2025.5.3 (土) 手抜き三兄弟
毎週土日月の3日間は、家内は上澤梅太郎商店が運営する朝食の専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」の厨房に入るため、早朝に母屋を出る。よってその日に限っては、僕は自分で朝食を用意する。料理は嫌いではないものの、手間はそれほどかけたくない。ごく最近になって、スティーブ・ジョブズの黒いセーターとジーンズではないけれど、定番化してしまえば楽、ということに気づいた。
子供の頃からの生活慣習により、朝食は和食でなければ気が済まない。更に、3日のあいだ、おなじものではつまらない。そして辿り着いたのが、3日のうち1日は納豆と生玉子と冷や奴による一汁三菜、1日は具だくさんの味噌汁による一汁ゼロ菜、1日はお茶漬け、という組み合わせである。なお、炊きたてのごはんが続くときには、お茶漬けはしない。
土曜日の今朝は、納豆と生玉子と冷や奴による一汁三菜を整える。味噌汁のだしはきのうの夜のうちに、300ccの水に少量の昆布と煮干し3尾を沈めておいた。顆粒状のだしを使わないのは、調理という行い、および風味における面白さに欠けるからだ。
はじめは冷や奴をおかずにして白飯を食べる。溶いた玉子を半分だけかけたごはんには「なめこのたまり炊」を落とし、食べる。なめこを食べ尽くしたところで残った玉子を追加し、そこにはよくかき混ぜて、たまり「朝露」を差した納豆を加える。合いの手に、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」と、ごぼうのたまり漬を咀嚼する。らっきょうのたまり漬には甘味があるから、デザートのようにして最後に口に入れる。
今朝はごはんが1杯では足りず、茶碗に3分の1ほどをお代わりした。納豆と生玉子と冷や奴は、僕にとっての手抜き三兄弟。手は抜いても朝食を抜くことはしない。ちなみに僕は、生玉子もまともに割れない不器用者である。
朝飯 生玉子、冷や奴、納豆、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、菠薐草と若布の味噌汁
昼飯 擂り胡麻と刻み葱のつゆの素麺
晩飯 「コスモス」のトマトとモッツァレラチーズのサラダ、カツレツ、ドライマーティニ、TIO PEPE