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清閑 PERSONAL DIARY

2020.9.18 (金) 大急ぎで

「最近の銀座は高くて」と愚痴をこぼす吉行淳之介に「払わなければよいではないですか」と、川端康成は真顔で答えたという。勘定を踏み倒すとは穏やかでない。僕なら「行かなければよいではないですか」と笑うところだ。

あたらしい内閣が、携帯電話の使用料の値下げを実現させようとしている。高いと感じるなら、使わなければよい。しかし「ケータイ」は吉行淳之介のクラブ通いとおなじく、つまり依存症だから止められないのだ。

便利なモノを手にすると、必要のないときにもそれを使う、という性質が人にはある。その性質を優しくなでさすってくれる政策なら、上下左右の別なく、広く国民に歓迎されるだろう。

ウチのように、インターネットなど存在しないときから地方発送を承っている会社であれば、何の痛痒も感じない、しかしウェブショップというものが世に現れてから通信販売に参入した人たちの中には、お客様からの電話を可能な限り避けたがる例が少なくない。電話には非効率、低生産性の象徴、といった側面もあるからだ。

今日はお客様と長電話をさせていただいた。苦情処理ではない、世間話である。そうしてふと壁の時計に目を遣れば、次の仕事にかかる時間を過ぎていた。よってその世間話は事務係のカワタユキさんに引き継いで、大急ぎで外へ出る。


朝飯 モロヘイヤのたたき、納豆、ベーコンエッグ、細切り人参の炒り煮、夏太郎らっきょう、すぐき、メシ、モロヘイヤの味噌汁
昼飯 缶詰の鯖と納豆と長葱と「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」のつゆで食べる冷や麦
晩飯 ハムとピーマンのサラダ鶏とマカロニのグラタンPetit Chablis Billaud Simon 2016エクレア、Old Parr(生)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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