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清閑 PERSONAL DIARY

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2022.7.21(木) 野蛮人の朝食

僕の本棚には石下直道の「食生活を探検する」が2冊あった。1冊は自分で買ったもの。もう1冊はオフクロの死後、オフクロの本を処分する際に見つけたものだったと思う。余分の1冊は長男に譲った。同じ著者による本は他に「リビア砂漠探検記」がある。こちらはいまだ読んでいない。いずれ時が来れば、手が自然に伸びるに違いない。

粒食と粉食をくらべれば、粒を粉にするという一手を加えて食べやすくした分、粉食の方が明らかに優れると言った人がいる。ヨーロッパや西アジアなどの粉食圏にくらべて粒食圏の日本は、だからその点において劣っていると、その人は言外に滲ませていた。

僕の今日の朝食はいつもの米飯だった。昼はにゅうめんで、夜はソーミンチャンプルーだった。上記の人からすれば、朝は野蛮人で、昼と夜は文明人だった、ということになる。

素麺は先日、8キログラムを買った。そして今日までに1キログラムを食べた。よっていまだ7キログラム分は、文明的な食生活を送ることができるだろう。もっとも前述の「粉食の人」の主食はパンで、麺ではなかったように記憶をしている。


朝飯 クーブイリチー、納豆、豆腐の玉子とじ、炒り豆腐、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、鮭の焼きほぐし、メシ、トマトと小松菜の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 チーズのたまり漬、らっきょうのたまり漬、昆布の佃煮、ソーミンチャンプルー、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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2022.7.20(水) めまぐるしく変わる

このところの週間天気予報はめまぐるしく変わる。今週末から先はしばらく晴れの予報が出ていた。ところが今日になってみれば、日光市は月末まで曇りまたは雨の日が続くと出ている。最高気温も30℃に達する日は1日しかない。

今年の前半の気温は低かった。梅雨は異常に短く、今になってから、まるで暴れ梅雨のような豪雨が列島の各所に発生している。

生姜は雨を好む。もっともそれは、適切な時期に適切な量が降った場合に限られる。今年の生姜の出来はどうだろう。茗荷は収穫期に大雨が降ると一気に高騰する。よって大産地で生産されたものを業者を通じて買うことは2012年より漸減させ、ここ数年は全量を近隣の農家から仕入れている。

大きな生産地は、平時においては、とても頼りになる存在だ。しかしそこからの供給のみに頼っていると、一朝有事の際にはとても困ることになる。ウクライナの小麦と同じ理屈である。

大きなご予約をいただいて、午後は商品300箱を指定の場所へお届けする。


朝飯 納豆、ハムエッグ、クーブイリチー、小松菜のおひたし、炒り豆腐、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、トマトと大根と若布の味噌汁
昼飯 「食堂にじこ」の冷やし中華(大盛り)
晩飯 秋の「コッペパンまつり」へ向けて試作した4種のパンすき焼き、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、浅蜊と昆布の佃煮、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)


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2022.7.19(火) 極端に分かれそう

釣り銭には専用の金庫を用意している。売上金と小口現金の金庫も、それぞれ別にしている。理由は、特に小口現金が予期せず底を突いたときに、釣り銭の方からとりあえず借用したりするうち、双方の数字に齟齬の生じる可能性が高くなるからだ。

この3連休のあいだに、5,000札と1,000円札の在庫が尽きた。1円玉の在庫も増やす必要がある。よって9時を回るとすぐに銀行へ行き、両替の手続きをする。また、先週月曜日からきのうまでの8日間の売上金を入金する。

銀行での用事には、結構、時間を食う。郵便局もまわって帰社すると10時が近かった。「朝一番とメモのある配達にはいつ行くのか」と、店から声がかかる。即、出かける旨を伝えて席を立つ。雨が弱く降っている。1キロほど離れた会社にお届けする商品は、透明のプラスティック袋で覆った。

