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清閑 PERSONAL DIARY

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2021.6.20(日) 西暦

2013年に102歳で亡くなったおばあちゃんの、今日は祥月命日だ。よって5時より準備を整え、家内と如来寺のお墓に参る。このところの雷雨によるものだろう、地面から跳ね上げられた土が、線香立てや花立てを汚している。それらを閼伽桶の水を換えながら、あるいは水場まで運んで洗う。元旦の墓参りとは異なって、いくら水を使ってもアカギレの心配の無いことは有り難い。

如来寺には、嘉永とか安政とか文久などと彫られた墓石が目立つ。いずれも幕末のものには違いない。しかしそれらが西暦のいつに当たるかは、僕には分からない。そういえばおばあちゃんは、特定の年を説明するのに元号を用いない人だった。明治の生まれとしては、珍しい例かも知れない。

ところでいわゆる「ワクチン証明書」は、7月の中旬から各市町村にて交付が始められるという。その報に接してfacebookでやり取りをする中に「証明書が日本語かつ令和暦で書かれていないことを望む」との発言が、アメリカ合衆国に長く住んだ下級生のスゲタミノル君よりあった。あり得ないことではない。しかし日本の役所もさすがに、それには英語と西暦を併記するだろう。

ふと思いついて、数日前に作った私製の接種証明書に目を遣る。生年月日は元号表記でも、接種年月日には2021年とあった


朝飯 揚げ茄子、納豆、めかぶの酢の物、炒り豆腐、焼き鮭、ごぼうのたまり漬、メシ、レタスの味噌汁
昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン
晩飯 トマトサラダ「ミラノピザ」のピッツァ其の一其の二TIO PEPE


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2021.6.19(土) 雨の日

本日の「汁飯香の店 隠居うわさわ」には、12時30分に、日本語以外のお名前で3名様のご予約を戴いていた。よってその時間が近づくと事務室から店に移動をして、外に注意を払う。やがて道向こうの駐車場に傘を差した3名様があらわれ、そのうちのおふたりはスマートフォンを覗き込んでいらっしゃる。ほぼ、間違いはない。

外へ出て、国道121号線のこちら側から声をおかけする。そして蔵と隠居のあいだの信号機が青になるまで、そこでお待ちする。

辰巳に面した門までご案内をして、ノレンを跳ね上げる。目に飛び込んでくるのは緑、また緑だ。花は紫陽花。石の橋を渡りつつ「お写真は、どうぞご自由にお撮りください」と、ご説明をさせていただく。3名様のうちのおひとりは玄関前の壺に傘をお立てになった後、ふたたび庭にお戻りになり、しばらくあたりをお撮りになっていた。

水に浸けることにより、表情を一変させる陶器がある。草木の、雨による変わり様は、それ以上だ。雨の降る日は庭に明かりを点ける。その明かりは夜に見るより美しい。緑の力を借りて輝くのかも知れない。


朝飯 きのうのキムチ鍋の残りのぶっかけ飯、ごぼうのたまり漬、若布と長葱の味噌汁
昼飯 きのうのキムチ鍋の残りを具にしたうどん
晩飯 トマトとミートソースのスパゲティChablis Billaud Simon 2015スポンジケーキ、Old Parr(生)


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2021.6.18(金) 薔薇宮

バンコクで三島由紀夫が取材を切望して果たせなかった「薔薇宮」について「いつか突き止めて、ちょっと覗いてみたい」と3日前の日記に書いた。

共産主義者鎮圧作戦本部と聞けば、場所としてはドゥシット地区が真っ先に浮かぶ。「薔薇宮」なら英名は”rose palace”だろう。そう考えて検索エンジンに当たっても、それらしい情報は一向に現れない。1960年代の大人のうち、生き残っているのは70代から90代。当時の社会情勢に詳しそうな長老を現地に探すしか方法はないかと考えた。

しかし今朝になってようやく、それらしい場所が特定された。現在の名はサンプラーン・リバーサイド。旧名はローズガーデン。

場所は予想したドゥシット地区からチャオプラヤ川を渡り、西へ数十キロほどのナコンパトム。現在は、象の芸やタイの伝統舞踊などを見せる観光施設や農産物の直売所、更にはホテルから結婚式場までも備えた複合体になっている。しかしその、サンプラーン・リバーサイドに関するページを開いても開いても「暁の寺」で三島が精密に描写した建物は出てこない。「薔薇宮」は、本当にここにあったのだろうか。

背表紙のみが記憶に残る「豊穣の海」の4冊は、今、家のどこにも見あたらない。嫁に行った叔母の私物だったのかも知れない。プールサイドに寝転がって読むには文庫が最適だ。しかしこの4冊に限っては、世に出たときのハードカバーで読みたい。第一、新仮名遣いでは感じが出ないではないか。


