2023.2.11(土) 雪かき
きのうの夕刻、通用口から外へ出るところの斜面を、すり減った竹箒で掃いた。先月25日の乾雪とは異なって、今回のそれは湿って重かった。夜は早く寝たために知らずにいたけれど、22時ころより強めの雨が降ったという。しかしその雨は雪を融かすには至らず、今朝に至っても地面は白いままだ。それが凍りついていれば、融雪剤を撒き、後は晴天を幸いとして太陽に融かしてもらうしかない。
6時30分、今日は特別に、家内を隠居まで送る。途中で転んで動けなくなれば隠居の営業ができなくなるどころか命に関わる。それを案じてのことだ。
駐車場に残った雪は、果たして凍りついてはいなかった。よって8時からの朝礼の後は、本日の販売分を袋詰めするヤマダカオリさんを除くすべての社員と長男が雪かきに当たる。9時が近づくころには、駐車場はあらかた綺麗になった。それを見届けてから隠居へ向かう。
こちらは飛び石の雪を払い終えたタカハシリツコさんが、脚立に乗り、門の屋根の雪を落としているところだった。その屋根の下には僕がノレンを下げ、満席の札を出した。
本日の隠居のお客様は、雪による交通の乱れを懸念され、早くにお出になって、早くにお着きになる方が多かった。11時30分の予約に対して11時にいらっしゃった3名様は、僕が店から隠居までご案内をした。すると玄関の庇の雪が太陽の熱により融けて、盛んに水滴を落としている。その雪は、お客様が座敷に上がられて後、先端部分のみを熊手で落とした。残った雪の水は、雨樋が受けるだろう。
隠居は明日も満席。店のお客様も、明日は今日より多くなると思う。
朝飯 菠薐草とハムのソテー、納豆、生玉子、昆布の佃煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、なめこと三つ葉の味噌汁
昼飯 塩鰹のふりかけ、揚げ玉、梅干、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」のお茶漬け
晩飯 クーブイリチー、トマトと玉葱とハムのサラダ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、カレー南蛮鍋、「原酒造」の「穂耀純米大吟醸」(燗)
2023.2.10(金) 里雪
きのうに引き続き、今朝の天気予報も大雪を伝え続けてる。「不要不急外出は避けてください」とまで気象予報士は注意を促している。身構える気持ちはあるものの、一方「なにを大げさな」という楽観もまた、自分の中には存在している。
一体全体、大雪とはどれほどの量をいうのか、と気象予報士の顔を見ながら考えた。そして調べたところ、東京23区は12時間で10cmの積雪が予測されれば大雪警報。しかし新潟県津南町ではおなじ時間に60cmを超えてはじめて警報、ということが分かった。ちなみに宇都宮市のそれは30cmと記されてあった。
開店前より隠居係のタカハシリツコさんが、隠居よりも先に店の駐車場に融雪剤を撒き始めてくれた。その撒き方を見て、融雪剤は予備のあることと、もうすこし多く撒いた方が良さそうなことを伝えた。
その融雪剤が良く効いて、駐車場は16時までアスファルトが見えていた。スマートフォンのウェザーニュースによれば、雪は16時からミゾレに変わるとのことで、安心をしていた。ところがその時間を過ぎても牡丹雪は止まず、17時になると、駐車場はすっかり白くなってしまった。
社員が用いる通用口から外へ出るところに短い斜面がある。「そこだけでも」と竹箒で雪を除こうとすると、先月25日の乾いたそれとは異なって、大変な重さである。
雪はしかしそのころから徐々に小降りになって、18時に定規で測った積雪は4cmだった。今回の雪は結局のところ、首都圏のみを騒がせる里雪だったのではなかったか。明日の朝は、隠居の様子を見に行こうと思う。
朝飯 スクランブルドエッグ、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、納豆、しらすおろし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と椎茸の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 めかぶの酢の物、鰤大根、人参のぬか漬け、っきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、カツ煮、「原酒造」の「穂耀純米大吟醸」(冷や)
2023.2.9(木) 雪見酒
「汁飯香の店 隠居うわさわ」のご予約は、同店への電話、上澤梅太郎商店への電話、また「ぐるなび」でも承っている。もっとも多いのは「ぐるなび」経由で、その操作、差配、応答はほとんど僕が行っている。ご予約は夜にいただくいことが多い。よってその日はじめての承りは早朝に行う。
