアップする。自分が運営する patio に5通の返信を書く。

昨日から日記の更新が滞っている。一昨日と昨日の日記を書く。昨日の日記のみコメントアウトして、サーヴァーに転送する。

家々が朝日に染まっている。天気予報は夕刻までの晴れを予想しているが、日光の山に雲がかかると、このあたりの天候は徐々に崩れていくことが多い。

朝飯は、ハクサイキムチ、塩鮭、タラコの甘辛煮、マグロの角煮、胡瓜と豆モヤシのナムル、納豆、メシ、ジャガイモとワカメと長ネギの味噌汁

2時30分から起きているとはいえ、昼の仕事はまた別の形で僕を繁忙にする。

「12月10日すぎの出荷を頼んであったが、差出人の一部を変更してほしい」
という電話が入る。膨大な量の送り状の中からこの一件を探し出すために、メモを残す。

その送り状を特定する前に
「数日前に注文したギフトに、追加を頼みたい」
という電話が入る。

手違いを防ぐため、送り状を見ながら追加分をお聞きすると答え、メモのみを残す。既に現場へ回っているその送り状を見つけるため、事務室を出ようとしているところに

「今朝ファックスで注文したものだが、お宅から住所の一部が不明だと留守番電話が入っていた。不明の個所はどこか?」

と電話が入る。とにかく伝票の数が多いので、それを探し出した後にまたご連絡をすると伝え、メモを残して電話を切る。

こんなことばかりで、店舗や電話、ファクシミリ、あるいはオンラインショップから次々と舞い込むギフトの受注作業は、遅々として進まない。

一部の仕事は翌日に回し、仕事を上がる。

晩飯は、豚肉、豆腐、油揚げ、ニラ、豆モヤシ、エノキダケの、石鍋によるチゲ鍋。これにて紅乙女のオンザロックスを飲む。

食後にイチゴをつまむ

不覚にも、10時すぎまで眠らずにいたことに気づく。慌てて10時30分に就寝する。


 2001.1209(日) 1000円の忘年会

朝5時30分に起床する。

オンラインショップ からの受注をこなし、eメイルをダウンロードする。nifterm を回し、受注を会社の patio にアップする。

通常、オンラインショップへのご注文は単価の低いことが多い。ところが12月はギフトの季節だからだろうか、普段の数倍の売り上げが、毎日積み重ねられていく。今朝は、26名の宛先が入ったエクセルのファイルをお送り下さったお客様も、いらっしゃった。

朝飯は、ダイコンの麹漬け、生卵、納豆、タラコの甘辛煮、マグロの角煮、かやくご飯、豆腐とワカメと長ネギの味噌汁

日中、店舗、店舗駐車場、袋詰め部門、製造部門、廃水処理施設と、渡り歩く。

用度品の倉庫へ行く。11月の下旬から年末までは、70種ちかい箱を納品する箱屋さんが、1週間に2度、検品に来る。それだけ高い密度で検品に来ても、商品の動きが早いため、在庫がゼロになるものも現れてくる。

明朝に注文すべき箱を4点、メモに残して事務室の扉に貼る。

夕刻6時から、春日町1丁目役員会の忘年会へ行く。場所は市之蔵で、会費は1000円だ。足りない分は、町費から補填される。

乾杯の音頭はイワモトミツトシ区長ではなく、安西畳屋のオヤジに振られる。

「忘年会か、もうそんな時期か。来年も、良い年をお迎え下さい。ちゅーことで」

と、ケチ臭くも店の酒ではなく、町内の会所から持ち込んだ会津男山の燗酒にて、乾杯をする。

鯛とマグロと甘エビの刺身マイタケの天ぷらとかき揚げシシャモと身欠きニシン東波肉寄せ鍋

春日町1丁目役員会の記念写真を撮る。鉢合わせをした 本酒会員カミヨシハラアキヒロさんと、そのお友達の写真を撮る厨房の写真を撮る

カメラを嫌って顔を背ける、どこの誰やら知らない人の写真も撮る

店の外の樽から取り出した漬物が冷たく、酔った口に心地よい。

8時に帰宅し、9時前に就寝する。


 2001.1208(土) 平衡

朝3時に起床する。

オンラインショップ からの受注をこなし、会社の patio にアップする。数通のeメイルを書き、昨日の日記を作成する。自分が運営する patio に、6通の返信を書く。