朝飯 納豆、めかぶの酢の物、炒り豆腐、生のトマト、蕪のぬか漬け、なめこのたまり炊、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 「ふじや」の味噌ラーメン
晩飯 蒲鉾、キムチ鍋、なめこのたまり炊、芋焼酎「妻」(お湯割り)


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2021.6.17(木) 派手な色の名札

光輝燦然、凱風快晴、元気溌剌、千紫万紅。気分はまったく爽やかだ。新型コロナウイルスワクチンの副反応から完全に復帰、復活したのだ。

このワクチンの接種を1度でも受けたことのある者は、社内には僕しかいない。社員の家族にも、いまだこれを経験した人はいないらしい。今回の僕をモルモットとして、その様子を父母や祖父母に伝え、時が至れば自身も参考にするよう、朝礼では伝える。

日本に生まれれば、人は大人になるまでに相当数のワクチンを打たれる。それらにくらべて今般のワクチンが急ごしらえであることは否めない。よってその接種については、これを忌避する人がいる。まぁ、それは、いるだろう。

ワクチンの接種を望まない中には「自分は絶対に罹らない」と、自信満々の人もいる。「多分、罹らないだろう」と、根拠に欠ける確信の下に嵐の収束を待つ人もいる。「コロナも怖いがワクチンも怖い」と、じっと身を固くしている人もいる。

僕は、社会との関わりを絶つわけにはいかないから接種を受けた。「ワクチン接種済」と大書した派手な色の名札を国は作ってくれないか。そうすれば僕は、これを首から提げて歩くだろう。

北村敬の「天然痘が消えた」は、20代の前半に読んだ。今は古書の市場で高値が付いている。「コロナ」がその値を押し上げたのかも知れない。


朝飯 炒り豆腐、納豆、ハムのソテー、スクランブルドエッグ、菠薐草の胡麻和え、酢蓮の梅肉和え、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 弁当
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダカレーライスドライマーティニ


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2021.6.16(水) 手取り足取り

パソコン通信によるオンラインショップは1996年に立ち上げた。ウェブショップは1998年に試験版を開き、1999年より本格的な運用を始めた。この日記は2000年から書いている。そんなところから、僕はコンピュータやウェブを扱うことに習熟していると思われることがままある。しかしそんなことはない。

ハイパーテキストの書き方は、ウェブショップを始めるころ、当時は酒飲み仲間だったカトーノマコトさんに、毎週月曜日に来てもらって、数ヶ月で習得した。ドリームウィーバーの使い方は、自由学園を卒業して”Computer Lib”に勤めていたマハルジャン・プラニッシュさんに教わった。ワードプレスの扱い方は、これはそれほど昔のことではないから時期を特定できる、2016年8月に”FINDER”のハマムラアキノリさんに教わった。

いわゆる「トリセツ」は読む気がしない。先生に横に座ってもらい、手取り足取り教えてもらわないことには、僕は技術を習得することができない。

今朝の体温は37度3分だったから、今日も仕事は休むこととした。枕元には「五衰の人」とiPhoneを置いた。iPhoneがあれば、次から次へと出てくる疑問の点を、即、検索エンジンに当たることができる。そうして「なるほど」と感じたことがある。

電子書籍はiPadで読むよりkindleで読んだ方が集中できそうだ。しかしiPadで読めば、今日のような本の読み方が、より少ない道具立てで可能になる。僕はいまだ、本は電子版では読まない。しかしいずれは手を伸ばすことになるだろう。

相変わらずの他力本願である。電子書籍の扱い方を教えてもらう先生は、既にして決めてある。「今どきオフラインですか」と嫌がられるだろうか。その人はyoutubeに「手取り足取り」を載せることを常としているからだ。


朝飯 鶏卵雑炊、なめこのたまり炊、昆布の佃煮、梅干
昼飯 素麺
晩飯 レタスとブロッコリーとツナのサラダスパゲティミートソース“Chez Akabane”のイチゴのショートケーキ、TIO PEPE


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2021.6.15(火) 副反応

空は晴れている。気温の低いはずはない。しかし二の腕に何とはなしの肌寒さを感じる。頭の皮膚と頭蓋骨のあいだのところどころに、20分に1度ほどの頻度で「ピクリ」と痛みを感じる。ことによると仕事を抜けて休むことになるやも知れない旨を、朝礼では皆に伝える。

それから10分もしないうちに自宅へ戻り、食器棚の引き出しから体温計を取り出す。体温は38度1分だった。とすれば、安静にしていた方が良いだろう。というわけで一旦、店に降り、家内や長男に事情を話してふたたび自宅に戻る。更には風邪のときに処方されて余っていたカロナール300を3錠、服用する。

