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清閑 PERSONAL DIARY

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2023.2.21(火) 庭の白梅

きのう東京からデザイナーがふたり、富山からウェブ担当者ひとりが来た。9時から仕事を始めるための前乗りである。その3人と僕、そして長男の5人が、今日は9時より隠居に集まった。そして今年の、更には少なくとも5年間は保たせられる広告について、意見を出し合う。

隠居の、8畳と6畳の座敷は「汁飯香の店 隠居うわさわ」の営業のため、襖や障子は取り払ってある。古い日本家屋の常として、密閉性は高くない。よって3枚の暖房絨毯には、僕が朝のうちに電源を入れておいた。4台ある石油ストーブのうち3台には、長男が火を入れた。

庭の紅梅は、気づかないうちに随分と花の数を増やしていた。座敷の目の前にある白梅は、昨年の施肥が効いたか、ことしは沢山の芽をつけている。花はいまだ2輪のみだ。しかし半月もすれば、満開になりそうな気がする。

話し合いは来月から秋にかけての日程を決めて、18時前にようよう完了した。空は晴れている。星が明るい分、寒気はいよいよ厳しい。地面に膝をついて水道の元栓を閉めてから、隠居を去る。


朝飯 「なめこのたまり炊」のフワトロ丼、蕪と胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、厚揚げ豆腐と菜花の味噌汁
昼飯 「やぶ定」のたぬき玉子とじ蕎麦
晩飯 「やまだ宴楽」のお通しの春巻きと手羽先揚げ刺身の盛り合わせ蛸の唐揚げ、芋焼酎「三岳」(お湯割り)


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2023.2.20(月) いつまで

昼は食事のため、店の人員は薄くなる。ところがご来店のお客様は、昼にもっとも多くなる。よって家族であっても昼食を共に摂ることはしない。僕の昼食は、外食をしない限り、自分で作って一人で食べる。その内容はどういうわけか、ひとつのものが一定のあいだ続く傾向にある。たとえば夏なら素麺ばかりが続き、冬ならラーメンばかりが続く、というようなことだ。

現在のパンとホットミルクも長い。これがいつから続いてるかを、この日記を遡って調べてみた。最初のそれは、正月も開けようとしてる先月の5日だった。以降、今日までの47日間に、同様の昼食を26回、食べていた。自分では延々と続いてきたように感じていたけれど、47日間に26回なら、それほどでもない気もする。

10年ほど前に”BRUITUS”の朝ごはん特集を読んだことがある。僕の目を引いたのはピーター・バカランのそれで、彼はベーグル、果物、ミルクティーの朝食を30年のあいだ続けているとあった。以降も変わっていないとすれば、今や40年間、おなじ朝食を食べ続けていることになる。それにくらべれば、僕のパンとホットミルクなどは、どうということもない。

現在の昼食は、バターを除けば塩分はほとんど含んでいない。一方、乳脂肪分はとても多い。ちなみにミルクに砂糖は入れない。いまの僕のからだがそういう食事を欲しているのかどうかは分からない。それにしても、この昼食はいつまで続くのか。そして春になれば、昼に外へ出ていくことが、また増えてきそうな気もする。


朝飯 クーブイリチー、生玉子、納豆、めかぶの酢の物、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、厚揚げ豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 「和光」のお通しの鶏モツとじゃがいもの煮物刺身の盛り合わせドンゴロ鰯の素揚げ烏賊のバター焼き鹿の味噌焼き漬物の盛り合わせ、麦焼酎「吉四六」(お湯割り)、ハイボール


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2023.2.19(日) 夜のオムレツ

きのう製造部長のマキシマトモカズ君が、日光味噌粒みその次のロットを事務室に持ってきた。本職は、味噌の味は目で見ただけでおおむね分かる。「おおむね」から先のことは、鼻を舌を使って知る。今朝の味噌汁には、その味噌を用いてみた。

色は、京都の白味噌による味噌汁のようだ。大豆の香りの残っているところも、京都のそれを思わせる。上澤梅太郎商店が登録商標を持つ日光味噌としては、もうすこし寝かせる必要がある。しかし現在の低気温では、いくら寝かせても熟成はほとんど進まないだろう。「4月の末までは置きたいところだが」と考える。現在のロットがそれまで保つかどうかについては、明日以降に計算することにしよう。

8時40分、販売係のパートタイマーが出社をする前に、朝日の差す店の、細かいところを見てまわる。そして気づいた2、3の点につき、頭に刻み込む。

午前、僕のいないあいだに団体様の、12時30分の予約をいただいたという。それを受けて、販売係は昼休みの時間を繰り合わせた。僕の、14時からの昼食まで飲まず食わずでは腹が減る。牛乳くらいは飲んでおこうと、4階の食堂に上がる。そして冷蔵庫の扉を開けながらふと外に目を遣ると、濃いピンク色の大型バスがいつの間にか駐まっていた。時刻はいまだ11時10分。旅程に変更はつきものだ。即、冷蔵庫の扉を閉めて、小走りにエレベータへ向かう。

