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清閑 PERSONAL DIARY

2022.8.17 (水) 誰も確かめず考えもしないこと

朝の静かな時間は僕にとって唯一無二のものだ。夜は早く寝るに限る。先月、胃に違和感を覚えて消化器内科を訪ねた折には、夕食後、3時間を経てから寝ることを医師は勧めた。僕にはできない相談である。

朝は先ず、お茶と水と花と線香を仏壇に供える。時刻は3時過ぎだったり4時過ぎだったりと日によって異なるものの、いずれ夜は明けていない。薄暗い中にマッチ箱を手探りし、マッチ棒を1本、取り出す。

右利きであれば、左手に持ったマッチ箱の、マッチを擦るやすりの部分は意識をしなくても右側に位置させる。その状態でマッチ棒を取り出そうとしたとき、箱の中で手前になっているのはマッチ棒の頭だろうか、それとも尻だろうか。

そう訊かれて即答できるのは、マッチの製造業者くらいのものではないか。普通の人は、そんなことは確かめたこともなく、考えたこともないと思う。正解は尻、つまり軸が手前になっている。

左利きより右利きが圧倒的に多い事実からして、箱の中の軸を手前に位置させることは使い勝手からしても正解だろう。しかし僕の手癖は、マッチ棒の頭をつまみ、手の中で反転させて軸を摘むことを求める。

よって僕は、新しいマッチを使うときには必ず、先ずは箱の抽出部分を引き抜き、クルリと反転させて、ふたたび鞘に収めることを欠かさない。そんなことをする人が僕以外にもいるかどうかは分からない。「挙手をお願いします」と頼んでも、そんなことは誰も確かめてはいないだろうし、考えてもいないように思う。


朝飯 紅白なます、茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、南瓜の甘煮、炒り豆腐、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬{小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、もつ煮汁
昼飯 素麺
晩飯 冷やしトマト、豆もやし、焼き餃子、夏太郎らっきょう、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)、蛸屋のどら焼き、Old Parr(生)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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