このところ早朝に読んでいる「一戔五厘の旗」は大きすぎて適当ではないから、それと平行して読んでいる徳岡孝夫の「五衰の人」を寝室には持ち込んだ。

1966年、46日間という異例の長さに亘って自衛隊に体験入隊した三島由紀夫を、徳岡はサンデー毎日の記者として取材する。翌年、徳岡は特派員を命じられてバンコクへ飛ぶ。一方、三島は「暁の寺」の取材のためインドを経由してタイに入る。彼はこのとき前年に続いてノーベル文学賞の有力な候補者であり、帰国をすれば取材攻勢が待っている。それを避けるためつかの間、三島はバンコクに逗留する。その機を逃すまいとした本社は「直ちに会って、受賞に備えた予定談話を取れ」との電報を徳岡に急送する。

2年続きの大騒ぎに辟易していた三島は、その取材を断る。しかしバンコクでひとり無聊をかこっていた彼は「これ幸い」と、徳岡を若い友人として熱帯の昼夜を楽しみ始める。

それはさておき徳岡はこのとき、取材に先だって、三島が滞在しているホテルを探す。「知名度からいえばオリエンタルだが、政府観光局経営のエラワンの方が格が上である」と予想をして、それは一発で当たった。当時のバンコクに、選択肢はそれほど無かったのかも知れない。

前述のように、三島は徳岡の案内によりバンコクを探訪する。しかし三島も徳岡も、ただ遊んでいたわけではない。三島は「薔薇宮」の取材許可が下りないと、徳岡にこぼす。「私はもう顔パスで入っている」と、徳岡は仲介を約束する。しかし結局のところ、タイ外務省の、普段は協力的な情文局長は、徳岡の頼みを断る。インドシナはドミノ現象の渦中にあり、1967年当時「薔薇宮」にはタイ国内に頻発する共産主義運動を鎮圧するための本部が置かれていた。三島はバンコクに滞在中、ルアンパバーンまで足を延ばす。そしてマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」が愛読書だったサワーンワッタナー王と親しく歓談をしている。王が再教育キャンプで亡くなるのは、それから約10年後のことだ。

それはさておき、この「薔薇宮」とはどこのことだろう。いくら検索エンジンに当たっても、それらしいところは一向に出てこない。いつか突き止めて、ちょっと覗いてみたい。もう一点、この本はバンコクで読みたかった。いずれにしても、次にタイへ行くときには、僕はこの本を持参するだろう。

夕刻の体温は37度8分。朝に続いてカロナール300を3錠、服用する。


朝飯 ハムエッグ、菠薐草の胡麻和え、納豆、生のトマト、蓮根の梅肉和え、蕪と胡瓜のぬか漬け、メシ、長葱とアイスプラントの味噌汁
昼飯 昆布の佃煮と梅干のおむすび、ごぼうのたまり漬
晩飯 ブロッコリーの胡麻和え、炒り豆腐、南瓜の煮付け、刺身湯波、蕪と胡瓜のぬか漬け、トマトのすり流し


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2021.6.14(月) 梅雨の始まり

電子卓上計算機にはきのう「15:00 セキネ」と青いフェルトペンで書いた黄色いポストイットを貼った。またiPhoneには14時30分に警告音が鳴るよう設定した。その14時30分が過ぎたところで、今度は15分が経ったら報せるようキッチンタイマーのボタンを1、5、0、0と押す。どこかから電話が入り、その内容が急を要するものだった場合には、予定など簡単に頭から抜け落ちる、それを防ぐための、二重三重の備えである。

新型コロナウイルスのワクチンを接種するための書類は、日光市役所から届くなり金庫に収めた。その黄色い封筒は、午前のうちに事務室の大机に出しておいた。問診票には昼食の後に計った体温36度7分を書き込んだ。健康保険被保険者証は、朝のうちに財布に入れた。それをいまいちど確かめて、14時50分に会社を出る。

先月24日に続いて2回目のワクチン接種は簡単に済んだ。会社に帰るなり「クーポン」の「新型コロナウイルスワクチン予防接種済証」の部分を複写する。余分は鋏で切り取り、ピンク色の蛍光ペンで四囲を囲む。それを仕事中は常に首から提げているネームプレートに、名刺と背中合わせに入れる。

夕刻、盛大に雷が鳴って、雨が強く降り始める。梅雨の始まり、である。


朝飯 ズッキーニと竹輪の天ぷら、納豆、茄子とパプリカの揚げびたし、鶏の幽庵焼き、昆布の佃煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐とアイスプラントの味噌汁
昼飯 弁当
晩飯 茄子と舞茸の味噌汁トマトと刻みキャベツを添えたハムカツとメンチカツキンミヤ焼酎(ソーダ割り)、チョコレート、Old Parr(生)


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2021.6.13(日) 雑用は大切とミヤシン先生は言った