家内は家内で「汁飯香の店 隠居うわさわ」が忙しく、夕食はオムレツにて簡単に済ませることとする。家内は夜のオムレツには気の進まない様子ではあるけれど、僕は夜のオムレツは、むかしから大好物である。


朝飯 牡蠣の醤油煮、巻湯波と菜花の炊き合わせ、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、ごぼうのたまり漬、メシ、厚揚げ豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 牡蠣のアヒージョ、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ドライマーティニ、ハムと玉葱のオムレツニンニクと唐辛子のスパゲティ、Chablis Billaud Simon 2018


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2023.2.18(土) 見まわり

朝食を終えて食器を洗っていると、iPhoneがアラーム音を発した。そのことにより、今朝は7時30分に来客のあったことを思い出す。きのうの夕刻、はじめ設定した7時25分を7時20分に変えたのは「5分の余裕では心許ない」と考え直したからだ。

7時29分に事務室のシャッターを上げる。樹木の管理を頼んでいるヤマカ園のカシワギさんは、既にして外に立っていた。ふたりして隠居の柴折り戸から庭へ抜ける。そして冬のうちに手を入れるべき木を特定する。下見は10分で完了した。

道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売場に品物を納めていると、尻のポケットでiPhoneが震える。それは事務係カワタユキさんからの「電気屋さんが見えました」というものだった。約束の8時30分に対して現在時刻は8時12分。即、会社に戻る。

店舗の、お客様がお茶をお飲みになる空間の、天井付近の照明がちらついていることに気づいたのは今週の水曜日だった。タイショーホイストのオーカワラさんが脚立に上り、行灯型の覆いを外す。蛍光管は既にしてLEDに替えられていたものの、特徴的な光の輪が、ところどころで切れていた。蛍光管の長さはおよそ2メートル40センチ。おなじものが見つかれば、交換はすぐにも行われるだろう。

昼は食事をしながら日本経済新聞の文化欄を読む。そして城戸久枝という作家の文章にはじめて触れて、静かに感動する


朝飯 牡蠣の醤油煮、酢蓮、クーブイリチー、揚げ湯波と小松菜と椎茸の炊き合わせ、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、大根のフリットと万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 トマトサラダ、ウォッカマーティニ、マッシュルームと牡蠣のアヒージョ2種のパン「セブンイレブン」の「金のビーフシチュー」、TIO PEPE、プリン、Old Parr(生)

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2023.2.17(金) なにやら忙しい

朝礼に続いて道の駅「日光街道ニコニコ本陣」の売場の掃除と納品、店舗の床の水拭き、隠居の掛け軸の交換、ふたつの冷蔵室の、機械部分を来月に総入れ替えしようとしている会社からの度重なる電話、年明けから毎週のように仕込みが続いている「なめこのたまり炊」の味見など、朝からなにやら忙しい。

以降も来客の予定、こちらからの訪問などの予定があって、すべては覚えきれないから、ポストイットに記して卓上の電子計算機に貼ってある。そしてそれらをひとつひとつこなしつつ夕刻に至る。

16時30分より、ひとりで店番をする。国道121号線沿いの看板の照明は、人が設定するタイマーの他に、明るさを感知して自動的に電源が入ったり切れたりする。その、点灯する時刻が日々、後ろへ延びていく。暑さ寒さも彼岸まで。その彼岸までは残すところ31日。「はやく春になってくれねぇかなぁ」と思う。春が好きなのではない、夏が待ち遠しいのだ。

夜は、昼食の後に作り、冷凍庫で冷やしておいたウォッカマーティニでひと息をつく。スパゲティの上や麺に見え隠れしている牡蠣がとても美味い。2011年4月3日、サイゴンのマジェスティックホテルで食べた生牡蠣の味が薄かったのは、浄化、殺菌の方法によるものだったのだろうか。


朝飯 大根のフリット、鰤の幽庵焼き、揚げ湯波と小松菜と椎茸の炊き合わせ、納豆、クーブイリチー、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトとブナシメジと万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 ナッツとドライフルーツのたまり漬「山のにぎわい」、らっきょうのたまり漬、ウォッカマーティニ、牡蠣とベーコンとマッシュルームのスパゲティChablis Billaud Simon 2018ドーナツ、Old Parr(生)


