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清閑 PERSONAL DIARY

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2022.2.18(金) 降雪

目を覚ましたのは2時台。カーテンに隙間を空けて外を見る。雪が降っている。勢いはそれほどでもなく、車道は黒いままだ。店の駐車場も、北東に寄った方を除いては、いまだ黒い。それでも「融雪剤を撒いておけば良かったな」と思う。予報はまったく見ていなかった。

きのうのうちに書けていたおとといの日記を公開する。何日も前に書けていた文章をきのうの日記として整え、保存する。著者が亡くなったことにより高くなっていた本が、1冊のみ安く出ていることを確認する。

4時30分。アスファルトの露出していた駐車場が、あらたか白くなっている。国道119号線も121号線も白くなっている。しかし他の場所に目を転じてみれば、雪の量は相変わらず大したことはない。

1月28日より3月24日までのあいだは毎週、なめこのたまり炊の製造が続いている。よって製造係に雪かきは頼めない。朝のうちに蔵出しのたまり漬を袋詰めする包装係も右へ倣えだ。そういう次第にて、先ずは長男、そこに販売主任のハセガワタツヤ君と隠居係のタカハシリツコさんが加わって、店の駐車場の雪かきを始める。

積もった雪は厚くなく、作業は30分ほどで終わった。ハセガワ君は店に戻り、長男とタカハシさんは隠居の雪かきへと向かった。

過去には、包装主任のヤマダカオリさんが家からクルマを出せずに欠勤したとか、製造係のイトーカズナリ君が8キロメートルの雪道を歩いて出勤した、という大雪があった。それにくらべれば、今年は雪が少なくて助かっている。

太陽が高いところへ行くにしたがって日の光は増し、午前10時には雪はあらかた消えた。


朝飯 菠薐草のおひたし、キャベツのソテーコンビーフのせ、ゆで玉子、生のトマト、すぐき、菜の花漬け、らっきょうのたまり漬、メシ、若布と大根の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 牡蠣と舞茸のアヒージョ、TIO PEPE、鱈のグラタンポテトフライ2種のパンエリンギのソテーとトマトとベビーリーフを添えた鶏のソテー無花果ソースChablis Billaud Simon 2015


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2022.2.17(木) いつ消える

秋から冬へ向かうころ、つまり日が短くなるに連れ起きる欝病を冬季欝病というらしい。僕はその手の病には縁は無いものの、とにかく冬は出不精になる。昼食のため外へ出る頻度が極端に落ちる。家族がいない晩は外で飲む絶好の機会ではあるものの、そして今月もそんな夜は複数あったものの、すべて家に籠もっていた。

出無精にもっとも深く関係しているのは多分、服だ。僕は薄着を好み、重ね着を嫌う。外へ出るには防寒用の1枚が必要になる。2枚3枚と重ねている上、更にまた1枚を着なければならないことに、ひどく鬱陶しさを感じるのだ。そして今日も、昼食は家で摂った。

日は隨分と延びた。しかし気温については、日によって差はあるものの、寒いことに変わりはない。ホンダフィットに乗って日光街道を下る。朝なら正面から差す日が眩しい。用を済ませてて今度は日光街道を上がる。すると今度は雪に覆われた日光の山々が青く、白く見える。雪はいつ消えるだろう。


朝飯 牛肉と玉葱と舞茸のすき焼き風、茹でたブロッコリー、納豆、蓮根の梅肉和え、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、沢庵、メシ、豆腐と長葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 めかぶと松前漬けの混ぜ合わせ、キムチの冷や奴、菠薐草のナムル風、薩摩芋のレモン煮、水餃子、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)、「五味醤油」の「とうがらし麹」、「仁井田本家」の「しぜんしゅ生酛純米原酒」(冷や)、チョコレートケーキ、Old Parr(生)


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2022.2.16(水) 貧乏性

東京へ出かけるに際して服装を考える。いまだ寒ければ、セーターが必要だ。しかしクリーニング屋の袋からセーターを取りだしても、この冬に着る機会は今日の1回きりだろう。それをすぐまたクリーニングに出すのも業腹だ。とはいえそのまま次の冬まで置くのは不衛生だ。「だったら普段着のユニクロでいいじゃねぇか」と決める。貧乏性なのだ。