夕刻にお見えになったお客様のお支払いは、小切手によるものだった。エアレジには、金種としてGOTO関係のクーポン券は登録してあるものの、小切手は想定していなかった。受け取ったばかりの小切手は、売り掛け扱いにすべきか、どうなのか。その判断がつかなかったから、小切手は小口現金の金庫に納め、その金庫から小切手分の現金を取り出してキャッシュレジスターに入れる。閉店後、3台のキャッシュレジスターの記録と現金在庫は1円の差もなく一致した。

ところで今日のこの日記は「フムフム」と、ひと言ひと言を理解しながら読む人と「めんどくせー」と読み飛ばす人が極端に分かれそうな気がする。ジェイコブ・ソールの「帳簿の世界史」を名著と長男は言ったけれど、僕には苦しかった。僕は、勉強や、何かの役に立てようと意図してする本読みは苦手なのだ。来週の火曜日と水曜日はすこし長く電車に乗る。読みさしの本は半分ほどまで達している。予備の1冊を持つ必要があるだろう。


朝飯 ミズの炒り煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、トマトとキウィの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、冬瓜と豚肉とオクラの味噌汁
昼飯 カレーライス、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」
晩飯 小松菜のおひたし、クーブイリチー、炒り豆腐、大根おろしを添えた鮭の漬け焼き、薩摩芋のレモン煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)、バナナケーキ、Old Parr(生)


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2022.7.18(月) 常夏の国

朝、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場の掃除と納品を済ませてから、如来寺の、大きな桜の木の下にホンダフィットを駐める。そして6日前の、妹の五十回忌に供えた花を片付ける。同時にお墓の、花立てと線香立ての周囲を水とタワシで洗う。

クルマへ戻りながら、手拭いで濡れた手を拭く。「そういえば」と、右の人差し指にアカギレの無いことに気づく。

僕の手や足は常に乾燥している。手は、新型コロナウイルスが世に出現する何十年も前から、アルコールで頻繁に消毒している。そのふたつにより、僕の手指には1年の過半どころかほとんどのあいだにおいてアカギレがある。

今年、もっともしつこく治らなかったのは、右人差し指の先のアカギレだった。これが、6月に琉球で過ごした3日のあいだに消えた。しかし日光へ戻るとふたたび切れた。そしてこの日記によれば今月5日に、その切れた個所に軟膏を詰め込み、バンドエイドを巻いた。

そのバンドエイドをいつ外したかは覚えていない。しかしその後、アカギレの切れていないところからして、季節は完全に夏になったものと思われる。

これから何十日後かに指先が切れれば、夏はそこで終了、ということだろう。齢を重ねるに従って、夏にしか生きられないからだになってきている。更に年をとれば、常夏の国で生きるしかないのではないか、という気もする。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ミズの炒り煮、冬瓜と豚肉の淡味炊き、椎茸と筍と春雨の中華風炒め、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、若布と玉葱の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 ジーマミー豆腐、隠元豆の胡麻和え、茄子の揚げびたし、油淋鶏、胡瓜と蕪のぬか漬け、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)


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2022.7.17(日) 暑さと涼しさ

久しぶりに晴れて、日が差している。朝の天気予報は、高い気温と強雨の可能性を伝えていた。午前のいまだ早い時間に隠居へ行く。「汁飯香の店 隠居うわさわ」のお客様に涼しさを感じていただく仕掛けは、風鈴、よしず、打ち水、扇風機、そして床の間の緑色の絵、のみ。そのうち葦簀については、このところの長雨により、東に面した軒先から外してあった。隠居へ行ったのは、この葦簀をふたたび立てかけた方が良かろうかと考えたことによる。

隠居の庭にはいくらかの風が吹いていた。調理場の家内、帳場のタカハシリツコさんとすこし話して、今日のところは葦簀は必要なかろうということになる。

隠居の、推定築150年の建物は、上から見ればほぼ正方形で、東側と南側は庭に面して開放されている。中へ入れば書院づくりではあるものの、外観は琉球の伝統家屋に似る。個人としては、暑い夏を望んでいる。しかし隠居だけは、涼しくあって欲しいと思う。