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2023.2.16(木) 航空運賃

今月8日の日記に書いた4月の航空券について、運行会社が変わったからには料金も変わるだろうと、旅行社からの返事を待っていた。そうしたところ、以下の案内が送られてきた。

……
お待たせいたしました。タイ航空と話ができました。今回は航空会社都合のフライトキャンセルでしたため、発券時と同じ運賃で差し替えられました。最終的な便はTG/WE2260=WE260(タイスマイル運航)09:05-10:35となります。
……

そういう次第にて、旅行社へは本日の午前に送金をした。金額はコロナ前、ウクライナ前のほぼ倍。それでもむかしの航空運賃を知る者としては、まだ安いと思う。東京と博多を新幹線で往復する、それとおなじ金額で東京とバンコクが往復できていた時代こそ異常だったのではないか。もっとも社会が落ち着いて航空運賃が下がれば、それはそれで歓迎である。

ところできのうから僕のLet’s noteに、これまで見たことのないエラーメッセージが出るようになった。よって秋葉原にあるパナソニックの修理センター「LUMIX & Let’s note修理工房」を検索すると、何と2020年12月30日に閉鎖をされていた。

この工房は、予約の上、午前にコンピュータを持ち込むと、夕刻には修理を終えたそれを受け取ることができた。しかし現在は、指定業者が現物を引取り、製造元の神戸工場で修理の上、返送される仕組みになっているという。その1週間、10日間が、僕は待てないのだ。

現在のLet’s noteに修理の必要が生じた場合には、ThinkPadを使っていたころと同じく、新機を購入することになるだろう。


朝飯 酢蓮、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと椎茸と万能葱の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 めかぶの酢の物、生のトマト、鰹のたたき、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、「原酒造」の「穂耀純米大吟醸」(燗)


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2023.2.15(水) どこから来てどこへ行くのか

上澤梅太郎商店は長く、月曜日を店舗の、日曜日を製造と事務の定休日としてきた。それを2000年5月22日より「全社ほぼ年中無休」とした。「ほぼ」とは、元旦や社員研修のある、年に5日間ほどの休みはいただいたからだ。

年中無休はお客様にとっても会社にとっても便利な制度と、僕は考えてきた。一方、社員全員が一堂に会することや、店舗を閉めて徹底的に掃除をするとか、石の床にワックスを塗るなどのことはできなくなった。

昨年の秋ごろだったか、2023年の、とりあえず1月から6月までの第3水曜日は店舗を休みにしたいと長男が言ってきた。前述のような年中無休の弊害については僕も気づいていたから、その考えを受け入れた。

先月の第3水曜日は、翌日も含めて2日間のお休みをいただき、日光MGを開催した。そして今日は社員全員が隠居へ集まり、上澤梅太郎商店がどこから来てどこへ行こうとしているのかの説明その他を行った。

夜は家内と長男と共に産院を訪問する。そして嫁のモモ君を見舞い、きのう産まれたばかりの、モモ君にとっては3人目の赤ん坊をしげしげと見る。「すごいなー」と感嘆するのみである。


朝飯 小松菜のおひたし、揚げ湯波と蕪の葉の炒り煮、マカロニサラダ、納豆、蕪と胡瓜のぬか漬け、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、豆腐と菠薐草の味噌汁
昼飯 トースト、ミルクコーヒー
晩飯 「食堂ニジコ」の胡瓜の辛子和え皮蛋豆腐と海老の塩煮炒飯麦焼酎「二階堂」(お湯割り)


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2023.2.14(火) 伊豆治療紀行(13回目)

我が人生最高の治し屋「伊豆高原痛みの専門整体院」には通常、1泊2日の日程で、家内と出かける。1度の伊豆行きで初日、2日目と、2回の治療を受けるのだ。しかし家内のみ都合がつかず、僕ひとりで出かけることもある。また先月は11日と12日に治療を受けながら、突然の腰の不調により、21日は僕ひとりで日帰りをした。そして今回は、月曜日と水曜日に外せない用事があるため、1泊をしながら治療は1回という、変則的なものになった。

先月の腰の不調は、この整体院での治療により、半分は良くなった。しかしもう半分を自然に任せて治癒させるまでには3週間を要した。今日はその腰の点検、数日前より具合の悪い首、そして昨年1年間は拷問まがいの施術に苦しんだ膝の治療をしてもらった。

膝は1年間の治療の甲斐あって、先月のそれは辛くなかった。今日は先月よりも、9000ボルトの電子ペンによる痛みが強まった。「首がずれると膝も硬くなるね」とワタナベ先生は言う。しかし昨年までの、声も出せない痛さにくらべれば、どうということもない。