これまで納豆を食べるにおいては、2客の小鉢を使い回してきた。そのうちの片方が先日、欠けた。残る一方にも、ひびが入っている。いずれ長くは保たないだろう。

神宮前の器屋では、合わせて6客の皿と小鉢を選んだ。そこから新橋まで戻って大衆床屋にかかる。僕の禿げ頭には、安床屋で充分だ。銀座では、かねてより目を付けていた英国製の靴を試し履きする。見た目は最高でも、相当に硬い。試着を終え、愛用のトリッペンに足を戻して歩き始めると、こちらは天国の履き心地である。「オレにはやっぱりコレしかねぇな」と、先ほどの靴への物欲が落ち着く。

今朝まであったもうひとつの物欲も、地下鉄で行ったり来たりするうち綺麗さっぱり消えた。ふたつの物欲の消滅により、ちょっとした節約ができた。とはいえそれらと引き替えに別の物欲も勃興しているから、差し引きはゼロである。

文房具屋の、膨大な陳列品の中から自分の求めるものは見つけ出せない。よっていま使っているものを店員に見せ、それを数千本の中から抜き出してもらう。

日本橋では、昨年末に贈りものをしてくれた人に、お返しの品を手配する。熨斗は「御礼」。そこからすこし遠回りをして、浅草橋で蕎麦屋に入る。

貧乏性ではあるけれど、蕎麦屋では、あれこれ頼んで蕎麦に辿り着かない、おでん屋でも、あれこれ頼んでおでんに辿り着かない、そういう悪癖が僕にはある。しかし今夜はしっかり蕎麦まで食べて、浅草18時59分発の下り特急に乗る。


朝飯 挙げ湯波と蕪の葉の炒りつけ、納豆、菜花のおひたし、蓮根の梅肉和え、菜の花漬け、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、蕪と胡瓜のぬか漬け、メシ、トマトと揚げ湯波と若布の味噌汁
昼飯 「ドトール」のトースト、コーヒー
晩飯 「江戸蕎麦手打處あさだ」の刺身盛り合わせ鳥肝の味噌漬け牡蠣の天ぷら大盛りせいろ蕎麦、「新亀酒造」の「新亀純米」(お燗)


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2022.2.15(火) はやく降りて楽になる

「6日分も7日分も日記を書き溜めて、もし突発的なことが起きたら、そのときはどうするんですか」と訊かれることがある。直近では2月9日の日記「新世代らっきょう」が、それにあたる。方法は簡単だ。起きてしまった「突発的なこと」を新たに書いて差し込み、用意してあった分は他の日に回すのだ。

「既に書けていた日記を他の日に回すなんてことができるのですか」と問われれば、それはできる。きのうのポトフを今日はシチューに作りかえ、それを明日はカレーライスにしてピクルスを添える、というようなことだ。作り直せばそこにはまた別の美味さが生まれる。どうということはない。

というか、あらかじめ書けている文章のほとんどは、日記というより雑感である。雑感は日々の記録とは異なって、融通は無碍だ。

それはさておき、義務感により書かれるウェブログは大抵、続かない。修業や苦役の好きな人は別として「はやく降りて楽になれば良いのに」と思うけれど、どうだろう。


朝飯 油揚げの出汁煮、煮卵、納豆、蕪と胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、若布と長葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 菜花のおひたし、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「ふわふわ大根」、きのうの鱈鍋を作りかえた味噌汁鱈と豆腐とタラの芽の揚げだし、「松井酒造店」の「日光囃子純米」(冷や)、あんパン、Old Parr(生)


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2022.2.14(月) 区切り

日記の在庫は、昨年12月には6日分があった。それらは同月と年明け1月にすべて使った。そして現在は、新たに7日分が溜まっている。在庫は貯金とおなじく心に余裕を持たせてくれる。

1998年、このウェブサイトを始めたときには、日記はいまだ無かった。BANYAN BAR、MY FAVORITE、GOURMET、WORKSの4つのコンテンツがあり、特にMY FAVORITEには当初、ひと月に3つも4つも文章を載せた。そんな僕に注意を与えてくれたのは、指南役のマエザワマコトさんだった。「はじめは飛ばせても、そのうち更新できなくなる例は山ほどあって、見わたせば死屍累々である。タネは温存すべし」というのだ。ウェブサイトの黎明期にそこまで観察の目を届かせていたマエザワさんには脱帽せざるを得ない。