オンラインショップへの注文は、20時から24時のあいだになされることが多い。受注作業は早起きをすることにより、就業時間の前にそのほとんどを処理することができる。

朝日が事務室の窓から差し込む。店舗の駐車場を出て、隠居の方面へ歩く。桜の古木はその葉をすべて落とした。落ち葉の掃除も、これから幾分かは楽になるだろう。

始業時から終業時まで、製造現場の人員のうち半数が荷造りに取り組みはじめてから4日が経つ。今週の木曜日から顧客には 「注文から到着まで4、5日」 と、納期をお伝えしてきたが、今日は昨日受注分の半数を出荷することができた。

明日からは、納期を 「注文から到着まで3、4日」 と、いくぶん短く店頭に表示することができるだろう。

毎日毎日、どうしても荷造りばかりが心配になるが、同時に製造も首尾良くこなしていかないと、在庫切れが発生する。12月は、大いに平衡の問われる時期だ。

夕刻、春日町の交差点に鬼怒川温泉へ向かう車の渋滞が見られる

鬼怒川温泉までは、クルマで15Kmの距離だ。むかし、忘年会の季節にはこの道のりに長い時間を要したため、地元の人間は東武線にて移動したことを思い出す。

遊びへ向かう渋滞の復活は、大いに歓迎すべきことだ。

終業後、市内に寄り道をしてから、「和光」 へ行く。引き戸を開けると、畳の入れ込みは満杯のにぎわいだ。カウンターへ席を決める。

棚から自分の吉四六の瓶を引き抜く。付き出しは イクラの大根おろし和え

店が繁忙なため、こちらの食べる速度にあわせて一品ずつ頼んでいくと、料理の出が遅くなることを予想する。生牡蠣シシャモシイタケ焼き と、一気に注文をする。

オジサンとオバサンの4人組が、「ハリーポッター」 についての話をしている。この物語の日本人への浸透度合いは、宮崎駿のアニメイション映画のそれを、はるかに凌ぐのではないだろうか?

ここ数日、急に冷え込んできた空の下を帰宅する。入浴し、9時に就寝する。


 2001.1207(金) 難しくない客

朝3時に起床する。オンラインショップ からの受注をこなし、eメイルをダウンロードする。nifterm を回し、受注を会社の patio にアップする。

4時、明かりをつけながら製造現場へ行く。作業の進捗具合を調べる。現在、顧客には受注から到着までの日数を4、5日と伝えているが、その納期は辛うじて守られている。

今月の初めの "MY FAVORITE" の更新が、ずいぶんと以前のことのように思われる。

朝飯は、ダイコンの麹漬け、塩鮭、ハムエッグ、納豆、湯波の炊きもの、筑前煮、メシ、エリンギとユキナの味噌汁

宇都宮へ向けて8時30分に会社を出る。10時に戻る。

製造現場の10代と20代の社員が荷造りを覚えたため、今年は僕が自らを発送場所へ配置転換することもない。

12月は多く、店舗は静かで、事務室と製造現場のみが忙しいという現象が起きる。今日は販売の社員が製造現場へ赴き、瓶詰の箱詰めと包装を手伝った。

12月の週末としては、明日とあさってが、ギフト受注のピークになるだろう。

午後、高島屋の外商部から電話が入る。anne@家内の注文したギフトの一部に 「全包装」 ではなく 「簡易包装」 しかできない商品があるが、どうしようかという相談だった。

