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清閑 PERSONAL DIARY

2020.6.15 (月) 家で食べる駅弁

伊豆修善寺駅の名物駅弁「舞寿し」の「あじ寿司」は、とても美味い。美味いものの、僕は川端康成でないから、修善寺まではなかなか行けない。否、実は修善寺の地は、この数年のあいだに2度ほど踏んでいる。しかしいずれもバス会社による団体旅行であれば時間の制約があり、駅弁は買えなかった。

店主のタケシトーセーさんには以前より、この「あじ寿司」が通信販売で買えれば有り難いと、言い続けてきた。そして遂に、その試作品ができたらしい。

駅弁は、車窓からの景色を楽しみつつ食べるのが常道だ。しかし家の、整った食卓の上で、好きな酒を選び、ゆっくり食べられれば、それも佳である。また通常、駅弁は、旅行に行った人しか食べられない。しかし通信販売が可能になれば、家で、みなで食べられる。嫁のモモ君はこれをお代わりしながら「あー、修善寺、また行きたくなった」と嘆じた。次男は酢飯に生山葵をのせ鰹節を振り「これを食べるためだけに修善寺へ行きたいくらいだよ」と、声を大きくした。

「舞寿し」の「あじ寿司」は、家で食べても美味い。この寿司は、酢締めにされた鯵と酢飯を共に口へ運ぶのが通常の食べ方だろう。しかし僕は内田百閒式に、先ずは鯵を肴に日本酒を飲み、白胡麻と桜葉の香りの利いた酢飯で更に酒を飲む、それが好きだ。

「舞寿し」の「あじ寿司」が、家にいていつでも食べられるようになることを、僕は望んでいる。


朝飯 昆布の佃煮、生玉子、納豆、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「ピリ太郎」、メシ、キャベツと若布と揚げ玉の味噌汁
昼飯 「らっきょうのたまり漬」と「しょうがのたまり漬」を薬味にした冷やし中華
晩飯 トマトのすり流し、山芋の酢の物梅肉添え、茗荷の酢漬けを添えた刺身湯波、椎茸と菠薐草のおひたし、胡瓜のぬか漬け、「舞寿し」の「あじ寿司」、「片山酒造」の「原酒」(冷や)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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