2025.5.4 (日) クルマの色
昼食の際には日本経済新聞の朝刊を読む。目を通せるのは時間の関係から第1面と最後の文化面、あとは特に興味を惹かれた記事、くらいのところだ。今日の文化面には星野博美が随筆を書いていた。表題は「赤い車と青い車」。瞬時に「赤い車とはイタリア車だろうか、青い車はフランス車だろうか」と想像を巡らす。
サッカーの国際試合におけるブラジルのユニフォームは黄色、日本のそれは青、クロアチアは赤と白の格子模様。それと同じように、むかしは自動車の国際レースでも、イタリアは赤、フランスは青、イギリスは緑、ドイツは白または銀色と、車体の色が決められていたからだ。
星野博美の文章では、赤と青の車がそれぞれどこの国のものかは知らされない。青い車は「15年くらい経った古い車」が「ある日、心臓麻痺を起こしたように突然動かなくなった」ことにより「仕方なく」買ったもの。赤い車は、その15年を経た青い車に今春「史上最大の傷」を付けてしまったことにより注文をしたもの。とすれば、青い車も赤い車も、特にその名を記すようなものではなかったように思われる。
ところで時間の関係からすれば、先ずは「青い車」を買い、それと入れ替わりに「赤い車」を手に入れたにも拘わらず、文章の題名が「赤い車と青い車」となっているのはなぜだろう。
星野博美の「転がる香港に苔は生えない」は2001年6月11日の第5刷を長男にもらい、棚に保管はしているものの、いまだ読んでいない。それを開く日は、果たして来るだろうか。
朝飯 山椒煮、納豆、塩鮭、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、擂り胡麻のお茶漬け
昼飯 にゅうめん
晩飯 「ミラノピザ」のピザ其の一、ピザ其の二、Chablis Billaud Simon 2018、チョコレートのビスケット、Old Parr(生)