すべての社員が去った18時20分のころより強い雨が降ってくる。10分ほどしてその勢いが収まると、東の空はふたたび明るくなって、得も言われない美しさに変わった。そして傘を持ち、家内とホンダフィットに乗り、日光の、なにかとお世話になっているビストロの、開店一周年記念の食事会へと向かう。


朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、生玉子、納豆、めかぶ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、トマトと揚げ茄子の味噌汁
昼飯 納豆で食べる素麺
晩飯 “Girouette”のあれや、これや、それや、他あれこれ、2種の白ワイン、MARC de CHAMPAGNE JEAN GOYARD(生)


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2022.7.16(土) ひさかたの

食堂の南東に面した窓から、ひさかたの朝の光が見える。その光は天球全体の面積からすれば、いかにも小さい。しかし光は光である。それを有り難く感じて屋上へ上がる。そしてニコンの一眼レフのレンズを東へ向けてシャッターを切る。

羽田からバンコクを経由してウドンタニー、ウドンタニーからチェンライへは夜行バス、チェンライからバンコクに戻ったらそこで2、3日を過ごし、深夜便で羽田へ戻る。この10日間ほどの旅を来春のはじめに行うこととして、航空券はいつ注文できるかを、先週より懇意の旅行代理店に問い合わせていた。そして今朝は、その返事がようやく戻った。提案された往路は以下。

NH877 羽田(00:50)―バンコク(05:55)
WE002 バンコク(07:10)―ウドンタニ(08:15)

しかしバンコクに着いてから次の便が出るまでの時間は僅々75分。スワンナプーム空港のMCTつまり最低乗り継ぎ時間の75分には収まるとはいえ、いかにも綱渡りだ。更に、チェンマイ、チェンライ、プーケット、クラビ、サイム、ハジャイとは異なって、ウドンタニーへ飛ぶにはバンコクで一旦、タイに入国する必要がある。荷物を極端に減らして機内持込にしなければ、この乗り継ぎはかなり危うい。

それにしても旅行社の手配係はなぜ、往路にNH877を選んだのだろう、TG6106つまりNH849なら羽田を00:05に発ってバンコクには04:35に着くのだ。こちらなら乗り継ぎに2時間35分を使える。それでも、いずれ半年も先のことだ。あれこれ摺り合わせてみることにしよう。谷口正彦が「冒険準備学入門」に書いたとおり、旅の楽しみのかなりの部分は事前の準備にあることだし。


朝飯 椎茸と筍と春雨の中華風炒め、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、揚げ茄子、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、豚もつと玉葱の味噌汁
昼飯 しょうがのたまり漬の牛しぐれ煮のおむすび、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、日光味噌のフリーズドライ味噌汁”with LOVE”
晩飯 もつ煮ソーミンチャンプルー、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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2022.7.15(金) それどころではなかった。

広尾の駅から徒歩数分のところで開かれる勉強会に、長男は申込みをしていた。ところが身辺が急に慌ただしくなったことにより、どうやら参加できないと、数日前に言ってきた。「だったらオレが代わりに出るか」と答えてハタと思い当たった。7月15日は、何十年も前から賞与の支給日だった。長男は即、代理の者も含めて参加できない旨を先方へ知らせた。先方からはこれまた即「新型コロナウイルス感染者の急増を受けて、勉強会の中止を検討中。欠席については気にしないで欲しい」旨の返事が戻った。

現在の「第7波」により、夏休みの旅行を全国的に支援しようとしていた政府の予定も「今はその時期ではない」と、延期が決まった。ただし一昨年の春から今春までたびたび発せられた緊急事態宣言やまん延防止等重点措置は、見送られそうだ。いずれにしても、国民としては国の決めたことに従うのみ、県民としては県の決めたことに従うのみ、である。