今朝もその仕事に向かっていると、複数のご予約の中にあさって土曜日のご来店を希望されるものがあった。しかし今週の土曜日と日曜日は既にして満席をいただいている。「なぜ割り込めたのだろう」と不思議に感じ、詳細を調べてみる。
「ぐるなび」に「即予約」と「リクエスト予約」の2種類の予約方法のあることは知っていた。今回わかったことは、以下の2点。
1.「即予約」は満席の場合はできない。
2.「リクエスト予約」は満席でも「キャンセル待ち」の形で仮予約ができる。
しかしあさって土曜日の席は、いかにも調整が不可能だ。よってお客様にはお詫びのメッセージをお送りし、その「リクエスト予約」は「お断り」した。
ところが昼ごろになって、既に入っていたご予約のひとつにキャンセルが出た。それは、金曜日に雪が降るとの天気予報による。即、今朝お断りしたばかりのお客様に連絡をお入れする。お客様のご来店は、1時間後に無事、決まった。
そのお客様は朝食と共に、お酒も希望されている。「上澤の朝食」を肴に美味しい雪見酒をお楽しみいただければ、とても嬉しい。2月の味噌汁の具は「日光HIMITSU豚」のベーコンと白菜、である。
朝飯 トマトのスクランブルドエッグ、納豆、小松菜のおひたし、しらすおろし、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と小松菜の味噌汁
昼飯 カレートースト、ホットミルク
晩飯 ハムとレタスのサラダ、めかぶの酢の物、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、焼売、鮭のホイル焼き、「渡邊佐平商店」の「尊徳生酛純米」(燗)、「和久傳」の「笹じゃばら」
2023.2.8(水) 変更の変更
きのうは栃木県食品衛生協会による、食品衛生指導員の、2年に一度の再委嘱予定者講習を受けた。とはいえ前回は「コロナ」で中止をされた経緯により、実際には4年ぶりということになる。僕が特に注意深く聴いたのは、営業許可を得る際の法律が大きく変わったところ。スクリーンに映し出される説明を紙に書き写しているひまはないから、画面が切り替わるたびスマートフォンに記録をした。その画像を今朝は、すこしでも読みやすいように加工した。時刻は4時20分。朝の時間は何ごとにも替えがたい。
それからメーラーを回し、昨夕から今朝までのあいだに届いたメールを見ていく。そうするうち”travel”のフォルダの最上部に「フライト変更について」の表題が見えた。「はて、これは過去のものではなかったか」と、先月23日の日記「時刻の変更」を思い出す。
4月22日、僕はハジャイからバンコクへ戻る。便は当初、10時45分発だった。そのバンコク航空の時刻は後に8時10分発に変更をされた。ところが今回のメールは時刻の変更ではなく、便そのものが無くなってしまったことを知らせるものだった。代替便はタイスマイル航空の9時5分発。文句のあろうはずはない。
直近のタイ行きは、2020年3月1日の羽田発タイ航空。このときも機材の変更があり、更には搭乗の直前になって座席の変更が行われた。それから3年を経て、空の便はいまだに変更、変更である。平時に戻るのは、いつのことになるだろう。
朝飯 カリフラワーの酢の物、納豆、鰤大根、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、人参のぬか漬け、メシ、トマトと万能葱の味噌汁
昼飯 カレー南蛮うどん
晩飯 レタスとベビーリーフとトマトのサラダ、じゃがいもと人参のソテー、ブロッコリーのソテー、にんにくのたまり漬、自家製ソースなどを添えたビーフステーキ、チーズ、Grand Vin de Leoville 1985、「ウエスト」のリーフパイ、Old Parr(生)
2023.2.7(火) 強制終了
きのうの朝に引き続き、絶体絶命に陥る夢を見る。「面倒なことになった」と虎口からの脱出を試みつつ「これは夢の中のことに違いない」とも気づき始める。「だったら目を覚まそう」と、その夢を強制的に終わらせる。枕の下からiPhoneを取り出す。時刻は3時5分だった。そのまま起きて、食堂のテーブルにコンピュータを開く。
おとといの日記もきのうの日記も、きのうのうちに書き終えている。しかしおとといの日記の最上部に置く画像が用意できていない。この理由により公開の遅れることが、僕の日記ではしばしば起きる。
こちらはきのうの朝ではなく、おとといの初更に引き続き、ウォッカマーティニを作る。家飲みの利点は畢竟、以下の3点にあると思う。
1.原価で飲める。
2.人と関わらずに飲める。
3.飲み終えたら即、風呂に入って即、眠れる。
それでは外飲みの利点は何だろう。それも3点にまとめれば以下になるだろうか。
1.準備から片づけまで、すべて人がしてくれる。
2.家では作れない、作れても面倒を伴う肴が食べられる。
3.本が読める。