施術後は今朝、伊豆高原駅前で借りたレンタカーで山を越え、修善寺に至る。そして勉強仲間のタケシトーセーさんに、およそ2年ぶりに会う。今回のカーナビゲーションシステムは、旧道に我々を導いた。そのことにより、伊豆の東海岸から修善寺までは、景色の良さを求めないかぎり、伊豆スカイラインは必要ないことに気づけた。

修善寺から伊豆高原まで戻り、上りの列車を待ちながら家族のラインを見る。そこで嫁のモモ君が、3人目の子供を無事に産んだことを知る。子供を産んだ母親、そして産まれた赤ん坊を見るたび僕が感じるのは「すごいなー」という賛嘆のみである。

赤ん坊が産まれたからには東京で酒など飲んでいる場合ではない。何ができるというわけではないけれど、できるだけ早く帰ろう。そういう気持ちに突き動かされて、北千住18:13発の下りリバティに乗る。そして20時前に帰宅をする。


朝飯 「伊藤園ホテル」の朝食ブッフェ
昼飯 「武士」の「あじ寿司」
晩飯 「あじ寿司」のオリーブオイルとバルサミコかけ2種のサラダ3種のパンロールキャベツ、TIO PEPE、Chablis Billaud Simon 2018チーズケーキ、Old Parr(生)


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2023.2.13(月) とりあえず伊東まで

荷物が嫌いなくせにコンピュータは持ち歩いていた。その期間は1992年からほんの数年前まで、ついまり30年ちかくに及んでいる。それを絶った最大の理由は体力を温存したくなったから。もうひとつはウェブ上に日記を書く技術、露骨に言えば日記をでっち上げる技術が高くなり、1日、2日の空白ならすぐに取り返せる自信のついたことによる。

コンピュータは持たなくなったものの、今日の荷物は枕が増えた。先月23日の日記に書いた、旅行用の枕である

「汁飯香の店 隠居うわさわ」の仕事を終えた家内と、下今市15:05発の上り特急リバティに乗る。北千住、東京、熱海を経由して、伊豆の伊東には18時55分に着いた。駅前のビストロには19時05分の予約を入れておいた。先月の11日に見つけた店だが、その晩は横目で見たのみで通り過ぎ、別の店に回った経緯があった。

雨は強風を伴っている。ビストロに横付けしてもらったタクシーの運転手によれば、伊東温泉のタクシーは一晩中、動いているという。おなじく先月の11日に見つけ、予約しておいた宿にはすぐに着いた。治療のための前泊であれば、安宿で充分だ。

部屋に入って即、風呂へ行き、部屋へ戻ると即、寝た。ワインによる酔いにより、いやいや持参した枕のことは、すっかり忘れての就寝である。


朝飯 クーブイリチー、ハムと菠薐草のソテー、納豆、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬、ごぼうのたまり漬、メシ、なめこと三つ葉の味噌汁
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 「ビストロツミキ」のあれやこれやそれや、他あれこれ、Vrignaud Chablis 1er cru Fourchaume Les Vaupulans 2018


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2023.2.12(日) 最良の、もっとも聡明な人々

昭和12年生まれの叔父サブローは子供のころから心臓が弱かった。喫緊の必要に迫られてはいなかったものの、健康になりたい一心により、青山学院大学に在学中の昭和34年に手術を受けて亡くなった。執刀した医師は「手術は成功だった。しかし経過が良くなかった」と語ったという。

新聞は店と事務室のあいだにある郵便受けに届く。6時前には届いているものと思われるが、その時間は大抵、コンピュータに向かっている。新聞は、昼食を摂りながら読むことが多い。

本日の日本経済新聞で僕の目を引き寄せたのは第3面。黒田東彦の跡を継いで日本銀行の総裁に就く植田和男の語録。曰く

「金融政策の効果が出なかったのはなぜか。様々な構造問題により日本の成長力が下がり、中立金利が低下したためだ」(22年5月、インタビュー「複眼」)

これを読んで僕は前述の「手術は成功だった。しかし経過が良くなかった」を思い出さないわけにはいかなかった。「最良の、もっとも聡明な人々」でさえ失敗の泥沼に嵌まる。それをデイヴィッド・ハルバースタムは「ベスト&ブライテスト」で丹念に語っていく。

上田和男には不退転の覚悟があるはずだ。それと共に、日銀総裁の力だけではどうにもならないことも知っている。それでも上田さんには「頼むぜ、ホント」と、声を大にして言いたい。


朝飯 きのうのカレー南蛮鍋の残りのぶっかけ飯、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」
昼飯 トースト、ホットミルク
晩飯 グリーンアスパラガスとマッシュルームとベーコンのスパゲティPetit Chablis Billaud Simon 2018チョコレートケーキ、Old Parr(生)


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上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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