2025.5.8 (木) 部分部分においては
きのうの日記に書いた、項目は12、総数は146という旅の持ち物の一覧表はA4の紙で5枚。それに従って、朝4時30分よりあれこれを揃えることを始める。
早朝、家族に迷惑をかけることなく集められるのは薬のたぐいだ。その大半は、前の旅から持ち帰ったまま、本棚の最下段の引き出しに収めてある。そのジップロックの袋の中味を食堂のテーブルにすべて出し「これはある、これは無い、これは量が少なくなっているから補充が必要だ」と、徐々に整えていく。
赤地に白い十字をほどこしたファーストエイドポーチというものが、山の道具屋にはある。いかにも洒落てはいるものの、僕が持参する薬品類は多く、とてもではないけれど、その手には入りきらない。旅の荷作りにおいてはいわゆる「スレッカラシ」になっている僕からすれば、薬品類を入れるにはジップロックのプラスティック袋がもっとも使いやすい。
そうしてすべてを詰め終えてその重さを量ってみれば、806グラムになっていた。「なぜそれほどの薬を持参するか」と問われれば、不安があるからだ。思い返してみれば、40年以上も前にバックパッカーをしていたときにも、薬品類で満杯の、小さくもないタッパーウェアを持ち運んでいたものだ。
旅先ではボンヤリと、なにも考えず、その結果、危機に陥ればその緊張感が何やらすこし嬉しく、そこから脱出する方法を頭に忙しく巡らす。そういう僕も、部分部分においては結構な慎重派、なのである。
朝飯 納豆、生玉子、山椒煮、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と若布と万能葱の味噌汁
昼飯 にゅうめん
晩飯 トマトとベビーリーフのサラダ、ブロッコリーのソテーと粉吹きいもと「たまり漬」によるソースを添えたラムステーキ、WORLD DESCOVERY Merlot J.LEBEGUE