「どうにかすれば良いのに」と僕が痛烈に感じるのは、特に法人や企業のウェブサイトに置かれ、あるいはリンクを張られながら更新されていないウェブログだ。長く途切れていれば、それは訪れた人に負の印象しか与えない。ウェブ上から降ろすのが惜しければ、更新の止まった理由を明示して、取りあえず区切りをつけてはどうか。

この日記も、いつか更新されなくなるときが来るだろう。そのときの「区切り」については、今から決めておく必要があると、今朝は考えた。


朝飯 牛肉と玉葱と舞茸のすき焼き風、納豆、めかぶと松前漬けの混ぜ合わせ、菠薐草のおひたし、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、菜の花漬け、沢庵、メシ、トマトと若布と大根の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 生のトマト、キャベツの泡菜、なすのたまり漬の辛子和え、鱈鍋、「両関酒造」の「翠玉特別純米」(冷や)、武平まんじゅう、Old Parr(生)


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2022.2.13(日) 碧空

子どものころ、風邪がいつの間にか去った朝は、頭上に碧空の広がったような、この上ない爽やかさを感じた。大人になってこの感覚を味わえたのは2度だけ。そして今朝は3度目のそれを、ごく弱くではあるものの思い出すことができた。「もう大丈夫だろう」と、乱れ籠に3日を置き放っていた着替えを着る。

…と、ここに来て筆を持つ手が、実際にはキーボードを打つ指が止まる。3日前の木曜日は今週の木曜日なのか、はたまた先週の木曜日なのか。このあたりについては誰も彼も、あやふやなままだ。

広辞苑は日曜日について「週の第1日」と説明しているという。この定義からすれば「週末の外出はお控えください」と小池百合子都知事が都民に訴えても、日曜日は好き勝手に出かけて構わない、ということになる。

「お前、そういう理屈をこねるな」と言われれば、情報は的確、具体的に伝えてくれなくては困る。小池百合子の言う週末は、何曜日から何曜日を指しているのだろう。

とにかく3日前の木曜日には列島の各地に大雪の警報が出されていた。その日、ワクチンの接種は受けたものの、いまだ副反応の出ていなかった僕は、17時50分から15分をかけて、店の駐車場に融雪剤を撒いた。甲信地方や東京の西郊では、予報は当たった。しかし日光市今市の中心部には、5ミリも積もらなかった。

7時40分に事務室へ降りて、出勤する社員のためにシャッターを上げる。犬走りに置かれた6鉢の萬両のうち、3鉢は鳥に実を食べ尽くされていた。その3鉢は「花一」のヤマサキさんにより、新しいものに替えられていた。釣り銭を確かめ、今日のうちに足りなくなりそうな紙幣と硬貨を金庫から補充する。朝礼では、今回の副反応について話す。社員の皆が3回目の接種を受けられるのは、いつになるだろう。3日ぶりに道の駅「日光街道ニコニコ本陣」へ出かけ、こちらでも3日ぶりの仕事をする。


朝飯 松前漬け、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、牛肉と舞茸と玉葱のすき焼き風、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、すぐき、ごぼうのたまり漬、沢庵、メシ、トマトと若布と長葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 チーズ、TIO PEPE、牡蠣と舞茸のアヒージョトマトとベビーリーフとモッツァレラチーズのサラダ牡蠣とコンビーフとブロッコリーのスパゲティChablis Billaud Simon 2015チョコレート、Old Parr(生)


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2022.2.12(土) 完全復活へ向けて

きのうの午後はいつのまにか眠り、目を覚ましたときには外は暗くなっていた。昼に数時間も眠れば夜はいつまでも眠れない。ワクチンの副反応によるものか、あるいは横になり続けているせいか、腰の痛みがどうにもならない。遂に起きて顔を洗い、食堂へ行く。時刻は2時25分だった。

非常識な時間であることはは承知の上で、仏壇にお茶を供える。家にいる限り、それをしなければ、自分がお茶を飲めないからだ。そして、ほとんど書けていたおとといの日記をサーバに上げ、続いてきのうの日記を完成させ、更には今日の日記を書き始める。

新型コロナウイルスの3回目のワクチン接種を受けるに当たり、おとといの日記には「望むところだ」だの「副反応が楽しみだ」と、威勢の良いことを書いた。とんでもないことだった。僕に限ったことかも知れないけれど、今回の副反応には参った。インフルエンザに罹ったときとおなじ辛さと説明すれば、分かってもらえるだろうか。