自分は難しい客ではないので、そのようなことはいっこうに差し支えがないと伝える。

晩飯は、トマトとモツァレラチーズのサラダ鶏のハーブ焼きとエリンギのオリーヴオイル炒めライ麦パン

昨日の晩飯で残した "Beaujolais Nouveau 2001 Jean Saint Honore" を飲む。

9時に就寝する。


 2001.1206(木) 花を選ぶ

午前1時に、隣の部屋の明かりに気づく。起き出すと、anne@家内がまだ起きている。寝床へ戻り、そのままじっとしている。時間の無駄に耐えきれず起床して時計を見ると、3時になっていた。

オンラインショップ からの受注をこなし、eメイルをダウンロードする。nifterm を回し、受注を会社の patio にアップする。

少しのeメイルと、自分が運営する patio に15通の返信を書く。

朝飯は、ダイコンの麹漬け、ホウレンソウのゴマ和え、納豆、湯波の炊きもの、スペイン風目玉焼き、メシ、ワカメとお麩と長ネギの味噌汁

ヤマト運輸という会社が20世紀最後期の日本にもたらした経済効果は、はかり知ることができない。宅急便という 「システム」 以外にも、ヤマト運輸はいくつもの工夫や発明を続けている。

クロネコ@ペイメント というシステムができてから、クレジットカード決済による地方発送の処理は、格段に楽になった。

カード会社はこれまで、対面販売よりもリスクを伴う通信販売に対して、面倒な審査や高い手数料を契約者に要求してきた。それを一気に解消したのが、いまのところ9社のカードに対応している、クロネコ@ペイメントだ。

ただしその使い勝手には、まだまだ改良の余地がある。

たとえばカードが与信を通った後に

「商品出荷に進んでください」

という表示が出る。言われたとおり商品出荷に進もうと、ブラウザを下にスクロールすると、そこにあるのは

「受注登録に戻る」 と 「メニューに戻る」 という、ふたつのボタンのみだ。どちらをクリックしたら 「商品出荷に進め」 るのかが、分からない。

これについてはクロネコ@ペイメントに2度、電話にて問い合わせをした。専門用語ではこれを 「文言(もんごん)の不整合」 と呼ぶらしい。

クロネコ@ペイメントの操作画面には、このような部分が他にもあるが、先方の担当者は、次のヴァージョンからの改善を確約してくれた。

ウチは年中無休のため、社員は休日を自ら決めて取る。今日は事務室に欠員がいないため、少しの余裕ができた。夕刻、anne@家内と弓手園芸へ行く。

何千鉢ものシクラメン の中から、自分の好みとユミテマサミさんの薦めにしたがって、いくつかを選び出す。僕の好みはどうも、在来種 に偏向しているようだ。

3鉢を購入し、発送の手続きをとる。ユミテマサミさんが 「店と部屋に飾ってくれ」 と、3鉢のシクラメンをくれる。いくら彼が30数年前にウチへ勤めていたとはいえ、これではシクラメンを買いに行ったのかもらいに行ったのか、わけがわからない。

次回は僕のオフクロをこの園芸場へ連れてくることを約束し、農道から日光街道へ出て帰社する。

晩飯は、家内がなにか見たいテレビがあるとかで、「簡単に片づけられるもの」 となる。

トマトとツナのサラダアサリとエビのスパゲティ"Beaujolais Nouveau 2001 Jean Saint Honore" を飲む。

11月24日の朝日新聞朝刊11面に、日垣隆というジャーナリストが 「新聞を読まない人は、得てしてテレビも見ない」 と書いていた。僕はそれに近い。

9時に就寝する。


 2001.1205(水) 版画と切り絵

朝4時に起床する。オンラインショップ からの受注を、手こずりつつこなす。会社の patio にアップする。Becky! と Nifterm を回す。昨日の日記を作る時間は無い。

