2025.7.8 (火) 稀少な景色
「ウワサワさんも知っている〇〇さんが、現在の場所から○○へ店を移したがっている。ウワサワさんが間に入ってくれれば話はすぐにまとまる。ここはひとつ手を貸してもらえないだろうか。○○さんはこのところなぜかいきなり商売に積極的になって、港区のオイル○○ストリートにも土地を取得しようとしている」と、不動産屋から頼まれごとをしている夢を見ながら目を覚ます。
僕に欠けているものは星の数ほどある。周旋の才などはその最たるところで、だからなぜ今朝のような夢を見たかは分からない。枕頭のスマートフォンを引き寄せ見れば時刻は4時13分。それほど急がず起きて食堂に出る。食器棚の電波時計は4時18分を指していた。
先月までは、晴れさえすれば、鮮やかな夜明けが望めた。しかしこのところの朝はなぜか、ぼんやりとしたまま明るくなっていく。まるで1982年の春にバンコクの安宿で、人の形に凹んだ寝台から窓の鉄格子ごしに見上げた空のようだ。
日光の山々が夏の湿気をしっとりとまとって、その青や緑をひときわ深くする朝がある。そのような景色も、年に何度も見られるものではない。
いずれにしても、朝の鮮やかな空も、また緑の濃い山も、朝にはやく起きなければ拝めない。夏のあいだはせいぜい早寝をして、美しい空や山を、できるだけ多く眺めたいと思う。
朝飯 スクランブルドエッグ、切り昆布の炒り煮、大根おろしを添えた茄子の揚げびたし、隠元豆の胡麻和え、なめこのたまり炊、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とズッキーニと万能葱の味噌汁
昼飯 玉葱と擂り胡麻のつゆで食べる素麺
晩飯 ブロッコリーのソテーを添えた鶏のトマト煮、クロワッサン、Chablis Billaud Simon 2018