しかしやはり、ワクチンは打たないわけにはいかない。孤島にひとり暮らしているわけではないのだ。もうひとつ、ワクチンを打たなければ行動に制限が生じる。ジョコビッチのように、行った先から追い返されては困る。はやく好き勝手にどこへでも行きてぇな、と思う。

4時30分に寝室へと戻り、眠って6時45分に目を覚ます。体温は36.7度まで落ちたものの、いまだ体調は元に戻っていない。今日も休むこととして、コンピュータでできる当座の仕事のみ、すこしする。

午後は寝室のカーテンを巻き上げ、数時間ほども本を読む。夕食前の体温は37.0度。「何だよ、また7度台かよ」と、すこし落胆をする。それでも完全復活へ向けて、シェリー酒を、飲む。


朝飯 2種のおむすび、沢庵、ごぼうのたまり漬、長葱の味噌汁
晩飯 ポトフ2種のパンTIO PEPE


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2022.2.11(金) 巷間言われているように

昨晩は、僕としては遅い23時に寝に就いた。二日酔いのような気分の悪さがあり、寒気もした。よっていくらかの尿意は覚えていたものの、寝室の隣にあるにもかかわらず、便所には行かないまま布団に入った。

寝台に仰向けになった僕を、大勢の友だちが取り囲んで看病している。そんな夢を観ながら目を覚ます。枕の下のiPhoneを取り出す気力もなく、まして起きようとする気勢は更に無い。体がだるい。腰が痛い。鼻が詰まっている。熱もありそうだ。

ようよう寝台から起き上がって洗面所のドアを押す。戸棚の上のデジタル時計は0時57分を指していた。目を覚ましてから30分は経っていたと思う。

応接間に続く廊下の本棚の引き出しを開け、旅行用の薬袋を取り出す。この中には、過去に処方されたカロナールがあったはずだ。それを探して食堂のテーブルに置く。カロナールは200mgのものだった。「鎮痛解熱 1回に2コ 4~6Hあける。空腹は避ける。コレは効く」と、僕のメモが貼りつけてある。体温を計ると38.2度だった。よってメモに従ってそれ2錠を、ぬるま湯と共に飲む。そして点鼻薬を噴霧し、寝室に戻る。20分ほどすると、先ほどまでの辛さは消えた。以降は浅く眠ったり目を覚ましたりを繰り返しつつ朝を迎える。

朝食は味噌汁だけにした。かなり楽になっているため、体温を測るとしかし、深夜とおなじ38.2度だった。カロナール200を2錠、服用する。寝室へ戻って10時まで横になり、食堂に来て軽食を摂る。

この日記を遡って昨年5月24日と6月14日の、ファイザー製のワクチンを打ったときの様子を振り返ってみる。1回目は副反応なし、2回目は38.1度の発熱。しかしその症状は今回より隨分と軽かった。巷間言われているように、副反応はやはり、モデルナ製ワクチンの方が強いのだろうか。6月14日にはまた、カロナール300mgを処方に従って3コ服用に及んでいた。「なんだ、だったら昼に熱が下がらなかったら、そのときには300を3発いくか」と考える。

13時の体温は38.0度。一見して「この量は無理だ」と思われたうどんを、汁を残して平らげる。おなじカロナールでも300mgのそれは、食堂のテレビ台の引き出しに見つかった。よってこれを3錠、服用する。

午後は、いつの間にか眠り入り、目を覚ますと辺りは暗くなっていた。嫁のモモ君と孫ふたりはモモ君の実家に行っているから、食堂は静かだ。鍋の厚揚げ豆腐と豚肉、そして野菜をすこしばかり食べ、早々に寝室へと戻る。体温は37.2度まで下がった。よって解熱剤は飲まなかった。腰の痛みだけはいかんともし難い。


朝飯 豆腐と菠薐草の味噌汁杏仁豆腐、バナナ
昼飯 うどん
晩飯 厚揚げ豆腐と豚肉と白菜と榎茸の鍋


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2022.2.10(木) 望むところ

新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種券は、先月14日に届いた。翌15日に日光市役所のサイトから予約ページに入ると、どの接種会場も、どの日も、選び放題だった。2回の接種を終えた人たちは、もはや危機感や切迫感には駆られていないらしい。