「本なら家でも読めるだろう」と問われれば、夕食のテーブルには家族がいるから本は読まない。「一緒に飲みませんか」などと人が声をかけてくる飲み屋が苦手なのは、それでは本が読めないからだ。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、目玉焼き、人参のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、菜花の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 ナッツとドライフルーツのたまり漬「山のにぎわい」、ウォッカマーティニ、ハムとレタスとゆで玉子のサラダ、カレーライス、らっきょうのたまり漬、TIO PEPE、焼きプリン、Old Parr(生)
2023.2.6(月) ロシアに数時間
オデッサからロシアに密かに入り、ある重要なものを持ち出す。所要時間は数時間。出国後、安全な場所までのクルマの運転をしてくれれば有り難いと、白人の男に頼まれる。オデッサとロシアは国境を接していない。しかしロシア側はオデッサに入国管理事務所を置いている。男の言う「ロシア」が何を指しているのかは分からない。
事務所は高さ5メートルほどの崖の上にあり、地上からは、途中に踊り場を持つくの字型の階段で昇るようになっている。その階段は四角く切り出した大きな石で囲われ、まるで煙突の内部のようだ。階段を昇っていく男を見送ると、僕は地面に足を投げ出して座った。
待つうち、目の前に突然、スーツ姿のロシア人の男が立つ。僕は計画が頓挫したことを悟る。早くも尋問係が現れ、僕の太腿に馬乗りになる。その、女の子と呼んでも差し支えない若い係官は、なぜか全裸である。そして僕から聞き出したことを、メスのように鋭い鉄筆を用い、僕の、膝と太腿のあいだの皮膚に、ブルーブラックのインキで書いていく。インキは刺青のようにして、いつまでも残るだろう。
「それにしても、用意されるはずだった逃亡用のクルマは何だったのか、シトロエンのDSだったとすれば、あれは運転がしづらそうだ」と、絶体絶命の中で考えている。
そういう夢を見ながら目を覚ます。
朝飯 筑前煮、昆布の佃煮、納豆、生玉子、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、大根と万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 刺身湯波の玉子とじ、めかぶの酢の物、椎茸と小松菜のおひたし、カリフラワーの酢の物、鰤大根、蕪戸胡瓜のぬか漬け、「渡邉佐平商店」の「尊徳」(燗)
2023.2.5(日) 配合
長男は毎日、社員全員の読めるチャットに高島屋日本橋店で開かれている「老舗名店味紀行」の様子を上げてくる。日ごと送り込む商品の数字に弱気の見られたのは2日の木曜日。しかし出荷当日の朝には一転して、減らそうとしていた分すべてを元に戻すよう言ってきた。以降の成績はうなぎ登り。最終日の7日火曜日には、昨年の記録を大きく抜くことが予想される。
昨月25日、寒波襲来、積雪の日に取材を受けたテレビ番組が、今月2日の午後に放送された。それを観たとおっしゃるお客様も、会場にはお見えになるという。しかし好調の理由はお得意様、また一般のお客様の「いつまでコロナでもあるまい」というお気持ちによるものが大きいと、僕は思う。
今日の、高島屋へ送る商品の最終の数字を長男から電話で受けたのは事務係のツブクユキさん。それを僕が現場へ伝えては、伝言ゲームのようにして誤りが発生するかもしれない。よって連絡係はツブクさんに頼んだ。
終業後の飲酒活動はウォッカマーティニから。きのうのウォッカ45ccとベルモット15ccは、いささか量が少なかった。よって今夕はウォッカ70cc、ベルモット25ccの配合にした。マーティニは、ドライにしすぎないのが好みである。
朝飯 冷蔵庫の中味をあれこれ投入した味噌汁、メシ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 ナッツとドライフルーツのたまり漬「山のにぎわい」、ウォッカマーティニ、パン、ポルペッティのスパゲティ、TIO PEPE、シュークリーム、Old Parr(生)
2023.2.4(土) 2月の室礼
本日は「汁飯香の店 隠居うわさわ」の2月の営業初日。正月から掛けてきた河井寛次郎の「喜者開扉」の軸は、次の何かに替える必要がある。きのうはそのことが頭から抜け落ちていた。
コンピュータに保管した「隠居床の間」のページを開き、その春のところを見る。諸星成章の「松上鶴図」は、もう遅い。というわけで、次の野村素軒による「筑後途上五絶」の箱を小脇に抱えて隠居へ行く。そして、これは菜の花を詠んだものと家内に説明すると、それはいかにも早すぎるという。
とすれば、残りは小杉放菴の「梅図」しかない。しかし庭には梅の花が咲き始めていて、なにやら季重なりのような気がする。それを指摘すると「梅はいまだ、数日をかけてようやく一輪が開くくらいなのだから、気にすることはない」と、家内は厨房から答えた。