北西の日光連山は 晴れている。南西の山からは、JR日光線の音が聞こえてくる。

朝飯は、生湯波の炊きもの、大根の麹漬け、納豆、塩鮭、"La Bisboccia" にて残ったチーズオムレツとピーマンの油炒め、メシ、ダイコンとミツバの味噌汁

「申し込んだギフトについて、先様から連絡が無い。本当に出してくれたのか?」
「さきごろ注文した商品の内容を、変更して欲しい」
「先月、12月○日必着にて地方発送を申し込んだが、着日を変更してくれ」

「転居先不明で届けられない荷物が、○市○区の営業所で留め置きになっている」
「長期不在で届けられない荷物が、○県○市の営業所で留め置きになっている」

こういう電話への対応に忙殺されて、形に現れた仕事がなにもできない。年末の常とはいえ、未処理のメモや伝票が、山のように積み重なっていく。

午後、「たまき」 の田巻さんが、僕が年始用の飾りとして選んでおいた色紙や張り子の馬を、配達してくれる。

先日の、「坂本明子ペーパーイラスト展」 のDMに入っていた田巻さんによる恵比須の版画が、とても良かった。eメイルにて額装を頼んだ。こちらも完成して、正月用品と同時に届けられた。

田巻さんは、版画や切り絵をなりわいにしているわけではない。四季の器と工芸品を商う店の社長だ。そういう人の作品とは思えない この上出来の恵比須 を、どこへ飾るべきかと思案する。

7時すぎから、ホウレンソウのゴマ和えにて、紅乙女のオンザロックスを飲む筑前煮、刺身湯波、生のトマトにても、紅乙女のオンザロックスを飲む。

次男@5歳と入浴をする。次男に歯を磨かせることを忘れ、僕は髪の毛を洗うことを忘れる。次男が30まで数える間に、僕は既にして眠っている。

9時前に就寝する。


 2001.1204(火) 子供のお客

朝3時30分に起床する。

オンラインショップ からの受注をこなし、eメイルをダウンロードする。nifterm を回し、受注を会社の patio にアップする。

弱い雨が降っている。日光の山は見えない

朝飯は、ジャガイモのサラダ、スペイン風目玉焼き、納豆、塩鮭、タカナの漬物、3種の野菜の油炒め、メシ、豆腐とワカメと長ネギの味噌汁

数日前に市内の小学校から、工場見学の依頼があった。今は1年の中でも最も忙しい時期だが、子供の希望を断ってはいけない。

むかし "CAR GRAPHIC" に、小学生の投稿が掲載された。

小学生が自動車会社のショウルームをまわって歩くと、邪険にあつかう店もあれば、望んだすべてのカタログと共にジュースまで出してくれる店もあったという、とても面白いリポートだった。

人は子供のころに味わった非日常を、いつまでも憶えている。

10時すぎに、小学生の小グループが来社する。最近は机上の勉強が少なくなり、そのかわり街や山へ出る学習が増えているらしい。

先生と児童を伴って、1番奥の味噌蔵から案内をする。そこから商品の完成投入順に店舗へ近づきつつ、「なんでも見て良いし、なんでも訊いて欲しい」 と言いつつ、工場内の各所に入り込む。

子供の質問は面白い。こちらが想像だにしないことを、突然に訊いてくる。優等生の質問は的を射た適切なものだが、どちらかというとオッチョコチョイな子供によって発せられる質問も捨てがたく、大いに感心をする。

店舗2階にある袋詰め部門 を通り、製品を保管する冷蔵庫に入る。階段を降りて 外へ出る。子供たちに 「店の前を通ることがあれば、あの2階の冷蔵庫に自分も入ったんだなと、思い出してください」 と言う。

最後に彼らを 店舗内に請じ入れる。さきほど工場内の大きな樽に入っていた諸々が、袋に小分けされている様子を見せる。明治末期に描かれた今市市中心部の絵を前に、現在の町並みとの違いを説明する。

