2025.6.14 (土) ジャングル
8時からの朝礼を済ませるとすぐに、あらかじめ台車に準備しておいた商品をホンダフィットに積み、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」に本日最初の納品をする。そこからきびすを返して、しかし店の駐車場ではなく、蔵の裏手に乗りつける。そして降りて目と鼻の先にある隠居の柴折り戸を押す。
「汁飯香の店 隠居うわさわ」が開店する8時30分にご予約をくださっていた5名様は、先週日曜日の6名様とおなじく、ノレンを出すか出さないかのうちにいらっしゃった。庭の緑は夜来の雨に濡れて鮮やかだ。このような天気の続くあいだは、床の間の絵は今井アレクサンドルの「ガーベラ」でよろしかろうと思う。来週はおしなべて晴れるようではあるけれど、とにかく来月のなかばと予報されている梅雨明けの直前までは、絵の掛け替えはしないこととする。
配達係のイザワコーイチさんが出勤をするのは週のうち4日のみだから、それ以外の日には、僕がその任を担うことになる。今日は珍しく、そう遠くないゴルフ場へも配達をした。会社へ戻る道に、のしかかるようにして繁る木々の質量は圧倒的だ。
人口が減れば税収も減る。税収が減れば道路にはみ出す枝葉の剪定も、行政はしづらくなる。手入れが大変だからとその木を伐ろうとすれば、それはそれで反対をする人が出てくる。「相反する矛盾をできるだけ高い次元で妥協させる」とは、しばしば発生する仕事のひとつだ。しかしこと人口問題においては、その難易度はいかにも高い。
まるでジャングルの中の一本道、というようなその直線を往くうち雨が激しくなる。明日も雨ではあるけれど、気温は今日より大幅に上がるという。湿熱は得意分野、である。
朝飯 なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、焼きズッキーニの日光みそのたまり漬の元「朝露」漬け、メシ、蕪とキャベツと揚げ湯波とベーコンの味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとポテトとベビーリーフのサラダ、煮込みハンバーグ、メシ、CHATEAU PRIEURE D’APPELLES 2019、エクレア、Old Parr(生)