よって母屋へ戻り、今度は「梅図」の小さな箱を抱えてふたたび隠居の座敷に上がる。
「梅図」の箱には掛け軸のほかに、面白いものが入っている。それは東京都杉並区のミズタニキヨシさんから栃木県今市市のカトーチュージローさんに宛てた、この軸は本物とするハガキである。カトーチュージローさんは、町内にあるオーツヤ質店の、当時のあるじに違いない。消印は昭和43年。切手は7円。買ったのは多分、僕のおじいちゃん。当時の年齢は60歳。
隠居の座敷は八畳と六畳の続き間になっている。一方「梅図」はせいぜい四畳半に似合いそうな趣ではあるけれど「まぁ、いいでしょう」ということで、本日最初のお客様がお見えになる前に隠居を去る。
朝飯 牛肉と舞茸のすき焼き風、筑前煮、煮奴、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 らっきょうのたまり漬、ウォッカマーティニ、トマトとアスパラガスとエリンギとベーコンのスパゲティ、パン、TIO PEPE、チーズ、Old Parr(生)
2023.2.3(金) ハジャイの酒屋
4月のタイ行きに備えて、酒蔵に保管してあるラオカーオの在庫を調べた。僕はタイではもっぱらラオカーオを飲む。好きな銘柄は”BANGYIKHAN”。所により見つけるのに苦労をする。
在庫は、帰りの荷物を軽くするため500mlのペットボトルに移し替えられた2本だった。今回は先ずハジャイで4泊をする。泡盛と同じほどのアルコール度数を持つラオカーオ1リットルは、僕の酒量に照らして充分とは言いがたい。よって酒屋を探すべく検索エンジンに”hatyai liquor shop”と入れてみた。
真っ先に現れたのは、トリップアドバイザーのQ&Aのページだった。そしてその最上部にある質問は「サントリーのライセンス下で、タイで生産されたサントリーレッドを探している。前回はクラビの酒屋で見つけて飲んだ。かなり美味かった」というものだったから、いささか驚いた。質問をしているのはマレーシア人。
タイは仏教国であるとはいえ、南に下るにつれてイスラム色が濃くなる。よって飲酒も忌避され、酒屋の数も少ないだろうとは、僕も予想をしていた。するとそこに、英国人がかなり詳細な返事を付けていた。しかもその酒屋は、どうやら僕が泊まろうとしているホテルから歩いて行けるらしい。別途、グーグルマップに検索をかけると、こちらも街の中心部にいくつものピンが立った。よってその情報を自分のスマートフォンに送り、ひと安心をする。
朝飯 梅の実ひじき、ホウレンソウのソテーを添えた目玉焼き、筑前煮、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、大根の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 めかぶの酢の物、筑前煮、牛肉と舞茸のすき焼き風、らっきょうのたまり漬、手巻き鮨、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(冷や)
2023.2.2(木) 季節性外食障害
この日記の検索窓に「昼 外食 反省」と入れてみる。すると、2019年10月には昼に18回も外食をしたことを反省するページが複数、出てくる。
それでは現在の状況はどうだろう。そう考えて、今度は今年に入ってからの日記を見直してみた。すると、歯の治療のため大井町に出かけた1月17日、それと午後から御徒町で同窓会のあった1月28日以外、一度も外食をしていなかった。理由はひとえに、寒さにある。
ここ数年のことと思われるけれど、僕は冬にはほとんど、昼に外食をしなくなった。家族が誰ひとりない夜も、外へ飲みに出ることはしない。むかしは無かった病気が今はたくさんある。僕のそれは、季節性外食障害とでも呼ぶべきものではないか。
そしてこのところは夜に日本酒を飲むことが増えた。普段、夜の食事が和風のときには焼酎と相場が決まっている。ところが先月14日の水神祭からこのかた、和食には日本酒を合わせることがほとんどになった。今冬のこの傾向は、来冬にも繰り返されるだろうか。
朝飯 紅白なます、牛肉と舞茸のすき焼き風、納豆、炒り豆腐、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、ぶなしめじと菠薐草の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 めかぶの酢の物、鮪の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」ヅケ、炒り豆腐、生のトマトと刻みキャベツとポテトサラダを添えた串カツあれこれ、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(燗)