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清閑 PERSONAL DIARY

2017.9.7 (木) 日光MG(2日目)

目を覚ましたのは3時だった。マネジメントゲームは紛う方なき勉強である。しかしスポーツとしての面もまた、持ち合わせていると僕は思う。囲碁や将棋の職業棋士は勝負を終えると著しく体重を減らす、それに似ていると感じるのだ。

充分に回復していないからだを布団に横たえ、うつらうつらしながら、今日の売値は、きのうの夜に立てた第4期の経営計画より2円だけ上げることを決める。安ければ売れやすいのは山々ながら、会社を維持しづらくなるのは明白である。

同室のカワナベコージンさんは、4時を過ぎて戻ってきた。きのうの夜からずっと、どこかの部屋で交流をしてくださっていたのだろう。その精神と肉体の強靱さに大いに驚きつつ、また浅い眠りに入って行く。

きのうの朝に引き続き、いまだ暗いロビーに降りる。そしてテーブルにコンピュータを開き、ウェブショップにご注文をくださったお客様おひとりおひとりに、受注確認書は明日、係からお送りすること、商品の出荷も明日になること、お届けご希望日、ご希望時間帯をお選びくださったお客様には、その日時に間違いなく商品をお届けする旨を、メールでお送りする。

マネジメントゲームの2日目は、ニシジュンイチロー先生の講義により始まる。そしていよいよ全員が、第4期に備えて椅子から立ち上がる。

第4期初にはアタッチメント付き小型機械に加えて大型機械も揃える、というのが、きのうの朝に立てた計画だった。しかし第3期の赤字により自己資本が300円を下まわり、第4期初の借り入れ可能枠は半分に狭まった。期首処理を終えての現金残高が47円では、200円の大型機械を買うことはできない。銀行借りができないから個人借りの手も無いではないけれど、僕の性格では、それもできない。

その第4期では52円の経常利益を上げた。通常なら累積損を一掃して浮上できるところながら、期中に「得意先倒産」と「盗難」のカードを引いたことにより、税引き前の当期利益は僅々11円。ここまで来ても、自己資本300円の水面からは頭を出すことができない

いよいよ第5期。わずかにできた借り入れ可能枠の20円すべてを借りる。現金残高は161円。それが8手目で222円になったところでアタッチメント付き小型機械を売却し、大型機械を購入する。計画ほど大きな会社にはできなかったものの、進撃の開始である。期末には175円の経常利益を上げ、納税充当額を差し引いた次期繰越利益は73円。いつになるかは不明ながら、次の機会にも、またこの戦型を試してみよう

36名の参加者の中で、もっとも高いところまでグラフを伸ばし、最優秀経営者賞を得たのは、東京から参加のヤナギダヨーコさんで、自己資本は556円。2位は日光市から参加のヌマオアキヒロさんで、自己資本は537円、3位は静岡県から参加のタケシトーセーさんで、自己資本は526円。1位から3位までが30円の範囲に集中する激戦だった。

遠くは神戸から参加の方々が羽田発の最終便に乗るため、今回の「日光MG」は夕方の早い時間に終了した。原稿用紙2枚ほどの感想文を書いて解散である。お忙しい日程をやり繰りして日光までお出かけくださったニシジュンイロー先生、ニシヨシエ先生、また社外から参加をしてくださった方々には、厚く御礼を申し上げたい。

鬼怒川温泉駅から帰宅の途に就く方々とは駅前の”BENTO CAFE KODAMA”で、また下今市からお帰りのタケシトーセーさんには「一心舘」の女将のヌマオマリコさん、地元のヌマオアキヒロさんが共に日光市小倉町の「コスモス」まで移動をして、最後の交流会を持つ。

しその実の買い入れ、また茗荷の買い入れはいまだ続いている。しかしこれで、9月の山のひとつは越すことができた。タケシさんを下今市の駅までお送りし、ホンダフィットの助手席に収まって帰社する。そして製造現場の冷蔵庫を長男と見まわる。


朝飯 「一心舘」の朝のお膳
昼飯 「一心舘」のカレーライス、生ハムとチーズとレタスのサラダ、らっきょうのたまり漬
晩飯 「コスモス」のトマトとモツァレラチーズのサラダマカロニグラタン“Cono Sur Reserva Especial Pinot Noir 2015”ハイボール

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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