おみやげの 「らっきょうのたまり漬」 を各自に渡し、昼前に解散をする。

夕刻になっても、手つかずの伝票が山のように残っている。事務室の全員が、終業時間過ぎまで処理作業を続ける。本日の地方発送受注金額は、今年の最高を記録した。

外へ出る。酸欠気味の脳へ冷気を送り込む。そのまま "La Bisboccia" へ行く。

ワインは "Romeo & Juliet Rosso"

緑のサラダミラノ風のジャガイモ、オリーヴオイルがこってり浸みた ニンニクパン

ラザニアのグラタントマトとベイジルのスパゲティ3色チーズのオムレツ

事務室へ戻る。高橋savon君のコンピュータを開き、ヤマトの荷札書きシステムを改造する。明朝に書き換えるべきマクロについてメモをし、帰宅する。

入浴してキリン一番搾りを135cc飲む。9時に就寝する。


 2001.1203(月) 不要の手間、不要の経費

朝4時30分に起床する。

昨夜、1件の注文に対して 21:01、21:11、21:18 と、発注ボタンを3回押した顧客から、21:38に 「いまだ確認書が届かない。注文は間違いなく受け取っているか?」 とのeメイルが入っている。

ウチの受注確認書は、CGI による自動返送システムを採っていない。すべて僕が手で打ち込むものだ。夜間における即刻の返信は、ちと難しい。

今朝、この顧客に受注確認書を送付するが、3回入力してあるeメイルアドレスが、それぞれ少しずつ異なっている。3つのアドレスすべてにeメイルを送るが、すべてバウンスする。9時を過ぎてから電話にて確認をとることとし、伝票の作成は保留する。

eメイルアドレスは、すべからく辞書に登録すべきだ。

以前、オンラインショップの勉強会へ出たとき、顧客が入力したカード番号には、100件に1件の割合でミスがあると、講師は述べた。僕の印象では、10件に1件は入力違いがあるように思われる。

そのカードは与信を通らず、ふたたび顧客に 「正しいカード情報をご入力ください」 とのeメイルを送ることになる。

別の顧客からは、発注ボタンを5回押したデイタが届く。中には、宛先の住所が入力されていないもの、文字化けを起こしているものなどもある。5回分の注文を顧客へ送付し、このうちどれが正しいものか教えて欲しいと頼む。

いたずらに時が過ぎていく。

「オンラインショップは人件費も少なく店舗も不要なのだから、その分、商品の価格はもっと下げてしかるべきだろう」

というご意見を賜ることもあるが、現実のオンラインショップ運営は常に、「不要の手間」 「不要の経費」 に振り回されている。

朝飯は、五目カマボコの炊きもの、キュウリとカブのぬか漬け、塩鮭、ホウレンソウの油炒め、納豆、卵焼きと大根おろし、メシ、サトイモとユキナの味噌汁

入力されたすべてのアドレスがeメイルを跳ね返してしまう顧客へ、電話を入れる。留守番のお年寄りしかいらっしゃらないため、話が通じない。バウンスされたeメイルをプリントし、郵便にて送付する。