僕はかかりつけの耳鼻科を選択し、日本橋高島屋への出張から長男が戻っているはずの、2月10日に予約を入れた。

モデルナのワクチンは副反応が強いと、今回は人気が薄いという。それもあって「コロナといえばこの人」の尾身茂、また小池百合子都知事は意図してモデルナのワクチンを選び、その接種の様子をテレビにさらしてみせた。

今回、僕が選んだワクチンはモデルナ製で、気持ちとしては「望むところだ」である。交互接種は効果が高いと、あちらこちらの識者が言っているではないか。

予約は11時にしていたが、耳鼻科には早めに入った。接種券と問診票を受付に出すと、すぐ診察室に案内をされた。若先生による接種は一瞬で済んで「えっ、もう」という言葉が思わず口をついた。痛みを感じる間もなかった。

さて、ちまたの人の騒ぐ副反応は、どんな具合だろう。楽しみな、気持ちも、ある。


朝飯 もつ煮、菜花漬け、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、ブロッコリーの味噌汁
昼飯 「セブンイレブン」の2種のおむすび
晩飯 菠薐草と榎茸のおひたし、めかぶと松前漬けの混ぜ合わせ、ごぼうのたまり漬、沢庵、おでん、「両関酒造」の「翠玉特別純米」(冷や)


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2022.2.9(水) 新世代らっきょう

「発酵デパートメントさんからメールが届いています」と、午後、事務係のカワタユキさんが教えてくれた。会社の代表アドレスに届くメールを、僕は普段は読まない。必要に際してのみ、係が知らせてくれることになっている。明日の昼のテレビで新世代らっきょうの紹介される旨が、そこには記してあった。

新世代らっきょうとは、嫁のモモ君が開発した、らっきょうのたまり漬だ。上澤梅太郎が第二次世界大戦後に創り出したそれとは異なる「山の登り方」により完成させたものだ。新世代らっきょうは、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんが主催する下北沢の発酵デパートメントでのみ販売をされ、上澤梅太郎商店には置いていない。

昼のテレビ番組の中でもっとも視聴率が高いとされているところで紹介をされれば電話は殺到し、ウェブページへのアクセスも爆発的に増えるだろう。電話に対しては「発酵デパートメントにお問い合わせください」とお答えをし、ウェブショップではトップに「テレビでご紹介いただいた新世代らっきょうは、発酵デパートメントでのみお取り扱いしています」と表示するくらいが当方のできることだろうかと考え、お茶を飲むため4階へ上がった。

そこに、日本橋高島屋での1週間の仕事をきのう終え、今日は別の方面に回っている長男から電話が入った。方法はふたつ。ひとつは僕が考えた上記。もうひとつは上澤梅太郎商店でもそれを売ることとして、急遽、その販売ページを作ること。さてどちらを選ぶか、というのが会話の内容だった。そう言われれば、やるしかないではないか。

事務室に降りて、そのことをカワタさんに伝える。モモ君によれば、新世代らっきょうの次の蔵出しは3月末だという。予定は3月末でも、お客様には4月初めとお伝えをした方が無難と、カワタさんはこれまでの経験から意見を述べる。大枠は決まった。

出先で自由の利かない長男に代わって僕が、ことの次第と新設すべき商品ページについて、外注SEのカネヒラケンジさんにSlackを通じて連絡をする。緊急の用件にて、念のためそれを電話でも伝える。4月の蔵出し分が売り切れたときには即、切り替えられるよう、6月に蔵出しする分のページも作ることを、その電話の中で確認した。

ページは夕方までにできあがった。細かいところについては、明朝までに長男が修正することとした。「丸腰で放送に臨むようなことにならず一安心」と、長男はSlackでカネヒラさんに返信をした。

「今日も暑うなるぞ」と、笠智衆は「東京物語」で呟いた。今日は寒いけれど、雪の予報の出ている明日は、忙しくなるだろう、多分。


朝飯 ベーコンエッグ、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、沢庵、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、白菜の味噌汁
昼飯 「ふじや」の野菜麺
晩飯 トマトとレタスとベビーリーフのサラダ、コーンポタージュスープ、茹でたブロッコリーと蓮根のソテーを添えたチキンカントリー“Chez Akabane”のチョコレートケーキチーズVOSNE ROMANEE Jean Gros 1985


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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