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清閑 PERSONAL DIARY

2018.5.30 (水) ふたつの仮定

クルマで遠出をすることはしない。それは、公共交通機関を利用した方が費用が安い、本を読むのも寝るのも自由、行った先で飲酒をしても帰ってこられるなどの理由による。しかし今日は、家内の父母の、形見分けの食器を家内の実家からもらってくる、そのような用件のため、朝、家内を案内役としてホンダフィットの運転席に着く。

06:44 日光市今市の自宅を出発
07:48 東北道蓮田P.A.で小休止
08:28 iPhoneの地図に案内をされるまま、首都高速道路の大泉I.C.ちかくまで来る。右手には「関越道 新潟」の案内が何度も出る。

「関越道から鎌倉の方に行く高速に乗り換えられるのかな」
「でも新潟に行っちゃまずいでしょ」
との会話を家内と交わす。iPhoneの音声は、先ほどから沈黙をしたままだ。よって大泉I.C.から一般道に降りる。

「高井戸から首都高に入り直した方がいいんじゃない」
「そうだな」
と、高井戸I.C.に向かって走っていくと「新宿」の表示が見える。

「逆方向じゃん」
「第三京浜って、首都高と繋がってるんだっけ」
「いや、むかしは環八から乗ったな」
「だったらこのまま環八で行こうか」
と、我々の会話はしごく心許ない。僕と家内の頭の中にある東京の地図は、35年前のままである。

09:35 環状八号線から第三京浜道路に乗る。
09:52 横浜新道に入る。
10:03 横浜横須賀道路を港南台I.C.で降りる。

小高い丘の斜面に家々が建ち、その丘と丘とのあいだに狭く屈曲した、そして起伏に富んだ道が網の目のように通じる「いかにも神奈川県の南東部」という感じの景色の中にホンダフィットを進める。

10:32 家内の実家着

正午に予約をした昼食を終えると15時がちかかった。買い物をしながら16時に家内の実家に戻る。午前に続いて食器を緩衝材で包み、段ボールの箱に収める仕事は家内と義姉に任せ、僕は離れた部屋のソファに横になる。

06:02 家内の自宅を出発。国道一号線から圏央道に入る。

ワイパーを最速で動かさなくては視界が確保できないほどの雨が降っている。たくさんの4トントラックが”tail to nose”の状態で、時速120キロで走っている。首都圏の高速道路に乗るたび「大事故の起きねぇ方が不思議だよなぁ」と感じる。

初めて走る圏央道は、行けども行けども、僕の感覚からすれば、東京から西に遠く外れたところを走らされる。一体いつになったら東北道に乗れるのか。もうひとつ、圏央道にはパーキングエリアがほとんど無い。夜、雨、トラックの集団という三重苦の中を、緊張を保ちつつ走り続けて、しかし休むことができない

19:33 狭山P.A.で小休止。鎌倉から90分も走り続けて「いまだ狭山」である。
20:08 久喜白岡JCT.からようやく東北道に乗る。出発前に義姉の淹れてくれた緑茶のお陰か、今朝の起床は3時台だったにもかかわらず、眠気は一切、感じない。

鹿沼I.C.を過ぎようとしているところでいきなり「補給して下さい」のオレンジ色の表示が速度計の中央に出る。燃料は先週の中ごろ満杯にした。今朝、家を出たときの距離計は、それから94キロのところを示していた。燃料を補給しなくても帰ってこられると今朝は踏んでいたものの、今日はかなりの距離を既にこなしている。

「燃料して下さい」の表示は、燃料の残りが5リットルになったところで出ると仮定する。ハイブリッドのホンダフィットは、時速80キロから100キロを保つ限り、1リットルのガソリンで15キロは走れると仮定する。このふたつの、誰に保証してもらったものでもない仮定により、このまま走り続けることを決める。日光宇都宮道路に入ってからは更に慎重を期し、時速は75キロ、エンジンは毎分1,500回転ほどに抑えて進む。「紫電改のタカ」に、おなじような場面がなかったか。

21:29 自宅に無事、帰着をする。

往路の所要時間は3時間48分、復路のそれは3時間27分だった。4階に戻り、先ずは仏壇の前に正座をする。そして線香は上げず、リンのみ鳴らして手を合わせる。


朝飯 5個のおむすび、焼き海苔
昼飯 「虹」の其の一其の二其の三其の四其の五ごはんそのごはんに載せるための雲丹ごはんをお茶漬けにするときの具あれこれデザート、キリン 零ICHI
晩飯 “Bergfeld”のミートパイ“Petit Chablis Billaud Simon 2015”


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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