さて社員への賞与の支給は、ひとりずつ面談をしながら、になる。本日、午前から午後にかけて面談できたのは4名。すべてを完了するまでには数日を要するだろう。


朝飯 ミズの炒り煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、温泉卵、納豆、じゃこ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、豆腐と豚もつと若布の味噌汁
昼飯 五目おこわ、冷や素麺、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」
晩飯 トマトとレタスとブラックオリーブのサラダきのことグリーンアスパラガスのソテーとたまり漬によるソースを添えたビーフステーキChateau Tour Haut-Caussan 1993ケーキ、Old Parr(生)


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2022.7.14(木) 夏空の

このところ梅雨の戻ってきたような天気が続いている。その鬱陶しさに促されてか「梅雨は本当に上がったのか」とか「梅雨明け宣言など、しなかった方が良かったのでないか」と言う人まで出てきた。ウェザーニュースの予報を見ると、今日から10日後の24日まで、雨や曇りの日が続いている。26日と27日は埼玉と東京へ行く。雨の日に外で行動するに当たって困ることを挙げていけば、十指にも余るかも知れない。

血圧や血中の脂質について定期的に調べてもらっているオカムラ外科に、10時前に出かける。今日の血圧は、上は110台、下は60台だった。「良いですね」と先生は言ったものの、降圧剤を飲んでいれば、まぁ、こんなものだろう。

午後は、いつの間にか胃腸に関してはかかりつけとなった、宇都宮のサクライ消化器内科を訪ねる。おとといに覚えた胃痛を気にしてのことだ。胃カメラによる検査を受けたのはいつだったかと訊ねると、先生はコンピュータのカルテを覗き込んだまま「令和元年は平成何年でしたっけ」と僕に確かめた。僕は子供の生まれ年さえ元号では覚えていない。先生は僕に2、3の指示を与え、それでしばらくは様子を見ることとして、薬は処方しなかった。

飛行機で空を飛んでいると、雲に出たり入ったりしながら、時には揺れの大きなることがある。宇都宮と日光の上空にも、そのような雲の濃淡があるのだろう。クルマで走るあいだも、雨は強くなったり弱くなったりを繰り返した。夏空の、できるだけ早く戻ってくれることを、僕は望んでいる。


朝飯 水の炒り煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、トマトのスクランブルドエッグ、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、豆腐と豚もつとレタスの味噌汁
昼飯 「やぶ定」のカレー南蛮蕎麦
晩飯 トウモロコシのすり流し、トマトと胡瓜とレタスのサラダ、冬瓜と豚三枚肉の炊き合わせ、もつ煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、揚げ春巻き、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)


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2022.7.13(水) 1972年7月13日

起きて食堂に来て時計を見ると時刻は3時56分。鳥の啼きはじめようとする時間である。本日は、妹が14歳で病没してから50年目の日にあたる。以下は今日の、ではなく、きのうの日記になる。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売り場の掃除と納品を済ませて、9時前に家内と如来寺のお墓へ行く。霧雨よりも弱い雨が降っている。家内は草を抜く。僕は濡れた墓石を乾いたタオルで拭く。花立てと線香立てを水場で洗い、花のみを供える。

10時40分に如来寺の、今度は玄関を上がって声をかける。係の人はすぐに出てきてくれた。そして11時より本堂にて、クワカドシューコー僧正に五十回忌の法要を執り行っていただく。クワカドさんは墓前でもお経を上げてくださり、また線香も供えてくださった。回忌は今回でひと区切りとなる。しかし僕が妹のことを思い出さない日は、これからも絶えることはないだろう。

15時を過ぎて、小倉町の年金事務所を訪ねる。日本年金機構から数日前に届いた調査用紙の、記入方法を教えてもらうためだ。その結果、この書類は僕においては提出の必要のないことが分かった。ついでに、そろそろ入り始めるだろう年金についても確認をする。