製造現場の人員のうち半数が、始業時からギフトの荷造りに取り組んでいる。事務室には注文が切れ目なく入る。発送伝票を作る前に、次の電話が鳴る。

なにもできないまま、メモだけが積み重なっていく

晩飯は、タラ鍋だった肝臓、胃袋、エラ などは後の楽しみにとっておくべきかも知れないが、今夜は真っ先に食べてしまう。

紅乙女をオンザロックスにて2杯飲み、キリン一番搾りを135cc飲む。

9時に就寝する。


 2001.1202(日) 最も長い高原

夜中に、隣の部屋から明かりが漏れていることに気づく。声をかけ時間を訊ねると、anne@家内が 「午前2時」 と答える。本を読んでいたらしい。

僕はそのまま起床し、事務室へ降りる。

オンラインショップ からの受注をこなし、会社の patio にアップする。数通のeメイルを書き、昨日の日記を作成する。

朝飯は、キュウリとカブのぬか漬け、冷や奴、納豆、カマスの干物、メシ、お麩とワカメと長ネギの味噌汁

anne@家内は常々、「食べ物を美味くするには、原材料費を上げれば良い」 と言う。家で食べるものは料理屋で食べるものよりも、しばしばはるかに美味い。

12月はじめの週末は毎年、店頭におけるギフトの受付が多い。しかしながら最も繁忙になるのは、次の週末だろう。

地方発送の受注は、今週から第3土日までのあいだに、年間で最も高い数字を最も長く維持することになる。

夜7時、春日町1丁目青年会の忘年会に出席をするため、「市之蔵」 へ行く。7時開始と報せてあるにもかかわらず、5時から来て既に酔っぱらっているオヤヂ もいる。

先ずは1年の労をお互いにねぎらって、乾杯をする。僕は 金粉入りの焼酎を、オンザロックスにて飲む。

タイ、マグロ、タコ、ボタンエビの刺身牛肉のたたき

5時から飲んでいるカミムラヒロシ会員は、この秋から 「狂牛病が怖い」 などと言って、牛肉はおろか豚肉も鶏肉も、ピタリと食べなくなってしまった。その割には、台湾でスッポンの刺身を食べて、旅行の全日程をベッドの上で過ごすようなことも、やらかしている。

カキフライ鶏のからあげ鶏たたき鍋ニンニクの素揚げ

タノベタカオ会長が、新年会の日時と場所の案を求める

結局、圧倒的多数により、2002年の春日町1丁目青年会の新年会は、鬼怒川温泉と川治温泉のあいだにある、竜王峡への1泊旅行と決まる。

9時すぎに帰宅し、10時前に就寝する。


 2001.1201(土) "Sartoria" のブレイザー

朝4時30分に起床する。オンラインショップからの受注をこなし、eメイルをダウンロードする。nifterm を回し、受注を会社の patio にアップする。

商用ペイジの から 懸賞企画 へのリンクを切って更新する。

毎月1日に更新する個人ペイジの文章 をサーヴァーへ転送し、トップも更新する

朝飯は、塩鮭、タカナの漬物、ジャコ、めんたいこ、野菜の佃煮でお茶漬け

毎年、ギフトの到着期日指定のうち最も多いのは 「12月に入ったら送れ」 というものだ。今年のように12月1日が週末に当たると、とても具合が悪い。週末のために荷造り作業ができず、納期が1日、遅れることになる。

加えて12月最初の週末には、ギフト申し込みのためご来店になるお客様も急に増える。出荷待ちの発送伝票が、加速度を増して伝票箱に重なっていく。

今年の4月28日に世田谷の "Sartoria" へ注文した ブレイザーとパンツ が、やっと完成した。仕立て期間8ヶ月、仮縫い4回というのは、"Sartoria" とつきあい始めてから最長のものだ。

これにて来春からは、少しはマシな格好で、諸方へ顔を出すことができるだろう。しかしながら僕はこの 「少しはマシな格好」というのが大いに苦手だ。まるでヨロイを着ているように、動作がギクシャクとしてしまう。

本来ならば南方華僑のオヤジのように、年がら年中ランニングシャツと半ズボン、足下はゴムゾウリという格好にて、気楽にフラフラとしていたい。

終業後、"TSUTAYA" へ行く。駐車場はいままで見たこともないほどの混みようだった。

講談社文芸文庫から出ている高橋義孝の本を探すが、そもそもここには、講談社文芸文庫の品揃えがない。店内を一巡して帰宅する。

鶏とブロッコリーのオリーヴオイル焼き、トマトのスクランブルドエッグ にて、紅乙女のオンザロックスを飲む。久しぶりに 水餃子を食べる

9時に就寝する。