天井に埋め込まれた空気調和機は、一定以上の時間を稼働させると、フィルターの掃除を促す警告灯が点く。もっとも頻繁に点灯するのは食堂のそれで、頻度は2ヶ月に1度くらいのものだろうか。きのうの夜、ふと気づくと、その黄色い明かりが点いていた。よって廊下のどん詰まりから食堂に脚立を運び、それに昇り、フィルターを外した。そして入浴のついでにシャワーで洗って窓辺に干した。

今朝はまたまた食堂に脚立を立て、すっかり乾いたフィルターを元に戻した。そして「ひとり暮らしの老人は、こんなとき、どうするのだろう」と考える。サービスアパートメントなら、電話1本で係が飛んでくる。しかし当然のことながら、誰もがそのようなところに住めるわけではない。

ひとり暮らしの老人は、若い友だちを作れば良い。そうすれば、いろいろと助けてもらえるだろう。老人ばかりの住む限界集落に、若い人が赴任して雑用を引き受けながら暮らす、という仕組みを持つ自治体はどこかにないか。あればそこまで行かないまでも、インターネット上の動画か何かで、ちょっと見せてもらいたい気はする。


朝飯 トマトサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、焼きおむすび、豆腐と小松菜の味噌汁
昼飯 「カルフールキッチン」の豚カツ弁当
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダドリア、ドライマーティニ、TIO PEPE、家に帰ってからのエクレア、Old Parr(生)


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2021.6.12(土) 一戔五厘の旗

目を覚まして時刻を確かめると3時2分だった。即、起床する。この時間に起きればおとといの日記を整えて公開し、続いてきのうの日記を書き、更に本を読むことができる。

本は、おとといから花森安治の「一戔五厘の旗」を読んでいる。花森の文章は、はじめ詩か散文のように始まりながら、やがて核心へとまっしぐらに突き進んでいく。決意の強さによるものか、いささか偏執的な気質によるものか、ひとつのことを述べるにしても、使う文字数は多い。読むには骨が折れる。しかし僕にとっては未知のことがたくさん詰まっているから、すこし我慢をしながら読む。

「一戔五厘の旗」には29の文章がある。骨は折れても日にひとつずつ読めば、ひと月で読み終える。読み終えるころには、真夏が迫っているかも知れない。

午前、所用により宇都宮へ出たついでに白木屋へ寄る。この額縁屋には先月の中ごろ、ガラスの割れた額の修理、柏木弘の”UNTITLED 2008 Ⅲ”を収めるための黄袋と差箱の作成、そして隠居で使う短冊掛けを頼んであった。それらすべてを受け取り、代金を支払って、昼前に帰社する。

正午を数十分ほど過ぎたころ、食事をご希望のお客様にお声がけをいただく。隠居に連絡をすると、個室の杉の間のみ空いているという。よってそのお客様を、隠居までご案内する。今が見ごろの紫陽花は、数週間は保ってくれるだろう。


朝飯 納豆、トマトサラダ、煮奴、めかぶの酢の物、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、小松菜の味噌汁
昼飯 昆布の佃煮、なめこのたまり炊、塩鰹のふりかけ、ごぼうのたまり漬のお茶漬け
晩飯 生のトマト、稚鮎の淡味炊きポテトサラダ茄子の豚三枚肉巻きソテー玉蜀黍ごはん、豆腐となめこの味噌汁、「北雪」の「美水月純米大吟醸」(冷や)


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2021.6.11(金) 梅の実の収穫

きのうは21時より前に寝に就いた。深夜にいちど目を覚ましたものの、首尾良く二度寝ができた。今朝は3時20分に目が覚めた。夜明けの空を見ようとして、すぐに起きた。天気は生憎と曇りだった。太陽は5時30分に、ようやく雲の合間からその姿を現した。「今日も暑くなれば良いな」と思う。

隠居の庭には幾本かの梅の木がある。そのうち座敷の目の前にある枝振りの良いもの、また味噌蔵の基礎に接して育った隨分と古く見えるもの、それら2本から今日は実を収穫する。その様子を見るため、午前もいまだ早いうちに隠居へ行く。

現場では長男が高所鋏で、隠居係のタカハシリツコさんは脚立に乗って、それぞれ梅の実を獲っていた。枝振りの良い方から収穫したものは、既にして大きなボウルふたつに満ちていた。長男によれば、梅の実は例年にない豊作だという。空梅雨により野菜の生育は遅れがちと聞いているけれど、梅はまた別らしい。

今日の梅の実は、いずれ「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお膳かグラスを飾るに違いない。それは、盛夏のころになると思う。


朝飯 ウインナーソーセージとズッキーニのソテー、めかぶの酢の物、トマトとレタスとゆで玉子のサラダ、納豆、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、キャベツの味噌汁
昼飯 弁当
晩飯 蛸とレタスとブラックオリーブのサラダパン茄子とズッキーニのソテーを添えた鶏のソテートマトソース、TIO PEPE、マンゴー


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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