年金を65歳から受け取るべきか、それとも繰り下げ受給を選ぶべきかは、社会保険労務士の中でも意見は異なる。繰り下げ受給は、年金による支出を抑えるべく、国が苦しまぎれに編み出した仕組みと僕は理解をしている。

もうひとつ。「今の若い人は大変だね、自分の世代はたっぷりもらえるからね」と気持ちよさそうに言い放った人が、年金の受給開始からいくらも経たずに頓死した例を知っている。

「年金などもらわず、一生、働くべし」と僕に勧めた人もいるけれど、自分の労働の対価の中から営々と積み上げてきたお金を国にくれてやるつもりは無い。65歳より満額の年金を得るべく、昨秋よりいろいろなことをしてきた。

年金事務所の人は、僕の昨年の誕生日から現在までの未払い金額、そしてこれからの年金額について、丁寧に説明をしてくれた。いよいよ夢の隠居生活である。もっとも隠居とはいえ、雑用はこれからもしていくつもりである。


朝飯 揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、茄子とピーマンとパプリカの味噌炒り、納豆、紅白なます、水茄子のぬか漬け、長芋のたまり浅漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、メシ、もつ煮汁
昼飯 メシ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、もつ煮
晩飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、もつ煮、枝豆、水餃子、麦焼酎「こいむぎやわらか」(ソーダ割り)


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2022.7.12(火) ソウルフード

目を覚ましてしばらくのあいだ、からだを休める。「目を覚ましたなら、からだは充分に休まっているだろう」と問われれば、僕は朝、目覚めたときが一番、疲れを感じているのだ。そしてその疲れは起きてしまえば一掃される。この疲れとは一体全体、何だろう。

スマートフォンで時刻を確かめたりしては、ついウェブニュースなどに見入って時を無駄にする。よって今朝は枕の下のそれに手を触れないまま起床する。着替えて洗面を済ませて食堂に来ると、時刻は2時21分だった。「早すぎた」と気づいても、後もどりはできない。

「マイルス・デイビス自叙伝」は面白い。分厚い文庫本2冊と、文章の量もたっぷりあるから、その分、長く楽しめる。ここにはマイルス・デイビスの子供時代の思い出や、当時の黒人の食べものなどの記述もある。彼らは豚の周辺部をよく食べていた。周辺部とは肉や主だった内臓以外の部分である。

「肉や主だった内臓以外の部分」でもないけれど、豚の腸を煮たもつ煮は栃木県民のソウルフードだと思う。しかしウチではこれを作らないし食べない。食べたければ自分で作るのみだ。作り方は自己流である。

おととい買っておいた豚の腸1キロは、二度煮してある旨が袋に書いてある。よって煮こぼすことはせず、網のボウルに出して、大量の熱湯をかけてほぐす。それを大きめの鍋の、1.6リットルの水に入れる。

玉葱は1個まるごと、缶詰のトマトの水煮400グラム、北野谷商店のデコボコンニャク400グラム、松葉屋の木綿豆腐1丁は、適当な大きさに切って加える。ここまでの所要時間は30分。鍋が沸騰したら、火を弱くする。豚の腸からもトマトからもコンニャクからも盛んにアクが出る。それを何度もすくう。アクのあらかた無くなったところで日本酒1合を加える。

味付けは、大さじ2杯の塩と、直径8センチのお玉にすり切り1杯の味噌。味噌は、味噌汁に使う「日光味噌梅太郎白味噌」では勿体ない気がしたから「日光味噌粒味噌」にしておく。火を落として冷ました後は、家の中でも涼しい玄関の棚に夕刻まで置く。

もつ煮は、これから数日のあいだは食べ続けることができるだろう。


朝飯 茄子の揚げびたし、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、納豆、ミズの炒り煮、水茄子のぬか漬け、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、茗荷の天ぷらと豆腐の味噌汁
昼飯 トースト、ミルク番茶
晩飯 もつ煮、長芋のたまり浅漬け鶏そぼろと香り野菜の冷や素麺、麦焼酎「こいむぎやわらか」(お湯割り)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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